野鳥と植物を求めて英彦山の四季を歩き尽くす、広塚忠夫の英彦山・縦横無尽。
自然観察の写真と短文に山歩きの醍醐味をしのばせ、英彦山の旬をお届けします。
広塚忠夫 2013-06-28
2013-6-28(金)曇り、弱風、18℃〜21℃
深倉園地:5:40〜草木峠:7:38〜深倉峡園地:10:09
梅雨なのに、ひんやりとした風が通り過ぎアブなどの攻撃も殆んどなく、涼しい心地よい深倉の朝でした。
早朝の夏鳥の鳴き声や囀りを愉しみながら進むと、イタチ風な生き物がこちらを凝視していたので、即、枝越しに撮影してモニターで見ると違っていた。帰宅後、詳しい方に識別依頼して「テン」のお墨付きを頂いた。テンは、英彦山山系で初めての出逢いでした。
本日は、アカショウビンは鳴き声一つも聴かせてくれませんが、どこに行ったのでしょうか。
【注】植物採取禁止:英彦山は特別保護区が設定されており、すべての植物は、採取すると自然公園法により6ヶ月の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。(同法第83条)
広塚忠夫 2013-06-14
2013-6-14(金):曇り、無風から弱風、18℃~22℃
深倉園地:4:40~草木峠:5:50~深倉園地:7:24
やや薄暗い深倉園地で車から降りると、暗闇の常連であるトラツグミがヒョーヒョーヒョーと囀っている。要らぬお節介かもしれませんが、この囀りで恋人を惹きつけるのでしょうか?周辺では早くもオオルリが囀り、アオバトやカッコウ、ヒヨドリの鳴き声の混成合唱が賑やかでした。しかし、6月6日のミニ自然観察会の時に観察された対岸の森と樹木には、アカショウビンの姿も鳴き声も皆無でした。進んで、ほぼ中間地点の屏風橋付近ではキョロロロロの鳴き声を何度も確認した。
草木垰に近づくと突然ドドドドとヤマドリの番が現れ谷間と山の別々の方向へ、羽ばたきながら飛ぶと言うより疾走スタイルで番が分かれて消えた。
帰路、アナグマがのっそりのっそりと道に現れ餌取りをしている様子を撮影した。基本的には夜行性の動物であるが、昨年平尾台に行く途中で車に跳ねられて死亡した遺体を見たことがある。
広塚忠夫 2013-06-12
2013-06-12(水):晴れ、弱風、17℃?22℃
経読林道入口:5:25?林道峠(一の岳・求菩提・野峠分岐地点):7:24?経読林道入口:10:23
早起きは三文の徳。予定より遅く、既に辺りは明るくなっていた。爽やかな風を感じながら林道を歩き出すと、直ぐに、アブがまとわりついてくる。晩酌の臭いによってくるのかと諦めてアブと闘いながらの進行となった。
樹木が被ってやや暗いカーブに差し掛かると地面から暗褐色な大型の鳥が、林道に沿って重たそうに飛び立った。背後からではあるがミゾゴイでは、ドキドキと胸が高鳴る。思った以上に大きく見えた。気持を整えて去った方向にゆっくりカメラを構えて進むと、今度は突然頭上から青空を背景に谷間に飛び下った。よく図鑑で目の周りの水色を記憶していたので、その水色は確認できたが、下面は白ぽっく見え褐色の縦斑の確認は余裕がなかった。私にとって英彦山山系での観察は初認であり、惜しいかな記録写真は残せなかった。
その後は、クロツグミのいろいろな鳴き声が愉しませてくれた。林道はオオバアサガラの白い房状の花が見頃で、オオバアサガラ通りとなっていた。
広塚忠夫 2013-06-08
2013-06-08(土):曇り、弱風、17℃
深倉園地:5:30〜草木峠:8:19〜深倉峡園地:10:25
夢をもう一度。
2日前(6日)のミニ自然観察会に薄暗い4時過ぎに深倉峡園地に現着した。静寂の森からホトトギスの鳴き声が響き、反対側からトラツグミがヒューヒューと不気味な囀りを浴びせてきたが、何故か私には安らぎをもたらしてくれた。5時を過ぎたころ目前のモミの大木にアカショウビンが荒々しくキョロロロロ・・・鳴きながら飛んできた。枝に止まってからも鳴き続け対岸の大木に飛び移るといつの間にか番となっていた。
そんな訳から、本日(8日)もアカショウビンとの出逢いをわくわくしながら同じ場所で1時間程待った。しかし、全く姿も鳴き声サービスも消えていた。ふり返って考察すると、あの荒々しさは、対岸のどかの大木の巣にいるかもしれない雛に、巣立ちを誘っている鳴き声だったのではないかと確信した。最近は、一番の天敵である人間に邪魔されなく巣立ったであろうと信じて納得した。その後は、草木垰を目指して歩くことにし、屏風橋を過ぎ登っていると森から鳴き声がしたので注視すると、下流へ飛び去るアカショウビンの一瞬の姿が観察されて満足した。
広塚忠夫 2013-06-04
2013-6-4(火):晴れ、弱風、14℃から21℃
豊前坊:5:25一本杉:7:12〜北岳:7:38〜英彦山山頂:8:35〜ケルン谷:10:40〜薬師林道:11:51〜豊前坊:12:15
今、英彦山に登ると紅や白のベニドウダン(紅満天星躑躅)とシロドウダンに見惚れてしまうこと請け負いです。更に、白花のケカマツカ(毛鎌柄)もあちこちで魅せてくれます。
入梅後の晴れ間、野鳥やシカ、ヘビが活発に動き回っているのが観察され、トケン類は全員揃い踏みで、なかでもカッコウは、豊前坊駐車場と山頂で相方探しか鳴き続けています。
注目のアカショウビンやオオルリ、キビタキの夏鳥は囀りや飛翔のサービスも満点です。オオアカゲラ、アオゲラもドラミングや鳴き声を何度も聴かせてくれます。
シカは3ヶ所で6頭、マムシとカラスヘビも現れ、マムシは落ち葉を保護色でカエルを狙っているのか、逃げもせずジーッと睨みつけていました。これには要注意です。
【注】植物採取禁止:英彦山は特別保護区が設定されており、すべての植物は、採取すると自然公園法により6ヶ月の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。(同法第83条)
広塚忠夫 2013-05-29
2013,5,29(水):曇り、中風〜強風、15℃〜16℃、ガス濃
深倉園地:6:50〜草木垰:8:20〜深倉園地:10:50
早朝、アカショウビンが登りルートの3ヶ所で良く響く鳴き声を聴かせてくれた。キョロロロロの後に「ピョピョピョ」の声が続く。何度も続くこの声は、帰路の時間帯では聴こえなかった。参考まで、日本の野鳥大鑑(蒲谷鶴彦著)の記載には、飛立つ時に「キョロ、キョロ、キョロ」と鋭く鳴く、また、ひなは「チョッチョッ、ジュージュージュー」とあるが、どれに当たるか迷っています。やはり録音は必要です。
クロツグミはキョロイキョロキョロコキー....などいろんな鳴き声、トラツグミの長いのヒューヒューと不気味な鳴き声をガスの濃い森から聴かせてくれた。もしかしてコノハズクもと期待したが空振りです。
花は、ブンゴウツギは終わって、ウツギ(卯の花)が麓から峠まで目立って愉しませてくれた。
【注】植物採取禁止:英彦山は特別保護区が設定されており、すべての植物は、採取すると自然公園法により6ヶ月の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。(同法第83条)
広塚忠夫 2013-05-14
2013-5-14(火):快晴、弱風、12℃〜23℃
コース:英彦山大権現:7:17〜玉屋神社:8:02〜衣が池:8:35〜梵字岩経由〜滝入口:8:50〜産霊の滝:10:09〜産霊神社:11:44〜英彦山山頂:11:59〜南岳:12:17〜大南神社経由〜鬼杉:14:18〜英彦山大権現:15:55
玉屋神社からの直登コースと産霊の滝の谷間ルートでアカショウビンの「ヒョーロロロロ」とオオルリの「オールルリジィジィ」が盛んに鳴いていた。
帰路鬼杉に下っていると背後の材木石方向からコノハズクの鳴き声リズムのブッキョコォーに酷似した「コッコッコォー、コッコッコォー、、、、、コッコッコォゴゴゴー」と6回聞こえた。快晴の真昼間にコノハズクの鳴き声に感動と驚きでした。
最後の6回目の締め括りのコッコッコォゴゴゴーの「ゴゴゴー」は危険を察知した驚きか怒りの叫びの様にも聴こえました。それとも渡ってきた当初はこのように鳴くのかと少し疑問符付きでコノハズクと記録しました。
トケン類では、ツツドリの声が続きますが、托卵相手のセンダイムシクイの声がしないことが気がかりです。早川佳宏氏の芦屋のセンダイムシクイ10日情報からまだ海岸線に留まって英彦山への渡りが相当遅れているのでしょうか。ポポポ・・・の鳴き声は心なしか寂しく聴こえます。
花は、全山でアオダモとハイノキの白い花が咲き誇って近くでも遠くからも快晴の陽の光でより白く輝いていました。特に大木のハイノキの白はキラキラキラで、しばし立ち止まってしまいました。
【注】植物採取禁止:英彦山は特別保護区が設定されており、すべての植物は、採取すると自然公園法により6ヶ月の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。(同法第83条)
広塚忠夫 2013-05-08
広塚忠夫 2013-05-02
2013,5,2(木):快晴、弱風、11℃
経読林道林道入口:8:45〜途中から帆柱山へ〜一の岳:11:55〜経読林道を下る〜経読林道林道入口:15:20
経読林道入口では、先ずツツドリがポポポ・・・とお迎えです。歩き始めるとピョーピョーピョーとアオゲラ、キョキョキョとオオアカゲラ、ワォワオワォと馬鹿にした様なアオバト、焼酎一杯グイーとセンダイムシクイと続く囀りです。更に、ジュウイチとアカショウビンのサービスです。偶然出会った日高氏がアカショウビンのヒョウロロロのクリーンな録音を自慢げに聴かせてくれました。
花はコバノミツバツツジとオオカメノキが見頃です。ツクシシャクナゲは裏年のようで3割とひどく少ないようで、犬ケ岳からの登山者も3〜4割の情報でした。
【注】植物採取禁止:英彦山は特別保護区が設定されており、すべての植物は、採取すると自然公園法により6ヶ月の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。(同法第83条)
広塚忠夫 2013-04-18
2013.4.18(木):曇り、14℃〜19℃、中風
深倉園地:9:18〜草木垰:11:09〜11:40〜深倉園地:15:10
ツツドリ、オオルリ、キビタキが元気に帰還して居て、これから夏鳥の本格的な季節となります。
どちらかと言うと目立ちたがり屋のオオルリは、何度もポーズをとりますが、ツツドリとキビタキは鳴き声だけのサービスでした。一方、相変わらずのソウシチョウに対して、アオゲラの鳴き声が何度も響き渡りソウシチョウだけの深倉峡ではないぞ!と抵抗しているようでした。
花は、ゲンカイツツジが終わりコバノミツバツツジが輝いていました。例年より一週間程早いようです。
帰路で、毒蛇のヤマカガシがカエルを狙っていました。
広塚忠夫 2013-04-13
広塚忠夫 2013-04-09
2013,4,9(火)、曇り後晴れ、6℃〜8℃、中風(山頂は強風)
豊前坊:9:35〜シオジの森:10:31〜一本杉:10:57〜北岳:11:25〜山頂:12:40〜北西尾根コース経由〜バードライン分岐:13:31〜スキー場経由〜豊前坊:15:01
北岳ブナ林の寒風が吹く荒ぶど真ん中で握り飯を頂きました。なんとこの寒さにかかわらず、山国側からガビチョウが三度激しく鳴く。しかし、それっきりでした。オオアカゲラが警戒音をキョッ、キョッと間をおいて鳴き続け、やっと探し目が合うと飛び去った。反対の北側からはソウシチョウ、アオゲラ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、ミソサザイの囀りがばらばらに聞こえてきた。
花は、早くもハシリドコロが満開です。ミツバテンナンショウやフウロケマン、コガネネコノメソウ、タチネコノメソウも愉しませてくれました。
広塚忠夫 2013-04-04
広塚忠夫 2013-04-01
広塚忠夫 2013-03-12
広塚忠夫 2013-03-08
2013.3.8(金):くもり、強風、14℃〜16℃(黄砂で遠望は最悪)
コース:野営場:11:16〜バードライン分岐:11:41〜バードライン経由〜東屋:11:58〜表参道合流地点:12:11〜英彦山山頂:12:56〜北岳ブナ林:13:13(昼食)13:21〜三段の滝(天狗の滝):13:50〜野営場:14:50
大変遅い出発でした。
山頂では、まず咲く花の「マンサク」が満作です。独特の黄色い4個の花弁が珍しく人気の花です。山の挨拶も、“今日は暑いですね。もうマンサクが咲いていますよ!”裾野は蕾の細花小貝母(ホソバナコバイモ)が開花の準備中です。
三段の滝へ下るブナ林では、暖かさに誘われてミソサザイを始めゴジュウカラやヒガラ、イカルが恋の囀りに生命を吹き込んでいました。
昼過ぎに、山頂から降りてくる韓国釜山の登山客へ“こんにんちは”と投げかけると“オハヨウゴザイマス”と覚えたての愛嬌ある日本語がかえってきました。ひろつか
広塚忠夫 2013-03-06
2013.3.6(水):晴れ、弱風
夜明け前に出発して、河川や林道を探鳥して登山の予定であったが、ライトを点けて走行の鳥相は、大げさでなくて「うようよ」の表現がピッタシです。
野鳥研究家のH氏は、人の時間に合わせるのではなく、野鳥の活動サイクルに合わせて未明からの観察を奨励されていました。ほんま、常識を覆す鳥相にびっくりです。薄暗い道に現れるシロハラやホオジロ類などであろう。次第に明るくなるとベニマシコやエナガ、コゲラ、キクイタダキ、アオジの識別が可能となり、コジュケイが鳴いている上空にはノスリ、ハイタカが舞う。
時間が過ぎ登山を諦め、英彦山の裾野の外周を走る探索に切り替えた。気温が高く厚着を一枚づつはがしても暑く、春告げ鳥もホーホケキョと囀って、野道にはスミレが咲き始め、セリバオウレンやミスミソウも春を告げていました。
広塚忠夫 2013-02-28
2013.2.28(木)快晴:3℃〜13度、弱風
豊前坊:9:10〜シオジの森9:39〜一本杉:10:10〜北岳:10:31〜英彦山山頂:11:03〜北西尾根コース経由〜バードライン分岐:12:09〜スキー場:12:36〜豊前坊:13:06
万葉人達は霞がたなびくのをみて春の訪れを実感したそうですが、最近は、PM2.5や黄砂、杉花粉で鼻がむずむずするのが現代の難儀な春霞の実感だろう。しかし、北岳から遠く阿蘇山の涅槃像を望むと春霞に覆われているからこそ、幻想的に魅せてくれる。
鳥相は、春の到来のような暖かさで、ゴジュウカラとミソサザイが盛んに囀ってくれて、特に、ミソサザイは囀りの“チュピチュピピリリリー”地鳴きの“チャッチャッ”それに間近の枝に移って“ツリリリリ”と警戒声までご教授してくれました。スキー場近くではウソの声が聞こえ、アオゲラも盛んなドラミングでお嫁さん探しでしょうか。
快晴の英彦山は、心も晴れ晴れの一日でした。ひろつか
広塚忠夫 2013-02-20
2013,2,20(水)快晴から晴れ、弱風、0℃〜6℃
和上駐車場:8:00〜奉幣殿:8:21〜衣が池:9:06〜四王寺の滝:9:48〜南岳10:55〜英彦山山頂:11:18〜北西尾根コース経由:バードライン分岐:12:25〜野営場経由〜和上駐車場:12:53
鳥影は、修験道宝物館の前でエナガ、キクイタダキ、コゲラの混群が観察され、その他は、寒くなるとミソサザイはほとんど下界に下りると思われていますが、この厳寒にも強者が2羽観察されました。
樹氷は北西尾根コースが素晴らしく、南側よりエビの尻尾が長くて厚く逆光撮影を試みました。撮影プロが言われるには、樹木や花は逆光が順光よりうまく映え、順光ではのっぺりして見栄えがしないとのことでした。しかし、その特徴を生かすのは撮影技術のレベルの高さと比例するようです。山頂で、一眼レフ2台を首から下げて撮影されていたS氏(福岡から)が、久住山に比べて英彦山は“大人の美しさがあるので大好きです。”と評されていました。地元として嬉しいお言葉でした。
広塚忠夫 2013-02-07
広塚忠夫 2013-01-19
2013,1,19(土)、曇り、-2℃〜-4℃、弱風
コース:豊前坊:9:23〜シオジの森:10:03〜一本杉:10:28〜北岳:11:00〜英彦山山頂:11:48〜北西尾根コース経由〜バードライン分岐:14:02〜豊前坊:15:00
メンバー:8名
アイスバーンをゆっくり豊前坊に近づくと、雄鹿が現れ幸先よしでした。コースの積雪は20cmから30cm位から始まり、北岳から英彦山山頂経由の北西尾根の元山スキー場の区間は、膝か膝上の積雪で先頭は少し苦労しました。
樹氷は、融けていて薄いものやエビの尻尾状の厚いものなどいろいろと見せてくれました。グループで登るといつも羨ましく感じることですが、女性は喜びを大ぴろげにして“きれいね!”を連発してしばし立ち止まり、自然の芸術を味わいます。その点、男性は抑え気味に表現して、損をしているように思われるのは私だけでしょうか。
野鳥は、車窓から赤みの鳥が横切ったが識別できませんでした。本日の一番は、屏風岩付近でウソの鳴き交わしが聞こえ、♀の姿を皆さんと観察できました。しかし、あとの一羽は影法師に終わりました。
広塚忠夫 2013-01-02
2013年1月2日、曇り後小雪、弱風、マイナス1℃〜1℃
豊前坊:10:43〜シオジの森:11:08〜一本杉:11:48〜北岳:12:08〜英彦山山頂:12:39〜北西尾根コース経由:バードライン分岐:13:57〜豊前坊:14:45
あけましておめでとうございます。
正月の2日、孫たち5人は映画と買い物へ、私は解放されて2013年英彦山初登頂です。
豊前坊付近はアイスバーンで通行禁止の看板が設置されていましたが、登山道の積雪は、予想に反して10cm程度でした。
鳥影は、ハシブトガラスの鳴き声だけで、やっと、シオジの森でミソサザイが現れ鳴きながら岩影に隠れました。曇りから雪に変わり山頂まで鳥の声や姿には逢えませんでした。北西尾根コースを下り、バードラインに入り小鳥の動きが見えましたが、ガスで見通しが悪く識別は無理でした。
豊前坊に戻ると、子供たちがソリで遊んでいました。
ハシボソガラス3、ミソサザイ1
シカ1
広塚忠夫 2012-12-19
2012,12,19(水):曇り時々晴れ、-4〜4℃、弱風
豊前坊:9:54〜英彦山山頂11:45〜北西尾根コース〜スキー場経由〜豊前坊13:31
豊前坊付近は、薄いアイスバーンで気温はマイナス4℃弱風のコンディションでした。久しぶりのアイゼンの装着に手間取り10時前出発となりました。雲の隙間から陽が照りだしてきて次第に天気が良くなり、山頂までの光景は、青空に輝く樹氷が美しく何枚も撮影を愉しみました。
野鳥の鳴き声と姿は、ハシブトガラスだけで高住神社を過ぎたところでミソサザイの地鳴きと鳥影が見られた。しかし、ここから北岳のブナ林まで静寂の森でした。ブナ林でハシブトガラス以外にヤマガラが1羽、それに、ジュジュジュと小さな騒音のような地鳴きのハギマシコの2羽の飛翔が救いでした。シカも、北西尾根コースを下り、スキー場付近に2頭が観察されただけでした。
広塚忠夫 2012-12-03
2012,12,3(月)快晴〜くもり、弱風、8℃
深倉園地:9:24〜草木峠:11:30〜深倉峡園地13:00
スタート地点の深倉園地は、透き通るような青空にコナラの黄葉が輝いていました。しかし、中途から草木峠に近づくにつれて青空に雲が覆いかぶさってきました。
シカは、本日も6頭も現れて、異常な頭数と言えるのでしょう。
冬鳥は、ルリビタキの動きはシルエットによる観察でしたが、あの独特な地鳴きはジョウビタキの鳴き声に似て「ヒッヒッ」と鳴き、続いて「ブヮーブヮー」の私なりの聞きなしでルリビタキを識別しました。
今年の当たり鳥のキクイタダキは3羽の出現でした。この鳥は頭上の黄色い模様から「菊戴」と命名されていますが、この鳥にあやかって、12党の選択肢の多い乱選の衆院選では、少しでも明るい日本の未来を「戴けるよう」楽観していますが、どうなることやら。
広塚忠夫 2012-11-20
2012,11,20(火):快晴、中風、4℃〜8℃
薬師林道入口:9:10〜裏彦登山口:9:21〜ケルンの谷:10:56〜英彦山山頂:11:54〜北岳:12:39〜シオジの森13:18〜豊前坊:13:50〜薬師林道入口:14:29
薬師林道に近いカーブに差し掛かると、しっぽの長いヤマドリ♂が道のど真ん中を歩いていた。彼は驚いて法面に飛び移って林に向かったので、慌ててカメラを向けてシャターを切るが、全くピントはどこかへモニターを覗くと姿は見当たらずでした。
登山口から人工林が終わりにかかると、キクイタダキがチロチョロと動き回り翻弄されっぱなっしで居ると、対面の落葉の樹木にベレー帽が似合うコガラ(写真)が現れた。動きは早いが、餌をとっている時はゆっくり動作のチャンスがあり、青空バックにシャターを押した。結果は、やはり証拠写真のレベルでした。しかし、コガラの証拠を残せて満足でした。
英彦山山頂では、平日にもかかわらず快晴のためか50人以上の登山者が食事中であったので、静かな北岳ブナ林に下って腰を据えて朝食しながら、次を期待して待ったが、ハシブトガラスの声だけでした。
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