三浦美代子 2021-04-11
大分県くじゅう連山の一つで黒岳、前岳はツクシシャクナゲで有名な山である。少し早いだろうなと思いながら、白水鉱泉に着くと、ツクシシャクナゲが満開に咲いていた。
登山口から急登が続き、登山道は石や岩や、苔むした岩も多くきつい山登りだった。白水分れまでは所々でツクシシャクナゲが美しく花を開いているのが見られ嬉しかった。シャクナゲ公園では蕾が多く真っ赤に燃える色で固く閉じている姿も美しかった。前岳山頂では、ほとんど固く閉じた蕾ばかりだが花開く頃は素晴らしいだろうなあと想像できた。
アオゲラ、シジュウカラ、ミソサザイ、ウグイスの声もよく聞かれ、カケスが3羽飛んでいく姿も見られた。コガラか、ヒガラか2から3羽、春の訪れか追いかけまわす姿も見られた。
前岳山頂近くで、コマドリの声が響き渡り、ハッとした。今年初めて聞く声だ。姿は見えずとも声だけでも嬉しくなった。できれば黒岳まで登りたかったが、体力の限界を感じ下山した。
登山道では、タチツボスミレの花が美しく花を咲かせていて、ナガバノスミレサイシンの淡紫色と葉の形で確認できた時は嬉しかった。ユキザサやヒトリシズカも多く咲いていた。優しい緑の新緑の美しさを感じながら下山した。
白水鉱泉から長者原に向かう途中で、野焼きをしていて、あちこちから白い煙と黒くなった土壌が見られた。
(2021-04-14掲載)
三浦美代子 2021-04-10
久しぶりに大分県のくじゅう連山に登った。牧ノ戸登山口の駐車場はほぼ満車であった。
マンサクの花は終わっているだろうと思っていたが、登山口からすぐ上った見晴らし台から山の斜面を見ると黄色の群落が見られた。もしかしてと期待して登るとマンサクの花が満開を過ぎ、まだ美しく咲いていて嬉しかった。
山は春萌でやさしい気もちになる。アセビの花やツルシキミの花が多くみられ残念だ。スミレなど小さな花々は気が付かなかった。ウグイス、ホオジロの声が響く。
久住山避難小屋が使いやすく建て替えられていて、トイレも整備され1回100円支払い使用した。久住山山頂から眺める展望は雄大で素晴らしかった。中岳、天狗ケ城を登り、春のくじゅう連山を楽しんだ。
(2021-04-14掲載)
三浦美代子 2021-03-30
広塚氏の「英彦山の四季2021-03-19\(392)野鳥の囀りが谺する」を見て、このコースを是非歩きたく、お願いした。
奉幣殿から、ゴジュウカラ、ミソサザイの声が響き、四王寺の滝の登山口までに、トラツグミの鳴きかわす声が聞かれ嬉しかった。遠くの岩肌に、ゲンカイツツジを見つけることができ、タムシバの白い花があちこちの山肌に咲き美しかった。ホソバナコバイモの花がわずかに残っていた。
四王寺の滝では1月の氷瀑の姿とは異なり、黒々とした岩肌に水が少し流れていた。そばの急登の山道を登り、山頂近くで上宮の倒壊がすすみ、通行止めになっていた。中岳山頂では、咲き終わりのマンサクを見、春の日差しを感じながら昼食をとった。
見たかった、モアイ岩までの道なき道を下り、ハルトラノオ、ヒメエンゴサク、シコクスミレ、エイザンスミレ、フデリンドウの花々が次から次へと、見つけることができ嬉しかった。英彦山の春を感じた一日だった
(2021-04-02掲載)
三浦美代子 2021-03-25
初めて井原山に登られる方々にも、井原山の春の花々を是非見てもらいたいと思った。
天気に恵まれ汗ばむほどで、渓流から時々冷気が流れ気持ちよく歩けた。急坂が大丈夫かなあと心配したが、田原夫妻も旦那様が奥様のバッグを前に担がれ、ゆっくり無事に、山頂まで登られた。
2週間たった井原山の花は変化が見られた。ホソバナコバイモは全盛期を過ぎ、わずかに残っていた。ニリンソウの花が多く咲き、イチリンソウの花も見つけることができた。ヤマエンゴサクや、ジロボウエンゴサクの花も見つけ、蕾だったイワボタンの黄色の花が一面に咲いているのを見て感激した。山頂近くからスミレの花を見つけ、シハイスミレの群生、シロバナナガバノスミレサイシンも多く咲いていてこの時期から咲いているのだと知った。エイザンスミレやヒトリシズカも、見つけた。キバナノアマナの花も残っていた。トウゴクサバノオの葉っぱを見つけることができず、他の登山者から、盗掘されているといわれた。
鳥は少ないと心配したが、ミソサザイをしっかりみんなで観察することができよかった。来月も井原山に来たいねえという言葉を聞き嬉しかった。
(2021-03-27掲載)
三浦美代子 2021-03-18
福岡県直方市の福智山の虎尾桜は有名で、春の彼岸頃が満開で奇麗だと聞いていた。直方の里山も桜の花が咲きはじめていた。
8時過ぎの虎尾桜は弱い朝日に輝きピンク色で美しくほぼ満開であった。枝を切り落としたのか全体的に小さく感じたが、600年のエドヒガンで地域の人達に見守られて、今年も美しく咲いてくれていた。
林道ではキブシの花が多く咲いていた。急登の八丁越えの山道には、アオイスミレやタチツボスミレなどの花が咲きはじめていた。ホオジロが囀り枝にとまり姿を見せてくれた。
福智山山頂から南小屋に行き、人の手によって植えられた、オキナグサの花が咲いているのを確認した。以前より株が少ないと思った。ここから焼立山までアップダウンが続き、汗をかきながら歩いた。木々の若葉が芽吹きはじめ、ニオイタチツボスミレの花を見つけ、春の香りを感じながら歩いた。折り返しの福智山までのアップダウンはあえぎながら、きつかった。帰りに虎尾桜をもう一度見に行き、ピンク色が朝より濃く光り輝く姿を見ることができ嬉しかった。桜の花が集まり虎の尾のように見えるという虎尾桜、しばらくは楽しめそうだ。
(2021-03-20掲載)
三浦美代子 2021-03-10
福岡県と佐賀県境にある井原山、雷山の縦走を狙い広塚氏を誘って登った。
井原山は花の宝庫と言われ、3月3日に登った時から、ホソバナコバイモ(細花小貝母)がいたるところに姿を見せてくれ感激した。今回も花も多く咲き、満開で下向きの姿は可憐であった。広塚氏もホソバナコバイモ(細花小貝母)の花の多さにビックリされていた。ユリワサビ(百合山葵)、コチャルメルソウも多く咲いていた。
ネコノメソウの種類も1週間前より増え、ヤマネコノメソウ(山猫の目草)、タチネコノメソウ(立猫の目草)、イワネコノメソウ(岩猫の目草)まで見つけることができた。イワボタン(岩牡丹)は固い蕾のままだった。鳥の声は少なく、水無谷でミソサザイの高い声が鳴き響いたが姿は見れなかった。
井原山山頂に着いた時は、ガスがかかり視界は悪く風も強く、すぐ雷山に向かった。先頭に歩く飯塚の登山者の後を追うがごとく、広塚氏も黙々と登り、90分かかる距離を70分で雷山に着かれた。年を感じさせないその体力に、さすがだなあと感心させられた。
下山はブナや樹木も観察しながら歩き、井原山山頂手前から井原山自然歩道を下りると、ヤマガラ、シジュウカラの姿を見ることができた。ヤマルリソウ(山瑠璃草)の花も増え、登るときは蕾であったニリンソウ(二輪草)の花が咲いているのを数個見つけた時は嬉しかった。又、キバナノアマナの花も、1週間前より多く咲いているのを見つけ、これからも大切に増えることを願った。前回教えてもらった、サバノオ(鯖の尾)の葉を見つけた時はホッとした。花が咲きどんな種ができるのか観察していきたいと思う。
登山口にもアオイスミレ(葵菫)が多く咲き、タチツボスミレ(立坪菫)との違いがはっきりわかった。
井原山はこれから1週間、1か月後来るたびに色々な花が咲き、楽しみな山である。
(2021-03-13掲載)
三浦美代子 2021-02-27
昨年、福岡県直方市にある福智山で見た、アオイスミレ(葵菫)が今年も咲いているだろうかと思い登った。 上野の里山の沿道で、キジの雄が歩いているのを、見つけビックリし喜んだ。今回の山登り中、林道でホオジロが囀る姿を見たが、鳥の姿はあまり見られなかった。 林道でキブシの花の蕾が多くついていた。八丁から福智山山頂までは風が強く、すぐ南小屋に下りた。昨年見つけたところにはアオイスミレ(葵菫)はなく、違う場所で、小さな淡紫色でウサギの耳のような花弁を持つアオイスミレ(葵菫)を見つけた時は、嬉しく安堵した。この厳しい環境下で春早々に咲いている姿はけなげにも見えた。下山ルートでも他の花は見つけることはできなかったが、これからの春の花々の開花が楽しみだ。
(2021-02-28掲載)
三浦美代子 2021-02-21
福岡県福津市で探鳥しているとき、畑にたくさんの「カルガモ」が群れて餌を食べている姿に私はビックリした。恥ずかしながら、カルガモは水の中で餌を食べていると思っていた。
又、畑一面に群れている、ミヤマガラスを見つけた。残念ながら、コクマルガラスは見つけることはできなかったが、一斉に飛び立つ姿はすごかった。
カササギや、ノスリも見つけ楽しめた。
(2021-02-23掲載)
三浦美代子 2021-02-20
広塚忠夫氏の、2月9日、「茶臼岳・焼立山・牛斬山登山記」を見て、是非このコースを歩いてみたいと思い、道案内をお願いした。このルートは、福智山系南部の山々で、福智山山頂から赤牟田の辻(旧焼立山)までは何度も登ってきたが、これからの先の牛斬山までの縦走をしたいと思った。
4人で福岡県香春町にあるJR採銅所駅から歩いて、里山の探鳥を楽しみながらゆっくり歩いた。ロウバイ、梅の花が綺麗に咲き春爛漫の香りの中、カワラヒワ、ホオジロ、ジョウビタキなどを見つけた。
こもれび渓谷口からに入り、人工林と自然林に挟まれた山道を登り、金満山まで急登が続きロープが何か所かあり汗ばむほどだった。石灰岩帯を抜け段々残雪が多くみられるようになり、鳥は少なく、エナガが2,3羽見つけた。ようやく赤牟田の辻に着くと、雪景色で風が強く吹き寒かったが、田川の町並みや、貫山や平尾台が見渡せた。
昼食後、急斜面の防火帯のアップダウンを何回か繰り返し山犬の峠に着いた。オフロードバイクの爆音が聞かれ、バイクが走った溝が見られた。
牛斬山山頂からは、香春岳、大坂山、竜ヶ鼻の山並みが見られた。下山は暗いスギ林を抜け、竹林のところでソウシチョウの群れを見つけた。矢山集落では、つくしを見つけ、春をなおさら感じた。10.5kmみんなよく頑張ったねと喜んだ。
(2021-02-22掲載)
三浦美代子 2021-01-31
福津市みずがめの郷にある、久末ダムに行った。小春日和で散歩されている方たちも多くでみられた。
ダム湖には、カワウ、オオバン、キンクロハジロ、カイツブリなどカモ類も多くみられた。
散歩コースのそばで、アオジが餌を食いつばんでいて近づいても遠くに逃げようとせず、その美しい姿をゆっくり観察ができ嬉しかった。人慣れしているのだろうか、ビックリした。
又、遠くの川岸にコガモのそばで、タシギも観察できた。ウグイスの地鳴きも聞かれ、藪の中を移動する姿を見られて嬉しかった。これからも時々探鳥しに来たいなあと思った。
(2021-02-09掲載)
三浦美代子 2021-01-30
1月28日の夜から山は雪が降ったのだろうか、豊前坊駐車場まで道路もアイスバーンになっていて、山道も10cmぐらいの雪が積もっていた。しかし、鳥の声が登山口からシオジの林、一本杉まで全然聞こえなかった。こんなことは初めてだと広塚氏は言われた。
風が冷たかったが青空が映え、気持ちよかった。北岳山頂手前でようやく、カケス、アオゲラのドラミングが聞こえた。中岳休憩場で次から次へ登山客が寒さをよけて食事をとった。南岳方面の尾根でエナガの群れとヤマガラが、枝から枝へそして地面に下りえさをついばんでいた。その中にコガラも見つけ興奮した。オオアカゲラの姿も見つけたがすぐ見失った。
北西尾根のルートでもウソの声が遠くに聞かれ、ゴジュウカラも1羽見たぐらいであった。今日は鳥の姿は少なかったが、雪の英彦山を楽しめたことに有難く感謝した。
(2021-02-01掲載)
三浦美代子 2021-01-14
英彦山の雪が見たくて広塚氏にお願いして連れて行ってもらった。野営場までも道路は雪も多くアイスバーンの為、つい手に力が入った。野営場の駐車場は私達だけだった。マヒワ20羽ぐらいがすぐ飛んで行った。
アイゼンをはめ雪道を登っていく。湿った雪なので重たく感じる。ツルウメモドキやリョウブの実がたくさん残っているのに、ウソの姿が見えない。北西尾根あたりで何回か声が遠くに聞かれた。オオアカゲラが頭上を飛んで行った。鹿の声が谷間に響く。北西尾根から段々雪が多くなり、メジロ、コゲラ、ヤマガラ、ルリビタキを見ることができた。
林を抜け、上宮が見え始めると雪が深い。前を歩かれる広塚氏がラッセルを楽しまれているようだ。私も太ももまでずぼってしまった。この雪の深さは久しぶりだ。英彦山はやはりすごい、素晴らしい。北岳も雪に覆われていたが樹氷は見えなかった。
中岳山頂も雪に覆われ、登山客が5名、四王寺の滝ルートから来られた方の情報では、滝の氷瀑が溶け始めているらしい。バイオトイレは雪の為作動してなかった。昼食をとり北岳に下りる。雪が多く岩や登山道が見えない。さすがの広塚氏も躊躇され、二人で勇気ある退却を選び、正面ルートに変更した。下山道も鳥の声が少なかったが、雪山をしっかり楽しむことができ充実した一日だった。
帰りにヤマセミがいるという川のそばまで案内して下さった。運よく、2羽見ることができ、♂の写真をなんとか撮ることができ嬉しかった。(写真16)
(2021-01-15掲載)
三浦美代子 2021-01-11
1月7日から10日にかけ九州北部は強い寒気の流れ込みにより大雪が降り、平野部も山間部も積雪があり、路面も凍結していた。山々は白銀に覆われ、路面凍結も少なくなった11日にやっと、福智山に登ることができた。
登山口から雪は積もっていて、雪の上をザクザク歩くのは気持ちよく歩き易かった。寒くなく少し汗ばむほど。コゲラ、ヤマガラを確認する。林道ではアオバトの声が聞かれた。
上野越では零下2度、ビックリ。筑豊新道の凍った滝を見たいと思い、新道に向かう。中級者向きの道だが雪が多く、途中でアイゼンを装着し、危険な崖路も歩き易い。登山靴の踏み後もあり道に迷うこともなかった。期待の凍った滝を見ることができ嬉しかった。つららが連なり美しかったが初めて見たときの感激はなかった。
山頂に近くなるほど雪も深く20〜30cm、樹氷も楽しめた。エナガの声がするがジッとしていない。
山頂が見えたときは樹氷に覆われ岩肌も黒と白の造形物になっていた。900.8mの福智山の雪景色も素晴らしいなあと思った。風も微風で、2℃、廻りの雪景色(雲がかかり英彦山は見られなかった)を楽しみながら昼食をとった。
下山の八丁を登っていくと、ツグミが2羽飛び回っていた。ピーピーの声もしたが姿は確認できず。雪道の急登の下りも歩き易かった。下山し駐車場までの道でルリビタキの♀を見ることができた。雪景色の福智山を堪能できて嬉しかった。
(2021-01-13掲載)
三浦美代子 2021-01-03
英彦山の四王寺の滝は、まぼろしの滝と言われ何年か前から脚光を浴びている滝である。友人から英彦山の四王寺の滝が凍っていると連絡があり、孫達3人と見に行った。
別所の駐車場はほぼ満車で、鷹須原駐車場まではアイスバーンになっていた。登山口から雪道になり、雪合戦したり、つららを折ったり楽しみながら歩いた。奉幣殿で初詣したが参拝者は少なかった。孫達にアイゼンを装着させ登山道を歩く。
登山道は徐々に雪が多くなり所々で凍結していた。鳥の声は少なく、カケス、メジロの声が聞かれた。衣ヶ池からが風も冷たく雪も多く岩肌が多いためアイゼンが必要で用心して登る。ようやく目の前に見事に氷瀑した滝が現れ、キラキラ輝いていた。たくさんのつららと氷の造形物で覆われた滝を、初めて見た孫達もビックリしたようで感激していた。
滝の上の樹氷も素晴らしかった。青空に照らされ、氷の奥で流れる水の音も聞かれ、つららが落ちてこないか心配した。あちこちから綺麗だねえと声が上がり、登山客が入れ替わり写真を撮った。しっかり楽しんだ後、下山も小さな雪だるまを作ったり、枝にたまった雪落としをして楽しんだ。
広塚忠夫氏が投稿された「白銀が招く英彦山」で、樹氷の素晴らしさを満喫されたことを知り、山頂はずいぶん雪が多かったのだなあと思った。次回は英彦山に是非登りたいと思った。
(2021-01-05掲載)
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