本会(日本野鳥の会筑豊支部)では、フィールドにICレコーダーを設置し、無人で自動録音する調査方法「無人録音調査」により、夜間や早朝、昼間等、音による定点観察調査を実施しています。場所や時間等の設定が自由となるため、これまで困難とされていた各所フィールドの詳細な観察が、音声の証拠とともに可能となりました。2017年5月に開始され、驚異的な成果をあげています。
※本文中 @503x-xxxxのように記されたコードは地域メッシュにより取得した3次メッシュ・コード/世界測地系(地域を一意的に同定するため、日本全国を約1km四方の碁盤目に区分し、8ケタでコード化されたJIS規格。コード先頭の識別子@は世界測地系3次メッシュ・コードを意味する当サイトのローカル・ルール)。
※声(地鳴き、さえずり)の記述は、「フィールドガイド 日本の野鳥」によります。参考:くまたか/さえずる野鳥リスト
真鍋直嗣 2023-05-14
今回から、英彦山(一部特別保護地区)鳥獣保護区で行ったプロジェクトМ(夜間録音調査/真鍋)の報告です。4地区に分け調査を行いました、今回は北岳・豊前坊地区の報告です。
真鍋直嗣 2023-04-24
今回から、英彦山(一部特別保護地区)鳥獣保護区で行ったプロジェクトМ(夜間録音調査/真鍋)の報告です。4地区に分け調査を行いました、今回は北岳・豊前坊地区の報告です。
(2023-08-26掲載)
真鍋直嗣
2023-08-05
今月はプロジェクトМ2023(夜間録音調査)の鳥獣保護区バージョン。フクロウ類を探し、鳥獣保護区内で野鳥録音調査をする「鳥獣保護区でフクロウを探す」です。
英彦山(一部特別保護区)保護区はもちろんプロジェクトМの舞台であり、今年も録音調査は行いましたが、加えて上野鳥獣保護区、川崎鳥獣保護区、田川鳥獣保護区でも夜間の録音調査を行いました。流石に鳥獣保護区に指定される地域です。3つの鳥獣保護区全てにフクロウはいました、その報告です。
英彦山(一部特別保護区)保護区については、プロジェクトМ2023の報告で、詳しく報告します。
(「野鳥だより・筑豊」2023年8月号より転載 2023-08-05掲載)
森永光直 2023-06-20掲載
音開始より54:00までの間は雨・風で小鳥の声は無し。以降は下記小鳥が確認されました。
1.ツツドリ、2.キビタキ、3.クロツグミ、4.シジュウカラ、5.ヒヨドリ、6.アオゲラ、7.キジバト、8.メジロ、9.オオルリ、10.カケス
音源ファイル:
k06_230501_0400A0_森永光直.WAV
三浦博嗣 2023-05-19掲載
2023-04-30 19:00開始
1. | 0:00:20〜0:56:00 | トラツグミ(遠くなったり近くなったり) |
2. | 0:59:30 | アカショウビン(3回鳴く) |
3. | 1:01:00〜1:04:10 | クロツグミ |
4. | 1:02:40 | アカショウビン(3回鳴く) |
5. | 1:03:55〜1:04:10 | アカショウビン(2回鳴く) |
6. | 1:04:50〜1:23:00 | ジュウイチ(断続的) |
7. | 1:06:40 | アカショウビン(2回鳴く) |
8. | 1:07:50〜1:11:00 | クロツグミ(断続的) |
9. | 1:08:10 | ヒガラ |
10. | 1:08:50〜1:10:10 | ヒガラ、ジュウイチ、クロツグミ(断続的 |
11. | 1:10:11〜1:13:00 | ツツドリ、ヒガラ、ジュウイチ、クロツグミ(断続的) |
12. | 1:13:40 | アオゲラ、ジュウイチ |
13. | 1:14:50 | アオバト |
14. | 1:15:10〜1:17:00 | ツツドリ、ヒガラ、ジュウイチ(断続的) |
15. | 1:17:00 | ハシブトガラス |
16. | 1:20:10 | コジュケイ |
17. | 1:22:40 | アオバト |
18. | 1:23:35 | ヒヨドリ |
19. | 1:51:48 | カケス |
(1:23:00以降、終了までツツドリ、ヒガラ、ジュウイチ、アオバトが断続的に出る) |
音源ファイル:
k04_230503_0400A0_三浦博嗣.WAV
渋田朗 2023-05-13掲載
夜の鳥が少なかったのがちょっと残念でした
トラツグミは最初から最後まで、大体録音全体で囀っていました。
音源ファイル:
k02_230501_0400A0_渋田朗.WAV
梶原剛二 2023-05-12掲載
2023-05-02 04:00開始
0:00:01 | トラツグミ |
0:18:40 | トラツグミ |
0:20:55 | ウグイス |
0:30:01 | トラツグミ |
0.58:00 | ガビチョウ |
1:08:38 | シジュウカラ |
1:09:16 | アカショウビン |
1:09:52 | シジュウカラ |
1:10:20 | アカショウビン |
1:10:20 | アオバト |
1:10:55 | アカショウビン |
1:13:08 | アカショウビン |
1:14:17 | アオゲラ |
1:16:52 | ガビチョウ |
1:17:43 | アカショウビン |
1:20:58 | ツツドリ |
1:22:34 | ツツドリ |
1:22:47 | アオゲラ |
1:23:11 | シジュウカラ |
1:26:03 | ヒヨドリ |
1:26:31 | シジュウカラ |
1:29:45 | ヒヨドリ |
1:31:05 | キビタキ |
1:31:26 | アオバト |
1:32:24 | ハシブトガラス |
1:35:31 | アオバト |
1:35:43 | キビタキ |
1:37:10 | アオバト |
1:37:54 | シジュウカラ |
1:38:39 | アオゲラ |
1:39:40 | キビタキ |
1:39:54 | カケス |
1:41:37 | キビタキ |
1:49:41 | キビタキ |
1:51:11 | ヒヨドリ |
1:55:22 | アカショウビン |
1:56:23 | アカショウビン |
1:57:40 | アカショウビン、キビタキ |
1:58:08 | キジバト |
1:58:36 | アカショウビン 最後まで |
音源ファイル名:
k03_230502_0400A0_梶原剛二.WAV
岡部海都 2023-05-12掲載
音データ確認しました。めぼしいものはなく、ミソサザイ、クロツグミ、イカル、キビタキ、ツツドリ、アオゲラ?、不明鳴き声、ムササビ?(出現順)などでした。
2023-04-30 19:00開始
0:00:00 | ミソサザイ | 囀り | |
0:00:15 | クロツグミ | 囀り・地鳴き | 0:16:56まで。断続的に鳴いている。マイクに近い。複数個体。 |
0:00:38 | イカル | 囀り | |
0:05:18 | キビタキ | 地鳴き | 0:15:11まで |
0:05:26 | ツツドリ | 囀り | |
0:06:38 | アオゲラ? | ||
0:35:08 | シィッと1声強い声 | ||
0:43:50 | ムササビ? |
音源ファイル:
k01_230430_1900A0_岡部海都.WAV
2023-05-19掲載
回 | id | 録音日 | 開始 | 設置場所 | @メッシュ | 解析者 | 録音ファイル(*.WAV) |
1 | k01 | 2023-04-30 | 19:00 | 古処山 | 5030-1588 | 岡部海都 | |
1 | k02 | 2023-05-01 | 04:00 | 古処山 | 5030-1588 | 渋田朗 | |
1 | k03 | 2023-05-02 | 04:00 | 古処山 | 5030-1588 | 梶原剛二 | |
1 | k04 | 2023-05-03 | 04:00 | 古処山 | 5030-1588 | 三浦博嗣 | |
1 | k05 | 2023-04-30 | 19:00 | 屏山 | 5030-1690 | 筒井哲史 | |
1 | k06 | 2023-05-01 | 04:00 | 屏山 | 5030-1690 | 森永光直 |
広塚忠夫 2023-05-03
2023年4月30日に嘉穂アルプス(古処山・屏山・馬見山)にセットしていた4ヶ所8個のICレコーダーを、本日(5月3日)盗難もなく撤収でき安堵しました。よって、解析準備ができ次第、みなさまへメール送信しますので解析方お願い致します。
内訳は、各1台に2時間記録が3個の6時間で、8台の総計48時間になります。送付前に、ICレコーダーの記録の最初・中盤・最終部分をざっと点検し、鳴き声の記録の存在するものだけを送りますので、少し時間を貸していただきます。
遊人の杜から古処山山頂へ登り、ツゲの原始林・古処山頂分岐を経由して遊人の杜までのルート上の野鳥の鳴き声や樹幹移動の姿の観察は、夏鳥のご帰還で本格的な渡りシーズンの到来で心が躍りました。
ジュイチージュイチーと2ヶ所でジュウイチの鳴き声は初鳴で、ツツドリの“ポポ・ポポ"は3ヶ所から聴こえてきました。人気のアカショウビンが古処山山頂で小休止時にキョロロロローのサービスを繰り返してくれました。手前で囀っているのはヒガラと思われます。 丁度若い男女の登山者も休憩していたので、教えると喜んでくれました。
昼間の楽しい記録に併せて、超早朝と夜間帯の多くの鳴き声が記録されていることを期待しています。
(2023-05-05掲載)
広塚忠夫 2023-04-30
2023年は、早速、通称・嘉穂アルプス(古処山・屏山・馬見山)の無人録音調査を開始しました。2017年5月から2021年5月まで、英彦山鳥獣保護区・特別保護区を中心に周辺部を含め詳細な野鳥の生息状況を把握するため、昼間の野鳥生息調査と併せて、無人で自動録音する調査方法「無人録音調査」を加えて実施しました。
結果は、驚きのオオコノハズクの鳴き声記録を始めコノハズクなど多くの野鳥の鳴き声分析の貴重な記録が蓄積できました。その5年間の調査記録の成果を踏まえて、2022年からは英彦山から低山の鳴き声調査に変更し、昨年は大法山・白馬山鳥獣保護区を調査し当会サイト「くまたか」に発表しました。
続いて、2023年は嘉穂アルプス(古処山・屏山・馬見山)に移動してICレコーダーを設置しました。
遊人の杜から渓谷に沿って登っていくとコミヤマスミレ(小深山菫)の群落とその他スミレ類やナンゴクウラシマソウ(南国浦島草)・ヒメウラシマソウ(姫浦島草)など次々に迎えて呉れました。
人工林から自然林に踏み込むとアオゲラとクロツグミまで出現してくれたので、ここが適地と判断して第一ポイントに指定して、ICレコーダーを取り付けました。
ここから20分超で古処山に現着すると15人程の登山者と挨拶を交わしました。山頂では秋月側から盛んにツツドリが“ポポ・ポポ"と楽しい鳴き声が届きましたが、皆さんは聴こえているのかどうか、雑談に夢中のようでした。
次のポイント探しに、ツゲの原始林・古処山頂分岐から遊人の杜への急斜面を下って行きました。ここでもツツドリと托卵相手のセンダイムシクイの囀りが喜ばせて呉れて、オオアカゲラ(大赤啄木鳥)まで観察できたので、ここを第二ポイントとしてICレコーダーを設置しました。
下りながら次の第三ポイントを模索しましたが、何せ両サイドの川の流れの音が高く、水の音を拾うので、諦めて、下山後は馬見山登山口に移動して、人工林の中を300m程登った地点を第三ポイントに決め設置しました。
第四ポイントの適切な場所がなく、また、戻って屏山登山口へ移動し、ここから約500mまで登り、なんとか水音を防ぐ低木に設置して4ケ所目を完了しました。
英彦山の成果程は期待できないと想定していますが、本日は8個のICレコーダーに早朝4時から6時と夕方19時から21時の各2時間をセットしました。録音失敗がなければ総計48時間の膨大な記録となり、またまた、多くの方々に鳴き声の分析をお願いすることになりますので、楽しみながら分析して頂ければ幸です。
(2023-05-02掲載)
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