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光永和生 2023-04-17
ベッコウトンボの羽化が始まり、響灘ビオトープが賑やかになってきたとのことをきき、早速出かけてみました。ベッコウトンボは現存産地は数えるほどしか存在していません。そのため採集が禁止されており、違反すると罰金は1億円だとか!かつてはどこででも見ることが出来たらしいのですが、現在は絶滅危惧種に指定されています。繁殖に適した池沼が激減したことによります。
この日はうれしいことにノビタキ初認の日となりました。でも警戒心が強いのと逆光に悩まされました。セッカはあの独特な囀り飛翔を何度も披露していました。ホオアカにもようやく出会うことが出来ましたし、モズのペアの姿も見ることが出来ました。
なお、撮影は移動ルートから適度な距離を取って行っています。(画像はすべて大きくトリミングをしています)
(2023-04-19掲載)
光永和生 2023-04-16
ミサゴはダイビングをして魚を捕まえる名人です。あしには大きなかぎ爪が4本あって、これで捕らえた魚をグサリと掴みます。
それだけではありません。今回の画像を見ていて気づいたことがあるのです。あしには肉球のような突起があり、その表面にはさらに小さな突起がたくさんあるのです。ミサゴのあしはざらざらで、ヌルヌルする魚を捕らえて放さない仕組みがあったのです。
ダイビングするとミサゴの体は水没してしまいますが、大きな翼を羽ばたかせ大きな揚力を生み出し、水中から脱出します。ダイビングした後のミサゴはよく体をブルブルっと振るわせます。その時にまわりに水滴が飛び散っているのが見えます。耐水性の羽毛を持つミサゴならではの可愛い仕草の一つです。
さて、名人のミサゴですが、いくら名人と言っても毎回狩りに成功するわけではありません。失敗することだってよくあるのです。なお、画像(9)〜(37)は3秒間の出来事でした。
(2023-04-18掲載)
光永和生 2023-04-04
野草に興味を持ち、野草を探しながらともに歩くのは素敵です。野草を観察しながら、そのつくりについてああだこうだと言いながら見事なつくりと仕組みに驚かされたり感心するのも素敵な時間です。
この日は新しい年度が始まり、久しぶりの平尾台との再会でしたが、案内していただいた三浦さんのおかげで旧知の友に再び出会えたような喜びを味わうことができました。皆様楽しい時間をありがとうございました。
(2023-04-07掲載)
光永和生 2023-03-30
先日の探鳥会でミソサザイをチラッと見たのですが、もう少しじっくり見ることが出来ればと、再度英彦山に行きました。登山道の端っこの方に立ちながら、ミソサザイの様子を観察することにしました。
しばらくは、ときどき遠くの方で囀りと小さな姿がみえるだけの時間が続きました。そんなとき、後の方で可愛い鳴き声が聞こえてきました。後方の木の上の方を探しても声の持ち主は見つかりません。ふと下の方をみると、可愛らしい声で鳴くミソサザイの姿がありました。
それからしばらく沈黙の時間が過ぎ、ようやく次にやって来たのは雄のミソサザイでした。どこから現れたのか、いつのまにか下の方にある木の枝にとまり、囀り始めました。立ち位置を変え枝かぶりにならないところを探しますが、無駄なことでした。
その後は再び静かな時間が続き、遠くの方で囀りの声が聞こえるばかりでした。この日はもう姿を見ることは出来ないかもしれないと思い帰ろうとすると、突然大きな囀りの声がきこえてきました。周囲を見渡しても姿がありません。何か変だと思い、後ろを振り返ると、雌がとまっていたのと同じコケのところで声高らかに囀っているではありませんか!ひとしきり(1分20秒位)その場で囀った後、あちこちで囀りを繰り返しながら遠ざかっていき、やがてどこかに去って行きました。この日は比較的近くで姿を見ることが出来たのは3回だけでした。
なお、この時期の撮影では、巣があると分かったらなるべく早めに立ち去るとか、近づかないなど相応の対処は必要です。
(2023-04-06掲載)
(サイト担当から、ミソサザイの雌雄について識別の方法をお尋ねしたところ、次のような回答をいただきました。ありがとうございました。それにしても美しい写真です。)
ミソサザイは雌雄同色で見た目では性別の判断は難しいです。ここでは鳴き声の違いから雌雄を判断しました。
ミソサザイA:画像(01-07)はピヨピヨピヨという感じの優しく、甘えるような鳴き声をずっと出していました。さえずりほど高い音ではありませんでした。
ミソサザイB:画像(08-30)は一度耳にしたら迷うことのないミソサザイ特有の高音で複雑なさえずりを大きな声で何度もきかせてくれました。
鳴き声からミソサザイAを雌、ミソサザイBを雄と判断しました。しかし、同時に出現していないので、ミソサザイA=ミソサザイBである可能性も否定はできません。(個人の判断・感想)
(2023-04-01掲載)
光永和生 2023-03-19
風向きがいまいちの日でしたが、ミサゴのダイビングを見ることが出来ればと、遠賀川の魚道公園に行きました。まだまだ思い切りの悪い、軟弱なダイビングだったり、途中でやめてしまったりすることも多いのですが、そんなダイビングでも、ミサゴたちの懸命さを、撮影後の画像を見ながら、改めて強く思いました。
ミサゴ観察の合間にはウミアイサがたまたま近くに飛んできてくれました。早速潜水をし、食べ物を探しますが、浮上したとき、たいていカニをくわえています。豪快に食べるものだから、まわりに破片が飛び散っていきます。慌ててそれらの破片をかき集める姿がユーモラスではありました。
その他、夏羽に移行中のカンムリカイツブリや、カワウを見ることが出来ましたし、目先が赤みを帯びてきたコサギもいました。おまけにヒドリガモやマガモも姿を見せてくれました。ヒドリガモの眼のまわりには個体差があるようですが、緑色があることが分かりました。そして、腰を上下にフリフリのイソシギ、ハクセキレイも登場してくれました。
(2023-03-22掲載)
光永和生 2023-03-13
午後の中島はそこかしこからウグイスの囀りがきこえてきました。上手なものもいれば、もうちょっと練習が必要かなと思われるものまで様々です。この日に出会ったウグイスは以前藪の中でチャッチャッと地鳴きをきかせてくれたウグイスと同じ場所にいたので、同じウグイスかも知れません。
久々に出会ったメジロ軍団が1本の木に群がってきましたが、相変わらずの可愛い軽業師ぶりを見せてくれました。
次に超高速で飛び交っている鳥が眼に入り、空を見上げると正体はどうやら燕尾服を着たツバメのようでした。直線的に飛ぶのではなく、急転回もするので写真を撮ろうとしましたが、視野に入れることすらできません。まぐれ当たりを狙って連写するほかありません。
この日に最も残念だったことがあります。ハイタカが2羽とまっていたところに出くわしたのですが、ハイタカにも気づかれてしまいすぐに飛び去られてしまったことです。カメラを構える暇もありませんでした。
(2023-03-16掲載)
光永和生 2023-03-05
延期されていた野焼きがようやく3月5日に行われました。当初の予定は2月12日でしたから、21日遅れの野焼きです。
花火の合図とともに数ヶ所から炎が上がり、野焼きの火は、途中消えかかったり、激しく炎を燃え上がらせたりしながら、上から下へ、下から上へと燃え広がりながら、熱を容赦なくあたりに振りまいていきました。いつの間にか枯れ草色だった台地は、隠れていた石灰岩がむき出しになり、台地は炭色に変わっていました。
見学場所から見た燃えはじめの炎の大きさはそれほどでもないなと感じられましたが、近くで見た炎は高く燃え上がり、メラメラ、バチバチと凄まじい音が聞こえてきます。
森林化を防ぎ、草原を保つための野焼きですが、この日からいよいよ春の野草がスタートします。一番に芽吹くのはセンボンヤリでしょうか、それとも・・・。
(2023-03-14掲載)
光永和生 2023-02-22
あちらこちら回った最後に花公園へ向かいました。
中央付近にいるルリビタキは比較的よく現れ、足下にさえやってくることもあります。
一方西側にいるルリビタキは、その場所を縄張りとするジョウビタキが絶えず見張っているからなのか、めったに姿を見ることがありません。現れてもジョウビタキがしつこく追い回すので、すぐにどこかに逃げていきます。しかし、同じ場所にソウシチョウが登場しても、ジョウビタキは気にもとめません。フェンスの向こう側に数羽が地面に降りて熱心に餌取りをしています。そのうち2羽ほどがフェンスを抜けてこちら側にやって来たので、少し撮影をすることにしました。確かにまん丸な眼が可愛いのですが・・・。
再度中央のルリビタキの所へ行くと、相変わらず写真を撮られていて、モデル撮影会のようでもあります。ひとしきり撮影後ルリビタキもいなくなったので帰りかけたとき、水浴びをしているルリビタキが眼に入りました。チャンスを生かさねばとシャッターを押しましたが、残念なことにISO感度を上げていなかったので、うまく撮ることはできませんでした。でも、ルリビタキの水浴びを見ることが出来、良かったです。
(2023-02-23掲載)
光永和生 2023-02-16
中島に午後から出かけたって何にも見られないだろうなと思いながら、食後の散歩のつもりで歩いていると、チャッチャッというなじみの鳴き声がきこえてきました。
声のする方に目をこらすと、ごちゃごちゃしたところですが、ウグイスの姿を発見しました。藪の中を移動しているので、枝が邪魔になりすっきりしたところがありません。それでも一瞬ですが、枝と枝の隙間に来ることもあって、なんとかウグイスの姿を写真に収めることができました。
そういえば、ウグイスといえばスマートというイメージがあります(個人の勝手な思い込み)が、このウグイスはちょっぴりメタボのような気がしないでもありません。大きなお世話という声がウグイス氏から聞こえてきそうですが、この体格なら、これから春が近づくにつれ、心地よいさえずりをきかせてくれるのではないでしょうか。それにしてもウグイスってこんなに可愛かったっけ!?
(2023-02-19掲載)
光永和生
2023-01-15,02-05,14
「アオゲラです。(略)私に気づいたからか、すぐに飛んでいきましたが、自分からやってきたんだから、もう少しいてほしかったです。」「ソウシチョウ(略)ちょっと厚化粧でケバケバしい感じの鳥でもあります(個人の感想)。(略)もう少しいてほしかったというのが正直な感想です。」「2月は(略)実が地面に落ちているのです。どの鳥も地面に降りてセッセと餌取りをしています。」
(2023-02-16掲載)
光永和生 2023-01-08
中島に出かけても、ずっとシベリアジュリンには出会うことができませんでした。小鳥の群れが飛び交っているのは何度か目撃していますが、もしかするとあれがそうなのかなと思っていましたが、証拠はありません。
以下の画像ですが撮影時はオオジュリンとばかり思っていました。しかしオオジュリンは昆虫食でススキの実を食べないのではないか、上嘴の嘴峰に膨らみがあるはずなのにこの画像ではないことから、昨年見たシベリアジュリンではないかと思い始めました。確かに上嘴は直線的だし、上嘴は黒いが下嘴は肉色っぽいです。きっとシベリアジュリンに違いありません。わずか1個体のみですが、確かに今年もシベリアジュリンは中島にやってきているようです。
何度かメインルートを行ったり来たりして、もう帰ろうかなと思っていたときに、突然上空にノスリが現れました。タイミングが悪く、遠ざかっていくばかりでした。チャンスはいつ訪れるか分かりません。油断大敵でした。
最近よく見るアトリの群れも確認できました。生物の特徴は食べること。あのアトリもそのアトリも食べる食べる!休憩中のアトリもいますがね。
そして癒やしのモズに例の水たまりではヒクイナの登場もありました。何度も何度も水浴びを繰り返していました。
(2023-01-13掲載)
光永和生 2023-01-06
昨年末に見たルリビタキが気になり、再び花公園に出かけてみました。9時入園開始と同時に入場です。
ルリビタキの場所にたどり着く前に、高い木に鳥がたくさんとまっているのが眼に入りました。双眼鏡で確かめると、久しぶりに見るイカルでした。早速写真を撮ろうとすると、イカルは高所からこちらの様子を窺っていたようで、一斉に飛び立ち一枚も撮ることができません。そのまま動かずにいると、別の木にとまり始めました。ずいぶん遠いのですが、そっとカメラを操作し、写真を何枚か撮ることができました。豆粒のイカルではありますが・・・。
ルリビタキもすぐに登場してくれましたが、しばらくすると出てこなくなりました。もう撮れそうにないなと思ったその時、目の前の木にとまりこちらを見ていることに気づきました。するとさっと地面におり、落ちている木の実を食べ始めました。そのまま私の足下までやってきましたが、さすがにピントを合わせることはできません。写真を撮ることはできませんでしたが、驚きの一瞬でした。その後も近くをあちらこちらと移動し、無事写真を撮ることができました。
(2023-01-06掲載)
光永和生 2023-01-02
元日の中島探鳥会が中止になり、残念でしたので2日に出かけてみました。 現地に到着すると、すでに何人もの方が観察をされており、うまい具合に上空にオオタカが出現した際に、私も撮影に挑戦してみました。ただ高くて遠いので満足のいく撮影はできませんでした。でも、見ることが出来ラッキーでした。 その後メインルートを行ったり来たりしているときに偶然エナガの群れに出くわし、ちょこまかと動き回るエナガに翻弄されながらも、かろうじて何枚か撮影することができ、まずはめでたしめでたしでした。
(2023-01-06掲載)
光永和生 2022-12-28
今年の入園最終日の花公園に鳥見に出かけました。花公園中央部では、これまでどうしても見ることが出来なかったルリビタキですが、ようやくルリビタキ雄に出会うことができました。
しかしここでもルリビタキを追い払おうとするのはジョウビタキです。しかも雄雌両方が一緒になって追い回します。これにひるむことなく、うまくかわしていましたので、結構ルリビタキの姿を見ることが出来ました。
他に愛嬌いっぱいのヤマガラの姿がありました。以下はその折の画像です。
(2022-12-30掲載)
光永和生 2022-12-12,20
2022-12-12:シジュウカラ(01-06)、ベニマシコ(07-12)
ちょこまかと動く可愛らしいシジュウカラを撮っているときに横の木に何か気配を感じ、目を向けるとベニマシコがいつの間にか来ていました。写真を何枚か撮っていると、わざわざ目の前の木まで移動してきました。そこで記念写真を何枚か撮りましたが、残念なことに実を啄む場面では枝かぶりになってしまいました。
ここはベニマシコポイント、まさに「二度あることは三度ある」でした。
2022-12-20:ベニマシコ(13-20)、シロハラ(21)、ホオジロ(22)、カシラダカ(23)、アオジ(24-25)、カワラヒワ(26-28)
間近でベニマシコを見ることが出来たことに味を占め、四度目を期待して出かけたのは言うまでもありません。でも、そううまくいくはずもありません。仕方なく、諦めの気持ちとこの場所を離れることへの名残惜しさの気持ちが入り交じりながら、先へ進んでいきました。
以前アオジが水浴びを披露してくれた水たまりはどうだろうか、また見ることが出来るだろうかと思いながら、現地に到着すると、何やら鳥たちがちょこちょこと行ったり来たりしています。用心深く静かに近づいていくと、まあなんと言うことでしょう。ベニマシコが水浴びしているではありませんか! おまけに見たいと思っていた雄も登場してくれました。
その他に登場したのは、シロハラ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワでした。ちょっと遠かったことだけが残念でした。ここは中島の評判の良い水たまりです。
(2022-12-27掲載)
光永和生 2022-12-03,13
他の場所を回った後、ついでに遠賀川にも立ち寄ります。ここではミサゴを比較的間近で観察することができるからです。
ダイビングの様子も観察したいのですが、なかなか思うようには見せてくれません。この時期によく姿を現すのは、もしかすると若いミサゴではないかと思います。ダイビングしかけて途中でやめたり、それほど狙っていないだろうにダイビングして失敗したり、慎重に慎重に狙いを定めてダイビングするものなど様々です。
ダイビングでは急降下するので、カメラで追いかけるのは私にはまだ難しいです。
(2022-12-24掲載)
光永和生 2022-12-08
12月3日にチラッと見たベニマシコをもう一度見ることが出来たらいいなと思い、天気も良いので、中間の中島に出かけてみました。
まずはぐるっと一回りしてみます。運良く久しぶりのアオジに出会いましたが、警戒心が強く、すぐにブッシュの中に逃げ込みます。そこで、じっとして待っていると、あたりを警戒しながら1羽が出てきて、道の中央にある水たまりで水浴びを始めました。するとそれを見て安心したのか、もう1羽も登場し、一緒に水浴びを始めました。その他いっぱいのカワラヒワ、ツグミなどを見ることが出来ました。今年もハチジョウツグミが見られるでしょうか。
ベニマシコポイントで待っていると、後から前のブッシュの中に鳥が飛び込んでいくのが見えました。背側に2本の白帯があるのが確認できましたから、きっとベニマシコだろうと思い、じっと静かにしていると、やがて木の枝に姿を現し果実を熱心に啄み始めました。このベニマシコはメスだと思っていたのですが、もしかすると若オスなのかも知れません。
(2022-12-09掲載)
光永和生 2022-11-25
そろそろ来ているのではないかと、花公園をブラブラしてみました。思った通りです!青い鳥、ルリビタキがいました。と言っても、暗がりの藪の中です。来たばかりでなかなか外の方へは出てきません。そこで少し離れてじっとしていると、外に飛び出して近くの木にとまりました。しばらくあちらこちらの木にとまった後、また藪の中に戻ったのですが、もう1羽の鳥がほとんど同時に飛び込んでいきました。一瞬の出来事でした。同じ場所に2羽のルリビタキがいるのかも知れません。 その他に、メジロ、ノスリ、コゲラ、シロハラ、ジョウビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ミヤマホオジロを見ることが出来ました。
(2022-11-26掲載)
光永和生 2022-11-16
再度遠賀川に出かけてみました。身近な猛禽のミサゴの観察が目的ですが、特にダイビングの様子も観察できたらとも思っていました。今回も近くで観察はできませんでしたが、遠くで時折ダイビングを見せてくれました。急降下後水中に体全体が沈みますが、大きく羽ばたきながら浮上してくる姿にはいつも感動します。その時あしには鋭い爪でしっかりつかんだ獲物があります。
また、カワウが魚を捕らえた姿が目に入りましたが、どうしたことか慌てた様子で離れていきます。ファインダーから目を離すと、なんと2羽のカワウが獲物の横取りをしようとして先ほどのカワウを追いかけているではありませんか!
最後に、ミサゴを撮影しているときに後ろで何か気配を感じ、振り返るとイソヒヨドリが虫を捕らえているところでした。残念ながらそれを撮ることはできませんでしたが、近くの木にとまり、少しの間写真を撮らせてくれました。
(2022-11-18掲載)
光永和生 2022-11-03
ミサゴは猛禽の中では比較的身近な存在です。近くの川などに出かけ、空を見上げるとたいてい下を睨みながら飛ぶミサゴの姿を見ることが出来ます。
以下の画像は似たり寄ったりではありますが、そんなミサゴたちの姿です。時折ダイビングを見せてくれますが、遠いところばかりでなかなか近くで見ることは出来ません。
この日はすぐそばの川岸で、かすかな鳴き声に気づきました。探してみると、イソヒヨドリの雌でした。小さな石ころの上にとまって動かず、ずっと鳴いています。その鳴き声に反応したのか、イソヒヨドリの雄がやってきました。やがて2羽は連れだってどこかへ飛び去っていきましたが、久しぶりに近くで見ることが出来ました。
また、遠くでカワウが魚を捕らえ、のみ込んでいる姿が目に入り、咄嗟にカメラを向けシャッターを押しましたが、あっという間の出来事でした。その他ハクセキレイ、キアシシギがほんの短い時間だけでしたが、現れてくれました。
(2022-11-05掲載)
光永和生 2022-10-23
コウノトリが彦山川の中洲にやってきました。ここでは水浴びを何度も繰り返したり、跳んだり跳ねたりしながら、落ちている棒きれをくわえて遊んでいるかのような仕草を見せてくれました。一方餌取りらしきことはわずかな時間しか見せませんでしたし、食べているようには見えませんでした。
以下はそのときの画像です。距離は100mほど離れていましたが、コウノトリが大きいのでなんとか写真を撮ることができました。
また、今回のコウノトリには足輪があり、このコウノトリは厳密には野鳥とは言えないのかも知れませんが、何かの参考にはなるかも知れません。
(2022-11-08掲載)
光永和生 2022-10-08
今回も古城さんのお誘いを受け、初めての池周辺でのトンボ観察を行うことができました。トンボ観察中は、要所要所で古城さんのアドヴァイスがあり、識別の参考になりましたが、赤トンボの種類数が増え、それに反比例するかのように識別が難しくなって来ました。細部を見なければ識別できませんが、改めてトンボは小さいなぁと思わされました。
また写真撮影も難しく、手持ちで撮っていることからブレ写真を量産する羽目になってしまいました。それ以上に残念だったことはオオキトンボやキトンボの飛翔写真がほとんど撮れなかったことです。皆さんがバシャバシャと撮影できているときに、全くピント合わせができず、すべて撮り損ねました。マニュアルフォーカスに切り替えてからはいくらか撮ることができたのが救いでした。撮影技術を高めることが課題になりました。
(2022-10-11掲載)
光永和生 2022-09-07,09
近くに寄ったので、ちょっと行ってみようと気軽に立ち寄ったはな公園ですが、思わぬ出会いがありました。まず眼についたのはなじみのマユタテアカネです。まわりを見回してみると、イトトンボもいることに気づきました。赤いのと青いのと…。ベニイトトンボとコバネアオイトトンボのようです。ちょっと自信がありません。特にコバネアオイトトンボは以前見たものより少し大きめのように思いました。写真を見てもはっきりしません。
そこで日を改めて再度はな公園に出かけてみました。識別できるように写真を撮ろうというのが目標です。結果は…、翅胸側面斑紋や腹部先端を図鑑(日本のトンボ・文一総合出版)と照らし合わせてみるとオオアオイトトンボの特徴にぴったりでした。この日はベニイトトンボの姿を見ることは出来ませんでした。
このはな公園ではカナヘビを至る所で見ましたし、獲物に飛びかかっていくところも目撃しました。カマキリやクモなどの天敵もいっぱいです。無事に生きのび繁殖してほしいものです。
(2022-09-10掲載)
光永和生 2021-09-26,2022-09-09
先日見たトンボが気になり、直方市のはな公園に出かけてみました。蜂がそろそろ来ているかも知れないとも思い、いそうなところに行ってみると、撮影中の方が二人ほどいます。
ブルービーのようですが、ルリモンハナバチではありません。全身がメタリックに輝いています。ブルー、グリーン、パープル等の金属光沢です。オオセイボウ(大青蜂)に違いありません!これらの色はハチそのものの色ではなく、構造色と言われる色です。体の表面の微細構造による発色現象で、シャボン玉や玉虫などが色づくのも同じです。
ものすごい連写の音を耳にしながら、マクロレンズしか持たない身としてはもう少し近づいて撮りたいのですが、そうもいかずちょっと残念でした。またチャンスがあれば撮りたいです。
(2022-09-09掲載)
光永和生 2022-08-26
2週間ぶりの再訪問です。前回よりトンボが少ない感じがしました。期待のアオビタイトンボは現れず、コバネアオイトトンボは何回か遭遇しましたが、写真はすべて撮り損ねてしまいました。小さいのですぐに見失ってしまいます。ベニイトトンボは前回の時も思ったのですが、複眼の色に赤みがありません。どちらかというと緑色っぽく見えます。リュウキュウがつく方かも知れないと思いつつも、体色は赤みが強いので、未成熟個体なのかも知れません。識別しようとすると、途端に難しくなってしまいます。図鑑に載っていないことが多すぎます。
今回初めて出会ったのはマユタテアカネです。顔面に眉状斑があるのが特徴です。正面から見ると、まさに眉!個体によって様々です。
もう一種はベニトンボです。ショウジョウトンボと区別できるかなと思っていましたが、実物は赤紫色味を帯びており、翅脈も赤いので迷うことはありませんでした。翅胸側面のm字状の黒条を確認したかったのですが、真横から見ることが出来ず、確認できませんでした。でも、一番出会いたかったベニトンボに出会えたのでラッキーでした。
(2022-08-28掲載)
光永和生 2022-08-23
広塚様の「アオビタイトンボ出現!」に大いに刺激を受け、11年ぶりの南良津へトンボ観察に出かけました。残念ながらアオビタイトンボには出会うことはできませんでしたが、新たなトンボとの出会いがありました。
まず、シオカラトンボらしきトンボが産卵をしている場面を目撃しましたが、雄が産卵するなんて考えられません。それに明らかにシオカラトンボより小さいのです。そして複眼の色も違います。決定打はこのトンボの腹部第2節〜第4節のひだです。シオカラトンボは第2節と第3節にしかひだはありません。シオカラトンボ似のトンボの正体はコフキトンボに違いありません。他に真っ赤なショウジョウトンボ、意外に速い動きのチョウトンボ、そしてもちろんシオカラトンボ等に出会うことができました。
それにしても11年前とは違う、南良津の変貌ぶりに驚きを禁じ得ませんでした。当時はここでヨシゴイの姿をよく目にしたものでした。カワセミやミサゴの姿もちょくちょく見ることが出来ましたが、ダイビングすら難しい池になってしまいました。ヨシゴイやサンカノゴイの生活できる環境であってほしいと思います。
(2022-08-24掲載)
光永和生 2022-08-12
以前よりトンボの観察をしたいと思いながらも、一人ではなかなか腰が重く、実現には至っていませんでした。そんなとき、広塚様よりお誘いの声がかかり、二つ返事で参加させていただきました。これは古城様の企画でもあり、願ってもない最高の環境でのトンボ観察会となりました。
ほとんどが初めて出会うトンボで、なじみのトンボも実はきちんと識別できていなかったことも分かりました。識別ポイントを何点もあげて説明をしてくださり、帰宅後に図鑑を見るときにも大変参考になりました。ですが、識別は難しいです。
トンボの名前も間違っているかも知れません。それでもこれからトンボに首ったけになってしまいそうです。ただ、トンボの数も種類も減ってきているとのことで、これからが心配でもあります。
望遠レンズがなく遠いトンボは撮ることができませんでした。次回の機会があれば超望遠レンズも持参したいと思っています。
(2022-08-15掲載)
光永和生 2022-08-04
たまたま立ち寄った公園に白っぽい小鳥の姿がありました。どうやらハクセキレイの若鳥のようです。
そのまま立ち去ろうとしましたが、なかなか野鳥の見られない時期にありがたいことだと思い直し、カメラを取り出し少しの間撮影を試みました。
水浴びをしたり、羽繕いをしたりと、もう一人前なんだぞとでも言いたげな仕草が愛くるしく、思わずほっこりする時間を頂くことができました。
(2022-08-06掲載)
光永和生 2014-07-24,28
「英彦山の四季」に触発され、まだ出会ったことのないタマガワホトトギスを訪ねて英彦山に出かけました。
それにしてもなんとまあ、足場の悪いところに咲いているのでしょう!足下は滑りやすいし、狭いし、どうやって撮りましょう。それでも初めてのタマガワホトトギス!多くの制約をものともせず(本当はたじろぎながらですが)、じっくりピントを合わせます。
ところがところが、ゆらりゆらりとファインダーの中の花が揺れ動き続けています。優しく弱いけれど、風が吹き続けているのです。息を止めシャッターチャンスを待ちます。息苦しくなって、フーッと息を吐くと同時に集中力も途切れてしまいます。
ならばと、連写連写でまぐれ当たりを狙います。結果はすべてぶれぶれ!そんな安易なことを許してくれません。こうなればじっくり待つほかありません。一瞬風が止んだそのとき、シャッターを押します。
そんなわけで同じような写真ばかりですが、何とか撮れただけでも丸儲け、来てよかったと改めて思いました。
おまけはそろそろ咲き始めたイワタバコです。あちこち探し回る元気は残っていませんでしたから、登山道沿いに見つけた花です。
そしてユキノシタは花が終わりかけていましたが、これも初めての出会いでした。
(2022-08-07掲載)
光永和生 2012-07-29..
秋の七草としてよく知られているキキョウですが、野草の観察を始めた頃、おやっと思ったことがありました。
何しろ自然の中で見る初めてのキキョウです。たくさんの花が咲き、賑わっている場所で、よし一番きれいなキキョウを撮るぞと思いました。ところが、あれこれ探してみても、雄しべと雌しべが完全にそろった花がありません。手当たり次第にキキョウの花を撮っていくうちに、なるほど、そういうことかとキキョウの持つ秘密の戦略、巧妙な仕組みに気づいたのです。
キキョウは、雄しべと雌しべの熟す時期をずらし、自家受粉しないようにしていたのです。キキョウの場合、先に雄しべが熟し花粉を出します。やがて花粉を出し終わると、ようやく雌しべが熟し、他の花からの花粉を受けるようになるのです。これは雄性先熟といいますが、この言葉は後で知ったことです。
子孫を残すことが生物の大きな特徴ですが、なるほどそういう仕組みがあったのかと、自然界の神秘に触れたひとときでした。
(2022-08-27掲載)
光永和生 2011-08-18..
サギソウには花弁が3枚、がく片が3枚ありますが、これはラン科の植物の基本です。
雄しべと雌しべは合体し、ずい柱になっています。雄しべは粘着体と葯室、雌しべは柱頭しか見えません。
サギソウをはじめとするラン科の植物は最も進化していると聞いたことがありますが、一体どんな点で進化しているのでしょう。
植物の世界では、なかま増やしの方法が、胞子から種子へと進化しました。栄養がほとんど含まれない胞子から、栄養のたっぷり詰まった弁当もちの種子へと進化したのです。これでより確実に子孫を残すことができるようになりました。
ところがあろうことかラン科の植物の種子はとっても小さいのです。もちろん種子に含まれる栄養はわずかしかありません。そんなことで大丈夫?
心配無用!ラン科の植物はラン菌に栄養をもらうことにしたのです。その結果、花粉がたっぷり含まれた花粉塊で受粉させ、最小限の大きさの種子をたくさんつくることに成功したのです。これがサギソウをはじめとする数の少ないラン科植物が、確実に子孫を残すためにとった基本戦略なのです。
(2022-08-10掲載)
光永和生 2010-09-24..
ヒオウギは平尾台の夏を告げるオレンジ色の花の一つです。葉が扇状になっていて「檜扇」に似ているのでヒオウギと名付けられました。
ヒオウギは1日花なので、次々と花を咲かせてはしぼんでいきます。花は潔く、1日で激しく燃え尽きてしまい、やがて漆黒の種子を実らせる時を迎えます。この黒色で光沢のある種子は、うば玉とかぬば玉とよばれ和歌の枕詞になっています。
ヒオウギの花を見ていて不思議に思うことがあります。それは雌しべの様子についてです。直立している雌しべや、横倒しになっている雌しべ、その中間の雌しべ等、いろいろな状態があるのです。これについては、咲き始めのめしべは直立しているけれど、咲き進むにつれ倒れていくとも聞いたことがあります。本当でしょうか。本当だとしたら、まあなんとわかりやすいことではあります。
実際はどうでしょうか。朝早く撮影したときに、すでに倒れているめしべも見ているので、この説は残念ながら間違っていると思いました。受粉すると倒れていくのかも知れないとも思いましたが、受粉していなくても倒れている雌しべもあり、どうやらそれも違うようです。単なるヒオウギの気まぐれでしょうか。
もしかすると、開花時刻がまちまちなのかも知れません。それなら咲き進むにつれ倒れていく説が復活しそうです。そもそも夜も花は開いているのでしょうか?ヒオウギを見ていると気になってしまうことの一つです。
(2022-08-20掲載)
光永和生 2009-07-26
ヨシゴイのいる池がすごいことになっていると聞き、翌日行ってみました。途中道路が冠水し、通行止めになっているところが何ヶ所もあり、迂回しながらようやく現地に到着しました。
各地で想像を絶する被害をもたらした今回の集中豪雨は「平成21年7月中国・九州北部豪雨」と名付けられました。
ヨシゴイは福岡県の「絶滅危惧U類」に指定されています。希少種ヨシゴイがこの地を訪れていることが知られて5〜6年経つそうです。いつまでもヨシゴイがこの地を選んでくれるよう、「やさしいきもち」を持って接していきたいと思っています。
(2022-08-26掲載)
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