有本英一郎 2020-11-28
先日(2020-11-28)、英彦山からの帰り道、豊前坊より油木ダムに向かって下っていく途中(添田町)、おもしろい光景を目にすることができました。@5030-2704
紅葉は終わっていましたが、秋の爽快な空気の中、軽快にバイクを走らせていきカーブを曲がりきったところ、突然あらわれたバイクに驚いたのか道路の左側より小さな5・6個の動物があわてて右へ走り出しました。民家もあったので始めはニワトリかと思いましたが、ニワトリよりは小さく何かはわからないままにその場を立ち去りました。
後で、ドライブレコーダーの画像を波多野さんに見てもらったところ、画像は鮮明ではありませんが、コジュケイであろうとのことでした。
ほぼ100年前に放鳥され全国に広がった鳥ということですが、その姿や動きはなかなかひょうきんで、今度はじっくりとその姿を見てみたいものです。
ちなみに、コジュケイは私にとって初認です。
(2020-12-07掲載)
コジュケイ
有本英一郎 2020-11-15
11月15日の英彦山探鳥会の朝、彦山川沿線を探索しようと少し早めに家をでました。昨年教えていただいたカワアイサが来ていないかどうかを見てみようと思ったからです。
秋のヒヨドリの渡りの観測地点である福智町市場の河川敷で降り立ち彦山川を見てみると、ヒドリガモの群れ、いつものカワウの群れがいました。そのそばにカワアイサ三羽を確認することができました。
遠目でしたが、証拠写真を撮り、先を急ごうとバイクに戻りかけたところ、頭の上を白く大きな鳥が「す〜」と滑空していきました。翻って見てみると、それはコウノトリでした。一羽でしたが、川の浅瀬に降り立ち、餌を採り始めます。コウノトリとカワウ達が一瞬見つめ合うようなそぶりを見せたりもしました。その様子をしばらく観察し、コウノトリが飛び立つのを待って英彦山探鳥会へと向かいました。
その飛翔姿は優雅で、以前、ハチクマ観測時に六ヶ岳の山頂から直方イオン上空を下降する大きな白黒ツートンの鳥を見かけたことがありますが、その時の鳥はコウノトリであったんだと確信することができました。
県内各所で複数のコウノトリの情報がありますが、この一羽は、九州に入ってから、直方市周辺を一羽で周回しているのかもしれません。
(福智町市場 @5030-4651)
(※珍鳥を含む情報のためご意見相談室で検討後、公開は安全と判断しました。)
コウノトリの足環が識別できましたので、兵庫県立コウノトリの郷公園に報告したところ、下記メッセージを頂きましたのでご報告します。(2020-11-24)
「J0112:15年生まれ 兵庫県養父市にて放鳥されたオス放鳥以降、何度か九州地方への飛来はありましたが、今年は久しぶりの飛来のようです。」
(2020-11-18掲載)
有本英一郎 2020-10-12
H氏からの情報により10月の中旬2日に渡って、遠賀平野のとある場所にアカアシチョウゲンボウを見に行きました。現地には一週間もいなかったようですが、見に行った日は2日ともアカアシチョウゲンボウ(幼鳥)を観察することができました。
姿はチョウゲンボウとおなじですが、足、嘴、アイリングがオレンジで頬と腹は白を基調とするきれいな鳥で、ちょっと見はチゴハヤブサと間違えそうな感じです。
幼鳥のせいか、人に対する警戒心は薄く、用心して近づいていきましたが、さほど気にしている様子もなく、バッタ等エサ取りに夢中で、電線にとまって周囲を見渡したのち飛び立ち、ホバリングして田んぼに降り餌をとってはまた電線に戻る動作を繰り返していました。
おかげで、存分に写真をとることができ、最後には目先5mほどの電線にまで停まってくれ、その表情まで観察することができました。
後日、アカアシチョウゲンボウについて調べてみると、英名Amur falconといいアムール地方にいるハヤブサという意味だそうで、ロシアのアムール地方で繁殖し、インド、ペルシャ湾を通って、遥か南アフリカまで渡る鳥であることを知りました。渡りでは、他の猛禽とちがい、大きな群れ(まるでツグミのような)を作るようです。また、インドの北東部では、つい最近まで集まってきたアカアシチョウゲンボウを何千羽も食用として霞網で捕獲していたということも知りました。
ここ九州からアフリカ大陸の南部までは直線距離で10,000km以上もあります。
この幼鳥が、道中の苦難を乗り越え無事アフリカに到達し、また戻ってきてくれることを祈るばかりです。
撮影:鞍手町木月・浮洲池 2020-10-12, -13 (@5030-5583)
(2020-11-14掲載)
※珍鳥となるため、本会規定により公表を延期していました。有本様のご協力に感謝いたします。(「くまたか」ご意見相談室)
有本英一郎 2020-11-08
11月8日は、筑豊支部の豊前探鳥会の日ではありますが、天気も上々になるとのことで、以前より計画していた諫早干拓地へ行くことにしました。目指すはナベコウです。H氏よりお聞きした探鳥地域を自転車にて絨毯捜索することにしました。
4時に自宅を出発、6時30分過ぎには諫早干拓地の前面堤防中央公園に到着、夜も明け空はだいぶ明るくなり、葦原ではチュウヒ、ハイイロチュウヒや小鳥・カモが既に飛び交っています。積んでいった自転車を組み立ていよいよ捜索です。目指すは旧堤防の内側、旧堤防までは約2kmありますが、自転車ならばへっちゃらです。水路を確認しながら、たまには旧堤防の上から全体を見回しながら2〜3時間ほど捜索を続けました。
結果は残念ながらナベコウを発見することはできませんでした。後で気づいたのですが、お聞きしていた捜索地域を半ブロックほどずれて捜索していたようで、ひょっとしたら捜索漏れの地域にナベコウがいたかもしれません。ナベコウは次回のお楽しみとなりました。それでも、葦原のチュウヒ類、ナベヅル、タヒバリ、タシギ、ミヤマガラス、タゲリなど沢山見ることができましたし、チョウゲンボウはこの干拓地にいったい何羽いるのだろうと思うくらいいたる所で見ることができました。
圧巻はアトリの大群です。1000羽以上もあろうかという大群が一つではなく、二つ三つと干拓地内を飛び交っています。農地に降りては餌を食べ、ちょっとしたことに驚いては一斉に飛び立ちます。ハヤブサがこの大群について回り、たまにその中に突っ込みます。そして、この大群に近づいていったところ、一度だけその飛翔の渦の中に入ることができました。360度飛び交うアトリで向こう側の景色が見えないほどで、その鳴き声と羽音に圧倒されてしまいました。
目的(ナベコウ)は果たすことができませんでしたが、楽しい探鳥でした。諫早干拓地はすばらしい探鳥地です。
(2020-11-10掲載)
有本英一郎 2020-11-07
土曜日の午前中は、マイエリアである北九州市八幡西区南部の畑・香月地区を徒歩でゆっくりと探鳥することが多いのですが、つい先日、「自転車で回ったら、もっと効率的そして広範囲を探鳥することができるのでは」と思いたち、折りたたみ式の自転車を購入しました。折りたたみ式であれば、車に積み込んで、持っていくこともできるのです。
さっそく、先週の土曜日(2020-11-07)は自転車にて探鳥です。上香月方面より、北九鞍手夢大橋を渡り鞍手町の木月池まで足を伸ばしてみました。
香月中央公園(北九州市八幡西区)横の黒川沿いでは、今期初めてのアオジを確認、そして木月池では、たくさんの水鳥を観察することができました。マガモ、カルガモ、オオバン、オナガガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモなどのいつものカモのほか、トモエガモ、ミコアイサも見つけることができました。
その中でひときわ大きな鳥が一羽、池の真ん中を泳いでいるの発見、その鳥はヒシクイでした。最後には飛ばせてしまいましたが、こんなところで見ることができるとは思いもしませんでした。
ほぼ4時間、全22kmほどで、41種も確認することができました。自転車のおかげです。
確認種(41種):ヒシクイ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ミコアイサ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、イソシギ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、カワセミ、チョウゲンボウ、モズ、カササギ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、ジョウビタキ、ノビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ、カワラバト
※本文中、ヒシクイは「局地的」(「フィールドガイド 日本の野鳥」36p「習性」)とされ本会「野鳥情報公開基準」3級に相当するが、すでに現地から飛去したとの観測により掲載した。(サイト担当)
(2020-11-10掲載)
有本英一郎 2020-10-31
土曜日の午前中、いつものようにマイエリアの一つである畑貯水池を探鳥中のことです。
貯水池の水際にカワセミAを発見、餌取りでも撮影しようとカメラを構えると、左方50mのところにもう一羽カワセミBがやってきた(鳴き声にて確認)ようです。すると、カワセミAは餌取りをやめ、カワセミBのところに飛んでいきます。そこで何やら2羽が絡み合っているようなので、急いで近づくと、2羽は、壮絶なバトルを繰り返していました。
陸上での白兵戦から始まり、水上、水中、空中と嘴と嘴を交わせながら激しくからみあいます。その間、約1分少々、劣勢なカワセミBが逃げ出すことでとりあえず戦闘は終わったようですが、カワセミAは執拗にその後を貯水池の対岸まで追いかけていきました。
最近では、水のある所どこでも目にすることができるカワセミですが、偶然にも珍しい出来事を捉えることができました。
(2020-11-02掲載)
有本英一郎 2020-10-18
遠賀川の西岸の田園地帯(鞍手町)をバイクで走っていると、刈田の中にカメラマンがカメラを構えているのを発見、停止してその様子を伺うと、ノビタキを撮影しているようでした。双眼鏡を覗くと、まだ黒い色の残るノビタキを数羽確認することができました。
その時、双眼鏡の向こう側の茂みからいきなり何かが飛び出します。猛禽のようです。その後をカラスが追って行き大きな弧を描きながら高度を上げていきます。すると今度はトビがこれに参戦してきました。この猛禽はチュウヒでした。
カラスとトビに追われながら、何度も上空を旋回し最後には、まっすぐ黒崎方面(北東方)へと飛び去っていきました。H氏に写真を確認してもらったところ、いわゆる国内型のチュウヒの雄ということでした。
若松のビオトープに居付いているチュウヒは何度か見たことがありますが、こんな身近なところでチュウヒを見ることができラッキーでした。
(鞍手町上木月 @5030-5565)
(2020-10-19掲載)
有本英一郎 2020-09-30
居付きのものもいるのでしょうが、とにもかくにも9月30日12:20瀬板の森公園にてオシドリを今季初めて確認しました。
奇しくも、ちょうど一年前の2019年9月30日12:25にも同じ場所、同じ樹上で、その年のオシドリを初めて確認していました。まさか、同じ個体ではないでしょうに。
(北九州市八幡西区・瀬板の森公園 @5030-6528 2020-09-30撮影)
(2020-10-01掲載)
有本英一郎 2020-09-15..
まだまだ渡りは続いていますが、私のハチクマ観察は、六ヶ岳(宮若市 @5030-4594)7回、時間は短いのですが高塔山(北九州市若松区)3回、剣岳(鞍手町)1回、皿倉山(北九州市八幡東区)のすぐ北西側の花尾山(北九州市八幡西区)1回と、なかなかの観察回数をこなすことができました。中には確認0の日もありましたが、概ね満足できる成果をあげることができたと思っています。
全般に北風が強く、ハチクマは皿倉山よりも南側、それも高高度を通過するものが多かったようです。塒立ちするものも少なく、六ヶ岳山頂に接近するものも少なかったのですが、それでも鷹柱は数度みることができ、また、点のようなハチクマを双眼鏡で見つけ、それらが強い北風の中を渡っていく姿を十分に堪能することができました。
サシバ、ハヤブサ、チゴハヤブサ、ミサゴ等他の猛禽も見ることができ、最後の最後には、直方市の周辺部に降下するコウノトリ(鷹よりも大きな白黒2色の鳥)を見ることもできたりと、今年のハチクマ観測は満足のいく結果だったと思います。
途中、一度長崎県の烏帽子岳(写真38〜46)に、もう終盤に入ったアカハラダカを見に行きましたが、ここでも短い時間の中で、目的を果たすことができました。
(2020-09-29掲載)
有本英一郎 2020-09-15
9月15日、仕事で若松によったついでに、高塔山(北九州市若松区)でのハチクマ観測を見てきました。観測されていた方に聞くと、お昼までに観測は100羽を超えたそうです。私にとっても今年初のハチクマとの対面です。
今日は、少し霞んではいましたが、上場の天気で、ハチクマは山口方面で鷹柱を形成し高く上昇し通過するものが多いようでした。幸運にも観測所の真上を通過したハチクマをカメラに収めることができました。いよいよ秋のハチクマの到来です。
(北九州市若松区・高塔山展望台 @5030-6683)
(2020-09-15掲載)
有本英一郎 2020-08-21
英彦山の探鳥会などで、いつも鳴き声を耳にすることができるアオバトですが、なかなかその特徴的な姿をじっくりとみることができません。飛んでいるところを見かけても、一瞬で、緑色のようだったと思うものの、本当にアオバトだったのかキジバトだったのか、判然としませんでした。
アオバトは、この暑い時期海岸線にミネラル補給のため海水を飲みにやってくるということは知っていましたので、そのアオバトを見に行ってみることにしました。アオバトが訪れる海岸線はある程度限られているようで、他の方に場所をお聞きし、京築地区の豊前市・松江海岸(@5031-3057)に行ってみました。
9時を過ぎたころに海岸線に着くと、すぐに30羽程度のアオバトの群れが2つ、海岸線沿いの松林の間を飛び交っていました。しばらくそれらの集団を観察し、海岸に降りて水を飲む姿を待ちましたが、海上に出て松林にもどる動作を繰り返しなかなか海岸に降りようとはしません。
結局、アオバトが海岸におりて海水を飲む姿は見られませんでしたが、それでも、かなり近くからじっくりとその飛翔する姿を見ることができました。また、これだけの数のアオバト(60羽超)を見るのも初めてのことでした。
(2020-08-28掲載)
有本英一郎 2020-07-25..
6月の終わりから7月にかけて、今年の梅雨はとにかく雨が多く、熊本・大牟田等大変な被害を受けた地域もありますが、北九州は、どうにかたいした被害もなく夏を迎えられそうです。そんな中、雨のあいまをぬって、または、小雨の中、いろいろと探鳥することができたのには、ふりかえってみて我ながらびっくりします。
自宅周辺の北九州市八幡西区黒川、福岡市の沿岸部、添田町英彦山の林道めぐり、北九州市小倉南区平尾台、岡垣町の神社、鞍手町の蓮池、行橋市の神社、北九州市若松区のビオトープなどです。
おかげでウチヤマセンニュウ、コアジサシのコロニー、ヨシゴイ等も初確認することができました。
アカショウビン目的に何度か英彦山へも通い、残念ながら視認することはできませんでしたが、つい先週、国道脇の林の中に踏み入ったところ、自分の真上10m以内でアカショウビンが突然鳴き始めました。姿を探すも周囲が暗く見つけることはできませんでしたが、大音響の「キョロロロロ」が耳について離れません。早くその姿を見てみたいものです。
まだまだコロナの長いトンネルの中にいますが、9月からは探鳥会も再開されるようで、まだ、気が早いんですが秋の渡り等楽しみです。
(2020-07-28掲載)
有本英一郎 2020-06-05
「くまたか」の宮本さんの記事を見て、6月5日にブッポウソウなるものを見に行ってきました。日向神ダム(福岡県矢部村)のブッポウソウのポイントの大体の位置をお聴きし、小石原、星野村経由で現地に向かいました。星野村から日向神ダムまでの道はなかなかの酷道で、遠回りでも久留米経由か小国経由で行くべきだったと後悔している次第です。
とにもかくにも11時過ぎには現地の赤橋に到着、橋のそばにかかっているワイヤーを見てみると、幸運にもブッポウソウが2羽仲睦まじく止まっていました。そっと隠れて近づきしばらく観察しました。2羽は赤い橋とワイヤーそして川の縁の木に飛び移るのを繰り返していました。
あまりにもあっさりと確認することができたので、以前からネット記事で知っていた大分県由布市にもブッポウソウが来ているのではと、行ってみることにしました。日向神ダムから由布市までは1時間半程度ですが、交通量も少なく予定通りに到着することができました。
こちらも赤い橋で、地元の方による巣箱が設置されていました。しかしながら、その巣箱にいるのはムクドリで、あきらめかけて帰ろうとしたところ、すっとブッポウソウが街灯の上に飛んできました。1羽だけでしたが、やはり日向神のブッポウソウと同じく、赤橋とその直ぐそばのワイヤー、川の縁の木とを巡回していました。
ブッポウソウは、赤い鉄橋、川にかかるワイヤー、峡谷というシチュエーションがお好きなようです。
(2020-06-09掲載)
有本英一郎 2020-06-03
コヨシキリの情報があるとのことで、6月3日から数日間、鞍手町の蓮池(@5030-5565)に行ってみました。コヨシキリは確認することができませんでしたが、短時間ながら普段みらなれない鳥たちに出会うことができました。
まずは、セイタカシギです。蓮池の場所自体知りませんでしたので、6月3日、場所確認のため、立ち寄ってみました。その時、蓮池の近くの田に白黒の姿を発見、サギではないと思い確認すると、セイタカシギでした。それも4羽です。移動の途中の一休みといったところでしょうか。
次は、クロハラアジサシです。6月4日再び、近くに用事を作り行ってみました。11時過ぎでしたが、カメラマンの人だかりができていました。クロハラアジサシが来ているとのことでした。最初は池の中ほどの杭の上に留まってじっとしていましたが、しばらくして飛び立ち、池の回りを低空でくるくる飛び回り始めました(動画あり)。輪を描いて飛びながら何回か池の水面にくちばしをつけます。どうやら餌取りをしているようです(写真20、21)。数十分飛び回り、その後どこかに飛び去ってしまいました。話を聞くと1時間ほどいたようです。15時過ぎに再び訪れると、クロハラアジサシが、また戻ってきていました。やはり餌取りのようで、飛翔を存分に撮ることができました。普段見慣れた皿倉山や田園風景を背景にして飛ぶクロハラアジサシを見ながら、しばし至福の時をすごすことができました。
池には他にバンのペアが優雅に泳いでおり、ヨシゴイが葦の間から顔を出しては、場所替えの飛び出しを繰り返していました。もちろん、オオヨシキリはいたるところでせわしなく鳴いており、周囲の畑ではセッカもたまに飛び出します。
7日の朝にも、再び見に行ってみましたが、当然ながらクロハラアジサシはもうすでにおらず、早朝からヨシゴイを撮るカメラマンが集まっていました。
サイト注:本記事は、珍鳥情報による集中の弊害を避けるためご意見相談室で公開時期を判断のうえ公開しました。
(2020-06-09掲載)
有本英一郎 2020-05-31
5月の初旬出会ったオオヨシキリ、セッカ、ホオアカの再確認に中間市の中島(河川敷)に行ってみました。
オオヨシキリ(動画)は、河川敷の草原のいたるところで鳴き声をあげ、セッカも飛び上がっては降りを繰り返し、ホオアカ(動画)も穂の先でさえずっていました。
そんななか、まだ姿をみたことがないホトトギスが、どこかで鳴いています。鳴いている方向を探しても、やはり姿を見つけることができません。
そんなとき、先日、三浦さんにお会いしたときにおっしゃっていた「やつらは飛びながら鳴くことが多い」との言葉を思い出し、鳴き声が聞こえる方向を飛んでいる鳩大の鳥を目で追っていくと、50mほどはなれた木の頂上付近にとまりました。木に同化していますが、間違いなくホトトギスでした。
やつは、飛びながら「キョキョキョキョキョ」と鳴いていたのでした。やっと、ホトトギスを視認することができました。
(2020-06-02掲載)
有本英一郎 2020-05-05,06
連休後半の5月5日は、どなたかのネット記事で見たセイタカシギを探しに北九州市若松区の払川周辺へ行ってみました。
田植中の田でセイタカシギはすぐに見つけることができ(初認)、そのそばでは、ケリとタカブシギ(初認)も餌取りをしていました。
ケリは、幼鳥と一緒にいたようで、親鳥が大きな声をあげトビを追い払いに突っ込んでいく場面も見ることができました。
帰りによったいつもの八幡西区黒川では、ツリスガラがまだ飛び回っています。
5月6日は、畑貯水池より皿倉山を往復です。キビタキ、コサメビタキのほか地面に降りなにやら作業しているアオゲラ、そして一番はオオルリの囀りを数分間独り占めすることができたことで、最高の山行になりました。
(2020-05-12掲載)
有本英一郎 2020-04-30,05-02
キマユホオジロが直方市の遠賀川水辺館(直方市溝掘 @5030-4598)横の公園に来ているとの情報をいただきました。
当日は勤務中でしたので、仕事終わりか翌日の早朝にでも見に行ってみようかと思いましたが、旅鳥なんでいつ飛び立ってしまうかわかりません。幸いにも、日は長いので仕事帰りによってみることにしました。
18時前に水辺館に到着し、公園を北側のトイレのところまでゆっくりと歩いていきます。小鳥はほとんどおらず、あきらめて明日の朝また来てみようかと折り返したところ地面を小鳥が2羽ほど歩いているのを発見、もしやしてとカメラを構えると、眉線が黄色くみえました。キマユホオジロでした。20mほどのところから写真を撮り、徐々に距離をつめていきましたが、警戒心が強いみたいですぐに近くの灌木のなかに入っていきました。そこを離れてしばらく様子を伺いましたが、それ以降は姿を見せませんでした。
連休に入り、5月2日、5日の早朝、行ってみましたが、既に飛び立ってしまったようで、公園にはズズメ、ヒヨドリ、アオジ、普通のホオジロがいただけで、川沿いの茂みではオオヨシキリとセッカがせわしく鳴いていました。
ほんの一瞬でしたが、「数少ない旅鳥」(「フィールドガイド 日本の野鳥」)に会うことができラッキーでした。
(サイト注:遠賀川水辺館の梶原剛二氏によれば、すでに抜けており、現地にはいないそうです。)
(2020-05-05掲載)
有本英一郎 2020-04-29
4月29日、いつものように散歩がてらにご近所探鳥です。いつも行く北九州市八幡西区・香月運動公園から遠賀川方面へ少し足を伸ばしてみました。
まず、最初は近くの杉守神社の森できれいな鳴き声がします。近づいてみるとカラアカハラ(さえずりの動画収録、かなり珍しいがすでに抜けており現地にはいない)でした。しばしその鳴き声に耳を傾け次の香月運動公園そばの黒川沿いに向かいます。黒川では、4月19日以来のツリスガラに会うことができ、またコチドリが日向ぼっこをしていました。
水深の浅い川には30cm以上もあろうかというコイが数十匹集まっています。昔、河内貯水池にて数百匹のコイが浅瀬に集まり産卵しているのに遭遇したことがありますが、今日はこの辺のコイの産卵日だったのでしょう。
そのコイの脇を少し大きな鳥が自分のすぐ近くの草の中に飛び込んできました。なんだろうと思い目を凝らしてその草の中を探すと、それはタシギでした。見ている間ピクリともせず隠れています。草の中の地面に同化しており、飛び込んだのをみなければ、そこに鳥が隠れているとは気づかなかったでしょう。
遠賀川の河川敷では、セッカ、オオヨシキリ、ホオアカ、ヒバリがにぎやかに飛び交っていました。
コロナ禍の中、のんびりとした中にもいろいろな鳥に出会うことができ楽しい時間をすごすことができました。
(2020-05-03掲載)
有本英一郎 2020-04-25
新型コロナの緊急事態宣言のさなか、stay homeしなければならないところですが、この好天ではなかなかじっとしていることができません。先週末も、近場で人に出会わないところならと、あちこちうろうろしてしまいました。(実際、他者との接触はしていません)
土曜日(25日)は近場を探鳥、中間市の遠賀川中島をスタートし、いつもの北九州市八幡西区上香月、畑貯水池それから笠置山周辺そして最後に福智町の金田河川公園へとまわりました。
中島ではキジに遭遇、上香月ではいつものホオジロ、アオジ、イワツバメ等、笠木山周辺では、昨年宮崎の金御岳に見に行ったサシバを今年初認することができました。金田河川公園では、ヒバリやセッカがせわしなく囀って飛び回り、中洲ではマガモ、コガモのほかコチドリのカップルがあちこちで見られました。コチドリはもうすぐ産卵するのかかなり大きなお腹をしているものも見られました。少し強い南風に向かって、ミサゴがホバリングをし、魚を見つけたのでしょうか急に方向転換し急降下したりと、なかなか賑やかしい状態でした。
26日は、英彦山山系の鷹の巣山登山(添田町)です。豊前防よりーの岳、二の岳、三の岳に登り、その後野峠へと向い、戻りは500号にて車道を歩きます。ーの岳の手前で黒とオレンジの見たことのない配色の小鳥に遭遇、今日一番の成果と確信し喜んだのですが、調べるとそれはアトリの夏羽でした。ポピュラーな鳥ですが、夏羽をじっくりと見たのは初めてのことでした。三の岳から野峠までは、あまり人が入っていないようで、道を探すのに難儀しましたが、コガラ、アオゲラ、ゴジュウカラ等にぎやかで、ミソサザイといつしょにコマドリも囀ったりで、楽しい山行となりました。
(2020-04-28掲載)
有本英一郎 2020-04-18,19
4月18日土曜日は自宅周辺(北九州市八幡西区上香月及び畑)を探鳥しました。午前中の4時間、距離にして17kmの徒歩による探鳥です。
最近よく行く黒川沿いの葦原では、思いもかけぬツリスガラを見ることができました。ツリスガラは、昨年の行橋の探鳥会にて初認して以来の再会であり、5〜6羽が葦の中を忙しく飛び回り餌取りをしており、存分に撮影することができました。
黒川にかかる橋の下では、イワツバメの巣が完成しており、中にはひなもいたようです。
その後、畑貯水池方面へと上り、白木貯水池周辺ではキビタキやオオルリを今季初認することができました。
19日の日曜日は千石峡(宮若市)です。
虎尾さんの多くの小鳥がみられるとの投稿にて、千石峡の中ほどの駐車場より歩いてダム付近まで行ってみました。
オオルリ、キビタキのほかコマドリの声も聞こえ、マヒワの群れも忙しく飛び回っています。力丸ダム下のたまり付近では、クサシギが4羽ほど飛び回り、カワセミ、ウグイス、ホオジロ、カワラヒワ、コサメビタキも盛んにさえずっています。
帰りによった笠木公園ダム公園では、アカハラに出会いました。昨年のこの時期に千石峡にて見て以来です。
両日とも天候はそこそこで、楽しい探鳥ができました。
(2020-04-20掲載)
有本英一郎 2020-04-16
八幡西区・瀬板の森公園をお昼に散歩しだしてから5年、4月の中旬にコマドリの声をはじめて意識したのは2年前になります。
どうにしかして、写真に撮りたいと思っていましたが、今日、3年目にしてやっと撮ることができました。
晴れてはいたものの、コマドリのいるところは暗くシャッタースピードが上がりませんでしたが、どうにかブレずに撮ることができました。
(2020-04-16掲載)
有本英一郎 2020-04-11
4月11日は休日で潮目の状況がよいことから、前回行ったときよりずっと計画していた東よか干潟(佐賀県佐賀市)へ行ってきました。コロナウイルスで大変なこの時期ですが、細心の注意を払いできうる限り人との接触を絶っての探鳥です。
数の多い、ハマシギ、ダイゼン、メダイチドリを基準にして、それらと違うものを探し写真に撮り、戻ってから自分なりの識別をしてみました。
シギチの探鳥始めたばかりです。これから何度も通って、経験値を上げていきたいと思っています。
(2020-04-13掲載)
有本英一郎 2020-04-04
2020/4/4糟屋郡新宮町相島へ行ってきました。狙いは、夏鳥探しです。
残念ながら、オオルリ・キビタキ等の夏鳥に会うことはできませんでしたが、島内ではトビ・ミサゴなどの猛禽のほかアマツバメも飛び回り、ハイタカの渡りも数時間で20羽ほど確認することができました。
帰りに立ち寄った津屋崎入り江でのクロツラヘラサギは、冠羽が薄く色づき始めていたようです。
写真(01)〜(12) 糟屋郡新宮町相島 @5030-5219
(13)(14)糟屋郡新宮町 糟屋郡新宮町津屋崎入り江 @5030-5367
(2020-04-05掲載)
有本英一郎 2020-03-29
3月29日、筑豊支部の方をお誘いして、再々度山口県下関市角島に行ってきました。初回は、空振り、2回目は強風でハイタカの渡りの谷間に当たってしまい今日こそはとの再々チャレンジです。
早朝の豊浦沖は風もなく凪いでおり、前日までが雨だったこともあり今日は溜まったハイタカが見られるかもと意気込んで6時過ぎには角島に到着。ついてみると北東の風が吹き荒れていました。
観測所にも、定点観測されている方は来ておらず、後で様子を見に来られた常連さんのお話では、成鳥の渡りが一段落し、また北東の強風ではほとんど飛ばないとのことでした。それでも20羽程度は飛び、中には観測所の直ぐそばを通過するものもいました。
10時30分には、ハイタカの観察をあきらめ、島の中を探鳥することになりました。一日中風が強く最大8m程度吹いていましたが、それでも、南側海岸線で松の枝を飛び交うキクイタダキ、角島中学校跡にいたホオジロハクセキレイ、海岸の岩場でウミウ・ヒメウの中にあらわれた白っぽいオオセグロカモメ(シロカモメと思っていましたが、波多野さんに確認してもらったところオオセグロカモメ第1回冬羽→夏羽だそうです)、完全夏羽のノビタキ等存分に楽しむことができました。
この春の角島での探鳥にて、飛翔するハイタカの識別については少しわかってきたように思いますが、ホオジロハクセキレイとハイブリッドのハクセキレイとの区別、カモメ類の区別等、識別の難しさについても、改めて気付かされた探鳥でした。
(2020-03-30掲載)
有本英一郎 2020-02-23
2月の初めの探鳥会の帰りに、参加の皆さんとアカツクシガモを見ることができたのですが、ネットで調べているうちにその飛翔姿が見たくなり、時間があいた夕方、まだいるかと再び見に行きました。
アカツクシガモは、川の流れに頭をツッコミ餌取りしながら流されていきます。しばらくすると急に飛び立ち川上に降り立ちます。また餌を取りながらしばらく浮いていたり、中洲に上がって周りをキョロキョロしたり、せわしなく動き回ります。そして、また飛び立ち、今度は川下へ。こんな動作を繰り返していました。
このアカツクシガモは、他の鴨たちと違って、橋の下をくぐるのが嫌みたいで、橋の近くに来ると飛翔して橋を飛び越えもう一方へと移動するようでした。おかげで、何度か飛翔姿を撮影することができました。(サイト注:動画あり)
(2020-03-30掲載)
有本英一郎 2020-03-20
春の鷹の渡りを見に、山口県下関市の角島に2週続けて行ってきました。「タカの全国ネットワーク」のホームページに春期カウントが新掲載されており、かなりの数のハイタカが渡っていることを知り、どんなものかとワクワクしながらの探鳥です。
ところが、最初の週(3月15日)は、英彦山にも雪が降るほどの寒波が襲来し、強風で、猛禽はトビがほとんどでハイタカは数羽を見たのみで、とても渡る雰囲気はありませんでした。
そして、今日(3月20日)再チャレンジです。7時台に一番渡るとの情報から、7時に現地に到着、前回行ったときは、カウントしている場所もわからずじまい(その日はだれも観測していなかったそうです)でしたので、観測所を探すことから開始です。
このへんだろうと言う場所を目安に、海岸線から藪こぎです。そして、少し小高いところにカメラの鏡筒を発見、それから4時間ほど定点観測されている方々と渡り観察しました。
天気はよかったのですが北西風5m以上の逆風で、渡りはあまり期待できないとのことでしたが、それでもポツポツとハイタカそしてチョウゲンボウが出現し、逆風の中、沖に飛び出していきます。
飛び出しては強風に流され戻ってくるもの、海面すれすれを海鳥にまぎれて飛行するもの(海をバックのハイタカを撮ることはできませんでした)、観測地点のすぐ下から目の前に浮上し陸に戻っていくものなど、いろいろと見ることができました。
強風に向かっていく勇敢なハイタカたちの姿を目に焼き付け帰路に付きました。
(2020-03-20掲載)
有本英一郎 2020-02-28
先週末、いつもと違う光景をみることができました。
一つは、地面に降りたイワツバメです。いつも飛んでいるところばかりしか見られず、飛翔する鳥の撮影練習にしていたイワツバメが、いきなり地面に着陸したのです。どうやら、営巣の材料取りをしているようです。
もう一つは、カササギの再来です。私の自宅周辺には、以前、電柱の上にカササギが巣を作り、最高で5羽(親と子3羽)ほどいつも見ることができていたのですが、ここ数年、姿が見えなくなっていました。ところが、先週末、聞き慣れた声がしたので、窓を開けるとカササギが一羽電線にとまっています。ここを巣立っていった子かもしれません。また居ついてくれればいいのですが。
(2020-02-28掲載)
有本英一郎 2020-02-11
2月の11日Tさんのお誘いで、佐賀県の東よか干潟に探鳥に行ってきました。東よか干潟は、過去にも一度行ったことがあるのですが、シチメンソウ目的で、探鳥での訪問は今回が初めてでした。シギ・チドリの観察も今回がほぼ初めてといえます。
干潟に着くとすぐに、最近初認したばかりのツクシガモが数え切れないくらいおり、クロツラヘラサギもすぐ近くに群れています。シギ・チドリもいろいろいるのすが、私にはどれが、どれだかさっぱりわかりません。皆さんの「何々がいる」との指し示す方向を写真で撮るばかりです。
帰って写真を確認してみても、識別は難しく、何がなんだかわかりません。シギチ観察には、やはり経験が必要です。
それでも、なかなか見ることができないであろう「ソリハシセイタカシギ」(英名アボセットと言うそうです)を見ることができましたし、干潟観察の距離感や撮影に適した時間帯等を学ぶことができました。次回が楽しみです。
諫早干拓地に続き、また一つ楽しみが増えました。
(2020-02-13掲載)
有本英一郎前 2020-02-10
最近の探鳥の目的は、ヒレンジャク(またはキレンジャク)とハギマシコです。くまたかに事務局長の報告があがりうらやましく思っていました。
事務局長の目の前にしか現れないハギマシコを見に先日も英彦山に登りましたが、鳥たちは全く現れません。
事務局長の自宅周辺を飛び回るレンジャクを見てみたいと、過去によく来ると聞いていた直方花公園の周辺にも何度が立ち寄りましたが、その気配は感じられませんでした。
ところが、まだ数時間前の話なんですが、朝出勤しようと自宅の玄関を出ると、目の前の電線になんとヒレンジャクが数十羽とまっているではありませんか、目先10mほどのところです。あわててカメラを取りにもどり撮影です。全部で34羽、電線の上でじっとして小さな鳴き声をあげています。自分の姿を見ても驚かず、数分間じっとしていました。
その後、ゴミ出しに走る主婦におどろいて飛び去ってしまいましたが、少しはなれた電線の上にまた止まったようでした。
目的とした鳥が、目の前にそれも自宅の前に現れるとは、先日見たスズメの白化個体以来、鳥運は少し上がっているようです。
(2020-02-10掲載)
有本英一郎 2020-01-04
この年末年始の休暇は、探鳥づくしでした。
最後の最後に元旦の探鳥会で話題になったカツオドリを探しに志賀島から芦屋まで海岸線を探鳥してみました。見せてもらったH氏のFacebookの映像をヒントに、とある漁港に着くと、あっさりとカツオドリに会うことができました。
カツオドリは港湾施設上を飛び回り、急に方向転換し矢のように海に飛び込みすぐに水中発射ミサイルでも見るように(見たことはありませんが)空中に飛び上がります。しばらくこのような採餌を繰り返したあと、西方へ飛び去っていきました。
志賀島では、ミヤコドリに遭遇、一羽だけでしたが、波打ち際でせわしなく砂浜にくちばしを突っ込んでいました。
途中立ち寄った津屋崎の農地でのちょっとした日向ぼっこでは、チョウゲンボウ・タゲリ・ヒバリ・オオジュリン等野鳥がひっきりなしにやって来て、退屈させてくれません。
港々で顔をみせるミサゴ、ウミアイサ、岩場で採餌するマガモ、クロサギ等海岸の探鳥もなかなか良いものです。これでビロードキンクロでも見られたら最高でしたが。
(2020-01-05掲載)
有本英一郎 2020-01-03
年末の油木ダムに続き、千石峡でもヤマセミに出会えました。 今まで、なかなか見られなかったのが嘘のようです。 ヒヨドリの声が鳴り響きほとんど成果なく帰ろうとしたところに、すぅーとヤマセミが川沿に飛んで行くのが見え、少し追っていくと止り木から飛び立って行きました。
(2020-01-03掲載)
有本英一郎 2019-12-29
ヤマセミは、探鳥を始めたときから、一度は見てみたい鳥の一つでした。
今日は、今年最後の探鳥として英彦山(添田町)に行くことにしました。ハギマシコ、ウソがみられたらと考えてのことです。
英彦山へ行く途中、もしかしたらヤマセミに会えるかもと思いつき油木ダム(添田町)によってみます。すると、ダム下の川沿いの木になにやら白い鳥がいるではありませんか、ヤマセミに違いないと思い遠くよりとりあえず撮影します。やはりヤマセミでした。
バイクを降り、近づいてみることにします。ヤマセミはエサ取りに熱中しており、とまり木より動きません。その後、川に飛び込みカニを捕まえて食べた後、今度は上流のダム下まで上りまたエサ取りです。その間20分程度、存分に写真を撮ることができました。
英彦山の山頂は風が強く鳥は少なく、バードラインでマヒワの群れとイカルに出会っただけですこし寂しいものでしたが、今日は、念願のヤマセミに会うことができ、令和元年最後として有意義な一日になりました。
(2019-12-30掲載)
有本英一郎 2019-12-19
所用にて若松に行く途中、ふと斜め前の電線を見上げると鳩よりも小さく見える鳥が一羽とまっています。チョウゲンボウかもしれないと思い、写真でもとっておくかと車をとめ車外に出てみると、少し胸の班が大きく尾が短いような気がしました。すぐに飛び立ちましたが、これはコチョウゲンボウかもしれないと後を追います。
チョウゲンボウよりも低い所を好むと聞いていましたが、何度が電線に止まっては飛び立つといった状態でした。最後の最後で幸運にもその真下に車を停めることができ、ほぼ真下から写真を撮ることができました。
白いはっきりとした過眼線、胸の大きな班、尾の5本の横帯等じっくりと確認することができました。
ハクセキレイやカワラヒワ等コチョウゲンボウが止まっている電線の直ぐそばに平気でとまるのは不思議でなりませんでした。
曇り空で、やや風が強く、ハイタカ、トビ、ミサゴ等いつもより猛禽が多く出ているように思えました。
コチョウゲンボウに出会ったのは、北九州市若松区頓田(@5030-6588)です。2019-12-19 10:30頃。
(2019-12-20掲載)
有本英一郎 2019-12-07
犬ヶ岳の野鳥生態調査に参加してきました。
豊前の犬ヶ岳登山口の駐車場から恐ケ淵ルートを上り経読林道そして鶯谷ルートにて駐車場まで下山するコースです。
標高を上げていくと、朝に降ったであろう雪がうっすらと残っていましたが、たいへん寒いというわけではありませんでしたが、日中もさほど気温は上がりませんでした。
鳥の出はあまり多いとは言えませんでしたが、キクイタダキの鳴き声は多かったように思います。他にもウソ、マヒワの群れ等も観察できました。
猛禽ではハヤブサがヒヨドリかなにかを抱えてそれを飛びながらさばいているのを観察することができました。
(2019-12-09掲載)
有本英一郎 2019-11-30
観察日:2019-11-30(長崎県・諫早)
先週のバスツアーにて諫早では、タゲリ、ハイイロチュウヒ♀等見ることができたのですが、個人的には目当としていたハイイロチュウヒ♂も見られず、また時間的な制約もあり、ちょっと消化不良気味でした。そこで、まだ熱の冷める前に、今一度諫早干拓地に行くことにしました。
前回、広塚事務局長が探されていたナベコウも探してみようと、今回はバイクであの広い干拓地を機動力を使っての探鳥です。
9時に中央干拓公園に到着、バスハイクのときはマナヅルでしたが、今日はナベヅルが200羽超休息していました。土手の北端にてチュウヒを待ちます。他にカメラマンは2人ほどで、ここで2時間ほど時間をついやしました。♂♀比較的近くを飛ぶものもあり、他にもハヤブサ、チョウゲンボウも飛び満足できました。雄のハイイロチュウヒは3羽ほどいたように思います。
さて、次はナベコウです。バイクの機動性を活かし手当たりしだいにクリークを覗いていきましたが、干拓地は途方もなく広く、また、以外にも道路の連続性が悪いため隣の干拓地に行くにも一旦入り口に戻らなくてはならないというような状況で、道路の接続を熟知していなければ短時間で多くを見て回ることは難しく、残念ながらナベコウを発見するには至りませんでした。神戸から探鳥にこられていた方が言っていましたが、朝夕に電柱に上がった時を待つのが得策かもしれません。ナベコウは見られませんでしたが、ほぼ満腹で帰路につきました。
(2019-12-01掲載)
有本英一郎 2019-11-02,04
そろそろハイタカあわよくばクマタカがみれるかなと11月2日と4日去年の探鳥会で行った林道 相ノ原毛谷村線に行ってみました。それぞれ2から3時間粘ってみました。
ハイタカはそこそこ飛んでいましたが、遠くまた暗かったせいもありなかなか良い写真はとれませんでした。
両日ともアトリあるいはカワラヒワの群れ(500超)が飛び回り、他にはマヒワ、ツグミ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、シジュウカラ、エナガ、カワラヒワなど、入れ替わり立ち替わりあらわれ、林道のすぐ後ろにはアオジも入っていました。
不審車両、2日はドアが空いていましたが、4日はドアが閉まっており(帰りには空いていた。)持ち主の方がいたようです。
(2019-11-04)
有本英一郎 2019-10-27
先週見つけたノビタキを見に朝散歩がてら探鳥にでたところ低空を後ろから鳩大の鳥が飛んできて、目の前の電線(田んぼの中)に止まりました。
しばらく様子を見ていると、電線から何度が田んぼに飛び込みミミズみたいな虫を捕まえては電線に戻り食事をしていました。
ほんの数分間でしたが、チョウゲンボウの採餌風景をじっくりとみることができました。
羽ばたくときに羽が上向きに反る様や、尾羽の広げ方が印象的でした。
(2019-10-28掲載)
有本英一郎 2019-10-19
久しぶりに畑貯水池(北九州市八幡西区)を歩きました。思いの外、多種を観察することができました。
ノビタキは初認、ジョウビタキは今季初認です。
(2019-10-20掲載)
有本英一郎 2019-10-05/06
台風の通過後で天気も上々、金御岳(宮崎県都城市梅北町)の情報では前日(10月3日)には2000羽以上のサシバが出たとのことで、都城の金御岳に行ってみることにしました。途中、昨年ツーリングで行った大隅半島の佐多岬でもサシバの渡りが見られのではないかと思いたち、急遽目的地を佐多岬(鹿児島県肝属郡南大隅町)に変更しました。
10時過ぎに佐多岬駐車場に到着、そこから遊歩道を歩き佐多岬の展望台にて10時30分より1時間程度観察しました。展望台を管理している方に聞くと、10時までには既に朝立ちのサシバが飛び立っていったそうで、観察した1時間では、数羽のサシバが海の方へと飛び出していくとう少し寂しい状況でしたが、トビのほかノスリそして五島の方から渡るとばかり思っていたハチクマを見ることができ少し満足して佐多岬を後にしました。
翌日は、いよいよ金御岳です。佐多岬より宿泊のキャンプ場へ向かう途中金御岳の下見にいったのですが、そこでたまたま日本野鳥の会九州沖縄ブロック大会へ参加のTさんとMさんにお会いすることができ、朝6時30分にはサシバが飛び出しはじめるとお聞きし、まだ真っ暗な中テントを撤収し6時30分には金御岳に到着、山頂にて飛び出しを待ちました。
到着後、すぐに稜線の杉の頭にサシバが現れはじめ、しばらくすると飛び出しはじめました。しばらくは散発的に一羽づつあるいは数羽が飛び出していきましたが、7時40分頃最初の鷹柱が形成され400羽以上が飛び立って行きました。ブロック大会の面々がご到着後しばらくサシバの出足は途絶えましたが、9時30分過ぎには最初にみた以上のサシバの鷹柱が次々に形成されました。この2回目を見たあと、帰路につくことにしました。
往復ほぼ1000キロ近くの移動で、少々疲れましたが、サシバの渡り最高でした。
(2019-10-07掲載)
有本英一郎 2019-09-29
広塚さんのお誘いを受け、県委託調査に同行させてもらいました。
午後からの雨が心配でしたが、たいした雨にもならず、どうにか無事調査を終えることができたようです。
英彦山の秋はすでに始まっており、紅葉の気配を感じることができ、また、夏鳥と冬鳥の端境期で鳥の出も少ないのではと思っていましたが、カラ類の混群、ツグミ類、リュウキュウサンショウクイ等代わる代わる現れ、カケスは行く先々で声をあげていました。
林道の往復で少々退屈感はありましたが、高空を飛ぶサシバ(5羽)、マミジロ(眉線がはっきりとしていない 写真(1)(2))のほかサンインヤマトリカブトの群落などの植物も見ることができ、大変内容のある山行でした。
(2019-09-30掲載)
有本英一郎 2019-09-28
山頂へは8:40に到着9時過ぎまではガスの中でした。
ハチクマの観察数は
09:00-10:00 9
10:00-11:00 23
11:00-12:00 3
12:00-13:00 0
13:00-14:00 9
14:00-15:00 33
合計 77 でした。
午前中は六ヶ岳の西方及び南西方に出現するものがほとんどで、風が止まった11時から13時までの間は、ほとんど出現しませんでした。
東風が出始めた13時過ぎには金剛山方面に小規模な鷹柱があがりました。
(2019-09-28掲載)
有本英一郎 2019-09-26
今週末から天気が崩れそうなので、今日は急遽、有休をつかって六ヶ岳に観察にいきました。長谷の駐車場に8時30分に到着、駐車場から山頂まで25分、すでに虎尾さんたちが観察されていました。
前日の「タカの渡り全国ネットワーク」の情報より、今日はかなりの数が出るのではと期待するも、午前中は散発的に出現するばかりで20羽程度でした。ところが、午後になって12時から2時の間に、植木方面より犬鳴川に沿って北東より南西側に抜けていくものが多く出てきました。高塔山の情報で前日の夕方に河内方面に降りた個体が飛び出してきたのかもしれません。
いずれも山頂より低い低空で現れ、六ヶ岳の南方あるいは南東方にて高度を上げ、宮若方面へと流れていきました。10羽弱の鷹柱も数回形成されました。この時間帯には、弱い雨も降りましたが、その都度六ヶ岳の山腹にて雨宿りをする個体も見られました。(いずれも、雨が止むと飛び立っていきました。)
観察総数は、宮本さんの報告のとおり140にまでなりました。雲が低く、北側の観測が手薄になっていたので、見逃しもかなりあったかと思います。
(2019-09-27掲載)
有本英一郎 2019-09-21
皿倉山、福智山の山頂が雲で見えない状態で渡りは見られないだろうと考えていましたが、最初の1羽は、10時20分頃、福智山方面より六ヶ岳の山頂南側を西側に飛び去り、次の2羽は11時30分頃、北東の山陰よりあらわれ六ヶ岳の北東方で高度を上げ飛び去っていきました。最後の1羽も同じように山頂下方よりあらわれ、比較的近くを山頂よりも少し高い高度で飛び去りました。
(2019-09-22掲載)
有本英一郎 2019-09-14
私にとって、初めてのハチクマ観察です。
22日のハチクマ観察会を待ちきれず、また、タカの渡り全国ネットワークの情報にて高塔山にかなりのハチクマが現れていることを知り、いても立ってもいられず、この3日間はハチクマ三昧でした。
14日、16日と六ヶ岳に登り、15日は自宅の車庫の屋根に登りハチクマ観察です。
14日は、朝の9時30から12時までの間に10羽(すでに山頂で観察されていた方の情報を含む)、15日は車庫の上から20羽、そして16日はすでに来られていた広塚さんと共に9時から11時30分迄の間に70羽(広塚さんによるとその日は100羽以上になったようです。)観察することができました。
ハチクマはかなり上空を旋回、滑空したので、さすがに平地からは双眼鏡で追うのが精一杯で、写真まで撮ることはできませんでしたが、六ヶ岳山頂からは不鮮明ながらも何枚か写真を撮ることができました。
16日には、山頂下よりも十数羽出現し、ハヤブサのモビングも見ることができました。
本番の観察会は、少し天気が心配ですが、とても楽しみにしています。
撮影地:六ヶ岳山頂 @5030-4594
(2019-09-17掲載)
有本英一郎 2019-04-11
昼休みに瀬板の森公園をちょっと散歩してみると、冬鳥が残る中、夏鳥にも出会うことができました。
(2019-09-30掲載)
有本英一郎 2019-03-24
仕事も一段落し、久しぶりに裏英彦山から南岳をめざしてみました。
豊前坊まで上がると、道路脇に雪が残っており、びっくり、まさかこの時期に雪が積もっているとは思いもよりませんでした。
豊前坊からケルンの谷、鹿の角、鬼の舌、南岳、中岳、南西尾根を周回しました。
天気もよく、薬師林道ではミヤマホオジロ、ケルンの谷ではミソサザイがさえずり、アオゲラ、ウソ、ゴジュウカラは至近距離から観察することができました。(近すぎて、ピントをあわせるのに苦労しました)
鹿の角からの英彦山をながめ、まったりとした時間をすごすことができました。
(2019-03-25掲載)
有本英一郎 2019-01-13
雨上がりの英彦山(添田町、2019-01-13)に行ってみました。
探鳥会で行った薬師林道から豊前坊、バードラインまでで帰るつもりでしたが、ついつい南西尾根から英彦山中岳へ、帰りは北岳から豊前坊へと回りました。
薬師林道では、カケス、バードラインではウソ、南西尾根では、オオアカゲラ、ゴジュウカラ等の混群に出会うことができ、鳥たちは賑やかに飛び回っていました。
(2019-01-14掲載)
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