野鳥と植物を求めて英彦山の四季を歩き尽くす、広塚忠夫の英彦山・縦横無尽。
自然観察の写真と短文に山歩きの醍醐味をしのばせ、英彦山の旬をお届けします。
広塚忠夫 2011-06-29
2011,6,29、9:30〜16:44.、裏彦コース、曇り、弱風、21℃から23℃
豊前坊から歩きだすと、キョロロロロ.....下方からアカショウビンの声です。
薬師峠を越えると、カケス、オオルリ、キビタキの囀りが聞えるが、やはり、ソウシチョウが一番騒がしく聞こえる。
ケルンの谷に近づくと、谷間からアカショウビンがまたまた囀る。どこにいるのか分らないが、あちらからはこちらをしっかり観察しているのだろう。
このケルンの谷間に沿った急登のコースを南岳を目指して登る。沢伝いは、ヒコサンヒメシャラ(写真)が見事です。シカが増えて、美味しくない笹まで食べて被害が拡大している。土砂崩れが起こらなければ良いが。一方、広い一画だけではあるが、笹の再生が見られたので期待したい。
英彦山山頂で休憩していると、シジュウカラ4羽が山小屋の中で遊んでいた。ブナ林に下ると、オオアカゲラ2羽がブナの枯れ木で観察された。このブナ林は来るたびに倒木が増えているようで心配です。北岳から降りて、一本杉手前のオオヤマレンゲは、まだ見頃です。ひろつか
広塚忠夫 2011-06-14
6月14日(火):16℃から17℃、無風、調査参加者:林孝、志水仁、広塚
豊前坊:9:30〜英彦山:14:20〜北西尾根コース〜豊前坊:17:00
表現しきれないのですが、ベニ・シロドウダンが、シオジの森から北西尾根の全コースでびっしりと満開の紅白を魅せてくれて、ただただ惹かれて至福の世界でした。オオヤマレンゲはエレガントに純白な花弁とピンクの花糸が写真のように魅せてくれて、5ケ所で観察できました。これでも花の数からは裏年のようです。心配していた一本杉を過ぎてのクサリの崖のオオヤマレンゲは、クマシデに引きずられて共倒れ状態でもしっかり咲いていました。北岳のブナ林ではカマツカやトチノキの花が、山頂では英彦山ヒメシャラやクモキリソウと続きました。
鳥調査は、クマイザサの伐採の影響で久しく聞いていない「コマドリ」が遠くから鳴いていたそうです(志水さん確認)。その同じ個体であろうか?北西尾根コースの下りで、近距離の囀が聴こえて嬉しくなりました。北岳山頂手前では樹木の天辺で待ち伏せしていたハヤブサが撮影できました。この小鳥達にとっての恐怖が、常連のゴジュウカラに会えなく、その他ゲラ類などの出現を少なくしたのでしょうか。しかし、英彦山上宮の杉にイワツバメ80+の群れが餌取りでしょうか、繰り返し枝に止まったり飛び交ったりしているのが観察されました。イワツバメは多分ハヤブサを恐れないのでしょう。ひろつか(写真:ハヤブサ)
広塚忠夫 2011-06-13
猫の丸尾(1044m)
2011、6,13(月):8:59〜16:09、くもり、16℃〜20℃
天気予報から雨はないであろうと出かける。
当初計画は黒岩山からであった。しかし、このところの大雨で増水しおり、河を眺めながら、渡ろうかどうしようかと迷っていると、アカショウビンが危険だよと教えてくれたようでコース変更して玉屋神社に向かう。
途中、シカに2回出会った。籠水峠から猫の丸尾のコースはシカの食害によるクマイザサの連続した枯れが気にかかる。一方でシカが食べないナガバヤブマオが一面に拡がっていた。
記憶では約40年振りの猫の丸尾山頂である。ここから久住連峰などの展望を楽しみにしていたが、霧が深く残念であった。食事をしているとトラツグミの例のヒューの鳴き声が寂しく聞えた。リックをからい歩きだすと白みのかかった茶系の犬が現れてオオカミかとビックリしたが、すばやく通り過ぎた。見透しのきく森であるので探しまくったが見当たらずどこへ消えたのだろうか合点がいかないままだ。幻のオオカミかと考えながら尾根伝いを歩いていると道を間違えて、テープの所まで逆登りして1時間程ロスした。しかたなく、最低鞍部からの避難コースに短縮して山を下った。 (写真:トチバニンジン)
広塚忠夫 2011-06-09
2011,6,9(木)、くもり、弱風、19℃〜20℃、調査者:三浦、広塚
コース:和の上の駐車場:8:59〜奉幣殿〜鬼杉上〜南岳:13:08〜英彦山〜奉幣殿〜和の上の駐車場:16:20
入梅の晴れ間の予報で、9日(木)にソウシチョウ英彦山調査を行いました。
コースでは、団塊の世代であろう単独行の男性3人にすれ違い、山頂では女性中心の約10人のグループが登ってきていました。6月はソウシチョウも繁殖期で43羽を確認しましたが、全ポイント11調査地のなかで、唯一ポイントNO−3だけがソウシチョウがいませんでした。ここの環境が、杉の間伐に合わせてクマイザサもばっさり刈られて森の空間が様変わりしていました。生き物は、適応する環境が失われると生息できないのは、ごく当り前であるが、その当り前を現認しました。また、ソウシチョウと生息場所が重なる「ウグイス」が全く観察出来なかったのは気にかかります。
汗を垂らしながら登る南岳へのクサリの急登ルートで、白と紅のドウダンがびっしりと咲き誇り癒してくれて、クモキリソウ(写真)にも逢えました。いつものオオヤマレンゲは花は観られなく、別添写真のように、鹿が切株に乗って首が届く左半分の葉っぱを食べているようでした。奉幣殿近くの岩場の陰でイナモリソウが孤独に咲いていました。ひろつか
広塚忠夫 2011-05-30
広塚忠夫 2011-05-25
広塚忠夫 2011-05-07
5月7日(土)
くもり、弱風、16℃〜20℃、メンバー:三浦夫妻と広塚
深倉園地:9:25〜香岩峠11:12〜岳滅鬼山:12:31〜13:12〜岳滅鬼岳13:30〜大南林道分岐:1431〜シャクナゲ荘:15:30
今回は、深倉園地から香岩峠を経て岳滅鬼山を歩きました。
この香岩峠は、昔、深倉〜宝珠の山越えのルートとして利用されていたそうです。このルートは、岩壁を巻きながら急登で始まり少し厳しいコースですが、尾根伝いの道から眺める景色は抜群です。
今年のシャクナゲは裏年のようでした。コバノミツバツツジは少し早く、今から見頃になりそうです。鳥はオオルリ、クロツグミなどが囀り、そろそろ夏鳥の揃い踏みとなりそうです。
下記の鳥の記録は、深倉園地:9:25〜香岩峠11:12〜岳滅鬼山:12:31までのコース記録です。ひろつか
アオバト1 | ツツドリ1 | アオゲラ1 | コゲラ1 |
ミソサザイ3 | トラツグミ1 | クロツグミ1 | ウグイス1 |
センダイムシクイ1 | オオルリ4 | ヒガラ11 | ヤマガラ3 |
シジュウカラ3 | ゴジュウカラ1 |
広塚忠夫 2011-05-05
広塚忠夫 2011-04-28
広塚忠夫 2011-04-20
広塚忠夫 2011-04-13
広塚忠夫 2011-04-06
広塚忠夫 2011-03-28
広塚忠夫 2011-03-18
広塚忠夫 2011-01-29
シャクナゲ荘から豊前坊はアイスバーンの道でした。27日〜28日と天気だったので雪は浅いとの想像とは逆に、豊前坊登山口から相当な積雪でした。
シオジの森からは、凍りついた氷の上に雪が積もっており、雪に足を突っ込んでもアイゼンが雪に阻まれて氷に掛からなく滑る急登が大変でした。雪は降り続きましたが、一時的に青空となりました。積雪は、膝上から腰以上でした。
下りはバードラインコースをとりましたところ、ここも積雪がすごくて2度ほど道が判らなく、コースを探すのに時間をとりました。豊前坊は-4℃で、山頂は-6℃から-7℃と厳しい割に風が弱風であり救われました。
登山者は、それでも20人弱おられ、なんと、70歳以上の元気な約10人のグループには驚かされました。ひろつか
広塚忠夫 2011-01-17
広塚忠夫 2011-01-14
1月14日は、深倉を調査を兼ねて歩きました。
深倉園地(添田町)はドカ雪で、四駆でスタッドレス装備でもターンで動けなくなり足と手で雪かきして脱出しました。園地から草木峠までの積雪は、膝程度でしたが、長靴で歩いたためか大変疲れました。快晴無風でベストコンデションですが樹氷とドカ雪がドドドと何度も落下で危険がいっぱいでした。
ムギマキがでましたが、撮影できませんでしたので、草木峠からの上宮(英彦山)の拙い映像を添付します。
添田町・深倉 快晴、無風、1℃、10:00〜14:25 | ||||
ヤマドリ♂♀ | ムギマキ♂ | コゲラ1 | ヤマガラ3 | ヒヨドリ3 |
ハシブトガラス2 | ハシボソガラス1 | シジュウカラ2 | ヒガラ1 |
カワガラスはJR彦山駅下の川(添田町落合 @/#5030-1699)で撮影しました。時間も落ちていましたので光が足りないのかクリーンではありませんが、写真リストに使って頂ければと添付します。ひろつか
広塚忠夫 2011-01-05
新年、あけましておめでとうございます。
昨日、2011年の英彦山へ、初登頂です。
スタートの豊前坊は-2℃で、山頂は-1℃でしたが、風が弱風か無風状態で、氷点下でも寒さは酷くありませんでした。
積雪は膝から膝上、先頭の方は平常の2から3倍のエネルギー消費で歩行時間は約2倍かかりました。幸運にも、先頭は、遠賀から来られている夫妻に頑張って頂き、一度だけバードラインで交替しただけでした。下りはいっきにソリで滑走しようと、ソリ持参でしたが、水分が多いドカ雪は、傾斜がある所でも5m〜7m位で止まってしまいます。ソリの押す圧力でドカ雪は壁をつくり滑りません。残念でした。
鳥は、スキー場の上のバードラインでウソ3羽を観察しました。
添付の写真は、ガスで視界が悪く、淡い樹氷となりました。ひろつか
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