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調査研究部・真鍋直嗣 2024-05-03/
調査研究部・真鍋直嗣
どうして、こんなに同じ失敗を繰り返してしまうのだろう。2024年のプロジェクトM(2024年夜間録音調査/真鍋直嗣)は失敗の連続である。英彦山保護区の上仏来山分岐に設置したICレコーダーはアルカリ乾電池の点検を怠り、8日後の5/4にSDカードを回収するも容量不足で4/27,4/28,4/29の3日間だけしか録音されていなかった。1年振りだからと仕方がないやと深く考えもせず、電池とSDカードを交換、その時少し設定を変えた。そんな時は再度チェックをすると決めていたのに、怠ってしまった。何と次の回収では何も録音されていなかった。いや違う、チャンネルがFMに切り替わっていたらしく、ザーという音のみが9日間録音されていた。
そんなミスが大なり小なり各設置ポイントで起こってしまった。グダグダになったりもしたが、止めようとは思わなかった。アカショウビンやツツドリ、ジュウイチ、トラツグミ、ヨタカたちの鳴き声がスピーカーから聞こえると、「よく頑張って今年も来てくれた!」と声を掛けてあげたいし、私は私で「今年も宜しく!」と声を掛けられた気がするのである。
さて、今年の委託調査は求菩提山保護区も含まれるので、渡り(春)の調査時にICレコーダーを設置しており、繁殖期T調査時にICレコーダーごと回収して帰った。このICレコーダーの型式は古くSDカードが使えないタイプであった。ただ、唯一単4の乾電池を2本使用するので長時間録音できる。春と繁殖期Tの二つの調査の間隔は20日間くらい空けたいので、この時代遅れのICレコーダーを選んで設置した。結果、18日間の録音が記録されていた。
その中に何と、コノハズク、オオコノハズクの鳴き声が入っていたのである。コノハズクは4/30、5/3、5/4、5/14と声が入っていたし、私は繁殖期Tの調査時(5/18)にもその声を生で聞いた。その期間は2週間を超えているし、渡りの途中だとは思えない(同一の個体であれば)。ただ、残念なことに2回目の録音は周囲の環境を変えたかったので、標高を下げ場所を移してしまった。故に追認は出来ない。2回で終わる予定だったが、3回目を考えるとしよう。
第1回の回収分は12種記録したが、今後も数回聞き直しをするので増えるかもしれない。
[求菩提山鳥獣保護区]
資料を二つ(オオコノハズクとコノハズク)添付していますが、増幅はしていても音源の鳴き声は小さく、ボリュームを調節して(かなり上げて)聞いてみてください。ヘッドホンで聞いていて頂くとよく分かります。
(サイト注:サイト担当で、低域を中心にバックグラウンド・ノイズを低減し、1のファイルは冗長部分をカットした。いくらか聞きやすくなっている。)
(2024-05-25掲載)
酒井浩二 2024-02-12
『チフチャフ』インパクトのある名前です。さえずりの声から名付けられたと聞きました。
10年前の某雑誌記事でその名は知っていましたが、まさかの出会いでした。教えていただけなかったらムシクイの仲間くらいしかわからなかったと思います。
実際観察していてもやや距離があったこととキクイタダキを上回る敏捷な動きでその特徴である黒い足と嘴、やや不明瞭な眉斑の様子はよくわかりませんでした。どうにか撮れた画像を見て、ああなるほどと実感がわいた次第です。
初めての探鳥地でしたが、とても素晴らしい環境だと感じました。このような環境がずっと保たれるよう願うばかりです。
(2024-03-24掲載)