目次
三浦美代子 2019-12-03
広塚忠夫氏お誘いの英彦山野鳥生育調査(モニタリング1000)に参加して英彦山に登った。
駐車場に着いた時は-1℃で冷え込んでいたが、雪はなかった。登り始めて、岩のコケや落ち葉についている雪を見て、びっくりしながら、熔岩の壁に着いた時、見事なつららができているのを見て感激した。周りの木々にうっすら霧氷ができているのを見て、予想さえしてなかったので嬉しかった。
小雪が降り始め、ガスがかかって視界は悪く、鳥の声もほとんど聞こえなかった。北岳のブナ林で樹氷を見ることができ、英彦山の初雪と初樹氷を見ることができたことに感激した。
私一人だけ、中岳山頂まで登らせてもらい、急に地面から飛び立った小鳥3羽を見つけた。、樹木の枝に寒そうにとまっていて、写真で確認後、ミヤマホオジロとわかった。中岳山頂はガスに覆われ寒々としてだれ一人もいなかった。避難小屋の温度計は-3℃であった。
急いでおり、北岳・中岳ブナ林中間点で長く観察されて身体の芯まで冷え切ったお二人に感謝し、北岳で小雪が降る中で昼食をとった。
下山の一本杉でイカルを見つけることができ、無事に下山した。
朝8時に豊前坊駐車場に着いた時に、RKBテレビカメラマンがおられ、英彦山の撮影に来られていた。私達の出発の様子に、カメラを向けられていた。
その日の18時30分頃のRKB放送龍山さん司会の天気予報の番組で私達の映像が映し出されていたので、ビックリした。
(2019-12-05掲載)
三浦美代子 2019-11-15
鷹ノ巣三峰は霊峰英彦山の周辺にあり、薬師林道から入ったところに登山口がある。
11月12日に裏英彦を登られた広塚氏が、紅葉は峠を越えていたと英彦山の四季に載せられていたので、鷹ノ巣山の紅葉はどうだろうかと、思い登った。
朝は肌寒かったが、ヒナウチワカエデ、ダンコウバイ、タカノツメの紅葉した木々が多く見られた。急な登りや岩肌の下りに緊張しながらも、太陽に照らされたドウダンツツジやマユミの赤や黄色やオレンジ色の紅葉の木々の美しさにみんなで感激した。特に下山ルートの巻き道の紅葉が素晴らしかった。
アトリの群れがとぶのを何回か見つけ、下りでは落ち葉に群がるアトリも見ることができ幸運であった。枝にとまっているマヒワも見ることができた。又、英彦山にもあるという珍しいツメレンゲ(爪蓮華)らしきものも見つけた。
歩いた距離は3,7kmだったが、スリルな岩登りと、素晴らしい紅葉も充分楽しめた一日だった。
(2019-11-17掲載)
三浦美代子 2019-11-09
鹿嵐山は大分県中津市本耶馬溪町の東に位置し、宇佐市院内町に接している。今回、九州百名山の一つでもあり、山の仲間達6名で登った。
第一登山口から急な傾斜の山道が続き、尾根近くにタカノツメの黄葉が多く見られ、雌岳についた。周りが樹木で囲まれていて視界が悪い。急坂を下り雄岳の登りでは、コハウチワカエデやイタヤカエデの紅葉が美しい。途中でツクシシャクナゲの木々もあった。鹿嵐山(雄岳)に着くと周りの眺めが素晴らしかった。その後、急傾斜の杉林をロープを伝わって用心しながら下りる。シラヤマギクやヤクシソウの花々が見られた。やせ尾根の道をすぎると、浸食作用が造りだした奇岩、奇峰の「地蔵峠の景」が目の前に現れ、ビックリ。里山でこのような風景が見られるとは。万里の長城にもたとえられる奇岩といくらか紅葉した山々の風景は素晴らしかった。奇岩に沢山ついているのはイワヒバ(別名イワマツ)と教わった。地蔵峠から下りるとヤマハッカやツクシアザミ等が見られた。ツクシシャクナゲの咲くころに又登りに来たい山だなあと思った。
(2019-11-11掲載)
三浦美代子 2019-11-03
初めて島根県のほぼ中央部にある三瓶山に5人で登った。三瓶山は室内という火口原を囲んで、環状に4つのピークがあり、山麓の西の原と東の原は草原が広がり、北の原と室内には自然林が広がる美しい名峰といわれている。
私達は前日に北の原キャンプ場に宿泊し、東の原登山口から登った。お天気はどんより曇っていて、三瓶観光リフトと並行する登山道を歩いた。
アキノキリンソウ、サイヨウシャジン、カワラナデシコもまだ咲いていた。リュウノウギク(竜脳菊)が綺麗にあちこちで咲いていた。自然林が多く、ウリハダカエデやホツツジ(穂躑躅)の紅葉が美しかった。メジロの群れを見たり、シジュウカラの声も聞かれた。
アンテナ群がみられる女三瓶山に着き、孫三瓶山、子三瓶山、山頂がガスに覆われている男三瓶山が見渡せた。大平山から振り返った女三瓶山の紅葉が美しかった。孫三瓶山までは、ミズナラ、クヌギの木々が多く見られた。子三瓶山への下りから小雨が振出しガスで何も見渡せなくなった。キクバヤマボクチ(菊葉山火口)を見つけた時は初めて見た花で、ハバヤマボクチ(葉場山火口)に似ていると思った。
急坂をロープを使って登り、男三瓶山頂に着いた。残念ながらガスがかかり周りの視界は全く見えなかった。天気が良ければ360度の展望、日本海、中国山地の山々(伯耆大山)などが見渡せるという。マツムシソウ(松虫草)の花を見つけた時は嬉しかった。昼食を取り下山した。
花は終わりかけていたが、ホソバノヤマハハコ(細葉の山母子)の群生が多く見られた。山の斜面の紅葉が美しかった。西の原の草原ではウメバチソウ、ヤマラッキョウの花が見られた。この西の原は春先に火入れが行われ、沢山の草花が見られるという。振り返って男三瓶山の姿を見、ススキに覆われた草原を歩きながら、是非もう一度登りたい山だなあと思った。
(2019-11-08掲載)
三浦美代子 2019-10-20
大分県のくじゅう連山で一番に紅葉が始まるという、大船山の山頂にある御池目指して登った。
大船林道ではまだ紅葉が始まったばかりで、シラキの紅葉が美しかった。坊ガツルはススキの草原がたなびき、リンドウ(竜胆)の花があちこち見られた。大船山の登山道では、コミネカエデやウリハダカエデ(瓜膚楓)の紅葉が見られた。段原近くから見上げる大船山の紅葉にビックリ。大船山の斜面も一面にオレンジ色や赤に染まり美しかった。山頂に着き御池まで下りその色とりどりの美しさと湖面に映る紅葉の美しさにまでみんなで感動の声をあげた。
10月14日に登った時はほとんど紅葉はなく、6日間でこんなにも美しく変化するとはビックリであった。(写真32,33)。美しい紅葉を見られたことに感謝しつつ下山した。
(2019-10-21掲載)
三浦美代子 2019-09-29
天気予報は曇り一時雨、歩行距離約20kmの経読林道の調査、覚悟して参加しました。お天気は晴れのち曇り一時雨で気温20℃、蒸し暑く汗が噴き出ました。林道は倒木が多く、うっすら紅葉し始めていました。
花はサンインヤマトリカブト(山陰山鳥兜)が沢山咲いていて楽しませてくれました。鳥の声は、カケス、アオゲラ、ヒガラの声が何度も響きオオアカゲラの声も聞かれました。ヤマドリのホロウチの音を宮本さんに教えて頂き、初めて聞きました。サシバとヒヨドリの渡りも見ることができ、ラッキーでした。トラツグミかクロツグミか識別わからず、有本さんの写真のおかげで、マミジロとわかりました。
石ころが多く歩きづらい長い林道調査でしたが、楽しい会話をしながら、16時過ぎには戻ることができホッとしました。広塚さん、皆様お疲れ様でした。
(2019-10-01掲載)
三浦美代子 2019-09-10
由布岳は大分県由布院盆地の秀峰で、双耳峰(東峰、西峰)として有名な山である。孫を連れて正面登山道から3人で登った。
樹林帯に入り、休憩していると遠くにメスジカが見えたが段々近づいてきた。ビックリ! 英彦山で出会う鹿はすぐ逃げるのに、この鹿は人馴れしているようで、餌付けされたのだろうか?
合野越をすぎジグザグ道を歩くが、風がなく汗が噴き出る。鳥の声は少なく、ソウシチョウばかり。花はイヨフウロ(伊代風露)、ツクシアザミ(筑紫薊)、ママコナ(飯子菜)を見つけた。マタエの分岐近くでホソバノヤマハハコ(細葉の山母子)が綺麗に咲いていた。マタエから岩場の鎖場のスリルを味わいながら孫と共に西峰に登った。西峰まで花も多く、シオガマギク(塩竈菊)、アキノキリンソウ(秋の麒麟草)、ホクトアザミ、フクオウソウ(福翁草)を見つけ楽しんだ。
マタエに戻り東峰に登る時には、ガスが上がってきて風が吹き冷気が気持ちがよかった。しかし山頂では虫が多くカメムシが飛んできて困った。小雨がぱらつき急いで昼食を食べ、下山した。
樹皮を食べられた、ビョウブの樹肌が目立った。やはり鹿の被害だろう。
由布岳は秋の花が咲き始めていることを感じながら下山した。
(2019-09-12掲載)
三浦美代子 2019-08-19
8月の平尾台自然観察会事前調査の爲、4人で観察した。
7時から歩き始め、ノヒメユリ(野姫百合)やメマツヨイグサ(雌待宵草)等花が沢山咲いていた。ハギもメドハギ(目処萩)、ネコハギ(猫萩)、マキエハギ(蒔絵萩)、ヒメノハギ(姫野萩)等観察出来た。ナンバンギセル(南蛮煙管)はまだ蕾であった。
広谷湿原に着くころから小雨が降り始めたが、期待のサギソウ(鷺草)を近くで見ることもでき嬉しかった。離れたところでホザキノミミカキグサ(穂咲の耳掻草)も見ることができた。
雨具を着ての散策はサウナに入っているかのようであったが、何時の季節も花を楽しめる平尾台の素晴らしさも実感した。
(2019-08-21掲載)
三浦美代子 2019-08-17
久し振りに福智山のナツエビネ(夏海老根)を求めて山に登った。
渓流沿いの山道は冷気が感じられ、汗をかいた体には気持ちがよい。出合う登山客に、ナツエビネ(夏海老根)の情報を聞くが、今年は少ないという。なぜだろうか?いつもの場所にナツエビネ(夏海老根)を見つけた時はホッとした。しかし株も少なかった。周辺を探したが花がまだ咲いていない株もあった。盗掘か?イノシシか?妖精のような花の姿に見惚れながら、大事に育って増えてほしいと願った。
ホッテ分れから登ると谷沿いからの風が心地よかった。鈴ヶ岩屋周辺はコバギボウシ(小葉擬宝珠)、ナガサキオトギリ(長崎弟切)、カワラナデシコ(河原撫子)、ホソバノヤマハハコ(細葉の山母子)の花が見られた。昨年はヒゴタイが見られたが今年はなかった。やはり、誰かが植えたものだったのだろうか?
福智山山頂は30℃と暑かったが、吹く風が気持ち良かった。ツバメが飛び回っていた。下山時にはクロツグミの美しい声が聞かれ楽しみながら歩いた。
(2019-08-19掲載)
三浦美代子 2019-08-07
8月5日から8月8日まで孫達3人連れて北海道旅行を楽しんできた。
8月7日大雪山旭岳ロープウェイに乗り、姿見の池から眺める、北海道の最高峰である旭岳を見せたく計画した。
残念ながら重い雲が垂れ下がり、旭岳はガスに覆われその姿は見られなかった。姿見の池自然探勝路は少し肌寒いほどで気持ち良く歩けた。白煙を上げる噴気口が見られ、色々な高山植物も観察できた。
チングルマの花と果実やミヤマアキノキリンソウの群生が見られ、綺麗だった。コマクサ(駒草)を2株見つけた時は嬉しかった。
姿見の池を過ぎ戻る時、ハイマツの草原で鳥が飛ぶ姿を見つけ、なんとギンザンマシコ♂と♀が飛び回り近づいてきたのだ。嬉しく興奮して写真を撮り続けるが、人馴れしているのか登山客が通っても、逃げることはなかった。旭岳のこの辺りはもギンザンマシコの観察地としてバーダー達が集う場所のせいかもしれない。こんなに近くで観察が出来ラッキーだった。博嗣さんはホシガラスを観察できたらしい。
黒岳から旭岳まで縦走してきた女性の登山グループとも会い羨ましかった。旭岳の高山地帯は特別天然記念物に指定されていてこれからも大事に守られてほしいと思った。
(2019-08-11掲載)
三浦美代子 2019-07-26
古処山自然観察会の事前調査で3人で登った。
今の時期の大目当ての花は、オオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)であった。しかし、どういうわけか例年群生している場所にオオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)はほとんど咲いてなかった。嘉穂アルプスを守る会の方に偶然にお会いし、その方の話では、花が咲き終わった後、葉が生い茂るのに今年は葉も出てこなかったという。原因はわからないという。来年はオレンジ色に染まるオオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)の群生を是非見せてほしいと願った。
ニシキキンカメムシは探しきれなかったが、ベニシュスラン(紅繻子蘭)を沢山見つけた時は大感激!苔の中で小さく上品に淡紅色で咲いている姿は神々しくも見えた。これからも大事に育ってほしいと思った。シギンカラマツ(紫銀唐松)、ギンバイソウ(銀梅草)なども見つけ古処山の素晴らしさを感じた。
(2019-07-28掲載)
三浦美代子 2019-07-15
久し振りに直方市にある福智山に登った。曇っていたが蒸し暑く汗が噴き出て急登の森林帯を登る。意外とアブや虫が少なく助かった。
森林帯を抜け出ると視野が開け風が吹き抜け気持ちが良かった。八丁の上りの草原の中にヤブカンゾウ(藪萱草)の群生を初めて見つけた。ホトトギス、ホオジロ、ウグイスの鳴き声が響く。ホオジロを枝の先に見つけた。山頂近くでカキラン(柿蘭)の群生があり満開であったが花が小さいように思えた。
山頂では風が吹き気持ち良いが汗をかいている爲少し寒いぐらいだ。福智南小屋に行くと植えられていた紫陽花の花が咲き、違和感を覚える。山頂直下の迂回路を歩くと、アカショウマ(赤升麻)が多く咲き美しかった。ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)の花が一輪咲いていて嬉しかった。
突然、林の中で、ソウシチョウの警戒音が響き、ソウシチョウが何羽も枝から枝へ飛び回っていた。以前でも山頂近くで群れに遭遇したことがあった。下山時にクロツグミの声もきかれた。白雲ラインの岩の多いところを下っていると突然、うり坊が目の前を横切って逃げ去った。その後、親の猪が走ってきてとまり、こちらに向かってきそうな気配がしたが逃げ去ってくれてホッとした。ビックリ!
このルートに咲いていたオオバノトンボソウの花を探したがなく、株のみが残っていてホッとした。
(2019-07-17掲載)
三浦美代子 2019-07-03
岡山県倉敷市の実家に帰省した時に吉備中央町のブッポウソウを見に行った。
「ブッポウソウ保護フォーラム 2019 in 吉備中央町 2019-07-14/15」開催予定地で、吉備中央町役場に情報を得て、お勧めの観察地、横山様に行った。
岡山自動車道の賀陽ICを下り、山村を抜け狭い山道を上り詰め水田の広がる所に横山様があった。面白い名前だなあと思っていたが、「腰痛の地尊・横山様」という事でお参りした。
そこにはブッポウソウの巣箱のライブ映像があり、5羽のヒナが映し出されていた。裏には観察場所が2ヶ所あり、三脚と大きなレンズで撮影するバーダ―達がたくさんいた。
ヒノキ林の前の大きな樹の枝にブッポウソウがとまり、飛んでいる虫を捕まえては、電柱にかけられた巣箱の雛たちに餌を運ぶ姿が何度も見られました。美しい青い羽根で飛び回るブッポウソウを私は初めて見ることができ感激した。枝から飛び立ち、虫を捕まえ枝に戻り、又、巣箱に何度も虫を運ぶ。たまには虫を捕まえ、自分で食べている姿も見られ面白かった。
近くの電柱に、ノスリがとまっていた時には、ブッポウソウ2羽が、ノスリに攻撃する姿も見られた。目の前をサッと、カワセミが飛んでいったり、キビタキの声もきかれた。
ここは自然豊かな素晴らしい環境で、これからも大事にブッポウソウが守られ増えていってほしいなあと思った。
(2019-07-10掲載)
本記事には、珍鳥(ブッポウソウ)および営巣シーンが含まれています。「くまたか」では「ご投稿の方へ\掲載できない情報・投稿」で、「種や個体の保護・保存のため公開できない情報」、「周辺迷惑やマナー違反」により制限項目を設け、該当する場合は、ご意見相談室(「くまたか」管理機関)において掲載の可否を審議しています。
岡山県のブッポウソウは、隠蔽より、広く知らしめ公開の場で保護する方法により成功しています。そのため繁殖の場所や状況が既に広く知られており、岡山県支部、自治体等の現地団体は、観察・撮影を厳しく管理・制御しています。本記事取材は、現地保護サイド提供の適正な機会・方法によっており、ご意見相談室は本記事の公開を許容することによって、ブッポウソウに悪影響を与えたり、周辺迷惑に加担することにはならないと判断しました。
なお本件は状況的に稀なケースであり、「くまたか」は決して営巣状態の観察や撮影、人の集中を招く珍鳥情報の不適切な公開を推奨するものではありません。こうした干渉は、たとえ距離をとっても悪影響を排除できません。野鳥は視力・聴力に優れており、敏感に環境の異変を察知し、繁殖の場合には営巣放棄に至る可能性さえあります。天敵を招き寄せるかもしれません。珍鳥情報の公開は、撮影・観察家の集中を招き、ひいては当の野鳥に不自然で過大なストレスを与え、さらには周辺地域住民への迷惑となります。無責任・自己中の繁殖妨害、迷惑「写真屋」とならないよう、じゅうぶん注意したいものです。
「くまたか」は、情報の公開について教条的な断定に陥ることなく、個別的・具体的な判断により、野鳥保護、周辺迷惑への回避に努めます。
(ご意見相談室 2019-07-10)
三浦美代子 2019-06-17
オオヤマレンゲ(大山蓮華)を見たくて英彦山に登った際に、出会った鳥の写真(「英彦山のオオヤマレンゲ写真(24)モズ)を識別された広塚氏から、”チゴモズ♀”ではないかとご指摘がありました。
写真が鮮明ではありませんでしたが、H氏に確認後、”チゴモズ♀成鳥”とお墨付き頂きました。
鳥の声は聞かれなかったのですが、英彦山中岳山頂から行者堂への下山の途中の山道(@iy53t)で、高い木の枝に鳥がとまっているのを見つけ、撮った写真でした。
チゴモズは、希少種と言う事で嬉しく思い掲載しました。
チゴモズ
頭が青灰色、翼に白斑がなく、過眼線は黒いが雌には白色部がある。下面は白くて、雌では胸側から脇に褐色の横班がある (「フィールドガイド日本の野鳥」より引用)
季節・分布:夏鳥。本州中部以北。それより南では旅鳥。環境:平地から山地の疎林内の開けた場所(「日本の野鳥 フィールド図鑑」より引用)(筆者)
掲載までの経緯(日本野鳥の会筑豊支部\ご意見相談室)
2019-06-21「英彦山のオオヤマレンゲ」中の写真(24)がチゴモズと判明したので、希少種であることからご意見相談室にて審議し、20日間の猶予期間後掲載することとしました(観察者・カメラマン集中による同個体への悪影響、周辺迷等惑懸念)。しかし、事後、広塚忠夫氏による詳細な現地調査が行われたものの存在が確認できなかったため、本会ご意見相談室会議にて、すでに移動したものと思われるとの意見が出されました。これを受け、猶予期間を短縮、2019-06-27掲載となりました。
(2019-06-27掲載)
三浦美代子 2019-06-17
英彦山にオオヤマレンゲ(大山蓮華)の花を見たいと思い、一人で登った。
オオヤマレンゲ(大山蓮華)は福岡県の希少野生生物で、英彦山地の稜線部にごくまれに生えるモクレン科で落葉低木である。(福岡県レッドデータブックより引用)。
高住神社のM氏から、前日の日曜日には観光バスが2台も来てオオヤマレンゲ(大山蓮華)目当ての登山客で賑わったと話を聞いた。溶岩の壁のオオヤマレンゲの花の蕾が今年は少ないといわれたが、甘い香りの白い花を見つけた時は嬉しかった。
白い花は下向きか横向きに咲き、花の内側の花糸は淡赤色で、葯が淡黄緑色。(「樹に咲く花」より引用)。清楚な美しい花である。行者堂にもあるオオヤマレンゲ(大山蓮華)は多くの花をつけていて楽しませてくれた。大事に守っていきたい樹である。山頂ではヒコサンヒメシャラ(英彦山姫沙羅)が綺麗に咲いていた。木の側にはネットが新たに張り巡らされていて植物が保護されていた。エゴノキ、タンナサワフタギ(耽羅沢蓋木)も白い花を多く咲かせていた。
望雲台に登った時、目の前の枯れ木の先にとまっているオオルリを見つけた時は嬉しく興奮した。北岳から中岳への稜線では、ゴジュウカラ、アオゲラ、ツツドリの声が響き、行者堂までの下山道でも、モズ、ガビチョウを見つけた。英彦山は樹木の花も鳥も多く、素晴らしさを再確認した。
(2019-06-21掲載)
三浦美代子 2019-06-08
山口県の山友の案内で、山口市秋穂の大海山と勘十郎岳の縦走を楽しんできた。里山の低山であるが登りやすいように整備され、又、急登や多くの奇岩があり楽しめた。展望所も多く、瀬戸内海が美しく見渡され九州の姫島まで見られた。休憩所では多くの手作りの椅子が用意されほのぼのしたものを感じた。山道の多くの奇岩につけられたネーミングも面白く楽しめた。
樹木は、ヤマツツジ(山躑躅)やモチツツジ(黐躑躅)が咲き、ネズミモチ(鼠黐)、テイカカズラ(定家葛)が多く咲いていた。樹木には樹名と説明が書かれ参考になった。シュンラン(春蘭)がまだ咲いていて、何か所で大事に保護されていた。オカトラノオ(岡虎の尾)も多く咲いていた。登山口からホトトギスやウグイスの声が聞かれ、オオルリ、キビタキも聞かれた。エメラルドグリーンに輝く癒しの池ではカルガモが飛んできて、空にはトビも飛んでいた。
山口県は低山が多いらしいが、充分山の魅力が多くあり、これからも機会があれば楽しみたいと思った。
(2019-06-10掲載)
三浦美代子 2019-06-01
今年もくじゅう連山(大分県)のミヤマキリシマ(深山霧島)を見たいと思い登った。昨年は開花が早かったので5月27日の平治岳はミヤマキリシマのピンク色に染まり美しかった。
今年は少し遅いという情報を聞き、6月1日に扇ヶ鼻、2日に平治岳に登った。扇ヶ鼻は赤川登山口から登り高度の低いところではミヤマキリシマは満開で美しかった。扇ヶ鼻山頂ではミヤマキリシマはほとんど蕾が多く残念だった。
久住山山頂では登山客も多く大阪からの団体客で賑わっていた。下山しているとコマドリの声が聞かれ嬉しかった。又イワカガミ(岩鏡)も多く咲いていて楽しませてくれた。
6月2日は朝から小雨が降り吉部登山口から登った。美しい緑の渓谷沿いにミソサザイ、クロツグミ、オオルリ、キビタキの声が色々聞かれ楽しみながら登った。
坊がつるではジュウイチ、カッコウの声がし、ホオジロ、ホオアカが飛び回っていた。坊がつるから眺める平治岳山頂が、ピンク色に染まっていたので心躍らせ、大戸越に向かった。
平治岳のミヤマキリシマは5分か7分咲きだろうか、多くの登山客から綺麗だねえと感動の声があちこちから聞かれた。私も今年も平治岳の美しいミヤマキリシマを見ることができ嬉しかった。しかし、ノリウツギが大きく成長し、ミヤマキリシマが影をひそめて咲いている姿も見られ、自然界の競争の厳しさを感じた。
次世代の人達にも平治岳のミヤマキリシマに染まった素晴らしい姿が見られるように、ミヤマキリシマを守っていってほしいと思った。
(2019-06-06掲載)
三浦美代子 2019-05-26
由布岳は大分県由布院盆地の秀峰で豊後富士の愛称で親しまれ、東峰と西峰の双耳峰である。今回は東登山口から東峰、西峰を登り、お鉢めぐりをして、再度東峰に登り正面登山口に下りた。
東登山口からは急勾配の登りを経て岩峰をよじ登り東峰に着いた。山頂では登山客も多かった。ミヤマキリシマ(深山霧島)の花がところどころで美しく咲いており、高度が高くなるほど蕾が多かった。昨年と比べると花の時期が遅く感じられた。
西峰への絶壁を鎖で登っている時、高い岩峰で尾を立てしきりに囀るミソサザイを見つけた。写真を撮りたいと思ったら飛び立った後だった。西峰山頂に着き、28℃の暑さで汗が噴き出ていたが、新飼さんのサプライズでスイカをみんなで美味しく頂いた。
お鉢巡りを緊張しながら登っている時、綺麗に咲いているイワカガミ(岩鏡)を岩場に沢山見つけた時は嬉しかった。常緑の多年草で葉が茶色の光沢があり、淡紅色の花も美しかった。再度東峰に登り、マタエから正面登山道の下りで、、バイカイカリソウ(梅花碇草)(5月23日に宮本秀美さんが見つけた花)を見つけた時は嬉しかった。よくこんな小さな白い花に彼女が気付いたものだと感心した。お陰様で私も初めて見ることができた。
合野越で栃木県からのツアーの登山客の団体と会い、由布岳も知名度の高さを感じた。この日は北海道で39.5℃の猛暑日であった。山頂で30℃であったが、汗をかき気持ちの良い山登りを楽しめた。
(2019-05-29掲載)
三浦美代子 2019-05-10
広塚氏の呼びかけで野鳥生育調査の爲、経読林道に6時集合で出発した。
私達二人はきちんとルートを確認していなかった爲、経読林道から一ノ岳、犬ヶ岳山頂に登ってしまった。
犬ヶ岳に登るのは10何年振りで楽しみにしていた。犬ヶ岳のツクシシャクナゲは裏年といわれていたが、まだ綺麗に花が咲き残っていて、蕾もあり楽しめた。ツクシシャクナゲが多く自生しており、是非多くの花が咲いている時に来てみたいと思った。
新緑が輝き、多くの鳥の声もきかれ、ジュウイチ、トラツグミ、クロツグミ、アカショウビンの声に喜んだ。大竿峠から経読林道におりる谷沿いに、コマドリが聞かれるという標識があったが、コマドリの声はしなかった。
活動距離 16.0km 林道歩きはきついなあと感じた。
(2019-05-14掲載)
三浦美代子 2019-05-04
涌蓋山はくじゅう連山の西の端に位置し、玖珠冨士や小国冨士と呼ばれている(大分県/熊本県)。涌蓋山の主要な登山ルートは3本あり、八丁原ルートが一番長い。
登り始めからキスミレを見つけた時は嬉しかった。ホオアカも近くの枝にとまってくれた。シロドウダンが多く植樹されて花が満開であった。
みそこぶし山までもキスミレやハルリンドウ、フモトスミレもあちこちで咲いていて嬉しかった。みそこぶし山山頂では一本の小さなミヤマキリシマが早くも綺麗に咲いていて驚いた。目の前に涌蓋山が見え大草原の中を歩き、涌蓋越についた。コバノミツバツツジが鮮やかな色合いで綺麗に咲いていた。
ここから女岳までの急登を登り、やっと涌蓋山山頂についた。広々とした山頂で友人の手作りの美味しい弁当を食べ、目の前の雄大なくじゅう連山を見渡し至福のひとときを味わった。
(2019-05-07掲載)
三浦美代子 2019-05-03
大分県のくじゅう連山の黒岳に登った。黒岳は前岳、高塚山、天狗岩で構成されている。天然炭酸水で有名な白水鉱泉から登るコースはツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)が多く、是非見たいと期待して登った。
前岳まで登りが続き、アオゲラ、キビタキの声が響く。残念ながら、ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)の花が少なく、花びらも落ちてもなかった。他の登山客から去年が最高のツクシシャクナゲが咲いたので今年は裏年だねといわれた。何本か満開に咲く花を見つけた時はそのピンクの豪華な花の美しさに喜んだ。オオカメノキの白い花があちこちに見られた。前岳から急な下りと登りの繰り返しが続く。コマドリとウグイス、ミソサザイの声が響く。
やっとの思いで高塚山につき、山頂からの展望を楽しんだ。ツクシシャクナゲの花はなかったが、赤い蕾を見つけた時は嬉しかった。バイケイソウとニシノヤマタイミンガサ(西山大明傘)の群生、オオカメノキの白い花が風穴から男池まであちこちで見られた。新緑の美しい林の中でオオルリの声が響き、鳴き声のわからない鳥の声がして録音してみた。
かくし水のところで、一株だけヤマシャクヤク(山芍薬)の花を見つけた時は嬉しかったが少なくなっているのは残念だ。
男池でH氏の顔を見た時はホッとした。今日のコースはきつく、疲れが私の顔にも表れていたらしい。
(2019-05-06掲載)
三浦美代子 2019-04-28
熊本県美里町にある京丈山から雁俣山まで縦走をした。山の仲間達12名で二本杉峠登山口に集まり、カタクリ(片栗)の花を求めて出発。
カタクリ(片栗)の花は日の光で開花するのではないかと言う事で先に京丈山に登った。ウグイス、ソウシチョウの賑やかの声が響く。山頂近くでカタクリの花を見つけた。茎頂に淡紅紫色の1個の花を下向きにつけ、花の基部にW字形の濃紫色の斑紋が美しい。数は少なかったが嬉しかった。バイケイソウの群落が多くあり、カルスト地形の石灰岩質の爲、ヤマシャクヤクの花も多くあったが、まだ固い蕾だった。急登を登り、ヒガラの声がした。京丈山山頂に着き展望もいいが風が冷たい。
昼食を食べ雁俣山に向かう。急登を登り山頂近くで、ヒカゲツツジがたくさん咲いて美しかった。優しい淡黄色の花で葉は薄い皮質でシャクナゲの葉に似ていた。雁俣山山頂ではコバノミツバツツジが満開に咲いていた。下山の途中でカタクリの花の群生地があったがロープで保護され、又花の数も少なかった。少しづつでも増えていってほしいと思った。
13.4キロ歩き、花を楽しみながら仲間達とも語らい楽しい山登りだった。
(2019-04-30掲載)
三浦美代子 2019-04-21
福岡県と佐賀県の境界にあり、背振山系である井原山から雷山まで縦走した。
花の名峰と知られている井原山は、登山口からイチリンソウ(一輪草)、ニリンソウ(二輪草)、ラショウモンカズラ(羅生門蔓)等が咲き迎えてくれた。山道ではスミレの種類も多く咲き、9種類も見つけることができ嬉しかった。コバノミツバツツジは固い蕾が見られ、5月の連休あたりが楽しめそうだ。
鳥の声はウグイスの声があちこちで聞かれ、コマドリの声が響くのには驚いた。キビタキの声も美しく響き楽しませてくれた。
(2019-04-23掲載)
三浦美代子 2019-04-17
許斐山は福岡県宗像市と福津市にまたがる里山である。昨日、博嗣さんが許斐山でコマドリを見たという情報で、是非見たいと思い登った。
登山口からウグイス、ソウシチョウ、メジロなどの声が響く。シロハラが柵の上にとまり、草むらに入った。この竹林の中にいると聞き、足音静かに耳を澄ませて歩く。
鳥の声、竹の上に赤いものが見える。思わずカメラを向けた。コマドリだ! コマドリのヒンカラララも聞こえた。こちらに向きをかえ、その後飛んで行った。感激!271mの許斐山で見られるなんて。下山時にも探したが声のみが響き姿は見らられなかった。
下山時に櫻の雑木林で、キビタキの姿、喉が橙色で胸にかけ黄色の綺麗な姿を、双眼鏡で見ることができ、嬉しかった。春の花々も咲きはじめ、許斐山、これからも楽しみだ。
(2019-04-17掲載)
三浦美代子 2019-04-14
福智山山開き(4月第2日曜日)のお手伝いも兼ねて、福智山に登った。上野登山口から登りはじめて、オオルリの声がする。木の枝の先に青と白い姿を見つけた時は嬉しかった。
植生されていた福智南小屋のオキナグサ(翁草)が気になり見に行った。小屋の前のオキナグサ(翁草)は沢山咲いていたが、オオシマザクラの木の根元のオキナグサ(翁草)の花が少なかった。どうしたのだろうか?盗掘?
山頂は風が強く寒かった。荒宿荘までは、ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)、シハイスミレ(紫背菫)やフイリシハイスミレ(不入紫背菫)やエイザンスミレ(叡山菫)が咲いていて春の息吹を感じた。
荒宿荘では杵つき餅つきをしていて登山客にも餅つきを楽しんでもらったり、ぜんざいや紅白のお餅をふるまっていた。登山客の中には、毎年山開きには来て楽しみにしていると感謝されていた。
筑豊山の会の方々は昨日から山荘にとまりこんで餅つきの準備をされていた。ありがたいことである。私も少しはお手伝いして楽しませてもらった。
昼ごろから小雨が降り出し、下山した。
(2019-04-15掲載)
三浦美代子 2019-04-09
4月11日の自然観察会平尾台の事前調査を行った。平尾台は冷たい風が吹き寒かったが、春の花々が芽を吹き始めていた。
野生のオキナグサ(翁草)は少なく、風雨に耐えているかのようにみえた。スミレは、シロバナニオイタチツボスミレ(白花匂立坪菫)、ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫)、アリアケスミレ(有明菫)、アカネスミレ(茜菫)などを見つけ、識別の難しさも感じながらとてもいい学習ができたと思う。
同行していただいた3人に感謝します。
(2019-04-10掲載)
三浦美代子 2019-04-07
羽金山は福岡県糸島市と佐賀県佐賀市との境界にあり、背振山地に属する山である。糸島市の白糸の滝ふれあいの里は桜が満開であり観光客も多かった。
この時期に羽金山に登るのは初めてで、ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)が咲きはじめ、初々しい可愛い姿に感動した。縦走路のいたるところに群生しており、花の色も白色から淡紅色や淡黄色まで見つけた。これからも大事に守られてほしいと思った。
羽金山山頂は、はがね山標準電波送信所の中にあり、インターホンで立ち入りの許可で入ることができた。下山の川沿いではミソサザイの声が響き渡っていた。縦走路は、春の草花が色々芽吹き始めていた。
ショウジョウバカマの和名は花を猩々の赤い顔に、葉を袴に見立てたという。(山渓ハンディ図鑑 山に咲く花から)
(2019-04-09掲載)
三浦美代子 2019-03-24
多良岳、経ヶ岳は佐賀県と長崎県の県境にある山である。
中山キャンプ場から歩きはじめ、ウグイスの声が響き、キブシの花が咲き始めていた。
中山越からは急登が続き霜柱の上に小雪が見られた。
経ヶ岳山頂近くではマンサクが満開を過ぎ花が伸びきっていた。山頂からの見晴らしがよく多良岳、遠くに普賢岳、諫早湾が見渡せた。
金泉寺小屋周辺では、フウロケマン(風露華鬘)、ホソバナコバイモ、ハルトラノオ(春虎の尾)の花を見つけた。
多良岳山頂近くでは金色に輝くマンサクが美しかった。ここはオオキツネノカミソリの群生地であり、夏にはオレンジ色の花々が楽しみだ。
春を感じながら下山した。
(2019-03-28掲載)
三浦美代子 2019-02-22
広塚さんの案内で久しぶりに犬ヶ岳、求菩提山コースの一ノ岳に登った。
探鳥会で歩く経読林道入口から歩きはじめ、イイギリの赤い実が目だった。ゴジュウカラ、ミソサザイの声が谷間を響き、ツルウメモドキの実をついばむウソを見ることができた。
三浦博嗣さんがキクイタダキを見つけ、ジーっとしていないキクイタダキを双眼鏡でやっと確認出来た時は嬉しかった。
あまり傾斜がない経読林道をゆっくり歩き進み、最後に急な登りの後に一ノ岳についた。英彦山や求菩提山が見える。下山は山道から経読林道におり、鳥の声を探しながら下りた。
帰路の途中で可憐なセリバオウレンの花を見つけ春の息吹を感じた。
(2019-02-24掲載)
三浦美代子 2019-02-17
熊本県五木村にある元木谷第二登山口からフクジュソウを求めて仰烏帽子山に登った。今年は花の開花が早く駐車場は登山客でいっぱいだった。
林道は寒く霜柱や杉林の樹氷が見られた。石灰岩の岩陰にフクジュソウを見つけるがまだ開花してなかった。仏石のロープで保護されているフクジュソウも太陽の光がかからないせいか蕾が多かった。
山頂目指して登る。周りの木々の樹氷が多く見られ、予想だにしていなかったのでその美しさに声をあげた。山頂の樹氷も素晴らしくエビのシッポも育って青空に輝いていた。その光景を楽しみながら昼食を食べた。
下山し仏石に行くと多くのフクジュソウの花が太陽の光で開花し黄金色に輝いていた。おめでたい名前であり春を感じる。花の数は昨年より少ない気がする。警告の看板にあるように盗掘する人が多いのだろうか?
林道の樹氷が融けはじめ風に吹かれてキラキラ落ちてきた。ゴジュウカラの声が鳴り響く。登山口近くでシモバシラを見つけた。最近ネットなどで時々見ていたが実際に見たのは初めてだ。秋に咲くシモバシラの花が、この時期にも枯れた茎の根元から水を吸い上げ、外気温が氷点下になり氷のシモバシラになるという。
今年は素晴らしい樹氷の仰烏帽子山とフクジュソウも見ることができ、最高の一日だった。
(2019-02-19掲載)
三浦美代子 2019-02-02
英彦山の氷瀑した四王寺の滝を見る計画であったが、あまり氷瀑していないという情報で、急遽、樹氷を見れるかもと言う事でルートを変更した。
野営場から歩き始めると1月でも見つけたあたりで、アカウソ6羽を見つけ嬉しかった。バードライン分岐でリーダーの広塚氏の指示でアイゼンを装着する。北西尾根を歩きはじめ、樹氷を見つけキラキラ光り嬉しく思った。周りも雪景色になり、青空に映える樹氷に、枝についたエビのシッポに歓声をあげた。ここまで素晴らしい樹氷とめぐり会えるとは予想だにしていなかったので、英彦山の素晴らしさと、見ることができた幸せを感じた。
英彦山山頂で温かいチャンポンやお手製のオニギリ、卵焼きを頂き、楽しい時間を過ごした。登山客も多 く集まってきた。北岳に向かった時は樹氷が融けはじめ、風に吹かれて落ちてくるエビのシッポがキラキラ光り、当たった痛さも感じながら青空に光る樹氷は素晴らしかった。
この場所でよく聞かれるゴジュカラの鳴き声もせず、どこに行ったのだろうか?崩壊した崖や、アイスバーンになっていた岩を用心深く下った。シオジの森あたりでオオアカゲラの鳴き声を聞き、ハヤブサが飛んでいる姿を見ることができた。
今日も一日元気で山登りを楽しめ、素晴らしい英彦山の樹氷とめぐり会えたことに感謝した。
(2019-02-05掲載)
三浦美代子 2019-01-14
今年初めて英彦山に登ったが、この時期に雪のない英彦山は初めてであった。
野営場から歩きはじめてすぐに、3羽の亜種アカウソとツグミ2羽と出会い幸先いいねと喜んだ。しかしそれからは鳥の鳴き声も少なく、英彦山山頂から北岳までの尾根でゴジュウカラやアオゲラの声とドラミングが遠くに聞かれた。
山道は霜柱がとれた後の黒土でぬかるみ、熔岩の壁のつららもなかった。豊前坊は参拝者で賑わっていた。
雪のない英彦山は寂しいものを感じたが、山道を歩いた後のそう快感が残った。
(2019-01-15掲載)
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