英彦山(福岡県添田町|大分県中津市)を中心に犬ヶ岳から岳滅鬼山・釈迦ヶ岳の英彦山山系ルートの野鳥生息調査を主目的に継続し、併せて植物や生き物観察を愉しみながら、英彦山山系の四季の観察データと画像を記録します。
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広塚忠夫 2023-01-29
山ガール様から四王寺の滝の氷瀑見学のリクエストに応えてご一緒した。成果は道中の雪景色とヒレンジャク(緋連雀)の群れ、終着は迫力ある氷瀑を堪能して英彦山に感謝した。
ネット社会の情報伝達の影響であろうか、多くの登山者や滝見学者が別所駐車場を満車にしていた。出発点の鷹巣原駐車場までの国道は、かちんかちんのアイスバーンで四駆とスタッドレス装備でないと進めない状態であった。
天候は最低気温マイナス4℃であったが、風が弱く途中でウインドブレーカーを脱いで登って行った。ただ、積雪は15cm〜30cmありアイゼン装備が必要であった。
登山者が多いことから野鳥との出逢いは諦めて、樹氷の雪景色に魅了され歩いていると奉幣殿手前の道端でミヤマホオジロの群れにクロジの姿も観察された。
滝の登りルートで美代ちゃんが、やや距離のあるケヤキの大木を指さして“あの葉っぱの様なものは、鳥の群れではないですか?”の声で直ぐにカメラで撮影しモニター拡大すると、なんとヒレンジャク(緋連雀)の50±の群れではないか。大発見だ!何度かケヤキの周りの飛翔を繰り返してくれたが、撮影技術が拙く記録画像に終わった。ケヤキによく寄生するヤドリギの実を餌にしているのか、それは確認できなかったが、今年初認で喜びの歓声を上げた。
多くの足跡と登山者の後に続いて登っていると本道から離れ無名の滝に進んでいて、直ぐに方向転換しトラバースになり難所の2ヶ所を超えるのに難儀したが、無事に四王寺の滝に到着できた。その甲斐あって見事な大氷瀑に迎えられて、氷瀑を背景に記念写真を撮り、多くの登山者と喜びあった。
(2023-01-30掲載)
広塚忠夫 2023-01-15
深倉園地をスタートし草木ヶ垰経由して岳滅鬼岳入口をピストンした。
深倉林道でシカと4回の出会いがあり総計12頭も記録した。顔が合うと一瞬静止するが、直ぐに逃げ去った。走りながら警戒の声を上げて他のシカの群れに、天敵が来たぞと知らせている様だ。
野鳥の出会いで多いのはヒヨドリで、ヒーヨヒーヨと30+の群れや小さい群れが観察されて80+をカウントした。続くはメジロだった。ヤマウルシ(山漆)の実を懸命に採餌していたので、カメラを向けると、どうぞ撮ってくださいと警戒心が薄い様で、傑作の画像が出来上がり満足できた。西側の山の稜線上からハシブトガラスが、カーカーと鳴きながらクマタカにモビングを仕掛けていたのが観察されたが、短時間で山を越えて消え去った。
ルート上の樹木では、沢山のイイギリ(飯桐)ヤナギ科のオレンジ色の房状の実がたわわに実りアピールしていたが、鳥が採餌しているのは全く観察できなかった。
(2023-01-16掲載)
広塚忠夫 2022-12-15
2022年度最後の冬季の英彦山鳥類生息調査を兼ねて、更に、個人主催行事として英彦山探索を呼び掛け、結果常連の3人の山ガール様にご一緒して頂き助かりました。
英彦山に至る道路状況は、一部は浅い積雪とアイスバーンとなっていたので、四輪駆動のノーマルタイヤのゆっくり安全走行で、なんとか豊前坊駐車場に無事現着しました。
そこは一面真っ白い世界で、デジタル温度計はマイナス4℃を示し、小雪が舞う天候でしたが、微風でそれ程厳しい寒気を感じませんでした。
野鳥生息調査に関しては、出現数は高度が上がるほど少なくなって、12月の冬の調査としてはこの程度かと受け入れました。
往路のシオジの林で木下伸子さんがルリビタキ♂を見つけ樹間移動は皆さんも確認されたようです。帰路ではウソの鳴き声が届き、皆さんで探したが、姿の確認までには至らず退却しました。
一方、真っ白いブナの樹氷にお三人さんは、凄く感動され歓声の連続でしたので、英彦山へお礼の賽銭を忘れないようお願いしましたが、なされたでしょうか。
(2022-12-19掲載)
広塚忠夫 2022-12-06
冬季の英彦山鳥類生息調査を兼ねて、個人主催行事として英彦山探索を呼び掛け、常連の3人の山ガール様にご一緒して頂きました。
スタートはマイナス1度の氷点下で、北岳ではマイナス2度まで降下し、森林の中は風防が効き、一方、稜線上は強風で体感温度が更に下がりました。
一本杉に現着すると、北岳側の白い樹氷にしばし惹きこまれました。この地点から登りのルートは次々と魅力的な樹氷(エビノシッポ)の出現に歓声が上がりました。
ところが、肝心な野鳥は高住神社周りでルリビタキ・ミソサザイを記録し、杉の大木からアオゲラの激しいドラミングが確認できた程度でした。
北岳・中岳中間点で昼食後は、北谷Aコース:三段の滝(飯塚四六会の呼称)に向うと、アトリの小さい群れ・ヤマガラ・コゲラ・ゴジュウカラが出現してくれました。このコースを先行して点検すると、荒れていて危険で勇気ある退却とし、ピストンに変更して戻り始め、大掛かりなシカネット外側の獣道を迂回して探索したため、相当な周り道となりました。でもそのご褒美に、ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)が来年の開花準備で沢山の蕾が見られて来年が楽しみになりました。
帰路のコースはオオアカゲラ(大赤啄木鳥)の飛翔が観察されたが、一方ウソの鳴き声が聴こえてくるが、姿が確認できなく残念でした。
コース上は積雪はなかったが、樹氷の厳冬期を無事に帰着できて安堵すると併せて爽快な気分の終着で、結果良しとしました。
(2022-12-09掲載)
広塚忠夫 2022-11-18
英彦山の裾野周回コースを5人で探索しました。山頂を目指さないことから想定していたのは楽々コースでしたが、逆で、ほんなごつ厳しい本日の歩きでした。相当前に歩いた登山コースであり、沢山歳を重ねていたのを忘れていたようです。
先週8日の鷹ノ巣山の紅葉黄葉の素晴らしさの余韻が残っていて、本日の紅葉黄葉の山場は過ぎ去っていました。コース下の茶褐色の落ち葉のもみじ狩り主体の時期なっていて季節の移り変りの速さを感じました。それでも、ところどころで魅せてくれるオトコヨウゾメとカエデさんの紅葉を観賞し感謝しました。
疲れはありますが、歩き切った達成感が気持ちよく、お互いに褒め合いました。また、訪れますので英彦山殿、遊んで頂ければ幸です。
(2022-11-19掲載)
広塚忠夫 2022-11-08
鷹ノ巣山の絶頂期の紅葉狩りを5人で楽しみました。
紅葉黄葉でも意外と珍しいブナの旬の黄葉に出逢えてラッキーでした。
また、この山の特徴の絶壁の岩登りと下りでした。登りより下りが危険で、二ノ岳からのロング下りは恐怖と緊張の連続でしたが、何とか全員無事でした。なかにはロープに宙吊りになったり、岩壁の足場選択に苦労したり、各人の下り方は様々でしたが、ご老体にとっては危なかしいチャレンジでドキドキでした。
見せ場は、三ノ岳昼食時に対面の苅又山のクマタカ番の低空飛行の一瞬で、つっかけ行動の鳴き声は聴きとれましたが、記録画像は残せませんでした。
一方、鳥斑の山下哲郎氏は、道中一貫して手持無沙汰の様で絶貧相な鳥状況で気の毒でした。
サプライズは「喜寿の後の祭りと前倒しの喜寿のお祝い」がバームクーヘンを食しながらやって頂きました。(木下伸子さま・三浦美代子さまに感謝)
(2022-11-09掲載)
広塚忠夫 2022-11-02
英彦山の中腹と裏彦の紅葉黄葉は、今が旬で、ここ一週間が見頃で魅せて呉れるでしょう。
北岳・中岳中間点で早めの昼食時には、南側のブナの枯木大木からオオアカゲラの採餌のドラミングと鳴き声が届き、南北の両側から“フィ、フィ、フィ”とゴジュウカラの鳴き声が響き、快適な風と日光、紅葉黄葉の光景の小春日和の贅沢な一時でした。
突然ハイタカがタンナサワフタギ(耽羅沢蓋木)の枝に止まり、直ぐにオオアカゲラの鳴き声の方向へ飛び立つと、オオアカゲラは北岳方向に逃げ去った。それに即応して両側のゴジュウカラも鳴くのを止めた。彼らも鳴き声で危険や警戒を伝達するのであろうか。いや、ハイタカの接近を即体感で察知したのであろう。ハイタカ出現の瞬間、静寂のブナ林になってしまった。
食後、ハイタカが飛んだ方へ向かって進むと、アトリの小さい群れが現れその谷間の難路に沿って下って行った。結局は予想外のケルンの谷に到達した。近道ではあったが、崖っぷちを横切る獣道はエネルギーを消耗した。そこからは裏彦の紅葉グラデーションに向けてシャッターを押し続ける楽しい歩きになった。今が紅葉狩りの時期です。
(2022-11-04掲載)
広塚忠夫 2022-10-22
冬鳥のご帰還状況とタンナトリカブト(丹那鳥兜)別名サンインヤマトリカブト、紅葉の観察を目的に訪れました。最近は秋の気候で気持ちの良い日は、フィールドにほぼ毎日出掛けて探索の連続です。
紅葉はシラキ(白木)トウダイグサ科の紅葉黄葉のグラデーションが素晴らしく魅せて呉れました。林道の両側には白いジンジソウ(人字草)ユキノシタ科が全盛期で広い範囲で咲いていました。が、同じ仲間のダイモンジソウ(大文字草)との出会いはありませんでした。
冬鳥はさっぱりで、アトリの鳴き声が谷間から聴こえただけでした。
帰路は、猛禽類行動圏の調査アドバイザーを仰せつかっていますので、相の原毛谷林道を走り森林環境を点検しながら、耶馬渓を経由し帰りました。アドバイザーは福岡県側2名と大分県側2名の日本野鳥の会員4名が就いています。
途中、みやこ町犀川犬丸でチョウゲンボウが田圃に降下するのが観察されましたが、金網に囲まれた環境で近ずく事が出来ませんでした。
(2022-10-24掲載)
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