2015年目次
広塚忠夫 2015-11-11
11月の自然観察会(平尾台)が実施可能か、鳥や花の状態を観察するため、三浦博嗣氏と歩いた。
茶ヶ床からスタートして直ぐに、チチッチチッと地鳴きしているホオジロの4羽が観察された。その内の1羽が空に向かって嘴を広げて地鳴きしている画像記録が残った。果して、ホオジロは嘴を広げて空に向かい地鳴きをするのか、今後の観察課題とした。その後の鳥相は、ハシボソガラス4羽がガーガーと鳴きながら舞っていたのが観られただけだった。
花は、ヤマジノギク(山路野菊)とサイヨウシャジン(細葉沙参)が終わりの姿をたびたび観察できた。その他は、美しいシオガマギク(塩竃菊)の二株と広谷湿原のサツママアザミ(薩摩真薊)が印象に残った。
ふり返って、自然観察会の11月実施は、満足いただけないのではないか、秋の平尾台登山であれば実施可能と判断した。
広塚忠夫 2015-11-04
冬鳥のシロハラの啼き声が頻繁に聴こえた。ヒヨドリとは何度も、それにエナガ、メジロ、ソウシチョウの群れと出逢った。なかでも、ソウシチョウの群れはジェージェーギーギーと騒音に聴こえるのは偏見なのだろうか、でも、赤い嘴とつぶらな瞳は人形のように可愛い。
期待の白雲ラインの楓の紅葉は、まさに新緑の様相だった。紅葉の見頃はまだずっと先の11月下旬になるでしょう。しかし、山頂に向かい標高が高くなるつれて、紅葉は見頃を迎えていた。八丁越の下りのツタ(蔦)、シラキ(白木)、ヤマボウシ(山法師)、ブナ(椈)、イヌシデ(犬四手)の紅葉・黄葉は見ごたえがあった。
福智山のススキは秋の風物詩で有名であったが、ささの勢いに圧倒されて寂しい笹の原野に変貌しつつあるのは悲しい。
広塚忠夫 2015-11-01
本日は、筑豊支部の行事がないので、曽根干潟探鳥会(北九州)に参加しました。鳥合わせは36種で、曾根干潟探鳥会としてはやや低調でした。
開催前の佐本氏の観察報告は、ヒシクイやクロツラヘラサギなどいたそうですが、探鳥会では観られませんでした。
探鳥会後に佐本氏、山下氏、林氏と4人で、北九州空港に向かう途中の干拓予定地の池に行き、クロツラヘラサギ13、ツクシガモ1、その他沢山のカモ類などが観えました。
残念ながら巨大な池のため、遠くに小さくしか見えないので、記録写真は諦めました。
広塚忠夫 2015-10-29
主夫業を終わらせて遅くなったが、香春岳に向かった。天気が良い日は、無性に山に足が向く。
岩登りコースの急傾斜を登っていると、クヮァクヮァとシロハラの啼き声が入ってきた。その他の冬鳥とは逢えませんでしたが、ヤマハゼ(山櫨)に群がるエナガが美味しそうに食事している姿が観察された。
香春岳の紅葉はイワシデ(岩四手)やシラキ(白木)が魅せてくれた。野草は、登山口で珍しいイシミカワ(石実皮)の果実が、その他はヒメヒゴタイ(姫平江帯)、リンドウ(竜胆)、ヤマシロギク(山白菊)、ヨメナ(嫁菜)、オトコエシ(野郎花)、オミナエシ(女郎花)などが愉しませてくれた。
観察した鳥(15種)
キジバト1 | トビ1 | カケス1 | ハシボソガラス3 | ハシブトガラス2 | ヤマガラ2 |
ヒヨドリ10+ | メジロ10+ | シロハラ1 | コゲラ1 | シジュウカラ1 | エナガ15+ |
ガビチョウ1 | ソウシチョウ10+ | ジョウビタキ1 |
※香春岳に関する出版情報。「自然史香春岳」(海鳥社、熊谷信孝著)2016年2月発刊予定。石灰岩の山・香春岳は、独特な好石灰植物や希少植物など1200種にも及ぶ植物の宝庫でもある。著者はこの山に魅せられて50年余、香春岳研究の集大成。
広塚忠夫 2015-10-28
広塚忠夫 2015-10-13
広塚忠夫
2015-09-26/27
広塚忠夫 2015-09-19
広塚忠夫 2015-09-15
広塚忠夫 2015-08-24/25
幻想的なウラジロモミ(裏白樅)の自然林を過ぎると、岩石のコースとなり道端のハイマツ(這松)の下から2羽のカヤクグリが現れるが観察のみに終った。本コースではホシガラスが良く見られ、メボソムシクイ、イワヒバリも観察できました。仙水峠から駒津峰の急登ではミヤマフタバラン(深山二葉蘭)を見つけ、厳しい環境の風衝地帯の砂礫地にはシラネヒゴタイ(白根平江帯)が目立ち、岩壁にはヤマホタルブクロ(山蛍袋)の風雨に耐えた薄ピンク色に惹きつけられました。終着地点のこもれび山荘の周りでは濃ピンク色のオオビランジとの出逢いもありました。
今回の登山は、盆過ぎの花のピークを過ぎた時期ではありましたが、初めて出逢った花が沢山あり満足な山行でした。だが、古稀を迎え体力の限界を知らされた南アルプスでした。
広塚忠夫 2015-08-23
下りコースは足腰の負担に配慮して観察・撮影を愉しみながらゆっくりおりていきました。水溜の道で草陰ではあるが、コマドリの証拠写真が撮れました。
北岳は約30年振りの再挑戦だった。今回の第一の目的は高山の花々観察であり、意識して花との出逢いを求めたので、想像以上の成果でした。花に興味がない30年前の記憶には、花の映像が浮かばない。何事も見ようとしないと観えないのかもしれない。
広河原終着が近づいたが、足と腰はパンパン、体力の限界で明日の甲斐駒ヶ岳は無理と体が訴えている。明日は途中リタイアを覚悟して、長衛小屋では美味しい生ビール一杯流し込んだ。
広塚忠夫 2015-08-22
白根御池小屋から続く、愉しいお花畑を過ぎるとヒメコゴメグサ(姫小米草)やコウメバチソウ(小梅鉢草)の小群落など次々に現れる。ワクワクしながら高山の花々を観察し超ゆっくり登って行った。小太郎分岐ではチングルマ(稚児車)やウサギギク(兎菊)などの撮影で食事を忘れるほどでした。稜線を進むと地味なトウヤクリンドウ(当薬竜胆)があちこちから現れた。標高3000mに近づくと酸素が薄いのか足取りも遅くよいしょと登っていると、コースすぐ傍の岩の間から白く輝くタカネビランジの出現だ。初の出逢いでドキドキと胸が高鳴った。小屋で昼食後は北岳山頂に登り、その後は、ぜひ逢いたいタカネマンテマの花を探し求めましたが、残念ながら次の機会に取って置くこととなりました。
広塚忠夫 2015-08-20/25
2013年は双六岳から槍ヶ岳、2014年は白馬岳と北アルプスが続いたので、2015年は南アルプス登山企画となりました。
なお、九州から遠く南アルプスを登るなら北岳だけではもったいないと、無理しても甲斐駒ヶ岳も征服する計画とお聞きして参加しました。
厳しい冬を耐えて短い夏に一斉に開花した南アルプスの花々は魅力的で惹きつけられました。そのアルプスの花々:約126種に出逢えて想像以上の成果でした。
広塚忠夫 2015-08-15
広塚忠夫 2015-07-24
7月24日(金)、大分県中津市、晴れ、弱風
古城英彦氏に誘われて、現地案内とトンボ識別のご教授を受けました。
うだるような暑さの湿地や池、河川を喘ぎながらついていきました。湿地の泥沼の中では、長靴に水が入るが我慢しながら、その上、葦や茨を掻き分けながらの藪漕ぎの進行でした。更に、河川は照り返しの暑さをまともに受けた観察でした。
過酷な条件であればあるほど、トンボのライファーとの出逢いは高級なご褒美と思われました。トンボに拘った観察会は2回目でしたが厳しい観察条件下ながら、大変新鮮なトンボ観察でした。判ったことは、一つ、奥が深い!
参考文献
広塚忠夫 2015-07-15
広塚忠夫 2015-06-10
2015-6-10(水)、8:55〜15:00、くもり
来週(6月18日)の自然観察会(平尾台)のコース選定のために事前調査を兼ねて探索しました。
平尾台の花々の移ろいは早いもので、ツレサギソウの花は果実に移行し、フナバラソウ(舟腹草)は一株に出逢えただけでした。一方、トキソウ(朱鷺草)とヤマトキソウ(山朱鷺草)が丁度全盛でウキウキしながら堪能しました。期待種のカキラン(柿蘭)の花は、開き始めで来週の観察会は見頃を迎えているでしょう。観察会が楽しみです。
野鳥観察種(15種)
キジ | ホトトギス | カッコウ | トビ | ハシブトガラス | ヒバリ |
ヒヨドリ | ウグイス | セッカ | スズメ | カワラヒワ | ホオジロ |
ホオアカ | ガビチョウ | ソウシチョウ |
広塚忠夫 2015-06-04
ミヤマキリシマ(深山霧島)の花園を目指して集まる久住山系は、今頃が見頃の筈です。花は裏表の年がありますが、ここまでの酷さは観たことがありません。常連の登山者は、虫食いが主な原因と言われていました。
大戸越えの記念撮影ポイントのミヤマキリシマは、葉っぱも花も消えてなくなり、別ものの憐れな姿を晒していました。それでも、平治岳の頂きまで登ると、そこまでは酷くなくまあまあの花園を見せてくれました。
帰路の隠し水付近で、ヤイロチョウのポピィーポピィー(白ペン黒ペン)の鳴き声のサービスがありました。今年、初めて聴きました。
観察種(20種)
キジバト | アオバト | ホトトギス | ツツドリ | カッコウ | アカショウビン |
ヤイロチョウ | カケス | ハシブトガラス | ヤマガラ | ヒガラ | シジュウカラ |
ホオジロ | ウグイス | ゴジュウカラ | ミソサザイ | クロツグミ | オオルリ |
イカル | ソウシチョウ |
広塚忠夫 2015-05-17
本日は、明神ヶ辻自然公園探鳥会(ハチクマ渡り)であるが、観察ポイントは多い方が良いとの自己判断から六ケ岳(宮若市・直方市)に登った。
六ケ岳山頂は小河洋綽氏、ケイ子さんと私の3人で、久しぶりのハチクマ渡り春の調査となった。ハチクマは、秋とは逆コースの南側からふわっと湧いてきて低空を渡って行くので、初めは戸惑った。しかし、低空をゆっくり渡ってくれたお蔭で、コンパクトカメラでも充分撮影できた。
それに、ハイタカとサシバも現れ結果として、成果も残せた愉しい調査となった。
観察種(17種)@5030-4594
キジバト1 | アオバト1 | ホトトギス1 | ハチクマ14 | ハイタカ2 | サシバ2 |
アオゲラ1 | サンコウチョウ1 | ツバメ2 | ウグイス4 | メジロ3 | セッカ1 |
キビタキ1 | オオルリ1 | カワラヒワ3 | ガビチョウ2 | ソウシチョウ20+ |
広塚忠夫 2015-05-06/08
広塚忠夫 2015-04-12
広塚忠夫 2015-04-12
5時に起床。皆さんと別れて単独で男池(大分県由布市)に向かった。第一の目的は、キバシリに逢いたくて向かったが残念ながら気配もなかった。替わりは、イカルが小集団で現れた。それに、びっくりするほどのアトリの群れが、樹木の枝や岩に一時休止したり地面で餌取しながら次から次へと去って行った。ざっと50羽の束でカウントしたら500+だった。
お花は、ユキワリイチゲ(雪割一華)は盛りを過ぎ何輪か残っていた程度だった。圧巻は、スミレのプリンセスと言われる「ヒナスミレ」が、男池からかくし水のルートで岩の上や樹木の根本のコケの中からやさしい魅力的な姿の群落が連続して愉しませてくれた。なお、複葉性スミレは、エイザンスミレ(叡山菫)が何度も現れたが、不思議とヒゴスミレ(肥後菫)は一度も観られなかった。ヒゴスミレ(肥後菫)は日当たりのよい場所が好きなようです。
観察した野鳥(13種)
コガモ10 | アオバト2 | オオアカゲラ3 | アオゲラ1 | コガラ1 | ヤマガラ1 |
ヒガラ2 | シジュウカラ3 | ヒヨドリ10 | カワガラス1 | トラツグミ1 | アトリ500+ |
イカル30+ |
広塚忠夫 2015-04-11
登山仲間に誘われて、八方ケ岳(1052m:熊本県菊池市)に6人で登った。ヤホウガタケと読みます。どこから観ても同じ形に見えるところから命名されたとか。
渓流沿いの登山口で、靴を履き替えていると、オオルリが“オールーリージジ”とカワガラスが“ギッギッ”と啼いて迎えてくれた。
花は、登り下りともマルバスミレ(丸葉菫)とヒゴスミレ(肥後菫)が何度も愉しませてくれた。
観察した野鳥(16種)
コゲラ1 | オオアカゲラ1 | アオゲラ1 | カケス2 | ハシブトガラス1 | コガラ1 |
ヤマガラ1 | ヒガラ2 | シジュウカラ2 | ヒヨドリ5 | ウグイス1 | ゴジュウカラ1 |
ミソサザイ8 | カワガラス1 | オオルリ2 | ソウシチョウ20 |
広塚忠夫 2015-04-09
今の平尾台は、オキナグサ(翁草)が見頃です。それに、センボンヤリ(千本槍)やフデリンドウ(筆竜胆)、キジムシロ(雉筵)などが、お花畑を創り賑やかで春本番を迎えています。
それぞれのお花畑は、一帯に花花が連続して凄いの一言です。また、スミレ類が群落や単独で次々に現れ愉しませてくれます。でも、スミレの識別には時間がかかります。いちいち図鑑に教わっています。
観察した野鳥(15種)
キジ1 | トビ3 | ハシボソガラス2 | ハシブトガラス4 | ヤマガラ2 | シジュウカラ1 |
ヒバリ8 | ヒヨドリ5 | ウグイス7 | メジロ3 | セッカ1 | カワラヒワ1 |
ホオジロ2 | コジュケイ1 | ソウシチョウ2 |
広塚忠夫 2015-04-08
まだ、冬鳥のシロハラがいるのに、夏鳥のオオルリの鳴き声が聴こえてきた。まだ、完璧な鳴き声ではないが、冬鳥と夏鳥が混在している大法山だった。昨年のオオルリ記録は、4月17日にミニ自然観察会(香春岳)でオオルリが観察されているが、今年は、10日も早い筑豊へのご帰還です。花は、ナガバノタチツボスミレ(長葉の立坪菫)とサツマイナモリ(薩摩稲森)のオンパレードでした。
広塚忠夫 2015-04-04
4月4日:北九州市の戸畑生涯学習センターにて、日本野鳥の会北九州・企画部長、本会会員の村田希巳子さん企画の「北海道ツアー写真ショー」が、20人の参加で開催されました。
田代省二、岩本君子、志水仁、長田哲夫、山下信弘各氏から、自信作品のツアーの画像が、プロジェクターで映写されました。
拡大画像であり、あの難しい海鳥の識別学習会にもなりました。
映写のあと、波多野邦彦氏から「フェリー上での海鳥観察方法」について、森本嘉人代表からは「リュウキュウキビタキ」の北九州観察情報を、画像をもちいて発表がありました。
この発表に聴き入ってしまい、撮影するのを忘れて申し訳ありません。
追記、
私(広塚)のツアー発表は、画像メモリーが当会準備のパソコンで読み込めなく残念ながら未発表となりました。サイト「くまたか」で見て頂くようお願いし、陳謝しました。
広塚忠夫 2015-04-02
関の山(旧庄内町・糸田町)に糸田道の駅から歩いた。関の山は、太宰府と宇佐を結ぶ大宰府(大宰府は古名)官道の関所があったことから命名され、現在も大宰官道の看板が立てられている。ルート上ではウグイス、ガビチョウ、ソウシチョウの鳴き声が目立っていた。特に、大山から烏尾峠の道中はソウシチョウの凄まじい鳴き声にあきれ果てた。その点ウグイスの鳴き声は情緒があり心が和む。それに、スミレが次々に出現し満喫した。なかでも、心地よい匂いを漂うわせていたニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)に誘惑され、しばしの間佇んだ。
広塚忠夫 2015-03-27
広塚忠夫 2015-03-24
寒気団が流れ込むとの予報が当たって、峠のスタートから小雪が舞った。稜線では風も冷たく体感温度が更に下がって冬にぶり戻しの香春岳だった。
期待して登ったのは、この時期に見られるイヌガシ(犬樫)の花との出逢いだ。「樹木の多い日本だが、これに似た花はほかにはない」(山渓ハンディー図鑑3:離弁花@)と記述されている。そうなのかと、毎年じっくり観賞することにしている。今年も、咲いている花を見つけた瞬間は、あった!と声を発しウキウキ気分になる。ほんま、真っ盛りの暗紫色の小さな密集した花々に謝謝した。
イヌガシ(犬樫)のサイトの説明では、“カシ(樫)は,ブナ科コナラ属の常緑高木の総称である。材質は非常に堅く、粘りがあることから木刀、道具の柄などに最適であり、古くから用いられてきた。それに対して,材としての利用価値が低いという意味でイヌガシとされる。
しかし,イヌガシはクスノキ科であり,分類上はまったく近縁ではない。葉の大きさや質感が似ているだけで、木材の優等生カシ(樫)と比較されてしまったのは気の毒”なイヌガシ(犬樫)だ。
観察した野鳥
ハシボソガラス30+、ハシブトガラス3、ヤマガラ2、シジュウカラ1、ヒヨドリ1、ウグイス3、メジロ2、ミソサザイ3、シロハラ1 (@3050-4627)
広塚忠夫 2015-03-02
広塚忠夫 2015-02-11/14
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