英彦山(福岡県添田町|大分県中津市)を中心に犬ヶ岳から岳滅鬼山・釈迦ヶ岳の英彦山山系ルートの野鳥生息調査を主目的に継続し、併せて植物や生き物観察を愉しみながら、英彦山山系の四季の観察データと画像を記録します。
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広塚忠夫 2024-11-12
三浦美代子さんの鷹ノ巣山又は岳滅鬼山の紅葉狩り二つの提案があり、結果は怖い鷹ノ巣山ルートが選択されました。
集合場所の豊前坊の紅葉もまあまあの評価で、薬師林道口を通り鷹ノ巣山ルートの稜線上では、楓類の紅葉黄葉のグラデーションが迎えて呉れました。
でも、楓の識別で「ヒナウチワカエデ」についてご意見が複数あり図鑑で確認で了解でした。
ロープを使う急登はダンコウバイやドウダンツツジの紅葉黄葉が喜ばせて呉れて、一ノ岳到達で記念写真を撮り、急な下りもロープを握り下りながらの紅葉狩りが続き、ルート上ではタカノツメの黄葉が多く目立ちました。
二ノ岳の記念撮影に続く、今日一番のロング下りの難航を心配していましたが、皆さん上手く岩の出っ張りを足場に利用し無事着地でした。
最後の三ノ岳の登りの途中では、ツメレンゲや眼下の紅葉狩りを楽しみました。三ノ岳山頂でも記念の撮影をし、最後の難関の岩場の下りを難儀しながら無事着地でした。
迂回路の帰路でもグラデーションの紅葉黄葉で満足でしたが、メグスリノキは見つけれことが出来ず残念でした。この怖い鷹ノ巣山に来年も登れるかな、との心細い発言が耳の残りました。
冬鳥はシロハラ2羽の寂しい鳥相で、記録画像も残すことが出来ませんでした。
発案者の三浦美代子さま、ありがとうございました。
(2024-11-13掲載)
広塚忠夫 2024-10-29
英彦山の四季が500回記念に到達しました。第1回2011-01-05「雪の英彦山」からスタートして今回の英彦山観察記録が500回を数えます。
北の肩(一本杉の東側)で昼食時に同行のお二人さんから500回祝いペナントを掲げて記念写真を撮り、栗のお菓子とコーヒーで祝って頂きました。(感謝)
高住神社参道の入口でミソサザイも餌取しながら祝福、一本杉近くではオオアカゲラが、更にアトリ50+の群も加わり歓迎の500回記念の出現だと、ありがたく解釈しました。
一方、雨男復活で、豊前坊駐車場からスタート時から小雨が降っていて昼食時を挟んで雨の中の進行となり、しろしい天候は祝って呉れませんでした。北の肩からの急斜面の長い下りは堪えましたが、元気バリバリのお二人様はそれ程でもなさそうで安心しました。
裏彦ルート合流後の下り斜面では、紅葉黄葉の始まりの時期でしたが、逆に、葉っぱが新鮮で魅せて呉れてました。ただ、紅葉の盛りは11月中旬頃かと判断いたしました。
情報部の有働孝士部長から勧められて500回記録が積み重ねて来られたこと感謝致します。
来年は傘寿80歳の大台になり、体力と相談し大好きな英彦山山系の観察を続けたいと心しています。
(2024-11-01掲載)
広塚忠夫 2024-10-01
早朝の深倉林道の散歩は最高に気持ちが良くて、秋の気配を感じました。それでも、草木ヶ垰近くまで登ると、少しですが汗が滲んできました。
林道ではシカが8頭も現れ、一方、冬鳥は出会いはなく、留鳥のアオゲラの鳴き声と姿が多く記録できました。朝食時に、ハイタカの一瞬の飛翔が観られたが、全体では寂しい鳥相でした。
樹木はイイギリ(飯桐)・ヌルデ(白膠木)・ゴンズイ(権瑞)・ガマズミ(蒲染)等の多くの果実が観察できました。
(2024-10-01掲載)
広塚忠夫 2024-09-10
木下伸子さん登山グループからの四王寺の滝リクエストに、ご一緒させて頂いた。
別所駐車場では、早速、コサメビタキ3羽がflycatcher(フライキャッチャー)の名前のごとく、飛びながら餌取を繰り返し迎えてくれた。
最初の九州大学生物研究所(九大彦山生物学実験施設)の見学は、管理人が9時からの来所が許可条件だったので、往路は外周ルートを抜けて進んだ。
四王寺の滝間近では、シカの食害から免れていたヒナノウスツボ(雛の臼壺/県絶滅危惧U類)に久し振りに再会できた。
早めの食事をとっていると、戦後派50代の若者が滝に横から取り付き、ダイモンジソウ(大文字草)を撮影しているのを、下から冷や汗をかきながら見学した。すると、70代も負けじと続いたので、おお怖わ!と見上げて記録写真を残した。
観察記録では、小さなコケオトギリ(苔弟切)やコフウロ(小風露)等々の種別の識別レベルを超えて、花弁が何ミリ、雄蕊雌蕊が何本まで詳細に調べるレベルに、個人的には付いていけず、牧野均氏が対応されていた。
帰路の目的地である九州大学生物研究所見学は、コース上の都合から背後から入所させて頂き、管理人を探すが会えなかった。到着が午後になっていたので時間外であろうかと、勝手に想定した。何十年振りに建てものや城の様な石垣、樹木の研究物を見学させて頂き、古城を想像する石垣階段で記念写真を撮った。
本日は暑い一日であったが、風が通り抜けると秋めいた涼しさも一時体感することが出来た。しかし、病み上がりで心配していたが、無事に帰着でき、ゴール後の爽快感もありがたく頂いた。また、皆さんの沢山な差し入れに、食べ役として紙上から御礼申し上げます。
(2024-09-11掲載)
広塚忠夫 2024-08-19
豊前坊から望雲台に上がり、シオジの林を経由して溶岩の壁に現着した。その地点から北岳岩壁の山裾をトラバースして天狗の滝(別称:幻のニ段の滝)を目指した。想定の走破時間は約40分だろうと考えていたが、実際は1時間30分を超え、苦しいルートだった。
このトラバースは過去2回の歩きの経験があり、歩き易くオオアカゲラ(大赤啄木鳥)との出逢いの良い記憶など楽チンコースと想像して歩いたが、老化と体力の低下もあり厳しい歩きで、それにブヨ(ブユ)の攻撃もあり、手帳で4匹を叩き落としたが、かゆみは続いた。
滝に着きほっとしたが、落下する流水が全くなく、ただの大岩壁を見上げる風景は過去の滝の眺めとは別物のようだった。この間、雨が降ってないので流水が見られないのであろうが、なにか異変を感じた。そこからの渓谷下りのルート上も伏流水の出現もなく、国道手前のゴールの渓谷ガラ場にも流れが見られないのは、初めての観察で嫌な危機を抱いた。この滝は、ポピュラーな四王寺の滝と違って、まだ、幻の滝「天狗の滝」であり、英彦山では一番標高の高い幻の滝として維持されていることは、良しとしておこう。
魅力はカエデ・シオジ・サワグルミ・アオハダ・エノキなどの大木が見られ、ゆっくり歩きながら観察し記録するため再訪問の価値ありと思って居ます。
(2024-08-22掲載)
広塚忠夫 2024-08-14
盆帰省の家族との再会で飲み過ぎて、また、四王寺の滝の探索のリクエストがあり体調調整と単独行の気ままなコースを歩くこととした。
久し振りに別所駐車場から九州大学生物研究所(九大彦山生物実験施設)へ進んで、その門前手前の石段を下るコースに踏み入れた。随分前に探鳥会や観察会で歩いたコースであるが、道標も無くなっていて迷ってしまい、初めての稜線上を歩いて本道を目指した。森林下の深緑と渓谷を俯瞰しながら難路を歩いて、トンボのタイリクアカネとヒガラの記録撮影のご褒美を頂いた。だいぶ時間のロスが生じたが、正規コースに合流し一路、四王寺の滝を目指して、なんとか現着できた。
帰路は、またまた正規ルートではない渓谷沿いの道を、記憶に頼り乍ら玉屋神社経由で高千穂家の墓まで歩き、そこから迷った往路と同じコースを散策し、別所駐車場に無事帰着した。
(2024-08-15掲載)
広塚忠夫 2024-08-02
有働孝士氏からのご依頼で、野峠から経読林道入口までの国道496号は、通行可能になっているか確認に向いました。野峠はジャバラゲートが閉じられて施錠もされいて、通行禁止の看板が立っていました。
だが、現場の作業員2人と野峠を巡回中の警察官に訊ねると、地域住民から盆までに強い開通要求が出ていたそうで、8月9日から交互通行で開通予定との回答でした。
野峠から経読林道入口までは、歩行者天国の様に清掃されていて、車走行は勿論問題なしでした。経読林道ルートに入ると、荒れたままでガラ場が続き、ガードレール展望所より先は更に土砂崩れや落石で悪化していましたが、タンナトリカブト(丹那鳥兜)自然畑まで足を延ばし観察しました。残念ながらタンナトリカブトの半分程度は枯れかかり元気がなく、シーズンの10月は今年も期待薄の様でした。
アオバトがイイギリ(飯桐)の上方から数羽が突然飛び立ったが、高い確率で残った数羽が後追いの飛び立ちするので、後追いを狙って撮影準備をしたが、樹冠の葉っぱが邪魔して思ったようには上手くいかなかった。今日も撮影は失敗しましたが、皆さんがトライして成功の報告を期待しています。
帰路は、田川市成道寺公園経由で帰宅しました。
(2024-08-03掲載)
広塚忠夫 2024-07-30
イワタバコ(岩煙草)の妖しげな紫系の花が、圧巻でした。岩場の大群落に集中して、ワクワクしながらシャッターを押し続け、一本杉を過ぎての岩場には、タマガワホトトギス(福岡県絶滅危惧TA類)が2輪見せて呉れました。
北岳ブナの稜線上では、カッコウの南岳方向から鳴き声が届き、姿は捉えることはできなかったが、山頂付近での鳴き声は久し振りでした。
北岳のブナ林は1991年の台風被害を引きずっているのもありそうですが、近年の世界沸騰の猛暑が輪をかけて襲ってきて、弱弱しいブナや枯れかかった大木、それに力尽きて倒れたブナがあちこち見られます。このブナの衰退に比例するように、シキミの侵攻でブナ林からシキミ林に遷移しているようで、どうにかならないかの思いで一杯です。高校の時から見て来た魅力的なブナ林が、シキミに乗っ取られるとは想像もしていなかったので、哀れの一言です。
最初に出会った山口県から二人の女性が、九州はクマがでなく良いですねの言葉には、さて?の疑問符が付きました。
8月2日から始まるインターハイ登山の下見に、群馬・兵庫・三重県からのグループに出会い、挨拶を交わす山好きな若者たちは頼もしいし、親しみを感じました。
英彦山の気温は21℃〜25℃を示し、下界の35℃からは10℃以上も快適な気候で、贅沢な山行でした。
(2024-08-01掲載)
広塚忠夫 2024-07-03
やっぱり雨男でした。予報は晴れ、だが、現実は曇りから小雨そして雨になり、北岳山頂では強風までが襲ってきました。
調査報告の期限から、どうしても本日の実施の必要から登りました。
特記は、豊前坊現着時にアカショウビンの声が届き、ルート上でヤイロチョウの鳴き声が2地点で聴こえました。
個人的には7月初旬は、ヤイロチョウの鳴き声時期は過ぎていると思って居ますが、本日は、雨男の招きで雨の中のヤイロチョウが、鳴き声サービを送ってくれたのだと、良い方に解釈しました。
(2024-07-06掲載)
広塚忠夫 2024-06-20
早朝の深倉林道を一人で探索しました。曇りの朝で、林道は薄暗く往路は鳥観察に集中して歩きましたので、植物観察と違って、早々と約1時間で草木ヶ垰に到着しました。それに、鳥の出現は少なく鳴き声を聴きながらの観察は、自然にペースが速くなったようです。
帰路はいつものところにキビタキ・オオルリが縄張りを確保して囀っていました。クロツグミ・ジュウイチが近くで鳴いたので、しばらく探したが残念でした。また、期待のセグロカッコウの鳴き声は届きませんでした。今年のご帰還はないのでしょうか。
セッコク(石斛)は終焉のようで、ヒナラン(雛蘭)は見頃を迎えていました。
(2024-06-22掲載)
広塚忠夫 2024-06-11
木下伸子さん呼びかけの深倉林道探索会にご一緒しました。集合時間より2時間早く現着して、単独散策を楽しみました。
早朝深倉園地は、21℃微風の爽やかな渓谷からオオルリの囀りが迎えて呉れて、探すと、モミの木の裏側の枯れ木の大木の天辺から鳴いているのを見付け、遠望の姿を撮影しました。
屏風橋付近ではアカショウビンが盛んに囀りを繰り返していました。傍に男女二人組が座って観察していたので少し心配でしたが、集合時間に間に合うように折り返し集合場所に下りました。
集合場所の深倉園地で合流し、第9回筑豊フリーバードソンの準優勝の田辺憲子さんを祝い記念写真に続き、自己紹介とルート説明のあと出発しました。
みなさんは植物観察が好きだけで無く花情報も豊富で識別レベルも高く、お互い識別を楽しみながら進み、識別不明の場合は牧野均氏の識別力に頼り、ほぼ全てを識別することが出来ました。
花々を列記すると、ネジキ(捩木)・セッコク(石斛)・イナモリソウ(稲森草)一輪の花・イチヤクソウ(一薬草)・モミジウリノキ(紅葉瓜の木)・ヒナラン(雛蘭)・モミジカラスウリ (紅葉烏瓜)・ツメクサ(爪草)等々贅沢な深倉林道の探索会でした。
また、嬉しいニュースで、長澤克彦さまに続き、池田貴美子さんがお試し会員に入会され、今後の観察会が楽しみです。
(2024-06-12掲載)
広塚忠夫 2024-06-04
野鳥調査と森林植生調査のため、個人主催行事とLineにて協力を呼び掛けたところ、木下伸子さんが参加され、記録担当を行って頂き大変助かりました。
各ポイント10分間の調査は、2分間毎の観察を繰り返し記載しますが、携帯時計でアラームを鳴らす正確なやり方を採用されて万全でした。
カッコウがご帰還していて、あの鳴き声を聴いて嬉しくなりました。
アカショウビンも鳴き声が何度も届き、一度は記録担当の前を通り過ぎ、続いて2羽目のパートナーが後追いで飛翔する姿を観察することが出来たそうで、初観察のアカショウビンでもあり、喜んでおられて良かった。
本日はミソサザイの出現が多く、調査ポイントで座っている前に現れ、激しく鳴き叫び尾っぽを震わして、早くどこかに去れと、抗議を受けているようでしたが、10分間の調査時間だけ許して頂き調査を行いました。それが、他のポイントでもたびたび現れたことから、恋の季節を10分であろうが、お邪魔したことお詫び致しました。
植生調査もドウダンツツジ(満天星躑躅)を始め多くの花々が迎えてくれて、調査予定の午前中をオーバーしたのは、ルート上で鳥・花の観察や識別時間が長いほど充実していた証と勝手に評価しています。
(2024-06-05掲載)
広塚忠夫 2024-05-30
経読林道観察のリクエストが、木下伸子さんからあり、ご一緒しました。田辺憲子さんも豊前坊に向っておられたが、タイヤがバンクし、断念されました。
豊前坊に向う車窓からノウサギ2頭が出現し、早朝5時頃の豊前坊ではクロツグミが道端で食事中でした。
経読林道ではジュウイチ・ツツドリ・アカショウビン・クロツグミ・キビタキに加え、ヤイロチョウのフォフェーン・フォフェーンの囀りも聴こえ、楽しい夏鳥探索でした。
(2024-06-01掲載)
広塚忠夫 2024-05-26
5月新緑時期は、生き物の躍動時期であり、あちこち探索に行く所が多くて迷いますが、やはり、英彦山に惹きつけられ、本日も経読林道に向いました。
林道は豪雨被害でガラ場が広がり歩き難く、ガードレール展望所より先は更に土砂崩れや落石で悪化していますが、ゆっくり進み観察するのには支障はありません。
オオバアサガラ(大葉麻殻)の房状の花が見ごろを迎えていて、ヤマイバラ(山茨)の白い大きな花も目立っていました。
夏鳥のキビタキやオオルリはテリトリー宣言で囀りの姿を見せて呉れて撮影記録が残せて、クロツグミも期待通りで多くの物まねの鳴き声を聴かせてくれて至福世界でした。ジュウイチ・ツツドリが托卵の為か、陽動戦術で激しく鳴きながら近場を周回しますが、撮影サービスは残念賞に終わりました。
(2024-05-29掲載)
広塚忠夫 2024-05-25
薬師林道コースは、いつもの様に杉の天辺からオオルリの歓迎の後には、ヤイロチョウの鳴き声のサービスが続き、クロツグミが地上で餌取りが2度観察されて撮影記録も残せました。クロツグミは楽しい元気な鳴き声がするので、探すと採餌中であったが、顔を合わせるとピタッと鳴き止み、こちらを警戒しながら森に去りました。ジュウイチも間近で鳴き続けますが、動きが早く周辺を移動して遠くに去り、鳴き声だけが聴こえてきます。
薬師林道入口で、偶然にも真鍋直嗣氏と出会い情報交換し、彼もICレコーダー撤収に来られていました。
奉幣殿から四王寺の滝コースでは、虚空蔵の大岩石の展望台では、サンコウチョウの鳴き声が学問舎(文殊窟)の方向から届き、個人的にはお初です。
四王寺の滝のICレコーダー設置場所付近では、アカショウビンの鳴き声と飛翔の姿まで観察でき満足でした。
(2024-05-28掲載)
広塚忠夫 2024-05-20
前々日(5月18日)ヨルヒコに参加して、間近なオオコノハズクの犬鳴に感動しました。
日程や体力と相談して、今年の無人録音調査はパスしようと思っていましたが、思い直して薬師林道・虚空蔵・四王寺の滝にICレコーダーを8台設置し、無人録音調査を継続することにいたしました。
またまた、鳴き声の解析のお願いにご協力をお願いします。
本日の観察種は、ヨルヒコとは全然鳥相が違い、時間帯も違うので、夜の鳥の鳴き声はなかったが、夏鳥との出逢いで楽しませて頂きました。
(2024-05-25掲載)
広塚忠夫 2024-05-18
豊前坊スタートし北岳を折り返しの野鳥生息調査と植生調査を実施し、英彦山新緑が一番見頃で気候も良くて調査日和の中で予定時間より相当早めに終了しました。
ジュウイチ・ツツドリ・クロツグミ・キビタキ・オオルリなど夏鳥が記録でき、期待のセグロカッコウ・カッコウとの出会いは次の機会に持ち越しでした。
木村直喜さんとは久し振りの調査となり、記録係をやって頂き大変助かりました。
(2024-05-23掲載)
広塚忠夫 2024-05-07
木下伸子さん呼びかけの自然観察会にご一緒しました。集合時間より相当早く現着すると、早速アカショウビンがキョロロロローと迎えてくれて、ミソサザイ更にトラツグミが森から笛の音のような声で「ヒー、ヒョー」聴こえてきて幸先良い朝でした。
皆さんも集まり、直ぐに牧野均氏から石垣に生息する草本・羊歯の識別指導を受け、羊歯が少しづつ覚えやすく特徴のあるものから識別種が増えてきたようでハクモウイノデ(白毛猪の手)・クマワラビ(熊蕨)・イヌシダ(犬羊歯)・オシャグジデンダ(御社貢寺連朶)などが加わりました。
英彦山の岩場が好きなブンゴウツギ(母種はヒメウツギ)の白い花々があちこちに、スミレ類はコミヤマスミレ(小深山菫)がルート上に連なって息の長い花だなーと思いつつ撮影しました。
オオルリが安全距離でやや遠いが、枯木の天辺の囀りが観察され、カケスが何度かシオジの林を移動する姿を皆さんで堪能しました。
カメラマンが、ミソサザイが営巣している岩場の約5mの近距離に三脚を立て営巣からの出入りを狙っていました。なんと、登りも下りの時も現認し、ミソサザイ(三十三歳)のストレスと営巣放棄が心配されました。
本日は溶岩の壁をピストンの短いルートでしたが、次々に識別対象の植物や野鳥が現れて、超遅い鈍行列車並に楽しみました。
(2024-05-08掲載)
広塚忠夫 2024-05-05
深倉園地に現着すると、アカショウビン(赤翡翠)の鳴き声が迎えてくれてワクワクする。弱風で気温も16℃で気持ち良い。
男魂岩を通り過ぎて、ナンゴクウラシマソウ(南国浦島草)の群落地の正面の大木からオオアカゲラのキョッキョッの鳴き声と姿が観察できた。
屏風橋では、またまたアカショウビンの鳴き声が周りの林や川を廻りながら移動し、ある地点に留まらなく動き回る。こちらを警戒しているだろうか。ツツドリの”ポポ・ポポ”とアオバトの声が届くが遠い。センダイムシクイ(仙台虫喰)が真上から鳴き下ろすが探しきれない。ミソサザイが次々に現れ、暗い岩場の樹木に止まり叫ぶ様に囀っているのが、唯一、撮影できた。
今の時期は、虫の攻撃もなく観察条件が整っているので雨さえなければ、自然に出掛けて行く。
途中で、重いカメラを抱えた若者に出会った。埼玉県から来山し、5月1日から車中泊で撮影を楽しいでいると言われ、写真を見せて頂き、鮮明な野鳥画像に流石と唸った。
(2024-05-06掲載)
広塚忠夫 2024-05-04
野峠に災害復旧工事のため通行止め看板が立っていて、経読林道方面の国道496号の工事期間は、2024年(R6)9月30日と掲示されていました。
野峠から経読林道までは小石や倒木が多々見られ、林道に入ると落石が多くガラ場状態で歩き難かった。
ガードレール展望所背面の苔に覆われた岩壁で、カケスがこちらを警戒しながら餌探しをしている様子が撮影出来たことが、本日の一番の成果でした。あの警戒心の強いカケスが短時間であるが、太陽光を浴びての大サービスに感謝でした。
アオバトや夏鳥のツツドリ・アカショウビン・クロツグミの鳴き声が良く聞こえ、オオルリ・キビタキも出現してポーズをとってくれました。
斜面に国指定天然記念物のツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)が開花していたので、犬ヶ岳・経読岳のツクシシャクナゲ自生地は見頃を迎えていると思われます。でも、今の体力と気力では、このルートで精一杯でした。
(2024-05-06掲載)
広塚忠夫 2024-05-02
キョロロロロー・キョロロロローと尻下がりの楽しい鳴き声が、直ぐ上の岩壁の森から届き、そのアカショウビン(赤翡翠)のシルエット撮影を試みたが谷間に移動してしまった。
姿なきツツドリのポポ・ポポも聴こえ嬉しくなり、托卵相手のセンダイムシクイ(仙台虫喰)も一ケ所でチヨチヨビー「焼酎一杯ぐぃー」のサービスでした。
新緑のイヌシデの上方から、バタバタと羽音を発してアオバトの群が飛び立ちびっくりし、その後アオバトのオーアオオーアオが長らく和ませてくれた。
キビタキも近くに現れてポーズ、ミソサザイ(三十三歳)は水の音に抗して口一杯に開いて囀っていた。
セッコク(石斛)の白いラン科の花が見頃を迎え、シカが食べないナンゴクウラシマソウ(南国浦島草)は群落を拡大していた。
(2024-05-03掲載)
広塚忠夫 2024-04-16
コミヤマカタバミ (小深山傍食)が全盛のシオジの林でした。福岡県レッドデータブックの絶滅危惧種U類で、白い花弁にピンクの縦縞がある可愛い花です。この花を見るためだけに英彦山にこられているファンが何名がいました。人気の花です。相当前に、故崎山欽一郎先生(つくし植物友の会会長)の案内で見たときは、ここと他に一ヶ所に貴重で僅かに見られた花でした。本日はシオジの林一帯と言って良いほど広がっていて、嬉しい花園でした。
野鳥はゴジュウカラを始め、オオルリ・キビタキ・ミソサザイ・オオアカゲラ・アオゲラの合同演奏を聴きながら、ヨレヨレの足取りではあるが、至福の世界でした。
(2024-04-17掲載)
広塚忠夫 2024-03-27
深倉林道探鳥会が雨で中止になり、後の下見となった。
快晴でやや寒い風が、顔をなでながら通り過ぎるが、歩き出すと寒さは感じなく心地よい歩きとなった。
モミの木の上方にセッコク(石斛)ラン科の開花が早々と始っていて、岩壁にはゲンカイツツジ(玄海躑躅)が紫系の花々が見頃を迎えていた。
草木ヶ垰でヤマドリのドドドドと母衣打ちが聴こえ、これに呼応するかのようにアオゲラがビョービョーと口笛の様な鳴き声で共演していた。だが、姿は見せずだった。
帰路の車窓からクマタカの番の飛翔が、遠くの青空をバックに舞ってくれた。
(2024-03-29掲載)
広塚忠夫 2024-03-16
下界の青空が広がる快晴の天候から、英彦山の登山道の積雪状況が、ここまで危険とは想像しきれなかった。豊前坊駐車場は全く雪は見られずアイゼン不要と思われ、高住神社を過ぎてからは積雪は浅いが、アイスバーンが連続し、シオジの林から一本杉までの急登は滑落の危険が一杯だった。
飯塚と筑紫野市から来山の若い二人組の女性は、普通のシューズの装いで、靴の中に凍みて冷たいを言いつつ、元気に追い抜いて行った。北岳で再会し、下山は登りより危険だから安全を意識して下るようにと忠告した。
私の帰路は、安全な裏彦コースを選択した。だが、雪の危険は全くないが、北岳・中岳中間点からの裏彦への直下のコースは、急斜面の落石や大きな岩場を乗り越えなければならない悪路が待っていて、登山道が判らなくなって、携帯地図を確認して正規の道を歩くことができた。
出発地点の豊前坊の森からオオアカゲラの鳴き声が左右から届いた。北岳のブナ林でもオオアカゲラのキョッキョッの鳴き声と樹間の飛翔も見られた。オオアカゲラはアオゲラのキョッキョッの鳴き声と似ているが、ケッケッケッと囁く様な鳴き声が混じるとオオアカゲラと識別できる。
本日の主役はゴジュウカラであった。シオジの林から尾根伝いの北岳・中岳のブナ林のルートに続いて、裏彦コースでもゴジュウカラのフィーフィーフィーの大きく良く響く囀りとフィフィフィの地鳴きが席捲していた。
期待の花、先ず咲くマンサク(満作)が見られたが旬を過ぎようとしていた。英彦山の春の妖精(スプリング・エフェメラル)に相応しいホソバナコバイモ(細花小貝母)ユリ科・サバノオ (鯖の尾)キンポウゲ科・セリバオウレン(芹葉黄連)キンポウゲ科の出逢いがあり、早々と春到来の花々が喜ばせて呉れた。
(2024-03-18掲載)
広塚忠夫 2024-02-13
野峠から経読林道への下り国道496号の通行止めは、続いていたので、野峠から徒歩でスタートし経読林道入口を経由してガードレール展望所をピストンして観察した。
林道上は微風から弱風で観察日和であったが、道より標高の高い尾根コースからは強風の音が聞こえて来た。
林道はイイギリ(飯桐)ヤナギ科のオレンジの房状の果実が、美しく魅せて呉れたが、期待の冬鳥との出会いは、シロハラ・ツグミとルリビタキの鳴き声に終わった。
コースの傍から確認できるニホンジカ捕獲の足くくり罠が、沢山掛けられていたが、壊れていたのもあり点検は行われているのだろうか、関係者に問い合わせの必要ありと感じた。
帰路で、早々とセリバオウレン(芹葉黄連)の花が観察できた。
(2024-02-16掲載)
広塚忠夫 2024/0208
本日は、英彦山コースの中でも、あまり知られていない鬼杉・猫の丸尾コースを最後の冬季調査として実施し、高木の杉の天辺をちょこちょこ動く小鳥を見つけますが、識別に至らないケースも多々ありました。
自然豊かな英彦山を訪れると、何かが出現して感動をもたらしてくれることを期待して探索していますが、ありふれた鳥や植物との出会いに終始したようです。それでも終着後に“楽しかったです”との言葉に救われ、自分としても7時間超の歩きは、後期高齢者にとって厳しい観察ですが、完了できたことに感謝しています。
“ややややや すみれの葉っぱ 春隣”(愚作)、道中の葉っぱを見つけて何すみれかな?、枯れかかった樹木の実は何かな?と識別を試みて居られる山ガールのお二人さん、好きこそ物の上手なれで凄いレベルアップは確実でしょう。
それでも全くありふれた記録になりましたが、その中での印象に残っているのは、ミソサザイ(三十三歳)が早くも「チュピチュピチュピツルツルチュピルリリリー」と小さな体から大きな声で囀って呉れました。それも何か所でも観察され、寂しい鳴き声の中で際立っていました。
(2024-02-10掲載)
広塚忠夫 2024-01-30
いつものように、美代ちゃんの呼びかけに喜んで加わりました。目的の産霊の滝(通称Wの滝)に向い、表参道から滝方向に踏み跡があり、それに沿って進むと小さな滝を経由して急斜面の先に氷瀑を確認しました。しかしこの斜面のトラバースは危険で、一旦下の道に降りて、安全に下方から滝に上がることにしました。前回の二年前は、大氷瀑から全斜面に氷で覆われていましたが、今回は一部の氷が解けていました。だが、充分に魅せて呉れて氷瀑を背景に全員で記念写真を撮りました。
産霊神社(行者堂)で昼食後に伸子さんからお汁粉のご馳走になりありがとうございました。帰路は、上宮修復工事は冬の時期は中断との情報をお聞きしたが、通行規制の上宮通過はやめて迂回路を廻り北西尾根コースを選択しました。このコースのススキ草原は積雪約30cmもあり、我々の足跡を刻みながら独占の贅沢な白銀の世界を満喫しました。
北西尾根のイヌシデ林は高い確率で野鳥の混群との出逢いがあるが、本日は閑古鳥の観察に終わり、バードライン分岐に現着し一服としました。その時、眼前に数羽の群の移動を発見し、その一羽を双眼鏡で捉えると、あのかっこ良い冠羽を確認し"レンジャクだ!"と思わず声を発しました。移動先を探すとヤドリギ(宿り木)が半寄生している大木に群れており33羽をカウントしました。枝被りやヤドリギの裏側に止まり、やや暗い曇りの撮影条件下であったが、わくわくしながら連写可能なサービスでした。皆さんも初めての出逢いの方も居られて感激感動が伝わって来ました。
次は野営場のウソを期待した通り、反対側の谷間からフィ、フィ、と口笛のような声が聴こえたが、その方向に下る体力は残っていなく通過していると、今度はハイタカが低空を横切り追跡したが探しきれませんでした。
長い雪道のコースを無事に戻り、本日の成果を振り返り"ほんま良かった良かった"が総じての感想でした。
(2024-02-01掲載)
広塚忠夫 2024-01-08
三浦さんの呼びかけに応じて英彦山にやって来ました。豊前坊着の気温は零下4度を示していたが、微風で寒さは気温程厳しくはなくて登山日和でした。遅れた来た後続組に、先着の田辺さんからキクイタダキの観察情報がありました。
本日は英彦山初登頂のゲストの2名の参加があり、望雲台経由を了解しスタートしました。望雲台上のクサリに捉まり鷹ノ巣山から犬ヶ岳を一望し満足頂けただろうと、戻ることにして、危険なコースを安全に注意して下って行きました。
北岳でも初登頂の記念写真を撮り、中岳・北岳中間点のブナ林で昼食時間をとりました。そこで、味噌汁や手作りの饅頭、お菓子など数々の差し入れに感謝しました。
本日は祭日休みで、上宮修復工事者も休日が確認できて久し振りに上宮経由で北西尾根コースを歩くこと提案して実現できました。
情報では、2023-11-28〜29は中岳が登山者に開放されて縦走が可能になった実績があり、又、英彦山神宮との直接電話で「10/28の9時頃から10/29の夕方まで開放しておりますので、もしも係員がいなくても、立ち入り禁止のところ以外は自由に登っていただいても構いません。夜は個人の責任で」とのサイト掲載も確認できました。
国民の貴重な共有財産の英彦山の大自然を満喫できる日を設定し、多くの英彦山ファンに開放すべきこと要求します。せめて、上宮修復工事を行っていない日は、事前周知して登山者の真っ当で最低限の要望である「上宮通過施策」を関係者や県市町村は実施すべきではありませんか。
帰路の北西尾根の中程でゴジュウカラ・コゲラ・ヤマガラの混群が観察でき、ゴジュウカラの大サービスがありました。続いてエナガの小群が移動してきたが、証拠写真は残すことができませんでした。
バードライン分岐からスキー場経由で進んだが、登山道が落葉や落石により正規なコースが不明な処もあったが、事故もなく豊前坊に到着し安堵いたしました。
本日は英彦山周回コースを満喫して英彦山にお礼を言わせて頂きました。
(2024-01-10掲載)
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