英彦山を中心に犬ヶ岳から岳滅鬼山・釈迦ケ岳の英彦山山系ルートの野鳥生息調査を主目的に継続し、併せて植物や生き物観察を愉しみながら、英彦山山系の四季の観察データと画像を記録します。
16ページ:最新回 〜 321回(2019年 04月)
広塚忠夫 2019-12-25
本日の天気予報は、午前中は晴れ午後は曇りマークとあったので、英彦山モニタリング1000の調査をやらねばと、薄暗い早朝に家を出て豊前坊駐車場07:31から調査開始した。
本調査は定点ポイントが5ヶ所あり、折り返して各ポイント2回調査の計10回定点調査して、記録紙に記載するやり方である。もちろん定点以外のルート観察も並行して行う。
本日の鳥相は、マヒワの群れが異常に観察され、5ポイントでマヒワ群れの記録がない地点は、北岳下のポイントだけで、他のポイントはマヒワだらけの表現も大袈裟ではない。
マヒワの図鑑の鳴き声チュイーンチュイーンと表現されているが、チュインチュイン・ジュクジュクのスズメの集団の鳴き声に近いように聴こえ、この超大群団の鳴き声が谷間や稜線上一帯を我がもので席巻していた。
シオジの森から一本杉ルート上や左右の稜線上は、特に凄く大群団マヒワのテリトリーの様相で、あのアトリのジューン・ジュツジュツも聴こえてきたが、マヒワに圧倒されて弱々しい鳴き声だった。
その状況下で、中岳・北岳中間ポイントで本日の最高の感動をもたらしてくれた。それは稜線上のブナ林に、またまた、マヒワの群れが飛来してきて本日はマヒワデーだ、と、腰を下ろしてお茶休息をとっていると、北西側からやや異質なジュッ、ジュッの声が聴こえ、もしかしてと少し下ると、葉を落とした大木にハギマシコが群れて歓迎してくれた。今年も英彦山に無事ご帰還だ!ワクワクして品あるハギマシコを連写しながら気持ちは高揚し、本日はこれで十二分に目的も達成された。
天候は午前中は晴れ、午後は曇りの予報を信じていたが、帰路のシオジの森から雨が降り出してきて、傘を差しての観察を強いられた。
だが、ハギマシコ再会の感動余韻が、頭の中で心地よい動きをしているので、雨が白しいとかは全く感じなかった。
年末の忙しいスケジュールの間隙を縫って、モニタリング1000の調査を実施した甲斐があった。今晩19時30分からの野鳥の会TV会議には、ニコニコ笑顔で出席することした。
(2019-12-27掲載)
広塚忠夫 2019-12-07
当会サイト「くまたか」の個人主催行事に、英彦山山系の「犬ヶ岳周辺の経読林道・野鳥生息調査」実施へのお誘いを掲載したところ、有本英一郎氏が応じて頂き、大変助かりました。
求菩提山側の犬ヶ岳登山口から恐れ渕ルートを登り、経読林道沿いを調査して、鶯谷ルートを下り無事帰還しました。
冬鳥は、アトリ・マヒワの群れ、それにツグミ・ルリビタキ・ジョウビタキが観察されました。今年は当たり年と言われていますキクイタダキが、チョロチョロ動き回る姿が見られたが撮影は全く出来なかった。撮影出来たのは、太陽光に輝くハヤブサと枝被りのルリビタキのみでした。
下山ルートで化物の様な蔓に出逢い調べてみると、大木に絡んで登りあがっているジャケツイバラ(蛇結茨)の豆果を確認して、識別することが出来ました。幼木から老木への変化は、人間さまと同じの様に別物別人に見えることがあり、驚くことがあります。
(2019-12-12掲載)
広塚忠夫 2019-12-03
ほんま、下界では想定できない英彦山の冬景色が拡がっていた。標高が上がるにつれて、ガスに掛かったら白い樹氷の花々が出現し感嘆を声をあげ喜び合った。天気予報のくもりに反して、ブナ林周辺は小雪から雪に変わり、雪が降り続く雪景色の中で、昼食は三浦美代子さんから暖かい味噌汁を頂いた。初雪・初冠雪・初樹氷にお目にかかり、寒さは、どこへやら行ってしまった。
そうであっても、野鳥も寒がりの様で、姿を見せてくれたのは、ミヤマホオジロとイカルだけで、現地ではガスと小雪舞う見通しの悪い樹林の野鳥識別は厳しかった。鳴き声もカラ類と思われる声が、遠くから風の音に紛れて届くが、全く識別はできなかった。カラ類の地鳴きの識別は、本当に難しい。定例室内例会の鷹研プラスで、ご教授願いたい。
(2019-12-04掲載)
広塚忠夫 2019-11-30
英彦山山頂は、快晴で弱風8℃の気持ち良い登山日和でした。土曜日という事もあって、多くの登山客で賑わっていました。
その中に、いつもご一緒の仲良し中村美幸・ひとみ御夫妻の笑顔が見られ、蒼空バックに撮らせて頂きました。
いつものバイオトイレの点検に入ると、点検記載簿に「11月10日:三浦美代子」の記録があった、。やっぱし、山登り症候群の彼女は、豊前海岸探鳥会より英彦山登山を選択したのは、自然のなりゆきで合点でした。
本日は登山日和でもあることから、人間様が多く、こちらの目的の野鳥達は淋しい限りでした。それでも、往路北西尾根コースの登りでは、ウソが谷間からフィーフィーと呼びかけてくれましたが探せなかった。が、イヌシデ林ではアトリとツグミが樹上から顏を見せてくれました。
帰路は、ほんま閑古鳥が鳴く鳥相で、時折ヒヨドリの声が届く程度で、ゆっくり立ち止まって観察する機会がなく、相当早く高住神社に無事到着となりました。久しぶりのF嬢との長い雑談のあとに、高級な大ケーキにコーヒーつきのご馳走を頂き、夕食はいらない位、どん腹抱えて帰路に着きました。
(2019-12-01掲載)
広塚忠夫 2019-11-15
美代ちゃんのリクエストに応えて、久しぶりに鷹ノ巣山へ5人で登った。
有名な鷹ノ巣山二ノ岳の下りと三ノ岳の危険な急登と急降下に、冷や汗をかきながら無事に通過でき安堵した。
これでも、昔に比べるとロープが設置されて登りやすくなっていたが、一方体力が落ちているので、精一杯の様だった。
紅葉の山が過ぎているとの予測に反して、往路の稜線上の紅葉黄葉も素晴らしく、それに帰路の迂回路の方は、太陽の光に輝く紅葉黄葉の連続で興奮した。
危険な三ノ岳の岩壁では、群落している紅い蘭の様な植物を平畑武則氏が発見し、三浦博嗣氏がツメレンゲではないか?と言われて、赤くて小さな様相が、自分が持っているツメレンゲのイメージと異なり帰宅して図鑑やサイトで調べると、ツメレンゲ(爪蓮華)ベンケイソウ科そのものであった。やった!群落のツメレンゲの大発見のお土産も頂き、満足な鷹ノ巣山縦走になった。
(2019-11-17掲載)
広塚忠夫 2019-11-12
英彦山では、一番の紅葉狩りルートだと自慢できる「裏彦ルート」を歩きました。裏彦全体としての紅葉時期は、全盛期を過ぎている様でしたが、個々の樹木の中には、まだまだ、魅せてくれる樹木も残っているのが観られ、選んで美しいのを撮影しました。
対面の谷間から、枝越しで物凄いマヒワの群れが、太陽に照らされてほぼ3群に別れて、飛翔を繰り返していたので、撮影の為に急いで近ずくと、いつの間にか消えていました。残念、何処に消えたか判りませんでした。一方、谷間の下南方では、ギョッギョッジュッツとアトリの群れの鳴き声が谺していました。その後、稜線上で二度群れに出逢いました。
山頂は平日に拘らず多くの登山者が紅葉狩りに登頂されていました。挨拶は、“紅葉時期は、残念ながら峠を越えていますね!”救いは、下山後の豊前坊周りの紅葉は、最高潮でした。
(2019-11-13掲載)
広塚忠夫 2019-10-14
真っ青な透き通る大空に惹かれて、深倉峡に向かう。
添田町から深倉林道の通行許可連絡は受けてはいるが、“まだ、土砂搬出のトラックには注意してください”との連絡通り、本日は祭日に拘らず仕事がされているようで、トラックとのすれ違いがあり、10月20日(日)の英彦山探鳥会は要注意である。多分、日曜日の工事は休みと思われますが、注意することに越したことはありません。
深倉園地に現着すると、蒼空が広がり快晴で心がはずむ。冷たい風が通り抜けるが、山歩きに快適はコンディションだ。
冬鳥との出逢いを期待したが、残念ながらなかった。と言うより、見つけることが出来なかった方が、強いと思われる。
混群との出逢いは二度訪れた。エナガ・ヒガラ・ヤマガラ・メジロ・リュウキュウサンショウクイが観察された。探鳥会当日は、冬鳥のご帰還を期待しましょう。
花は、暗い崖から、白い花のジンジソウ(人字草)が群生して輝いていた。いつ来ても愉しませてくれる深倉峡に感謝した。
(2019-10-16掲載)
広塚忠夫 2019-10-05
豊前坊は気温13℃でやや肌寒いが、登山には快適なコンディションだった。高住神社前のトチノキ(栃の木)の葉っぱは大半を落としていた。栃の実がないか探していた樹上からアオゲラが鳴きながら飛び出した。見ている時は、全く気付かず撮影チャンスを逃した。
ヒヨドリの渡りが、北西尾根から南岳方面に何度か観察され、北岳ブナ林ではゴジュウカラの採餌する姿がじっくり撮影出来た。エゾビタキの姿とルリビタキの鳴き声も初記録となった。
登り始めて直ぐに、暗い岩場で白いダイモンジソウ(大文字草)と出逢った。続いてジンジソウ(人字草)の群落も次々と現れ、この両者は岩場や岸壁が好きなようだ。途中で時期外れのタチツボスミレ(立坪菫)も顏を出していた。樹木は果実の季節に入り沢山観察できた。中でもアオハダ(青膚)がたわわに赤い実が目立っていて、見事な果樹に惹きつけられぱなっしだった。
危険でいつも気になる一本杉を過ぎてのクサリ場の崩落現場は、安全なステンレス製の橋が架かっていて初渡りをさせて頂き、深く感謝した。山頂では、新しい木造のベンチとイスや表示版などが設置されて風景が一変していた。
出発時の駐車場は車が1台だったが、帰着すると満車となっていて、鷹巣原駐車場や別所駐車も車が溢れていた。「木もくまつり」が開催されていて、多くの家族連れが訪れていたためだ。
行き交う車も多く、ゆっくり帰路を下っていくと、バイクと鹿の衝突事故に遭遇した。即死状態の鹿が道の中央に横たわり、傍では運転手らしい怪我をした人が、救急車の方へ歩いていた。鹿の衝突事故現場に初めて遭遇した。鹿にご注意を!
(2019-10-06掲載)
広塚忠夫 2019-09-29
天気は午後から雨予報で、誰もご同行がないのではと心配していたが3人も参加があり感謝した。
経読林道入口から笈吊峠登山口往復の林道約20kmを調査しながら完歩できた。見栄を張って20kmがなんだ!と何でもない様に装って歩いたが、出発時から足の調子が悪く、疲れ切って終点に辿り着くことができ、お疲れさま!と秀美ちゃんにことばを掛けると、“ああ、気持ち良かった、最高!"との反応に齢の差を思い切り感じさせられた。マラソンランナーの有本氏も全く疲れの様子もなく、流石の体力を見せつけられ、美代ちゃんは、新調の靴に難儀されて、やや苦戦を強いられていた様だ。
野鳥観察記録は、端境期にしては、20種を超えてそれなりの記録だった。特記は、葉隠れや枝被りで双眼鏡で捉えきれずなんだろうと、言い合っていたら、有本氏が撮影に成功し、モニター画面とにらめっこしたが、識別の確定に到らなかった。翌日、波多野邦彦氏による識別の「眉線がはっきりとしていないマミジロ(眉白)♀」(@5030-2719)の画像に納得した。さらに、大空を高く飛翔している鷹を美代ちゃんが発見し、サシバ5羽で合意された。
植物は、カシワバハグマ(柏葉白熊)キク科の花との初出逢いもあり、結果良しの記録で感謝の一日だった。
(2019-10-01掲載)
広塚忠夫 2019-09-06
この深倉峡のこの時期は、野鳥達は夏鳥と冬鳥が入れ替わりの端境期で、観察種は少なかった。
樹木や野草は、秋咲のキハギ(木萩)の花以外は、果実や果穂の季節に移行していた。花の美しさとは別の魅力を、この場所に、この時期にしか、観察されない多くの果実が見せてくれた。
深倉園地まで四駆動車で走れたが、ルート状況は一部小石が道に流れ込んでいた。それに、3ケ所で復旧工事が継続中で、4トントラックが土砂を運び出していた。10月の探鳥会の一週間前に再検証した方が無難と思われる。
(2019-09-07掲載)
広塚忠夫 2019-08-17
今年も走り去る様に多忙な盆も過ぎ、孫たちから開放されて英彦山に向かった。8月真夏であるが、ここは風が通り抜ける処は秋風が気持ち良い。だが、風がない登りコース上は、汗がじわりと夏日の気候が続いていた。
鳥達は繁殖がほぼ終えて、鳴き声はソウシチョウを除き、俄然少なくなっていた。
北岳ブナ林でお茶休憩していると、ゴジュウカラが餌探しで大忙しの様相、オオルリ幼鳥も現れて、やはり採餌中だった。
中岳に向かうとミソサザイが、またまた、採餌の繰り返しを演じてくれた。採餌中は集中していて全く無防備であり、間近でゆっくり撮影が愉しめる。
山頂から北西尾根に入ると、ウグイスがススキから飛び出してブナの枝へ。これも採餌中だった。少し下るとヒガラがアオハダの枝被りではあるが、ここも採餌中を記録した。
本日は採餌中の野鳥が、じっくりと記録出来て楽々の撮影日となった。
まだまだ続く。山頂付近のスギの枯れた大木に、中型の鳥が止まり、絶好のアングルで撮影した。帰宅後に背中模様で識別を試みたが判らず。識別の神様H氏のお力を借りると、なんと、イソヒヨドリ♀と言われビックリした。言い訳だが、下界では普通種のイソヒヨドリでも、英彦山山頂にいる背中模様だけで識別は難しかった。この英彦山山頂にイソヒヨドリの出現は初めてで、6月に三浦美代子さんがチゴモズを記録した同じエリアだった。
(2019-08-20掲載)
広塚忠夫 2019-08-03
九州北部も線状降雨帯の豪雨が過ぎて、本格的な猛暑の季節到来となり、下界は茹だる様なむしむし気象で熱中症死亡の報道が続いています。
それで、体は自然に下界から避暑を兼ねて英彦山の自然観察に向かっていた。そこでは、地獄と天国の差が体感されました。筑豊地方は35℃を超え厳しい酷暑でしたが、なんと、英彦山の中岳・北岳中間点のブナ林に腰を下ろしての朝食時は、風がやや強く通り抜けて、気温21℃下で朝食をとっていると、寒さを感じられるベストコンディションでした。
食事をしながら、正面のブナの大木には、得意な下向採餌をしているゴジュウカラのサービスもあり、贅沢なひと時でした。
前回7月17日はオオルリ・オオアカゲラ・アカショウビンの囀り・ドラミングが堪能できましたが、本日は全くサービスはゼロで、ソウシチョウの喧噪レベルの鳴き声だけは英彦山を席巻していました。
花花は、イワタバコ(岩煙草)が全盛で、この撮影目的で来山されていた登山者10人超と撮影を愉しみました。
アプリ「野外調査地図」トラック情報
【注】植物採取禁止:英彦山は特別保護区が設定されており、すべての植物は、採取すると自然公園法により6ヶ月の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。(同法第83条)
(2019-08-05掲載)
広塚忠夫 2019-07-17
昨日7月16日に、74歳の誕生日を迎えての英彦山高齢者登山となった。
スタートから花・樹木・シダ・鳥など目に付いたものは、記録重視でシャッターを押し続けたことから投稿画像が150枚を超えた。
撮影時も楽しいが、帰宅後の振り返りで、思い出しての画像編集も幸せなひと時である。反面、識別に時間を要して編集に丸一日を超すことが、ざらで苦しみも味わう。その上識別に到らず不明種が残り引きずってしまうので、お気づきのものはご教授願いたい。
(2019-07-19掲載)
広塚忠夫 2019-07-07
道中は濃霧でゆっくりと安全確認して走行し、予定より相当遅れて経読林道に現着した。経読林道で下車して、森を眺めると今日も何か楽しい出逢いを期待して、心が弾む。
入口周りのオオバアサガラ(大葉麻殻)の果実は、段々と色が褪せてきている様だ。経読林道もガスが濃いくて視界は悪いが、そのことでかえって、幻想的な森を創りだしていた。マツカゼソウ(松風草)やエゴノキ(刳之木)に沢山の蜘蛛の巣が見られ、それに霧がかかり白い蜘蛛の巣藝術に惹かれた。
道中の渓谷や森林からアオバトとクロツグミの鳴き声が良く聴こえたが、相対的に鳥の鳴き声は低調だった。帰路で、トラツグミが断続的に鳴いてくれた。
では、ここ経読林道から寒田探鳥会に向かう。
(2019-07-09掲載)
広塚忠夫 2019-06-23
本日は、夜間無人録音調査ICレコーダー設置に経読林道を予定していたが、分析者の渋田朗氏から籠水峠コースの要望があったので、予定変更した。
また、三浦美代子さんのチゴモズ♀撮影のサイト記録を見て上宮から産霊神社(行者堂)の折り返しコースを探索目的に歩いたが収穫なしだった。
特記は、クマヤナギ(熊柳)の出逢いである。図鑑によると、花の時期は7月から8月だが、果実は1年後に成熟する。楕円形の果実は黄から紅、更に黒へと変色する。本日は紅色の時期で最高だった。7月に花の観賞に訪れたい。
(2019-06-24掲載)
広塚忠夫 2019-06-20
06-17(月)設置の夜間無人録音調査ICレコーダーを、本日(20日)回収のため訪れ、3組6台とも盗難被害に遭わなくほっとしている。5月の経読林道のICレコーダー2台の盗難被害はまだ未解決で、戻ってきていない。貴重な記録と高価なICレコーダーが見つかる事願っているし、本件に関わる情報も待っている。
本日コースは、深倉園地から草木ヶ垰をピストンで満喫した。アカショウビン(赤翡翠)が近くでも、遠くからも何度もキョロロロローの鳴き声が聴こえてきた。その声からあの憧れる赤い姿が想像されるが、どうしても現れてくれなかった。見立たがりやのオオルリに続いてクロツグミが地上から低い枯木に留まったのが撮影出来た。望彦橋を過ぎ第二カーブの林の中に、あの用心深いひょうきんなカケス君が、どうぞ撮影下されと現れワクワク気分でシャーターを押し続け、満足感一杯になった。
新緑のフィールドを歩くだけで愉しいのだが、これに野鳥や花々の出逢いが楽しさを倍加させてくれる。帰宅後も画像を見ながらの編集もまた、楽しからずや。そこで、たびたび撮影ミスを発見する。オオルリ撮影時の白い雲バックで露出補正+2で撮影し、バックが林の暗い中のカケス撮影時に戻し忘れ、夢中になり撮影したことが判明した。何度も自分に言い聞かせているが繰り返す。それでもカメラがそれなりに自ら調整して、それなりに記録を残せてくれるので、良しとしようと、言い訳してしまう。だが、少し残念な画像の出来になった。
今回、僅か中2日おいての深倉峡だったが、先日はツツドリが鳴き続ける隣接の岩壁の樹林から、托卵相手のセンダイムシクが盛んに鳴いていたが、本日は一声も確認できなかったと、記録を記した。
(2019-06-22掲載)
広塚忠夫
2019-06-17
九州北部豪雨(2017-07-05/06)の被害から復旧工事の進捗状況の確認と、無人録音調査ICレコーダー設置・野鳥生息調査を実施するため深倉峡に向かった。しかし、民家を過ぎると全面通行止の看板が設置されていた。が、県環境保全指導員の業務を行う必要もあるため、勝手ながら通過させてもらった。
今年は2月以来の深倉峡の探索であった。深倉園地までの道上に関しての道路復旧工事は、土砂や大岩、小石は取り除かれてほぼ終わっていたが、ガードレールの取り付けや付随工事に伴い4トントラックが行き来しているので通行止となっている様だった。完全復旧に関して添田町に電話でお尋ねすると、若い担当者宗近氏の応対は、抜群で丁寧な説明と言葉遣いに気持ち良くなった。完全復旧時に連絡を頂くことになったので、安全上からそれまでは、探鳥会実施は避ける事にします。
深倉園地まで車で走ることは、災害以来で晴れ晴れとした心地で下車した。
時間的にも早く、直ぐに、例の飾り縄の方面からオオルリが元気よく囀りが飛び込んできた。本日は全コースでオオルリのサービス満点だった。アカショウビン(赤翡翠)は鳴き声だけだが、カケス・トラツグミにミソサザイが次々に撮影ポーズで応えてくれて、楽しく遊んで頂いた。
でも、このサービスに、決定的なチョンボをしでかしてしまい、悔いている。薄暗い森の中の撮影のためISO感度(最高:12800)を高く設定していたことから、ノイズが高い粗い画像となり拙い記録に終わった。これだけのサービスに対応できなく反省しきりです。
モミジウリノキ(紅葉瓜の木)などの美しい花々もノイズ沢山の画像になってしまい、今後の教訓にしたいと思いますが、忘れるまで覚えておきます。
(2019-06-18掲載)
広塚忠夫 2019-06-10
本日は、無人録音調査ICレコーダー設置の深倉峡予定を、急遽変更して鬼杉・籠水峠下コースに変更しピストンした。こちらのコースの方がフクロウ類の多くの記録が期待できるだろうと変更した。期待通りの鳴き声出現とICレコーダーの盗難に遭わないことも祈り設置した。ルート上はオオルリ・ミソサザイの囀りは良く聴こえたが、残念ながらアカショウビンは鳴かなかった。
6月にしては寂しい鳥相であったが、帰路の車中から英彦山の王者クマタカとの出逢いがあり、下車して王者の舞いをワクワクしながら力一杯シャッターを押し続け、凄く満足な一日となった。英彦山に感謝した。
(2019-06-12掲載)
広塚忠夫 2019-06-05
本コースは、5月に続き鳥類生息調査を兼ねて、豊前坊から北岳・中岳ブナ林中間点をピストンした。
英彦山山頂の稜線上ブナ林では、ツツドリの鳴き声が4羽同時に聴こえた。聴こえた方向は、南岳側からと北岳方面からやや離れて聴こえ、反対の北西尾根側からはポポッ、ポポッと真後のブナの天辺から聴こえ、少し離れてワックワッと♀の鳴き声が確認できた。しかし、托卵相手のセンダイムシクはどこにもいなかった。いや、確認できなかったのが正解だろう。ツツドリの4羽の鳴き声に囲まれて英彦山の凄さに酔いしれた。それに、その内の1羽の撮影のご褒美も頂き、英彦山に感謝でした。
本時期に英彦山を訪れる登山者は、主にオオヤマレンゲ(大山蓮華)観賞が目的であるが、まだ蕾の段階で来週には見頃を迎えるでしょう。
(2019-06-06掲載)
広塚忠夫 2019-05-22
鳥類生息調査を兼ねて、豊前坊から北岳・中岳ブナ林中間点をピストンした。
ミソサザイ(三十三歳)とソウシチョウの競演会の様相で本二種の囀りが目立った。北岳ブナ林でガビチョウの声が飛び込んできた。とうとう山頂付近まで生息し始めたのか、定着するかどうか追跡調査の必要ありだ。その他では、ジュウイチ・ツツドリ・アカショウビン・トラツグミ・オオルリなどの鳴き声が喜ばせてくれた。
帰路の高住神社で、5月18日から19日ヨルヒコでお世話になったお礼に立ち寄ると、逆に、丁寧なお礼の言葉を頂き感謝でした。
下山後は薬師林道に移動し、無人録音調査ICレコーダーを設置して帰路に着く。
(2019-05-24掲載)
広塚忠夫 2019-05-10
本日は、移動距離約20km、移動時間約10時間の長距離・長時間を無事に帰還した。野鳥生息調査を行いながら、植物・昆虫観察なども愉しんだ。
野鳥観察の記録の約80%以上は、聴力による鳴き声確認と思っているので、齢を重ねて、聴力が低下して多くの観察種を逃していると判断している。本日は50歳代の聴力抜群嬢が、助っ人同行で、高音のヤブサメも記録され、かなり信頼できる調査記録が出来あがったと評価している。
本日は、クロツグミデーとなり、何度も地上から飛び立ち、樹上からいろいろな他の鳥の物真似を入れて鳴き声を届けてくれた。鳥の最高季節到来の兆候である「ツツドリ・ジュウイチ」もご帰還していた。
事件?、往路の途中で、美代ちゃんが、自然現象の「花摘み」に行きますので、お先にどうぞ、と言われ調査ポイント地で朝食をとりながら待っていたが、20分の調査時間が過ぎても、来られない。
そこで、峠を戻り二つ目のカーブで、大声で呼びかけるが、返答がない。事故ではと心配したが、とりあえず、峠に戻り観察を続けた。
すると、電話が入り、"犬ヶ岳山頂にいますが、そちらはどこですか?"えええ!お互いの日本語が通じてなくて、別ルートを進んでいたようだ。でも、事故でなくて安心した。
(2019-05-13掲載)
広塚忠夫 2019-05-02
本日の観察呼びかけメールには、参加希望のメール返信がなく一人旅と思い込み、歩き始めると、オーイオーイと呼びかける声がするので、戻ると、何と村上貴久子さんが手を振っていて二人旅となった。
大イベントはクマタカ出現だ。道端の赤松からクマタカが突然飛び出し下の道へ目前を横ぎった。凄い!回り込んで道下の林に突っ込む前に、大きな翼を広げ下面の風切り羽根を見せてくれた。横班が綺麗だ。瞬間で撮影はできなかったが、感動の飛翔をしっかり記憶して、もうこれで本日は100点だった。村上さんも目撃したので確かな証人もいるし助かる。
経読林道の無人録音調査ICレコーダーを3ケ所6台を回収しながら鳥や花観察・鳥生息調査の終着地の笈吊峠入口に辿り着く。どうしますか?と相談するとまだ余力があって、犬ヶ岳初山頂を目指すことになる。
犬ヶ岳登山の目的は、ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)ツツジ科である。
情報収集で行き交う登山者にお尋ねすると、“犬ヶ岳のツクシシャクナゲを40年見続けているが、昨年は30年振りに最高の咲き誇りで、シャクナゲジャングル道だけでなく、岩壁にもフジの花の様に垂れて咲き誇る花々が凄かった。今年は裏年のようで、全く見すぼらしくて比べ物にならない"この寂しいツクシシャクナゲ観察のために、久しぶりに登ったことになった。ほとんどが蕾もつけていなくて、ぽつぽつと蕾や花を咲かせているツクシシャクナゲであるが、それでも美しい!と言いつつ鑑賞した。
二人旅の結果は、約20kmを11時間かけて無事帰還した。11時間の歩きは表彰状ものだ。
(2019-05-05掲載)
広塚忠夫 2019-04-27
4月〜5月は野鳥の会会員にとって、絶好の観察時期であるので当会(日本野鳥の会筑豊支部)行事も目白押しで、日程の間隙を縫って、無人録音調査のICレコーダー設置・回収や県委託調査・モニタリング1000・バードリサーチ調査も並行実施する多忙な日々となる。
連続してフィールドに入り観察・撮影・記録は負担ではなくワクワクする出逢いで楽しさ一杯だ。だが、帰宅後の取りまとめ報告は苦手な上に齢を重ね整理には時間が掛かるようになった。取り纏めで面白いのは記録画像を見ながら思いがけない珍鳥や美しい花々を思い浮かべる編集作業は楽しい時間帯となる。そのため記録画像数が膨大でも別に苦にならない。観察データ整理と報告文の作成は本当に苦になる。
経読林道ルートの本日の現状は、まさに、寒戻りの冬へのぶり返しで寒く、標高が上がるに従い段々気温が落ちて寒くなった。ルート上もやや風が強く、上空はゴーと極寒の強風が吹き抜けていた。
帰路、英彦山の王者のクマタカが枝越に鳴きながらの飛翔が観られ高揚した。
(2019-05-02掲載)
広塚忠夫 2019-04-03
本縦走コースは、スマホ・アプリ野外調査地図のトラック記録では、移動距離12.601mを記録していた。足はがくがく辛く苦しい場面もあるが、それ以上に感動のわくわく出逢いや発見が上回り、英彦山に向かう。
文才がないので、スマホのボイスレコーダーに記録したものを記事に投稿している(時系列記録)。レコーダーからの聞き取りは思った以上に楽で、活用している。それに、当会サイトは観察記録を本分としているので、この方法はぴったしと勝手に理解しているが、如何なものか。
(2019-04-06掲載)
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