・各コース担当からのコメント

木村直喜（奉幣殿コース）

本日15日(木)に英彦山ソウシチョウ(えいそう)調査を実施しました。

この調査を行う度に山頂付近の環境が悪化しているように感じます。

頂上付近では、木がなくなっているために乾燥しています。写真のとおりシカの糞などの痕跡が多く見られます。昆虫の数が少なく、それを食べる鳥はもっと少ないようです。

ブナの幼木も大きくなってはいないようです。管理不十分なためか、囲いをしたブナの幼木周辺だけクマイザサが生えています。

ソウシチョウは雉落の谷の下の方から数個体の鳴き声を確認しています。

以前は多かった山頂付近では1羽も確認できませんでした。

それどころか、山頂付近にはほとんど鳥がいません。

とにかく、私が野鳥の会に入るもっと前、1985年ごろに登った英彦山とは全く別の山になってしまいました。

小さな画像の上でクリックすれば拡大します。拡大画像をドラッグすれば移動できます。拡大画像の上でクリックすると元の画像に戻ります。拡大画像に対しスペースキーや矢印キーでスライド・ショーができます。

• 

  (1)登山道わきから頂上方面

• 

  (2)何もない英彦山頂

• 

  (3)山頂付近シカの糞

• 

  (4)頼りないブナ幼木

有働孝士（バードライン・コース）

9月12日、バードライン・コースの調査に行ってきました。同伴者はありません。

今回はセミの声にも注意を払いました。識別できたのは、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ。ただし、こちらに識別力が無いため種不明ながら、ハルゼミのように「ジーッ」と連続して鳴く種を耳にしました（エゾゼミの一種？）。内一例では、やや高めの若干金属質の声を聞きました。英彦山は、セミの種類が多く夏季はセミも観察できるので、識別できれば記録してみたいと思います。

本コースではスポット番号⑧から⑪は上宮への参道に設定していますが、このあたり一帯は、クマイザサの皆伐地帯となっています。

相変わらずクマイザサの新芽はほとんど見当たらず、他の植物の緑（大きなススキ様の植物が目立ちました）が点在しており、まるで荒れ地のような有り様です。林床のクマイザサが安定的に持続していたこれまでの生態系は、皆伐のため突然リセットされ、素人の感想ながら、生態学で言う植物相の遷移が始まっているのではないかと思いました。こうなったからには、これからどのような植物が広がり、今後どのように変化していくか、表土の様子とともに、よく見極めなくてはならないと思います。植物の分かる方に変化の様子を記録をしていただきたいものです。

これまではクマイザサが表土をよく覆い尽くして、しっかりと保持していました。しかし、皆伐により根が腐れば、この覆いも力を失い、いずれ徐々に岩盤があらわになってくることでしょう。ブナの根は、浅く水平方向に張るそうですが、表土が失われたあとでも、大木のブナは倒れずにいられのでしょうか？

こうした心配が杞憂であればよいがと願わずにはいられません。元の緑豊かな英彦山は戻って来るのでしょうか？

ソウシチョウは、クマイザサ皆伐以前によく観察されたあたりから、わずかながらもさえずりや姿を見ることができました。

提案ですが、帰路に同じコースを戻る場合は、珍しい種や往路に観察しなかった種など観察データとして記録してどうでしょうか？帰りは、スポットセンサス法による観察とはなりませんが、調査票の観察したスポット番号のセルに（　）で囲んで数を表記すれば、様式の変更も不要です。

※帰途観察：ゴジュウカラ1c⑦、シカ1vc⑦、ミソサザイ1v⑥、カケス1vc⑤、シカ1v②　（凡例：和名・種名−観察−スポット番号）

小さな画像の上でクリックすれば拡大します。拡大画像をドラッグすれば移動できます。拡大画像の上でクリックすると元の画像に戻ります。拡大画像に対しスペースキーや矢印キーでスライド・ショーができます。

• 

  (1)ヒガンバナ 英彦山・唐谷を通る道で

  @5030-1781

• 

  (2)英彦山スキー場ススキ原・新しい穂のモザイク模様が美しい

  @5030-1783

• 

  (3)観察スポット４ 観察数の少ない場所です。

  @5030-1783

• 

  (4)産霊神社のスギ、シカによる?

  @5030-1773

• 

  (5)ツクシアザミ(広塚忠夫氏による) 産霊神社横で

  @5030-1773

• 

  (6)クマイザサ皆伐 英彦山で荒地を見るとは!

  @5030-1774

• 

  (7)表参道裏道は階段が新しくなっていた(登り方向に撮影)

  @5030-1783

・2011年6月調査報告概要

広塚忠夫

雨の多い６月の「第８回の英彦山ソウシチョウ調査」ではあるが、全６コースを調査完了することが出来ました。現役の方は、天気予報を見ながら本業との多忙な日程調整を行っての調査協力となりました。お陰さまで、調査延べ人員９名の協働で実施できたこと感謝致します。

今回の各ルート担当者の現場確認からのコメントは、クマイザサの伐採は生態環境の破壊を招くのではないかとの危惧する報告と薬師林道の整備や間伐作業による野生鳥獣の環境影響を心配する報告が気にかかりました。

更に、木村研究部長からは、この英彦山の現状を踏まえてエイソウの中間総括を行ってはどうかと提起されています。それには、ブナ林再生を進められている熊谷先生や田川山の会、崎山先生、神社関係者などからのヒアリングを行い野鳥の会としての意見を取りまとめて、「英彦山のこれからの環境を考えるシンポジウム」を添田町に開催要望するなど行動計画のイメージ提案も頂いています。

今回調査の鳥類観察総計は３３種４８６羽であり、特記は豊前坊コースにコマドリ、深倉と豊前坊コースにトラツグミが出現しています。ソウシチョウは総計106羽の観察であるが、奉幣殿とバードラインコースがクマイザサ伐採の影響でしょうか２羽と６羽と極端に少なく、深倉峡コースは雨の日の調査のためか４羽となっています。カッコウ類は全種が、キビタキは全コースで記録があがっています。また、ヒガラが３０羽確認されて過去最高の記録となっています。

・各コース担当からのコメント

2011年2月調査

報告：広塚忠夫

今回の２月の英彦山ソウシチョウ期調査は、調査延べ人員１０名の参加で実施できたこと感謝致します。早いもので７回にわたり継続出来たことになります。但し、今回は現役の調査委員が仕事で調整が出来なかったり、調査予定日が豪雪となり車で現地に行くのに危険が伴い断念するなど３コースが未調査となりました。

しかしながら、厳冬期の調査は、危険がいっぱいであり、安全第一で無理なく可能な範囲で実施したことや勇気ある退却が、事故に繋がらなかったこと一番に評価致します。今後の調査も自分の体力と相談しながら、安全第一でお願いしたいと考えています。

今回の２月の厳冬期調査は、以上の状況から３コースのみとなり、観察種１７種、観察羽数合計７６羽と今までで一番少ない観察実績となっています。

１、各コース担当からのコメント

2010年11月

（報告：広塚忠夫）

今回の１１月の英彦山ソウシチョウ期調査は、調査延べ人員９名の協働で実施できたこと感謝致します。早いもので全６コースを６回にわたり継続出来たことになります。こつこつと足で稼ぎながらポイント毎の情報を蓄積する調査は、英彦山の鳥相を明らかにするだけでなく環境分析にも貢献できるデータともなること期待しています。

更に、全野鳥調査と合わせて、意識するしないに関わらず野草や動物、昆虫、蛇などのいろいろな生きものが、調査ルート上に飛び込んできて魅了されます。当然、英彦山の大自然は危険や恐怖を伴うこともありますが、それにもまして初めての出逢いやわくわくする自然の宝が迎えてくれることを夢見ての楽しみの調査でもあります。これらの出逢いを期待して、これからも継続する調査に、いつからでも結構ですから気が向いたら調査参加される様お願い致します。

１１月の調査結果は、観察種２５種、合計３５８羽であり静かな英彦山の鳥相でした。ソウシチョウの確認はバードラインコースの産霊神社の一ポンイント５羽のみで、昨年の１２月調査の３羽に次いで少ない記録を示しました。このソウシチョウの晩秋から冬にかけての動向について、各調査員がコメントしています様に寒さが押し寄せると下界や南の暖かい地方に移動するのであろうかと、標識調査などの裏付けがないので想像の域での移動判断となりますが、みなさんこのデータはいかが評価されますか。

冬鳥については、ツグミ・シロハラ・キクイタダキ・カシラダカなどが出現しており、調査終了後の北岳でハギマシコ♂♀が確認されています。その後、北九州の田代氏から中岳付近で約６０羽の群れの記録写真を頂きました。

調査目的は、調査開始時は調査を重ねながらみなさんからの提案で固めていこうとの曖昧なスタンスでした。勝手ながら事務局は調査報告毎に思い付きで、財団「strix研究論文集」へ最低でも投稿を考えている。また、ここにきて手元にある「羅臼湖トレッキングガイド、大雪山自然ガイドブック、石鎚山系自然観察ガイド、屋久島の自然観察ガイドブック」を見ながら「英彦山自然観察ガイドブック」の出版を目標にして、継続するとやりがいも増して出版までたどり着けるのではと目標が膨らんできています。いずれにしましても、調査員をはじめ会員の方からご意見等頂きながら検討を進めていきたいと考えています。

1. 各コース担当からのコメント

   林孝（豊前坊コース）

   調査の期限が１１月１５日まで。久し振りの英彦山だが紅葉の真っ盛りで土曜日、豊前坊の駐車場は登山者や紅葉狩りの人で一杯。調査になるかと心配しながらスタ−トした。

   高住神社から中岳山頂まで８ポイント設定しての定点観察を行ったが鳥影どころか鳴声も少ない。こんなことは初めてで２番ポイントでは０羽、全コ−スでも２６羽、ソウシチョウはとうとう一羽も姿も鳴声もなかった。

   登山道では紅葉した落ち葉がまるでじゅうたんを敷き詰めたように美しく色づいた木々を眺めながら歩いた。残念ながらハギマシコは出なかったがこの時期にしては珍しくミソサザイが近づきカメラに収まった。

   木村直喜（奉幣殿コース）

   去る11月18日(木)に英彦山ソウシチョウ調査実施しました。

   まずは奉幣殿から中岳山頂に向かう道とバードラインからの合流地点あたりから

   クマイザサの伐採は始っているようです。ちょうど合流地点あたりから、両サイドが切られており、、北側はスギの生育のため切られた感じですが、南側はなぜ切られているのか理由がよくわかりません。この伐採は北岳山頂まで延々と続きます。鳥は非常に少なく、ソウシチョウ調査ですが、ソウシチョウとは1羽も会いませんでした。

   緑のネットで囲んであるのがブナの幼木ではないかと思いますが、そのネットの中だけ

   切ることができないため、ネットの中岳クマイザサが残っているという何とも滑稽な様子になっています。

   ハヤブサは北岳頂上付近にいました。

   豊前坊は紅葉が盛りでした。

   スキー場のススキも毎年切られているそうで、作業が行われたと新聞に出ていました。

   三浦博嗣（縦走コース）

   今回（11月10日）のソウシチョウ調査は結論からいえばソウシチョウの姿は一羽も観察できなかった。気温も５℃〜７℃度 中風 もう里近くに下りてしまった？それともたまたまか? 理由はわからないがカラ系や冬鳥は観察できたのに

   ただ今回 北岳頂上の神社裏の登山道脇の岩場でハギマシコのツガイをじっくり観察できました。脇腹の赤紫の斑点など私にとって初めての出会いにただ感激! 他の観察コースがどのような状況なのでしょうか

   有働孝士（バードラインコース）

   またしても、当初の設定スポットを今回は５箇所見落とし、11スポットの調査となりました。

   ソウシチョウは、産霊神社のみの観察です。

   ２スポットで「観察なし」もあるように、全体にたいへん静かなコース状況でした。

   皆伐状態にある中岳山頂付近のクマイザサですが、切株から新芽が出ているのが見られ、意外に早く再生するかもしれません。

   筒井哲史（深倉林道コース）

   ソウシチョウの確認なしについてですが、昨年もそうでしたが、今年も寒なると英彦山周辺からソウシチョウがどこかに移動したようで、極端に確認数が少なくなりました。

   単に寒くなったからいなくなったのかと考えましたが、調査を実施する前に仕事で宮崎県の北部山間部に行った際、ソウシチョウが20羽ぐらいの群れがみられました。

   英彦山と宮崎県の山間部の違いはやはりなんでしょうか？気候的にやはり温暖だからなのか？今回思った疑問です。

   真鍋直嗣（薬師林道コース）

   今朝の放射冷却現象で調査開始時は１０℃であり、結構寒かった。鳥もあまり鳴いていない。が、人の数はとても多くバスも３台来ていた。中でも北岳に登るのでなく、私の前方で薬師林道に入り、マイクを使って女性がガイドしている集団がいた。鷹の巣山か裏彦ルートだろう。ヤマジョ、コウレイシャトザン、とにかく紅葉の美しさに誘われた人々は行き先もマニアックになっているようだ。私が調査ポイントで止まっている間に集団はいなくなった。そしてこの薬師林道も改修工事が始まっていた。あのゴツゴツ突き出ていた岩や石は除かれ、急傾斜なところもならされていて見事に平坦な道となっていた。歩くには十分過ぎるほど、四輪駆動やバイクの往来が頻繁になるだろう。工事中なのでゲートは除かれており、完成後は早めの設置をお願いしたい。所管は中津営林所だろうか、事務局からの要請をお願いしたい。なお、大分県側に下りていくと木材の切り出しが行われており歩いて通行するにしても平日は注意を要する。そうだ、調査の所感であるが、ガビチョウもソウシチョウも出現しなかったし、全般に鳥影は少なかった。ツグミが北の方角から尾根をこえていた。猪やクマも今年は早く里に下りていると聞く、野鳥達もそうなのだろうか？

2. 薬師林道コース：真鍋直嗣さんから事務局へ「改修後のゲート設置確認」について

   薬師林道の改修工事に対して、大分西森林管理署への対応を行いましたので、経過を簡単に報告します。まず、山国森林事務所（Ｔ氏）に電話を入れて、薬師林道改修工事の主管は大分西森林管理署であること確認。

   ２０１１年１２月１日：１７時

   大分西森林管理署：Ｋ次長へ電話を入れる。対応：事務局：広塚

   広塚：整備の目的を教えて頂きたい。

   Ｋ次長：道路整備は、間伐の搬出のため行っており、水が出ている個所だけコンクートで固めるが、その他は、アスファルト舗装やコンクリート舗装はやらない。

   搬出が、大分側（山国）に下るよりも、福岡県側の国道が近いためそちらの道を整備する。

   今年中に道路整備は完了予定です。

   広塚：深倉峡の車通行可時代に大型ゴミを含めたゴミ捨て場となった現状を見ている。薬師林道もこの二度舞いの大型ゴミ捨て場にならないようゲート設置をお願いします。

   Ｋ次長：全国的に車が通行可となるとその恐れは理解できますので、検討させて下さい。

   広塚：改修完了と同時にゲート設置しないと、ゴミは確実に発生すること予測されます。早急な対策をお願いします。

   Ｋ次長；その要望に沿って、バイク・車が入れないように、強固なステンレスチェーンを設置することとします。その場合は、進入禁止の警告看板の設置も検討します。

   以上、簡単に対応内容を記載しましたが、電話確認のように、強固なステンレスチェーンの設置が実施されているか、新年早々に実施状況を確認願います。確認された方は、事務局へ一報願えれば助かります。

報告：広塚忠夫

第５回の７月調査は、２０１０年７月１８日〜７月２９日の期間で各担当が日程調整して、また、仕事で調査不可コースは事務局が調整して全て６コース調査完了しました。

１、調査参加者：９名

２、確認種：３５種

３、ソウシチョウの優占度：５２％｛２７８羽（ソウシチョウ）÷５３４羽（全確認羽）｝

４、新たな確認種：ミゾゴイ・トビ・モズ

５、その他

調査開始して２年目となり、英彦山の６コースを継続して調査することは大変なことではあるが、英彦山の自然が「感動や恐怖」をもたらしてくれるので、義務感覚よりもそちらを期待して登っています。ミゾゴイとの感動の出会いやマムシ出現の恐怖、さらにイワタバコ・タマガワホトトギスなどの花々からの歓迎など継続していると新たな発見が突然やってくるので、これが継続の源泉となっているようです。

今回の調査の詳しい状況は、別添の調査表と各コース実施者からの以下のコメントを参照にして下さい。

豊前坊コース：林孝

昨日、２８日は無理して調査を開始したものの雨にたたられ途中で引き返した。

今日（２９日）は快晴、スタ−トは遅かったが一人でのんびりと登った。

ポイント１の高住神社では幸先良くキビタキの囀り、ソウシチョウの囀りも聞こえる。

昼前のこの時間帯でこれぐらいだから早朝だとさぞ賑やかだろうなと思う。スタ−トしてからシオジ林、北岳、中岳に至るまでの８ポイントまでコンスタントにソウシチョウの声が聞こえた。繁殖時期が終わってるのにこれだけ賑やかにさえずりをしてる鳥はほかにない。昼過ぎてから中岳に到達したが、他ル−トから調査してきた広塚さんと三浦さんに合流した。帰りは一緒に植物を観察しながら豊前坊を目指したが、黄色いホトトギスを崖っぷちに見つけ、その品のよさに感激、しばらく足を止めた。

奉幣殿コース：小河洋綽

担当者の仕事都合により代わって初めて当コースを調査した。コース図と目印テープでスポットを確認しながら実施したがポイント１１を飛ばしてしまった。ソウシチョウは１ポイントを除いて他の全てのコースで確認され、全確認羽数１１７羽の内ソウシチョウ８３羽の確認で優占度は約７０％と高かった。しかし、ブナ再生事業の目的でクマイザサが伐採されているところはソウシチョウ生息に影響があるようで極少数の確認となった。

縦走コース：三浦博嗣

気温の割には蒸し暑くむさ苦しい道中でしたが、風が吹いてくれた時は生きがえった。夏本番の到来でどこに隠れたのか鳥は少なく１１種の確認に終わった。総確認数は９１羽でありその内ソウシチョウが５４羽で約６０％を占めて、元気良い鳴き声を全コースで聴かれた。楽しませてくれたのが、この暑い時期に見られる「オオキツネノカミソリ・イワタバコ・アクシバ・イワギボウシ・タマガワホトトギス・ヤマホトトギスなど」の花たちでした。

：深倉コース：筒井哲史

　深倉園地から草木ヶ垰コースの結果について、全9ポイントでのソウシチョウの確認は19個体であった。前回調査と比較して確認個体数は増加した。

1個体の増加なので繁殖期にしては少なかった。調査終了後、深倉園地付近のスギ植林内でソウシチョウの警戒声がしたので近づいてみた。すると2個体が激しく鳴きながら近づいてきた。付近を探したところ低木の密生した中に巣を発見した。巣内は空であった。

巣の付近で親が警戒声を発していたので巣立ちヒナが付近にいたと考えられる。

ウグイスとの競合については特に減少しているような様子はなかった。

その他鳥類として、クマタカの飛行を確認した。またミゾゴイが林道上に止まっているのを2回確認しました。

：薬師林道コース：真鍋直嗣

　調査開始時の気温は２７度であったが、体感としてはもっと涼しく感じた。この時期にしては蝉の声も極端に少なく（ヒグラシしか鳴かなかった）、蝉の声で鳥の声がかき消されるという状態ではなかったが、全般に出現種数が少なく全コースの合計は１５種でポイント毎では最大７種、最小２種、出現羽数も総数６５であった。ソウシチョウの優占度は３２、ヒヨドリは２９、この2種で６１％を示した。５月の調査と同様、調査コースの薬師林道は前半と後半にソウシチョウの出現に差があった。ただし、５月時はソウシチョウは囀っていてもしきりに移動し、頻繁に警戒音（威嚇音？）を発していたが、今回は比較的に定位置で囀っていて、移動もゆっくりであった。クロツグミはオスで嘴に餌をくわえて移動していた

：バードライン・コース：有働孝士

ソウシチョウの生息については、前回より多く感じました。特に、声が多く聞こえたのは、奉幣殿より上宮に至る道に、本コースが合流するところから上宮手前あたりです。

今回も、４スポット分を見落としました。本来１６スポットを設定していましたが、今回は１２スポットしか調査できていません。

山頂の上宮では、多数のイワツバメの飛翔を観察しました。

スキー場上の森から終点の上宮まで、アサギマダラ（蝶）の飛翔を数多く観察しました。

帰途、ミソサザイ1vcの観察（第７スポット付近）。調査表には記録していません。

捕虫網をもった男性に遭遇。倒木の枯れた部分を壊しながら、獲物を探していた様子でした。場所は、第５、６スポットの間です。明らかに違法行為ですが、こういう場合はどう対処するのでしょうか？この近くでマムシに遭遇。足元から急に動き出したので、びっくりしました。