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木下伸子 2024-08-20
英彦山周辺に夏の終わりの花の観察にいきました。
花はあちこちで早々に終わるか枯れているものも多く、気温が高く雨の少ない厳しい今夏の影響を感じました。そんな中でも可憐に咲いている花もあり、ほっと癒されました。
(2024-09-13掲載)
木下伸子 2024-08-08
連日の暑さで熱中症が心配されますが、朝5時からの観察は安心と喜んで参加しました。朝5時はまだ星が瞬き薄暗い夜明け前でした。茶ヶ床を出る頃に明るくなり鳥が鳴き始め、中峠で太陽が昇りました。朝の 光が当たった花々は美しく、鳥が活発に活動しはじめ、風も涼しく吹きこの一時は最高でした。
広谷湿原から初めて不動の滝に降りました。飛び散る水飛沫は冷たく、水量豊かに落ちる滝の光景をしばし目におさめて涼をとりました。
広谷湿原に向かう途中、大きく見えた鳥がエノキの木の中に入り、何かの幼鳥かと思いましたが、黒い過眼線があり、翼に白紋、全長はエノキの葉の3枚分ほど、お2人にモズだと同定して頂きました。
三浦さんの開花情報のナンバンギセルを探しましたが見つけきらず、また次回を愉しみにします。ハギが咲き始め、マルバハギ、ツクシハギ、ヤマハギ、と考えながら歩く季節はすぐそこです。
9時過ぎには陽を遮るものがない平尾台は茹だるような暑さ、10時過ぎには引き上げました。
(2024-08-14掲載)
木下伸子 2024-07-09
大法山(田川市)は標高232mながらとても山深く、たくさんの植物が茂り野鳥が見られる環境と聞いていました。今回は植物中心の観察会を広塚さんにリクエストしました。蒸し暑い中でしたが、コースは山の中で日焼けの心配はなく、時折風が通りました。大法山は古い歴史があるそうでお寺やお堂、修験の岩なども残り、天然記念物のバクチノキやムクロジの樹は樹齢400年を超えるそうで、静かに植生が守られてきたのでしょうか。尾根道にはイヌガシ、イヌシデ、アカガシ、など様々な大樹があり、板根を張ってたくましくそびえるスダジイに驚きました。また大木に絡みついたカギカズラ、シマサルナシ、ヤマフジ他、蔓から簾のようにたくさんの根を下げたウドカズラも見られ、南の島のジャングルのような雰囲気でした。またこのウドカズラは先端にはみずみずしい葉とヤブカラシに似た花もつけており、気根を垂らした植物とつながっているとは思えないような姿でした。
野鳥の声も多く、サンコウチョウのフイフイフイという声が森の中に響きました。目を凝らしても樹木と藪の中で姿は見えませんでしたが、この山深い環境を選んでいるように感じました。
暑い中でしたが発見の多い楽しい観察でした。皆さんたくさん教えていただき、本当にありがとうございました。
(2024-07-13掲載)
木下伸子 2024-06-18
大法山は標高232メートル、低山ながら山深く沢や池もあり湿度が保たれるのか多種類の樹々ががよく茂り、野鳥も多くみられ自然環境が豊かな場所だとと感じました。
尾根道では林の中からキビタキのさえずりが聞かれ、頑張って姿を探しましたがついに見つからず聞きほれるばかりでした。また種類はわかりませんでしたが、幼鳥の混群のような数羽の群れが岩や藪を移動しながら飛ぶ姿が見られました。今回初めてサンコウチョウの姿が見られ美しい鳴き声も併せて大変感激しました。豊かな自然が守られることを願います。
植物ではスイカズラ、キダチニンドウ、ハマニンドウの違いや、ミミズバイ、イワガネ、サンシュユなどの樹木を教えていただきました。また、つる性の植物も多くあり、ツルコウゾ、カギカズラ、シタキソウ、カエデドコロなど観察しました。
植生が豊かな大法山はおそらく餌も豊富で多種類の野鳥が住みかとしていることでしょう。花も樹も野鳥もたくさんの観察をした大法山でした。ご案内をありがとうございました。
(2024-06-26掲載)
木下伸子 2024-06-11
緑が深まる梅雨前の季節に深倉峡の植物散策をリクエストしました。
清々しい渓流添いのコースで森林浴しながら野鳥の声を聴いて双眼鏡をのぞき、植物観察をしながら進む楽しい時間でした。道には樹木の花がたくさん落ち、この季節に咲く樹木の様子が伺えました。
シラキやイイギリなどは秋の紅葉や実の時期が印象的ですが、花を観察するのは初めてでした。花は、雄株雌株、雄花雌花、両性花などそれぞれ多様でなかなか頭に入りませんが、植物の特徴にあった戦略を選んでいるのかと想像しました。今回イイギリの雄花雌花を観察でき、風媒花なのか虫媒花なのか調べましたがよくわからなかったところ、風媒と伺いありがとうございました。とても近くに2本の大木があり、長い時間を経て補完的に成長してきたのかなと想像しました。カラスサンショウなどは多種類の野鳥の採餌により種子が広範囲に散布されるそうです。野鳥と樹木との関係も面白いと思いました。
皆さまいつもたくさん教えていただき本当に感謝です。
(2024-06-26掲載)
木下伸子 2024-06-04
英彦山北岳の野鳥生息調査にの呼びかけに参加、北岳山頂までの五か所の観測地点を往復し、一か所10分ずつの観察を行いました。
初夏の森は緑濃く何種類もの鳴き声が響きますが、姿はなかなか確認できず、鳴き声の聞き分けと種の同定の正確さが問われる厳しい状況で、レベルアップの必要性を痛感しました。
この日はカッコウやツツドリの鳴き声がやや遠くで響き、近くでオオルリ、キビタキ、アオゲラ、ゴジュウカラ、カケス、アカショウビンなど、たくさんの野鳥の活動の様子がうかがえました。
アカショウビンの優しい鳴きかわしのような音調の鳴き声が断続的に聞かれ、近くなったと思っていたら、赤い一羽が地面近くの藪から森に飛んでいき、すぐにもう一羽が追いかけるように飛んでいきました。一瞬の出来事でしたが、ずっと観察したいと思っていたので感激しました。
また、他の場所では、カラ系かと思われる10数羽くらいの群れが樹間で地鳴きしながら採餌しているような様子があり、双眼鏡で見るとゴジュウカラ、コガラが確認できました。いずれも写真が撮れず残念ですが、巣立ったばかりの幼鳥も混じって採餌していたのかと想像しました。
この時期は木々の花が咲き早いものは実をつけ始め、虫も成長し、野鳥の食料を提供することでしょう。オオヤマレンゲ、ヒコサンヒメシャラ、ベニドウダンはじめこの季節の美しい花々に癒され、英彦山の豊かな自然を改めて感じた1日でした。
(2024-06-09掲載)
木下伸子 2024-05-30
野峠の通行止めの影響で当面経読林道には行けないと諦めていましたが、くまたかで徒歩で往復されている活動報告を見てびっくり、リクエストさせていただきました。観察会の時のように、この時期の夏鳥の声を聴きながら、新緑の美しい林道に花咲く樹々や草本を観察した格別の時間でした。
今年もオオバアサガラが美しい花序を下げて咲いているのを見て嬉しかったです。今回はガードレールの上まで行き、経読林道の植生の豊かさをしみじみと感じました。この先は一の岳、犬が岳まで行けるそうで本当に奥深く感じました。
(2024-06-07掲載)
木下伸子 2024-05-15/17
昨年5月に本ホームページで三浦美代子さんの佐渡の活動記録を拝見して、こんな花の島があるとはと驚き感激しました。当時らんまんの朝ドラの影響もあり、思い切って行って見ようと計画し、今回行ってきました。
日本海に浮かぶ北国の佐渡は標高900〜1000メートル級の山地があり、冬は厳しい風雪に閉じ込められる環境ですが、4月中旬頃の雪解けとともに春が一気に山を駆け上がり、カタクリや雪割草をはじめスプリングエフェメラルが一面に花開くそうです。5月中旬には雪割草は終わり、カタクリの群生の多くは固い実をつけ始めていました。港から約30分で車で行けるドンデン高原の周遊道には花が残り、ニリンソウ、キクザキイチゲ、氷河期野異存種のシラネアオイのピンクの花、サンカヨウ、ヤマトグサ、ナガハシスミレ等々、初めてみる北の希少な花があちこちに群生する夢の様な世界が広がっていました。
クマもシカもいない島の環境の中で、さらに人の手で植物は守られ、原生林や古来のままの植生に在る植物の姿を見ることができる稀有な場所だと感じました。山には野鳥の声が響き渡り、蝶や虫もたくさん見られ豊かな佐渡の生態系を体感しました。
今回は佐渡トレッキング協会事務局の方に半年前から佐渡の楽しみ方について親切に相談にのっていただき、現地の花情報など提供して頂き、旅の前からわくわくと期待感の高まる日々でした。当初の縦走予定をやめ花観察に集中し、佐渡の花に詳しいガイドの方をご紹介頂きました。花ガイドの方には佐渡の花の説明や写真の撮り方、そして花との向き合い方などもお伝えいただき、将来的に持続可能な自然と人間社会の付き合い方、より豊かな循環について考えさせられました。同行のYさんにもたくさん教えていただき、今後の自然観察に向けて、楽しい貴重な経験になりました。感謝です。
私の写真では花々の魅力を十分伝えられませんが、活動記録として投稿させていただきます。
(2024-05-25掲載)
木下伸子 2024-01-16
三浦さんの呼びかけで筑豊新道ルートをご案内いただき福智山に登りました。
例年なら滝が凍っている時期だそうですが、この暖冬では氷瀑はなくアイゼン不要で登ることができました。
各所に新しい看板が立ててあり、たくさんの人が楽しんで登っているようでした。私達を追い越して登っていくご年配(に見える)の方々の足取りの軽いこと!、一体どんなトレーニングをされているのかと思いました。会話から、ある方は「年間120回福智に登ってます」、またある方は「私は重病です、福智山病、(笑)」、暮らしの中に福智山を取り入れて、自然をたのしみながら登れる身体をキープされ素晴らしいなと感じ入りました。
途中エナガの群れを観察、その後また藪の中に混群がいて、聞いたことがある高く細い地鳴きが聞こえました。「えっと何だっけ」「あれだあれだ」と思い出しているうちに、三浦さんの「キクイタダキ!」の声、双眼鏡で小さな鳥の頭の黄色い線を確認し感激しました。その後は、山頂を周回するように飛んでいた鳥の群れ、荒宿荘近くを飛んだでいった猛禽がいましたが未確認、妄想するばかりでした。野鳥との出会いは突然の一瞬、特徴を頭に入れて次回に備えたいところです。
アオイスミレは新芽をたくさん丸めて冬を越していました。コショウノキも蕾をつけており香りのよい花が咲くのは間もなくでしょうか。冬を越す野鳥や植物の様子を観察することができ、お元気なみなさんと楽しい福智山の1日でした。
(2024-01-23掲載)
木下伸子 2023-11-28
英彦山猫の丸尾ルートの野鳥調査に参加しました。
落葉して林は明るくなり、冬の野鳥の姿を見られそうな季節になりました。広塚さんより、事前に野鳥の鳴き声を勉強をしてくださいと鳴き声リストを送って頂きました。はたして野鳥の声は響けど動く姿はなかなか双眼鏡でとらえにくく、鳴き声をよく知る必要性をしみじみ痛感しました。
今回波多野さんが参加され、エナガ、カラ類,ルリビタキ、コゲラなど地鳴きと姿からの観察について、とても勉強になりました。鬼杉の高い高い枝で杉の実を採餌する鳥を双眼鏡で見上げるばかりでしたが、声と写真でマヒワと同定されみんなで感激しました。
その後、あいにく小鳥が飛ばされそうな強風になり、あまり数は出ず本当に残念でしたが、林の中で風から避難するように潜んでいる混群の様子や、ウソやハイタカも一瞬ですが、いることがわかりました。
鳴き声を勉強をして次回の調査に期待をつなぎます。参加されたみなさま、たくさん教えて頂き、美味しいさしいれもありがとうございました。寒い中でしたが楽しい調査でした。
(2023-12-03掲載)
木下伸子 2023-10-31
10月31日、広塚さんの呼びかけに英彦山の紅葉をたのしみに参加しました。
豊前坊付近には山からの水の流れがなくて、登山道は乾燥したガラ場になっていて、一時的なものなのか、植生への影響が心配になりました。
崖にはジンジソウやキッコウハグマの花の名残りや、イワタバコの若い実を観察しました。シオジの林への道では、ノグルミは葉を落とし下がった実が目立ちましたが、シオジはまだ葉をつけていて、夏場には似ている2種の違いがこの日はよくわかりました。
樹々が紅葉して葉が落ちたシオジの林ははすっかり明るく、落ち葉を踏む音も楽しい山路でした。
北岳山頂からは遠く阿蘇、九重、由布岳まで見晴らせるよいお天気で、途中、アオゲラ、ゴジュウカラの鳴き声やヤマガラやヒガラ、シジュウカラの採餌が観察されました。
山深い裏英彦の樹木も紅葉黄葉が始まっており、午後の陽を受けた輝きは素晴らしかったです。お元気な皆さまと楽しい秋の一日でした。
広塚さま、三浦さまはじめ皆さま、いつもたくさん教えて頂き、本当にありがとうございます。
(2023-11-02掲載)
木下伸子
2023-05-11
5月11日、広塚氏の呼びかけで野鳥調査2回目に参加した。
鬼杉登山口から猫の丸尾、大南林道のルートは、ハイノキが満開であちこちで白い小花が咲きこぼれ山路を彩っていた。普段は目立たない樹木だが、花のこの時期には存在感が増し、白い花と香りで虫たちを引き寄せる様子を観察することができた。その他も、コガクウツギ、オトコヨウゾメ、コヤブデマリ、アオハダ、ケカマツカなど樹木の白い花々が印象的なトレイルだった。
野鳥は、ミソサザイやアオゲラのさえずりに加えて、ジュウイチやツツドリ、セグロカッコウ、アカショウビン、オオルリ、キビタキなどの声が高らかに響き、観察の20分間はまるで森林セラピーのような癒される時間だった。英彦山は留鳥に加えたくさんの夏鳥を迎えてにぎやかな活動の季節を迎えていた。
写真はこのルートで出会った植物ばかり、多くが花を咲かせて結実への準備中、秋には実をつけ野鳥の食料となり、種が遠くに運ばれることでしょう。
帰路で観察したスミレはヒメミヤマスミレかフモトスミレの可能性があるスミレだったが、葉の裏を未確認で同定できず反省を今後に活かしたい。
参加の皆様、いつもたくさん教えていただき本当にありがとうございます。
(2023-05-18掲載)
木下伸子 2023-04-18
4月18日、夏鳥との出会い期待して英彦山野鳥調査に参加ました。
鬼杉への道ではオオルリのさえずりが響き、ついに姿こそ見えませんでしたが、今年もちゃんと渡ってきて、この森で活動を始めていることが伝わってきました。
鬼杉付近の観察の20分間は、ミソサザイのさえずりや遠くからアオバトの鳴き声も聞こえ、森閑とした森に水のせせらぎが響き、そこに居るだけで癒されるような空間でした。
この日はあいにく風が強まり、この後は鳥の声が聞き取りにくく残念でしたがこれから続々と他の夏鳥たちが到着して活動を始めていくことでしょう。
帰路の大南林道では広塚さんがオオルリを見つけられ、きれいなブルーの姿を見ることができました。
写真は植物ばかりですが、たくさんのスミレやネコノメソウが咲いており、満開のコバノミツバツツジの赤紫色の花が美しい山路でした。
これから初夏を迎る英彦山、夏鳥でにぎわい、樹々の葉が茂り、花々の美しい季節のはじまりです。
(2023-05-13掲載)
木下伸子 2023-03-30
英彦山豊前坊から北岳にはゆっくりと春が訪れていた。雪が解けてアブラチャンやシロモジが芽吹き、黄色い花を咲かせはじめた林は明るくて様々な鳥のさえずりが響いていた。
カケス、ゴジュウカラ、ヒガラ、シジュウカラなどが2羽で林の樹々の中を追いかけあうようににぎやかに飛び回る様子が観察できた。ゴジュウカラのさえずりはアオゲラよりずっとやわらかい口笛のような響きで樹木に張り付くように下から上に回りながら採餌する様子が見られた。
豊前坊周辺から北岳へ登る道沿いには、ハルトラノオ、ネコノメソウ、ホソバナコバイモ、ツクシショウジョウバカマなどまだ春の妖精がきれいに咲いていた。
北岳付近ではオオアカゲラの地鳴きが時折響き、遠くの樹にとまったように見えて双眼鏡で探すがついに姿は見えなかった。その最中に藪からひょっこりと茶色い鳥が姿を現し、それがカヤクグリだと教えていただいた。
鳥も花も樹も虫もそれぞれ春を迎えて躍動しはじめ英彦山の自然と生態系の豊かさをしみじみ感じた一日だった。
みなさんにたくさん教えていただき感謝いたします。
(2023-04-07掲載)
木下伸子 2022-11-08
鷹ノ巣山へ素晴らしい紅葉のタイミングとなり、様々な樹木が織りなす美しい風景を目に収めました。本によると、鷹ノ巣山は溶岩が侵食されてできたビュートという地形だそうで国の天然記念物に指定されていることを知りました。
登ってみて、植物が大きな岩塊の環境の中で、少ない土や岩の裂け目に根を張って生きている姿にたくましさを感じました。
鷹ノ巣山はまるで天然のアトラクション、次から次にびっくりするような岩登りと岩下りの連続でした。うっかりすると、崖に宙ぶらりんになりますよという個所もあり、安全第一で落ち着いて一歩一歩進む登山の基本に立ち戻りました。
険しい岩の下には、豊かな種類の樹木が大きく育ち、紅葉の季節を迎えて美しい紅葉のグラデーションを見せてくれていました。
コマユミの淡い赤の紅葉、ダンコウバイのずんぐりしたチューリップの様な黄色い葉、オトコヨウゾメの紫の葉をはじめ、タカノツメ、メグスリノキ,アオハダ、ミズナラ、ウリハダカエデ、ヒナウチワカエデ、などなど沢山の植物の特徴を観察しました。
この日は紅葉に集中していたためか、あまり鳥の鳴き声が聞こえませんでしたが、鷹ノ巣山は野鳥や動物、虫にも豊かな環境であることでしょう。
そしてご健脚のみなさまに続いて登れる幸せ、鷹ノ巣山山頂で「喜寿おめでとうございます」、ぜひあやかりたく、これは人生の目標になりそうです。
(2022-11-23掲載)
木下伸子 2022-10-20
くまたかの投稿で英彦山の紅葉の始まりを見て、お声かけに乗り参加しました。冬、春、夏と登ってきた英彦山、季節の移り変わりを感じる時間でした。
望運台への登山道には、崖にイワカガミの葉が光りジンジソウとダイモンジソウの花が満開を迎えていました。ジンジソウの花を間近で見て、花のつくりの複雑な美しさに驚きました。
地面にはいろいろな落葉が散り、紅葉、落葉が始まっていました。シオジの樹は大きな葉を落とし、枝から空が見えて森が明るくなったように感じました。アブラチャンは実が下がり、チドリノキも葉が黄色に変化していました。オトコヨウゾメの樹は、紫に紅葉するところを、葉が乾燥して散り散りになった様子が見られました。
北岳への道沿いにはコミネカエデをはじめ、ベニドウダンとドウダンツツジの葉が赤く染まり美しかったです。ブナはすでに殻斗が割れて3角の実が落ち、動物や野鳥の食料になっていることでしょう。
北岳からは澄み切った空が広がる素晴らしい景色、由布、久住、阿蘇、雲仙岳と九州の山々の姿が見られました。北岳の前の谷から、猛禽が何度か悠然と飛翔するのを観察しました。
これから秋が深まりいっそう紅葉が美しい季節になることでしょう。紅葉した樹々見ると、冬芽が育っており、冬を越し芽吹きを迎える準備が整っていました。
(2022-11-06掲載)
木下伸子 2022-08-09
夏の平尾台、サギソウが咲く様子を一目見たくて、くまたかの投稿と同じコースで行ってきました。お盆前の真夏の平尾台はやはり最高に暑かったです。
青い空と白い雲、緑の山々は目にまぶしく広谷湿原への道には萩が咲き初めていました。この暑い中にもセッカが高い声で鳴きながら飛んでなわばりを守っているようでした。広谷湿原にはサギソウが舞い飛ぶように美しく咲いていました。花の複雑なつくりは、くまたかの投稿を拝見して大変勉強になりました。
また、キジの尾羽でしょうか、30p以上の長さの羽が落ちていてこの地点を通過したのか、何かに遭遇したのか分かりませんが、存在をとても身近に感じました。
濃いピンク色のゲンノショウコが咲いていましたがこちらもまた雄蕊先熟と後で知りました。春に咲いたウツギやジャケツイバラをはじめ木々の果実が熟してきていました。やがて秋から冬に木の実は野鳥の食料になり種子はより遠くまで運ばれて芽を出すことでしょう。これも植物の戦略でしょうか?自然の仕組みは奥深く、知らないことばかりです。どんな鳥がどんな木の実を好んで食べるのか?秋に備えて「野鳥と木の実ハンドブック」でまずは身近な木の実から勉強してみます。
みなさんの楽しいくまたかの投稿を参考に秋も愉しみに観察します。
(2022-08-28掲載)
木下伸子 2022-08-04
英彦山豊前坊(添田町)からの登山道の岸壁には、イワタバコの明るい緑の葉がたくさん張り付いています。どんな花が咲くのかたのしみに待っていました。崖一面に咲いたイワタバコの薄紫の花々、この時期だけの花園でした。
期待したタマガワホトトギスは斜面に一輪だけ残り、フガクスズムシソウは花の時期を終えていました。また来年、たのしみに見に行きます。
シオジの森ではサワグルミが花を下げた様子が見られ、シオジとサワグルミの葉の違いを観察しながら登りました。
途中、枝を渡りながら飛んでいくオオルリを双眼鏡で見ました。そういえば、今回は一度もさえずりを聞かなかったと思いましたが、さえずりが必要な時期を終えているのでしょうか、季節は移っているようです。
北岳付近では野鳥の大混群に遭遇、わずか十数分の間に多種類の野鳥が採餌しながらにぎやかに通過、嬉しい驚きの時間でした。エナガ、ヒガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、コガラ、の姿がありました。コガラとヒガラの違いは即座にわからず、コサメビタキは何の鳥かも分かりませんでしたが、教えていただき大変助かりました。今後は、地鳴、や形態、幼鳥の特徴など復習してきちんと頭に入れ、いつ来るかわからないせっかくの出会いのチャンスに備えたいところです。
前回、サバノオやヤマルリソウが咲く4月の裏彦は、明るい陽が差す木々の芽吹きの時期でした。8月の裏彦は木々の葉がうっそうと茂り、同じ道とは思えないような道でした。この木々が紅葉していく秋には、どんなに美しい世界がひろがることでしょう。
英彦山の自然を感じる楽しい真夏の1日でした。いつもたくさん教えていただき本当に感謝です。
(2022-08-12掲載)
木下伸子 2022-07-26
今年もオオキツネノカミソリの満開の井原山にご案内いただきました。4月の春の妖精たちの花咲く頃から3か月、自然の様子はがらりと変わり、真夏の井原山は、緑は濃く夏の花のまっさかり、野鳥の声にセミの声がまじり、アゲハが舞いアブも飛びオオキツネノカミソリ群生地は満開の時期を迎えていました。
登りは沢沿いの道からアンノの滝方面へ、林の尾根道では初見のツクバネソウやマルバイチヤクソウ、トチバニンジンなどに感激、ソウシチョウやアオゲラの鳴き声が響いていました。
大きな白い露岩のある尾根道ルートは、観察と撮影をしながら、ずっとついてくるアブとの攻防にも忙しく、気が付いたら山頂間近でした。次回は環境に優しい虫よけ必携です。平日でしたが、たくさんの登山客がこの季節の井原山を楽しみに来られていました。
山頂付近にはナガサキオトギリ、オトギリソウが咲いていて、違いの説明を聞き胸に落ちました。また、コオニユリの花弁に蜜溝というものがあることも初めて知りました。
下山は三瀬峠別れから急斜面を下り、アンノの滝分岐から沢沿いの道へ、オオキツネノカミソリ満開の群生地を通り、無事に水無登山口につきました。美しい夏の花々を満喫した井原山、健脚のお2人からたくさん元気を頂いた楽しい一日でした。
いつもたくさん教えていただき、ご案内下さり、本当にありがとうございました。
(2022-08-02掲載)
木下伸子 2022-07-14
7月平尾台自然観察会に参加しました。お天気が心配され、空模様を見ながら、できるだけ花が見られる最短コースでご案内いただきました、本当に感謝です。
風が強く写真がなかなか取れませんでしたが、平尾台には沢山の夏の花々と、中には初秋を感じる花も咲き始めていました。
キキョウがススキの草原から顔を出して青い花を見せていました。キキョウの花の中のつくり、おしべやめしべの変化の様子、自家受粉しないためのしくみをわかりやすく説明して頂きました。他家受粉で遺伝的な多様性を維持するための戦略に感激しました。これまでは、花が咲いた!と写真を撮って終わっていたのですが、花の中の様子を経過観察していくと知らないことばかり、どんな面白い世界が開けているのでしょう。
たくさんのマメ、ヤマノイモ、サルトリイバラ等の仲間が蔓と葉を伸ばし藪をつくっていました。それぞれ個性的な花を咲かせて結実していく過程も愉しみです。ギシギシの仲間はまだどれも同じに見えますが、よく見ると違いがあって、その決定的な違いを認識できれば、種類が見えてくるのでしょう。
鳥も花も樹も虫も、めまぐるしく楽しい夏の平尾台自然観察会でした。写真整理も併せて最高の脳トレです。
いつも皆様にたくさん教えていただき、本当にありがとうございます。
(2022-07-31掲載)
木下伸子 2022-06-28
英彦山を縦走と望雲台のお誘いがあり、喜んで参加しました。英彦山の早朝は爽やかで緑深く修験の歴史を感じる林道は下界の暑さを忘れるような涼しさでした。
心地よく林道を歩き南岳へ、南岳山頂では先着の元気な若者と会話し、昼食。南岳から上宮を経て、残っていたオオヤマレンゲの花を見て北岳へ。
下山の途中のシオジの森には数羽のオオルリの声が響き,双眼鏡で姿を見ることができ感激しました。
帰りに寄った望雲台は聞きしに勝る絶景、これを怖いと感じるか、心地よく感じるかは人それぞれ、山に登る人はきっと後者の方が多いのでしょう。
盗掘されることのない安全な場所でひっそりと咲いていたウチョウラン、そして望雲台から見る景の素晴らしいこと、また英彦山の奥深い魅力に触れました。
ひとりではとてもできない体験と、花や鳥や樹、そして元気な方々、たくさんの出会いがあった格別の1日でした。
いつもたくさん教えていただき、本当にありがとうございます。
(2022-07-13掲載)
木下伸子 2022-06-16
6月16日、平尾台自然観察会に参加しました。青空が広がり、時折心地よい風も吹く散策日和でした。今回は、草原、湿原、林道と平尾台の変化に富んだ観察ルートを網羅して計画して頂き、この季節の花々を満喫させていただきました。本当にありがとうございました。
見晴らしがよくなった湿原にはノハナショウブが満開でした。環境に応じて植生は変わり、毎年季節ごとに訪れたくなる平尾台です。たくさん写真を撮り、メモも取りましたが、やはりあとで花や木の名前がわからなくなり、再度ご確認いただき、大変助かりました。
モウセンゴケ、ノハナショウブはじめいろいろな花は外見の美しさだけではなく、受粉のための独自の戦略をもっていることに驚くばかりです。ご参加の皆さまには、いつもたくさん教えていただき本当にありがとうございます。
鳥の声を聴いて上を見上げ、花を見つけて足元を探す、おしゃべりもしながら目まぐるしく楽しい時間でした。花と樹と虫と鳥、これからも愉しみに観察します。
(2022-06-27掲載)
木下伸子 2022-05-31
日時:2022年5月31日 野鳥調査に呼びかけに参加しました。曇りのち晴れのお天気で、シオジの森から北岳までは深いガスがかかり違う山にいるような印象でした。
オオルリをはじめ夏鳥の声が響き、樹々には花が咲き、英彦山は初夏の美しい季節を迎えていました。
ケカマツカの真っ白の小花があちこちで咲き、ベニドウダンのピンクの小花が房のように下がり、ツクシヤブウツギの赤から白の花の色が印象的でした。
山頂にはヒコサンヒメシャラの花が満開で地面に落ちた様子はまるで花模様の絨毯、花びらの一片だけがほんのりと桃色の英彦山の名前が付くなんとも美しい花でした。
野鳥も花も樹もすべてつながる豊かな英彦山の自然を感じました。
いつも皆さんにたくさん教えていただき感謝です。
(2022-06-10掲載)
木下伸子 2022-05-19
広塚氏の英彦山の四季を拝見して、鬼杉からの早朝コースをリクエストさせていただきました。
朝6時はもう明るく、鬼杉への谷沿いの登山道はミソサザイのさえずりが響き、時々遠くでアオバトの声が聞こえました。鬼杉から大南神社,籠水峠に向かう道では、遠くにアカショウビン、セグロカッコウ。ツツドリ、オオルリ、アオゲラ、ヒガラ等々のさえずり、ヤマドリのホロうちも聞こえ英彦山の豊かな自然を感じました。
猫の丸尾で美味しい黒糖饅頭を頂いていると、カッカッカッコウ、カッカッカッコウとセグロカッコウのさえずりがどんどん間近に迫り、慌てて双眼鏡を向けると、樹から飛び出して、谷を越え向かいの山まで羽ばたく長い飛翔を見せてくれました。一度姿を見たいと思っていたので大感激、なんと山下さんはカメラで写されていました。セグロカッコウ、カッコウ、ホトトギス、ジュウイチ、図鑑で見ますととても似た鳥、よくぞ鳴き声を違えてくれました、特徴的な鳴き声で同定できる有難さを感じます。セグロカッコウ、ジュウイチ、ツツドリの声が響いていました。托卵される鳥たちとの攻防のドラマが繰り広げられている事でしょう。
鳥の姿は双眼鏡にさえ入らず苦心していますが、植物は写真を撮らせてくれ、教えていただきながら勉強中です。夏に向かい、木々の緑が濃くなり、初夏の花々が咲き、夏鳥がさえずり英彦山はさわやかな季節を迎えていました。ご案内いただき本当に感謝です、ありがとうございました。
(2022-05-30掲載)
木下伸子 2022-05-03
野鳥調査に参加し、植物も観察しました。
5月初旬の英彦山では、ツクシシャクナゲが満開、樹々は新しい葉が成長し、新緑の季節を迎えていました。
ヒガラのコーラスが響く尾根道で遠くにアカショウビンの鳴き声が聞こえました。
植物の名前を伺って撮った写真の名前がわからなくなり、再度教えて頂きました。本当に感謝です。
(2022-05-22掲載)
木下伸子 2022-04-19
野鳥調査の呼びかけに喜んで参加しました。樹々の新しい葉が芽吹きはじめ、地面には花が咲き、ヒガラやミソサザイのさえずりが響く英彦山の1日でした。コースの中で、オオアカゲラ、アオゲラの鳴き声やドラミングも聞こえ、私は双眼鏡では見られませんでしたが、活発な活動の様子が伝わってきました。
春の妖精の花々もまだたくさん咲いていて、英彦山の標高の高さ(気温の低さ)を感じました。また、今回サバノオの花畑、ヤマシャクヤクの咲き初めの群落を見ることができて大変感動しました。
英彦山の懐の深い自然の中で、花、樹、虫、鳥それぞれがつながっていることもしみじみと感じました。いつもみなさまにたくさん教えていただき本当に感謝です。その時には説明を聞いて写真を撮りわかったつもりでしたが、後でなにがどれかわからなくなったことは言うまでもありません。
4月の英彦山、美しい季節を満喫しました。ありがとうございました。
(2022-04-29掲載)
木下伸子 2022-04-05
前回3月中旬の井原山はまだ肌寒く、春の妖精の花達が咲き始めたばかりのようでした。それから20日あまり、気温はどんどん上がり、どんな世界になっているのか、たのしみにでかけました。
水無登山口からのコースはお花の宝庫、見たかった春の花が次々と現れ、谷の両側の森からはウグイス、ヤマガラはじめいろんな鳥の声、少し芽吹いた木々の緑も清々しく幸せな時間でした。
カメラで浮かれ気味にあれこれ撮影するときには、三浦さんの説明を分かったようなつもりで聞きましたが、帰宅して写真を見ると、はて?どれが何だったのか?混乱の渦となりました。お2人のくまたかの報告を頼りにネットや図鑑で調べた次第です。
葯や萼という言葉は理科で習ったかどうかも覚えていませんがネコノメソウの表現には必要な言葉でした。今回は6種類のネコノメソウ一族にさえ悩まされました。スミレに至っては何種類あるのでしょうか、植物の種の多さに驚くばかりです。
出会いを大切に、季節を楽しみながら、鳥と同様に1種類ずつ覚えていけたらと思います。
今回、独りではとても来られない素晴らしいコースの井原山で楽しい春の山をみなさんと満喫し、そしていつもたくさん教えて頂き、本当に感謝です。ありがとうございました。
(2022-04-17掲載)
木下伸子 2022-03-29
前回2月末の英彦山では産霊の滝が凍り、雪は深く、とてもひと月先に春が来るとは思えないような厳冬期でした。さて3月はどんな世界なのか、たのしみに散策しました。
@豊前坊〜シオジの森〜一本杉
高住神社からの登りは水が流れる音とヒガラやシジュウカラ、ヤマガラ、ミソサザイのさえずりが響き、岩陰にツクシショウジョウバカマやホソバナコバイモがひっそりと咲いていました。
あたりの林の枝先に新緑はなく、一見冬のままのようでしたが、うっすらと黄色いものが。よく見るといっせいに黄色い花をつけたアブラチャン。葉が芽吹き、花が咲く季節になり、ようやく樹の名前の謎が解けます。シオジの森は、新緑の芽吹き直前の様子でした。
ミソサザイの高いさえずりに聞きいっていると、ケッケッという鳴き声が。これはオオアカゲラではと双眼鏡で探しましたが、鳥の影が一瞬見えただけでした。2羽の鳴き交わしが聞こえました。餌探しをしていたのか、妄想するばかりです。階段に向かう右手の斜面の林からは、ヒューヒューとアオゲラらしい鳴き声が聞こえましたがこちらも声のみです。
大きな岩から滴る水がゆっくりとコケに溜まり、うす緑の雫を作ってぽとりと落ちる様子にいやされました。
A一本杉〜北岳〜中岳
一本杉ではシジュウカラがすぐ近くでさえずり、アップで観察させてくれました。北岳方面の登りでは、またオオアカゲラらしいケッケッという鳴き声と、ドラミングが2度も聞こえるではありませんか。北岳〜中岳の尾根道でも鳴き声は数回聞かれ、ねばりましたがが双眼鏡に入らず、次回の出会いに希望をつなぎます。英彦山に元気に生息している様子が伝わり、嬉しかったです。
B中岳〜北西尾根〜バードライン分岐〜豊前坊
中岳ではマンサクがまだ咲いていて嬉しかったです。下山の北西尾根では、ツクシシャクナゲの蕾が大きくなり、イヌシデやブナやシロモジの林は、少し芽吹き、蕾が開く直前の様子でした。
平日の静かな英彦山散策、豊前坊の桜はまだこれからの様子でした。標高の高い英彦山の春は下界にくらべてゆっくりと来るようで、これからの季節もたのしみです。
(2022-04-01掲載)
木下伸子 2022-03-04
ふもとの添田神社周辺通過中に、あちこちでカサコソと落ち葉を突く音が。シロハラがたくさんいて、長旅の前の栄養補給でしょうか?脇目も振らずに食事中の様子でした。山頂付近では、エナガ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、ソウシチョウなどがみられ、鳥の声が響いていました。あいにくの曇りでしたが、晴れた日の眺めは素晴らしいことでしょう。
下山は滝ルートへ、途中ばったり鹿3頭と遭遇、お互い固まりました。スローモーションの動作で写真をとらせてもらうまでたじろぎもせず、私が一歩踏み出すと、ざっと斜面を駆け登っていきました。
そして祠のそばには、ありました!!黄色の実をたくさんつけたキミノタマミズキとそして赤い実のタマミズキも。下枝はほとんどなく、10メートルをはるかに越えてそびえる大樹でした。
登山口までの明るい林にはコゲラのドラミングが響いていました。小さな沢が南天の茂みで隠れている所でさわがしい鳥の声が。見るとエナガが順番に水浴び中、一瞬で水に入りバタバタっと羽を動かして飛び去る姿に見とれました。
添田公園横の川には葦がたくさん茂り、様々な鳥の声がするので、しばらく観察しました。茂みからなかなか出てこないウグイスが、警戒しながら川土手まで移動して、草の実をパクりと食べて、あっという間に茂みに入りました。ヤマガラ、エナガメジロもたくさんいて、10羽ほどのアトリの群れも見られました。
岩石山は山城があったそうで、歴史のある山だと知りました。登山道が整備されて歩きやすく、山頂からの眺めは周防灘も見える絶景とのこと、鳥も樹木も見られる素晴らしいところでした。
(2022-03-10掲載)
木下伸子 2022-02-23
この冬話題になっている英彦山Wの滝に行きました。祝日とはいえ、雪の英彦山を登る人の多さに驚きながらスタート。若者も多く表登山道は賑やか、鳥との出会いを期待して静かな道へ。北西尾根を谷の向こうに見ながら、林を抜けていく素晴らしいルートでした。途中、何十羽かと思われる鳥の群れの声をききましたが、近づくとぴたりと静まりました。息を潜めて鳴き出すのを待ちましたが、移動したのか動きはなく、何の鳥だったのか?謎だけが残りました。
英彦山を知り抜かれた広塚さんが、Wの滝は、おそらく産霊の滝のことだろう、しかしそんな大きな滝かなあ?と言われていました。
登山道から滝への雪の道は、何本もの踏み跡をたどり、難儀しながら到着しました。滝は見事な氷瀑、青味がかった氷柱が何本も下がる圧巻の姿でした。夏にはどんなに勇壮な滝かと思いましたら、普段は水が滴るような岩場だそうで、冬季に零下になると時間をかけて氷り、この滝の姿になるのだそうです。自然の造形美に驚かされました。
中岳は雪深く、山頂のマンサクは雪を被っていましたが、3月になればまもなく花が咲くことでしょう。英彦山の樹々の枝先がいっせいに緑に芽吹く様子はどんなにきれいなことでしょう。春はすぐそこまできています。花も樹も鳥もまた躍動の季節を迎えます。
楽しい観察と体験の時間でした、たくさん教えて頂き、本当にありがとうございました。
(2022-03-02掲載)
木下伸子 2022-02-15
白糸の滝駐車場から八丁越ルートを登りました。岩の多い登山道は明るく、ミツバツツジや木の下のヤブコウジの赤い実を見ながら、登りました。林道との交差地点では、キブシが長い蕾を垂らして、気温が上がる春を待つばかりの様子でした。冬の林は葉が落ちて明るく、落葉樹は樹皮と樹形だけで謎ばかり、春の芽吹きが待たれます。
南小屋付近では、あちこち探すと一輪だけアオイスミレの花が咲いていて、感激でした。
山頂は0度で風が強く、寒くてとても長居はできず荒宿荘へ、山小屋のありがたみを感じました。三浦さんの特製チャンポンと生餅のおしるこを頂き、美味しさが沁み渡りました。出発時には山小屋の前の木でツツピー、ツツピー、ツツとさえずりが、見ると間近でヤマガラが澄んだ声で独唱中、忘れられないひとときになりました。
下山は白雲ラインから大栂林道へ、様々な樹を観察、見晴らし台からの景色は素晴らしかったです。福智山の山裾に、たくさんの赤い実をつけた、イイギリのようで、実のつきかたと赤さが違うような?大樹が何本か見られました。帰ってあれこれ調べて、モヤモヤしている間に、早速にタマミズキと教えて頂き、霧が晴れ感謝です。
長い柄をつけた赤い実をつけた木は、ソヨゴとのこと、冬の終わりまでたくさんの実が残り、印象的でした。
今回、福智山のいろんなルートの話を伺い、季節の花や鳥を見にいく楽しさを感じました。たくさん教えて頂き本当に感謝です。これから春に向かい楽しみは増すばかり、過ぎゆく冬と春の訪れの両方を体感した福智山の一日でした。
(2022-02-20掲載)
木下伸子 2022-02-06
樹氷を期待して英彦山へ。豊前坊駐車場は雪、そり遊びの子どもの歓声が響いていました。アイゼンを装着し、安定した登りでした。シオジの森の前で、混群で林を渡る野鳥の声に聞き入りました。雪は深まり、次第に手も凍えますが、樹氷への期待感は高まるばかりです。下山される方に、うきうきと頂上の様子をきくと、なんと、樹氷、エビのしっぽとも「そんなもんはありませんよ、雪は少ないですからねえ」とのこと。えー、そんな。
気を取り直して周りを見ると、葉が完全に落ちて静かに雪をかぶるシオジの森の樹々、2ヶ月後に芽吹くとは信じられないような森閑とした厳冬期の姿がありました。いよいよ樹皮と樹形の手がかりで、樹の名前を探す難解な冬のネイチャーゲームができる時期です。よく見ると冬芽の様子も様々、まだまだ見えてなかった自然を感じました。
山頂付近は真っ白な雪をつけた枝が青空に広がる美しい世界でした。
野鳥との出会いを期待して、下山は北西尾根へ。樹々を渡るコガラ、ヤマガラらの混群に会いました。コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラらの囀りと地鳴きの声の識別、またこれもなかなかのネイチャーゲームです。課題は更に山盛り、楽しんでいきます。
(2022-02-17掲載)
木下伸子 2022-01-28
真冬の英彦山、本日は四王寺の滝経由で南岳、中岳、北西尾根ルートとのこと、凍結に備えてアイゼン持参で参加しました。
@奉幣殿〜衣が池〜四王寺の滝
衣が池までは冬の明るい樹林、途中ぺちゃんこの栗の実の様な?たくさんの散乱がありました。衣が池で大きな針葉樹があり、広塚さんにイチイ、モミ、ツガの違いを聞きました。散乱した実はモミの実がバラバラになって鱗状に拡散したものだとわかりました。
四王寺の滝への登りは、岩を抱いた欅の大樹があり、落葉しない茶色の葉をたくさんつけた樹はヤマコウバシだそうで、ほのかに香りがしました。2ヶ月先には春がきて芽吹くとは思えないような、樹々の厳しい冬越しの姿でした。
四王寺の滝を見た瞬間、白く輝いていたので氷瀑?と思いましたら、明るい太陽光に水が反射していました。こんな落差の滝があるとは、英彦山の懐の深さに改めて感動でした。
A四王寺の滝〜南岳〜中岳
滝の横から南岳へはなかなかの崖道、岩場にはたくさんのツクシシャクナゲが芽をつけ、咲いたらどんなにきれいなことかと想像しました。南岳で青空を見ながらエネルギーをチャージ、中岳への北側の道は凍ってツルツル、安全な笹藪や新しい雪の上歩きセーフでした。次回はアイゼンをつけます。
B中岳〜北西尾根
中岳から北西尾根を下ると、自然に期待感が高まります。エナガ、シジュウカラの群れを観察中に、三浦さんがキョッという声に気づかれ、オオアカゲラ出現、斜面の木で採餌中、双眼鏡で追うのがやっとでした。そして、ウソでも出てくれんかなあ、と広塚さんが言葉にされたからでしょうか、リョウブの実を食べてるのはエナガではなく、夢にみたウソの群れでした。大きく膨らんだ身体に黒い頭、淡い紅色の腹を見ることができた嬉しさ、みなさんのおかげです。冬の北西尾根は葉が落ちて明るく、野鳥と出会える素晴らしい道ですね。
1月終わりの冬の英彦山、樹々や野鳥の冬の様子が見られ、収穫多く楽しい一日でした。
いつもたくさん教えて頂き本当に感謝です。身体と心を整えて、また行きたくなる英彦山です。
(2022-01-31掲載)
木下伸子 2021-12-17
真冬の英彦山、野鳥や植物はどんな様子かな?行って見たくて、あつかましくお願いしました。あいにく天候は曇り、夕方から雪、あまり良くないとは思いましたが、まさかのⓅに一台きりとは。英彦山貸切状態でした。
@オオアカゲラがシオジの森に
少し霙まじりの雨が落ち、ガスにけぶるシオジの森にキョッキョッと響く鳴き声。広塚さんがオオアカゲラだ、と言われ、木から飛び立つ大きな鳥の影を見ました。あまり警戒なく近くを採餌、雄雌2、元気な姿を見て感激でした。
A樹氷の赤ちゃん
中岳を出発すると、太陽が出て遠くの杉や、ブナの梢が白く光って見えました。まさか樹氷?と、三浦さんと近くで見ると小さな樹氷ができかけていました。夜は雪の予報なので、翌日の朝日に輝く樹氷を一瞬想像しました。どんなにきれいなことでしょう。
B野鳥と出会う北西尾根
北西尾根は、落葉樹の葉がほぼ全て落ち、明るい冬の林になっていました。何回もエナガ、シジュウカラらの混群が、木の実や冬芽を採餌しながら樹上を通過しました。ゴジュウカラは木の幹の上でいろんな角度から採餌、背側のグレーと腹の白の間の、薄い蜜柑色が光に映えて美しく、印象に残りました。
今回の英彦山では、天候によるいろんな表情がありました。厳しい冬の自然に順応したくましく活動している野鳥、じっと冬を耐えて春の準備をしている植物、心にとどめていたいと感じました。
山がお好きなお2人にご案内頂き、たくさん教えていただいて大変感謝です。英彦山は懐深く、本当に四季折々に素晴らしいフィールドですね。
楽しい一日を本当にありがとうございました。
参考:
(2021-12-21掲載)
木下伸子 2021-10-07
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秋晴れの平尾台へ、秋の花、野鳥、虫などを自然を満喫しようと散策へ。とにかく三浦博嗣さん「10月度平尾台開花情報(第1回目)」(10月5日)のコース通りに歩いてみようと、宝探し気分でスタートしました。
平尾台はススキの穂が山一面にきらきら光る美しい季節、バッタ類が水先案内のように歩く先へ先へ跳び、スマホを向けた花には様々な虫がとまって活動していました。
草原では、ホオアカのような鳥が、何羽もススキの茎にとまって、重みでゆらゆらしてはまた飛び立つような様子が見られました。穂を食べたいのか、群れて遊んでいるのでしょうか。
花々はヤマハッカ、ヒキオコシ、オミナエシ、オトコエシ、ヒメヒゴタイ(写真01)、ヤナギアザミ、キセルアザミ、アキノキリンソウ、ヤクシソウ、コシオガマ、シラヤマギク、ヤマジノギクなどなど、どれもですがキク類は特に識別に自信なく課題です。初秋咲いていた花々は実を結んで形状を変え、晩秋の花へと移っているようでした。
今回見つけられなかったセンブリやウメバチソウ、ホソバノヤマハハコはこの広い平尾台のどこかで、密やかに可憐に咲いていることでしょう。(写真03のコシオガマは通りすがりの方に情報頂きました。)
1人ではたくさん歩いても増えるのは歩数ばかり、なかなか花や鳥には出逢えず、探鳥会、観察会の素晴らしさを改めて実感です。活動再開、皆様にお会いすることをたのしみにしています。またどうぞよろしくお願いいたします。
(2021-10-07掲載)
木下伸子 2021-09-09
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コース:茶ヶ床 出発9時半→大平山方面の途中から中峠へ→12時 広谷湿原→中峠→茶ヶ床 14時
平尾台の秋の花盛りを満喫しようと、また初心者ソロ散策に出かけました。
偶然、駐車場でばったりお会いした野鳥の会の方、ナンバンギセルを探されていた方とご一緒するようになり、広谷湿原をご案内くださるとのこと、一気に目の数と情報量が激増しまして、思いがけず楽しい充実した散策になりました。さらに、広谷湿原手前でなんとMさんとお会いし!、ムカゴトンボ、ウナギツカミも咲いてるよ、とのことで、おもしろい名前の花を図鑑片手にみつけて嬉しかったです。また、手持ちの図鑑に載ってなくてみんなで悩んでいたアザミは、それはヤナギアザミと、スパッと教えていただき、一同すっきりでした。
前回私が混同していたキセワタとクルマバナ、フジバカマとサワヒヨドリ、マルバハギとツクシハギ、またよく見ていなかったマキエハギ、ヌスビトハギ、メドハギを今回確認することができました。これには、what's newに投稿されたタイムリーな写真と解説を活用させていただきました、感謝です。ヒキオコシ、ミズタマソウ、コウゾリナ、ジャケツイバラ、キセルアザミ、名前の由来は特徴をとらえていて、帰って調べてなるほど、と納得するのも楽しく、何より印象に残りやすい(笑)です。
平尾台は蝉の声はもうまばら、虫の声が響き、時折リーンと鳴くのは鈴虫でしょうか。8月末に咲いていた桔梗はもう見えず、ススキが穂を伸ばし、たくさんの花が咲き、さわやかな風が吹き、ゆったりと秋を感じた1日でした。お会いした皆様、そしてたくさんの情報に助けられました。平尾台の秋、ソロでも行ったら楽しいかも(笑)、また行きます。
(2021-09-12掲載)
木下伸子 2021-08-31
【画像の見方】小画像をクリックで拡大・縮小、拡大画像は複数同時重ね表示・ドラッグで移動可能、スペースまたは矢印キーで連続閲覧
コース:茶ヶ床 出発9時→大平山方面の途中から中峠へ→広谷湿原→四方台めざすも引き返し茶ヶ床着 12時
8月最後の晴れの日、みなさんのHPの活動記録を、いいなあーとみるばかりでしたが、そうだ季節は待ってくれないと、平尾台(北九州市小倉南区)の花盛りを見に、初ソロで出かけました。
いつものコースには秋の花がたくさん咲き、薄も穂を出し、草原ではコオロギや鈴虫が鳴き、季節は秋に移っていました。葛と萩がそこかしに咲き、甘い香りがたちこめ、たくさんの蜜蜂が仕事中、羽音が基底音のようにブーンと響いていました。
湿原のサギソウを双眼鏡で見ると、ほんとに飛んでいるようではありませんか、ツリフネソウの花の形は面白く、サワギキョウの深い紫は美しかったです。当たり前ですが、遠い花のスマホ撮影の限界も痛感しました。
メマツヨイグサ、ボタンヅル、ハバヤマボクチ、ヤマジノホトトギス、カエデドコロ、ノアズキ、ミシマサイコ、ハスノハカズラ、オミナエシ、オトコエシ、サイヨウシャジン、ヤブマオ、ノグルミ、ヌルデ、クリ、皆さんと行く時はすぐに名前がわかりますが、今回は撮ったこれらの写真と本やHPの写真を見比べて、長い時間名前さがしをしました。せめて記憶に留めたいところです。
皆さんと行く観察会、探鳥会がどんなに楽しく、充実しているかをしみじみ感じる時間でもありました。また再開をたのしみに少し勉強します。
(2021-09-01掲載)
サイト注:このページを開くにあたり、メニュー[ニュース\筑豊・京築]および[ニュース\各地の情報]から2022-06-10以前のコンテンツを移動した。2022-06-27
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