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くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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 無人録音調査 2025

本会(日本野鳥の会筑豊支部)では、フィールドにICレコーダーを設置し、無人で自動録音する調査方法「無人録音調査」により、夜間や早朝、昼間等、音による定点観察調査を実施しています。場所や時間等の設定が自由となるため、これまで困難とされていた各所フィールドの詳細な観察が、音声の証拠とともに可能となりました。2017年5月に開始され、驚異的な成果をあげています。

※本文中 @503x-xxxxのように記されたコードは地域メッシュにより取得した3次メッシュ・コード/世界測地系(地域を一意的に同定するため、日本全国を約1km四方の碁盤目に区分し、8ケタでコード化されたJIS規格。コード先頭の識別子@は世界測地系3次メッシュ・コードを意味する当サイトのローカル・ルール)
※声(地鳴き、さえずり)の記述は、「フィールドガイド 日本の野鳥」によります。参考:くまたか/さえずる野鳥リスト

無人録音調査 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年

プロジェクトM2025\田川鳥獣保護区録音調査報告

調査研究部・
真鍋直嗣
2025-04/06

  1. はじめに
    プロジェクトM2025では地元(田川市郡)の鳥獣保護区でも調査を行っている。今年は上野鳥獣保護区と田川鳥獣保護区で調査を行った。
  2. 調査の目的
    地元の鳥獣保護区にて夜間録音調査(プロジェクトM2025)を行い、地元の記録の出ない(少ない)、主に夜間に活動する野鳥の生息状況を把握する。
  3. 調査方法
    録音機(ICレコーダー)のタイマー録音を用いて、連日定時録音を実施する。
  1. 調査結果
    田川鳥獣保護区(面積1048ha)
    場所:田川市
    1. 設置場所(tg-1):伊加利 @5030-3656
      調査期間:2025年4月18日〜25日
      調査時間:18時40分〜20時00分(80分)
      確認種:キジバト、トビ、オオコノハズクフクロウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、センダイムシクイ、メジロ、キビタキ、スズメ、ガビチョウ以上(13種) なお、プロジェクトM調査対象種は太字で記す(以下同様)
      録音:
      1. フクロウ
      2. オオコノハズク犬鳴き
      3. オオコノハズク木魚鳴き
      4. アカショウビンかな
      5. センダイムシクイ
    2. 設置場所(tg-2):伊田 @5030-3666
      1. 調査期間(1回目):2025年5月1日〜6日
        調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
        確認種(7種):キジバト、フクロウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ
      2. 調査期間(2回目):2025年5月29日〜6月6日
        調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
        確認種(11種):ホトトギス、フクロウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、スズメ、ガビチョウ
        録音:
      3. フクロウ
  2. 【田川鳥獣保護区録音調査・確認全種16種】:ホトトギス、キジバト、トビ、オオコノハズクフクロウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、キビタキ、スズメ、ガビチョウ
  3. 考察
    今年の調査は田川鳥獣保護区内に住んでいるのにも関わらず調査地や調査期間は杜撰そのもの、調査地は前年と同じ場所であり、新規の場所も見つけもしなかった。調査期間も短く、しかも細切れとなってしまった。2023年のコノハズクとの再会を儚い夢と初めから諦めていたのかもしれない。それでも伊加利(tg-1)でオオコノハズクが鳴いてくれた(4/21、25)。フクロウも同所(tg-1)で4/20〜25、伊田(tg-2)で5/3〜5で鳴いてくれました。3年連続であり、田川鳥獣保護区の守り神であろうと思う。来年は鬼に笑われないよう、守り神にも誓ってもっとちゃんとした調査にする。
  4. 【終了報告】
    今回の田川保護区の調査報告をもって今年のプロジェクトM2025は終了する。
    今年もプロジェクトMは3つの柱を設けた。まずは本来の英彦山山系での録音調査、2つ目は今年度の県委託調査地での調査(八木山鳥獣保護区、八屋鳥獣保護区)、そして地元の鳥獣保護区での調査のであった(上野鳥獣保護区、田川鳥獣保護区)。
    3つの柱を設けた意図の一つには、県の委託調査では現地調査と文献調査の2本立てであり、鳥獣保護区によっては文献資料がない(見つからない)保護区もあった。そこでプロジェクトMで調査を行い、支部サイトや支部報に載せれば資料になり得る、と目論んだ次第である。

(2025-09-15掲載)

プロジェクトM2025\上野鳥獣保護区録音調査報告

調査研究部・
真鍋直嗣
2025-05/06

  1. はじめに
    プロジェクトM2025では地元(田川市郡)の鳥獣保護区でも調査を行っている。今年は上野鳥獣保護区と田川鳥獣保護区で調査を行った。
  2. 調査の目的
    地元の鳥獣保護区にて夜間録音調査(プロジェクトM2025)を行い、地元でも記録の出ない(少ない)、主に夜間に活動する野鳥や、早朝録音を行い渡り途中の野鳥の生息状況を把握する。
  3. 調査方法
    録音機(ICレコーダー)のタイマー録音を用いて、連日定時録音を実施する。
  1. 調査結果 上野鳥獣保護区(面積:339ha) 福智町上野(あがの)
    1. 設置場所(ag-1):福智中宮神社 @5030-4673
      調査期間(早朝-1):2025年5月2日〜4日 05時00分〜06時10分(70分)
      確認種(15種):キジバト、アオバト、リュウキュウサンショウクイ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、オオルリ、キビタキ、コジュケイ、ソウシチョウ、ガビチョウ。なお、プロジェクトM調査対象種は太字で記す(以下同様)
      調査期間(夜-1):2025年5月5日〜8日 05時00分〜06時10分(70分)
      確認種(5種):ツツドリ、ミゾゴイフクロウ、ハシブトガラス、キビタキ
      • 001.フクロウ.2025.5.7,上野ag-1.mp3
      • 002フクロウ二羽の掛け合い、2025-05-07、上野ag-1
    2. 設置場所(ag-2):皿山(去年と同所の墓地隣接地) @5030-4662
      調査期間(夜-2):2025年5月9日〜5月14日 18時50分〜20時10分(80分)
      確認種(7種):アオバズクフクロウ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、キセキレイ、ソウシチョウ
      • 003.アオバズク,2025.5.13,上野ag-2
    3. 設置場所(ag-3):(ag-2)から約100m離れた雑木林 @5030-4662
      調査期間(早朝-2):2025年5月16日〜5月25日 04時50分〜06時10分(80分)
      確認種(16種):ホトトギス、キジバト、アオバズク、コゲラ、リュウキュウサンショウクイ、サンコウチョウ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、カワラヒワ、コジュケイ、ソウシチョウ、ガビチョウ
      調査期間(早朝-3):2025年5月26日〜6月4日 04時40分〜06時00分(90分)
      確認種(19種):ホトトギス、キジバト、アオバズク、コゲラ、アオゲラ、リュウキュウサンショウクイ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、キビタキ、キセキレイ、コジュケイ、ソウシチョウ、ガビチョウ
      • 004.サンコウチョウ、2025.5.20、上野ag-2
    4. 設置場所(ag-3): @5030-4662
      調査期間(夜-3):2025年5月25日〜6月3日 18時50分〜20時10分(80分)
      確認種(15種):ホトトギス、キジバト、アオバズク、アオゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、キビタキ、コジュケイ、ソウシチョウ、ガビチョウ
      調査期間(夜-4):2025年6月4日〜6月6日 18時50分〜20時10分(80分)
      確認種(15種):ホトトギス、ミゾゴイアオバズクフクロウ、アオゲラ、サンコウチョウ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、キビタキ、キセキレイ、コジュケイ、ソウシチョウ、ガビチョウ
      • 005.サンコウチョウ、2025.5.26,上野ag-3.mp3
      • 006.ミゾゴイ、2025-06-04、上野ag-3

    【今回上野鳥獣保護区録音調査確認全種 (25種)】ホトトギス、ツツドリ、キジバト、アオバト、ミゾゴイアオバズクフクロウ、コゲラ、アオゲラ、リュウキュウサンショウクイ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、オオルリ、キビタキ、キセキレイ、カワラヒワ、コジュケイ、ソウシチョウ、ガビチョウ

  2. 考察
    今年の上野での調査はレポート「調査地Bの風景」で書いたように失敗から始まった。既にそこで説明したので詳細は省くが、何もなければ4/20が調査開始となっていた。
    さて、今年の調査は早朝調査も併せて行っている。故に、本報告の表題を「上野鳥獣保護区録音調査」とした。(ag-1)で5/2〜4を早朝調査、夜調査は5/4〜8とし、(ag-2)では5/9〜14では夜調査、5/16〜25では早朝を調査した。ICレコーダも増えていたので、(ag-3)では5/25〜6/3の夜調査と5/26〜6/4の早朝調査では同じ場所に2台取り付けて調査をした。6/4〜6の最終録音は夜調査とした。
    去年の調査ではアカショウビン、センダイムシクイ(5/24)、メボソムシクイ(5/26)、県委託調査でヤイロチョウ(6/1)の記録があり、渡りルート上であれば「今年も」と淡い期待を抱いての調査であったが、今年はこれらの鳥の登場はなかった。それでも去年の記録にはない夏鳥のツツドリが5/7に鳴いた(当初、アオバズクとしていたものを聞き直しでツツドリと判明し訂正した)、だが1日限りで以後に記録はなく、移動して行ったと思われる。
    ただし、サンコウチョウは今年も5/16(早朝-2)に最初に記録され、以後度々鳴きつづけ6/6(夜-3)の最終日まで鳴いていた。繁殖の可能性があるのではと考えているが、確証はない。来年、再来年と続けての到来を期待する。(各確認リストでは下線を引いている)
    プロジェクトMの調査対象種ではミゾゴイアオバズクフクロウの3種が記録されおり、其々を考察する。

    ミゾゴイ
    ミゾゴイは去年の4/25と、5/26、27に記録があったが、今年は5/4(夜)と6/4(夜)で記録された。2日だけでちょっと寂しい気もするが、あの超低音の鳴き声は遠くへは伝播する可能性は低く、少し遠ければ聞こえず録音もされない。そう、約1カ月の空白があっても6/4に鳴いて、繁殖時期に記録されことで、繁殖の可能性は保持された(と思う)。

    アオバズク
    アオバズクは去年の記録はなく、録音調査では今年が初めてである。今年、(ag-2)では(夜)5/10、12、14に鳴いており、(ag-3)では(早朝)5/16、19〜21、27と(夜)5/27、6/4に鳴いていた。両地点の距離は約100mなので同一個体の可能性はあり、その個体が6/4まで留まってたいたとするならばミゾゴイ同様に繁殖の可能性だってあり得る(と思う)。そう来年に期待したい。

    フクロウ
    フクロウは留鳥であり、去年も記録され今年も多いに期待をした。今年は5/5(早朝)より鳴き始めた。そして、(ag-1)、(ag-2)、(ag-3)と全ての場所で鳴き声は録音されていた。フクロウの縄張りの広さがどれくらいなのかは把握できていないが、(ag-1)と(ag-2)の距離は約500m、同一個体ではと思うが、はたして同一個体ではないとの可能性は全くないとは言えないだろう。また、繁殖可能性についてだが、5/7の録音には同一個体と異なる鳴き声が、合いの手をいれているように鳴き合いをしていた場面があった。録音の状態が良いとは言えず、これらの声は録音場所からかなり離れていて、不鮮明であった。あの金切声の様な雌の声との鳴き合いや幼鳥の鳴き声でも入っていれば、繁殖は確実となるのだが…。アオバズクフクロウに期待を寄せるのは、そうさせる豊かな自然環境がここ福智山麓上野には残されているからである。

    調査は来年もやるぞ!と宣言して、報告を終了する。

(2025-09-07掲載)

2025年英彦山山系録音調査総括

調査研究部・真鍋直嗣 2025

前回の鷹ノ巣山地区報告で各地区の報告は全て終えた。今回は英彦山山系録音調査全体の考察を行い2025年度調査の総括とする。

  1. 今回の調査地区について
    地区の選定については昨年と同様とし、もう一箇所鬼杉地区の調査を再開しようと考えていた。当初の2017、2018年は鬼杉地区(籠水峠含む)を調査していたが、支部の録音調査と被っていたので以後支部調査に委ねた。ただ、支部調査でも2022年以後は鬼杉地区の調査は行なわれてはいない。3月に事前調査に出かけたが、英彦山権現社から先の林道の車進入禁止が解かれていなかった(改修工事は終了したと思う)。駐車場から鬼杉、籠り水峠までの徒歩往復は体力的に無理だと判断し、その代わりに英彦山権現社の約200m先に入り口がある玉屋神社周辺を調査地区に加えた。英彦山山系を西から深倉地区、玉屋神社地区(以後、玉屋地区)、英彦山神宮地区(同、神宮地区)、英彦山青年の家地区(同、青年の家地区)、北岳登山道地区(同、北岳地区)、鷹ノ巣山地区(同、鷹ノ巣地区)の6箇所である。
  2. 事前準備について
    準備作業、事前チェックが今年も抜けている部分が多くあった。毎年のように報告書に「スイッチが入っていない」だとか、「設定のミス」等の世迷言を書き綴ってきたのに、今年も同じことをやってしまった。昨年来に買い足したICレコーダーの設定を初期化、新たに設定するという決まりきった作業を怠った為、録音ミスが起こってしまった。そして購入したICレコーダーは中古品であったも性能に差はなかった。来年の総括に「設定ミス」という言葉を使わぬようにする。
  3. 録音時間と調査期間の開始及び終了について
    録音開始時間は日没前10分開始と考えたが、日々刻々と変わるので前半18時50分、後半19時開始としたがそれぐらいで良いと思う。18時50分のまま据え置いた場所もあった。開始時間より、終了時間で、終了間際に鳴き声が入ることもあったので、来年は録音時間を80分で統一する。 今年は4月21日からのスタート、且つ各地区一斉スタートを計画していた。(2)で述べた通り、またまた今年も設定ミス等の事故を起こしてしまい、スタートは一斉とはいかなかった。そして、途中にも事故は発生し、深倉地区は5/25で終了となり終了時期もばらついた。予め終了時期については梅雨の到来時と決めていた。今年の梅雨入りは思ったより早く、雨に打たれてICレコーダーのマイクや器械自体の不具合がでるのが怖かったので、TV局が梅雨入りを6月7日前後と放送した段階で調査終了を決めた。結果論となるが、梅雨が早く明けてしまったので、終了時期はいよいよ梅雨が本格的になった時点で決断した方が良かった。期間全体の反省材料は沢山あるが、雨対策(防雨、防水の見直し)は重要案件としたい。梅雨を乗り越え繁殖期の録音へと続けば、貴重な録音が録れるやもしれない。来年もスタートは4月下旬として、梅雨に入った時点で何処まで続けるかを決めることにする。
  4. 対象種の振り返り
    表を作成し、振り返りをおこなう。

(2025-09-01掲載)

【ヨタカ】
ヨタカは6地区全てで記録された。一番早いのは玉屋地区の(4/29)。記録された日数でも玉屋地区が19日と一番多い。深倉地区の15日とともに良く鳴いていた。雨の日他の鳥たちが全く鳴かなくてもヨタカだけは鳴いている日が数日あった。
3箇年比較(表-2)では、去年(2024年)は3地区、一昨年(2023年)4地区で記録がある。今年新規の玉屋地区では比較が出来ないので、今年2番目(5/5)に早かった深倉地区で比較すると、去年が(5/2)で、一昨年は(4/28)と、1番早く記録された。
ここで表-1の地区別の項目の「出現率」だが、この数字については生息密度を表すものではなく、その地区でのICレコーダーを置いた場所が、テリトリー内でどういう位置あるかを測る数値と考えてみたい。出現率の数値が高ければテリトリーの中心に近く、率が下がるにつれてテリトリーの周辺部、末端に至るという考えで設けてみた。
ここ3年の記録を表-2でみると、深倉、北岳、鷹ノ巣山の3地区では連続して記録がある。ヨタカにとって重要な地域であろう。ヨタカは希少種としては絶滅危惧種TB類(県)のカテゴリーにあり、福岡県レッドデータブック2024の解説では「県内の繁殖鳥の中では最も減少率の高い種の一つとされている」と記述されている。繁殖の可能性はあると思う、この自然環境を大切に守って行かなければならない。

【ミゾゴイ】
ミゾゴイは4地区(深倉、神宮、青年の家、鷹ノ巣)で記録した(表-1、表-2)。青年の家地区が一番早く(4/26)であった。他の地区では深倉(5/5)、鷹ノ巣(5/8)、神宮(5/30)と約1カ月の開きがある。出現率でいうと神宮地区の20%、遅く鳴き始めたのに率は高かった。他で繁殖を終え、神宮地区へ新しき伴侶を求めにやってきたのではと、考えられないだろうか。
表-2、深倉地区は今年記録したが去年、一昨年と記録なし、神宮地区は1年振り、青年の家地区では去年の記録なし(去年から調査開始)、北岳地区は去年のみだが唯一の記録地区だった。鷹ノ巣地区は今年と一昨年に記録あり(玉屋地区は今年からなので記録なし)。バラけてはいるが、今年4地区に増えた事に注目したい。

【アオバズク】
アオバズクは6地区全てで記録された。初めての記録日を旬別に比較すると4月下旬が青年の家地区(4/25)、北岳地区(4/26)、鷹ノ巣地区(4/28)の3地区。5月上旬が神宮地区(5/5)と深倉地区(5/7)の2地区、中旬が玉屋地区(5/13)と一番遅かった。出現率でみると北岳地区の23%で日数は10日であった。一昨年は記録がなく去年が(5/9)、今年(4/26)で1去年よりも半月早い。夏鳥のフクロウ類では一番早く英彦山に到着するのがアオバズクであろう。

【コノハズク】
コノハズクは今年は玉屋地区のみ、北岳地区、鷹ノ巣地区での3年連続はなされなかった。鬼杉地区の代打で行った玉屋地区調査だが、いきなりホームランをかっ飛ばした。但し4月末で鳴き声は消えた。最終回までとはいかなかったのが残念だ。鳴いていたあのコノハズクは何処に移っていたのだろう。裏彦薬師林道のヨルヒコで今年も鳴いたと聞いた。2017年の調査で籠り水地区で6/3と6/4に鳴いていたので、今年断念した鬼杉、籠り水地区も、玉屋地区で鳴いていた個体の移動先の一つと、何の根拠もないけれど思っている。来年は玉屋地区と鬼杉、籠り水地区は外せない。

【オオコノハズク】
去年調査を行った深倉、青年の家、北岳、鷹ノ巣の4つの地区では全て記録されていた。そして今年新規の玉屋地区でも記録されたので記録の確認は全部で5地区となった。
各地区の報告で今年は何故か猫鳴きが多く、深倉地区では犬鳴きの後に猫鳴きが続く録音もあった(4/23)、そして木魚鳴きもあった(5/20)。玉屋地区では犬鳴き、猫鳴きが日替わりで鳴いたり、同じ日に両方が鳴いたり、猫鳴きに虫の声の様な雄?の地鳴きでチリリチリリと続くシーンが何度かあった。北岳地区では5月は猫鳴きばかりだったが、6月に入ると犬鳴きも始まり、猫鳴きと共演シーンもあった。鷹ノ巣地区では犬鳴きばかりであった。
福岡県RDB2011では情報不足とされていたオオコノハズクがこの度改訂された福岡県RDB2024では絶滅危惧TB類に選定されたことは前に述べた。RDBのカテゴリーの一つである「情報不足」とはどういうものかが解らなかった。この度のオオコノハズクのカテゴリー変更で理解が出来た。情報不足とは単に「少なくなった」とか「いなくなった」という事だけではなく、絶滅を危惧するだけの根拠や資料が少ないという事だろう。筑豊支部が英彦山で夜間録音調査を行ったことでオオコノハズクを含め主に夜間に活動する野鳥の情報が増え、資料として蓄積されたことは間違いない。(と思う)

【フクロウ】
フクロウは神宮地区と鷹ノ巣地区の2箇所で記録された。神宮地区の報告でも述べたが、2018、2019年と連続して鳴いていたので、銅の鳥居の参道沿いで鳴くのは当たり前の結果だった。一方、鷹ノ巣地区では1日だけの記録だったが来年の調査に期待したい。
フクロウの全長は50cmと大きく、オオコノハズク(全長25cm)の倍はある。巣穴を探すには大きな樹木が不可欠で、里では神社仏閣の保護された杜には樟などの大木があり繁殖は可能だが、自然豊かな英彦山でもそのような大木は多くはないだろう。(コノハズクの全長は21cm、アオバズクは29cm)

【トラツグミ】
トラツグミはヨタカと同じく6地区全てで記録されている。トラツグミは図鑑等に留鳥、又は漂鳥と表記されている。私はこの英彦山山系では漂鳥であろうと決めつけていたが、果たして冬期にはいないのだろうか、という疑問が湧いてきたので調べることにした。支部サイトくまたかに広塚事務局長が長年にわたって「英彦山の四季」という自然観察レポートを載せておられる。それを第1回雪の英彦山(2011/01/05)から調べることにした。期間は冬鳥がやってくる10月から留まっている3月としたが、9月や4月なども開いてみた。第516回まで全て見終わった結果、(冬にはいないだろうと思っていたが)、何と11月の記録があった。第96回(北岳、2012/11/02)、第186回(籠り水、2014/11/24)、第444回(裾野周回コース、2022/11/18)の記録がありました。年が明けての冬の記録は第393回(衣が池、2021/03/30)と、4月ですが第230回(鬼杉、2016/04/06)という記録を見つけました。極寒の時期(12月〜2月)では記録がなく、表-3の記録全種では漂鳥とした。脇道に逸れましたが、先ほどの第230回の(3/30)があり今回の調査では北岳の(4/25)が最初に鳴いた記録を見ると、短絡的かもしれないが、トラツグミは11月で英彦山を下り里で冬を過ごし、3月末頃から英彦山へと次々に帰ってきて、伴侶を求め4月半ば頃には囀り始める。(と思う)

最後に今回のプロジェクトM2025/英彦山山系録音調査にて記録された全種を表にした(表-3)。
種名順は鳥類目録改訂第8版に準じ、数字は鳥類目録改訂第8版の種其々のID

表-1:調査対象種・地区別記録表\フクロウ類、ヨタカ、ミゾゴイ、トラツグミの記録日

  • 項目[記録された日]太字は全6地区の中でその種が最初に記録された日。

表-1-fk

調査年調査対象種・記録数地区名 (略号) @3次メッシュコード調査日数調査期間
2025年5深倉(fk) @5030-1751334/25〜5/25
種番号種名記録された日記録日数出現率
66ヨタカ5/5、7〜8、10、13〜16、18〜241545%
326ミゾゴイ5/5〜739%
367アオバズク5/7、13、2030%
369コノハズク0%
371オオコノハズク4/23、5/2026%
377フクロウ
514トラツグミ5/813%

表-1-tj

調査年調査対象種・記録数地区名 (略号)調査日数調査期間
2025年5玉屋 (tj) @5030-1762474/21〜6/6
種番号種名記録された日記録日数出現率
66ヨタカ4/29〜5/4、6〜8、10、11、13、19、20、22〜261940%
326ミゾゴイ
367アオバズク5/1312%
369コノハズク4/25、27〜30511%
371オオコノハズク4/30、5/1〜7817%
377フクロウ
514トラツグミ5/812%

表-1-hj

調査年調査対象種・記録数地区名 (略号)調査日数調査期間
2025年5神宮 (hj) @5030-1772、-1782305/8〜6/6
種番号種名記録された日記録日数出現率
66ヨタカ5/18、2627%
326ミゾゴイ5/30、31、6/1〜3、5620%
367アオバズク5/513%
369コノハズク
371オオコノハズク
377フクロウ5/8、2727%
514トラツグミ5/20、28、31、6/1、2、3620%

表-1-hs

調査年調査対象種・記録数地区名 (略号)調査日数調査期間
2025年5青年の家 (hs) @5030-1783434/25〜6/6
種番号種名記録された日記録日数出現率
66ヨタカ5/2612%
326ミゾゴイ4/26、27、30、5/4、5、6/6614%
367アオバズク5/1412%
369コノハズク
371オオコノハズク5/212%
377フクロウ
514トラツグミ4/26、5/27、29、6/1、3〜5716%

表-1-kd

調査年調査対象種・記録数地区名 (略号)調査日数調査期間
2025年4北岳 (kd) @5030-1774434/25〜6/6
種番号種名記録された日記録日数出現率
66ヨタカ5/13、15、18、27、29512%
326ミゾゴイ
367アオバズク4/26、5/5、8、11〜15、20、6/11023%
369コノハズク
371オオコノハズク5/13〜18、20、28819%
377フクロウ
514トラツグミ4/25、26、28、29、5/2、13、19、27、31、6/1、5、61228%

表-1-ts

調査年調査対象種・記録数地区名 (略号)調査日数調査期間
2025年6鷹ノ巣 (ts) @5030-1785、1796434/25〜6/6
種番号種名記録された日記録日数出現率
66ヨタカ5/18、20、22、27、6/1、3、5、6819%
326ミゾゴイ5/8、14、18、20、23、31614%
367アオバズク4/28、5/4、7、12、13512%
369コノハズク
371オオコノハズク5/4、5、8、13、6/6512%
377フクロウ4/3012%
514トラツグミ4/28、5/13〜15、17、18、22、31、6/1、3、5、61228%

表-2:初録音日地区別記録表\調査対象種(2023〜2025年)

  • 種番号は、「日本鳥類目録」改訂第8版準拠
  • ◎は各地区の中でその年最初に記録された印
  • ◎●右横の数字は地区内で録音された日付

2025年

2025年地区名(地区コード)深倉地区(fk)玉屋神社地区(tj)英彦山神宮地区(hj)英彦山青年の家地区(hs)北岳登山道地区(kd)鷹ノ巣山区(ts)地区数
種番号メッシュコード5030-17515030-17625030-1772、17825030-17835030-17745030-1785、1796
66ヨタカ●5/05◎4/29●5/18●5/26●5/13●5/206
326ミゾゴイ●5/05●5/30◎4/26●5/84
367アオバズク●5/07●5/13●5/05◎4/25●4/26●4/286
369コノハズク◎4/251
371オオコノハズク◎4/23●4/30●5/02●5/13●5/045
377フクロウ●5/08◎4/302
514トラツグミ●5/08●5/08●5/20●4/26◎4/25●4/286
地区内種数合計555546
調査期間4/21~5/254/21〜6/65/8〜6/64/25〜6/64/25〜6/64/25〜6/6

2024年

2024年地区名(地区コード)深倉地区(fk)玉屋神社地区(tj)英彦山神宮地区(hj)英彦山青年の家地区(hs)北岳登山道地区(kd)鷹ノ巣山区(ts)地区数
種番号メッシュコード5030-17515030-17625030-1772、17825030-17835030-17745030-1785、1796
66ヨタカ◎4/28●5/13●5/093
326ミゾゴイ◎5/251
367アオバズク◎4/27●5/09●5/093
369コノハズク●6/07◎5/22●5/153
371オオコノハズク◎5/07●5/17●5/203
377フクロウ0
514トラツグミ◎4/29●6/12●5/11●5/064
地区内種数合計40265
調査期間4/27〜6/124/27〜4/296/4~6/205/9〜6/35/4〜6/20

2023年

2023年地区名(地区コード)深倉地区(fk)玉屋神社地区(tj)英彦山神宮地区(hj)英彦山青年の家地区(hs)北岳登山道地区(kd)鷹ノ巣山区(ts)地区数
種番号メッシュコード5030-17515030-17625030-1772、17825030-17835030-17745030-1785、1796
66ヨタカ◎5/02●5/14 ●5/09●5/115
326ミゾゴイ●5/22◎5/092
367アオバズク◎4/28●5/142
369コノハズク◎5/14●6/03●5/203
371オオコノハズク●5/01◎4/25●5/143
377フクロウ0
514トラツグミ◎4/28●5/14●5/14●5/094
地区内種数合計4545
調査日付4/28〜6/124/19〜5/264/24~6/215/8~6/21

表-3:プロジェクトM2025/英彦山山系録音調査・地区別記録全種

  • 夏鳥●、漂鳥〇、横の数字は最初に録音された日付、なお、留鳥◎には付けていない
種名\地区名(地区コード)深倉(fk)玉屋(tj)神宮(hj)青年の家(hs)北岳(kd)鷹ノ巣(ts)地区合計
種番号メッシュコード5030-17515030-17625030-1772、17825030-17835030-17745030-1785、1796
63ヤマドリ1?
66ヨタカ●5/05●4/29●5/18●5/26●5/13●5/206
79ジュウイチ●4/24●4/29●5/01●5/74
80ホトトギス●5/20●5/19●5/233
82ツツドリ●4/30●4/29●5/13●4/25●4/26●4/256
83カッコウ●5/17●5/29●5/133
93アオバト2
326ミゾゴイ●5/05●5/30●4/26●5/084
367アオバズク●5/07●5/13●5/05●4/25●4/26●4/286
369コノハズク●4/251
371オオコノハズク〇4/23〇5/01〇5/02〇5/13〇5/045
377フクロウ2
380アカショウビン●5/13●5/13●5/11●5/084
390コゲラ3
396オオアカゲラ3
399アオゲラ6
407ハヤブサ◎5/051
409ヤイロチョウ●5/23●5/262
427カケス4
436ハシブトガラス6
440ヒガラ2
447シジュウカラ4
456ヒヨドリ6
464ウグイス3
503ミソサザイ5
504ゴジュウカラ1
514トラツグミ〇5/8〇5/20〇4/26〇4/25〇4/285
523クロツグミ●5/11●4/27●5/17●5/15●5/07●4/276
539オオルリ●5/30●5/03●5/14●5/124
550キビタキ●5/14●6/01●4/27●4/25●4/255
600イカル2
653コジュケイ1
669ソウシチョウ4
種合計141520222523+1?

プロジェクトM2025\鷹ノ巣山地区報告

調査研究部・真鍋直嗣
2025-04/06

はじめに
本年度の英彦山山系でのプロジェクトM2025/英彦山山系録音調査は深倉地区、玉屋神社地区、英彦山神宮地区、英彦山青年の家地区、北岳登山道地区、鷹ノ巣山地区にて行った。当初、録音調査は地区を順番に調査するのではなく、原則同時期に開始し、終了という計画であったが、諸々の事情や、事故などあり、計画通りにはいかなかった。其々地区別に報告をした後、プロジェクトM2025/英彦山山系年調査の考察を行い最終報告とする。 今回は最終回、鷹ノ巣山地区の録音調査の報告をする。

  1. 調査の目的
    プロジェクトMとして、昼間に行われた探鳥会や探鳥報告にて記録の出ない(少ない)野鳥の生息状況把握。
  2. 調査方法
    録音機(ICレコーダー)のタイマー録音を用いて、連日定時録音を実施する。
  3. 鷹ノ巣山地区の調査結果

    場所:添田町英彦山

    1. 設置場所:鷹ノ巣山一ノ岳 A-1 3次メッシュコード

      • 調査期間:1回目/2025年4月25日〜5月1日、2回目/2025年5月2日〜5月9日、3回目/2025年5月10日〜5月16日、4回目/2025年5月17日〜5月25日
      • 調査時間:19時00分〜20時20分(80分)
      • 確認種(18種)+1?(ヤマドリ幌打ち?):ヨタカ(5/20、5/22)、ジュウイチ、ツツドリ、カッコウ、ミゾゴイ(5/8、5/14、5/18、5/23)、アオバズク(4/28、5/4、5/7、5/12、5/13)、オオコノハズク(5/4、5/5、5/8、)、フクロウ(4/30)、アカショウビン、アオゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、トラツグミ(4/28、5/13、5/14、5/15、5/17、5/18、5/22)、クロツグミ、オオルリ、キビタキ
      • 備考:
        • 調査対象種:ヨタカミゾゴイアオバズク、オオコノハズ、フクロウトラツグミ (6種)。フクロウは単発で判断は難しかったが何度も聞き直してフクロウと同定した(録音あり)。唯一残念なことはコノハズクの記録が出なかったこと。
        • 希少種(下線):ヨタカ、ジュウイチ、ミゾゴイアオバズクオオコノハズクと5種であった。ジュウイチ(県U類)とオオコノハズク(県TB類)は昨年の県のRDB改訂で新しく指定された2種。ヤマドリを幌打ち?としてリストに加えたが、この改訂版ではヤマドリは亜種アカヤマドリ(九州の中、北部に生息)が準絶滅危惧となっている(下位のカテゴリーへと移った)。もともと私たちが今まで筑豊で見ていたのは亜種アカヤマドリであり、亜種ヤマドリではない。亜種ヤマドリは近畿以北青森までが棲息域、他に亜種を挙げてみると、亜種コシジロヤマドリは九州南部。中国地方と四国には亜種シコクヤマドリ、亜種ウスアカヤマドリが関東以南紀伊半島まで、と様々な地域に様々な亜種がいて面白い。〔参考:「フィールド図鑑 日本の野鳥」文一総合出版発行〕
        • それから:この設置場所はカメラマンの過密騒動が起こっている地域にある。去年もこの地域で調査しており、国道500号から林をかなり登って行き録音装置を設置した。今年も、脚力不足を補うため年末からウォーキング等体力強化に努めた。が、林の中を登っていくと、林での滞在時間が長くなる事を考えた末、設置場所の標高を上げることを断念した。それは、カメラマンへ注意喚起をしている団体の一員としての決断だった。プロジェクトMの調査活動では手早く設置、手早く退出をやっているが、野鳥達の生活には少なからず影響はあると思う。この状況を考慮し、納得して、国道から僅かに上った場所で録音を行ったが、夜間でも、車の通行が多く、その通行音が肝心なところで入ってきたりして難儀をした
      • 録音:mp3
      1. (フクロウ、2025-04-30、一ノ岳 A-1)
      2. (フクロウ一声、2025-04-30、一ノ岳 A-1)
      3. (オオコノハズク犬鳴き、2025-05-04、一ノ岳 A-1)
      4. (アオバズク、2025-05-07、一ノ岳 A-1)
      5. (ミゾゴイ、2025-05-07、一ノ岳 A-1)
      6. (ミゾゴイ、2025-05-08、一ノ岳 A-1)
      7. (アカショウビン鳴き合い、2025-05-12、一ノ岳 A-1)
      8. (ヤマドリの幌打ちか、2025-05-14、一ノ岳 A-1)
      9. (キビタキ地鳴き、2025-05-13、一ノ岳 A-1)
      10. (トラツグミ2羽いる、2025-05-14、一ノ岳 A-1)
    2. 設置場所:鷹ノ巣山一ノ岳 A-2 @5030-1785 (A-1からは約500m西方)

      • 調査期間:2025年6月1日〜6月6日
      • 調査時間:19時00分〜20時20分(80分)
      • 確認種(13種):ヨタカ(6/1、6/3、6/5、6/6)、ジュウイチ、ツツドリ、カッコウ、オオコノハズク(6/6)、アカショウビン、コゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、ハシブトガラス、トラツグミ(6/1、6/3、6/5、6/6)、クロツグミ、キビタキ
      • 備考:ここA-2での5月26日〜5月31日のデータが消えた。回収時にSDカードを落下紛失させてしまって意気消沈、大変気落ちした。記録された調査対象種は3種(太字)、希少種は3種(下線)だった。
      • 録音:mp3
      1. (オオコノハズク犬鳴きとヨタカ、2025-06-06、一ノ岳 A-2)

    場所:みやこ町帆柱

    1. 設置場所:鷹ノ巣山三ノ岳 B-1 3次メッシュコード

      • 調査期間:1回目2025年5月13日〜5月16日、2回目2025年5月17日〜5月25日
      • 調査時間:19時00分〜20時20分(80分)
      • 確認種 (13種):ヨタカ(5/18)、ジュウイチ、ツツドリ、ミゾゴイ(5/20)、アオバズク(5/13)、オオコノハズク(5/13)、アカショウビン、アオゲラ、ハシブトガラス、ミソサザイ、クロツグミ、オオルリ、キビタキ
      • 備考:ここ三ノ岳B-1はみやこ町にある。鷹ノ巣山三ノ岳は田川から眺めると、頂上が尖っていて東側になだらかに山麓が伸びて野峠(県境)へと下りてくる。鷹ノ巣山の凄いところは何処を切り取っても調査対象種及び希少種が登場すること、リトルヒコサンである。
      • 調査対象種は3種(太字)、希少種(下線)5種であった。ジュウイチが県RDB改訂版で準絶滅危惧種から絶滅危惧U種に格上げされた。県RDBの解説によると県内の生息つがい数は200未満と書かれていて、今年の英彦山山系録音調査で考察をしてみたい。
      • 録音:mp3
      1. (オオコノハズク犬鳴き、2025-05-13、一ノ岳 B-1)
      2. (ミゾゴイとジュウイチ、2025-05-20、一ノ岳 B-1)
    2. 設置場所:鷹ノ巣山三ノ岳 B-2 @5030-1796

      • 調査期間:2025年5月26日〜5月31日、2回目6月1日〜6月6日
      • 調査時間:19時00分〜20時20分(80分)
      • 確認種(14種):ヨタカ(5/27、6/3、6/5)、ツツドリ、アオバト、ミゾゴイ(5/31)、アオゲラ、ヤイロチョウ、カケス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ミソサザイ、トラツグミ(5/31)、クロツグミ、オオルリ、キビタキ
      • 備考:このB-2は野峠(721m)近くまで下りてきた場所。調査結果は、調査対象種は3種(太字)で、希少種(下線)も3種であった。ここではヤイロチョウ(5/26)の出現を挙げたい。ヤイロチョウは夏鳥であるがその到来が遅く5月半ばくらいからと聞いている。この記録のヤイロチョウは通過中か、もう定着している雄鳥なのかは1日限りの録音では何とも言えない。今年はもう一箇所、英彦山青年の家地区でも5/23にヤイロチョウは記録されている。
      • 録音:mp3
      1. (ミゾゴイ、2025-05-31、一ノ岳 B-2)
      2. (ヨタカと雨音、2025-06-03、一ノ岳 B-2)

プロジェクトM2025\北岳登山道地区報告

調査研究部・真鍋直嗣
2025-04/06

はじめに
本年度の英彦山山系でのプロジェクトM2025/英彦山山系録音調査は深倉地区、玉屋神社地区、英彦山神宮地区、英彦山青年の家地区、北岳登山道地区、鷹ノ巣山地区にて行った。当初、録音調査は地区を順番に調査するのではなく、原則同時期に開始し、終了という計画であったが、諸々の事情や、事故などあり、計画通りにはいかなかった。其々地区別に報告をした後、プロジェクトM2025/英彦山山系年調査の考察を行い最終報告とする。
今回は北岳登山道地区の録音調査の報告をする。(レポート調査地風景ではI

  1. 調査の目的
    プロジェクトMとして、昼間に行われた探鳥会や探鳥報告にて記録の出ない(少ない)野鳥の生息状況把握。
  2. 調査方法
    録音機(ICレコーダー)のタイマー録音を用いて、連日定時録音を実施する。
  3. 北岳登山道地区の調査結果(添田町英彦山、3次メッシュコード
    1. 望雲台 A-1 @5030-1774

      • 調査期間:2025年4月25日〜5月1日
      • 調査時間:18時50分〜20時00分(70分)
      • 確認種(8種):ジュウイチ、ツツドリ、アオバズク(4/26)、アオゲラ、ハシブトガラス、ミソサザイ、トラツグミ(4/25、26、28、29)、キビタキ
      • 備考:ここ北岳登山道地区はプロジェクトMのメイン会場であるので細かく期間を区切り報告をする。去年は5月9日開始だったので11日早い。何かしらのご褒美を期待したが、調査対象種はアオバズクトラツグミの2種であった。トラツグミは開始日(4/25)から鳴いており、トラツグミは5/26。やはりアオバズクの到来は早い。A-1の調査期間は全部晴れの日であった。
      • 録音:mp3
      1. (トラツグミとミソサザイ、2025-04-29、望雲台A-1)
      2. (ジュウイチ、2025-05-01、望雲台A-1)
    2. 望雲台 A-2 @5030-1774

      • 調査期間:2025年5月2日〜5月9日
      • 調査時間:18時50分〜20時00分(70分)
      • 確認種(8種):ツツドリ、アオバズク(5/5、8)、オオアカゲラ、アオゲラ、ハヤブサ(5/5)、ミソサザイ、トラツグミ(5/2)、クロツグミ
      • 備考:調査対象種はA-1と同じくアオバズクトラツグミの2種。そこにハヤブサ(国、県とも絶滅危惧種U類)が登場する。去年も記録されていたが6月に入ってからだった。天候は5月初旬だというのに、雨の日が期間8日中5日もあった。鳥たちの繁殖への影響が心配だ。
      • 録音:mp3
      1. (アオゲラの鳴き合い、2025-05-02、望雲台A-2)
      2. (ハヤブサ、2025-05-05、望雲台A-2)
      3. (ハヤブサ、2025-05-05、望雲台A-2)
    3. 望雲台 A-3 @5030-1774

      • 調査期間:2025年5月10日〜5月17日
      • 調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
      • 確認種:ヨタカ(5/13、15)、ジュウイチ、ツツドリ、アオバズク(5/11、12、13、14、15)、オオコノハズク(5/13、14、15、16、17)、アカショウビン、オオアカゲラ、ハヤブサ、ハシブトガラス、ミソサザイ、トラツグミ(5/13)、クロツグミ、オオルリ、キビタキ、ソウシチョウ (15種)
      • 備考:ここからヨタカオオコノハズクが登場し対象種は4種に増えた。天候は相変わらずスッキリせずA-3の期間8日中3日が雨だった。ただ、他の種も増えて全部で15種となった。オオコノハズクは去年犬鳴きが多かったが、今回A-3の期間は全て猫鳴きだった(他の地区をも今年は猫鳴きの方が多い)。鳴き声と雌雄の関係は、バードリサーチの鳴き声図鑑を参照すると猫鳴きは(雌?)、犬鳴きは(雄?)と「?」が付いている。まだ100%までは解明されていないのだろうが、留鳥又は漂鳥とされているのに何故だろう。オオコノハズクは多いに興味津々の種となった。
      • ICレコーダーを望雲台からシオジ林へ移動しシオジBとした。望雲台AとシオジBとの距離は約200m。
    4. シオジ林 B-1 @5030-1774

      • 調査期間:2025年5月18日〜5月25日
      • 調査時間:18時40分〜20時00分(80分)
      • 確認種:ヨタカ(5/18)、ツツドリ、アオバズク(5/20)、オオコノハズク(5/18、20)、アカショウビン、アオゲラ、ハヤブサ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ゴジュウカラ、トラツグミ(5/19)、オオルリ、ソウシチョウ (13種)
      • 備考:断崖絶壁の望雲台A地点からシオジの林に録音場所を移し、シオジBとした。調査対象種は前出の4種とも録音された。期間中は雨の日が多く8日中4日が雨だった。この期間、オオコノハズクは全て猫鳴きであった。
      • 録音:mp3
      1. (不明、2025-05-20、シオジの森B-1)
    5. シオジ林 B-2 @5030-1774

      • 調査期間:2025年5月26日〜5月31日
      • 調査時間:18時40分〜20時00分(80分)
      • 確認種:ヨタカ(5/27、29)、ジュウイチ、ツツドリ、カッコウ、オオコノハズク(5/28)、オオアカゲラ、アオゲラ、ハヤブサ、カケス、ミソサザイ、トラツグミ(5/27、31)、オオルリ、キビタキ、イカル、ソウシチョウ (15種)
      • 備考:今回はアオバズクが鳴かず調査対象種は3種。雨の日は30日のみで出現全種は15と微増。カッコウが31日に初めて鳴いた。
      • 録音:mp3
      1. (オオアカゲラドラミング、2025-05-26、シオジの森B-2)
      2. (オオアカゲラ、2025-05-28、シオジの森B-2)
      3. (オオアカゲラ、2025-05-31、シオジの森B-2)
    6. シオジ林 B-3 @5030-1774

      • 調査期間:2025年6月1日〜6月6日
      • 調査時間:18時40分〜20時00分(80分)
      • 確認種:ジュウイチ、ツツドリ、カッコウ、アオバト、アオバズク(6/1)、オオコノハズク(6/1、5、6)、コゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、ハヤブサ、カケス、ハシブトガラス、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、トラツグミ(6/5、6)、クロツグミ、オオルリ、イカル (20種)
      • 備考:TVの気象予想では7日以降梅雨入りになりそうだったので6月6日を最終日とした。今年最後の6日間では調査対象種はアオバズクオオコノハズクトラツグミの3種。6月1日は猫鳴きと犬鳴きの両方が鳴き、この日犬鳴きは4回も入っていた。以後、雨の日が続き、晴れたら5日、6日と連続で鳴いた。
      • 録音:mp3
      1. (オオコノハズク犬鳴と猫鳴き、2025-06-01、シオジ林B-3)
      2. (オオコノハズク猫鳴きの震え、2025-06-01、シオジ林B-3)
      3. (獣の声か、2025-06-04、シオジ林B-3)

    【ふりかえり】今年の北岳登山道地区調査ではコノハズクの鳴き声は録音出来なかった。去年の調査でも1日だけ、まだまだ定着は難しいのか。一方、オオコノハズクは望雲台A-3とシオジの林内のB-1、2、3、の全てで鳴いていた。5月13日から18日までは6日間連続で鳴いていた。以後も数日途切れることはあっても最終日まで鳴いていた。6月6日で終了したことを少し後悔した。

    ◎北岳登山道地区(望雲台A、シオジ林B)出現全種(23種)
    ヨタカジュウイチ、ツツドリ、カッコウ、アオバト、アオバズクオオコノハズク、アカショウビン、オオアカゲラ、アオゲラ、ハヤブサ、カケス、ハシブトガラス、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ゴジュウカラ、トラツグミ、クロツグミ、オオルリ、キビタキ、ソウシチョウ

    ※太字は調査対象種を示す。また、下線は希少種(国または県で絶滅危惧種TA類、TB類、U類に指定された種)。

(2025-08-07掲載)

プロジェクトM2025\玉屋神社地区報告

調査研究部・真鍋直嗣
2025-04

はじめに
本年度の英彦山山系でのプロジェクトM2025/英彦山山系録音調査は深倉地区、玉屋神社地区、英彦山神宮地区、英彦山青年の家地区、北岳登山道地区、鷹ノ巣山地区にて行った。当初、録音調査は地区を順番に調査するのではなく、原則同時期に開始し、終了という計画であったが、諸々の事情や、事故などあり、計画通りにはいかなかった。其々地区別に報告をした後、プロジェクトM2025/英彦山山系年調査の考察を行い最終報告とする。
今回は玉屋神社地区の録音調査の報告をする。

  1. 調査の目的
    プロジェクトMとして、昼間に行われた探鳥会や探鳥報告にて記録の出ない(少ない)野鳥の生息状況把握。
  2. 調査方法 録音機(ICレコーダー)のタイマー録音を用いて、連日定時録音を実施する。
  3. 玉屋神社地区の調査結果
    場所:添田町英彦山

    設置ポイント㋑:大山祇神社鳥居前汐井川対岸の林 @5030-1762
    〇調査期間:2025年4月21日〜28日
    〇調査時間:19時00分〜20時10分(70分)
    〇確認種:コノハズク(4/25、27、28)、クロツグミ (2種)
    ◎備考:玉屋神社地区は調査の手始めにと、汐井川の対岸に渡って木道跡をたどり林の中に入り録音を行った(レポート「調査地の風景/E」を参照)。初めての場所なので川の音が聞こえてこない場所を選び、ICレコーダーをスリッパ(雨除け、風除け用)に突っ込み、上へ向け木の幹に結びつけた。29日にSDカードを回収し、自宅にてパソコンで再生し録音を聞いた。鳥の声は何も録音されていない。21日分、22日分、23日分、24日分と日毎に聞いていくにつれて落胆の度合いが大きくなり、つい投げ出してしまった。それでも数日がたち気を取り直して、25日分の録音を聞き始めた。案の定何も入っていなかった、がっかりしかけた所で45分19秒に、音量は小さいが何とコノハズクが鳴き始めた。思わずマウスを握りしめてしまった。コノハズクは最終日の28日まで鳴き続けた。
    確認種が2種だけだったのは何故だろう。ICレコーダーを設置した21日の午前中はウグイスは囀っていたし、ヒヨドリもいた。考えられるのは、設置時にズーム録音(一方向録音)設定となっていたかもしれない。幹に縦方向に結びつけたので、マイクは空を向いている、しかもズームであったとすれば上(空)からだけの情報(音)となってしまう。もう一つはICレコーダー自体の不調、不具合が考えられる。ここで用いたICレコーダーは「E」である。中古で購入したICレコーダーで、製造中止になって久しいパナソニック製である(手持ちの9割がパナソニック製)。コノハズクやクロツグミの声の音量もとても小さかった。本機については早速テストを行い、チェックをする。

    設置ポイント㋺:玉屋神社境内上 @5030-1762
    〇調査期間:@2025年4月29日〜5月7日、A5月19日〜5月26日、B5月29日〜6月6日
    (5月8日〜18日中断、又 BにてはICレコーダーの不調で未録音あり)
    〇調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
    〇確認種:ヨタカ(4/29、30、5/1、2、3、4)、ジュウイチ、ツツドリ、コノハズク(4/29、30)、オオコノハズク(4/30、5/1、2、3、4、5、6、7)、カケス、ヒガラ、ミソサザイ、クロツグミ (9種)
    ◎備考:このポイント㋺での調査対象種の記録は3種。初日の4月29日からヨタカコノハズクは鳴いていた。このコノハズクだが、はたしてポイント㋑と同じ個体なのかを考えた。ポイント㋑と㋺の距離は約800m。さて、コノハズクのテリトリーの広さがどれくらいなのかさえ分からない。800mの距離は許容範囲なのかを調べる必要がある。また、4月末はまだ渡りの最中でもあり複数のコノハズクが移動しているとも考えられる。ポイント㋑の4月25日から28日、ポイント㋺の29日、30日と、合わせて6日間は連続しており、一羽ないし二羽のコノハズクがこの玉屋神社地区にいたのは事実。だが、翌日の5月1日から①の最終日7日まで、その間にはその声は録音されなかった。そして、その後の録音場所ポイント㋩と㋥での録音にもコノハズクの声は入っていなかった。移動したのかもしれない。録音場所を玉屋神社にもどし再開したのがAの5月19日で、その後の調査期間の全てを聞いたが(最終6月6日まで)コノハズクの声は録音されなかった。
    次に、コノハズクに代わって、登場したのがオオコノハズクである。4月30日、オオコノハズクの猫鳴きが入っていた。そして、このオオコノハズクは5月7日まで8日間毎日鳴いた。鳴き方で分けると、猫鳴きは5/1、5/3、5/4、5/5、5/6、5/7、犬鳴きは4/30、5/2、5/4、5/5、5/6、5/7であり、そして両方鳴いた日は5/4、5/5、5/6、5/7。木魚鳴きは無かった。猫鳴きが雌で、犬鳴きが雄とするならば、つがいの可能性は大いにあると思う。
    録音を聞いていて、猫鳴きに「虫」とも思える鳴き声が被さってきた。初め「虫」の声だと思っていたが、何度も条件反射のように猫鳴きに被さってくるシーンがあり、バードリサーチの鳴き声図鑑で鳴き声を比べた。2011年日光での録音(上から2番目に雄?と記されている録音)を聞いてこの鳴き声の近いと思った。雌雄の繁殖行動に確信を覚え、情報を求め調べてみた。何と!灯台元暗し、支部サイト(くまたか)の2018年無人録音調査にそれはあった。4月29日付けの渋田さんの解説で「オオコノハズクの交尾時の声?」を見つけ、今回の録音を聞き比べた。同じ状況(雄雌の交尾?)であると確信した。既に渋田さんの解説は7年前に読み、録音も聞いていた。何たる怠慢だ。受験時に過去問を解くのは重要項目の一つ、何度も繰り返して解いて自分のものにせねばならぬのに!
    また、オオコノハズクは留鳥(または漂鳥)とされている。しかし、その生息状況に不明な点が多いとされている。2018年の録音や今回の録音も貴重な資料となるかもしれない。更に、オオコノハズクは県のRDBのこの度の改正で絶滅危惧種TB類となった(2011年のカテゴリーでは情報不足とされていた)。前にも紹介した(深倉地区報告)が、県のRDBのオオコノハズクの解説に「…英彦山山地ではICレコーダーを用いた調査により、生息状況の解明が進んでいる」との記述があり、また「県内の生息数は100つがい未満と考えられる」との記述もあって、これが繁殖行動の一つであるとすれば、去年(木魚鳴きに犬鳴が被さるシーン)に続き、貴重かつ重要な資料が採取できたのではないか。

    設置ポイント㋩:英彦山権現社付近 @5030-1762
    〇調査期間:@2025年5月8日〜12日
    〇調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
    〇確認種:ヨタカ、ヒヨドリ、トラツグミ、ソウシチョウ
    ◎備考:ポイント㋺から英彦山権現社㋩に場所を移した。色々可能性を試したかったので、この地を選び、ICレコーダーを設置した。ここでは、調査対象種はヨタカトラツグミの2種を記録した。結果論だがポイント㋺で引き続きICレコーダーを置いたままの方が、コノハズクオオコノハズクの情報がもっと取れたかもしれない。少し残念な気持ちがある。

    設置ポイント㋥:猿田彦大神付近(参道途中) @5030-1762
    〇調査期間:@2025年5月12日〜17日
    〇調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
    〇確認種:ジュウイチ、アオバズク、アオゲラ、カケス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ (8種)
    ◎備考:このポイント㋥は玉屋神社手前の猿田彦命像を祀った場所。ポイント㋑と㋺の間での情報を求めたが、調査対象種はアオバズク1種、出現全種で8種と期待値より少なかった。
    英彦山権現社(ポイント㋩)とこの場所(ポイント㋥)ではコノハズクオオコノハズクも鳴かなかった。オオコノハズクは5月8日時点で玉屋神社地区から離れたと考えられる。今年のヨルヒコでは薬師林道のいつもの場所にて、コノハズクオオコノハズクも鳴いていたとの報告を読んだ。鬼杉経て、籠水峠を越え薬師林道の観察場所へ移動して行ったのかもしれない。

    玉屋神社地区全出現種
    ヨタカ、ジュウイチ、ツツドリ、アオバズクコノハズクオオコノハズク、アオゲラ、カケス、ハシブトガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、トラツグミ、クロツグミ、ソウシチョウ(15種)

録音:

01初コノハズク2025-04-25
02コノハズク2025-04-30
03コノハズクとオオコノハズク犬鳴き2025-04-30
04続くはセグロカッコウか2025-05-04
05オオコノハズク猫鳴きに続く雄?の鳴き声2025-05-04
06オオコノハズク犬鳴き2025-05-05
07オオコノハズ犬、猫2025-05-07
08オオコノハズ猫鳴き、ミゾゴイ、ヨタカ2025-05-07
09狸か穴熊喧嘩2025-05-08

(2025-07-25掲載)

プロジェクトM2025\英彦山神宮地区報告

調査研究部・真鍋直嗣
2025-05

プロジェクトM2025\英彦山山系録音調査報告\英彦山神宮地区報告

  1. はじめに
    本年度の英彦山山系でのプロジェクトM2025/英彦山山系録音調査は深倉地区、玉屋神社地区、英彦山神宮地区、英彦山青年の家地区、北岳登山道地区、鷹ノ巣山地区にて行った。当初、録音調査は地区を順番に調査するのではなく、原則同時期に開始し、終了という計画であったが、諸々の事情や、事故などあり、計画通りにはいかなかった。其々地区別に報告をした後、プロジェクトM2025/英彦山山系年調査の考察を行い最終報告とする。
    今回は英彦山神宮地区の録音調査の報告をする。(レポート調査地風景ではD)
  2. 調査の目的
    プロジェクトMとして、昼間に行われた探鳥会や探鳥報告にて記録の出ない(少ない)野鳥の生息状況把握。
  3. 調査方法
    録音機(ICレコーダー)のタイマー録音を用いて、連日定時録音を実施する。
  4. 英彦山神宮地区の調査結果
    場所:添田町英彦山
  1. 設置場所㋑:上仏来山分岐地点(九大彦山生物実験施設横からの登山道) @5030-1772
    〇調査期間:2025年5月13日〜21日
    〇調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
    〇確認種(9種):ヨタカ(5/18)、ツツドリ、アカショウビン、アオゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、ミソサザイ、ソウシチョウ
    ◎備考:調査対象種はヨタカ(5/18)一種だけであった。この場所は、一昨年コノハズクの声が録音されたポイントで、もっと出現種が多いと期待していた。が、去年と同様今年も思うような録音は出来なかった。原因は私自身(上野鳥獣保護区と同様の設定確認ミス)であり、英彦山神宮地区でも深倉地区に続き三度目の確認ミスをしてしまったのだから、自業自得である。
    【余談】今回の録音で危険なシーン(時)があった。この場所は上仏来山への登山コース沿いにあるので、時々下山する登山者や地元の人等人の声が入ってくる。今回、やや遠かったが複数の人数(女性含む)が聞こえてきた。するとその時ICレコーダーの傍で、獣の声(多分イノシシの鼻息)が入ってきた、すぐそばにいて足音もする。実際、その録音を聞いていた私はその時とても緊張し、耳を覆った(イヤホンをしていたので音は続いた)。結末は、この人たちは犬を同行(犬の声も入っていた)していたのでイノシシは去り、幸い事故は起きなかった。九州には熊はいないが、イノシシにはよく出会う。私は一人で山に入っているが、大きな声で「独り言」を言いながら歩くことにしている。山伏の方や修行者さんは大きな声で轟く様に「六根清浄」と唱えながら登ってくるし、振る鈴の音が山中から聞こえてくる。用心は必要だ。
  2. 設置場所㋺:旧亀石坊庭園(雪舟庭園)隣接地 @5030-1782
    〇調査期間:2025年5月5日〜5月12日
    〇調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
    〇確認種(5種):アオバズク(5/5)、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、ソウシチョウ
    ◎備考:調査対象種はアオバズクの1種のみ、8日間の録音で全出現種は5種。観光名所の旧亀石坊庭園(雪舟庭園)に隣接し人家もあるという環境を選択した時に、調査対象種は果たしているだろうかという意図(いない)を含んでいた。でも流石、英彦山である。アオバズクが鳴いていた。雨の日が多く録音は5月5日の一日限りであった。一番よく鳴いていたのはカエル達、カエルは詳しくないので分からないが何種類も鳴いていた。
  3. 設置場所㋩:銅の鳥居(神宮参道沿い) @5030-1782
    〇調査期間:@2025年5月8日〜12日、A5月26日〜6月6日
    〇調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
    〇確認種(14種):ヨタカ(5/26)、ホトトギス、ツツドリ、ミゾゴイ(5/30、31、6/1、2、5)、フクロウ(5/8、5/27)、アカショウビン、コゲラ、アオゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、トラツグミ(5/28、31、6/1、3、5)、オオルリ
    ◎備考:ここは英彦山神宮参道の正面入り口、江戸時代佐賀藩鍋島家が寄進した大きな青銅製の鳥居が立っている。以前の調査(2018年、2019年)にフクロウが記録されているので、ここは押さえておきたいと調査地に選んだ。大鳥居だ「さぞや鳥が居るだろう」とは、決して思わなかったが、豈図らんや、調査対象種は4種、全出現種は14種であり、英彦山神宮地区ではトップの実績だった。ヨタカは5/26の一日であったが、ミゾゴイは何度も鳴いておりこの周辺がテリトリーである(と思う)。そして期待通りフクロウはいた、留鳥であり周囲の環境からして周年生息は間違いない。トラツグミミゾゴイ同様ここにテリトリーがある(と思う)。
  4. 設置場所㋥:県指定天然記念物の菩提樹付近 @5030-1782
    〇調査期間:@2025年5月17日〜6月1日
    〇調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
    〇確認種(11種):ホトトギス、アオゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、トラツグミ(5/20、6/1)、クロツグミ、オオルリ、キビタキ、コジュケイ、ソウシチョウ
    ◎備考:調査対象種ではトラツグミが5/20と、雨に会い不調だったICレコーダーが復活した最終日の6/1に鳴いていた。この場所にはICレコーダーを設置したのは初めて、別所駐車場から銅の鳥居へ国道500号を下る途中に福岡県天然記念物菩提樹という看板がある。国道から外れ小道を下って行くと小さなお社があり、その近くの樹木にICレコーダーを設置した。

【余談】今年はスリッパを多用した。履くのではなく、立てて使用する。足先入れる部分にICレコーダーのマイクを入れて置き、雨除けにして枝や幹に固定する。スリッパは100円ショップで購入し利用した。ただ、万全ではない。強い風を伴う雨、長い時間降る雨には歯が立たない。この場所では、お社の屋根をお借りすればよかったと重々反省する。ここでの雨の日は5/17に48ミリ降ってICレコーダーの調子が狂い始め、5/21に45ミリ、5/,22に12.5ミリ、5/24は何と63ミリも、5/25も15mmと雨の日が続いた。スリッパの「先っちょ雨除け」も頑張ったのだが、5/24以降5/31までの録音は不調で記録はゼロであった。
【くやみごとU】深倉地区報告でも悔やんだが、この英彦山神宮地区でも、㋑と㋩で設定確認ミスがあった。特に㋩銅の鳥居では、5月13日から26日の録音が出来ていなかった。そして設定元がFMとなっていたのは今年購入のICレコーダーだった。
その時、現地での確認をしなくても、SDカードを回収した日に録音一部でも音源のチェックをしていたら、その次回交換日、又は次の日に現地に出向いて修正すれば録音は出来たはずだ。自業自得と自分を責めてみても後の祭りだが、貴重なデーターが録れたかもしれない。何とも悔しい。

録音:

01イノシシ?の鼻息など2025-05-14上仏来山分岐1
02ヨタカ2025-05-19上仏来山分岐
03アオバズク2025-05-05旧亀石坊
04フクロウ2025-05-08銅の鳥居
05アカショウビン2025-05-28銅の鳥居
06ミゾゴイと犬2025-05-31銅の鳥居
07トラツグミ2025-05-20菩提樹付近

(2025-07-04掲載)

プロジェクトM2025\青年の家地区報告

調査研究部・真鍋直嗣
2025-04,05

プロジェクトM2025\英彦山山系録音調査\青年の家地区報告(録音あり)

  1. はじめに
    本年度の英彦山山系に於いてのプロジェクトM2025\英彦山山系録音調査は深倉地区、玉屋神社地区、英彦山神宮地区、英彦山青年の家地区、北岳登山道地区、鷹ノ巣山地区にて行った。録音調査は地区を順番に調査するのではなく、同時期に開始、終了するという計画であった。が、諸々事情、事故もあり計画通りにはいかなかった。地区別に報告を行って最終回報告に調査全体の考察を行う。
    今回(2回目)は青年の家地区の報告を行う。
  2. 調査の目的
    昼間に行われる探鳥会や調査等では報告されない野鳥達の声を録音し、その生息状況を把握する。その調査対象はフクロウ類とヨタカ、ミゾゴイ、トラツグミ等で主に夜間に活動する野鳥。(太字で示す)
  3. 調査方法
    録音機(ICレコーダー)を用いてそのタイマー録音機能使い、連日、定時録音を行う。
  4. 英彦山青年の家地区の調査結果
    場所:添田町英彦山

設置場所Ⓐ:英彦山青年の家・南演習林上部 @5030-1783

調査時間:18時50分〜20時00分(70分)
調査期間と確認種:

  1. 4月25日〜5月1日(11種)
    ツツドリ、ミゾゴイ(4/26、27、30)、アオゲラ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、トラツグミ(4/26)、キビタキ、イカル、ソウシチョウ
  2. 5月2日〜5月9日(9種)
    ツツドリ、オオコノハズ(5/2、猫鳴き)、オオアカゲラ、アオゲラ、ハシブトガラス、ミソサザイ、オオルリ、キビタキ、ソウシチョウ
  3. 5月10日〜5月16日(8種)
    ツツドリ、アオバズク(5/14)、オオアカゲラ、アオゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ミソサザイ、キビタキ
  4. 5月17日〜5月25日(10種)
    ホトトギス、ツツドリ、カッコウ、ヤイロチョウ、カケス、ハシブトガラス、ミソサザイ、クロツグミ、キビタキ、ソウシチョウ
  5. 5月26日〜5月31日(8種)
    ヨタカ(5/26)、ホトトギス、ツツドリ、カッコウ、アオバズク(5/27)、ハシブトガラス、トラツグミ(5/26、29)、キビタキ
  6. 6月1日〜6月6日(11種)
    ジュウイチ、ツツドリ、カッコウ、ミゾゴイ(6/6)、オオアカゲラ、アオゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、トラツグミ(6/1、3、4、5)、キビタキ、ソウシチョウ

【備考】去年(2024年)初めて調査を行った場所で、1日(6/7)だけであったがコノハズクが鳴いた場所でもある。去年の録音開始が6月5日だったので、そのコノハズを期待して今年は4月25日から調査を始めた。そしてプロジェクトMの調査対象種は5種を記録した。結果として今年、コノハズクは記録なしとなった。

〇ヨタカは(5/26)のみ。

〇ミゾゴイは4月(4/26、27、30)と鳴いていたが、5月に入ると途切れ、6月の最終日(6/6)に鳴いた。この1カ月の空白は何だろう。

〇アオバズクは5/14と5/27。

〇オオコノハズは5/2に1日だけであったが、猫鳴きを約9分間続けた(ほかの調査区でも今年は猫鳴きが多く聞かれている)。

〇トラツグミは4/26、5月は5/27、29、6月は6/1、3、4、5、6と連日鳴いていた。

◇ヤイロチョウ(国、県の絶滅危惧TB類)が1日(5/23)だけ鳴いた。通過しただけかも知れないが貴重な記録がとれた。

録音:

01オオアカゲラ、ドラミングの余韻2025-04-26 青年の家
02ミゾゴイ2025-04-26 青年の家
03オオコノハズク猫鳴き2025-05-02 青年の家
04ツツドリの面白い鳴き方2025-05-13 青年の家
05アオバズク2025-05-14 青年の家
06不明、カエルかな2025-05-14 青年の家
07ヤイロチョウ2025-05-23 青年の家
08ヨタカ遠い2025-05-26 青年の家
09トラツグミ2025-05-27 青年の家
10トラツグミの低音、高音2025-06-06 青年の家

設置場所Ⓑ:英彦山野営場・最上部 @5030-1783

調査期間と確認種:

  1. 4月25日〜5月1日(7種、1?)
    ツツドリ、ミゾゴイ(4/26、30)、アオバズク(4/25)、オオコノハズク?(4/28、木魚鳴き?)、アオゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ソウシチョウ
  2. 5月 2日〜5月 9日(5種)
    ツツドリ、ミゾゴイ(5/4、5)、アオゲラ、ハシブトガラス、ウグイス
  3. 5月10日〜5月16日(5種)
    カッコウ、アオゲラ、ヒヨドリ、ウグイス、クロツグミ

【備考】この場所Ⓑは初めての調査地、英彦山野営場の最上部近くにICレコーダーを設置した。Ⓐの場所からは西方に約800mの位置。調査対象種の中ではミゾゴイ、アオバズクの2種とオオコノハズク?の鳴き声が入っていた。

〇ミゾゴイは、青年の家Ⓐで鳴いた日と野営場Ⓑで鳴いた日が重なっていたので(4/26、30)、鳴いていた時間帯で比較をしてみた。時間帯が重なったのは4月30日、Ⓑでは19時35分22秒から鳴き始め、途中で途切れることはあっても19時56分11秒迄鳴いていた。一方、Ⓐでは19時45分22秒から鳴いた。Ⓐの鳴き始めは完全にⒷで鳴いている時間帯に重なった。ⒶとⒷのミゾゴイは別個体といえる。今回、この2箇所間の距離が約800mというのが大事で、ミゾゴイのテリトリーの広さを推察するデータの一つになるのではないかと思っている。

〇アオバズクは4/25の初日のみ1回、かなり遠くで鳴いていて3回目の聞き直しで気が付きリストに入れた。

◇4/28のオオコノハズクの木魚鳴き?(録音012)は最初スペクトグラムの画面パターンを見てオオコノハズクと思った。が、鳴き声が違っていた。何かに紐をつけ、振り回して風を切るような音の様であったが、多様な鳴き声を持つオオコノハズクの鳴き声の一つかとも思った(根拠なし!)。何度も繰り返し聞いていると、その声(音)のバックにあの超低音のボ、ボ、ボという鳴き声が微かにあるようにも…。結局、オオコノハズク?とした。

録音:

11アオバズク遠い2025-04-25 野営場
12オオコノハズクの木魚鳴きでは2025-04-28 野営場
13ミゾゴイ2025-04-30 野営場
14ミゾゴイ2025-05-05 野営場

(2025-06-29掲載)

プロジェクトM2025\深倉地区報告

調査研究部・真鍋直嗣 2025-04,05

  1. はじめに
    本年度の英彦山山系に於いてのプロジェクトM2025/英彦山山系録音調査は深倉地区、玉屋神社地区、英彦山神宮地区、英彦山青年の家地区、北岳登山道地区、鷹ノ巣山地区にて行った。録音調査は地区を順番に調査するのではなく、同時期に開始、終了するという計画であった。が、諸々事業、事故もあり計画通りにはいかなかった。地区別に報告を行って最終回報告に調査全体の考察を行う。
    今回(1回目)は深倉地区の報告を行う。
  2. 調査の目的
    昼間に行われる探鳥会や調査等では報告されない野鳥達の声を録音し、その生息状況を把握する。その調査対象はフクロウ類とヨタカ、ミゾゴイ、トラツグミ等で主に夜間に活動する野鳥。(太字で示す)
  1. 調査方法
    録音機(ICレコーダー)を用いてそのタイマー録音機能使い、連日、定時録音を行う。
  2. 深倉地区の調査結果
    場所:添田町・深倉地区
    設置場所:深倉林道 @5030-1751
    調査時間:18時50分〜20時10分(80分)
    確認種:2025年
    1. 4月21日〜5月1日:ジュウイチ、ツツドリ、オオコノハズク(4/23、犬鳴き)、アオゲラ、ハシブトガラス、ウグイス、クロツグミ (7種)
    2. 5月5日〜12日:ヨタカ(5/5、5/7、5/10)、ジュウイチ、ツツドリ、ミゾゴイ(5/5、5/6、5/7)、アオバズク(5/7)(5種)
    3. 5月13日〜18日:ヨタカ(5/13、14、15、16、17、18)、ジュウイチ、ツツドリ、アオバズク(5/13)、アカショウビン、キビタキ (6種)
    4. 5月19日〜25日:ヨタカ(5/19、20、21、22、23、24)、ジュウイチ、ホトトギス、ツツドリ、アオバズク(5/20)、オオコノハズク(5/20、木魚鳴き)、アオゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、クロツグミ、キビタキ(11種)
  3. 録音:
    01オオコノハズク、犬と猫鳴き重なる2025-04-23 深倉1.mp3
    02ミゾゴイ2025-05-06 深倉2.mp3
    03ミゾゴイ2羽鳴き合い、アオバズク、ヨタカ2025-05-07 深倉2.mp3
    04トラツグミ、オオコノハズク微妙、羽打ちも入る2025-05-08 深倉2.mp3
    05オオコノハズク木魚鳴き、アオゲラも2025-05-20 深倉4.mp3
    06ジュウイチ2025-05-15 深倉3.mp3

【備考】全確認種数は14種となり、プロジェクトMの調査対象種は4種であった。ここ深倉の谷の夜は素晴らしい。その4種全てが稀少種である(国、県の絶滅危惧種TA類、TB類、U類の何れか)。ヨタカは県TB類、ミゾゴイは国、県共にU類、アオバズクは県U類、オオコノハズクは県TB類に指定されている。福岡県のRDBは去年(2024年)改訂され、オオコノハズクは今回「絶滅危惧種TB類」となった。前回のRDB(2011年)では「情報不足」とされていた。今回オオコノハズクが選定された理由の解説文に「英彦山山地ではICレコーダーを用いた調査により、生息状況の解明が進んでいる」と記されており、筑豊支部が行ってきた夜間調査が評価されたのだなと嬉しくなった。この夜間調査に参加してきた方々(個人的調査を行っている私を含み)にとって大きなご褒美であり、またこれからの「良き糧」となった。
記録の記載では、対象種には録音された全ての日付を記した。他の地区との対比が出来るようにして、渡来時期の比較や同一個体でない根拠としたい。
[悔みごと] 今年はこの時期しては雨の日が多く、多量の雨、強風も吹き等々でICレコーダーに不具合が出た。電池とSDカードはその都度交換するが、本体はそのまま置きっぱなしとなり、ダメージが蓄積した。この深倉地区でも5月21日、22日、24日、25日が雨となっていた。そして、5月25日以降の録音は無かった(作動していなかった)。来年度は録音期間に雨が重なった場合はICレコーダー自体も交換し、そのICレコーダーは最低1週間以上乾燥容器に入れ機能の回復を確認して使用することとしたい。ネットで購入した中古品ばかりだが、ICレコーダーは現在15個あるので、6地区での交換録音は可能である。

(2025-06-24掲載)

プロジェクトM2025\八屋夜間録音調査報告

真鍋直嗣 2025-04,05

  1. はじめに
    本年度、八屋鳥獣保護区は八木山鳥獣保護区とともに福岡県の鳥類の生息状況調査対象保護区となっており、その調査を筑豊支部が行っている。
  2. 調査の目的
    プロジェクトMとして八屋鳥獣保護区内にて夜間録音(プロジェクトM2025/八屋)を行い、定例調査の補完資料とする。
  3. 調査方法
    録音機(ICレコーダー)のタイマー録音を用いて、連日定時録音を実施する。
  4. 調査結果
    八屋鳥獣保護区(面積:825ha)
    ・調査場所:豊前市、吉富町
    ・設置場所:沓川神社(豊前市沓川) @5031-3141
    ・調査期間:2025年5月11日〜5月27日
    ・調査時間:18時50分〜29時10分(80分)
    ・確認種:キジバト、カイツブリ、アオサギ、キアシシギ、トビ、サンコウチョウ?(5/12)、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、トラツグミ(5/13)、スズメ、カワラヒワ、コジュケイ (14種、+1種?)
    なお、プロジェクトMの調査対象種はフクロウの仲間と、ヨタカ、ミゾゴイ、トラツグミ等を太字で表記する。
    ・備考:この八屋鳥獣保護区(以下本保護区)は豊前市及び吉富町の周防灘に面する海岸線に沿い設定されている(宇島港と吉富漁港との間)。当初録音は吉富町の八幡古表神社の森を予定していたが、(サギ類のコロニー対策を周辺住民と共に行っているとのこと)神社の許可が貰えなかった(フクロウはいるとの証言は頂いた)。そこで豊前市の岩岳川河口にある沓川神社での調査となった。プロジェクトMでは山地で調査を行っているが、すぐ前が海という場所での録音は初めてであった。前は海、左側は岩岳川であとは田畑に囲まれている。緑地の規模は小さいが、この鎮守の森は離れ小島的存在となっていて、渡り途中の野鳥の声が録音出来たらと思って場所を選んだ。するとサンコウチョウ、トラツグミの鳴き声が入っていた。距離があるのか声が小さく、いずれも最初は「?」を付け参考記録としたが、録音を何度も聞き返し、過去の自分の録音、バードリサーチやeBird Japanの録音と比較検討をしてトラツグミは「?」をとりトラツグミと同定した。録音を付けるのでご意見があれば伺いたい。

録音場所:豊前市沓川・沓川神社 @5031-3141

録音1サンコウチョウ?2025-05-12
録音2トラツグミ2025-05-13
録音3アオサギ2025-05-17
録音4キアシシギ2025-05-20
録音5トビ2025-05-23

(2025-06-12掲載)

プロジェクトM2025\八木山夜間録音調査報告

真鍋直嗣(調査研究部) 2025-04/05

  1. はじめに
    本年度、八木山鳥獣保護区は福岡県の鳥類の生息状況調査対象保護区となっており、その調査を筑豊支部が行っている。
  2. 調査の目的
    プロジェクトMとして八木山鳥獣保護区内にて夜間録音(プロジェクトM2025/八木山)を行い、定例調査(午前中に行う調査)では記録の出ない(少ない)野鳥の生息状況を把握し定例調査の補完をする。
  3. 調査方法
    録音機(ICレコーダー)のタイマー録音を用いて、連日定時録音を実施する。
  4. 調査結果:八木山鳥獣保護区(飯塚市八木山、面積840ha)
    • 設置場所@:飯塚市八木山鶯谷 @5030-3457
      調査期間:2025年4月16日〜4月22日
      調査時間:18時40分〜19時50分(70分)
      確認種:ツツドリ、ミゾゴイ、フクロウ、アオゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、キビタキ、コジュケイ、ソウシチョウ(9種) なお、プロジェクトM調査対象種は太字で記す(以下同様)
    • 設置場所A:八木山山伏谷 @5030-3457
      調査期間:2025年5月3日〜5月12日
      調査時間:18時40分〜19時50分(70分)
      確認種:サシバ、オオコノハズク、アオゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、キビタキ、オオルリ(8種)

備考: 調査目的の「主に夜に活動する野鳥」が3種も記録された(プロジェクトMの調査対象種はフクロウの仲間と、ヨタカ、ミゾゴイ、トラツグミ等としている)。過去にミゾゴイの記録はあって、私も山伏谷他で目撃している。加えて、オオコノハズクとフクロウの2種である。日付を記すとミゾゴイ(4/19)、オオコノハズク(5/8)と1日限定であったが、フクロウは(4/16〜18、4/20〜22)と鶯谷ではほぼ毎日鳴き、雨の日(4/20,22)でも鳴いていた。オオコノハズクは色々な鳴き方があるが、この日は「木魚鳴き」であった。福岡県のRDBも昨年(2024年)に改訂され、ミゾゴイ(国U類、県U類)、オオコノハズク(県TB類)となっている。更にRDBで加えるなら、山伏谷では(5/7)にサシバ(RDB:国U類、県U類)の声が19時過ぎに録音されていた。

  • 録音1:ミゾゴイ、少し警戒?(2025-04-19 @5030-3457 鶯谷)
  • 録音2:オオコノハズクの木魚鳴き(2025-05-08 @5030-3457 山伏谷)
  • 録音3:フクロウの鳴き声2種(2025-04-18 @5030-3457 鶯谷)
  • 録音4:サシバ、日没後(19時過ぎ)でも鳴く(2025-05-07 @5030-3457 山伏谷)

(2025-06-09掲載)

プロジェクトM2025録音地Bの風景

調査研究部・真鍋直嗣(鍋爺)
2025-04,05

ヒガラ

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(05)2025-05-07 @5030-4673 フクロウ福智中社

(06)2025-05-13 @5030-4662 アオバズク皿山の森

(07)2025-05-20 @5030-4662 サンコウチョウ皿山の森

調査地 B @5030-4662、@5030-4673

調査地Bは焼き物の里で有名な福智町上野にある。勿論、県指定上野鳥獣保護区内にICレコーダを設置した。4月20日に上野へ行った。そこで事件が発生(この時は自覚なし)していた。昨年もあったが、設定ミスを今年もやらかしてしまった。ここで使用したICレコーダは、今年ネットで購入したもの。中古品(パナソニック製は製造を中止しているので中古品しかない)だが、私は信頼を置く、そのスイッチを入れて、メニューを開き、タイマー録音を選択、設定:ON、繰り返し:毎日を選択、開始時間18:50、終了時間20:10と数字を入れ、最後に動作:録音とし、そして完了ボタンを押した。去年も使ったICレコーダだったらこれで良かった。
が、このICレコーダは他人が使用していたもの、録音元の設定が違っていた。録音元がMICではなく「FM」となっていたのだ。まぁ世間一般的には、タイマー設定で録音するのは大体がラジオ(FM)である。MICとするのは探偵、スパイしかいない、それともう一つ野鳥録音調査者くらいであろう。そう、設定録音先がFMとなっていたので、「ザァーザァー」という音しか入っていなかったのだ(それも、FMを受信するにはアンテナの役割をするイヤホンの接続が必要で、そうFM電波さえ受信していなかったのだ)。1回目のSDカードを交換し、回収したSDカードを帰宅後直ぐに開いてみれば、2回目(4/26〜5/1)の失敗はなかった。この時期は12個のICレコーダを設置する為、各録音地へ出掛けるのに忙しかった(家業もちゃんとやって)。12日×80分の記録が「ザァーザァー」とは悲しかった。
それでも、1回目@5030-4673(5/2〜8)、2回目@5030-4662(5/9〜14)の録音では、アオバズク(5/7、5/10、5/12)、フクロウ(5/7、5/14)が鳴いていたし、3回目@5030-4662はヤイロチョウ(去年の記録では6月1日)を目当てに早朝録音(4:50〜6:20)に切りかえてみたら、早速サンコウチョウ(5/16〜)が記録されていた。録音調査は梅雨入るまで続けていくので、果たして今年もヤイロチョウは渡りの途中、上野焼きの里で一服を楽しんで(鳴いて)くれるだろうか…。

(2025-06-06掲載)

プロジェクトM2025録音地Aの風景

調査研究部・真鍋直嗣(鍋爺)
2025-04,05

(04)2025.4.19 アオゲラ3種、八木山鶯谷

(05)2025.5.7.サシバ、八木山山伏谷

調査地 A @5030-3457

調査地Aは県指定の八木山鳥獣保護区(飯塚市)である。以前、八木山付近の地図を見ていて鶯谷、山伏谷という名に興味をそそられ、何度かこの二つの谷を訪れたことがある。そして、八木山といえば貝原益軒を外すことは出来ない。「養生訓」や「大和本草」の著作で名を残した福岡藩の儒学者であるが、8歳から11歳までこの地で育ったそうだ。「大和本草」の源は少年時代を過ごしたこの八木山の自然にあるかもしれない。本村の里は勿論、この鶯谷、山伏谷ともに益軒少年が日々遊び、大自然に興味を持つきっかけになったのでは、と思いは馳せる。野草の観察も活動の柱としている当支部が、毎年地元の八木山小学校に野鳥観察の指導に行くのも何かのご縁であろう。
さて、山伏谷は旧国道201号線から軽自動車がすれすれ通る脇道に入り込み、山道を進む。二輪駆動の軽自動車で限界すれすれの斜度を進んでいく。5年前までは、この先の池河内という所まで行くことが出来た。が、今回は道が荒れに荒れていて先へ進めず途中で諦め、引き返した。その5年前、池河内ではサシバの雄(多分)が杉の木に天辺で待ち受ける雌(多分)に運んでいた。また、私が人生初めてミゾゴイを見たのもこの山伏谷であったが、今回もミゾゴイは鳴いていた。一方、鶯谷の奥は現在行き止まりとなっているが、以前は山伏谷と同じく渓流公園へと抜ける道もあったそうだ。土砂崩れ等で通行不可能との看板があり、何年たっても復旧はされていない。
今回、ICレコーダの設置はこの二つの谷で行った。ICレコーダ設置の為、県委託調査の渡り期(春)調査を終えて駆けつけた鶯谷の上空で、サシバが舞い、鳴いていたが(2025.4.16)、まさか山伏谷でも録音にその声が入っているとは…。

(2025-06-03掲載)

プロジェクトM2025調査地Dの風景

調査研究部・真鍋直嗣(鍋爺)
2025-05-18,27

調査地D @5030-1772

調査地Dは九大農学部付属彦山生物学実験施設(研究所?)の横を通り過ぎ、上仏来山へ至るコース周辺に設けている。上仏来山への道は急な斜面もあり、中々の難所であるが、この道は上仏来山へ向かわず真っすぐ抜けると玉屋神社(般若窟)へも続く道、古くは重要な道の一つであったと思われる。
一方、上仏来山は戦国時代に豊後の大友宗麟が英彦山に攻め込んできた時、迎え撃つ神社勢が本陣を置いた場所、そして大友勢は汐井川を挟んだ黒岩山に本陣を張った(1581年)。この戦は残念ながら、神社は大友勢に屈し、山中の多くの住居や建物、宗教施設が焼き討ちされ、破壊された。其の大友勢との合戦から444年後、今年も私はその戦場跡で野鳥の録音調査を行っている。戦(いくさ)のない英彦山、現代の現場があればこそである。この状況を諸々の英彦山の神に感謝申し上げる。
去年のこの場所での録音調査は機具設定不備、レコーダの不調などが重なってデータは4/27〜29の三日間分しか録れなかった。一昨年(2023年)に鳴いていたミゾゴイ、コノハズク、アオバズクの記録はなしだった。さて、今年はどうだろうと期待を込めた調査地でもある。

(2025-05-28掲載)

プロジェクトM2025調査地/Iの風景

調査研究部 真鍋直嗣(鍋爺)
2025-05-13,18

ヒガラ

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【調査地/I @5030-1774】

調査地/Iは北岳登山道に沿いに設置ポイントを設けた区域(全て@5030-1774)。数ヶ所設置場所は替えていく。
望雲台はその一つ、そこに立つと足元の絶壁は落差100m位か、眺望は良いが足がすくむ。また、ここに至るには鎖を頼りにVの字の溝に這いつくばって、垂直に近い岩壁を登らなければならない。去年ここでコノハズクが鳴いたので、頑張って今年も登ってきた。岩壁より伸びている木の幹に、ICレコーダーにスリッパを履かせてゴムバンドを巻き付ける。スリッパは垂直にして、雨合羽の帽子の代わりに使用している(生活?の知恵)。ここは登るのも難儀だが、下るのは更にしんどく、また怖ろしく、時間をかけて慎重に下る。
シオジの森、望雲台には3度設置したので、4度目はシオジの森に設置しようとやってきた。大きな倒木が私を迎えてくれた(写真04)。この森でコノハズクを待つ。
さて、望雲台での録音を聞いた(4/25〜5/17)がコノハズクはまだやってきていないようだ。ただ、アオバズク、オオコノハズクの声は録れていた。また、今年はハヤブサも戻ってきていてツツドリとアオバズクとの三重奏は素晴らしい録音だと自画(音)自賛した。
(005.2025.5.13.ツツドリ、ハヤブサ、アオバズク三重奏、望雲台3)
オオコノハズク、今年は猫鳴きばかりが聞こえていて、犬鳴きや木魚鳴きはまだ録れていない。4回目(5/18〜)からはシオジの森ではどうであろうか、楽しみである。

(2025-05-22掲載)

プロジェクトM2025調査地/Eの風景

調査研究部・真鍋直嗣(鍋爺)
2025-04-29

ヒガラ

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【調査地/E @5030-1762】

調査地/E(@5030-1762)は玉屋神社及びその周辺地。ここは録音調査を行うのは初めての場所である。
玉屋神社は「般若窟」という洞にお社を設けてある。ここは彦山の開祖が修行した洞と云われがあり、英彦山にとって重要なお社の一つと聞いている。
「そうだときっと、何かあるに違いない。何故?今まで録音調査地にしなかったのだろうか」などと考えながら、旧しゃくなげ荘先の駐車場を出発。20分位で、林道横の苔むした鳥居の前に到着。扁額の文字は欠けた部分もあって詠みづらかったが、「大山祇神社」とある。ここが玉屋神社入り口で、その鳥居の正面を流れるのは汐井川(彦山川支流)。ここは私がまだ中学生だった頃は橋が架かっていて(今も橋桁の跡はある)、障子ヶ岳と黒岩山の谷間に木材を搬出するための木道跡(馬そり用の)が残っていた。その木道跡を辿って岳滅鬼峠へ登ったものだ。現在は、その木道の形跡は微塵もないが、今でもここを通り岳滅鬼峠を目指す登山者は多い。直ぐ目の前にある鋭く高い断崖は息をのみ込むほどの迫力がある。
1回目の録音(4月21日開始)はこの近辺で行うことにした。そして、4月29日に1回目のSDカードを回収、電池と合わせ交換を行った。既に、プロジェクトM2025の速報(4月30日)に於いて報告はしているが、何と、コノハズクが4月25日に録音されていた。4月21日の録音開始から5日目の事だった。前日まではその声は入っていないので、この日に到来したのだろうか、27日、28日もその声は録音されていたが、その声は遠のいているのか、日々小さくなっていた。
2回目の録音設置場所は鳥居をくぐり、沢沿いに20分、玉屋神社(般若窟)へと登り、20m位先にICレコーダを設置し(4月29日)、3回目の設置場所は彦山権現社近くの林に設置した(5月8日)。その都度SDカードは回収、交換を行った。後日、その2回目の録音を聞いてみると、何と! ミゾゴイ、ヨタカ、オオコノハズク、コノハズクとプロジェクトMの調査対象種の大半が鳴いていたのである。そう、誠に玉屋神社は霊験あらたかそのものだった。
そして、この玉屋神社からの景色は絶景であった。萌え出た新緑に包まれ、その若葉を揺らす風に包まれ、神社の神聖さと相まって、心も体も多いに癒された。
調査は4回目以降、梅雨入りまでは続けるつもりである。

(2025-05-17掲載)

コノハズク/プロジェクトM2025速報

真鍋直嗣 2025-04-25

プロジェクトM2025で今年初めてのコノハズクの記録です。
(音源が遠く、低音の背景ノイズが大きい)

録音場所:調査地区F メッシュコード:@5030-1762
録音日時:2025-04-25(2025-04-27も録音有り)
調査地Fの場所:添田町大字英彦山

(2025-04-30掲載)

プロジェクトM2025\調査地J、Hの風景

調査研究部\真鍋直嗣
2025-04-25撮影

ヒガラ

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調査地J (@5030-1783)

調査地Jは鷹ノ巣山一ノ岳北東斜面。この斜面は広葉樹林、針葉樹林或いは混合っていたりしている場所である。装置設置には国道500号から斜面を登って行くのだが、この国道500号に沿った場所は5月に入ると、この数年写真を撮る人が多く集結する場所となっている。繁殖期の写真撮影はそこに生息する野鳥達には十分に注意を払う必要がある。私も同様だ、無人録音調査といっても録音装置(ICレコーダ)の電池やSDカードを交換は欠かせない。カメラのレンズとは逆方向だが、同じ樹林帯を登る。その際、滞在時間は最少にと心がけている。最初の装置の設置は繁殖期前だが、電池とカードの交換時に巣が近くにあった場合は装置を撤収し、場所を替える。

調査地H (@5030-1785)

調査地Hは去年初めて訪れた場所。英彦山青年の家近くの尾根斜面で、杉林(旧田川農林高校演習林?)を抜けると斜面が始まり広葉樹が現れる。地面の岩石には苔類がびっしりついており、この写真を撮った時は4月下旬では葉も芽吹き初めた頃、まだ太陽光も地面まで届いているが、5月中旬頃になると新緑が樹林を覆い太陽光もあまり地表に届かなくなる。すると苔の勢いが増し、一帯は苔庭園の如くなる。
炭焼き窯の跡もあり、この広葉樹林から木を伐り出しこの窯で炭を焼いていたのはいつ頃であろう、昭和20年代位であろうか。演習林の杉が育ち広葉樹林を隠し、参道からも離れているのでこの風景を知っている人はまずいないと思う。去年、この付近でコノハズクが鳴いていた。

(2025-04-27掲載)

プロジェクトM2025(無人録音調査)立ち上げ

調査研究部\真鍋直嗣

さあ4月末、5月と、また今年も無人録音調査を実施する時期がやってきました。その名はプロジェクトM2025の立ち上げです。
ICレコーダーもメルカリやAmazon、ヤフオクなどで中古品を集め、現在合計10個となりました。まあ、購入しても、タイマー録音が付いていない等の失敗も幾つかありましたが、パナソニック製が8台、ヤマハ製が2台と揃えました。
ヤマハ製の2台は使用乾電池が単三で乾電池の消耗も少なかったので(事前に実験)長期間の調査に、設置場所は自宅から距離が一番遠く、登山道も急斜面のある求菩提山保護区の犬ヶ岳山麓(何回も登れないので)を考えています。4月下旬に設置し30日間置きっぱなしにする調査となります。
一方、単四のパナソニック製は8台あるので、上野保護区、田川保護区、八木山保護区、八屋保護区に1台ずつ、残り4台は鷹ノ巣山と英彦山山麓各所の調査に使用します。県委託調査を今年行う八木山と八屋の両保護区は渡り期(春)調査の時に設置し、繁殖期1回目の時に回収する予定、これも置きっぱなし、途中電池が消耗してしまえばその日までとなります。その分、田川市郡での調査は1週間程度のサイクルで回収、場所移転など行っていきます。
乞うご期待!!!

(2025-04-13掲載)

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