英彦山(福岡県添田町|大分県中津市)を中心に犬ヶ岳から岳滅鬼山・釈迦ヶ岳の英彦山山系ルートの野鳥生息調査を主目的に継続し、併せて植物や生き物観察を愉しみながら、英彦山山系の四季の観察データと画像を記録します。
19ページ:415回(2021年11月) 〜 390回(2021年 2月)
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広塚忠夫 2021-11-26
沢山のイイギリ(飯桐)ヤナギ科のオレンジ色の房状の実が、たわわに実り目立っていました。でも、鳥が食するのは見られませんでした。年が明けて美味しくなったら食べさせる戦略なのでしょう。
紅葉黄葉は、まだまだ多くの樹木が魅せてくれて、特にコナラ(小楢)が見事でした。リュウキュウマメガキ(琉球豆柿)が熟して食べごろの様でしたが、自粛しました。
鳥はエナガの群れと2ケ所で出逢い、シロハラ・ルリビタキの鳴き声のポイントを探しましたが、撮影記録は叶いませんでした。オマケは帰路でカワガラスが暫し遊んでくれました。
どうしても投稿は、記録重視で画像枚数が多くなりご容赦願います。時間が早いので、12月オルレ香春観察会の事前探索に向かいました。
(2021-11-28掲載)
広塚忠夫 2021-11-19
経読林道の紅葉時期は、山を越えつつあったが、まだまだ惹きつけられて魅力充分だった。
サーモンピンクに紅葉するメグスリノキ(目薬の木)とネジキ(捩木)が、太陽に照らされてグラデーションに輝いて、ついカメラを向けた。
落葉で敷き詰められた林道は、普通に歩くだけで、ガシャガシャと音がするので、野鳥が警戒するのではないかと気になりながら観察を続けた。
ガードレール展望所から遥か遠くの対面に、大群が森に飛び込むのが観察されたので、そこまで進むと、なんと、一羽の「アトリ」が観察されただけで、あの大群は一体全体どこに飛び去ったのか、又何者だろうか。アトリの群れかどうか識別出来なかったので、アトリ1羽と記録した。その地点の谷間からツグミの鳴き声が聴こえてきたが、声から2羽と記録した。
経読林道に向かう車走行中の野峠付近で、イノシシが猪突猛進で道を横切り逃げるように森に消えた。ビックリしたが向こうさんもビックリのようだった。シカはちょくちょく観察されるが、イノシシは久し振りだった。
また、近々紅葉狩りと冬鳥観察に英彦山に逢いに、出掛ける予定です。皆様からの投稿を期待して待っています。
(2021-11-21掲載)
広塚忠夫 2021-11-17
テープを頼りに予定コースの「四王寺の滝」に登って行ったが、やや北側の「無名の滝」に来てしまった。そこで、まっとうなコースに移動していると、アトリの群れの飛翔に誘われて、急遽、直登コースに変更した。
そのルートは登山者が歩かないので藪漕ぎ状態で傾斜もあるため、エネルギーを使い切ってしまったが、なんとか、産霊神社(行者堂)より上位の地点の表参道に出た時は安堵した。
中岳山頂でトイレ点検して、直ぐに北岳に向かった。北岳のブナ林で昼食していると、また、アトリの群れが観れたのでその方向に下ることにした。そこは、三段の滝の上の素晴らしい自然庭園であり、腰を据えてアトリやヤマガラ・シジュウカラ・ツグミの撮影ができた。滝に向かうと、またまた小鳥の群れが目に入り登っていくとアトリとマヒワに出逢った。大きさを比べることができマヒワはアトリより一回り小さいのが再確認できた。更に、アトリはヒコサンヒメシャラの実が好物の様で、群れでしきりに食べていた。ここは初めての無名の山(三段の滝の上)であり、周りを鳥瞰し方向転換して北西尾根に向かうことにしたが、登り下りを何回も繰り返す難関の稜線ルートだった。このルートも主役のアトリを見ながら北西尾根にやっとこさ到達し、下りルートでは素晴らしい紅葉狩りをしながら野営場経由で無事に鷹巣原駐車場に帰着した。今日の山行を振り返ると自業自得で難路を選択したようだ。
本日は早朝に出掛けたので駐車場はがらがらだったが、帰路時間は、どの駐車場も満車で国道ではうんざりする程離合を強いられた。
(2021-11-19掲載)
広塚忠夫 2021-11-09
昨日からの雨で、登れるかどうか心配しましたが、ほんの一時の霧雨に遭うだけで、助かりました。
本会サイト「くまたか」の「個人主催行事・鷹ノ巣山の紅葉狩り」の呼びかけで、田辺憲子さんが参加されました。初めて鷹ノ巣山にチャレンジされたそうで、ほぼ垂直の3ケ所岩登りと、恐怖の下り岩壁ルートを無事下山され安堵しました。本人は“平坦道より、岩登りコースが楽しいと"言われていましたので、健脚の山ガール様様です。
三ノ岳の山裾でアトリの大群の移動と採餌行動が観察され、300+をカウントしました。山側から谷側に採餌しながら、これでもかこれでもかと現れて呉れましたが、記録撮影は上手く出来ませんでした。もう、全て移動完了だろうと、こちらが動くと、保護色の落葉から矢が飛ぶごとく飛翔し、また動くと岩場から現れる。ほんま、どのくらいいるのだろうか、正確には判らないので、最低300羽は確かで「+」のバッファを付けて、許容範囲としました。
紅葉狩りはピークを迎え、真っ赤なモミジと鮮やかな黄葉が、次々と現れて楽しましてくれました。英彦山の紅葉狩りは今が旬です。
(2021-11-10掲載)
広塚忠夫 2021-10-27
今年の10月は、初めての英彦山山行でした。目的は紅葉の英彦山の観賞です。薬師林道入口からスタートしましたが、紅葉どころか青々とした樹木林の風景でした。紅葉の最高のルートの裏彦も、紅葉時期は一週間から10日位先と予想されました。ケルンの谷から山頂に標高を上げると、少しづつ色づいてきて、山頂の稜線上に達すると紅葉が迎えてくれました。
中岳山頂は約50人の小学生が来山していたので、直ぐにバイオトイレ点検に掛かったが、既に、田川かたつむり山の会の方が点検を完了されていました。
北岳に向かう稜線上の紅葉黄葉は、毎年、凄いと感激していたが、何故か満足しない心境でした。その一因はブナの枯れ木が見立ち、ブナの黄葉の勢いがなく、全体の紅葉黄葉の迫力を奪っている様でした。野鳥も端境期であろうか、冬鳥との出逢いはなく、ヒガラの挨拶とミソサザイの岩場から飛び出し観察が、唯一でした。
登山コンディションは冷たい風と低い気温で登山日和でした。早々と高住神社に現着し、元気なF嬢といつもの談笑時間を過ごしました。帰り際に、コロナ禍の悲しい出来事の話がでて“退会は、親しい多くの会員とのお別れになり断腸の思いでした。”とお聴きして、事務局長として強く責任を感じました。時間が解決してくれたら、いつでも復帰されるよう願っています。皆さんと共に大歓迎しますので、と伝言をお願いし、薬師林道へ向かいました。
今度の来山は、鷹ノ巣山の紅葉黄葉の観賞企画では如何でしょうか。
(2021-10-30掲載)
広塚忠夫 2021-09-10
英彦山から怒られるかもしれませんが、私にとっては恋人に逢いに行く気分で、アポなしで胸をときめかし向かいます。今日もどんな感動との出逢いがあるのだろうか。
豊前坊現着時は17℃微風であり、最高は24℃までに留まっていましたが、ルート上は蒸し暑く汗たらたらの歩きになりました。ただ、北岳から中岳のブナの稜線上では涼しい風が吹く抜けて、気持ちの良いひと時もありました。今日的には野鳥渡りの端境期であり多くの期待は抱いていませんでしたが、どっこい夏鳥がまだまだお相手してくれました。
最初はクロツグミです。地鳴き「キョッキョキョキョキョ」と鋭い地鳴きは、ソウシチョウが群れて騒いでいる鳴き声に似ていて、以前はソウシチョウと認識していました。が、8月27日の深倉林道で地鳴きをしている小さな群れを観察し、学習出来ました。この学習のお蔭でスタート時からクロツグミが記録出来ました。薬師林道の裏彦登山口に下る檜の人工林でも3羽の記録がありました。激しく地鳴きを繰り返し樹幹を移動している行動を凝視していると、どこでも同様、いつの間にかあっと消え去ってしまう。追跡の能力が低いのか、それとも忍者飛行か、突き止めねばと燃えています。
中岳山頂の杉の大木の天辺にオオルリ幼鳥が出現し、帰路の裏彦展望初所では、小鳥の昆群の中にオオルリ幼鳥が撮影サービス満点でした。その中にオオルリ幼鳥に似て背中の青色がなく、胸の模様に黄色味があることからキビタキ幼鳥と識別しました。
9月に入っても、夏日が続き英彦山に留まっているクロツグミ・オオルリ・キビタキは、いつまで遊んでくれるのででしょうか。
(2021-09-11掲載)
広塚忠夫 2021-08-28
コロナ禍の暗いニュースばかり流れるが、人流を抑える巣籠もどうかと思われ、そこで、昨日に続き、コロナ感染の安全策と健康維持を兼ねてソロで自然観察に出掛けました。
先の大雨被害調査も兼ねてのソロ探索で、経読林道〜林道 相ノ原毛谷村線〜薬師林道を気持ちの良い早朝から一日掛けて調査を完了しました。
結果は、昨日の深倉林道と併せて、4林道とも大きな被害はなく、安全に歩ける状態であることお知らせしますので、安全なソロ観察会をお勧めします。
(2021-08-29掲載)
広塚忠夫 2021-08-27
添田町では、15日の線状降水帯による民家の被害が発生しており、その後の深倉林道の被害状況を調べるため向かった。
深倉園地までは小石が道に流れこんでいるところがあったが、問題なく普通に走れた。深倉園地から草木ヶ垰では、ほん最近ブルが入り、林道の整備が行われ安全に観察でき、大きな被害ヶ所もなく安堵した。
望彦橋を過ぎ「キョッキョキョキョキョ」と騒がしい鳴き声が聴こえ、小さな群れが鳴きながら樹幹を動くのが観察できた。一羽が枝に止まり撮影ポーズでサービスしてくれたので、撮影後にモニターを覗くと、顔や胸の模様からクロツグミの幼鳥と思われた。今年は、他の鳥の鳴き声を真似る囀りのクロツグミに何度出逢っており、その鳴き声とは全く違って識別はできなかったが、モニターの姿で識別できた。これが囀りと違ったクロツグミの地鳴きであることをしっかり記憶に仕舞った。群れは7±羽も居り、北帰行の準備だろうか。結局、この一羽だけしか撮影できなかったが、大満足でした。
(2021-08-28掲載)
広塚忠夫 2021-08-07
森林と渓谷に挟まれた深倉林道ではあるが、やはり8月は暑くて蒸す。それだからこそ、涼しい風が通り抜けるときは、一瞬でも天国だ。
この時期は夏鳥の鳴き声も姿も極少で、反面、蝉時雨が凄い。短い命であるからこそ、何種類もの蝉の合唱は一生懸命になるので、皮肉にも暑さは増す。また、この時期は蝉の識別と記録のチャンスでもある。でも、あれだけ多くの種と数が鳴いているが、意外と撮影は難しい。
野鳥のキジバト・アオバト・アオゲラ・カケス・ソウシチョウの鳴き声も、なんとはなしに弱々しく、蝉時雨に圧倒されていた。
今時期のソロ探索の中心は、静かにポーズを取ってくれる植物の果実であり、いろんな果実の投稿が中心になった。
(2021-08-08掲載)
広塚忠夫 2021-07-20
豊前坊 06:57(晴れ・弱風・18℃):駐車場に現着は一番の様でした。高住神社側からアカショウビン(赤翡翠)のキョロロロローの鳴き声が続き、爽やかな朝を迎えることができました。アオバト・ヒガラ・イカル・オオルリの鳴き声も楽しませてくれました。見立ちたがり屋のオオルリの鳴き声がする大木を探すが、見つけることはできませんでした。
望雲台 07:32(晴れ・弱風上):登り口の鎖場では、イワタバコ(岩煙草)が斜面一帯に咲き誇ていました。今年は多くの花の開花時期が早く、10日以上も早く感じられます。バイカツツジ(梅花躑躅)は終わっていましたが、シコクママコナ((四国飯子菜)の群落から花がぼちぼち顔を出していました。断崖絶壁には盗採を免れたウチョウラン(羽蝶蘭)ラン科の紫色の一輪が、風に揺られて魅せてくれました。識別に迷うアカショウマ(赤升麻)の白い花は、葉っぱの側脈から識別しました。
シオジの林 08:23(晴れ・弱風・21℃):コンビニお握り一個の朝食を頂きました。傍からアオゲラが鳴き声を発しながら周りをぐるっと移動していきました。
一本杉 09:10(晴れ・中風・22℃):ここまでの溶岩の壁などに、ユリ科のタマガワホトトギス(玉川杜鵑草)の黄色の花が5輪ほど観られ、嬉しくなりました。
北岳 09:48(晴れ・弱風・25℃):セミの鳴き声は盛んで、エゾハルゼミの“ミョーキン、ケケケ…”とニイニイゼミの“チー…”が聴こえ、帰路でも良く鳴いていました。
中岳山頂 10:28(晴れ・弱風・25℃):北岳から中岳のブナ林の稜線上は、ひんやりとした風が肌をさすり快適な歩きで、山頂では登山者は5人居られました。バイオトイレは2機とも正常運転で室内も綺麗に清掃されていて何もすることがありませんでした。
バードライン分岐 11:50(晴れ・弱風・24℃):北西尾根の下りの大岩の上にウスノキ(臼の木)の小さな群落の中に、5稜が特徴の赤い果実が、点々と観られ見頃を迎えていましたので、シャッターを押し記録しました。
スキー場 12:21(晴れ・弱風・26℃):曲がりくねった自然林を探索していると、カッコウの鳴き声が届き、この声を聴くといつも幸せ一杯になります。
豊前坊 12:50(晴れ・弱風・24℃):何とか無事に帰着しました。日陰で嘉麻市から来山の3人さんが、水彩画を描いて居られた。その車の荷台のペットボトルの水中にニホンマムシが動いていました。お聞きすると女子便所の傍からキャーと悲鳴がするので、絵の先生が駆けつけて、素手で頭を押さえペットボトルに、尻尾から少しずつ入れて収納されたそうです。生徒さんは野蛮人の先生と呼ばれていましたが、ノーコメントです。
(2021-07-23掲載)
広塚忠夫 2021-06-17
本日は、英彦山登山のリクエストに応えて英彦山山系の岳滅鬼山・岳滅鬼嶽に4人でチャレンジした。
一番の難所は、深倉園地をスタートして直ぐの女岩を巻いて、急斜面の長い登りのルートだった。約一時間を想定していたが、約1時40分を要して、滅鬼山・釈迦ヶ岳縦走コースの稜線上の「深倉越」に無事到着した。その急登コースでアカショウビン・アオゲラ・クロツグミ・オオルリ・ミソサザイの声を聴きながら安全に登り切った。
稜線上コースでは、オオアカゲラ・トラツグミ・亜種リュウキュウサンショウクイ・カッコウ・ツツドリ・コガラの鳴き声や一部採餌中の姿を観察し、岳滅鬼山(1036m)に登頂を果たし、記念撮影して早々と昼食をとった。
見晴らしの良い山頂展望からクマタカを期待したが振られ、アオゲラ・オオアカゲラ・イカルなど記録できたが撮影することはできなかった。ここからは、このルートで一番高い岳滅鬼嶽(1050m)を経由し、急斜面の岩場をゆっくり下り岳滅鬼峠に到達した。
その後は大南林道を歩き草木ヶ垰を経て深倉園地に無事帰着した。大南林道から深倉林道は、イチヤクソウ(一薬草)・ヒナラン(雛蘭)・セッコク(石斛)が見頃で愉しませて貰った。
(2021-06-19掲載)
広塚忠夫 2021-06-05
緊急事態宣言の発令により、当会行事もことごとく中止に追いやられ、5月のヨルヒコ・アサヒコも中止となったことから、少し遅れの「6月ソロ・ヨルヒコアサヒコ」を行いました。
しかし、コノハズクなど夜の鳴き声記録は寂しい結果となり、やっぱり無人録音調査の解析が示す通りの4月下旬から5月中の実施が最適の時期と判断されます。
翌日のアサヒコは、豊前坊でお会いした木下伸子さん親子・山ア央子さん・糸田英知氏(ヤマガラの会)と共に経読林道コースのアサヒコの実践となりました。
特記は、クロツグミの鳴き声に右往左往でした。クロ君は耳にインプットされる鳥の声は、あれもこれも真似してアウトプットするのであろうか、イカル・オオルリ・アオゲラ・・・など、挙句の果てはヤイロチョウの声までも奏でていた。それに、真似の声に、クリーンなヤイロチョウの鳴き声が被り、これは本物だと主張された糸田氏見解を採用し壱種記録に加えました。確かに、本物は真似の声に比べると鮮やかな鳴き声で、より感動度が高かった。
(2021-06-07掲載)
広塚忠夫 2021-06-02
山ガールの皆さんのリクエストに応えて、セグロカッコウのカッカッカッコウの鳴き声との出逢いを求めて、籠水峠コースを観察しながら遊ばせてもらった。結果は、今が絶頂期のようで4回もウキウキ気分の鳴き声が、聴こえ案内した甲斐があった。
カッコウ類(旧トケン類)は、セグロカッコウ・カッコウ・ツツドリの鳴き声が聴こえた。だが、ジュウイチは托卵が成功して攪乱戦法の鳴き声発出の必要がないのか?ジュウイチのサービスは鳴かなかった。期待の2番目のアカショウビン(赤翡翠)は3回の鳴き声サービスを披露してくれた。
本日のコースは、急登続きの鹿の角経由で山頂に到達し、北岳経由で豊前坊までのロングコースを無事に帰着し安堵した。と言うより、皆さん想像以上に健脚揃いだった。
悲しい事件、ブナ(橅)に着生していたラン科の「フガクスズムシソウ(富岳鈴虫草)」が苔ともども、根こそぎ盗採に遭っていた。ほんま、許せん!
Q:何故、トケン類と言うのですか?A:ホトトギスの「杜鵑」を音読で「とけん」、よって、ホトトギスの仲間(カッコウ科)を指す言葉となった。
(2021-06-03掲載)
広塚忠夫 2021-06-01
出発が、一時間早かったら夜明け前の夜の鳥の鳴き声が、聴けたかもしれないと、後悔した。5時を過ぎると、一帯は既に明るくなっていた。
アカショウビン(赤翡翠)は三度も鳴いてくれたが、カッコウ類が草木ヶ垰付近で、やっと、鳴き声が届いた。
早朝のソロ観察会は、気持ちの良い深倉林道を独り占めして、申し訳ない気持ちだった。明日も予報では天気であり、英彦山山頂を目指そう。
(2021-06-01掲載)
広塚忠夫 2021-05-29
本日は、第二回無人録音調査のICレコーダー回収に伴い野鳥観察も楽しんだ。カッコウ類の大サービスデーとなり、ジュウイチ・ツツドリ・セグロカッコウ・カッコウが楽しませてくれた。下界に下ると、残りのホトトギスも鳴いていた。
帰路の鬼杉でオオルリの素晴らしいカメラアングルで撮影したが、カメラモニターを覗くとピンが甘く、カメラが狂っているのかと思ってしまった。しかし、F値の絞り間違いのだった。バックから出し入れ時にF値16になっていたようだ。この失敗を今後の教訓にしなければと心した。
(2021-05-30掲載)
広塚忠夫 2021-05-23
セグロカッコウ
ジュウイチ
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英彦山の四季:400回記念日となりました。2011-01-05の第一回をスタートし、本日2021-05-23の約10年超で達成し、次の500回へ向かうのが楽しみです。
魅力的な英彦山には高校時代から登っていたが、1987年に日本野鳥会に入会後、探鳥会を経験して、野鳥観察の記録をメモ帳に手書きしていた。
本会サイト「くまたか」が2009-04-01に開設されてからは「ギャラリーえなが館」に投稿していた。
ところが、有働孝士情報部長からひこさんの四季(現在:英彦山の四季)のサイト開設の提案を受けて、英彦山山系の登山行の観察記録と画像記録の投稿を積み上げて、400回を達成することができ、自分として凄い膨大な、そして貴重な記録も遺せたと自画自賛の心境です。この成果も有働孝士氏が英彦山の四季を開設頂いた結果であり、深く感謝申し上げます。
今日は、梅雨入りの晴れ間で、登山客が集中することを予想して、登山者が少ない山麓大周回コース、所謂、裏彦コースを選択して歩き、移動距離は12kmを超えていました。
(2021-05-25掲載)
広塚忠夫 2021-05-18
例年より梅雨入りが22日早かったが、天気予報は曇りであり無人録音調査のICレコーダー回収のため英彦山に向かった。
新緑の国道は霧雨で、森は幻想的な雰囲気を醸し出していた。経読林道入口から進んで行くと、ここも霧雨が新緑を濡らし癒しの森だった。しかし、次第に本格的な雨になり、山間部は下界とは天候が異なることは常で受け入れた。雨天で良いことは、アカショウビン(赤翡翠)が5個体も鳴き声を披露してくれたことだ。
野営場では、雨音に負けずカッコウの鳴き声が、今年の初音として聴くことができたが、一方、セグロカッコウの鳴き声は聴かれなかった。既に、波多野邦彦氏と有働孝士氏は鳴き声を確認されている。
本日の主目的は無人録音調査のICレコーダー回収である。三ヶ所6個のICレコーダーは盗難にも遭わず無事に回収でき安堵した。
帰宅後にはパソコンにダウウンロードして鳴き声解析のご協力のお願いをすることになる。夜の鳴き声記録は、解析後に当会サイト「くまたか」にアップロードしますので、ご期待ください。
(2021-05-19掲載)
広塚忠夫 2021-05-13
英彦山山系の無人録音調査は、過去2017年から2020年の4年間実施して、オオコノハズク・コノハズクを始め驚くべき成果を残せたので、2021年は一旦休止の方針でいたところ、情報部からの継続性の重要さの言葉を受けて、無理な稼働を避け最低一回は実施することに致しました。
ICレコーダー設置は、三ヶ所に各二個の計6個を取り付けました。タイマー設定は4時〜6時&19時〜21時の2パターンです。これが全て正常に録音されると、6個×2H×3ヶ所=36時間の録音記録が生まれます。そのため今年も、多くのみなさまへ記録をメール送付しますので、野鳥鳴き声解析でお世話になります。
取付設置時の観察記録は、薬師林道入口で雨の中16時15分頃にコノハズクの鳴き声が聴こえました。しかし、「ブッキョコー」の鳴き声は水の音と雨音に邪魔されて録音を諦めました。その他、ツツドリ・ジュウイチ・アカショウビン・クロツグミ・オオルリ・キビタキも楽しませてくれました。波多野邦彦さんの5月11日観察情報ではセグロカッコウも鳴いていたそうで、今からが楽しいセグロカッコウの時期の到来です。多くの情報を期待して待っています。
(2021-05-15掲載)
広塚忠夫
2021-05-03
新型コロナ禍で、ソロ・バードウォッチングのため経読林道に向かい、一日愉しんだ。経読林道入口の駐車場はマイカー1台だけだが、横の国道は頻繁に車が行き行き交っていた。途中で出合ったO氏の情報では、寒くて鳥は極めて少ないと、淋しい経読林道の鳥情報を得ていた。
だが、歩き出すと、アオバト・アオゲラ・オオルリの鳴き声が、遠くにはツツドリの声も聴こえて来た。絶頂はアカショウビン(赤翡翠)のキョロロロローと尻下がりの鳴き声には、心が躍った。 まさに、“暗い世に キョロロロー 一光の励鳴”(駄作)
帰りの道中では、バタバタと大きな羽搏きの音が、樹間から届き、スマートな大型の羽が白くミサゴであることが、直感で識別できた。それに2羽だ。一羽が上から攻撃しているように見えたし、また、猛禽の幼鳥の追い出し行動のようにも見えた。ピョッピョッピョッと高音の鳴く声を発しながら大きな羽搏きで迫力満点であったが、極短時間で見えなくなり静かになった。一体全体、何の行動だろうか。たびたび英彦山山系を歩くと、ミサゴは良く観察されるようになってきた。
今回の目的の一つに、4月24日に観察のシハイスミレ(紫背菫)変種の群生は、良く似たヒナスミレ(雛菫)変種の可能性があるので、確かめるため現地で調べたが、どちらも変種で似ており決定打がなく、とりあえず前回の投稿のままシハイスミレ(紫背菫)変種とした。
帰りに豊前坊駐車場・鷹巣原駐車場・別所駐車場を通ると、いずれも満車状態で、多くの英彦山登山客や観光客が来山されていた。
(2021-05-04掲載)
広塚忠夫 2021-04-24
本日も山ガール美代ちゃんのリクエストで、英彦山に3人で向かいました。
豊前坊を過ぎて直ぐに、枯れ木の天辺からキビタキの元気よく囀っている姿を、じっくり堪能でき幸先の良いスタートが切れました。
経読林道では、ツツドリ・クロツグミの夏鳥の楽しい鳴き声を拝聴し、それに、スタートから一ノ岳まで道案内をしてくれたのは、ミソサザイ(三十三歳)でした。なんと、手元のボイスレコーダー集計では、18個体を記録していました。
スミレ類の観察では、鮮やかな濃紅紫色のシハイスミレ(紫背菫)の群生は、圧巻で惹きつけられ、続いてタチツボスミレ(立坪菫)の白化した品種であるオトメスミレ(乙女菫)まで登場してくれました。この方は花弁が白く、距だけ淡紅紫色の乙女菫に相応しい命名の花でした。
ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)は裏年の様であったが、ぽつぽつと深紅の蕾と全開した花が見れ、コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)は全盛期であり、一ノ岳から稜線上の帰路は、この花に圧倒されれっぱなしでした。
(2021-04-26掲載)
広塚忠夫 2021-04-21
昨年に続き、飯田知彦氏にお供して万能巣箱を英彦山山系に掛けました。目的はコノハズクの鳴き声が豊前坊周辺で聴かれなくなったことから、コノハズク復活を目指して取り付けています。
万能巣箱は、鳥達の繁殖を助け鳥達を保護するためです。英彦山山系の森林の万能巣箱の利用は、コノハズク・オオコノハズク・アオバズク・ブッポウソウ・アカショウビン等を期待していますが、期待通りにはいかず、鳥以外のヤマネ・二ホンモモンガ・テン・ムササビ等が利用しているようです。
また、英彦山山系の姿のブッポウソウは、繁殖や生息情報が20年以上も届かなくなっていますので、昨年、ブッポウソウの目撃情報があった上津野に万能巣箱を新設して利用を期待しています。
万能巣箱の設置と併せての道中観察では、キビタキの囀りが近くから聴こえましたが、ツツドリ・クロツグミの夏鳥と併せて、鳴き声の記録だけに終わりました。
(2021-04-23掲載)
広塚忠夫
2021-04-18
深倉園地に現着すると、気温は5℃の冷たい風が吹き、まさに寒の戻りで、冬の装いで出発した。
この寒さの中で、夏鳥クロツグミが大木の頂上から他の鳥の鳴き声を披露している姿を枝被りであるが、姿を捉えた。先に進むと、オオルリの数か所での囀りと採餌風景も記録でき、夏鳥の楽しい初対面が続いた。更に、センダイムシクイの“焼酎一杯グイ・チョーチョチョビーも聴こえた。しかし、この方は囀りの声だけしか捉えきれなかった。その対面の高い稜線上からは、托卵主のツツドリのポポ・ポポ・ポポと竹筒を鳴らした様な声を聴くにつれ至福の世界に入った。すでに、センダイムシクイとツツドリの托卵争いが始まる季節の到来だ。
往路の冷たい風は帰路も同じだった。男魂岩下にかかると、ニホンアナグマがのっそのっそと歩きながら、口で地面下のミミズなど餌探をしていた。先週の香春岳下見でもニホンアナグマとの出会いがあったが、増えているのだろうか。
この季節は、コロナ禍で街の雑踏を避け、野鳥の会会員として特技の野鳥観察を活かして、フィールドから乗り越えて行きましょう。
(2021-04-20掲載)
広塚忠夫 2021-03-30
ハードコースを好む美代ちゃんの企画に、野郎のお二人様がご一緒しました。健脚の平畑武則氏と元気な彼女の足手まといとならないように、見栄を張ってご老体も頑張りました。
四王寺の滝の登山口に至るルートで、トラツグミが道を挟んで山側と谷間からヒューヒューと鳴き交わしが続き、チーンの音も入っていました。妖怪の様な鳴き声から鵺と呼ばれていますが、正真正銘の野鳥・トラツグミの囀りに聴き入りました。
戦後の食糧難時代には、地べたを歩いてミミズを食べるツグミ・シロハラは良く「カッチョ罠」にかかるが、このトラツグミもたびたび罠にかかり 人間の命を救ってくれたと、誰かさんが言っておられた。
3月19日、小鳥20+群れが移動して行った渓谷を、何者か確認するため、そのルートを歩いたが振られ、山頂で昼食後に見えにくい黄砂の遠景から猛禽が現れ、もしかして期待の猛禽かと思われたが、モニター画像を拡大するとトビでした。
山頂のマンサク(満作)は終盤でしたが、タムシバ(噛柴)の白い花が見立ちヤマザクラ(山桜)と共に山を賑わせていました。ネコノメソウの仲間は、ヤマネコノメソウ・コガネネコノメソウ・シロバナネコノメソウと最後に、ただのネコノメソウも出現し、スミレ類は、タチツボスミレ(立坪菫)・シハイスミレ(紫背菫)・シコクスミレ (四国菫)・ノジスミレ(野路菫)・エイザンスミレ(叡山菫)が喜ばしてくれました。それに、可愛いヒメエンゴサク (姫延胡索)変種とハルトラノオ(春虎の尾)との出逢いもあり、ワクワク感一杯でした。
(2021-04-02掲載)
広塚忠夫 2021-03-19
暖かい陽気に誘われて英彦山に向かい、ルートは四王寺の滝から山頂に決めて歩いた。
この暖かさは、野鳥たちにも恋の季節の到来を感じた。一番のゴジュウカラのピィーピィーと谺する高い鳴き声は、まさに囀りと判る。数的に多いのはミソサザイ(三十三歳)で元気よくチュピチュピリリリと囀って居場所を教えてくれるが、すぐに岩陰に隠れることが多かった。
カラ類も元気で、ヒガラ・シジュウカラ・ヤマガラの地鳴きの識別は難解だが、囀りの声は何とかできる。でも、囀りに混じって甘い鳴き声がするので、じっくり探すとヤマガラが出現した。図鑑でニーニーと表現されているものだが、これも一様にいかなく、なん通りもあるのではないか。私の識別レベルでは、姿を現認しないと地鳴きは、確信がもてない。
山頂のソーラーパネルは太陽光を一杯受けバイオトイレにエネルギーを供給していたので、二機共、正常運手中だった。その横には、マンサク(満作)がひも状の黄色の花びらを広げて、春真っ盛りをアピールしていた。
四王寺の滝に登る起点の衣が池の傍に、ホソバナコバイモ(細花小貝母)三輪の出逢いから始まり、滝までに点々と現れ、帰路ルートのホソバナコバイモは一頃、盗採で減っていたと言われていたが、回復の兆しが見えてきたようで嬉しくなった。
滝から南岳の急登のスズタケ(篶竹)は、藪漕ぎを強いられるくらいに生繁っていたが、現状はシカの食害で枯れ笹林に変貌していた。野営場でクマタカが、真っ青な空を北の方面に飛び去ったのに出会ったが、一瞬の記録を残せる撮影力がないのが残念だ。あと一つの残念は、南岳から中岳に向かう稜線上から見下げる谷間に、20+の鳥の群れのが移動して行ったが、識別に至らなく、もしかして期待の鳥ではと、頭の中でずーと引きずっていた。
野鳥の会行事は、コロナ禍で3月まで中止のため、ソロ探索が多くなっている。後期高齢者はよろよろ歩きで疲れるが、それ以上に快適な観察時間が上回るので、この贅沢はやめられません。
(2021-03-21掲載)
広塚忠夫 2021-02-27
いつも、フィールドへ向かう時は、何か楽しい出逢いやびっくり出現を期待をしている。その期待のためにコース上は、きょろきょろ見回しながら歩いたが、今日は鳥は少ないし、花もぼちぼちで早々と一時間超で草木ヶ垰へ到着する。垰から遠望の南岳は、薄白い樹氷が美しい。帰路もさっささっさと下り、深倉園地に現着すると、福岡・北九州ナンバーの車が5台駐車されていた。みなさんはミスミソウ(三角草)を観察・撮影に来られていたが、全盛は来週かと思われる。
ツィッツィッ・ツィッとカラ類の地鳴きが、聴こえるので探していると、予想に反してシジュウカラだった。姿を見ないと地鳴きの識別は全く自信がない。渓流ではカワガラスがギッギッと鳴きながら低空飛行を繰り返していた。この方の繁殖期は冬期から始まるので営巣の準備なのだろうか、岩の上でサービス満点だった。
(2021-03-03掲載)
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