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コノハズク  広塚忠夫 英彦山の四季 11ページ

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野鳥と植物を求めて英彦山の四季を歩き尽くす、広塚忠夫の英彦山・縦横無尽。
自然観察の写真と短文に山歩きの醍醐味をしのばせ、英彦山の旬をお届けします。


(232) ヤマシャクヤク(山芍薬)に大勢の見学者!

広塚忠夫 2016-04-30

Highslide JSヤマシャクヤク(山芍薬)
  • 2016-04-30(土)、晴れ、弱風、9℃〜15℃
  • 豊前坊:8:00〜薬師峠:8:16〜ケルンの谷:10:13〜英彦山:11:23〜北岳:12:01〜一本杉:12:39〜シオジの森:13:03〜豊前坊:14:00

山笑う!まさに、植物や生き物たちも躍動の季節の到来で、ホモ サピエンスたちも行楽のGWが始まった。
もう、この早朝8時に豊前坊駐車場は満車の状態になっていた。目的は裏彦のヤマシャクヤク群落の見学が理由のようだ。帰着時の下駐車場も一杯で、バスの集団や多くの登山者がヤマシャクヤク見学に行ったと聞こえてきた。いや!早めの出発で人混みにまっ込まれず助かった。
ヤマシャクヤクは、例年より少し早い開花のようで見頃はあと2日程度でしょう。夏鳥は、アカショウビン(赤翡翠)の声が断続的に聴こえ3個体を確認した。キョロロロロロ↗が届くと天にものぼる心地になる。今の時期は、記録音声を残したいが一、二回啼くとしばらく間隔があり記録しづらかった。

  • (37)オオルリ・ミソサザイ・センダイムシクイ (2016-04-30 17秒:mp3)

  • (38)アカショウビン他 (2016-04-30 57秒:mp3)

    ※この録音は、“吹かれ”によるノイズが大きいので再生音量にご注意ください。

(231) ツツドリ・アカショウビンがご帰還だ!

広塚忠夫 2016-04-26

Highslide JSコミヤマスミレ
(小深山菫)
  • 2016-04-26(火)、晴れ後曇り、弱風、18℃〜21℃
  • 鬼杉登山口:8:28〜鬼杉:9:00〜南岳分岐:9:30〜籠水峠:10:54〜猫の丸尾(1044m):11:39〜最低鞍部:12:47〜鬼杉登山口:14:07

“オールーリリ・ジジ”と、オオルリの囀りに迎えられ、“ポポポ・・・”とツツドリの声も聴こえてきてウキウキ気分で至福の世界に導かれた。それに続くアカショウビン、クロツグミ、ジュウイチも元気に帰ってきて鳴き声で愉しませてくれた。
野花の群生も癒しの世界を創っていた。コミヤマスミレ、ヒナスミレ、ミツバテンナンショウ(三葉天南星)、ミヤマハコベ、キランソウ、更に新緑の森の中ではコバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)が見頃だった。
蛇も活動開始だ。危うくマムシを踏みそうになりドキッとした。ほんの前をくねくねしているので木切れで頭を押さえようとしたが、小さな岩に入り込んで隠れた。その岩をひっくり返したがドロンしていた。どこに消えたか不思議だ。
気に掛かっていたオオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)の食害現場を検証した。喰われた葉っぱは、なんとか生きのびようと頑張っているようで心強い。対面の稜線上でイノシシのぬたばも見つかり、イノシシの食害説の有力な手掛かりとなるが、食害の犯人は確信がもてない。誰か教えて頂きたい。

(230) オオキツネノカミソリ食害のシカ主犯説に疑問?

広塚忠夫
2016-04-06

Highslide JSオオキツネノカミソリの食害
  • 2016-04-06(水)くもり、13℃〜16℃、弱風
  • 鬼杉登山口:9:15〜鬼杉:9:49〜南岳分岐:10:09〜籠水峠:11:08〜11:28〜鹿の角:11:55〜南岳:13:06〜大南神社:14:25〜鬼杉:14:31〜鬼杉登山口:14:44

野鳥生息調査では、まだ夏鳥は戻ってきていなかった。花は、ゲンカイツツジ(玄海躑躅)が満開で見頃を迎えて居た。
主題の籠水峠下のオオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)群落地の食害について、今までシカ主犯説が常識となっていた。しかし、次の事から疑問が湧いて来た。

  1. 4月6日、籠水峠下のオオキツネノカミソリ群落地は、ほぼ、全滅状態で葉っぱが食べつくされていた。周りは、イノシシが土を掘ってミミズなど餌を探していたような場所が沢山確認できた。その掘った餌探しの場所及びその周囲に食害が多く観られたことからイノシシ食害説が浮上した。一方、シカの糞は、1ケ所だけで、そのれも古い糞で少なかった。なお、シカは土堀はしないはずだ。
  2. また、3月21日に玉屋神社から四王寺滝への直登コースを登った時は、シカの新しい糞がおびただしいように続いていたが、オオキツネノカミソリの食害はなく、葉っぱは青々と育っていた。このコースではシカが食べている様子は確認できなかった。
  3. 今までは、シカが増えすぎて餌に困り、忌避植物のオオキツネノカミソリにも手を出したと判断されていた。

いずれにしても、食べている現場が確認されてないので、今後、調査継続により食害の真犯人を見つけて食害防止対策が求められる思う。既に、食べている現場を観察された方やその現場画像をお持ちの方が居られたら、教えて頂きたい
なお、別添の現場写真から何か判ることがあればご教授願いたい

ご連絡先

(229) ゲンカイツツジ(玄海躑躅)が開花!

広塚忠夫 2016-03-21

Highslide JS大半は蕾の枝被りのゲンカイツツジ(玄海躑躅)
  • 2016-03-21(月)晴れ、弱風
  • 参加者:中村清美、三浦美代子、三浦博嗣、広塚忠夫
  • 英彦山大権現:8:58〜玉屋神社分岐:9:40〜衣が池:10:13〜四王寺の滝:11:07〜南岳:12:23−13:35(昼食)〜千丈ケ鼻:14:16〜鬼杉:15:33〜鬼杉登山口:15:59〜英彦山大権現:16:35

英彦山では次々に花が開き始め花の季節の到来だ。早々とゲンカイツツジ(玄海躑躅)の開花を確認した。まだ大半は蕾だが、3輪の美女と出逢えたのは我々4人のメンバーが今年一番だろう。この淡紅紫色の美女に遭遇して嬉しさが倍加する。ヤッターと声を出して喜ぶのは無邪気な大人か。昼食は南岳でチャンポンをご馳走になり、帰路の下りでマンサク(満作)が名前のごとく満開していた。野鳥はクサリ場を下り亜種アカウソの番が間近で餌取りしながら長時間付き合ってくれた。

(228) 山頂のマンサク(満作)は見頃だ

広塚忠夫 2016-03-15

Highslide JSマンサク(満作)に降り注ぐ太陽の光
  • 2016-03-15(火)晴れ、弱風、1℃〜10℃
  • 豊前坊:9:05〜シオジの森:9:45〜一本杉:10:27〜北岳:11:00〜山頂:12:10(昼食)〜バードライン分岐:14:07〜スキー場:14:34〜豊前坊:15:07

天気の良い下界では想像できない位、英彦山は積雪と樹氷が残っていた。前週に続いて、ハギマシコとの出逢いを求めて三浦夫妻と登ったが、冷たく振られた。
豊前坊で、季刊のぼろ(西日本新聞社)原稿の写真撮影に来られていた野村芳宏氏(本会会員)と出会う。ミソサザイ狙いで16時まで頑張ると言われていたので、さぞ、満足な成果を得られただろう。
別れて上へ進みシオジの森では、ミソサザイとゴジュウカラの啼き声が相変わらず席巻していた。休憩時にハヤブサの鳴き声が聴こえたので、上空を探すと、三浦博嗣氏が遠くに3羽のハヤブサを確認した。続いて、オオアカゲラのキョ・キョ・キョと警戒音の啼き交わしが届き、一羽のシルエットが観えたが見失った。残り1羽がシオジの大木の天辺で、ゆっくりと低い鳴き声の警戒音を発していた♂を枝越しではっきり確認した。が、この彼も短時間で消え去った。
本日は、野鳥の生息調査の記録は残せたが、画像記録は全然ダメだった。

(227) 亜種アカウソがイワガラミ(岩絡み)の実を採餌

広塚忠夫
2016-03-08

Highslide JS採餌中の亜種アカウソ
  • 2016-03-08、くもり一時晴れ、弱風、7℃〜13℃
  • 豊前坊:9:09〜シオジの森:10:00〜一本杉:10:35〜北岳:12:03〜北谷Aコース分岐:12:40〜天狗の滝(三段の滝)13:50〜豊前坊:14:35

三浦夫妻からのお誘いでご一緒させて頂いた。視界10mくらいの濃霧のために現着がやや遅れたが、ほぼ予定通りに出発できた。気温も上がり春めいてきて、ミソサザイが下界から戻ってきており盛んにテリトリー争いを始めた様だ。囀りもゴジュウカラと競争しているかのように、両者の啼き声が響きわたった。
濃霧も晴れてきてシオジの森で一服していると、三浦博嗣氏が絞りを間違えて(失礼)撮影した鳥を見せて頂くと、真っ黒に写っていて腰が白く目立っていた。何だろうと探すとイワガラミが絡み合い小さな藪状の上の方の枯れ木のところで、せっせと餌取りしている(亜種)アカウソを確認した。良いアングルのサービスでありゆっくり一緒に撮影を愉しんだ。今までウソと言えば桜の新芽や蕾の採餌を思い浮かべるが、イワガラミの実は珍しい。時期的には実は裂開して全て落下していても可笑しくなのに、僅かでも残っているのだろう。
ところで、本日の目的はハギマシコだ。一本杉の稜線上で出逢った。が、群れが横切り裏彦の谷間へ早々と飛び去ってしまった。それで、北岳の西側で昼食しながら待つことにした。結果は、裏彦の方角から啼き声は聴こえるがこちらへの到来はなかった。
帰路は、天狗の谷経由で下った。このコースは、上級者の難コースで滝の左側(下方に向かい)に入った下りは、浮石がほとんどで落石が頻発する急傾斜だ。安全確保のため斜めに10m間隔を保ち時間差で下山するしか方法はない。お二人さんは初めての体験だったこともあり顔は引きつったように緊張されていた。いくら注意してゆっくり下っても次々と落石が発生する状態なのだ。それに浮石がない所は、泥土で滑る最悪の急斜面をへっぴり腰で体制を低くして下るが、何度かの尻もちを見てしまった。ほんま、こんなルートに引きづり込んで申し訳ないと心中思ったが、“良い経験をされましたね!また、来ましょう”と言葉をお掛けしたところ、苦笑いの反応だった。そう言う私も全く余裕などなく、肝心の記録写真を残せなかった。

(226) ハギマシコの群れの北岳

広塚忠夫 2016-03-03

Highslide JSハギマシコ
  • 2016-03-03(木)晴れ、弱風、3℃〜5℃
  • 豊前坊:9:43〜薬師峠:10:07〜裏彦・一本杉分岐:10:46〜一本杉:11:25〜北岳:12:02〜山頂:12:29〜北岳:13:43〜一本杉:14:05〜シオジの森:14:45〜豊前坊:15:19

豊前坊から薬師峠経由の北岳コースを選択した。国道の日陰の所は、まだアイスバーンの状態だった。薬師峠は大きな岩や小さな岩がごろごろ転げ落ちて道を塞いでいた。
峠から下りに掛かると小さな群れがヒノキの人工林に移動した。騒がしくジュクジュクの鳴声のマヒワの群れだ。登りの人工林を抜けて自然林に入ると何とはなしに癒される。約15年前に笹の藪漕ぎで苦しんだ一本杉の急登の道に入った。ところが、笹はシカの食害で枯れているところや上部だけ食べられて弱弱しくなっていて以前の面影はなく、それにテープの指標もあり普通のルートに様変わりしていた。終わりの急登にもロープがあり意外と楽に登れた。
一本杉に近づくとジュッ、ジュッと地面で餌取しながら谷間に移動していった群れに出逢う。ハギマシコだ!出逢いのひとときだが感動した。更に、北岳も直ぐそこの登り地点で、南側斜面に再度、ハギマシコの動きを感じ取ったので、椅子付のリュックに腰かけてじっくり探していると残雪のある南側の斜面に大群が移動してきた。逆光になるがワクワクしながらやや近い道沿いの2羽に向けてシャッターを押しまくる。次にやや離れた雪の上で餌取している群れに狙いを変えると、突然一斉に飛び立った。なんと、背後の樹木からハヤブサも飛びたった。が、ハギマシコを追跡はしなかった。消化不良で引きずりながら、何を食べていたのか調べるが判らない。ヒメワラビの枯れたのが散乱しているので、この種などを食べていたと推測できるが、そこまでしか判らない。
山頂のバイオトイレの清掃点検を済ませて、ピストンで北岳に帰ろうとした上空でハヤブサ1羽の飛翔が観察された。本日の野鳥生息記録は満足の域に達した。でも、ハギマシコが逆光でイマイチ画像終わったことを引き摺ったまま帰路へ。

(225) ハヤブサの啼き声が 谺する英彦山!

広塚忠夫 2016-02-26

Highslide JSハヤブサ
  • 2016-02-26(金)、晴れ後曇り、弱風、−1℃〜1℃
  • 野営場:10:22〜バードライン分岐:11:03〜山頂:12:50〜北岳:13:50〜:一本杉:14:08〜シオジの森:14:26〜豊前坊:15:23〜野営場:16:02

市内の国道から英彦山別所を過ぎると、国道はチェーン規制の危険なアイスバーンになっていた。野営場に駐車して最短の北西尾根ルートを歩く。日が照りだし小さな雪氷が降り続き、霧状に拡散すると絵になる。
オオアカゲラが、野営場のアカマツの大木からキョ・キョ・キョと2羽が鳴き交わしている。カメラを構えると1羽が飛びたった。残りの一羽は警戒音でゆっくる間隔を置いて啼くが沢山の枝被りで撮影は断念した。急登からフラットの北西尾根の雪道を進むとゴジュウカラが餌取りで枝から枝に移動し、枯木を上下しながら良いアングルを提供してくれた。そこの繰り返しのサービスにシャッター音も心地よい。
山頂に現着すると、天気も良いコンディションなので10人程の登山者が休憩所で昼食時間だった。山頂バイオトイレの点検に掛かった。一台は使用不可、残りの一機は電灯なしの暗い中ではあるが使用は可能だった。原因は、屋根のソラーに雪が積もって電源の出力ができない状態だからだ。
すぐに北岳に向かいブナ林に腰を下ろしバナナを食べながら観察していると、また、オオアカゲラの低いゆっくりしたキョ・キョ・キョの警戒音が聴こえた。ここでも、撮影サービスはしてくれなかった。北側である北岳からシオジの森下りルートはやや雪が深く注意して足場を確認しながら降りていると、激しくキーキィーギャーの鳴き声が鳴り響く。岩場の枯れ木からハヤブサが飛び立った。その方向を探すと、一羽が残っている。距離は相当あるが枯木でキィーキィーと啼いては静かになり、また、間隔を置いてキィーキィーと啼き続ける。♂を誘う鳴き声に聴こえた。同じ樹木の場所から飛び立ったことからとギャーの啼き声は、交尾の可能性もあると思われた。
皆さんから“こんな厳しい雪山に良く登りますね”とよく言われますが、感動を求めて健康維持のために、それに良い運動の後は晩酌がまた格別でやめられません。

晩酌に 足がふらつく 日子の道  (川柳)

(224) 樹氷の英彦山は続く!

広塚忠夫 2016-02-18

Highslide JS目指す北岳が輝く、ワクワク気分:津野側より撮影
  • 2016-02-18(木)くもり一時晴れ、弱風、−2℃〜0℃
  • 豊前坊:10:22〜シオジの森:11:19〜一本杉:11:56〜北岳:12:22−12:40〜一本杉:13:02〜シオジの森:13:34〜豊前坊:14:14

上津野経由で豊前坊に近付くと危険なアイスバーンの道に変身していた。スピードを落としゆっくり走行で進んだ。車窓から見上げると、英彦山の北岳が太陽に照らされて眩しい。嬉しいな、あそこに行くのだ!
豊前坊駐車場に現着すると電子掲示版は−2℃を示している。しかし、風が弱く寒さはそれ程でもない登山日和だ。でも、積雪は浅いがここもアイスバーン状態であり、アイゼンを装着して出発した。
高住神社の周りの杉の大木からアオゲラの啼き声が聴こえる。ピョーピョーピョーと口笛のような声が、ドドドドドとドラミングを交えて神社内に響き渡り心地良い。杉の大木を見上げて探すが見つからない。声の方を凝視すると一時的に声が止む。でも、また声とドラミングを繰り返す。彼からはこちらを充分に確認しているのだろう。結局は姿を探しきれなかった。名残惜しいが、ドラミングに合わせて登り始めた。濁った声でジェーイジェーイとカケス2羽が雪を落としながら大杉間を移動していった。逆鉾岩に近づきとゴジュウカラのピョッピョッピョッの鳴き声が谺する。時折、フィフィフィの声も混じってシオジの森を席巻している様だ。この鳴きは一本杉までの長い音楽の時間だった。
積雪は浅いが、樹氷は素晴らしい。いろいろな自然造形の樹氷を写しながら登った。太陽が顔を出し陽が射してくると、樹氷が溶け出し雪と氷が容赦なく頭に降り続く。気持ちは避けながら進むが受け入れる以外に術なしだった。本日は日程の都合で、北岳ピストンで早めに切り上げて降りてきた。

彦陽射 落下の雪氷 容赦なし (忠夫)

(223) イイギリ(飯桐)とヒヨドリ

広塚忠夫 2016-02-04

Highslide JSイイギリ(飯桐)の実を咥えているヒヨドリ
  • 2016-02-04(木)、くもり一時晴れ、3℃〜6℃、中風
  • 深倉園地:9:50〜屏風橋:10:39〜望彦橋:10:55〜草木ケ峠:11:30〜深倉園地:13:20

深倉道は残雪が残っている程度であったが、凍結しているので滑ってころりの危険な状態だった。立春だが、気温も低くやや強い風で鼻水たらたらで歩いた。岳滅鬼山から英彦山の稜線上の樹氷が、太陽に照らされ光輝く遠景にうっとり見惚れて一時寒さを忘れた。
男根岩の上の杉に、オオアカゲラが鳴きながら留まってくれたが、常緑の葉っぱが邪魔でほんの一部しか観られなかった。シロハラ、エナガ、ルリビタキやコゲラの鳴き声や動きが続いたが、望彦橋から先は寂しい観察となった。
木々は、イイギリ(飯桐)の実があちこちで目立った。その実をヒヨドリの群れが採餌していた。ヒヨドリは魚のゴンズイ同様なんでも食いつくと言われるが、イイギリ(飯桐)も美味しそうに食べていた。カラスザンショウ(烏山椒)にはエナガ、シジュウカラ、ヤマガラなどが採餌していた。そこにヒヨドリが来て追っ払う横暴な所も観られた。

帰路の出会い。
しゃがんで雪や氷を撮影されている方にお尋ねすると“氷に陽が射すとプリズムで虹色が浮かびあがるので、そのチャンスを待っている”と愉しんでおられた。昨年、別所のギャラリー姫沙羅で個展を開かれたそうで、趣味もいろいろと実感した。

しゃがんで氷プリズム藝術写  忠夫

(222) 四王寺の瀧の巨大氷瀑!

広塚忠夫 2016-01-26

Highslide JS巨大氷瀑
  • 2016-01-26(火)、くもり、弱風
  • しゃくなげ荘上駐車場:10:14〜英彦山大権現:10:41〜玉屋神社下:11:30〜衣が池:12:31〜四王寺の瀧:13:10−13:29〜玉屋神社下14:36〜英彦山大権現:15:26〜しゃくなげ荘上駐車場:15:42

国道は、連日の豪雪によりJR彦山駅下では、全面通行止め看板の横で監視人が説明をしていたが、横をすり抜けしゃくなげ荘上の駐車場まで車を走らせた。直ぐ後から八幡から来られた村上氏とご一緒することとし、玉屋神社下経由の四王寺の瀧直登コースを選択した。距離は最短だが、誰も歩いて居なく膝上の積雪のコースに悪戦苦闘の連続だった。50代の村上氏にラッセルで道を開いて頂いた。途中、厚い雪で道を見失い2度迷ったが、衣が池になんとか到達した。そこからは、大勢の登山客が道を踏みしめているので歩きやすかった。
豪雪が創りだした自然造形は、それぞれに個性があり見惚れてしまい、つい、記録に残したくなり時が過ぎてしまう。四王寺の瀧は約30名の登山客だった。ガスでやや視界は悪いが、傍に行くと、巨大ツララの群立・群落が魅せてくれた。昼食は寂しくバナナだ。ほおばって、しばし、見惚れ満足した。しかし、寒い。
鳥相は、往路で見惚れる雪景色のなからヤマドリ♂が飛び立ち横切り、ほんま、綺麗だった。帰りでは、我慢できなく用足しをしていると、いわゆる、深雪にオレンジ風の色でちょろちょろと描くことになるが、なにせ、古稀にもなると切れが悪く、振っても振っても相当な時間を費やす。そんなときに限り出逢いが待っている。真っ白な雪の上に背中が薄青色ぽくて脇はオレンジ色の固体、それにどんぐり目玉ぎょろぎょろの可愛らしいルリビタキが出現した。素晴らしいアングルだが、絵描きに邪魔されて、シャッターを押すまでの時間が足らなかった。結局、ルリビタキは岩の暗い水場に入り、裏面から抜けて山に向かって移動した様だ。残念。

瑠璃鶲激しく振るが気遣いなし
皮肉にも用足し時に瑠璃鶲 (川柳)

(221) 英彦山の真っ白い藝術品!

広塚忠夫 2016-01-20

Highslide JS採餌中のコゲラとブナの自然造形
  • 2016-01-20(水)、曇り一時晴れ、弱風、−7℃〜−5℃
  • 豊前坊:10:00〜シオジの森:10:46〜一本杉:11:42〜北岳:12:17〜山頂:13:47〜北西尾根コース経由:バードライン分岐:15:22〜スキー場:15:47〜豊前坊:16:23

山ガールからのお誘いで喜んでお供させて頂いた。昨日の積雪で道路状況はタイヤチェーン規制となっていた。豊前坊の電子掲示版は−7℃を指していたが、風はなく体感温度はそれ程もなかった。登り始めから、英彦山の大自然が創りだした真っ白い造形に感嘆した一日だった。
山頂に近づくに従い、真っ白い森に樹木は更に大きく魅せてくれた。触ると樹氷は小さいがその上に雪が積もり、全体として分厚い積雪した樹氷群やエビのシッポが創りだされていた。暖冬の今年だったが、ブナ林の白い芸術品に逢えて、ほんま来て良かったわ!と歓びの声があがる。ここに到るまでは膝下から膝上の積雪の登山道を、三浦博嗣氏が先頭を引っ張って頂いた。一本杉からは私が交替し先導した。ここから直ぐの左右に分かれる岩場では、右側のロープを使う登りを進んだ。ルートが雪で埋もれて、手と足で雪を掻き分けながら足場を確認して登りきった。左側のチェーンを使うルートを選択した老齢男女の登山者は、悪戦苦闘の様相で相当時間を費やされたようだった。
北岳までは鳥の鳴き声も姿も寂しい探鳥であったが、ブナ林の稜線上に来て、コゲラの餌取りが観られ、続いてゴジュウカラ、ヤマガラ、オオアカゲラの出現で遊ばせてもらった。
昼食は、山ガールさんの温かいウドンや黒豆に感謝し食した。帰路は、北西尾根コースを下り、こちらも雪景色を十二分に満喫し無事帰着した。

雪景色苦難を超えて癒し日子  忠夫

(220) 雪の英彦山を席巻するゴジュウカラ!

広塚忠夫 2016-01-15

Highslide JS採餌中のゴジュウカラ
  • 2016-01-15(金):晴れ、−2℃〜0℃、弱風
  • 豊前坊:10:00〜シオジの森:10:42〜一本杉:11:14〜北岳:11:47〜英彦山山頂:12:34−13:04〜北西尾根コース経由〜バードライン分岐:14:26〜スキー場:14:40〜豊前坊:15:03

やっと、冬らしい冷え込みの到来だったが、英彦山への道路状況は全く雪なしの安全走行だった。野営場を過ぎた道にシカ2頭が屯していた。すぐ先にも1頭が見えた。
豊前坊から登るルートは、積雪は浅くほんのり薄化粧の英彦山だった。樹氷は、何故か南岳の北側斜面だけに形成されていて、そこの樹氷だけ日に照らされて輝いていた。
本日の主役はゴジュウカラだった。全てのルートで観察された。この鳥の特徴で“フィフィフィ”と高い音程で谷間から樹上から、それに樹下からも響きわたる鳴き声が山全体を席巻していた。時折、ピョッピョッピョッと聴こえる。本日の“フィフィフィ”の鳴き声は、文献によると囀りと記載されている。英彦山では約800m以上でしか観察されない寒さに適応した鳥であるので、早くも、囀りの連発で恋をしているようで、寒さなど感じなく体も気持ちも熱くなっているようだ。北西尾根では、オオアカゲラが2羽で寄り添い餌取をしているのが観察された。こちらも番が熱愛中の様だ。だが、採餌中の撮影は、枝被りの記録写真で終わった。
帰りは、英彦山青年の家に立ち寄り、2017年5月(予定):日本野鳥の会・九州沖縄ブロック大会in英彦山の開催予定の利用申込手続きをした。

(参考文献:フィールドガイド日本の野鳥)

冬恋五十雀を羨む七十雀 (川柳)

(219) クマイザサ伐採後のブナ林の現状

広塚忠夫 2016-01-04

Highslide JS伐採後のクマイザサの現状
  • 2016-01-04(月)晴れ、弱風〜中風、5℃〜7℃
  • 豊前坊:9:00〜シオジの森:9:27〜一本杉:10:02〜北岳:10:33〜中岳登山口:10:49〜ケルンの谷:11:55〜薬師峠:13:24〜豊前坊:13:49

年末年始は14人家族で賑わい、今日から平常の夫婦2人家族に戻った。そこで、早速、2016年の英彦山登山を開始した。1月の気温と思えない暖かさのコンディションであったためか、逆に冬鳥との出逢いは極少なかった。北岳を過ぎ、中岳の登り口から裏彦に下る初コースを下った。途中で滝の上に出たが、危険で迂回した。結局、正規の裏彦コースに合流した。
この初コースも、1991年の台風被害の倒木整理と天然下種更新の県施策(2009年〜2010年)でクマイザサの伐採が行われた。本施策のブナの自然更新をルート検証したが、クマイザサの枯れ地からはシキミ(樒)やオクノカンスゲ(奥の寒菅)の繁殖が目立ち、残念ながら、ブナの大木の周りにはブナの発芽や着生は1件も確認できなかった。その上、クマイザサの復活も認められず、急斜面に僅かに残っているだけだった。
英彦山のブナ再生は、1998年から始まったボランティアによるブナ再生の取組に展望を託すしかないのだろうか。それに県施策のシカの食害防止策として、網で二重に囲ったブナ林の大きなエリアに新たなブナ再生を期待したい。
駄作:

山眠る 英彦のブナ林 甦れ  忠夫

(218) 勇敢な登山家と山伏の女性達

広塚忠夫 2015-12-16

Highslide JS出羽三山の羽黒山の山伏です、と自己紹介されました
  • 2015-12-16(水)曇り後小雪、中風から強風、−2℃〜1℃
  • 豊前坊:10:31〜シオジの森:10:55〜一本杉:11:31〜北岳:12:00〜山頂:12:57−13:20〜北岳:14:09〜一本杉:14:41〜シオジの森:15:06〜豊前坊:15:38

今日も雑用で出発が遅くなった。逆鉾岩を過ぎる頃には、曇り空から小雪が舞だした。雪になるとしろしいなーと登っていると、望雲台の方からワーオワーオと、確かなアオバトの鳴き声が聴こえた。雪が舞う山中のアオバトの声、私にとって初めての記録です。
北岳目前のブナ林で休憩し観察していると、二人の女性が下ってこられた。薬師林道から裏彦一本杉ルートの難路を登って、北岳経由して南岳をピストンだそうで、あのルートを登るとは、ベテラン登山家のようでした。本日は3人の登山者とお会いしたが、全て女性だった。
3人目は、山頂への最後の登りで、修験者とすれ違った。格好の白装束の女性を見て、修験者ですか?と声かけると羽黒山(出羽三山)から来た「山伏」です。山伏との言葉に威厳を感じた。昨日は開聞岳(鹿児島県)に登り、今日は英彦山で修行だそうで、その方と、帰着の豊前坊:高住神社で、また、お会いした。丁度、お祈りのあとで、山の厳しいお顔から優しい女性に変身されて、「山でお会いした方ですか、お気をつけて、」との言葉に、また、どこかでお会いできれば、と返答して別れた。
小雪の英彦山の鳥相は寂しく、帰路の一本杉付近でエナガ、ゴジュウカラ、ヤマガラの混群が観察できた。風景は、往路で観られなかった霧氷が、帰路で霧が消えて、早々と白く輝く霧氷に成長していた。西北西の風で、稜線上と北側は霧氷が観られたが、風向きの影響か、南側では、ほどんと造形されていなかった。

(217) ゴジュウカラの貯食行動!

広塚忠夫 2015-12-07

Highslide JS下向きの姿勢が多いゴジュウカラ
  • 2015-12-7(月)、快晴、弱風、4℃〜5℃
  • 豊前坊:10:36〜シオジの森:11:01〜一本杉:11:24〜北岳:11:57〜山頂:12:32〜南岳:13:17〜山頂:13:42〜北岳14:17〜一本杉:14:50〜シオジの森:15:20〜豊前坊:15:50

快晴の英彦山は、低気温にかかわらずお日様のお蔭で、小春日和の探鳥が愉しめた。
真っ青な北岳の上空でキィーギーギーと鳴き声がする。ハヤブサの番であろう、つっかかりディスプレーの空中ショーを繰り広げた。猛禽の愛の表現は攻撃的だ。体が小さい♂がつっかかりを繰り返すので、♀は悲鳴のようなギャーを発しながら戯れる仕草を枝越しから観察した。方向転換でこちらに近づいて見通しの良い空で単独の飛行を魅せてくれた。ワクワクしながら、なんとか何枚か撮影できた。吸い込まれるような蒼空にハヤブサの飛行とは贅沢なアングルだった。
感情が高ぶり、腰かけてお茶休憩していると、杉の大木の枯れ枝に餌を咥えたゴジュウカラが現れた。大木の裏側に廻り餌を枯れ木に差し込んで隠す貯食行動のようだ。モニターで実を確認するとブナ(椈)の実だった。帰路も同じ場所で近くの地面からブナの大木に飛び移り、大きな樹洞の周りで餌さがしをしていた。距離はあるが晴天で明るく、シャッター速度もはやく鮮明な画像が期待できる。小春日和で気持ちが良いのか、その大木の周りをゆっくり動いてくれるので、シャッター音は何十にも心地よく響いた。いつまでも繰り返すので、やや飽きがきて、座り込んでモニターを覗き、こちらでも、うーん、素晴らしいと自己満足した。
今日もハギマシコ期待だったが振られた。でも、裏彦の遠く下界の方でそれらしいか細い声が、聴こえたので、今度は裏彦を廻ろう。
ところで、「日本2百名山ひと筆書き」の田中陽希(NHK)の情報ですが、今週末11日(金)に英彦山に来る予定とのことです。

隼や 日子の蒼空 ディスプレイ
橅の実を 枯木に貯食 五十雀  忠夫

(216) 樹氷が見事な北岳

広塚忠夫 2015-12-05

Highslide JS一時の青空バックの樹氷
  • 2015-12-05(土)くもり、強風、0℃〜3℃
  • 豊前坊:09:09〜シオジの森:09:47〜一本杉:10:25〜北岳:10:54〜山頂:11:35〜バードライン分岐:12:41〜スキー場:13:27〜豊前坊:13:57

自宅から望む英彦山の冠雪に誘われて出掛けた。豊前坊まで道中は普通の状態で、登山コースの積雪も浅くアイゼンの装着ナシで登れた。英彦山の稜線上は強い寒風、樹上はゴゴーヒューと風が唸っていた。風が吹き抜ける登山道は体感温度が氷点下の真冬だった。
北岳にたどり着くと、樹氷は見事だった。一時的に雲の切れ間から青空が顔を見せ、太陽に輝く樹氷に魅せられて、北九州からの若者二人がシャッターを押しまくっていた。
本日はハギマシコ・アトリの群れに期待したが、啼き声も姿も兆候もなかった。登りのシオジの森でオオアカゲラが、やや距離を取って枯れ木で餌取りを魅せてくれた。こちらからは安全距離と思われるが、野鳥の会会員であっても危険人物とみられているのだろうか、樹木間を次々に移動を繰り返しじっとしていない。
土曜日であったので、登山者は約50名と多かった。バイオトイレの清掃に掛かろうとしたが、加藤氏(筑豊山の会会長)が清掃中だった。
帰路は北西尾根コースを下った。ここでは、何故か樹氷は全く見られなかった。

啄木鳥は ヒトの愛には 騙されない  忠夫

(215) ハギマシコの群れが飛翔!

広塚忠夫 2015-12-02

Highslide JSシオジの森で小休止
  • 2015-12-02(水)、くもり時々小雨、6℃〜10℃、中風〜強風
  • コース:豊前坊:08:32〜シオジの森:09:02〜一本杉:09:47〜北岳:10:18〜山頂:10:58〜バードライン分岐:12:43〜スキー場:13:24〜豊前坊:13:57
  • 参加者(4名):中村清美、三浦美代子、三浦博嗣、広塚忠夫

豊前坊駐車場の近くで、♂鹿が悠然と横切った。黒光りする体と大きな角で縄張りをアピールしているように観えた。
本日の一番の出逢いたい鳥は、ハギマシコだ。出発前にバードボイスペンを活用して群れで行動する「アトリ・ハギマシコ・マヒワ」の啼き声の聴き分け訓練をして臨んだ。
一本杉に向かう登りで、エナガの群れを観察していた時、反対側の樹木の上をジュッ・ジュッと鳴きながら谷間に飛び去った。事前聞き分けでハギマシコと識別した。多分、巡回して北岳に戻ってくるだろうと期待して待ったが裏切られた。本日は、ツグミ・シロハラ・ウソ・アトリの冬鳥との出逢いもなく貧鳥で寂しかった。が、帰路のバードラインでルリビタキ♂の姿を枝越しではあるが、観察できたことが救いだった。

貧鳥の シオジの森に ハギマシコ  忠夫

(214) ツミとオオアカゲラのブナ林

広塚忠夫 2015-11-24

Highslide JS濃霧の中のオオアカゲラ
  • 2015-11-24(火)、霧雨一時晴れ、中風〜強風、6℃〜10℃
  • 豊前坊:8:59〜シオジの森:9:31〜一本杉:9:56〜北岳:10:31〜山頂:11:12〜(ピストン)〜北岳:12:35〜一本杉:13:25〜シオジの森:13:46〜豊前坊:14:25

豊前坊から英彦山をピストン(往復)した。気温が低いうえにスタートから風が強く、初冬到来感のやや厳しいコンディションの道を、蜘蛛の糸のように鼻水を垂らしっぱなしで歩いた。山頂部は更にゴーゴーヒョーと強風で樹木を揺らす音が寒を極めた。
それでも、そろそろハギマシコの渡り時期になり期待に胸弾ませて探索したが、替わりにアトリ30+群との出逢いに終る。
特筆すべきことは、ツミです。英彦山では小さいなりしてハヤブサに果敢なモビング(擬攻)を何度か、それにハチクマの渡りの群れに大胆に突っ込む行動を過去に何度か目撃しているが、今回は、帰路、山頂から大岩伝いに用心して下っていると、ブナの枝の間から小さな猛禽が現れ少し離れた枝に、直ぐに次の枝に、最後は南岳の迂回路の樹木に止まったが米粒大になった。ハイタカに似ているがヒヨドリ大と小さく即座にツミと識別できた。その彼の動きを察知してか、小鳥の声はさっぱりだった。
二つ目は、北岳を過ぎて濃霧のブナ林でオオアカゲラが抑え気味にキョ・キョ・キョと鳴きながら現れ、コツコツコツと餌取りを披露した。一度は離れたが、舞い戻り二度目のサービスだった。意外と近距離だが、ガスが影響して霧に消えた画像になった。でも、現場では幻想的な北岳のカリスマのように威厳があった。

寒霧の日子カリスマ啄木鳥神々しい  (駄作)

(213) 冬鳥の英彦山

広塚忠夫 2015-11-20

Highslide JSアオゲラ
  • 2015-11-20(金)、くもり、11℃〜17℃、弱風
  • 野営場:9:55〜英彦山山の家経由(シカの塒調査)〜バードライン分岐:10:35〜北西尾根経由〜山頂:12:03〜北岳:13:09〜一本杉:13:29〜シオジの森:13:45〜豊前坊:14:07〜英彦山山の家経由(シカの塒調査):14:43〜野営場:14:52

山の家の裏側のシカの塒に注視すると、2頭しかいない。いつもは20頭を超すのだが、時間が遅いので餌とりに出発した後だったのか。
北西尾根の急登をゆっくり進むとフィッ・フィッと啼き声が、谷間から少し離れてウソの口笛を捉えた。それも三羽の様だ。やった、間違いなくウソだと熱くなる。シルエットだが、喜びがこみあげてきた。声だけでもワクワクする初認だ。
感動の出逢いがあるとルンルン気分が不思議と継続する。北西尾根からススキの揺れる杉の白骨木を見上げていると、アオゲラの番が近くの後方の枝でコツコツコツをドラミングを繰り返して餌取を始めた。♀はサービスが良く、じっくり撮影に応じてくれた。
山頂から北岳に向かう下りで、オオアカゲラがキョッキョッキョキョと鳴きながら飛び出した。枝越しに探していると、彼からは危険なヒトとしっかり認識されているので、鳴き声も弱弱しいく間隔も長くキョキョと小さく警戒音に聴こえる。よろよろと谷間をその方向に近づいていくと、突然ものすごい数の集団がキョキョ・ジーイ・ジュッと騒がしく低空を北岳方向に飛び去った。100羽+のアトリの群れだ。また、アドレナリンがどくどく。今年も元気に帰還してくれて嬉しい。北岳に登り見渡すが、鳴き声も姿も見ることができなかった。天狗の瀧の谷間で群れているのではと想像した。また、逢いに来よう。
帰路も、シカの塒調査で立ち寄るが全く姿はなかった。日暮れでないと帰らないのか、また、調べねばと思う。

(212) 鷹ノ巣山の紅葉

広塚忠夫 2015-10-25

Highslide JSシラキ(白木)の紅葉
  • 2015-10-25(日)、晴れ、弱、15℃
  • 薬師林道登山口:9:01〜鷹ノ巣山一ノ岳:9:37〜二ノ岳:10:44〜三ノ岳:11:25〜帰路:迂回路経由〜薬師林道登山口:13:40

日曜日(25日)の英彦山は、紅葉狩り登山者が多いだろうと人目を避けて鷹ノ巣山に向かった。
予想通り出逢った登山者は一人だった。気温も15℃で涼しい風に吹かれて清々しい気持ちの紅葉狩りだった。紅葉はまだまだの様で、11月初旬には燃えるような鷹ノ巣山が迎えるでしょう。それでも、シラキ(白木)とタカノツメ(鷹の爪)の紅葉が太陽に輝き見惚れてしまった。
鳥は端境期で、期待の冬鳥の出現はなかった。

(211) 英彦山の紅葉・紅葉は今!

広塚忠夫 2015-10-19

Highslide JS一本杉から北岳の紅葉
  • 2015-10-19(月)、快晴、弱風、12℃〜20℃
  • 豊前坊:9:18〜シオジの森:9:52〜一本杉:10:19〜英彦山:11:22〜北西尾根コース経由〜バードライン分岐12:22〜スキー場:12:53〜豊前坊:13:18

豊前坊の楓の紅葉は来週の10月末が見頃になるでしょう。標高のい溶岩の壁から山頂までの紅葉・黄葉は見頃を迎えています。コミネカエデ(小峰楓)・ドウダンツツジ(満天星躑躅)・オトコヨウゾメが紅く輝いていた。私が好きなシラキ(白木)の紅葉のグラデーションは、楽しい夢を語っているように青空に映えていた。一方、北岳の主役のブナ(橅)の黄葉の盛りは、既に過ぎ去り落葉が道を飾っていた。
冬鳥との出逢いは、残念ながらなかった。北岳のブナ林でコゲラを撮影していると、真っ青な空からキーキーキーと啼きながらハヤブサ3羽が旋回しながら飛び去った。ファミリーなのだろうか、とっさのシャッターで1羽の証拠写真が残った。
今日も、快晴の秋うららの英彦山だった。

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