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modify:2017-09-20

 新美洵一の野鳥雑記帳

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身のまわりから、人と自然・環境とのつながりをホンネで問う野鳥随想。

| 外来生物 | 鳥が渡る | トキ哀れ | スズメと桜 |

| 曽根干潟の野鳥が危ない | 鳥と写真 | 放鳥 | 紫川の鳥景色 | 干潟 | ソウシチョウ | ムクドリ |

外来生物

小倉北区の市街地を通り、洞海湾の入り口へ注ぐ紫川、下流は川岸が人工的に加工され、鳥屋には余り面白くはない。暇な御仁がパン屑やペットフードを投げ与えている。ほんの少しならば、良くはないが、未だ愛嬌の内だが、大方の給餌行動は半端なものではない。大量に給餌し、大量の鳥が集まるのを誇示する、正に「目立ち者兆候群」である。

しかし、中流のあの画期的な便器を開発した会社付近は、少ないが、川岸にアシが茂り、この付近まで影響のある干潮時は結構鳥を見る事には事欠かない。川底が露出すると、川の中の岩は鳥たちの格好のくつろぎ所となり、鳥屋にとっては観察が堪能出来る場所となる。図鑑を見ながらの観察、特にカモメ類の識別は至福の時間である。例年、数羽のアオアシシギが越冬するのもこの付近である。

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鳥が渡る

「いゃあ、毎日暑いですね。」同じご挨拶を言う回数が今年は余りにも多い。

何度も同じ事を言うのを躊躇する程の連日の猛暑である。野鳥達は羽を持ち、自由に移動出来るのだから、快適な涼しさを求めて移動しているのだろうか。

そう言えば、モズは平地で繁殖し、その後、少し高度の高い場所で第二回目の繁殖をすると何かの文献で読んだ記憶がある。夏の平地では全く観察されない訳ではないがその観察個体数は非常に少なく、「高鳴き」の始まる秋からの観察個体数から比べるとその差は大きい。快適な生活環境を求めて移動する小さな「渡り」をしていると言えると思う。

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トキ哀れ

野生復帰を目指して放鳥されたトキの抱卵が確認されたと言う。他にも産卵したペアがあるとか、ペアリングしている番がいるとかの報道である。人工ふ化、人工飼育の個体にも拘わらず、種を維持する本能の凄さには感心する。

教えて貰った訳でもない、他の個体の行動を見て学んだ訳でもない、しかし、種を維持する本能は、DNAに確りと刻み込まれていたのである。生命力と言おうか、本能と言おうか、生き物の素晴らしさに改めて感激した。

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スズメと桜

北九州市小倉北区の勝山公園、以前は木が茂り、野鳥も結構楽しめる場所だった。確か、全国の優秀な公園に指定され、その看板があったのを思い出す。今は、芝生が敷かれ、貧弱な樹木が芝生の周りに点在するだけの、つまらない公園になってしまった。

ピンクの花が満開となった一本の木が遠望出来た。近寄って見たら、桜だった。紙の札に「カワヅザクラ」とあった。「オオシマザクラ」と「カンヒザクラ」の自然交配種との事。多くのサクラの片親である「オオシマ」と、沖縄で全国一早く咲く「カンヒ」の雑種は、耐寒性で早咲の両特徴が出ていると考えた(これは、小生の植物素人の独断)

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曽根干潟の野鳥が危ない

北九州市小倉南区の曽根海岸、防波堤の外側はそう広くはない干潟が広がり、後背地と共に多くの野鳥が観察される場所である。北九州が発行したパンフレットには517Haと記載されている。

全国に存在した干潟は、その面積の40%が喪失したと言われる。諫早湾が閉め切られて干拓地となったのはごく最近の事である。曽根干潟は、残された貴重な干潟である。

「都市計画道路6号線」と称する道路が防波堤のすぐ内側を海岸沿いに約2`に渡って建設される計画がある。道路建設による干潟への影響は計り知れない。計画は非常に危険な内容である。

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鳥と写真

「カモが岸のすぐ側まで来てるよ。」と小生。その中年の女性は一眼レフのデジカメに短い望遠レンズを付けていた。鳥の写真を撮っている事は直感としてわかった。しかし、彼女は、返事もしないし、川を覗こうともしない。

突然「カワセミ」と叫んでダッシュ、50m程上流に2羽のカワセミがいた。給餌行動である。シャッター音があたりに響き渡る。いつの間にか、カメラ持参者が3人となった。「川の中にいい棒が立っていたんだが、誰かが引き抜いたらしい。」とか、「あの棒に止まっているところを撮りたかった。」とか言っている。

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放鳥

放鳥とは、広辞苑には「放生会・葬式などのとき、功徳のために、捕らえられた鳥を放ちやること。はなちどり。」とある。

そうか、仏教から来た言葉だったのかと始めて認識した。

「キジ」は全国各地に地域亜種が4種生息していたが、狩猟を目的に人工孵化した幼鳥を各地で放鳥、現在地域亜種は放鳥種と混血した為に存在しなくなってしまったとのこと。キジの亜種を研究していた方は、研究を放棄せざるを得なかった、取り返しの出来ない悲しい歴史がある。(キジの放鳥は、現在でも行われている。)

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紫川の鳥景色

紫川は北九州市小倉北区の市街地を、小倉城や勝山公園を左岸に小倉湾へ流れる。勝山公園は数年前まではこんもりとした木々が茂り、野鳥が好む様な環境だった。今は、木々は取り払われ、市役所に向かうトンネル道路が開通、トンネルの上は土盛りされ、付近一面は芝生を敷き詰めた公園に変わってしまった。

川の沿岸は、石組み作りの「親水公園」とか言う、お金が掛かった様子になっている。何とかリバー計画、とか言うものらしいが、必要性には些か疑問を持つのは小生だけだろうか。総費用は1,400億円と計画のパンフに記載されていた記憶がある。

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干潟

すこし、いや、ずいぶん前のこと。現役時代に、長崎に赴任した。探鳥会の存在は承知してはいたが、時間もなく、気も小さいこともあって、未だデビューはしていなかった。出来なかったと言うのが本音かも知れない。長崎支部には、赴任直後に入会した記憶である。

諌早市に得意先があり、月に何回は訪問の機会があった。諌早湾のこと、干潟のことに興味を持ち始めた時期、いわゆる「ライフリスト」の数字を追いかけていた時代であった。

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ソウシチョウ

生物が、ある地域で個体数が大きく変化すること無く、その地域の生物の多様性や構成も変化することなく、安定して綿々と生き続けている事は、環境が殆ど変化していないと言うことだと思う。

言い換えれば、その環境に対して引き算も、足し算もされていないと言う事である。ガビチョウ、ソウシチョウの鳴き声を聞く機会、聞く場所が最近特に多くなった事は、両種が、相当な速度で生息域を拡大し、個体数が増加している事だと思う。野鳥の世界に、大きな怪物が足し算された事である。広塚事務局長のメールでは、英彦山でのソウシチョウ、今年は異常な状態との事、憂うべき事態である。

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ムクドリ

退職して四ヶ月が過ぎた。運動量の不足を補う為に、数千円を投資、OMRONの歩数計を仕入れた。日付が変わる毎に数字が更新され、経過した日毎の歩数も一週間分は記録される優れものである。

しかし、目標の毎日一万歩を確保するのは至難の仕事、鳥を目的に歩くのにはさほど苦にもならないが、退屈しない散歩ルートを見付けるのは難しい。

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