三浦美代子 2017-11-26
久しぶりに福智山に登った。八丁への急登の山道ではほとんど紅葉が終わっていたが、ツルリンドウやヤブコウジ等の赤い実を見つけた。ホオジロの地鳴きが聞かれた。福智山山頂は風も強く4℃と寒かった。
荒宿荘に下り、筑豊山の会主催の福智祭で豚汁をご馳走になった。私の友人もお手伝いをしていて、登山客に美味しい豚汁をおわんもお箸も用意してご馳走していた。寒い中暖かい豚汁が登山客の心まで温め、感謝の声があちこちから聞かれた。私も感謝し少しお手伝いをしてから、先に下山した。
筑豊新道を下り、イロハモミジの見事な黄葉を見ることができた。上野越では、エナガやヤマガラなどの混群が飛んでいた。林道に向かって下りていくと、盛りは過ぎているがまだ見ごたえのある紅葉の木々が残っていて、目を楽しませてくれた。
(2017-11-28掲載)
三浦美代子 2017-11-03/05
山友達と鹿児島県の九州百名山の山々に登った。紫尾山(しびさん)、冠岳(かんむりだけ)、野間岳(のまだけ)で、紅葉は少し早かったが、福岡では咲き終わっていた秋の花が咲いていて、やはり、南方に来ているのだなあと実感した。
ウグイスの地鳴きが山道でよく聞かれ、野間岳の山頂からは、ミサゴ、サシバ、ハヤブサ等も見ることができた。今回はゆっくり山歩きを楽しんだ。
山名は秦の始皇帝の命を受けた徐福が自らの王冠を冠岳の山頂に捧げ、冠につけていた紫の紐を紫尾山に納めたことに由来する。
(2017-11-21掲載)
三浦美代子 2017-10-25/26
大分県にあるくじゅう連山の紅葉を見に登った。くじゅうの紅葉は大船山の御池から始まるといわれるが、今年は天候が悪い日々が続き、台風21号も重なり、いい時期に登れなかった。
吉部登山口から大船林道を歩く。大船林道の紅葉は遅いのか、黄葉も少なかった。ススキの草原の坊がつるに着きテントを張り、すぐ大船山に登った。段原から眺める大船山の紅葉は素晴らしかった。山頂は風が強く御池の紅葉は少し過ぎた感があり、紅の色が少なかったがそれでも美しかった。テント泊の夜中の満天の星空はその数と大きさに感激した。
26日早めに出発し、大船山から登るご来光を見、すがもり越に着く。三俣山はお鉢ピークの北峰を入れて5峰からなる山で、くじゅう連山のほぼ中央に位置している。三俣山西峰(1678m)に着くと、雲海が広がり太陽に照らされ美しかった。雲海の上に山が見え、徐々に雲海の下にも山脈が見えた。出会えた幸運に感謝した。三俣山本峰(1744.7m)に登り、爆発火口跡の大鍋、小鍋の北峰の紅葉が見渡せた。北峰は特に小鍋の紅葉が素晴らしく、光り輝く紅葉越に大船山も見られた。次に南峰(1743m)に向かい、くじゅう連山の展望を楽しみ、坊がつるへの直登コースを下りた。
花はリンドウの花のみがあちこち見られた。鳥の声も時々きかれたが、カササギ、ヤマガラ、ホオジロぐらいではっきり聞き取れなかった。
今回 は好天気に恵まれ、素晴らしい紅葉と雲海も見ることができ嬉しかった。
(2017-10-30掲載)
三浦美代子 2017-10-07/09
四国の愛媛県にある石鎚山は、西日本最高峰で、古くから山そのものが神として崇められ、日本七霊山のひとつに数えられる。
登山道は久万高原町側からの「土小屋コース」と、西条市側からの「成就社コース」などがあり、今回は最短ルートと呼ばれる、「土小屋コース」から登った。
お天気にも恵まれ、紅葉の素晴らしさを感じながらゆっくり登ることができた。二ノ鎖(65m)、三ノ鎖(68m)を必死な思い出で登り、弥山山頂(1974m)に着いた時、登山客の多さにもビックリした。天狗岳(1982m)の紅葉は素晴らしく、天狗岳への登山は、1時間30分待ちというほど込み合っていた。西ノ冠岳(1894m)に先に登り、弥山山頂に戻ってから、狭い岩場の稜線を歩く天狗岳に登り楽しんだ。山頂小屋に宿泊し、翌日の素晴らしいご来光も見ることができ感激した。もう一度、青空の元の天狗岳に登り、紅葉を楽しんで下山した。
コガラやホシガラスを登山道や山頂近くで見ることができた。今回はお天気にも紅葉の素晴らしさにも恵まれ、最高の3日間だった。
(2017-10-13掲載)
三浦美代子 2017-10-01
小学生の孫二人を連れて井原山に登った。井原山は背振山系第2の高峰で、オオキツネノカミソリや、コバノミツバツツジの群生地で有名である。水無登山口から歩き始め、可愛い小さな花ばな、ミゾソバ、ハナタデ、ツリフネソウの群生が迎えてくれた。花の形が舞楽の伶人がかぶる冠に似ているから名がついたという、レイジンソウを見つけることができ嬉しかった。渓流沿いの山道で冷たい風が心地よかったが、急坂は孫に合わせてゆっくり登った。山頂では風が吹き、16℃と少し肌寒かったが、福岡タワーやドームが見え、展望を楽しんだ。山頂でアキノキリンソウとホソバノヤマハハコを見つけた。林道歩道分岐を過ぎてから、サラシナショウマを見つけたと思ったが、葉の形から、オオバショウマと確認した。無事下山し、温泉に入り帰った。
(2017-10-03掲載)
三浦美代子 2017-09-18
台風18号一過の晴天で福智山に4人で登った。上野越までの渓流の水量が多く台風の影響と考えられた。汗をかきながら、時折冷たい風が心地よい。山頂までの山道では、モミジガサ、ヤマジノホトトギス、キバナアキギリ、ヤマハッカの花が咲いていた。途中で広塚氏から電話があり、ハチクマの渡りが見れるかもしれないと連絡があった。山道を歩きながら、山頂でご飯を食べながら空を見つめるがそれらしい姿を見つけることができなかった。山頂からかぐめ分かれ方面に向けて歩く。山道の両サイドのススキが背の高さ以上に伸びている。ススキがたなびき、秋を感じる。シオガマギク、ホソバノヤマハハコを見つけることができ喜んだ。福智南小屋の冷たい水で顔を洗い、八丁から英彦山、宗像四塚を眺め、秋風が心地よい。気を付けながら急坂を下りた。白糸の滝の水しぶきが激しく水量の多さを感じた。
(2017-09-19掲載)
三浦美代子 2017-09-09
中村清美さんと二人で福智山から尺岳(直方市)まで縦走した。久しぶりの八丁までの急登は、きつく風もなく汗だくだくであった。八丁のオミナエシの黄色の花やホソバノヤマハハコの花を見つけた。福智山山頂に着くと、爽やかな風が吹き周りの展望も良く、秋空が気持ち良かった。荒宿荘までの急な下りの山道で、キバナアキギリの群生を見つけ嬉しかった。ここで見つけたのは初めてであった。ヤマジノホトトギスやヤマホトトギスが多く咲いていて可愛かった。ヤマハッカやアキチョウジの花が見られ、花の移り変わりを感じた。尺岳までは急な登りが少ないので又、整備されているので歩きやすかった。尺岳に着いた時はよく頑張ったと二人で喜んだ。下山時も急ぎ、荒宿荘のた ぬき水で体を拭き冷やし生き返った。八丁越えでススキがたなびき秋を感じながら、用心深く下山した。今日のコースは13〜14kmは歩いていると思う。
(2017-09-11掲載)
三浦美代子 2017-09-02
三郡山は宝満山の北東に位置し、山頂には福岡航空監視レーダーがある山である。今回は、筑紫野市柚須原登山口から三郡山をめざすコースで、宝満川源流コースといわれている。渓流沿いに歩き、沢を何度も徒渉し、アブも少なく、心地良い風が吹き初秋を感じながら歩いた。川の岩場にミズタビラコがまだ咲いているのにビックリ。山頂ではオミナエシが黄色に輝き、青い空に秋雲が流れていた。山頂近くでは、ヤマジノホトトギスやヤマホトトギスやシコクママコナが見られ、オタカラコウの群生(花は一株のみ)も見られた。宝満川の源流では水がチョロチョロ流れていた。エゴノキやクマシデやゴマギやシロモジなど実をなし、秋を感じながら下山した。
(2017-09-03掲載)
三浦美代子 2017-08-27
福岡県筑紫野市の本導寺近くの猫谷川登山口から宝満山に5人で登った。このコースは、小さな滝が連続する渓谷をさかのぼり、谷川登り道のきついコースで久しぶりに登った。風がほとんどなく蒸し暑さで汗がほとばしる。釣舟岩で狭い岩の隙間を初めてくぐり抜け登山道に合流できた。水場で体を拭き、宝満山キャンプセンターで昼食をとった。登山客が多いのにビックリ。山頂に登り太陽の日差しがまだ厳しかったが、周りの山なみがよく見えた。山頂直下の大岩付近にサイコクイワギボウシ(西国岩擬宝珠)の薄紫色の花があちこちに咲き楽しませてくれた。下山も同じコースをとり楽しんだ。
(2017-09-01掲載)
三浦美代子 2017-08-13
ナツエビネを求めて福智山(直方市)に登った。風がなく汗がほとばしり、蚊取り線香をたきながら歩くが、アブがうるさくまとわりつく。やっと、ナツエビネを見つけた時は嬉しかった。ほとんど蕾で一輪だけかわいい花を咲かせてくれていた。本当に森の妖精の様だ。しかし、2年前きた時より花の株が少ない気がした。カワラナデシコ、オミナエシ、コバノギボウシ、ナガサキオトギリ、ヤマホトトギス等の花々を見つけ楽しんだ。山頂では心地良い風が吹き気持ち良かった。大きな光沢のあるニホントカゲを岩陰に見つけビックリした。鳥の鳴き声も少なく、アブにまとわりつかれながら急いで下山した。
(2017-08-15掲載)
三浦美代子 2017-07-15/16
鉾岳は宮崎県延岡市北方町にあり、雄鉾(おんぼこ)・雌鉾(めんぼこ)とよばれている2つの花崗岩の岩峰を有する山である。特に雌鉾スラブ(表面が滑らかな一枚岩)は多くのクライマーを魅力する山である。今回、この山だけに生息するという、ツチビノキ(ジンチョウゲ科ガンピ属の低木)の花を是非見たいと思った。
急登を登り、雌鉾スラブの取り付きの下まで行ってみた。スラブの大きさと傾斜でどのように登るか圧倒された。徒渉点の谷を滑らないように渡る。ツチビノキの花が見え始めた。花がピンク色で葉も荒れていて少しがっかり。黄色のタマガワホトトギスも見つけ、喜んだ。赤褐色の樹肌のヒメシャラかナツツバキの樹木が多く見られた。小鳥の声より蝉の声が鳴り響いていた。
鉾岳山頂から、雌鉾岳山頂にかかる梯子が見えた。雌鉾の沢はツルツルしていて危なかった。沢のツチビノキの花は赤く綺麗だった。雌鉾岳山頂へは梯子とロープで慎重に登った。雄鉾は堂々としていて、前方の山なみも素晴らしかった。
下山し、鉾岳展望所の岩場からの眺めも最高だった。広大な雌鉾スラブが目の前で眺められ、山頂の登山客2人と、雌鉾スラブのクライマー3人の姿も見ることができた。楽しんだ後、ナメ谷の河原で綺麗に咲いているツキビノキを見ながら昼食を食べた。偶然にも、雑誌「のぼろ」でご活躍中の外西氏に出会うことができ、花の情報などお聞きした。登山口に着き、鉾岳全容を見、是非又来たいと思った。
(2017-07-18掲載)
三浦美代子 2017-07-01/02
宮崎県最高峰の祖母山(1756.4m)は、高千穂町五ヶ所と大分県竹田市、緒方町の3市町にまたがり、「祖母・傾国定公園」として指定されている。今回、祖母山のオオヤマレンゲを是非見たいと思い、祖母山九合目小屋に宿泊し、北谷登山口から祖母山に登った。
天候も良く(宮崎で猛暑日)、北谷登山口は登山客の車でいっぱいだった。風穴コースで、川に沿って登ると、ミソサザイのさえずりが高く響き4羽も見つけた。シソバタツナミの花があちこちで見られた。急登を登り、汗が噴き出る。急に冷たい風が来たと思ったら、白い靄が見え風穴に着いた。冷蔵庫にいるかのような気持ちの良い空間で汗が引き、岩肌に顔を付け身体を冷やした。風穴を過ぎると、エゴノキ、ヤマツツジ、ツクシドウダンがまだ咲いているのに驚いた。ヒンカララと、コマドリの声がよく響く。山頂近くになると、オオヤマレンゲの白い花が見られはじめ喜んだ。山頂では、まだミヤマキリシマが咲いていてビックリ。山頂からの展望を楽しんだ後、九合目小屋に行った。小屋周辺のオオヤマレンゲの群生地では、蕾や花の咲き始めから咲き終わりの花が一緒に見られ、その甘い香りと清楚な姿に出会えて嬉しかった。又、オオヤマレンゲの木の多さにも驚いた。小屋の前で珍しいショウキランも見つけた。山小屋の夜は山登りを楽しむ仲間たちの話で楽しく盛り上がった。
2日夜中1時ごろ地震があり(熊本産山震度5弱)ビックリして目が覚めた。祖母山山頂で日の出(5時10分頃)を見たいと思い、ヘッドランプをつけ登ったが、残念ながらガスっていて見られなかった。山頂では2時半から神原から登ってきたという登山客が一人いた。夜露に濡れたオオヤマレンゲも素敵だった。小屋で朝食後、国見峠に向けて下山した。登ってくる登山客に多く出会った。国見峠のガスの中で、ホシガラスが餌をついばんでいる姿を見ることができ嬉しかった。宮崎・大分・熊本の三県境を過ぎ、ドラミングの声が近くでする。アオゲラかオオアカゲラか林の中を探すが姿を確認できなかった。コマドリの声も絶えず聞こえた。青空が見え始め千間平で休みゆっくり北谷登山口まで楽しんだ。
(2017-07-06掲載)
三浦美代子 2017-06-27
宗像(福岡県宗像市)の里山である城山から金山を縦走した。風はなく蒸し暑さで汗がたくさん噴き出た。城山はウスキキヌガサタケが出る山で知られているが、今年は雨が少ないせいか少ないそうだ。2、3日前には出たらしいが、今日は出ていなかった。
石峠から金山南岳の上り口にツチアケビが綺麗に咲いていた。今年は3株しかないが昨年は多かったらしい。大事に見守ってほしいという看板があった。秋にはウインナーのような赤い実が楽しみだ。
ツチアケビ:光合成をおこなう葉を持たず、ナラタケとラン菌根を形成し、栄養的には寄生している。太い地下茎があり鱗片葉がついている。初夏に花茎を伸ばし、枝を複総状花序に出し花を咲かせる。花は全体にクリーム状で肉厚である。
(wikipedia から抜粋引用)
(2017-06-28掲載)
三浦美代子 2017-06-23
平尾台自然観察会の事前調査の爲、3人で行った。ウツボグサとオカトラノオの花が群生し綺麗に咲いていた。
広谷湿原ではノハナショウブ が美しく咲いていて、ちょうど満開のときで目を楽しませてくれた。ヤマツツジがまだ咲いていて、カキランも咲き始めていた。貴重なコバノトンボソウとモウセンゴケがひ弱にも咲いているのを見つけ嬉しかった。
セッカとホオアカが絶えずさえずり飛ぶ姿を見せてくれた。
心地良い風が吹き、気持ちの良い平尾台散策だった。
(2017-06-24掲載)
三浦美代子 2017-06-08/09
大分県のくじゅう連山の平治岳にミヤマキリシマを見に行った。今年は花が1週間遅れている情報と好天気を狙って、前日に長者原の駐車場で車中泊した。思いは同じ登山客で駐車場もいっぱいだった。朝5時に吉部駐車場に向かった。大船林道から坊がつるにかけ小鳥のさえずりも多く聞かれ、カッコウ、ホトトギス、トラツグミ、クロツグミも聞こえた。坊がつるに出る橋ではオオルリが見え、坊がつるではホオアカが多くさえずり楽しませてくれた。逆光で平治岳のミヤマキリシマは見えなかった。大戸越に着き、綺麗ねという歓声が聞こえる。平治岳南峰までのミヤマキリシマはいくらか満開を過ぎていたが花は多かった。南峰に着きミヤマキリシマに覆われた本峰を見た時はそのピンクの美しさに感激した。是非花園がいっぱいの端まで歩きたいと思った。本峰に着きミヤマキリシマの花園で覆われた端まで歩きその美しさに何度も感激の言葉を発した。今までで最高の平治岳のミヤマキリシマの美しさに出会えて幸せだった。大戸越に戻り北大船山の方に少し登るとある、オオヤマレンゲを見に行ったが、まだ蕾であった。又、来年も是非平治岳のミヤマキリシマを見に来たいと思った。
(2017-06-10掲載)
三浦美代子
2017-05-30.
広塚氏の英彦山の鳥類生育調査に同行した。前回と違うコースで荒れたもみじ谷の先を登り北西尾根に出た。
ツクシタツナミソウの蕾を見つけ、ツクシガシワの群生にも出会った。アカショウビンの声が遠くに響く。北西尾根を登ると、オトコヨウゾメやカマツカやウラジロノキの白い花が美しい。カワラヒワとホオジロがさえずる。
暑い日差しで汗をかき、中岳山頂で広塚氏を待っている間にバイオトイレの掃除を行う。北岳に下り始めると200名あまりの高校生と出会い元気のいい挨拶を交わす。ゴジュウカラのさえずりは少なく、カワラヒワのさえずりが多かった。
北岳山頂手前でハヤブサの声と共に、樹木の先にとまっているハヤブサを見つけた。一時動かずゆっくり双眼鏡で見ることができ、興奮し嬉しかった。5月21日の英彦山登山で北西尾根から北岳方面で見た猛禽はハヤブサではなかったのだろうか。
2か所のオオヤマレンゲの花の蕾を確認し、花の開くころ楽しみに下山した。
(2017-06-01掲載)
三浦美代子 2017-05-07
福智山ダム登山口にはヤマフジと濃いピンク色のベニバナニシキウツギが綺麗に咲いていた。渓流に沿って山道を歩き、キビタキの声が響く。大塔の滝の冷気が汗ばんだ身体を冷やしてくれた。6合目でオウギカズラとホウチャクソウを見つけた。今年も咲いているのを見つけて嬉しかった。オオルリの声が響く。若葉の木々の先端にいないか探すが見つけられない。
荒宿荘につき筑豊山の会の方がバイオトイレと小屋の中の掃除に来ておられた。有難く使わせていただいた。山頂までの登りはヤマルリソウの花が多く咲いていた。山頂は黄砂の爲視界が悪い。上野越への分岐で可愛い白い花のニリンソウの群生があった。筑豊新道の下山道入口でセンダイムシクイの声がし、姿を少し見つける事ができ嬉しかった。谷を下り渓流のそばで一休みしていたら、ミソサザイが目の前の岩の苔をついばんでいるのを見つけた。目が可愛かった。
若葉の山道を歩き、小鳥の声を聴き、見つけ、心洗われた一日だった。
(2017-05-10掲載)
三浦美代子 2017-04-29/30
宮崎県日之影町にある夏木山と五葉岳と鹿納山に登った。夏木山は宮崎県日之影町と大分県宇目町の境に位置し、アケボノツツジの群生地で知られている。アケボノツツジは4月下旬から5月連休にかけ満開といわれ期待して登ったが、今年は花が1週間ほど遅いのか蕾か、咲いている木が少なかった。大吹登山口から登りはじめ、アセビ(馬酔木)の花が満開で、あちこちに群生していた。美しい樹肌のヒメシャラの森を通り、夏木山に向かう。ツクシシャクナゲも固い蕾で、アケボノツツジも咲いている木が何本かしかなかったが、淡いピンク色の花びらを少しでも見る事ができ嬉しかった。リュウキュウサンショウクイの声と飛ぶ姿を見た。夏木山山頂で休憩し、石灰岩質の山である五葉岳に登った。山頂か らの展望も素晴らしかった。お姫山、乙女山に登ったがここもアセビの木が多く、コバノミツバツツジが岩壁から綺麗な花をつけ咲いていた。五葉岳山頂直下から急坂の伐採地を通り、谷沿いにヤマシャクヤクの群生が見られたが蕾ばかりだった。鹿の食害被害の爲、苗木を植生し保全のためにネットが張り巡らされていた。
30日は鹿納坊主と呼ばれる岩峰を持つ鹿納山に登った。お化粧山登山口から谷沿いを登る。シジュウカラ、ミソサザイ、ゴジュウカラ、ヒガラの声が響く。アケボノツツジの花は少なく、ブナの大木がある三差路から鹿納山に向かう。コバノミツバツツジが美しく咲き、マンサクの花がまだ咲いているのに、ビックリした。2つの岩峰を巻き、岩場を登り鹿納山山頂に着いた。展望を楽しみ、往路を戻る。お化粧山を過ぎ谷沿いのヤマシャクヤクの花が開いてないか目を凝らしながら群生地を歩く。登山口近くで一輪の花が可愛い花びらを開いているのを見つけとても嬉しかった。アケボノツツジは早かったが楽しい2日間の山旅だった。
(2017-05-04掲載)
三浦美代子 2017-04-23
初夏を思わせるような青空と新緑に覆われた福智山だった。白糸の滝から八丁分岐林道までの登山道で、コバノミツバツツジの花が咲いていたのにビックリした。ピンクの美しい色の花びらに感激した。
福智山南小屋で初めて大島桜を見る事ができ、満開で美しかった。又、ヤマルリソウがあちこちに咲き乱れ可愛かった。山道はスミレの花も多く、ナガバタチツボスミレやシハイスミレ、かぐめ分かれ方面の尾根道は、ニオイタチツボスミレが多く見られ、黄色のミツバツチ グリも多く咲いていた。
ウグイスが絶えずさえずり、イワツバメが飛び回っていた。八丁分岐林道ではリュウキュウサンショウクイの声も聞かれた。キビタキは見られたが、オオルリの声は聞けなかった。花も鳥の声も楽しめた一日だった。
(2017-04-26掲載)
三浦美代子 2017-04-16
福岡県と佐賀県の境界にある井原山は花の名峰といわれている。洗谷のルートは、渓流沿いに登っていき、冷たい風が汗ばむ身体に気持ちがよい。苔むした岩や石が多く何度もこけそうになりながら登った。ミソサザイの声が谷間を鳴り響く。二段の滝の崖を登ったところにツクシショウジョウバカマの群生があったが花はほぼ終わっていた。ひっそり咲くホソバナコバイモをこのルートで初めて見つけて嬉しかった。谷のルートを間違え藪漕ぎし、ミヤコザサをかき分け登った。尾根に出るとウグイスの鳴き声が絶えず聞こえる。スミレが多く見られ、白いスミレが何だろうと思ってい たら、ナガバノスミレサイシンであった。初めて見る事ができた。又ネコノメソウの種類も多く、イワボタン(ミヤマネコノメソウ)、コガネネコノメソウ、シロバナネコノメソウ、ヤマネコノメソウ、タチネコノメソウ、を見る事ができた。ニリンソウの群生が見られ、イチリンソウを見つけた時はみんなで喜んだ。渓流のそばでトウゴクサバノオの花を教えてもらい、初めて見る事ができたので嬉しかった。後で写真を見ると、何か所かでトウゴクサバノオを見ていたことに気づいた。井原山は本当に花の宝庫だなあと思い、出会えたことに感謝した。
(2017-04-18掲載)
三浦美代子 2017-04-09
2日前のテレビで満開の虎尾桜が放映され是非この目で見たいと思い登った。直方にある福智山の虎尾桜はエドヒガンという種類の桜で、推定樹齢600年といわれている。一時は樹木の衰えがあったようだが、大事に保護され毎年素晴らしい姿を見せてくれている。登山口から歩いて30分ぐらいなので見物客も多く、濃いピンク色の桜の花がたわわに咲き誇っている美しい姿に私も感激した。
登山道では、サツマイナモリの白い花の群生ががあちこちに見られ、スミレもタチツボスミレ、エイザンスミレ、シハイスミレ、ニオイタチツボスミレ等を見る事ができた。
筑豊山の会主催で福智山山開きが荒宿荘で行われ、杵餅つきでついた餅でおいしいおぜんざいが登山客にふるまわれ美味しく頂いた。山頂はガスで覆われすぐ下山した。ウグイスやホオジロやソウシチョウの声がするが姿は見えない。林道ではキブシの花が満開に咲いていた。
虎尾桜から1,2週間後で咲くといわれている源平桜も、咲いているといわれ見に行ったが、やはり花は少なかった。平家桜は白っぽく、源氏桜は赤が強く見えた。午後からの虎尾桜をもう一度見たいと思い、ゆっくりその美しい姿を堪能した。
(2017-04-11掲載)
三浦美代子 2017-03-20
宗像市の里山の城山に久しぶりに登った。登りではまだ花が咲いていないなあと思いながらも、心地よい汗をかき急坂を登ったり下ったりしていた。エナガ、ヤマガラ、メジロ、コゲラの声がする。
下山時に登山口に近づいた山道のそばに、ムラサキケマン(紫華鬘)が咲いているのを見つけた。春一番の花ではないだろうか?嬉しかった。山道を歩きながら、このムラサキケマンの葉っぱが多くあり何の花が咲くだろうと思っていた。花が一面に咲くのが楽しみだ。
(2017-03-20掲載)
三浦美代子 2017-03-09
大分県のくじゅう連山でマンサク(満作)の花を見たいと思い佐渡窪に行った。まだ咲いていないでしょうという情報を聞きながらも、ひょっとしてと思い登った。周りの木々を眺めながら、黄色に咲いている花はないか目を凝らしながら登るが見つけられない。落ち葉の山道で、ミソサザイが2羽、、喧嘩しているのか交尾しようとしていたのか、羽をはばたかせていた。2羽が追いかけるようにして飛んでいった。初めて見る事ができ幸運だった。霜柱や一部雪が凍結している山道を用心深く登る。昔は牛馬で法華院へ生活物資を運搬した道で登りきった所に鍋割峠がある。そこから下ると佐渡窪の湿原に出る。ここの木道から見る春萌えの山々も優しい色合いで好きな風景だ。周りの木々の中でわずかに黄色にみえる。双眼鏡でマンサクの花を見つけた時は大喜びだった。咲いてくれていたと嬉しかった。小雪も舞い寒さも忘れ写真を撮った。下山時にも太陽に照らされ花が開いたのか何本かマンサクの花を見つける事ができた。又、岩についている苔をついばむゴジュウカラを見た。苔についている虫をついばんでいたのだろうか?くじゅうの春の息吹を感じた一日だった。
マンサク(満作):早春、葉の出る前に黄色の花をつける。花弁は紙細工のような線形で4枚、萼片は暗赤紫色。和名は早春の山中で他の木より早く「まず咲く」からの転訛説と、「豊年満作」からの両説がある。(「樹木見分けのポイント図鑑」講談社)
(2017-03-11掲載)
三浦美代子 2017-02-28
広塚氏の英彦山の生息調査に同行した。霜柱と残雪がわずかに残り、谷間をミソサザイのさえずりが響き渡り姿を見せてくれた。籠水峠で30分の定点調査で休もうとした時、広塚氏の大声と共に、黒い大きな群れが前方の岩壁から飛んできた。100羽はいただろうか?お腹が白く尾が短く見えアッという間に姿を消した。ハギマシコではないか!という興奮した広塚氏の声。又再び群れが飛んできて岩壁の藪に入った。双眼鏡で目を凝らしてみる。太陽のせいかピンク色に見えた。ベニマシコだろうか?カメラのズームでハギマシコで間違いないという声。興奮して双眼鏡でその姿を追いかける。崖の向うから姿を現しては消える。初めてハギマシコの大群に出会えた。なんと幸運なことか。又、クマタカが何かをつかんでいる姿も見る事ができた。もう一度ハギマシコの大群が現れないかと、後ろ髪をひかれる思いでその場を去った。山頂の中岳休憩所の裏にあるマンサクは多くの蕾を付け開花が楽しみだ。今日はハギマシコの大群に出会えて最高に幸せだった。
(2017-03-02掲載)
三浦美代子 2017-02-21
春の花が何か芽吹いてないかと思い福智山に登った。鳥の声も少なく川のせせらぎのみ聞こえる。大塔分れから、急登で岩場が多い筑豊新道を登る。このルートの大きな滝は凍り見事なつららの造形美を作り出す。今年も2回凍ったそうだ。今日は水が流れていた。コショウノキに白い花をつけていた。去年の2月10日に同じ場所で同じ木のコショウノキの花の写真(写真12,13)と見比べると、今年は開花が遅いようだ。山頂まで何の花も芽吹いてなかった。山頂では風が冷たく−3℃で霜柱が覆っていた。山頂から平尾台を見ると野焼き(2月18日)のあとだろう黒く見えた。3週間後ぐらいから草花が芽吹いてくるという。楽しみだ。大塔分れからの林の中でコゲラが飛び回っていた。
コショウ ノキ:ジンチョウゲ科 花 1〜4月 花は白色で外側には細毛があり、実は初夏に熟し柔らかく橙赤色になる。かむと非常に辛いためコショウの名がついた。(「九州の花図鑑」益村 聖、海鳥社)
(2017-02-22掲載)
三浦美代子 2017-02-14
2月13日の探鳥会には参加できなかったので、友人と初めて瀬板の森公園に行った。歩きやすい公園で小鳥たちも多く又近くまで寄ってくるのには驚かされた。シロハラはあちこ ちで姿を見せ、ソウシチョウが次から次へと飛んできてすぐ間近で餌をついばんでいるのには驚いた。誰かが餌付けをしているらしいと常連の方が教えてくれた。不自然だとは思ったがソウシチョウの可愛さと美しさには感激した。しかしすぐそばで猫が小鳥たちをソット狙っていた。オシドリが木の枝にとまっている所を何とか確認でき、帰りのコースで泳いでいる姿を見る事ができとても嬉しかった。なんと美しい色合いのオシドリだろうか!しばらく追いかけ見とれた。是非又来たいと思った。
(2017-02-15掲載)
三浦美代子 2017-02-12
2,3日前からの豪雪のニュースで、雪の英彦山に是非登りたいと思っていた。期待通りに雪は深く、キラキラと輝く雪の世界に感激するばかりであった。一本杉を越え、崖をよじ登るルートを、元気に復活されたH氏がラッセルされ、腰まである雪をかき分け登る体験は、あとから続く私も初めてであり貴重な経験だった。青空に映える樹氷を見れた喜びをかみしめながら歩いた。普通の樹木が雪化粧でこんなにまで美しく姿をかえる。まさに自然の造形美である。素敵だね!帰りたくない!と感激の声があちこちから聞こえた。山頂の中岳休憩所も登山客で多く、英彦山の人気がわかる。残念ながら鳥の声や姿はほとんど見られなかった。北西尾根のルートも素晴らしい雪景色で、青空に映える雪の白さ の輝きのせいか、写真が一番強く絞っても白飛びしてうまく撮れなかった。脳裏にこの美しさを焼き付け、また出会えることを願いながら下山した。
(2017-02-15掲載)
三浦美代子 2017-01-28
1月23日に豪雪が降り、英彦山も50pぐらい積もったという(豊前坊の住職さんの話)。豊前坊駐車場もかき寄せられていた雪が積もっていた。樹氷を期待して登ったが、ここ2,3日の好天気で残っていなかった。しかし、残雪が日に照らされ、キラキラ光り美しく、雲海に浮かぶ由布岳、くじゅう連山、涅槃象の姿に感激した。
ゴジュウカラ、コゲラ、ヤマガラの声が響き、コゲラがよく飛び回る。ハシブトガラスが飛んできて、小鳥たちが逃げてしまった。英彦山山頂では気温も上がり、14℃でお昼寝をしたくなるぐらいだ。若者たちがきて可愛い雪だるまを作って楽しんでいた。
北西尾根でウソにまた出会えないかとゆっくり探すが声もしなかった。前回のウソはリョウブの実を食べていたようだ。バードラ インを過ぎ、イイギリの赤い実がたわわにぶら下がっていたが、小鳥の姿はなかった。(写真の*は三浦博嗣氏の撮影したもので承諾を得ています)
(2017-01-29掲載)
三浦美代子(一部撮影:三浦博嗣) 2017-01-17
今年初めて英彦山に登った。2日前にはこの冬一番の寒気が流れ込み、日本海側を中心に広範囲で大雪に見舞われた。九州はそれほど積雪はなかったが、英彦山はどれだけの雪があるだろうかと期待して登った。
豊前坊までは道路がやはりアイスバーンになっていた。アイゼンをはめ登り始めた。山の積雪は5〜10cmぐらいだが、北岳周辺までは樹氷が青空にキラキラ光り美しかった。しかし、太陽の光で解け始めてもいた。樹氷のエビノシッポができる前段階だろうか、針のような樹氷がついているのを見つけ、その美しさに感激した。
北岳から中岳までの尾根では、ゴジュウカラ、コゲラ、ヤマガラが多く聞かれ、楽しませてくれた。又、北西尾根に入り急坂に下りる手前で、ウソ4羽が木の実をついばんでいる所を見つけた時は、嬉しかった。今回は鳥達に多く出会う事ができ、又美しい樹氷も見る事ができ、最高だった。(写真の*は三浦博嗣氏が撮影したもので了解を得ています)
(2017-01-18掲載)
三浦美代子(一部撮影:三浦博嗣) 2017-01-06,12
宗像市は福岡市と北九州市の中間に位置しベッドタウンといえる。私の家の周りは田畑に囲まれ、釣川の支流の小さな川が流れている。近くに里山の許斐山(276m)や城山(365m)がある。
今年に入り、1月6日(写真01〜04)は、自宅から許斐山まで歩き登ってきた。その時、朝野公園でムクドリが5〜6羽木の実をついばんでいる姿を見つけた。許斐山では鳥は少なかった。1月12日(写真05〜10)は、自宅近辺を散歩している時に出会った鳥達である。
シロハラは藪の中で土を掘り起こしていると思ったら、急に目に前の木の枝にとまってふっくらとした姿を見せてくれた。小さな川では、クサシギを1羽みつけ、コサギとアオサギが同じポーズでいるのも面白かった。カワセミを残念ながら私は見る事ができなかったが、きれいな緑色を見せ飛んでいたらしい。(三浦博嗣氏の写真は了解を得ています。)
観察した鳥:
(2017-01-12掲載)
三浦美代子 2017-01-09
昨夜の天気予報と早朝の雨で山登りを諦めていたが、8時過ぎ頃、雲の隙間から青空が見え始めると、いてもたってもおられなく、今年初登山の福智山に登った。
白糸の滝は昨日の雨のせいか水量が多い。鳥の声や姿が少なく感じられ、八丁の急登をゆっくり登る。かわいいヤブコウジの赤い実が多く目に付いた。ヤブコウジの赤い実は正月の飾りにも使われてきたという。ツルシキミも花の蕾を付けていた。
尾根に出ると身を刺すような冷たい風が強くふいていた。山頂では-1.5℃の寒さで風も強い。重く垂れさがった雲と見渡せる山脈を見て、早々に荒宿荘にて昼食をとり体を温めた。上野越へのルートでも鳥の声は少なかったが、気持ち良く山道を歩く事ができ心洗われた。
(2017-01-10掲載)
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