クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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 無人録音調査2021

本会(日本野鳥の会筑豊支部)では、フィールドにICレコーダーを設置し、無人で自動録音する調査方法「無人録音調査」により、夜間や早朝、昼間等、音による定点観察調査を実施しています。場所や時間等の設定が自由となるため、これまで困難とされていた各所フィールドの詳細な観察が、音声の証拠とともに可能となりました。2017年5月に開始され、驚異的な成果をあげています。

※本文中 @503x-xxxxのように記されたコードは地域メッシュにより取得した3次メッシュ・コード/世界測地系(地域を一意的に同定するため、日本全国を約1km四方の碁盤目に区分し、8ケタでコード化されたJIS規格。コード先頭の識別子@は世界測地系3次メッシュ・コードを意味する当サイトのローカル・ルール)
※声(地鳴き、さえずり)の記述は、「フィールドガイド 日本の野鳥」によります。参考:くまたか/さえずる野鳥リスト

無人録音調査 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年

2021年無人録音調査 | 録音ファイル | 種別識別表 | 録音ファイル別解析記録 | 2021年無人録音調査の考察

解析h11:筒井哲史 | 解析h14:林田達也 | 解析h12:野村芳宏 | 解析h2:西野真奈美 | 解析h13:梶原剛二

解析h8:阿部哲也 | 解析h10:渋田朗 | 解析h3:田辺憲子 | 解析h7:有働孝士 | 解析h4:森永光直

調査フォローアップ1 | 解析h5:渋田朗 | 解析h6:三浦博嗣 | 解析h1:佐藤久恵 | 解析h9:有本英一郎

2021年無人録音調査

広塚忠夫 2021-05-26

目的

昼間の観察及び各種野鳥生息調査と併せて、無人で自動録音する調査方法「無人録音調査」を加えて、英彦山鳥獣保護区・特別保護区の詳細な野鳥の生息状況を把握し、将来にわたりこの貴重な英彦山の自然保護の資料としたい。

種別識別表

有働孝士 2021-07-23

和名\idh1h2h3h4h5h6h7h8h9h10h11h12h13h14
1ヤマドリ2
2キジバト1
3アオバト9
4ミゾゴイ1
5ジュウイチ10
6セグロカッコウ2
7ツツドリ9
8ヨタカ8
9オオコノハズク2
10コノハズク5
11アオバズク5
12アカショウビン11
13コゲラ1
14アオゲラ10
15(リュウキュウサンショウクイ)3
16サンコウチョウ1
17カケス7
18ハシブトガラス4
19ヤマガラ5
20ヒガラ6
21シジュウカラ6
22ヒヨドリ7
23ヤブサメ1
24エナガ2
25メジロ1
26ゴジュウカラ1
27ミソサザイ4
28トラツグミ12
29クロツグミ2
30キビタキ5
31オオルリ5
32カワラヒワ1
33ソウシチョウ7
種数7151641281611372216712
カッコウ?
クマタカ?
[ニホンジカ]
[ムササビ]
  • 録音ファイル別に観察種をまとめた。
  • [?]付きの観察種のうち、同ファイル中に確定した種がある場合は省いたが、カッコウ?、クマタカ?は確定がないので別に掲載した。
  • 哺乳類のニホンジカ、ムササビを掲載した。ムササビは渋田朗氏の識別による。
  • [和名]の配列は、「日本鳥類目録」改訂第7版に準じた。
  • [和名]中( )内は亜種名。
  • [計]の観察数を降順に記した。上位ほど観察が多いことを示す。
    1. トラツグミ
    2. アカショウビン
    3. ジュウイチ、アオゲラ
    4. アオバト、ツツドリ
    5. ヨタカ
    6. カケス、ヒヨドリ、ソウシチョウ
    7. ヒガラ、シジュウカラ
    8. コノハズク、アオバズク、ヤマガラ、キビタキ、オオルリ
    9. ハシブトガラス、ミソサザイ
    10. (リュウキュウサンショウクイ)
    11. ヤマドリ、セグロカッコウ、オオコノハズク、エナガ、クロツグミ
    12. キジバト、ミゾゴイ、コゲラ、サンコウチョウ、ヤブサメ、メジロ、ゴジュウカラ、カワラヒワ

(2021-07-23掲載)

録音ファイル別解析記録

有働孝士(まとめ) 2021-08-14

録音ファイル別(解析者別)解析記録から和名を拾い出し、「日本鳥類目録」改訂第7版に準じて配列のうえ、まとめた。疑問種など未確定種は識別結果から除いている。( )内は亜種名。

2021年無人録音調査の考察

広塚忠夫 2021-08-13

2021年無人録音調査は4年連続の実績を踏まえて5年目に入り、本年の調査の中断を提起しましたところ、有働孝士情報部長から継続の重要さの提言を受け入れて、調査場所・調査回数を縮小し実施しました
調査実績は、ICレコーダー設置2回と解析データ(2時間/人)14個、解析は14人の協力者で完了できました。
鳴き声確認データは、オオコノハズク・コノハズクを始め32種+亜種1種であり、鳴き声記録回数の最高はアカショウビンとトラツグミが11データ/14となりました。
ICレコーダー設置を縮小したことから、解析に余裕が生れ解析者14人の他にも協力者が居られましたが、全員に割り当てが行き届かなくお詫び致します。更に、過去の解析には複数データの解析をお願いする方が居られましたが、今回は全て1回/人の割り当てで完了いたしました。(渋田朗氏のみ2回)
なお、解析できない鳴き声や不明音声の解析希望者については、エキスパートの渋田朗氏にフォローをお願いし、回答を頂きました。
設置時期は、5月13日と5月23日の5月中旬から下旬の2回の設置であり、本命のオオコノハズクとコノハズクについては5月上旬のみで5月下旬のデータ実績は得られませんでした。本命を重視する方針であれば、来年からの設置方針として4月中旬からの設置が適していると判断されます。
また、本年も情報部(有働孝士部長)により全データの集計と本会サイト「くまたか」に即応で掲載して頂き、種別識別表の作成等もされていますので、詳細な実施内容はそちらも参照願います。


解析h11:筒井哲史

筒井哲史 2021-07-14

h11_210525_04鬼杉@5030-1763筒井哲史.mp3

h11-002_210525_04鬼杉の解析遅くなりました。
確認種は23種でした、44分頃に不明な鳴き声がありました。また1時間43分55秒あたりにクマタカの鳴き声?が入っていました。その後でハシブトガラスが騒いでいたのでクマタカではないかと思っています。
確認種23種:アオゲラ、アオバズク、アオバト、アカショウビン、エナガ、オオルリ、カケス、キビタキ、クマタカ?、クロツグミ、サンコウチョウ、シジュウカラ、ジュウイチ、ソウシチョウ、ツツドリ、トラツグミ、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ヤマガラ、リュウキュウサンショウクイ
エクセルファイルはだいたい聞き取ったものを起こしました。完全ではなくすみません。

渋田です。筒井様検証の録音データ拝聴いたしました。

・クマタカ?とされている音声、たしかに猛禽類の声と思いますが申し訳ありませんが、不勉強で声だけで確実にクマタカと断定できる知見を持っていません。特に今回の声は、典型的でなくちょっと変わった声かなとも思います(警戒?)。

・不明とされている音声、筒井様本文では44分頃、リストでは0:40:00となっていますが、確認すると、0:39:53〜0:40:00にムササビと思われる唸り声が確認できました。44分頃には特に該当しそうな声は見つかりませんので、この声かと思います。

※サイト注:担当・広塚忠夫氏から渋田朗氏に不明分の検討を依頼し、回答いただいたものです。(2021-07-21掲載)

(2021-07-15掲載)

解析h14:林田達也

林田達也 2021-06-14

h14_210526_04籠水峠コース中間点@5030-1763林田達也.mp3

無人録音記録(h14_210526_04籠水峠コース中間点@5030-1763)について私なりに検討しました。その結果、EXCELファイルのとおり12種の鳴き声およびドラミングを確認しました。また、カラ類の鳴き声、キツツキ類のドラミング等、種を特定することができなかった音声もありました。ジュウイチの良く聞く「ジューイチ」とは違う鳴き声が録音されていましたので編集しています。周波数、およそ2.7kHz〜5.3kHzで、ややゆったりとした間隔(4.7〜2.0秒)で3度鳴いていました。

解析h12:野村芳宏

野村芳宏 2021-06-06

h12_210525_04籠水峠コース中間点@5030-1763野村芳宏.mp3

観察種(16種):ジュウイチ、トラツグミ、ツツドリ、アカショウビン、オオルリ、ミソサザイ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオゲラ、アオバト、ヒガラ、ハシブトガラス、カケス、ソウシチョウ、エナガ、キビタキ

録音状態も非常に良かった。山の鳥の鳴き声が多く聞かれ、英彦山に行ったような気分になった。アカショウビンが近くにやって来て、2羽の鳴き交わしが圧巻であった。

(2021-06-06掲載)

解析h2:西野真奈美

西野真奈美 2021-06-05

h2_210514_0400A0経読林道〇西野眞奈美.mp3

私の耳では聞き漏らし、聞き間違い多々あると思いますが…結果送ります。
いくつか不明な声(音)がありましたので宜しければ渋田さんに確認いただければと思います。
また鳥の名前の後に?があるのはちょっと自信がないものなので間違ってる時はごめんなさいです。

※遅くなりましたが渋田さんからのフォローしていただいた所を訂正してみましたので確認宜しくお願いします。(2021-07-20掲載)

(2021-06-05掲載)

解析h13:梶原剛二

2021-06-04

h13_210526_04鬼杉@5030-1763梶原剛二.mp3

無人録音設置回収お疲れ様。野鳥の声自信ありませんが、よろしくお願いします。

00:11 ジュウイチ
08:40 トラツグミ
15:12 ジュウイチ
17:10 トラツグミ
28:58 ジュウイチ
34:35 トラツグミ
40:42 ジュウイチ
42:15 ジュウイチ
42:42 ヨタカ
42:50 ヨタカ
47:31 ジュウイチ
53:45 ツツドリ
54:57 アカショウビン
55:25 ツツドリ
57:52 アカショウビン
58:25 ツツドリ
1:00:35 ツツドリ
1:01:02 アカショウビン
1:05:34 アカショウビン
1:08:47 アカショウビン、ツツドリ
1:09:16 アカショウビン、ツツドリ
1:10:12 アカショウビン、ツツドリ
1:13:06 アオバト
1:15:59 アカショウビン
1:17:42 アカショウビン
1:23:20 ジュウイチ
1:25:51 ツツドリ
1:29:32 アオバト
1:31:00 アオバト、アオゲラ
1:33:40 アオバト、ツツドリ
1:37:36 [ドラミング]
1:39:20 ツツドリ
1:43:55 アオゲラ
1:47;50 アオバト
1:58:57 アオバト

(2021-06-04掲載)

解析h8:阿部哲也

2021-06-03

h8_210515_1900A0薬師林道〇阿部哲也.mp3

今回はコノハズクの鳴き声しか確認出来ず。雨音で他の鳥の鳴き声が聞き取れませんでした。

経過時間種名鳴き声等々
0:00〜14:00コノハズク最初から最後まで雨音が在り聞きづらい
48:00〜1:20:00コノハズクか鳴いているが雨音で確認出来ないコノハズクは最初から最後まで鳴いているようですが
1:20:0〜1:32:00コノハズク わりと聞こえる一部雨音と混じって聞こえない箇所が在ります。
1:32:00〜1:38:00雨音のみ
1:38:00〜2:00:00コノハズク

(2021-06-03掲載)

解析h10:渋田朗

2021-06-03

h10_210523_19籠水峠コース中間点@5030-1763渋田朗.mp3

ご指定の録音ファイルを分析しましたので報告します。
フクロウ科がいないなど、種類としては少ないですが、セグロカッコウが比較的好条件で、約4分間鳴き続けました。
約1分半を切り出したファイル添付します。今年はセグロカッコウ好調ですね。

ソウシチョウ
オオルリ
アカショウビン
ミソサザイ
キツツキ科地鳴き(ケッケッ)
セグロカッコウ
トラツグミ
ヤマドリ(母衣打ち)

(2021-06-03掲載)

解析h3:田辺憲子

2021-05-31

h3_210514_0400A0薬師林道〇田辺憲子.mp3

(2021-05-31掲載)

解析h7:有働孝士

2021-05-31

h7_210515_0400A0薬師林道〇有働孝士.mp3

確認種(16種):アオバト、ミゾゴイ、ジュウイチ、ヨタカ、コノハズク、アオバズク、アカショウビン、アオゲラ、(リュウキュウサンショウクイ)、カケス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、トラツグミ、ソウシチョウ

オオコノハズク推定は、38:30ごろから断続的に55:48ごろまで聞かれた「ウォッ、ウォッ、ウォッ」という太めの声(45:04-45:14)が元。たぶんオオコノハズクであろうと思いますが、いかがでしょうか。その後、広塚忠夫様、渋田朗様によりミゾゴイと判明しました(感謝)。52:50ごろに「チヨ、チヨ、フィヨ」と聞こえるさえずりのような不明声も気になります。渋田朗様によれば、「アカショウビンがちょっと変な声を出しているのかな?とも思えます」とのことです。お二方にはお手数をおかけいたしました。ありがとうございます。(2021-06-08)
再生直後でも、コノハズク、トラツグミ、ヨタカ、ジュウイチなど夜の鳥で賑わいますが、開始後1時間(午前5時)ごろからいわゆるドーン・コーラスの時間帯になったのか、それまでの夜の鳥に、アオバト、アカショウビン、ヤマガラなどカラ類、カケスなどが加わりました。最後の15分間では、ソウシチョウの柔らかな声にリュウキュウサンショウクイ(亜種)が混じり、すっかり夜が明けたことを知りました。
他の方には申し訳ない素晴らしく良い録音ソースだったので、2時間一気に聴いてしまいました。

(2021-05-31掲載)

解析h4:森永光直

2021-05-30

h4_210514_1900A0経読林道△森永光直.mp3

録音時間鳥種声種類備考
開始から16:40までアオゲラ地鳴き遠くで
16:40以降ツツドリ遠くで数回
33:20前後ヨタカ遠くで
1:06:40から最後までトラツグミさえずり遠くで

全体を通して、ほとんど雨の音で鳥の声は少ない。
アオゲラとオオアカゲラ比較しましたが、小生はアオゲラと判断致しました。

(2021-05-30掲載)

調査フォローアップ1

渋田朗 2021-05-28

h5_210514_1900A0薬師林道〇渋田朗.mp3

19:04 セグロカッコウ

19時の録音スタートからコノハズクが鳴き続けていましたが、それに続いて何度もセグロカッコウの声が入っていました。比較的状態の良かった時間帯を切り出しましたが、ノイズ低減などで少々不自然な音になっています。

19:47 フクロウ科3種のコーラスなど

以下、ファイル冒頭からの経過時間。
00分00秒 コノハズク(録音開始の19時からほぼ鳴き続け)
00分06秒 オオコノハズク 笑い鳴き(ワッハッハッ)
00分16秒 アオバズク鳴き始め
00分26秒 ヨタカ(以後断続的に)
00分39秒 アオバズク2羽
00分50秒 ホ〜という小さく長い声 聞いたことない声 1分48秒くらいまで断続的に フクロウ科?哺乳類?
01分50秒 アオバズク だんだん変わった声になる

(2021-05-28掲載)

解析h5:渋田朗

2021-05-25

h5_210514_1900A0薬師林道〇渋田朗.mp3

ご指定の録音ファイルを分析しましたので報告します。
大変面白い録音でした。後日切り出したものを投稿しようと思います。

h5_210514_1900A0薬師林道〇渋田朗.WAV

コノハズク
アカショウビン
アオゲラ
ソウシチョウ
セグロカッコウ
ジュウイチ
不明大型ツグミ類
ヒヨドリ
トラツグミ
ツツドリ
ヨタカ
オオコノハズク(笑い鳴き)
アオバズク(複数)
不明フクロウ科??

(2021-05-26掲載)

解析h6:三浦博嗣

2021-05-24

h6_210515_0400A0紅葉谷△三浦博嗣.mp3

スタートから1:01:00までは、水音のみで鳥の声は入っていませんでした。
1:02:35前後ヨタカ
1:06:45〜1:08:00前までツツドリ(他はヒヨドリ)
1:12:50前後かすかにカッコウ?
1:15:00〜19アオゲラ(近くになったり遠くに)
1:21:00前後〜23:00オオルリ他(ヒヨドリ、キビタキなど)
1:24:30前後遠くでアカショウビン
1:26:00オオルリ他
1:28:00前後アカショウビン
1:28;20〜1:29:00ツツドリ
1:32:50キジバト(遠くでしばらく鳴く)
1:37:10前後アオゲラ(以降1:40:頃まで鳴く)
1:46:00ツツドリ
その他、常にヒヨドリの声は判別出来るも、水音や識別未熟で判別できませんでした。

(2021-05-26掲載)

解析h1:佐藤久恵

2021-05-21

h1_210513_1900A0薬師林道〇佐藤久恵.mp3

先ほどからホトトギスが鳴いています。我が家では初鳴きです。
明日はお天気そうなので豊前坊ルートに行こうと思っています。
そのためにも解析(宿題)を提出して...。では、送ります。

(2021-05-26掲載)

解析h9:有本英一郎

2021-05-20

h9_210516_0400A0薬師林道〇有本英一郎.mp3

無人録音調査、分析してみましたので結果をお送りします。
58:55に不明な鳴き声ありその他CDのカラ類はちょっと苦手です。
Gはヤブサメとしましたが、ちょっと自信がありません。

(2021-05-26掲載)

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