英彦山(福岡県添田町|大分県中津市)を中心に犬ヶ岳から岳滅鬼山・釈迦ヶ岳の英彦山山系ルートの野鳥生息調査を主目的に継続し、併せて植物や生き物観察を愉しみながら、英彦山山系の四季の観察データと画像を記録します。
18ページ:最新回 〜 369回(2020年 06月)
(390) 早春の花:マンサク・セリバオウレン・ホソバナコバイモ
(389) 亜種アカヤマドリの出現 | (388) 貧鳥相の冬英彦山 | (387) 膝上の積雪コースを歩く
(386) 白銀が招く英彦山 | (385) イイギリのオレンジの果実が目立つ!
(384) 今年、初の小さな樹氷! | (383) 恐怖のシキミ林の拡大! | (382) 経読林道の紅葉は継続
(381) サーモンピンクのメグスリノキの紅葉! | (380) 英彦山の紅葉・黄葉はピーク!
(379) 深倉峡の紅葉・黄葉 | (378) 北岳ブナ林の紅葉・黄葉! | (377) タンナトリカブトの群落地は期待外れ
(376) 秋の気配の林道を歩く | (375) イワタバコ(岩煙草)全盛!
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広塚忠夫 2021-02-22
08:18 | 野営場 (くもり、冷たい中風、11℃) | 先客の久留米ナンバーの車が1台駐車中。 |
08:41 | 東屋 | 登りの林間は弱風だが、汗が滲んできたのでウインドブレーカーを脱ぐ。2月真冬であるが、ホオジロ・シジュウカラが囀る。イカルは地鳴きが聴こえた。 |
08:59 | バードライン分岐 (くもり・弱風・9℃) | シロハラ・ヒヨドリ3を観察した。 |
09:16 | 北西尾根コース (くもり・弱風・9℃) | ブナ林の代償植生のイヌシデ林は、落ち葉を踏みながら緩やかな登りコースであり、歩きやすく好きな場所だ。コース上は弱風であるが、上空はゴーゴーと強風が吠えている。 |
09:57 | ススキ・クマイザサ草原(中岳山頂部) | この草原は強風が吹く抜けて苦しいが、正面は濃霧が流れ幻想的な上宮に癒された。 |
10:12 | 中岳山頂 (くもり・弱風・7℃) | バイオトイレの点検結果は、2機とも正常運転で室内は綺麗に清掃されていた。先ず咲く花から命名されたマンサク(満作)が開花を始めていた。黄色の糸状の花弁を魅せてくれます。いつもの花が同じ場所で出逢えると嬉しく安堵します。台風・豪雨・シカの食害・人間による盗採と英彦山も被害が続きますが、まだまだ魅力的な英彦山の自然を子々孫々に引渡せねばと。 |
10:36 | 北岳・中岳ブナ林 | ガスが強風に流され、野鳥もどこかに隠れて出てこない。風を避けて谷間におりて小休止する。 |
11:02 | 北岳 (くもり・強風・10℃) | 快晴の天気予報と山の天候は違うのか、ここまでの登りは、弱風と強風が繰り返し、北岳山頂は猛烈な冷たい風が吹き抜ける。行き交う登山者は異口同音に凄い風ですね、と言われていた。 |
11:21 | 一本杉 (くもり・弱風・10℃) | このコース上は微風で気持ち良く下る。しかし、鳥は全然です。ここまで9人の登山と出会う。 |
11:41 | シオジ林 (くもり・弱風・10℃) | やっとゴジュウカラの鳴き声が届く。この下りコースは微風だが、ウインドブレーカーは着ていないが汗が滲む。 |
12:04 | 豊前坊 (晴れ・微風・10℃) | 野峠方面に通行止め看板あり。ここから国道を歩きセリバオウレン(芹葉黄連)の花を撮影して進む。エナガ9・ヒガラ2が出現 |
13:09 | 野営場 (晴れ・中風・15℃) | 元会員のM氏や花に詳しいご婦人が、春の妖精ホソバナコバイモ(細花小貝母)を観察されていた。まだ開花前の蕾だが、出逢えるとワクワクする。 |
(2021-02-25掲載)
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広塚忠夫 2021-02-05
国道を走り豊前坊間近のカーブで、亜種アカヤマドリが出現し赤い雄姿が抜群だった。が、写真はいまいちだ。
豊前坊駐車場には先客は一人もいなく、快晴の気持ちの良い単独スタートとなり、高住神社で看板嬢と挨拶を交わしていると、シロハラも目の前で朝の挨拶をしてくれた。本日の野鳥の出現は少なかったが、山頂から裏彦に向かうと採餌中のコゲラとベレー帽のコガラが、撮影サービスをしてくれた。登山コースの状況は、積雪はなく、所々に残雪が見られる程度でアイゼンの必要はなかった。
裏彦の下りコースで滑って2度も尻餅をつき、踏ん張りがきかなく後期高齢者を自覚した。薬師林道に入ると、筒井哲史氏の事前情報のとおり、薬師林道から南岳方向に新しい林道が作られていた。入口には林道工事の看板があり、調査したいが関係者以外は立入禁止で工事行われていたので、またの機会にした。
三密(密閉・密集・密接)を避け、広いフィールドでの自然観察は、獲得免疫を増加しコロナ鬱も避けられるのでお勧めします。
(2021-02-08掲載)
観察した野鳥
種名 | 豊前坊〜シオジの森 | 〜一本杉 | 〜北岳 | 〜山頂 | 〜ケルンの谷 | 〜裏彦登山口 | 計 |
ヤマドリ | 1 | 1 | |||||
コゲラ | 1 | 1 | |||||
オオアカゲラ | 1 | 1 | |||||
ハシブトガラス | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | 7 | |
コガラ | 1 | 1 | |||||
ヤマガラ | 1 | 1 | 2 | ||||
シジュウカラ | 1 | 1 | |||||
ゴジュウカラ | 1 | 1 | 1 | 3 | |||
シロハラ | 1 | 1 | |||||
ツグミ | 1 | 1 | |||||
ルリビタキ | 1 | 1 | |||||
三次メッシュ | 5030-1784 | 5030-1774 | 5030-1775 | - | |||
シカ | 1 | 1 | 3 | 5 |
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広塚忠夫 2021-01-30
豊前坊駐車場の積雪は浅いが、薄い氷結で滑るので、アイゼン装着して出発した。土曜日で快晴とあって、山頂で出会った登山者はやや多く24名であった。
野鳥の出現は極めて少なく、豊前坊から一本杉までの観察種は「0」記録であり、ハシブトガラスも鳴かない貧鳥相と思われるので、しっかり記録を残しておく。昼食後に、南岳の稜線上でやっとエナガ・コガラ・ヤマガラ・コゲラの混群が見られた。
予定コースの裏彦のケルンの谷に下ろうとしたが、雪で道が隠れていて安全を第一に北西尾根コースに路線変更して降りた。いつものように、帰着時は疲れたが、達成感や爽快感に包まれ満足の山行であった。
(2021-02-03掲載)
観察した野鳥
種名 | 豊前坊〜シオジの森 | 〜一本杉 | 〜北岳 | 〜山頂 | 〜南岳下 | 〜バードライン分岐 | 〜野営場 | 計 |
コゲラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | ||
オオアカゲラ | 1 | 1 | ||||||
アオゲラ | 1 | 1 | ||||||
カケス | 1 | 1 | 2 | |||||
ハシブトガラス | 2 | 2 | ||||||
コガラ | 2 | 2 | ||||||
ヤマガラ | 3 | 3 | ||||||
シジュウカラ | 1 | 1 | ||||||
ヒヨドリ | 3 | 3 | ||||||
エナガ | 10 | 10 | ||||||
ゴジュウカラ | 1 | 1 | ||||||
ウソ | 1 | 1 | ||||||
三次メッシュ | @5030-1784 | @5030-1774 | @5030-1774 | @5030-1774 | @5030-1774 | @5030-1783 | @5030-1783 | 111 |
シカ | 1 | 1 |
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広塚忠夫 2021-01-14
山ガール美代ちゃんに誘われてご一緒した。野営場までの道は融けかかった深い雪でハンドルを取られそうで、ゆっくり進み無事に駐車地点に現着した。早速、アイゼンを装着して出発し、最初にハイタカが枝越しに出現し、続いてウソとゴジュウカラの鳴き声が聴こえたが姿は見られず。
北西尾根コースの林の中は20cm程度の積雪で、それ程苦労なく歩けたが、中岳山頂部のクマイザサ草原に入ると積雪が膝上まで高くなり、ラッセルしながら悪戦苦闘で中岳山頂に現着した。
帰路は北岳ブナ林コースを予定していたが、中岳から下る岩石ルートが、大雪で道が判らず危険が一杯であり、勇気ある退却を選択し、戻って、上宮から表参道経由してバードライン分岐に到着した。
記憶を辿っても、膝上積雪ルートを歩いたのは何年振りか、正確には思い出せない位、豪雪はなかったのだろうか。登山を終えて帰着した時は、確かに疲れているが、何故か爽快感に包まれ、加えて満足感も漲る。そのためか、また、自然に英彦山に向かう。
(2021-01-15掲載)
観察した野鳥
種名 | 野営場〜バードライン分岐 | 〜山頂 | 〜バードライン分岐 | 〜野営場 | 計 |
ハイタカ | 1 | 1 | |||
コゲラ | 1 | 1 | 2 | ||
アオゲラ | 1 | 1 | |||
ハシブトガラス | 3 | 2 | 5 | ||
ヤマガラ | 2 | 1 | 3 | ||
シジュウカラ | 1 | 1 | |||
ヒヨドリ | 7 | 3 | 10 | ||
メジロ | 2 | 2 | |||
ゴジュウカラ | 1 | 1 | 2 | ||
シロハラ | 1 | 1 | |||
ルリビタキ | 1 | 1 | |||
マヒワ | 20 | 20 | |||
ウソ | 2 | 1 | 1 | 4 | |
イカル | 2 | 2 | |||
三次メッシュ | 5030-1783 | 5030-1773 | 5030-1783 | - | |
シカ | 1 | 2 | 3 |
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広塚忠夫 2021-01-03
2021年明けましておめでとうございます。
新年の朝、白銀が招く英彦山へ自然と足が向く。豊前坊までの国道は、アイスバーンの滑る危険な道路状態であったが、無事に現着すると、先客の2台が駐車していた。
豊前坊は-4℃で、周りの風景は、どこもかしこも素晴らしい白銀世界だ。高住神社の宿坊にはツララがびっしりと垂れ下っていた。シオジ林から山頂まで、ぼってりと重々しく白い樹氷が成長しており、次々に自然の芸術品を魅せてくれた。シャッターを切るのにも、手が痺れる寒い気温であるが、樹氷の魅力に誘われて撮影を愉しんだ。山頂から望む久住山方面は、雲海と樹氷の遠景が見事だった。
コース上の積雪は、10cm〜15cm程度でアイスバーン状に固いが、それが却って、アイゼンにぴったしフィットして安全に歩きやすく感じた。そうは言っても、高齢者には厳しく、終着では、膝・腰は苦しく笑っていた。
これだけの樹氷の状態では、鳥たちも餌取りが難しいのか、出逢いは極貧であった。筆立て岩付近の岩陰でミソサザイ(三十三歳)が餌取りを、帰路のスキー場ではアオゲラの鳴き声とシジュウカラ(四十雀)の採餌する姿が見られただけだった。
本日も英彦山から、白銀の世界に招いていただき、爽やかな気分で家路に就く。だが、ご老体には登山は堪えるが、それに優る癒しと感動が期待できるので、ほんま、止められない。
(2021-01-04掲載)
観察した野鳥
種名 | 豊前坊〜シオジの森 | 〜一本杉 | 〜北岳 | 〜山頂 | 〜バードライン分岐 | 〜スキー場 | 計 |
コゲラ | 1 | 1 | |||||
アオゲラ | 1 | 1 | |||||
ハシブトガラス | 2 | 1 | 2 | 3 | 8 | ||
シジュウカラ | 1 | 1 | |||||
ヒヨドリ | 3 | 3 | |||||
ゴジュウカラ | 1 | 1 | |||||
ミソサザイ | 1 | 1 | |||||
シロハラ | 1 | 1 | |||||
ウソ | 2 | 2 | |||||
三次メッシュ | @5030-1784 | @5030-1774 | @5030-1774 | @5030-1774 | @5030-1783 | @5030-1783 | - |
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広塚忠夫 2020-12-29
コロナ禍の三密(密閉・密集・密接)を避けて、健康維持と自然観察を楽しむ一挙両得狙いで、経読林道を歩いた。スタート時は4℃と寒かったが、じわじわと登りが続き、汗ばみ、ウインドブレーカーを脱いだ。
道中は、イイギリ(飯桐)ヤナギ科の房状のオレンジの実が、目立ってカメラを向け撮影を続けた。しかし、鳥たちのこの実を採餌する風景は見られなかった。周りの果実がなくなり、遅れて、鳥たちを惹きつける味付け戦略であろう。
見上げるブナの大木は、完璧に落葉していたが、何故か、小木の葉っぱは、落葉しそうな茶色に変色しているが、しぶとく殆どが、しっかり葉っぱを付けているのが、気になった。
鳥たちのサービスでは、アオバトがワーオワーオと鳴き、ノスリが樹間をすーっと飛翔し、ルリビタキ雄が近くでポーズを作ってくれた。高木のミズメ(水目)の果実を採餌するマヒワの小群を、直角に見上げてふらつき乍ら撮影した。帰路で、毎年風師山の長期間の猛禽の渡りを観察されいる梅谷英夫氏(ブロッグ:こまどりの森から)と久しぶりに会い、鳥の情報交換や南北アルプス・北海道の登山の思い出に花が咲き、長時間のダベリングを楽しんだ。それに、ボランティア団体の事務局長の愚痴にも耳を傾けて頂き、溜飲が下がった。
(2020-12-31掲載)
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広塚忠夫 2020-12-17
自宅から見える英彦山スキー場は、雪で光って呼んでいるようで、体がウズウズして出掛ける。
豊前坊までの国道は、アイスバーン状態で走行には危険が一杯であった。対応として、四駆にスタッドレスタイヤ装備でゆっくり走行して無事に豊前坊に現着した。登山ルートもアスバーンを想定して、アイゼンを装着して出発した。
本日の英彦山全ルートの鳥の出現は、ほんま淋しいものだった。屏風岩を動き回るミソサザイ(三十三歳)のサービスと野営場のツグミを撮影して終わった。
期待の樹氷は、一本杉から北岳ルートの樹氷は素晴らしく見事なものを観察できた。しかし、不思議なことに北岳から中岳のブナには、樹氷は全くと言っていいほど発達してなかったし、北西尾根コースの樹林にも樹氷は見られなかった。
早々と13時過ぎに豊前坊に帰着したので、油木ダムから今川沿いを探索しながら走行していると、ヤマセミが現れ、じっくり撮影させて頂いた。欲張って、餌取り動作を撮影をしたいと頑張ったが、同じ枝に長時間とまり、根負けして自宅に向った。
(2020-12-18掲載)
観察した野鳥
種名 | 豊前坊〜シオジの森 | 〜一本杉 | 〜北岳 | 〜山頂 | 〜バードライン分岐 | 〜スキー場 | 計 |
オオアカゲラ | 1 | 1 | |||||
カケス | 2 | 2 | |||||
ハシブトガラス | 3 | 2 | 2 | 3 | 5 | 15 | |
ヤマガラ | 1 | 1 | |||||
ヒヨドリ | 3 | 5 | 8 | ||||
ゴジュウカラ | 1 | 1 | |||||
ミソサザイ | 1 | 1 | |||||
ツグミ | 5 | 5 | |||||
三次メッシュ | @5030-1784 | @5030-1774 | @5030-1774 | @5030-1774 | @5030-1783 | @5030-1783 | - |
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広塚忠夫 2020-12-07
スタート地点の野営場は、快晴でやや寒い風が通り過ぎていましたが、登山には良いコンディションで爽快な気分で出発しました。
期待の冬鳥ウソの出現確率の高い野営場では、ウソの餌であるリョウブ(令法)の実は、びっしり残っていましたが、姿も声も聴こえませんでした。ウソは、北西尾根コースの中盤地点に来て、英彦山青年の家側の谷間からフィッフィッ鳴いていましたが、姿は見られませんでした。下りの筆立岩の上からも鳴き声はしましたが、探すことは出来ませんでした。
本命君のハギマシコに至っては、全く気配もなく、その他、群れで観られるアトリ・マヒワにも振られました。冬鳥は、シロハラとツグミが単独で観察され、ミヤマホオジロの小さい群れの出現で終わりました。
一方、留鳥のミソサザイ(三十三歳)は、12月であれば下界に降りて里で越冬生活に入っている時期であるのが、温暖化の影響であろうか、この12月北岳付近で元気良い鳴き声と姿を披露してくれました。シオジ林でも数羽が出現しました。
北岳から中岳のブナ林の素晴らしい眺めは大好きです。が、現在は目に飛び込んでくるのは、シカ防護ネットです。ネット内のクマイザサ(九枚笹)は、外側と比べると背も高く元気よい笹色をして、可視化効果を示してくれています。
一方、その地点から裏彦側の谷間一帯を望むと、凄い勢いでシキミ(樒)の林が拡大しています。価値ある北岳ブナ林が、1991年の台風で倒木や根浮き被害に遭い弱っているこのブナ林が、シキミに占拠されるのか、恐怖を感じる程の勢いです。
今年、後期高齢者の仲間入りしても、英彦山に登れること感謝しています。このコロナ禍で三密(密閉・密集・密接)を避けてのフィールド探索は、野鳥の会会員として得意とするところで、体力維持とキョロキョロ観察力活かすボケ防止にも、大に役立ちます。
12月10日(木)はハギマシコのリベンジ英彦山を予定しています。ご一緒希望の方は、連絡をお待ちしています。
(2020-12-09掲載)
観察した野鳥
種名 | 野営場〜バードライン分岐 | 〜山頂 | 〜北岳 | 〜一本杉 | 〜シオジ林 | 〜豊前坊 | 計 |
コゲラ | 1 | 1 | |||||
オオアカゲラ | 1 | 1 | |||||
アオゲラ | 1 | 1 | |||||
ハシブトガラス | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 8 | |
ヒガラ | 1 | 1 | |||||
シジュウカラ | 1 | 1 | |||||
ヒヨドリ | 2 | 2 | |||||
エナガ | 3 | 3 | |||||
ゴジュウカラ | 1 | 1 | |||||
ミソサザイ | 1 | 3 | 4 | ||||
シロハラ | 1 | 1 | |||||
ツグミ | 1 | 1 | 2 | ||||
ウソ | 2 | 1 | 3 | ||||
ミヤマホオジロ | 10 | 10 | |||||
シカ | 1 | 2 | 3 | ||||
三次メッシュ | - |
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広塚忠夫 2020-11-18
この快適なもみじ狩りの時期は、コロナ籠もりなど考えも浮かばないし、三密を避けてフィールドの楽しみ方を、得意としている野鳥の会会員であることを、ほんま、素晴らしい趣味だと、ありがたく感謝しています。本日も経読林道のもみじ狩りと冬鳥の本命出逢いを求めて出かけました。
冬鳥は、ツグミ・シロハラ・ルリビタキ等が観察できましたが、本命のハギマシコには振られました。ただ、私にとって英彦山系で今年初めてツグミの群を観察して、記録画像を残せました。ツグミは群れていたが、シロハラは単独行動の様子で、鳴き声で確認しました。ルリビタキは、何度も間近で鳴いて呉れますが、撮影はできませんでした。上空を一度だけ、クマタカが稜線上から南側に、あっという間に抜けていきました。
もみじ狩りの時期は、まだまだ続いていますが、ガードレール展望所のメグスリノキ(目薬の木)は全て、サーモンピンクの葉っぱを落としていました。逆に、他の場所のものは、色付きが濃くなって見頃を迎えて居ました。
タンナトリカブト(丹那鳥兜)やジンジソウ(人字草)、キガンピ(黄雁皮)は、来年に向けて果実を一杯付けていました。
この枯れゆく姿に、来年の見事な花を想像して、種子画像も大事に記録として残しました。当会サイト「くまたか」は、記録重視で助かります。
(2020-11-19掲載)
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広塚忠夫 2020-11-10
11月12日(木)自然観察会:経読林道の事前調査を兼ねて、真鍋直嗣氏が家業で多忙の事情により、代打担当の三浦博嗣部長からのお誘いをありがたくお受け致しました。
この時期の人気の見物は、メグスリノキ(目薬の木)のサーモンピンクに染まる紅葉です。期待通りに色合いは立派な合格点に達していました。メグスリノキの紅葉達は、皆様をお迎えする準備が整っていると言っている様でしたので、是非、期待して自然観察に参加下さい。
冬鳥だけでなく野鳥達には見放されましたが、紅葉黄葉がサービス満点でした。植物は、野鳥と違って動かないで待っていてくれます。が、丁寧にカエデ類の識別に臨むと、典型的な葉っぱのものは、容易に識別可能ですが、似た物同志や中間的な雑種と思しき樹木は悩みました。また、この複雑で奥ゆかしいところも魅力の一つです。ご一緒して紅葉狩りを楽しみながら、識別のレベルアップも図りましょう。
(2020-11-11掲載)
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広塚忠夫 2020-11-03
山登り大好きな美代ちゃんから英彦山・裏彦のもみじ狩りのリクエストに応えて、総勢4人で紅葉黄葉のピークのもみじ狩りを満喫しました。天候も快晴の登山日和で、山頂はもみじ狩りの登山者であろう約70名が、愉しく食事をとられていました。
もみじ狩りの紅葉は、コハウチワカエデ(小葉団扇楓)・ヒナウチワカエデ(雛団扇楓)・コミネカエデ(小峰楓)・オトコヨウゾメ(男莢迷)・ウリハダカエデ(瓜膚楓)が太陽に照らされて紅く輝いていました。黄葉はシロモジ(白文字)が一番多く、アワブキ(泡吹)・アブラチャン(油瀝青)と続き、それに紅葉・黄葉・緑葉のコントラストが、美しさを倍加させてくれました。ましてや、それぞれの樹木の紅葉黄葉のグラデーションの葉っぱ模様も、わー綺麗!と感嘆の声を揚げずにはいられませんでした。裏彦の途中で、オオアカゲラの鳴き声を捉えて、女性二人が姿を発見してくれて、最近、めっきり出逢いが少なくなったオオアカゲラを久しぶりに観察できました。だが、撮影は、枝被りの記録写真に終わりました。ケルンの谷から稜線上に登り切り、紅葉風景を俯瞰していると、平畑武則氏がクマタカが飛んでいますよと、教えて頂いたが、確認も撮影も出来ませんでした。
山頂で昼食後の野鳥記録は、山頂から北岳経由のシオジの林までのロングルートでありながら、一種も観察できなく、私にとってこの様な「ゼロ」記録は初めてでした。
11月3日は豊前坊高住神社の秋季大祭の大柴燈護摩修法(だいさいとうごまくしゅうほう)が行われていて、護摩焚きの煙が一本杉付近まで流れてきている影響もあるかと判断しています。しかしながら、中岳山頂から一本杉までは、煙の影響は殆ど感じられないルートと思われれるが、一種の鳴き声も姿も確認できなかった最低記録は初めてです。
高住神社の秋季大祭には、大勢の参拝客が大柴燈護摩修法の迫力に惹きつけられていました。私たちもマスクをして、短時間の参拝と撮影をさせて頂き帰路に着きました。
(2020-11-04掲載)
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広塚忠夫 2020-10-30
野鳥との出逢いは少なく寂しい鳥相でした。否、探しきれなかった方が、正しいかも。対岸の絶壁でマヒワ大の10羽弱が飛出し樹木の中に移動したが、識別できなく、途中ではヒヨドリ大の鳥の飛翔が、森の中で観られたが、ここでも識別出来なかった。
そんなことから、愉しませてくれたのは紅葉黄葉のモミジ狩刈でした。とりわけ、シラキ(白木)トウダイグサ科の出現の数が、圧倒していました。紅から黄色までのグラデーションは自然界の芸術品であり、うっとりと惹きつけられて至福の時を与えて呉れました。大好きなシラキ(白木)様であり、日蔭では黄色一色で表現するシラキ(白木)もあり、自然界の不思議な美しさの色彩に魅せられました。その他にもアカシデ(赤四手)・ケヤキ(欅)・カエデ類の紅葉も賑わっていて、愉しい深倉峡の紅葉狩りでした。
英彦山山系は今が紅葉狩りの一番いい時期で、出掛けて英気を養い、新型コロナの免疫力を蓄えましょう。
(2020-10-31掲載)
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広塚忠夫 2020-10-15
豊前坊駐車場周りのカエデの紅葉は、今月末が全盛となるでしょう。ここの豊前坊は気温10℃でやや寒い中を出発して、直ぐの高住神社の有名なトチノキ(栃の木)を見上げるとすっかり黄葉していた。俳人杉田久女が、「橡(とち)の実の つぶて颪(おろし)や 豊前坊」と詠んでいる句碑が、このトチノキの真下にある。
英彦山の紅葉は、標高の低いシオジの森や裏彦ルートはまだ少し先が、楽しみだろう。ただ、シラキ(白木)やカエデ類の一部は見頃を迎えて居た。北岳から英彦山山頂のブナ林ルートでは、ブナの紅葉黄葉が始まっており、お出掛けの時期だ。本日は快晴で気持ち良い観察日和で、ブナの下にはベニドウダン(紅満天星)やカマツカ(鎌柄)の紅葉も輝いていた。
冬鳥との出逢いはなく、夏鳥と冬鳥の交替の端境期で静かな鳥相であったが、まだ、夏鳥のクロツグミ♂が居残り組で出現した。しかし、残念ながら葉っぱで顏を隠した記録画像に終わった。北岳稜線上は、いつものゴジュウカラが十二分に遊んでくれた。新型コロナ禍の巣ごもりから脱出して、三密(密閉・密集・密接)を避けて、英彦山で愉しい出逢い期待して登りましょう。
(2020-10-16掲載)
観察した野鳥
種名 | 豊前坊〜シオジの森 | 〜一本杉 | 〜北岳 | 〜山頂 | 〜ケルンの谷 | 〜裏彦登山口 | 計 |
コゲラ | 1 | 1 | |||||
ハヤブサ | 1 | 1 | |||||
ハシブトガラス | 2 | 2 | 1 | 2 | 7 | ||
ヤマガラ | 3 | 1 | 4 | ||||
シジュウカラ | 2 | 2 | |||||
ヒヨドリ | 2 | 2 | 3 | 7 | |||
ゴジュウカラ | 3 | 3 | |||||
クロツグミ | 1 | 1 | |||||
三次メッシュ | - |
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広塚忠夫 2020-09-29
気持ちの良い秋の観察日和がやって来た。
タンナトリカブト(丹那鳥兜)亜種:キンポウゲ科:別名サンインヤマトリカブトの群落地を訪れた。過去には、山の斜面全体に紫系の妖しい花々が、咲き誇っていたのを観察してワクワクしたのだが、現実は経読林道の道端には元気の良い妖しい花が、少々点々と魅せてくれたが、肝心の斜面の花畑は、ことごとく根腐れであろうか、枯れてしまって哀れな花畑となっていた。ここ数年同じ現象であるが、真の原因は私には判らない。以前の様に素晴らしい自然の花畑の回復を期待するだけだ。
本日はシカが良く現れ、イノシシまで出てきた。昼間に出会うイノシシは珍しく、その上、逃げるのも脱兎のごとくでなく、ゆったりしていて、樹木の間からこちらの様子を窺っていた。
(2020-09-30掲載)
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広塚忠夫 2020-09-09
予報に反して、朝は雨が落ちていたので登山を諦めたが、やがて雨があがり、思い直しての遅い時間の出発となった。
9月6日〜7日の台風の影響は余り見られなかったが、英彦山大権現から鬼杉登山口までのルートで、アスファルトが一部剥がれ、小石が流れ込んでいた場所もあったが、なんら支障なく鬼杉登山口に到着できた。
登山口は22℃で涼しい風が流れ秋の気配を感じた。本日はいつもと違う逆回りコースを選択し、荒れた林道を歩いた。閑古鳥状態であるが、アオバトとカケスの鳴き声が良く聴かれ、イイギリ(飯桐)の周りの樹木にヒヨドリ・メジロ・ヤマガラとヒタキ類の動きが見られた。
林道終点から細い登山道に入ると、落葉と倒木や小枝が道を塞ぎ登山道が判らなく、仕方なく沢沿いの岩場を進み、ヒノキの人工林の急斜面をジグザクしながら、やっと稜線に辿り着きほっと一息した。
そこは、目的の猫の丸尾山頂よりだいぶ先に到達しており、引き返す形で猫の丸尾に向かった。ここ猫の丸尾一帯は背の低い草ばかりの草原であったが、現在はススキが背を伸ばしススキ平原に遷移していた。遠景が素晴らしく、一度クマタカの勇壮な飛翔を観たことがあり、夢をもう一度と、食事しながら定点観察を1時間20分程度行ったが、嫌われてしまった。
帰路は籠水峠経由のルートを探索しながらゆっくり下った。本日は鳥も淋しく夢も叶えられない山行であった。だが、大南林道沿いの人工林は枝打ちが行われ、且つ、間伐も進み樹間も余裕の空間がある。何と、その樹木の間をクマタカが悠然と翼を広げ英彦山権現の方向へ飛び去っていった。記録画像は残せなかったが、飛翔の残像だけで十分だった。
【追記】写真:26・27・28は「顔がすっぽりと暗色で白いアイリングが目立つのでサメビタキ」と識別していましたが、波多野邦彦氏からの指摘で、サメビタキからエゾビタキに修正しました。波多野氏の指摘内容は、「エゾビタキにも今回のように目先が暗色で顔全体が黒っぽく感じる個体がいます。自分がサメビタキではないと特に感じたのは、大雨覆先端と三列風切り先端に明瞭な白い縁取りがあるところです。サメビタキではこの部分がきれいな白色にはならず、もう少し褐色味があります。」 写真29は、有働孝士氏指摘で、「ヒトツメカギバ」に修正しました。
(2020-09-11掲載)
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広塚忠夫 2020-08-01
新型コロナウイルス禍で巣ごもり?から抜けて、密を避け登山者の少ない早朝に英彦山に向かう。津野経由で進むと全面通行止めの看板があり、やむなく元に戻り別所経由で豊前坊に到着すると、既に3台の車が止まっていた。
高住神社を通り抜け砂防ダムの横の岩壁には、本日の期待のイワタバコ(岩煙草)の妖しい紫色の花々が迎えてくれた。屏風岩でも見頃のイワタバコ(岩煙草)の花々が、望雲台の登り口の岩場にもイワタバコの群落が、十二分に楽しませてくれた。溶岩の壁では、タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)とヤマブキショウマ(山吹升麻)が確認でき、盗採被害が無く安堵した。
北岳手前のブナ林でゴジュウカラ・ヒガラ・ヤマガラの混群が観られ、特に、ゴジュウカラの二羽がじっくり採餌風景をサービスしてくれた。枯れかかったブナに、猛毒のツキヨタケ(月夜茸)が群生し、そのキノコの傘の裏側のヒダをつついて採餌し、また、コケの中から虫を探して食べていた。このヒダは夜間、紫色の光を発すると言われているので、ヨルヒコを利用して過去、トライしたが、まだ、お目にかかっていない。
山頂には9時50分と早く着いたので、登山客は6歳男児の親子と、1人ですけど、なにか?のブロガー彼女の三人だけでした。
山頂での役割のバイオトイレ点検に掛かると、何と2日前の7月30日に、三浦美代ちゃんがトイレ点検票に記入しているのが判り、単独で英彦山探索を楽しんだのだろうと想像した。
帰路は、六歳児親子の後をゆっくり観察しながら下山していると、北九州から来山の山ガールが追い付き、山にのめり込んでいる若者と直感して、お訊ねすると、剣岳を始め北・南・日本アルプスの思い出を淀みなく話してくれて、あっという間にバードライン分岐に現着した。愉しい語らいの出逢いでもあり、記念に写真を撮らせて頂き、彼女と6歳児親子とは、この場で別れスキー場へ単独で向かった。
本日は観察しながら沢山の記録画像を残せた。更にゴジュウカラについては、採餌に夢中で警戒心が薄く、採餌中の動画も撮らせてくれた。
(2020-08-03掲載)
観察した野鳥
種名 | 豊前坊〜シオジの森 | 〜一本杉 | 〜北岳 | 〜山頂 | 〜バードライン分岐 | 〜スキー場 | 計 |
アオバト | 1 | 1 | |||||
コゲラ | 1 | 1 | |||||
アオゲラ | 1 | 1 | 1 | 2 | 5 | ||
カケス | 2 | 2 | 4 | ||||
ハシブトガラス | 2 | 6 | 2 | 10 | |||
ヤマガラ | 1 | 2 | 3 | ||||
ヒガラ | 1 | 1 | |||||
ヒヨドリ | 2 | 2 | 4 | ||||
ウグイス | 2 | 2 | 4 | ||||
メジロ | 2 | 2 | |||||
ゴジュウカラ | 2 | 2 | |||||
ホオジロ | 1 | 2 | 3 | ||||
ソウシチョウ | 5 | 7 | 3 | 5 | 7 | 5 | 32 |
三次メッシュ | - |
ゴジュウカラがツキヨタケのヒダなど採餌中 2020-08-01
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広塚忠夫 2020-07-20
7月豪雨で、深倉林道に土石流が流れ込んでいたが、全てきれいに片付いていて深倉園地までにスムーズに走行できた。
今日は、この深倉峡で3日前にミゾゴイが2ヶ所で観察されたので、その場所で記録写真を撮るために訪れたが、どちらも、現れてくれなかった。どちらの場所でも約20分間現れるのを待ったが、ダメだった。もう少し長時間待機しなければと思うが、動いて観察するのが楽しいので我慢できず、つい動いてしまう。
探索しながら男根岩を過ぎゲートに近ずくと、動物の死体の匂いが一帯に漂っている。原因は、括り罠で捕獲されたシカ死体9頭が投げ込まれた穴からでていた。
屏風橋手前の穴にも3頭のシカの死体が確認でき合計13頭を撮影した。この捕獲は、増えすぎたシカの保護及び管理施策で行われているようだ。
(2020-07-26掲載)
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広塚忠夫 2020-07-17
豪雨被害調査を兼ねて深倉峡へ向かった。小石や土砂が道中に流れ込んでいたが、マイカーは車高が高いので、特段の問題もなく深倉園地まで走れた。帰路時間には、道に流れ込んでいた小石など、取り除く作業が始まっていて、私を通すために一時作業を中断して頂き感謝した。深倉園地から草木ヶ垰までの林道も大きな被害は認められなかった。
本日の収穫と残念ショーは、ミゾゴイとの二回の出逢いであった。動いてくれて初めて気がつき、それに意外とゆっくりと足をぶらりと下げた感じで樹間を飛翔してくれたが、撮影技術は付いていけなかった。二回目は移動後に独特の縦長スタイルで枝に止まっていて、枝越しに縦班も確認できたのに、カメラを構える暇も与えられず移動してしまった。
鳴き声はアオバト・ソウシチョウ・クロツグミが目立った。
花観察はコオニユリ(小鬼百合)・アカショウマ(赤升麻)・タカネマンネングサ(高嶺万年草)が見頃を迎え、木本の多くは、早々と果実の季節に入っていた。
本日も三密(密閉・密集・密接)を避け、深倉峡を独り占めの探索を愉しんだ。時間的にも余裕があり斫石峠に向かったが、集落の入口で通行禁止看板があり、その直ぐ先で土砂の取り除く作業が行われていたので、断念し帰宅した。
(2020-07-18掲載)
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広塚忠夫 2020-06-22
英彦山でのメボソムシクイ初記録です。しかし、あくまで私にとっての英彦山の初記録です。
2020-06-22セグロカッコウの生息調査(「(369) カケスのバトル」)の時、一本杉付近の北岳の肩の林からオオルリの鳴き声がする方を探していると、その方向から何か判らない気になる鳴き声がするので、ICレコーダーに記録していました。
鳴き声分析エキスパート渋田朗氏に、識別依頼しての結果は、嬉しい「メボソムシクイ」との回答でした。
以下、渋田朗氏の回答です。
早速拝聴いたしましたが、これはいろんな意味で興味深い記録ですね。
結論から言えばメボソムシクイの声です。興味深い理由ですが
@九州以北の標高の高い場所で繁殖する鳥ですが、九州での繁殖は未確認と思います。6/22という時期からはちょっと繁殖を期待してしまいますが、春の渡り鳥が6月中〜下旬に通過する例もあるので、なんとも言えません。
A日本各地で繁殖する割には、一般的な渡りの中継地での記録が少なく、渡りのルートは謎に包まれています。なお筑豊野鳥リストには掲載されていますが、類似するオオムシクイ・コムシクイとの識別など、どこまで確実に確認されたか不明です。
B典型的なメボソムシクイは「ゼニトリ ゼニトリ」と聞きなしされる4拍子の囀りですが、この録音は一声多い5拍子の囀りです。最先端の研究でまだあまり知られていませんが、繁殖地によって囀りにバリエーション(方言)があるとの報告があります。「メボソムシクイ近縁種の囀り」も参照願います。
渋田朗
(2020-07-15掲載)
追伸、
過去の南アルプス・北アルプス登山では、メボソムシクイの鳴き声は良く聴きました。2015-08-20〜08-25南アルプス(北岳・甲斐駒ヶ岳)登山時に記録写真も残しています。
メボソムシクイの聞きなし「銭取り・銭取り」の鳴き声の通り、識別は意外と容易であり、アルプスでの鳴き声記憶は、騒がしく目立つ声との先入観があり、今回の鳴き声は、なんとなく似ている様であるが、弱々しくて別種だろうと思い込んでいました。
過去の記録を調べてみますと、当会会報の記録に基づく筑豊野鳥記録(バードリサーチ・フィールドノートに投入記録)及び2011-01-05記録開始本タイトル「英彦山の四季」のどちらにもメボソムシクイの記録はありませんでした。
広塚忠夫 2020-07-02
豊前坊に現着すると、既に先客の車1台が駐車されていた。そこは14℃とやや寒くウインドブレーカーを羽織り出発した。屏風岩では、その先客が北岳から早々と下山されてきたので、お訊ねすると、何と僅か40分で北岳まで登り切り、そこで、約20分間修行して下山してきた。と、若い修験者の浦田氏は話された。同じ田川市民であることが判り、一枚記念写真を撮らせて頂いた(写真17)。
野鳥は、一時期のミソサザイ(三十三歳は)の元気な鳴き声は低調で、一方オオルリの囀りはいつものソングポストから谷間全体に谺していた。
お役目の山頂のバイオトイレの点検結果は、二機とも正常運転中であった。ここで、コンビニ弁当の朝食をとっていると、背後の大杉周辺上空にイワツバメの乱舞を見付けた。カメラのカスタムキーに機能登録している連写とシャッタースピード1/3200を使って、腕試し撮影の結果、まあまあのモニター画像に満足した。山頂から北西尾根にかけてイワツバメの群れを目にしたり、情報を頂いたりするので、近くに塒があるのだろうか。
ベンチ横のコウツギ(子空木)アジサイ科の白い花にはツマグロヒョウモン4頭が、密を吸っていった。逢いたい花の一つで、控え目で見つけ難いバイカツツジ(梅花躑躅)ツツジ科が、葉っぱに隠れていたのを、二輪見付けることができ、ワクワクして撮影した。野鳥の囀り時期はほぼ終盤になったが、花々はいまからも次々に魅せてくれるので楽しみだ。
下界では新型コロナウイルス禍が続いているが、三密(密閉・密集・密接)を避けフィールドに出て感動を頂き、健康維持に役立てましょう。野鳥の会員の強みは、山・海だけでなく家周りのフィールドでも自然探索特技を活かして愉しむことが出来ることです。単独の観察には、自粛警察もいやごとは言えないでしょう。
(2020-07-03掲載)
観察した野鳥
種名 | 豊前坊〜シオジの森 | 〜一本杉 | 〜北岳 | 〜山頂 | 〜バードライン分岐 | 〜野営場 | 計 |
キジバト | 1 | 1 | |||||
アオバト | 1 | 1 | |||||
ツツドリ | 1 | 2 | 1 | 4 | |||
カッコウ | 1 | 1 | 1 | 3 | |||
アオゲラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | |
カケス | 1 | 1 | |||||
ハシブトガラス | 2 | 1 | 5 | 8 | |||
ヒガラ | 1 | 1 | 2 | ||||
シジュウカラ | 1 | 1 | 2 | ||||
イワツバメ | 30 | 30 | |||||
ヒヨドリ | 1 | 3 | 1 | 5 | |||
ウグイス | 3 | 3 | 6 | ||||
ゴジュウカラ | 1 | 1 | 2 | ||||
ミソサザイ | 2 | 1 | 3 | ||||
トラツグミ | 1 | 1 | |||||
クロツグミ | 1 | 1 | |||||
キビタキ | 1 | 2 | 3 | ||||
オオルリ | 3 | 2 | 1 | 2 | 2 | 10 | |
キセキレイ | 1 | 1 | |||||
イカル | 1 | 1 | |||||
ホオジロ | 3 | 1 | 4 | ||||
ソウシチョウ | 2 | 5 | 4 | 6 | 5 | 22 | |
[シカ] | 1 | 1 | |||||
三次メッシュ | - |
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広塚忠夫 2020-06-29
天気予報は、午前中は大丈夫と言われていたので、午前中で完了できるコースを選択した。加えて、この間目的のセグロカッコウが一番鳴いて呉れたコースを重視して探索したが、「カッコウ・カッコウ」との鳴き声は元気よく聴こえたが、本命のセグロカッコウの「カッカッカッコウ」は一声も聴こえなかった。
鳴き続ける時は、テリトリー宣言と相方探しのラブコール時期であり、繁殖期が過ぎれば鳴かないのが自然ですよ、と、U氏が携帯電話を通して、慰めてくれた。鳴いている時でも、姿を見付けるのは大変なのに、鳴かない時は見つけることは絶望的だ。
今年は、皆さんからのセグロカッコウ鳴き声情報により、5月27日から6月17日まで22日間も英彦山滞在が記録出来た。この記録は繁殖の可能性も否定できないので、来年の継続調査に期待したい。
(2020-06-30掲載)
観察した野鳥
種名 | 豊前坊〜シオジの森 | 〜一本杉 | 〜裏彦登山口 | 〜苅又山直登登山口 | 計 |
カッコウ | 1 | 1 | |||
アオゲラ | 1 | 1 | 2 | ||
亜種リュウキュウサンショウクイ | 1 | 1 | |||
カケス | 1 | 3 | 1 | 6 | 11 |
ハシブトガラス | 1 | 1 | 2 | ||
ヒガラ | 1 | 1 | |||
シジュウカラ | 1 | 2 | 3 | ||
ヒヨドリ | 2 | 4 | 6 | ||
ウグイス | 1 | 1 | 2 | ||
ゴジュウカラ | 1 | 1 | 2 | ||
ミソサザイ | 1 | 1 | |||
キビタキ | 1 | 1 | |||
オオルリ | 2 | 2 | 2 | 2 | 8 |
イカル | 2 | 2 | |||
ソウシチョウ | 4 | 4 | 3 | 5 | 16 |
三次メッシュ | - |
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広塚忠夫 2020-06-22
最近は、セグロカッコウの生息調査のため、薬師林道の往復探索が主になり山頂まで登る事がなくなっていたので、本日は久しぶりに山頂を目指した。人気のオオヤマレンゲ(大山蓮華)は、太陽をたっぷり浴びないと花開かないと言われている通り、閉じたままの姿を観賞した。ヒコサンヒメシャラ(英彦山姫沙羅)は見頃を過ぎていたが、まだ残っていた花を撮影できた。山頂に着くと、筑豊山の会の加藤会長に出会った。
アイテックシステム(株)の若い社員と共に、英彦山バイオトイレのバイオチップ取り換え作業のため登って来られていた。使用済のバイオチップは、何と約600sもあるそうで、それを分担して担いで下る辛い仕事が残っていると言われていた。ほんま、使用するものとして深く感謝致します。
本日のセグロカッコウの調査を兼ねた全ルートでは、残念ながら一声も鳴いて呉れなかった。下りルートで、ジャージャーと騒がしく鳴きながらバトル群れのカケスに出会った。短時間ではあるが観察でき一羽のみ記録画像を残せた。
(2020-06-24掲載)
観察した野鳥
種名 | 豊前坊〜シオジの森 | 〜一本杉 | 〜北岳 | 〜山頂 | 〜ケルンの谷 | 〜裏彦登山口 | 計 |
アオバト | 1 | 1 | 2 | ||||
ジュウイチ | 1 | 1 | |||||
ツツドリ | 1 | 1 | 2 | ||||
カッコウ | 1 | 1 | |||||
アオゲラ | 1 | 2 | 3 | ||||
カケス | 1 | 7 | 1 | 9 | |||
ハシブトガラス | 1 | 1 | |||||
ヤマガラ | 1 | 1 | |||||
ヒガラ | 1 | 1 | 2 | ||||
シジュウカラ | 2 | 2 | |||||
ヒヨドリ | 3 | 5 | 4 | 12 | |||
ウグイス | 1 | 1 | 2 | ||||
センダイムシクイ | 2 | 2 | |||||
ゴジュウカラ | 1 | 1 | 1 | 3 | |||
ミソサザイ | 2 | 2 | 4 | ||||
トラツグミ | 1 | 1 | |||||
クロツグミ | 1 | 1 | |||||
キビタキ | 1 | 1 | 2 | ||||
オオルリ | 2 | 1 | 2 | 1 | 1 | 2 | 9 |
カワラヒワ | 4 | 4 | |||||
イカル | 2 | 2 | |||||
ホオジロ | 1 | 1 | |||||
ソウシチョウ | 3 | 5 | 3 | 2 | 10 | 23 | |
三次メッシュ | - |
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