野鳥と植物を求めて英彦山の四季を歩き尽くす、広塚忠夫の英彦山・縦横無尽。
自然観察の写真と短文に山歩きの醍醐味をしのばせ、英彦山の旬をお届けします。
広塚忠夫 2012-06-29
2012年6月29日:深倉峡園地:9:05〜草木峠:11:52〜深倉峡園地:13:30
くもり、弱風、22℃〜23℃
英彦山を席巻するソウシチョウは別にして、本日はカッコウが元気よく鳴いていました。いまだに托卵が成功してないのだろうか。ツツドリ、ホトトギスは鳴りを潜めてジュウイチが2回ほど鳴いただけでした。
深倉の花で福岡県絶滅危惧TA類のヒナランが手の届くものや近場の岩の花は全て盗採されていました。盗採するには危険な絶壁のポイントの2株だけが残っていただけです。ほんま許せない!
野の花は野に!野の鳥は野に!
自然の中で生きている花や野鳥だからこそ生き生きとして美しく癒してくれます。
盗採密猟は許せない。盗採密猟を目撃され時は一報願えれば助かります。ひろつか
広塚忠夫 2012-06-23
2012年6月23日(土)鷹巣山:曇り一時小雨、17℃〜20℃、弱風
ルート:豊前坊:9:01〜登山口:9:27〜鷹巣山一の岳:10:00〜鷹巣山三の岳:12:00〜迂回路経由〜14:30
メンバー:新飼、三浦夫妻、加島、広塚(5名)
豊前坊駐車場は登山者で満車で、野鳥撮影者は4人でした。
天候が怪しそうでしたが、何とか持ちこたえてくれました。気温が17℃から20℃の気温に山頂ルートはそよ風が登山日和にしてくれました。
鳥は、オオルリが枯れ木で一生懸命に囀っている姿が見られ、トケン類のツツドリ、ジュウイチから遅れてホトトギスが帰路で鳴いていました。一の岳に向かっているとハヤブサがキーキーと鳴き声が聞こえ小鳥は怖くて静かに潜んでいるようでした。
花は、ネジキの花が全盛でヤマツツジも見ごろです。絶壁に小さなシモツケがピンク色の花を見せてくれました。
鷹巣山の標高は、一の岳:979mで三の岳:980mの看板表示から三の岳が高いこと認識しました。ひろつか
広塚忠夫 2012-06-17
2012,06、17(日):霧雨から曇り、18℃、弱風
深倉園地:10:05〜草木峠:11:42〜深倉園地:12:45
先週の探鳥会(10日)から一週間が経過すると、もうウツギの白い花の真っ盛りは過ぎて様変わりしていました。
それに、昨日(16日)の大雨で深倉道は水があふれて河川を渡るような場所がありました。
このような天候時に記録されているヤイロチョウを期待して訪れましたが全く音沙汰なしでした。サービスは、先週と相変わらず「クロツグミ」の歌声が長い時間に亘り愉しませてくれました。
気温が18℃で暑くはありませんでしたが、中間付近から添付写真(写真アカバゴマフアブ?)の虫が群ついてきて大変でした。今後は蚊取り線香が必携の時期になったようです。
広塚忠夫 2012-06-13
2012年6月13日(水):曇り、弱風、18℃
豊前坊:9:07〜逆鉾岩〜シオジの森:10:25〜一本杉:10:50〜北岳〜英彦山:11:55〜裏彦経由〜ケルンの谷:13:17〜薬師峠:14:40〜豊前坊:14:59
豊前坊のスタート時点で、アカショウビンの囀りが飛び込んできた。道路下と豊前坊宿坊の両方から聴こえてくるので、確実に2羽が帰ってきています。少し登った宿坊の近くでは会員や知り合いの小グループがアカショウビン狙いでカメラを構えていた。お尋ねすると、”一度シャターを切りましたが、暗くて満足なレベルではないです。2羽いるようです。鳴き声はするが、こちらにはめったに来てくれません”と、嘆き節が聞かれました。
本日のルートで記憶に残っているのは、オオルリの囀りが断続的に愉しませてくれました。一方、相棒のキビタキは一度も確認できませんでした。それからオオアカゲラとアオゲラの「キョッキョッの鳴き声」ついて音感を働かせてみましたところ、オオアカゲラの方がキーが高いと判断しましたが、如何でしょうか。所謂、ヒガラとシジュウカラのキーの違いに似ていますが、そこまで明確ではありません。因みに、ガイドブックではオオアカゲラの鳴き声は甲高いと説明されていますが、キーが高いと甲高いは同義語ではないと思います。
花は、そろそろオオヤマレンゲの季節到来が間近のようです。
薬師林道から国道にでると、倒木の上で日向ぼっこをしているカラスヘビが見られた。撮影していると攻撃態勢に入り、小さくダダダァと音を出して脅してきました。おお怖!ひろつか
広塚忠夫 2012-06-09
2012年6月9日(土)小雨・弱風・15℃
和上駐車場:10:13〜奉幣殿:10:40〜虚空蔵:11:34〜麻崖仏:12:410〜衣ヶ池:12:36〜四王寺の滝:13:17〜無名の滝経由〜衣ヶ池:14:36〜大南神社:15:04〜鬼杉経由〜玉屋神社:16:35〜奉幣殿:17:20〜駐車場:17:35
入梅の小雨であるが、樹木の葉っぱが傘代わりをしてくれるので、雨具なしでも思ったほど雨は気にならず新しい出逢いを求めてスタートしました。奉幣殿を過ぎて虚空蔵に向っていると、コケ類研究の権威である鈴木直博士とコケの研究をライフワークにしておられる木村素子さんにぱったり出会いました。本日は英彦山、明日は龍ヶ鼻を調査予定と言われていました。野鳥や花を観察している者として、羽根の色や横班、葉の鋸歯や花弁の特徴などを調べて大まかな識別をしているが、それより遥かに小さなミクロの世界の姿から識別・同定をされるコケ類の調査研究は難しく近寄りがたい領域と受け取っています。しかしながら、コケ類の調査保護と野鳥の会の活動は食物連鎖をとおして環境保護に連動しているので、お互いの世界を愉しみながら継続したいものです。
本日の英彦山は、小雨とガスで見通しの悪い条件下で岩石や樹木、花を撮影すると怪しげで寂しい風景が多くできあがっていると勝手に解釈しています。暗くてピンボケの風景もありますが、我慢して見て頂ければ幸いです。
鳥類はアオバトのワァォーアォアォ...の鳴き声が和ましてくれて、5羽の突然の飛び出しも印象に残っています。
樹木のイソノキの花は、はじめての出逢いでした。
広塚忠夫 2012-06-05
2012年6月5日(火):小雨から雨へ、10℃〜13℃、山頂は強風
豊前坊:9:25〜一本杉:11:11〜北岳:11:35〜英彦山:12:15〜裏彦鹿の角谷ルート(仮称)〜垂水の壺:14:15〜ケルンの谷14:23〜薬師林道・一本杉分岐点:15:07〜一本杉:15:30〜豊前坊:16:20
スタート時は小雨でしたが、回復予報を期待して出発した。現実は、雨と強風が北岳から英彦山の山頂ルートを通過した。ガスが濃く見通しも悪いが、裏彦のコノハズクは薄暗い昼間は良く鳴いてくれるので、コノハズクを期待して向かったが一度も鳴き声サービスはなかった。
ラインセンサスと山頂付近で20分の定点の鳥類生息調査を終えて、帰路は裏彦へ。
(写真:オオヤマレンゲのつぼみ)
広塚忠夫 2012-06-01
2012年6月1日(金);曇り、弱風、19℃
英彦山大権現:9:25〜玉屋神社10:03〜衣が池:10:50〜梵字岩南西裏尾根コース{(梵字岩裏から産霊神社(行者堂)}経由〜岩壁:12:30(昼食)〜産霊神社上経由〜英彦山山頂:13:27〜南岳迂回路経由〜鬼杉上:14:40〜三呼峠:14:56〜四王寺谷コース経由〜玉屋神社:15:50〜英彦山大権現:16:10
初コースを単独行で愉しんだ。
衣が池から左折して梵字岩裏から産霊神社までの南西裏尾根コースを進んだ。大きな岩や見事なケヤキとカヤが印象に残った自然林の中を観察しながら登った。
シャクナゲの尾根を抜けるとクマイザサの鹿の食害で楽道か思いきや、直ぐに笹の藪漕ぎに難儀して汗だくでした。そこを突破すると展望が開けた岩壁が現われ登り切ってそこで昼食をとった。この岩壁の周りはべニドウダンやケカマツカなどが見られ、展望は四王寺の谷間から岳滅鬼山の稜線が鳥瞰できる贅沢な地点でした。また、少し藪漕ぎをして歩くと、人工的にクマイザイサが刈られた見通しの良い尾根に出て、左下に産霊神社を見下ろして英彦山山頂に到達した。帰路は南岳の迂回路から四王寺コースを下った。
鳥観察は、コノハズクが12:32に鹿の角方面から13:56に四王寺の谷間から鳴き声が聞かれ同一個体かどうかは不明だ。更に、トケン類の「カッコウ、ホトトギス、ジュウイチ、ツツドリ」の鳴き声が揃い夏本番の季節到来でした。下りはトラツグミがヒューヒュー、チーンと奇妙な鳴き声を長い時間にわたり鳴いていた。
花は、ツクシタツナミソウやベニドウダンの花が開き始め、ケカマツカの白が目立ち、オトコヨウゾメもまだまだ魅せてくれました。(写真:ウスノキ)
広塚忠夫 2012-05-23
2012、5、23(水):曇り、弱風、18℃
鬼杉登山口:9:03〜鬼杉:9:25〜千丈が鼻:10:25〜南岳〜鹿の角:11:56〜裏彦経由〜籠水峠13:46〜鬼杉:14:22〜登山口:14:40
本日も南岳から鹿の角を経由して正規のルートから離れて、多分、人が通らないコースを好んで選択しました。何かが現われないか期待して、直角に近い傾斜のルートを滑りながら下っていきました。
それがなんと、期待通り、鹿の角の谷間から、真昼間の12:02と12:27の2回「ブッキョウソウ...ブッキョウソウ..」とコノハズクが鳴いてくれました。曇りでうす暗い状況が幸いしたのでしょうか、無事に帰って来てくれていて安心しました。しかし、年を追う毎に少なくなっていくコノハズクが心配です。
日本野鳥の会・筑豊の恒例行事のコノハズクの夜の声を聴く「ヨルヒコ」が、5月19日(土)から20日(日)に行われましたが、その時は全くコノハズクは鳴いてくれませんでした。
花々では、癒しの新緑の森から白い花がアピールしていました。樹木のコヤブデマリやオトコヨウゾメそれに苔むした岩や木の根の間にツクシタニギキョウが全盛期でした。
英彦山はいつ来ても、愉しませてくれます。ひろつか
広塚忠夫 2012-05-18
広塚忠夫 2012-05-16
2012年5月16日(水):晴れ、中風、13℃〜16℃
コース:鬼杉登山口:9:06〜鬼杉:9:31〜籠水峠:10:34〜猫の丸尾:11:44〜最低鞍部:12:24〜岳滅鬼峠:13:56〜鬼杉登山口:15:07
参加者:三浦博嗣、加島一男、広塚忠夫
このコースは、自然林が多く、また新緑が魅せてくれる癒しのコースでした。
ツクシシャクナゲは終りをむかえて部分的に残った花が見られる程度でした。
鳥はソウシチョウが圧倒して全ルートで鳴いていました。夏鳥はアカショウビンやオオルリ、キビタキ、クロツグミ、ツツドリ、ジュウイチなどが愉しませてくれました。
帰路でシマヘビが見られましたが、シカは鳴き声も姿も観察されませんでした。
広塚忠夫 2012-05-10
2012年5月10日(木)、晴れ、中風、12℃〜14℃
野峠:8:53〜一ノ岳:11:53〜(昼食)12:18〜経読林道経由〜野峠15:48
野峠コースのツクシシャクナゲは、大群落はありませんが尾根伝いに小さな群落やぽつぽつと現れる花は満開の季節を迎えて居ました。8日の英彦山衣ヶ池からクサリ場コースと違って野峠コースは平年以上の花つきのようでした。
尾根伝いは左右の谷間からアカショウビンの鳴き声が良く聞えて楽しい歩きとなりました。クロツグミがソウシチョウと競って鳴いている様で、両者とも鳴き声が似た部分がありますが、なんとはなしにクロツグミの方が品良く聞えるのは私だけでしょうか。犀川方面の谷間からクマタカ(写真)が重なり落下していくディスプレイが突然飛び込んできてびっくりしました。
カッコウ類は、ツツドリとジュウイチは帰還していましたが、残りのカッコウとホトトギスもそろそろ鳴いてくれないかと心待ちにしています。
シカは、8日と10日とも鳴き声も聞こえなかった。また、田圃でよくみられるヤマカガシがこのコースでみられました。
広塚忠夫 2012-05-08
2012年5月8日(火):曇り、弱風、20℃(南岳)
英彦山権現:8:05〜玉屋神社:9:07〜衣ヶ池:12:12〜クサリ場:12:04〜南岳12:35〜12:50〜ケルンの谷:13:48〜垂水の壺:13:57〜籠水峠:15:10〜鬼杉:15:57〜登山口:16:15〜英彦山大権現:16:45
本日も初ルートで単独行でした。衣ヶ池から千丈ヶ鼻コースを予定して谷間を登っていましたが、がれきの谷間から右折すべきところを直登したため南岳の最初のクサリ場に辿りつきました。
このクサリ場の最後の約5m急登スポットが、岩盤に柔らかい土泥の不安定な足場となっておりアドベンチャー登りとなりました。。
衣ヶ池からの登りではミソサザイとオオルリ、キビタキが愉しませてくれてくれました。ソウシチョウは全コースで観察されて、彼には悪いが耳障りの鳴き声が谷間に響き渡っていました。最後に下りの登山口近くでシマヘビに出会いました。
花は、ラショウモンカズラにはじまりヒメレンゲ、ツルキンバイ、コミヤマスミレが広い範囲で見頃を迎えていました。ヤマシャクヤクは三輪しか残ってなく花の周りに小さな虫が這っていました。ツクシシャクナゲの花は裏年なのか例年より相当少なく感じました。
広塚忠夫 2012-04-27
2012,4,27(金):快晴、弱風、18℃(草木垰にて計測)
深倉園地:9:39〜草木垰:12:43〜深倉園地:14:13
もう、夏鳥達が深倉峡へ元気に戻って来ていました。
先週の”ポポポポ、、、”とツツドリに続いて、”ジュイチジュイチ、ジュジュ”とジュウイチも鳴いて愉しませてくれました。
”キョロロロロ”とアカショウビンが間近で、”焼酎一杯グィー”とセンダイムシクイが頭上から、そして、”キョロン、キョッキョキョキョキョ”と川沿いからクロツグミが鳴いてくれてサービス満点の季節到来です。ほんま、囀りや鳴き声が聴かれると自然とウキウキワクワク気分になります。
センダイムシクは、青空を背景にコンパクトカメラ(Panasonic:DMC-FZ-100)にも撮影サービスをしてくれました。
スミレはタチツボスミレがどこもかしこも占拠している様でしたが、コミヤマスミレも小群落を魅せてくれました。小さなフデリンドウも全盛でした。ひろつか
広塚忠夫 2012-04-23
2012年4月23日(月)
晴れ・弱風・18℃
コース:野営場駐車場:8:50〜バードライン〜英彦山山頂:12;127〜北岳〜豊前坊〜野営場駐車場:15:35
調査者:三浦博嗣、広塚忠夫
調査コメント:
バードラインコースの鳥類の調査結果は、19種86羽でした。
ソウシチョウは6ポイント/11ポイントの過半数で記録され、ガビチョウはポイント8にて2羽が樹木の上部で盛んに鳴き交わしているのが観察された。標高も高い地点でその上高い樹上での鳴き交わしは始めての観察で驚きました。
生息環境が競合すると言われているウグイスについては、1羽だけの寂しい記録に終わりました。
夏鳥は、ツツドリが3ケ所で記録され、ポイント8では高木に飛来した中間型に近い赤色型ツツドリが観察され、オオルリも3ヶ所で観察されました。
バードラインの花々は、ハシリドコロから始まりヒトリシズカが足の踏み場がないほど全盛でした。スミレ類やサバノオ、ワチガイソウも見頃でした。特記は苔むした大きい岩にコミヤマカタバミの歓迎でした。小さい花弁にピンク色の縦縞を描いている優しく可愛い花で花期が短いのか今まで見頃には逢えなかったが、足繁く英彦山に通ったご褒美としてじっくり鑑賞させて頂きました。
広塚忠夫 2012-04-18
2012、4、18(水):晴れ、弱風、18℃(山頂)
コース:豊前坊:9:03〜一本杉:11:07〜北岳〜英彦山山頂:12:41〜(昼食)〜13:35〜北岳・北谷Aコース入口:13:48〜〜三段の滝(天狗の滝)〜豊前坊駐車場:15:07
調査者;林孝、広塚
魅力一杯で私達を和ましてくれる英彦山の春に感謝です。自然林の夏緑樹林帯は、太陽の光が林床まで良く届く日射しと落葉の温もりが春の妖精達を呼び起こし、英彦山の躍動は山麓から山頂へ、林床から低木、亜高木、高木と上に上にと拡がって行き毎日違った魅力を与えてくれます。
林床にはタチネコノメソウやイワネコノメソウ、ホソバナコバイモ、タチツボスミレ、ハグロシハイスミレ、ワチガイソウと続く小さな妖精達が迎えてくれました。余りにも小さいネコノメソウ類はしっかりと注意を払わないと発見できません。樹上ではオオアカゲラの番が営巣の準備のためか神経質にキョキョキョと警戒音を発しながら枯れ木に佇んでいました。更に、ゴジュウカラやシジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラに続いてウグイスとソウシチョウが輪をかけて賑やかに愉しませてくれました。ほんま、英彦山は毎日違った魅力で接待してくれる私の恋人です。ひろつか
広塚忠夫 2012-04-16
2012年4月16日(月):曇り、弱風、18℃(山頂)
1、コース:和上駐車場:9:14〜奉幣殿〜@スポット東屋:9:45〜鬼杉分岐:10:24〜南岳山頂:13:14〜英彦山山頂:14:00〜北西尾根コース〜バードライン分岐15:02〜紅葉谷コース〜和上駐車場:16:30
2、調査者:広塚忠夫、三浦博嗣、中村清美、有吉桂子
3、コメント
ソウシチョウ調査については、スタートの東屋スポットを除いて他の全10ケ所スポットで記録された。ほとんどが笹藪からけたたましい鳴き声を響かせて姿も数ヶ所でじっくり観察させてくれました。それに加えて平地低山を好むと言われていたガビチョウが本コース2ケ所で記録された。特に鬼杉分岐で2羽が我々調査員に対しての警戒もあったのでしょうかビービービービーと騒がしく鳴き叫んでいました。
夏鳥は、学問社のスポットで、なんとヒンカラカラカラとコマドリの鳴き声を3人が確認した。更に、南岳のクサリ岩場でポポポポとツツドリの鳴き声が籠水峠の方向から届いた時はもう帰って来てくれたのかと幸せな気分でした。調査ルート外では帰路の紅葉谷の下りでオオルリが記録された。
花々では、スタートからネコノメソウ類が見られ、スミレは調査ルート上で次々現われて観察撮影時間に多くが費やされて調査ペースを乱される程でした。その他ではサバノオ、ハシリドコロの群落が皆さんを喜ばせてくれました。
広塚忠夫 2012-04-10
2012,4,10(火)
曇り、弱風、13℃
和上駐車場;8:07〜奉幣殿:8:38〜英彦山山頂:11:07-11:19〜北西尾根コース〜北西谷コース〜バードライン分岐:12:26〜紅葉谷〜国道:13:10〜駐車場13:25
鳥類の観察記録は、21種101羽でした。
特記は、表参道とバードラインの合流するポイント8地点です。産霊の滝の谷間からドドドとヤマドリがホロを三度打ち鳴らし、サシバのピックーピックイーと特徴のある鳴き声が届きソウシチョウも元気よく鳴き続ける。それに、この高い所に居るのだろうかと、疑問をもって聞きなすが、あの伸ばす鳴き声が入るガビチョウだと識別した。これにウグイスやカラ類も加わり恋の季節の到来の様に、野鳥の鳴き声が谷間から賑やかに聞えて来た。
コース全体では、ソウシチョウは下界から戻って来たようで7コース/12コースで観察された。
山頂までの調査終了後は、北西尾根コースから北西谷コースに入り紅葉谷の沢伝いの岩場を下ったが、藪漕ぎコースより随分楽なコースでした。
花の観察は、鹿も忌避するほど猛毒で食べると走り出すことから「ハシリドコロ」の名がついたこの花は谷間のあちこちで群生し増えているようでした。、苔むした岩にはミツバテンナンショウが芽を出し、ホソバナコバイモもまだまだ愉しませてくれました。ひろつか
広塚忠夫 2012-04-05
2012,4,5(木)
曇り、中風
英彦山大権現:9:06〜玉屋神社:9:51〜直登コース経由〜衣ヶ池:10:34〜四王寺の滝:11:53〜無名の滝:12:17〜産霊神社(行者堂):13:06〜表参道〜奉幣殿:14:02〜学問神社(文殊窟):14:44〜旧大南林道〜めんぺい福太郎:15:41〜英彦山大権現15:55
春は自然とウキウキ気分になります。本日も初コースの「衣ヶ池から梵字ヶ岩・裏尾根コース」選択して新しい出逢いを求めて臨みました。
頭に描いたコースを衣ヶ池から少し登って左に曲がる。相変わらずサービスの良いミソサザイが苔むした岩の頂上でポーズをつくってくれます。流れの沢沿いには、ほんま小さなネコノメソウの仲間が群落をなして顔を見せてくれました。
広塚忠夫 2012-04-02
2012,4,2(月):晴れ、中風
コース:和上駐車場:9:26〜奉幣殿:9:50〜南西谷入口:10:42〜産霊の滝:12:57〜英彦山山頂;13:10-13:53〜北西谷コース〜バードライン東屋:15:04〜奉幣殿横:15:25〜駐車場15:50
初コースの産霊の滝を想像してワクワク単独行でした。滝ルートの入渓口にて飯塚六四会の図面で確認していると、英彦山常連の松岡氏が来られたので、ルート情報を頂き出発した。
大きな岩岩が沢を塞いだり左右の壁から魅せてくれて、その上、カヤの大木やケヤキも素晴らしくサンショウの群落と続く自然の渓谷でした。
大岩の影に小さな花が咲いていたので、調べるとネコノメソウの仲間で蕾の状態でした。今から段々と開花しながら春爛漫を迎えてくれるのでしょう。
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