三浦博嗣 2020-10-31
今月最後の開花情報。11月5日(木)が今年最後の平尾台自然観察会の下見も兼ね、早い時間にもかかわらず駐車場は7台も止まっており、盛んに「ススキ原」の景色をカメラやスマホで撮っていました。
コース路には、まだまだ多くのキク科の花が残っており、「センブリ」「ムラサキセンブリ」「イヌセンブリ」や「リンドウ」に「ウメバチソウ」と1週前の状況と変わらず咲き誇っています。
5日は天気も良いようです。平尾台の花々とススキ原をゆっくり散策しながら秋を味わいましょう。
(2020-10-31掲載)
三浦博嗣 2020-10-20
前回から約2週間ほど、私事や体調不良で少し経ちましたが、一段と秋の気配が濃くなり吹き渡る風も冷たくなってきました。今回は23日(金)の観察会の下見も兼ねています。
花はキク科の「ヤマジノギク」は青紫や濃紫や白色系と様々あり、「ヤクシソウ」や「コウゾリナ」の黄色系など十分に楽しませてくれます。そして他にも、この時期メインの「アキノキリンソウ」の黄色、「リンドウ」の青紫、「ムラサキセンブリ」の紫色に「センブリ」や「ウメバチソウ」の白色、など目移りするほどあちこちに競って咲いています。
中でも今回は「イヌセンブリ」を目指して来ましたが、やはりここだろうと考えていた場所に咲いていてくれました。23日は初めて見る方もいると思いますが楽しみにしてください。
茶ヶ床園地は10時過ぎには、満車で離合場所にも多く車が停められていました。多くの方がカルスト台地のススキ原を見に来ていました。
*帰宅して「平尾台の火事」を知りました。23日の観察場所は大丈夫だと思います。
(2020-10-21掲載)
三浦博嗣 2020-10-07
観察日を木曜日に予定をしていたが、台風の影響で雨模様なので、今日までは晴れ模様とのことで急遽平尾台へ。
茶ヶ床園地は気温が19度で風はあるものの秋晴れの絶好の観察日和でした。草原台地は、ススキが当たり一面に咲き乱れ、吹き渡る風を受けて大きく揺れていました。散策路は今週に入り、ボランティアの方々により草刈りがなされて大変歩き易くなっていました。
路の両側では、黄色の「コウゾリナ」や「ヤクシソウ」に白色の「シラヤマギク」そして咲き始めた淡青色の「ヤマジノギク」が大いに目の保養をさせてくれます。
この時期の主役は「ウメバチソウ」「センブリ」「リンドウ」に「アキノキリンソウ」ですが、「ウメバチソウ」は先週蕾が多く見られたのでかなり開花していると思いましたが、探しまわり、やっと一輪だけ見つけることができ、「センブリ」の方が開花数は多くありました。「リンドウ」「アキノキリンソウ」「ムラサキセンブリ」などは少し先になりそうです。
茶ヶ床園地では、「貫山」登山や秋の平尾台の写真撮りなどで駐車場は満車で目白洞までの片側にも車でいっぱいでした。
(2020-10-08掲載)
三浦博嗣 2020-09-29
平尾台は秋の装いに包まれていました。前回から10日近く経っていて、今回はこの時期来ていないコースでどのような花が観察できるかワクワクしながら吹上峠からスタート。
最初に「ヒメヒゴタイ」の群生が出迎えてくれ、周りには「ヤマハッカ」「コウゾリナ」「ヤマハギ」が咲き乱れていました。
大平山から見る平尾台はススキに覆われていて、吹く風が少し肌寒さを感じさせます。大平山から四方台までは、下草や周りの草が伸び放題そして朝露に濡れており、ズボンから靴の中までびしょ濡れでした。久しぶりに四方台の急傾斜を登り東側の台地で「ホソバノヤマハハコ」と「ウメバチソウ」を観察。
「ホソバノヤマハハコ」はまだまだ楽しめますし、「ウメバチソウ」は多くの蕾が見られ今週末か来週には開花するのでは。「センブリ」や「リンドウ」「アキノキリンソウ」はまだまだ先になるのではないでしょうか。
今回のコースでは、行きは「ヒメヒゴタイ」群生帰りは「シオガマギク」の小群生と、いつも思うのですがいろんなルートをもっと歩きたいですね。皆さん平尾台は今からが一番いい時期ですよ。
(2020-09-30掲載)
三浦博嗣 2020-09-15
7時前の平尾台は、秋の気配を感じさせ気温も17度と少し肌寒いものの、観察日和でした。朝露の付いた草原、透明感のある薄青色の空の下で花々を鑑賞できる嬉しさは何事にも代えられません。
今回は17日(木)の久しぶりの観察会の下見も兼ねました。8月の半ばから主役の花たちは、終期に近づき9月の新しい花と交代時期に入りましたが、その中でも数種の花はまだまだ懸命に頑張って咲いています。
同じ萩の仲間でも、「ヌスビトハギ」「ヒメノハギ」「ネコハギ」から「イヌハギ」「メドハギ」などに変わりつつあります。キク科の花もこれから沢山顔を見せてくれます。ただ今年は少し開花が早いようで、湿原の「サギソウ」などは先週には姿が見えなくなり、台地の「ホソバノヤマハハコ」も早いようで、こちらは年々数が減っている気がします。
しかし、まだまだ見どころの花は多く、この時期が草原歩きには最高です。観察日には一緒に楽しみましょう。
(2020-09-15掲載)
三浦博嗣 2020-09-08
前回の観察から10日近く経っており、早く行きたいものの2度の台風など少し時間が空きました。
平尾台は、ススキ原があちこちで見られ徐々に秋の装いに変わり、草原を渡る風も涼しく観察にはいい気候になりつつあります。
「キセワタ」「キキョウ」や「サイヨウシャジン」などは終期に近く、湿原の花も主役が「サギソウ」から「サワギキョウ」「スイラン」などに変わっています。今年は少し花の移ろいが早いように思えるます。でも、これから秋の草花がだんだんと顔を見せてくれます。
ただ湿原は、あと数年したら小さな植物は見られなくなるのではと思えます。自然保護は何もしないではないですよ。○○町教育委員会様本当に今のままでいいのですか・・・・・・。この貴重な植物は今、保護を待っていますよ。
(2020-09-09掲載)
三浦博嗣 2020-08-24
相変わらず酷暑が続いているので、今回も早朝6:30から観察開始。
1週間前に来ているので、草花には大きな変化は見られませんが開花しているものにも終期を向かうものやピークを迎えたものなどや新しく開花したものなど小さな移ろいが見られます。
半月ほど楽しませてくれた「ノヒメユリ」などは少しづつ色あせて行き、「キセワタ」などは今が盛りを迎えています。一度刈られていた「ヒナノキンチャク」は少しづつ姿を見せ始めており、湿原では「サギソウ」の白色や「サワギキョウ」の紫色など十分に楽しませてくれます。「チョウセンヤマニガナ」は以前に比べ、数か所で目にすることができます。
今回はイネ科の植物が多く見られるようになり、また、ススキも姿を見せ始め、草原も晩夏から初秋の雰囲気を感じさせるようになっていますが、まだまだ気温は高くジリジリと焼け付くようでした。早く行き渡る草原の涼風が待たれます。
(2020-08-26掲載)
三浦博嗣 2020-08-17
8月に入り、2度目の平尾台です。1回目から2週間ほど間隔が空いてしまいました。酷暑続きで、今朝も我が家を4時半に出るも、気温は27度で平尾台の草原台地は何も日陰なしで、心配でしたが、着くと気温は25度で涼しい風が吹いていました。
草花はこの暑さにめげず、訪れる者を楽しくさせるように開花を続け道脇は、黄色の花・白い花・青い花・紫の花など、どちらを向いても咲き乱れ暑さも吹き飛ばしてくれるようです。
今日の目的は「ヒナノキンチャク」「サギソウ」「サワギキョウ」「ミズトンボ」「チョウセンヤマニガナ」と「ヒゴタイ」の6種の開花確認。「ミズトンボ」以外は確認することができました。
今回は休み明けもあるのでしょうが、すれ違ったのは台地では散策中の外人2名と花観察者1名だけでした。草原も9時を過ぎると急激に気温があがり、風向き次第では全く無風となります。熱中症になるのではと心配になりました。あと少しすれば、風も涼しさをましてくるとは思いますが、この時期の観察は朝早く、2〜3時間で済ませるのがいいのではないでしょうか。
※「ヒゴタイ」は,自生ではなく植生されたのではないかとも言われていますが、以前からボランティア活動されている方によると、 ずうっと以前から自生していたものもあったが、今は種を蒔いたものからのようです。
(2020-08-18掲載)
三浦博嗣 2020-08-03
やっと梅雨明けになり平尾台を満喫できるようになりましたが、反面、何も遮るもののない草原では暑さとの戦いになります。特に最近は、簡単に35度超えをするようになりましたので熱中症対策も必要です。やはり気温の低い早朝からの観察しかありません。
前回から1週間しか経っていませんが、野の花は確実に進んでいます。特に今回はユリ科の「コオニユリ」から「ノヒメユリ」に主役が少しずつ変わってきておりますが、草原の中にある「ノヒメユリ」は周りの草丈から、花だけがヒョコット見えるくらいで主役ではなく脇役でいいのですと言っているようです。
散策路の両側には「キキョウ」の青紫色と「カワラナデシコ」の薄いピンク色が満開で、少しの風に揺らめいて、暑さを忘れさせてくれます。
これから「オミナエシ」や「ヒヨドリバナ」などのキク科の仲間、そして各種の「ハギ」などが大いに楽しませてくれます。最後に上の湿原では「ホザキノミミカキグサ」に「モウセンゴケ」の花や「チゴザサ」があるくらいで、これからの「サギソウ」や「ミズトンボ」は咲いてくれるでしょうか。
下の湿原は、年々いろんなシダ類などに覆われて、本来湿原の小さな花々は見えなくなってきており、訪れる度に悲しく寂しくなってきます。早く整備をしないと・・・・・・・・・。
(2020-08-04掲載)
三浦博嗣 2020-07-26
前回(7月16日)観察日から、毎日雨・雨で10日経ち、やっと予報では午前中曇りとのことで、「オオキツネノカミソリ」観察行きを断り、早朝から夏花が待つ平尾台に行きました。
着いてからはほとんど雨・雨でしたが、夏花たちは着実に開花を続けており草原台地も彩りが出てきました。
やっと「ノヒメユリ」が他の草丈に隠れるように、3〜5pの花を、コオニユリのように自己主張せず恥ずかしそうに下向きに咲かせていました。(ヒメユリは上向きに咲く)
「ヒオウギ」や「オトギリソウ」そして「キンミズヒキ」も顔を出し始め、いろんな色彩を楽しめます。
新しく咲き始めた花と対象に、いままで楽しませてくれた「スズサイコ」や「ホウライカズラ」「コウゾリナ」などは最後の花を咲かせた後は「実」を作り、これからの暑さを耐え来年に向けた準備に入っているようです。
今回はずうっと雨にたたられたので、違うルートを歩く予定でしたがズボンもずぶ濡れになり早々に引き上げました。
(2020-07-27掲載)
三浦博嗣 2020-07-16
開花情報2回目から4日しか経っていませんが、梅雨の合間の晴れ間と前回雨にたたられ行けなかったルートと「ムラサキミミカキグサ」の確認のため、出かけました。1日を通して、雲が多く暑くもなく観察には恵まれた天候でした。
「スズサイコ」はまだまだ十分観察できますし、「ホウライカズラ」も花芽が沢山付いていますのでまだまだ楽しめます。「ヒオウギ」は所々で咲き始め蕾も多くこちらも十分に楽しめます。
ただ残念なのは、湿地で前回観察できた「ムラサキミミカキグサ」数株と同じ場所にあった「ホザキノミミカキグサ」が全てありません。蕾をありましたので1週間近くは見られるはずですが、いくら探してもありません。盗掘?(上の湿地は近くで見れる反面、心無い人で盗られることも・・・・・)大きく育っていたので残念です。他にないか探すと、背丈が10pにもみたない「ムラサキミミカキグサ」を2株見つけ、花柄があるのを確認しました。
ここから、四方台手前の台地で、前から探していた「マイサギソウ(舞鷺草)」と「ムカゴソウ(零余草)」、中峠近くの台地で「ササバラン(笹葉蘭)」と3種のラン科植物を観察できました。
「コオニユリ」や「ノヒメユリ」には出会えませんでしたが、茶ヶ床園地の帰る途中でYさんと出会い、堂金山の下には「コオニユリ」が咲いているとのことで、また1つ夏花に出会えました。
これからもっと多くの夏花が見られますが、くれぐれも熱中症対策は十分に、そしてコロナ対策も。
(2020-07-19掲載)
三浦博嗣 2020-07-12
7月に入り1回目の観察から後、ずうっと天気が悪く10日近くも経ち、新たに開花した夏花が気になり行くか止めるか迷いましたが、天気予報は午前中は曇りとなっており急遽出発。予報に反して平尾台は雨に霞んでいましたが、それでもトレラン者が数名きていました。
今日の目的種は、その後の「スズサイコ」、「ヒオウギ」の開花、「ホザキノミミカキグサ」の開花と「ホウライカズラ」の開花です。「スズサイコ」の花はこの時間帯では閉じかけるのですが、大半が満開なのは雨の影響でしょう。「ヒオウギ」はいくつか開花が見られましたが、蕾も多くこれからがピークを迎えます。「ホザキノミミカキグサ」を探すのに、上の湿地に行く道はぬかるみ、両脇はササなどで全身ずぶぬれ状態になりましたが見つけることができました。(ホザキノミミカキグサかムラサキミミカキグサか判断に迷うのもあり後日判断します)
雨も段々激しくなり、今回はここで終了にしました。
これから梅雨が明けると、草原の花々が一段と増え、草原が華やかになるのを楽しみにしましょう。
(2020-07-13掲載)
三浦博嗣 2020-07-02
わずかな梅雨の晴れ間、この時期に朝早い時間帯しか開花しない「スズサイコ」を見るため早朝4:30過ぎに自宅を出発。6時過ぎに茶ヶ床園地で「キジ」「ホオジロ」や「セッカ」の声に迎えられました。
「スズサイコ」はこの時間、黄褐色の花をいっぱいに広げていましたが、一部ではすでに閉じかけているものもあります。この花は9〜10時ころにはほとんど閉じてしまいます。夏の花々に移る間のひと時、皆を楽しませてくれる可憐な「鈴」を思わせる花です。以前はこの「スズサイコ」を見るために探しまわっていましたが、今回新たに14株ほど見つける事ができ、もっといろんなコースを観察するべきだと思わされました。
梅雨が明けますと、花は夏と初秋の香りを運んできます。
(2020-07-03掲載)
三浦博嗣 2020-06-23
前回の観察から1週間なので、夏植物には大きな変化はないだろうが、「スズサイコ」の開花状況と新たに湿原植物が出ていないかを確認でかけました。
この時期気温が昼近くから30度と高くなり、ご存じのように日陰がほとんどないカルスト草原ですので、早朝から観察。この時間は、野鳥の出現が多く、あちこちで囀りが聞こえ飛び交っています。この声も10時過ぎには極端に少なくなります。
「スズサイコ」はまだ蕾ばかりですが、あと数日だ開花するのではないでしょうか。植物も「スズサイコ」のように夕方から開花し、陽が昇ると閉じてしまうものもありますし、陽が昇らないと開花しないものなど植物の特性も見られます。
湿原植物も少しづつ入れ替わりで十分に楽しませてくれ、草原植物も新たに7月に向けた花々がこれから楽しませてくれます。
観察を楽しまれる方は、なるだけ早い時間と十分な水分補給をされてください。
(2020-06-24掲載)
三浦博嗣 2020-06-16
梅雨の晴れ間、前回の観察から1週間しか経っていないのですが少しの変化を期待して吹上峠から大平山経由の広谷湿原を歩きました。
大平山に向かう上りには、「コウゾリナ」「ヒメジョオン」があちらこちらで咲き、先週まで見られた「ニワゼキショウ」「ムラサキ」「フナバラソウ」は終わりに近づいておりましたが、5月半ばにピークだった「タカサゴソウ」が満開なのと終期の綿毛のものとが見れ、植物の逞しさが感じられました。
湿地植物では「コバノトンボソウ」「モウセンゴケ」は数を増やしており、先週は見られなかった「ノハナショウブ」も開花してこれから更に多くの湿地植物が見られるでしょう。
平尾台は歩くコースで観察できる植物が違い、なるべくいろいろなコースを1日で歩きたいのですが、これからは体力と気温との兼ね合いになりますが、できる限り多くの種を観察したいと考えています。以前に比べ、植物も増え観察される方多くなってきています。用心・用心・・・・。
(2020-06-18掲載)
三浦博嗣 2020-06-09
北部九州の梅雨入りも間近になり、好天は週前半だけで気温も高いので、早朝から午前中で観察を終えるべく6時前に吹上峠を出発。
今日の目的植物は{ムラサキ」「ヤマトキソウ」「コバノトンボソウ」「ホザキノミミカキグサ」「オカウツボ」に「カキラン」の6種。「ムラサキ」は他の場所で観察しているものの、大平山でははじめてです。ここでは他の場所と比べ株数も断然多くあり、そして「フナバラソウ」もまだまだ多く、絶滅危惧種の花が同時に見られる最高の場所と時期です。
広谷湿原への道脇には「ヤマツツジ」が満開となっており、湿地では「コバノトンボソウ」が数多く開花していました。「ホザキノミミカキグサ」は少し早いようでしたが、気になるのは湿地の中がイノシシ?に踏み荒らされており、これからの湿地植物の開花が心配になります。
「ヤマトキソウ」は2株開花していましたが、茎の高さが15p程しかなく、他の草丈に隠れ、踏みつけられないか心配。「オカウツボ」は昨年の場所とは違いましたが、白色化は同じであるものの、すでにピークは過ぎていました。
他の植物もこれから開花が続き、一年で一番多くの種類が見られる季節となります。
観察には、水分補給はこまめに行って、早い時間帯の観察をしてください。
(2020-06-10掲載)
三浦博嗣 2020-05-29
北九州市でコロナウイルス第2波が発生し、行くべきか迷いましたが3密を避け早い時間で終了すべく平尾台に向かいました。
今日の目的種は「ムラサキ」「トキソウ」「オカウツボ」の3種ですが、他の植物の開花状況も調べるべくスタート。
茶ヶ床園地から南側の台地で「ムラサキ」を探すも見つからなかったが、草叢のなかで足元から「キジ」のつがいが驚いて飛び出し2羽別々の方向に、次に草の中から「タヌキ」が出てきてお互いにビックリして数秒顔を見合わせなど早朝ならではの出会いを楽しめました。
ここから広谷湿原への道脇は「ウツボグサ」「コウゾリナ」「ヒメジョオン」が咲き出 し、「クララ」も満開で年々増加しているようですが、いつか「オオルリシジミ」が見られる事を期待してます。(オオルリシジミの幼虫は「クララ」を食草として、九州では「阿蘇高原」のみ繁殖し、全国でも2か所ほどと朝鮮半島のみに生息している)広谷湿原も少しづつ開花が見られ「トキソウ」は名前の由来の朱鷺に似て朱を帯びた紅紫色が見られます。満開です。また、「ヤマツツジ」も見頃になっています。
「オカウツボ」はオトコヨモギに寄生するのですが、今回道脇を刈り込んでいて見ることができませんでしたが、2週間ほど先には顔を出してくれるでしょう。
メインの「ムラサキ」について2か所情報をいただき、急いで引き返しその場所を探すこと30分近く、石灰岩の間に白い花を3株見つける事ができ大感激。情報をいただいた方に感謝・感謝。また、別の場所でも広い台地で白い花を探すこと40分。意外と身近な処に5株もありました。
これらのコースはこの時期には来ていないので今まで見つけられませんでした。もっともっといろんなコースを探すことを痛感しました。
(2020-05-30掲載)
三浦博嗣 2020-05-14
今回も8:00に吹上峠登山口から出発。最初は大平山までの急登ですが、登山道の脇や周囲はこの時期は黄色の「ウマノアシガタ」「コウゾリナ」をメインに白色の*「タカサゴソウ」や濃赤紫の「ノアザミ」石灰岩の周りに青紫の「ホタルカズラ」など一面に彩色を施したような景観を楽しめます。
5月初めに蕾だった*「エビネ」も満開になっていました。そして今日の目的種の一つの*「フナバラソウ」も数株が濃褐紫色の花が束になって咲いており多くの蕾も抱えていますのでこれからピークを迎えます。
大平山から一度下り小穴方面に向かうのですが、このルートはこの時期は歩かないのですが、ここでも「フナバラソウ」を見ることができました。小穴近くは*「キンラン」が最後の一株を咲かせており、新たに*「シラン」や「サイハイラン」が開花を待っていました。
中峠分岐までは、「オカオグルマ」に「ソクシンラン」が今が盛りと咲き、丘陵には「ハシナガヤマサギソウ」や「コキンバイザサ」も多くあり、帰路では「ウツボグサ」が咲き始め*「ツレサギソウ」は多くが花を咲かせていました。
残念ですがもう一つの目的種*「ムラサキ」はまだ開花には早いようでした。次回の開花情報には「ムラサキ」の写真を載せられればと考えています。*は絶滅危惧種です。
(2020-05-16掲載)
三浦博嗣 2020-05-07
GWも終わり、5月度2回目の観察。いつものように8時過ぎに茶ヶ床園地に着くと1台も車がない。
盛んにキジが鳴いており、散策路のすぐ脇からもキジの雌が飛び出し反対側の草むらに飛び込んだりセッカやヒバリも空中に飛び上がって囀ったりと野鳥たちも繁殖期をむかえているのが感じられます。
大平山・茶ヶ床園地の分岐までは、「ニガナ」「ウマノアシガタ」が満開で少しずつ「ムラサキツメクサ」も咲き始めていました。ここから大平山・中峠分岐までの目的種は「ツレサギソウ」で5株ほど蕾を膨らませていて、開花を期待させます。
「ハシナガヤマサギソウ」は2か所で確認でき、どちらも「距」を伸ばし始めていました。
「キンラン」は先週より多く咲いており、まだ蕾も多くあるので少し先まで楽しめそうです。そして小さな「コキンバイザサ」は野焼き後で草丈が高くないので今がチャンスです。
帰りに「シラン」のお花畑になる場所に行くと、一面咲き乱れておりました。園芸種が増えていますが自然の「シラン」はここ平尾台が一番ではないでしょうか。是非行かれてください。ただ昼頃には駐車場には多くの方々が来られていますので、午前中がお勧めです。
(2020-05-08掲載)
三浦博嗣 2020-05-01
前回(4/24)から1週間経ち、天候も良く気温上昇もあり開花も昨年より早くなっている様でした。いつもより早い時間(なるだけ人に会わない)から行動。
大平山までは、「タカサゴソウ(高砂草)キク科」が咲き始めており「ヤブレガサ(破れ傘)キク科」も傘を開いていました。「ホタルカズラ(蛍蔓)ムラサキ科」は2月末から今日まであちこちで満開状態です。このコースには「エビネ(海老根)ラン科」が6株ありましたが、未だ蕾で開花は少し先のようです。
小穴から四方台下は「シュンラン(春蘭)ラン科」は終期に近いものの、藪中にあるのは十分楽しめます。今日目的種の一つである「キンラン(金蘭)ラン科」は4株が「開花」「蕾」の優姿を見せてくれました。例年より少し早いようです。
もう一つの目的種の「ハシナガヤマサギソウ(嘴長山鷺草)ラン科」も花芽や距を出し、14株ほど確認できました。
平尾台も来られている人も例年より多いようですが、「茶ヶ床園地周辺」や「貫山」を目指す人が多く、散策路ではあまり人に会うことはありません。これから沢山の花が開花を迎えますが、早い時間からの観察で人との接触は極力避けたいと思います。
(2020-05-02掲載)
三浦博嗣 2020-04-24
寒気団の影響か、3月末の気温に北風が7m近く吹き体感温度は7〜8度と寒かったが、多くの草花を見ることで寒さも忘れさせてもらいました。
茶ヶ床園地から広谷湿原に向かい、途中の中峠分岐から四方台下の分岐までには「タイリンアオイ」の花に「ハルジオン」そして「オカオグルマ」の初開花が楽しませてくれ、四方台下から大平山方面では終期の「オキナグサ」とまだ見ごたえのある「シュンラン」があり、ここから茶ヶ床園地までは、「ハシナガヤマサギソウ」が一輪だけ花芽を出していました。
一度園地に戻り、ここから貝殻山周回に向かいました。9日に見た「アカネスミレ」「アリアケスミレ」はすでに花は散っていましたが、「ツクシショウジョウバカマ」は終期の赤褐色になって残っていました。そして「エビネ」は満開の花を見せてくれましたが、山道脇なので1本が切られていました。心ない人により「絶滅」の危機が早まっていくのです。
園地に向かう散策路でこれも初開花の「タカサゴソウ」と「オカオグルマ」が3〜4株ほど咲いており、疲れを忘れさせてくれました。
(2020-04-25掲載)
三浦博嗣 2020-04-18
前回の観察日から10日近く経っていますが、天候にも恵まれていたので春の花の開花状況が気になりコースを変え、今回は吹上峠から大平山ルートを歩きました。
気温は15度で風速6m近くあったものの、大平山までは急登なので寒さは余り気になりませんでした。
ここは、まだ「タカサゴソウ」には早く、「ホタルカズラ」「ヒトリシズカ」に「ヤブレガサ」が石灰岩の側に隠れるように咲き誇っていました。そして前回に他の場所で見つけた「エビネ」は蕾をつけていましたが、ここにある「エビネ」は全く蕾もありませんでした。株数は昨年と同様のようで「盗掘」にはあっていないのではないでしょうか。
大平山から先は今日の目的である「シュンラン」と「オキナグサ」の状況確認に向かい、「シュンラン」は今がピークのようで見事に開花し株数も15株くらい確認できました。「オキナグサ」も開花状態はいいものの、一部は花が終わり花柱が伸びており、これはこれで見ごたえがあります。これから白い毛が羽毛状になっていき風に運ばれます。また、5月中旬には、この場所で「キンラン」も楽しめます。
最後に三密のない開放的な場所なので、多くの登山や散策の家族連れが来ており、駐車場はどこも満車でした。
(2020-04-19掲載)
三浦博嗣 2020-04-09
第1回目から3日しか経っていませんが、もともと4月の例会日なのですが、ご存じのように中止になっていますが、次年度の観察データのためと好天が続くと開花具合に変化があるのかを目的に歩きました。
今日は日差しが強く、少し暑さを感じさせましたが、コロナウイルスの関係か、密閉、密接など関係なく広大な平原には、家族連れグループ、花などの自然観察グループ、そして野草(ワラビ)採りグループに分かれているようでした。
3日前にはほとんど顔を出していなかった「ヒトリシズカ」「ニガナ」「カナビキソウ」など小さな花々や「スミレ」でも少し遅く咲く種が一斉に咲き始めていました。そして今まで見なかった(見ていなかった)場所にエビネを見つけました。
このように広い平尾台で見ていない場所が多くあると考え、これからはこのような場所をこまめに観察していきたい。また、1週後に来ようと思っています。皆さん、これからが沢山の花が園地近くでも見られます。開放的な場所に来てください。
なお、以前 平尾台には「ヒゴタイ」は生息していなく、1〜2本出ていたのは誰かが植えたか等々で話題になりましたが、平尾台でボランティア活動されている方によると、「以前は平尾台でも生息していたが、盗掘で無くなったのを、今、以前あった種からある場所に蒔いて、昨年は数株育ったそうです。故に「ヒゴタイ」は本来平尾台に自生していたそうです。(福智山のは違うようです)
(2020-04-10掲載)
三浦博嗣 2020-04-06
3月・4月の例会は中止に決まりましたが、花々や野鳥たちはコロナウイルスと関係なく、開花や囀りをしています。
野焼きから1ヶ月が過ぎ、3月の終わりに来て開花状況を調べた時はほとんど開花が見れなかったが2週間ほどで多くの花々が咲いています。なかでも、「オキナグサ」「ツクシショウジョウバカマ」「ホタルカズラ」や「スミレ各種」が一面に咲き誇り、平尾台の豊かさを感じさせてくれます。(ここでは、コロナを忘れられますよ)
今回の写真は先の3種をメインに投稿しました。掲載以外にも沢山の花が見られます。是非、行かれてください。
(2020-04-06掲載)
三浦博嗣 2020-02-08
数日前に筑豊支部の会員の方から、彦山川にアカツクシガモが入っているとのことでした。
私はまだ見たことがなく、この日は午後から「鷹研プラス」があり、午前中は大ケ原に「ベニマシコ」の観察に行き、午後からの会場に向かう途中、彦山川沿いを走っているときに、川の中に遠目でも「赤く目立つ」色が見えましたが開始時間に間に合わないので、そのまま会場に行き、終了後、見た場所に行くと、川中をゆっくりと漂っており、「頭部の白い色」と「体面の赤褐色」そして「黒い尾」のコントラスト、一度見ると忘れません。
ゆっくり漂ったり、中洲の上ったりとする姿を十分観察することができました。
(2020-03-28掲載)
三浦博嗣 2020-03-24
先週、井原山で花を見てきた家内から多くの花々が咲き始めていると聞き、昨年は行く機会がなかったので今年は行かなければと思い、天気の良い日を選び、孫1人を連れ4人で登ってきました。
この井原山は、「花の名峰」と言われで春から秋まで多くの花々が見られ、春の「コバノミツバツツジ」夏の「オオキツネノカミソリ」は特に有名です。それ以外にも、これからは「イチリンソウ」「ニリンソウ」そして希少種も多く登山者で賑わいます。
今回の目的は、「キバナノアマナ」「イワボタン」「「イチリンソウ」「ニリンソウ」「ホソバナコバイモ」「ツクシショウジョウバカマ」です。6種中5種は観察できましたが、「イチリンソウ」は少し先になりました。
「ツクシショウジョウバカマ」は登山口に向かう林道の崖一面に咲いており、平尾台で探し回っている自分におかしくなります。
「キバナノアマナ」は何度も井原山に来ているのに、初めての対面になりました。探しました。(場所は㊙です)大感激!!。
今年は3月より多くの花と出会え、4月に入ると「イチリンソウ」「ラショウモンカズラ」「ツクシタニギキョウ」も見られます。
少し頑張ってまた登ろうと思っています。まだ行かれたことがない方、是非一度行かれてみてください。
(2020-03-25掲載)
三浦博嗣 2020-03-16
我が家を出るときは、ミゾレかヒョウが降っており、空は雨雲で覆われていましたが、天気予報は10時ころから晴れることを信じて平尾台に向かう。8時30分ころに茶ヶ床園地に着いたときは駐車場は雪が積もり、周りの山々も雪で覆われており雪の平尾台は初めての経験です。
集合時間の9時まで雪が降り続いていましたが、その後は雪は止んだものの風が強く、観察日和ではありませんがスタート。
目的の「ツクシショウジョウバカマ」は芽吹いておらず、「ホタルカズラ」は1輪のみ、スミレ各種も「ノジスミレ」「ニオイタチツボスミレ」の2種も元気がなく、「センボンヤリ」も全く見つけられませんでした。
野焼きが終わって3週間近く経ちましたが、本格的な芽吹きはもう少し先のようです。
4月に入れば、先の草花のほかに「オキナグサ」や「ヒトリシズカ」なども顔を見せてくれます。コロナに負けず花を楽しみましょう。
(2020-03-17掲載)
三浦博嗣 2020-03-02
ヒレンジャクの群れがいるとの情報を聞き、今冬はまだお目にかかっていないので、他の用事を止め急ぎ現地急行。
昼前には他の場所に移動するので、観察するなら午前中それも早い時間と聞いていましたので7時過ぎに家を出て、現地には9時前に着くと電線の上に鈴なりに団子状態で30羽近くおり、他にはメタセコイアの木の上に10数羽、寒いのか身体を膨らませており、ゆっくりと観察できましたが、1日目は下から見上げるばかりの観察でしたが、2日目は同じように電線の上と木の上にいましたが、近くの木にも止まり羽繕いの動作などを見せてくれました。
キレンジャクもいないか探しましたが、いないのか、見つけられなかったのか全てヒレンジャクでした。
10時過ぎには、2日間とも他の場所に飛び去ったので、ベニマシコの観察場所に移動しましたが、2日間で1回だけ1羽だけ時間で2分ほどしか姿が見られませんでした。
(2020-03-04掲載)
三浦博嗣 2020-02-05
今年は暖冬で、平尾台の草花の開花状況も早いのではと野焼き(2/22予定)前に確認(今までは2月の平尾台は観察をしていない)に行きました。
9時前に茶ヶ床園地を出発してすぐに、雪(霰)がパラパラと降り始め、おまけに3m近い風が吹き一時樹林に避難。その後も時折小雪が降りましたが、10時過ぎには晴れ間も出てゆっくり観察ができました。
期待していた「スミレ各種」や「タンポポ各種」などもう少し多く見られると思いましたが、やはり標高が高いので平地のようにはいきませんでした。
野焼きに備えて、防火帯も整備されており、やはりこれが終わらないと期待する花は見られないようです。
3月の観察会まで待ちましょう。
(2020-02-06掲載)
三浦博嗣 2020-01-17
現在、福津市の津屋崎千軒民俗館「藍の家」で催されている当会会員である菊池秀樹様の「写真展」に行きました。
往時の漁業や塩田での繁栄を偲ばせる「古民家」で展示されており、素晴らしい野鳥写真が多く展示され、併せて、渋田様の手づくりによる「福津でよく見られる野鳥やめったに見れない野鳥」を写真とコメントも同時に楽しめます。
また、「藍の家」や、隣の酒蔵の建造物も十分見る価値があります。一見の価値はありますよ。(取材:2020-01-17)
(2020-01-17掲載)
Copyright (C) 日本野鳥の会筑豊支部 All Rights Reserved. (著作権者でない者による無断転載禁止)
本ウェブサイトは無断で自由にリンクまたはディープ・リンクができます(画像、動画、録音への直リンクは禁止)。
本ウェブサイトに記載の会社名、システム名、ブランド名、サービス名、製品名は各社の登録商標または商標です。
本文および図表、画像中では必ずしも®、™を表記しておりません。