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三浦美代子 2022-12-15
英彦山鳥類生育調査(最終回)の為、4人で英彦山に登った。豊前坊駐車場は-4℃で白く雪で覆われていたが、凍結はしていなかった。
風はなく寒さのせいか鳥の声は少なかった。望雲台手前で木下さんが、ルリビタキ♂の姿を確認できたが、シオジの林でも一本杉でも鳥の声はほとんど聞かれなかった。
一本杉あたりから青空が見えはじめ、樹氷も素晴らしく、針のような霧氷が枝についていた。北岳のブナの樹氷は前回12月6日の調査の時に比べ、樹氷が大きく成長し素晴らしかった。
樹氷と霧氷の違いは何だろうか?と思いネットで調べてみた。違い比較辞典からの引用では、「霧氷は、空気中に含まれた水分が過冷却状態にあり吹きつけられた瞬間凍りつき形成される氷の層である。そのように形成される氷のうち、樹木の表面に形成され美しい氷の樹を形作ったものが樹氷である」つまり、「樹氷は霧氷の一種であり、霧氷のうち樹木にできたものを樹氷と呼んでいる」
北岳と中岳の中間点で、輝く樹氷の素晴らしさに酔いしれながら、自然の生み出す氷の芸術に出会えたことに感謝した。たまたま、札幌から九州の山々を登り最後に英彦山に登ってこられた若者も、英彦山の樹氷の素晴らしさに感激されたようで嬉しかった。風で吹かれた霧氷のかけらが時折キラキラと降ってきて冷たかった。
下山時にアカウソの声がしたが、姿は見つけられなかった。鳥は少なかったが、樹氷の英彦山に感激した一日であった。
(2022-12-17掲載)
三浦美代子 2022-12-06
英彦山鳥類生育調査(福岡県委託調査)の為、4人で英彦山に登った。豊前坊駐車場に着くまでに、望雲台の後ろに見える北岳が白く霧氷で覆われていた為、もしや霧氷が見えるのではないかと心が躍った。
豊前坊駐車場は−1℃で、風も冷たく初冬の寒さを感じた。先の来られていた広塚氏は高住神社周辺で探鳥され、ルリビタキやミソサザイを確認されていた。登山開始し、シオジの林や一本杉でも20分定点観察するも、鳥の声はほとんど聞こえず、この寒さで里の下りたのではないかと思われた。溶岩の壁では小さなつららができていて、一本杉当たりから、樹氷が見られた。
北岳周辺の木々の樹氷が、流れる青空バックに白く輝く姿に歓声の声を上げた。昨夜の雨と朝の気温が冷え込んだせいか、霜柱や、霧氷のエビのシッポや美しい霧氷を見ることができ、その幸運をみんなで喜んだ。
下山の谷沿いに下りた時に、コゲラ、エナガ、アトリ、ヤマガラ、ゴジュウカラの声や姿を見ることができた。これからの冬の英彦山の自然の造形美が楽しみなのに、上宮の工事の為、4年間も立入禁止とはとても残念なことだと思う。
(2022-12-08掲載)
三浦美代子 2022-11-18
英彦山裾野で籠り水峠から裏英彦へのルートで、南岳・中岳のすそ野からケルンの谷に通じる山道は、歩いたことがなかったので広塚氏にお願いした。
奉幣殿から籠り水峠までは、まだ紅葉が残っていて、特にオトコヨウゾメの紅葉が綺麗だった。タカノツメ、コシアブラ、ウスゲクロモジ、大木のケヤキの黄葉、ウリカエデ、サンカクヅルも見つけた。鳥の声は少なく、ゴジュウカラ、ヤマガラの声、エナガを確認できたぐらいだった。
籠り水峠からケルンの谷を通り、裏英彦の山道の紅葉はほとんど終わっていた。落ち葉を踏みしめ、苔むした岩の上を渡ったり、時には登りもあり、裾野の長さを感じながら、やっと薬師林道に着いた。樹木を教わりながら、英彦山の裾野の自然を、みんなで楽しむことができた。
(2022-11-19掲載)
三浦美代子 2022-11-08
鷹ノ巣山は英彦山の東に位置していて、一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳という3つの山で構成されている山の総称である。
ロープを使って岩を登ったり下ったりする箇所が多く、スリル満点な山である。紅葉も素晴らしく、ブナ、シラキ(白木)、ダンコウバイ(檀香梅)、タカノツメ(鷹の爪)、アオハダ(青膚)の黄葉や、コハウチワカエデ(小羽団扇楓)、ウリハダカエデ(瓜膚楓)、ドウダンツツジ(満天星躑躅)などの鮮やかな紅葉から、コマユミ(小真弓)のようなピンク色など、色とりどりの紅葉を楽しめた。
三ノ岳の展望台での昼食時に、紅葉する英彦山のすそ野をクマタカが低空飛行していくのが見えビックリ!又、広塚氏と田辺さんの喜寿のお祝いを山の上ででき、楽しい時間を過ごせた。
下山の時、ツメレンゲ(爪蓮華)を近くで見ることができた。ルートは巻き道を通り、鳥の気配はほとんどなかったが、紅葉は色とりどりで最高だった。
(2022-11-12掲載)
三浦美代子 2022-11-05
根子岳は阿蘇五岳の一つで、阿蘇五岳はお釈迦様の寝姿に見えることから「涅槃像(ねはんぞう)」といわれている。根子岳は顔の部分でギザギザの山容で、山頂に奇岩の「天狗岩」がある。天狗岩は2016年の熊本地震で肩の部分が崩落してお釈迦様の顔が変わったともいわれている。
今回は南からの大戸尾根コースから登った。駐車場に着いた時はほぼ満車であった。牧場の柵を越え放牧地に上がり牛たちは並んで餌を食べていた。ホオジロが飛び去る姿を見た。
登山口からは急登が続き、尾根道沿いに紅葉した樹木が見られ始めた。ミズナラ(水楢)の黄葉も多く見られ、コハウチワカエデ(小羽団扇楓)の黄色やオレンジ色や赤色のグラデーションが美しく輝いていた。色とりどりの樹木の紅葉に感激しながら登った。花は終わっていたが、オオバノテンニンソウの群生が多く見られた。一輪だけリンドウが美しく咲いていた。
左手に紅葉に彩られた天狗岩と南峰が見えた時はみんなで歓声の声を上げた。天狗岩の崩壊している部分が多く銀色に輝き、地震の激しさを感じた。約15年前にヤカタガウドから登って根子岳の紅葉の美しさを感じた時と比べると、やはり紅葉は少なかった。東峰山頂からは天狗岩の後ろには阿蘇高岳がそびえたち、根子岳すそ野の紅葉も赤や黄色で彩られ美しかった。山頂でゆっくり昼食をとり、至福のひと時を味わった。
下山時には根子岳の特徴ある紅葉の姿(黄色の黄葉が点々と輝く)は、何の樹木だろうかと探しながら、又光り輝く紅葉を楽しみながら下った。アオハダ(青膚)の黄葉だったのだろうか?
登山口ではボランティアの方々が山道を整備されていた。牛がのんびりと放牧されのどかな風景であった。お天気に恵まれ素晴らしい紅葉を見ることができた一日に感謝した。
(2022-11-07掲載)
三浦美代子 2022-10-23
東北の吾妻山・一切経山の紅葉は今年は色づきもあまりよくなく、全国的に異常気象によるものではないかと思っていました。ところが、YAMAPの情報で、くじゅう連山大船山の御池の紅葉は今年は素晴らしいと表現され、写真がアップされていました。特に赤の紅葉が極めき美しく、是非この目で見たいと思い、登ってきました。
吉部駐車場は7時10分ごろに着いた時は、ほぼ満車状態。小雨もぱらついていましたが、午後から晴れという天気予報に期待して歩きはじめました。鳴子川沿いの林道も紅葉しはじめ、シラキの紅葉が綺麗でした。大船林道から鳴子橋を渡り、ススキで覆われた、坊がつるはガスで覆われ風も冷たく、山頂が見えませんでした。
登山道は、コミネカエデ(小峰楓)やコハウチワカエデ(小羽団扇楓)の紅葉が赤や黄色で奇麗でした。落ち葉の紅葉もハッとされました。下山する登山客からは山頂では真っ白で何も見えなかった。と残念な声が聞かれましたが、昼前からガスが上がってほしいと願いながら登りました。
段原近くから空も明るくなりガスも上がり、素晴らしい大船山の山頂や裾野が色とりどりに紅葉しているのが見えた時は興奮しました。登山客の多い大船山山頂に着き、御池を見渡すと鮮やかな赤が多い素晴らしい御池の紅葉が見えました。そして池のそばまで下り、紅葉の素晴らしさに感激しました。又、山頂から見渡す廻りの紅葉も素晴らしく立ち去りがたい思いでした。
美しいドウダンツツジの中を下り、段原では光り輝く山頂を見上げ、石の多い大船山の山道を、気を付けながら下りました。坊がつるでは光り輝くススキが原を歩き、暮雨の滝ルートを下りました。
素晴らしい紅葉を見ることができ,13.7kmも無事に歩くことができ、満足な一日でした。
(2022-10-26掲載)
三浦美代子 2022-10-20
広塚氏の「英彦山の四季 2022-10-15 アトリ一色の英彦山」の報告を拝見し、是非、英彦山に登りアトリの大群を見たいと思い仲間に声をかけ、広塚氏に案内してもらった。
お天気は晴天で観察しやすいと意気込んでいたが、草刈りの音が登山道の先に聞かれ、残念ながら、アトリが10羽ぐらいが何回か飛んだぐらいだった。シオジの林で、ハヤブサがサッと飛んでいき、北岳の肩でくじゅう連山や涅槃像の姿にうっとりしていると、2羽のハイタカが何回か現れた。
紅葉は一本杉あたりから、光り輝く赤や黄色の紅葉が見られた。しかし、なぜか紅葉の葉が縮れたり、傷んでいるようにも見えた。北岳を過ぎ、山は赤や黄色に少しずつ色づきはじめ、ドウダンツツジの紅葉は赤く輝き、北西尾根の黄葉もキラキラ輝いていた。
北西尾根はレールが引かれ英彦山神宮上宮修復工事が進まれていたが、これからの英彦山の四季折々の山登りが楽しめないと思うと、残念である。
鳥は少なかったが、紅葉で色づき始めた英彦山を十分楽しめた一日であった。
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(2022-10-22掲載)
三浦美代子 2022-10-13
個人主催行事の平尾台観察会に参加した。平尾台は秋晴れのいいお天気で、ススキがキラキラたなびく中を散策した。
ヒヨドリの渡りを何回か見ることができ、しかも、100羽ぐらい飛んでいった。貫山林道では、サメビタキが何回も飛んでは、お気に入りの枝にとまってくれ、ゆっくり観察し撮影できた。
秋の花々、ヒメヒゴタイ、アケボノソウ、センブリ、ムラサキセンブリ、ウメバチソウが美しく咲き、アケボノシュスランが咲いているのを見つけ嬉しかった。ヤマジノギク、ヤマシロギク、不明のキクなど、難しいなあと改めて思った。
約7km歩き、楽しい一日であった。
(2022-10-18掲載)
三浦美代子 2022-10-08/09
東北の山々の紅葉を一度見たいと思い、Sツアー企画の「西吾妻山・一切経山〜東吾妻山」に参加した。
吾妻山は福島県北部から山形県の県境にまたがる峰々の総称で、2000m級の峰が連なっている。今回は10月8日に西吾妻山、10月9日に一切経山から東吾妻山に登ってきた。特に一切経山から「魔女の瞳」とも呼ばれている美しい火口湖「五色沼」をみたいと思っていた。
しかし残念ながら、2日間とも小雨とガスに覆われて、周りの山々も「魔女の瞳」も見ることができなかった。気温も寒く、8日の天元台ロープウエイ・リフトに乗るときは寒さで震えていた。
紅葉も今年は例年に比べ遅く、又色づきもあまりよくないと、福島のガイドさんから聞いた。山はダケカンバ(岳樺)の黄葉やガマズミ、ミネカエデ(峰楓)、ナナカマド(七竃)の紅葉が美しかった。花は少なく、アキノキリンソウ(秋の麒麟草)、エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)が咲いていた。木歩道が多く湿地帯の草紅葉が美しく、ゴゼンタチバナ(御前橘)の葉が赤く紅葉し、シラタマノキ(白玉の木)の実が多く見つけた。山頂では、ハイマツやシラビソの樹木が多く見られた。
お天気が良ければ、違った東北の山々の風景が見られ、紅葉が楽しめたのになあと残念だったが、ツアーの人達とワイワイガヤガヤ、それなりに楽しんできた。
(2022-10-16掲載)
三浦美代子 2022-09-25
福智山の秋の花観察と、皿倉山から六ヶ岳へのハチクマの渡りが見られたらいいなあという思いで、三人で登った。
渓流沿いに登る山道はアブや虫がほとんどなく、時々冷気が気持ちよく感じた。荒宿荘から福智山山頂にかけ、アキチョウジ(秋丁字)、キバナアキギリ(黄花秋桐)が多く咲いていて、花のしくみに不思議さを感じた。
特にキバナアキギリは、「松江の花図鑑」や「山に咲く花」によると、花は淡黄色の唇形花で、上唇の中から長い赤い花柱が突き出て、2本の雄しべが隠れている。その下部に紫色の仮雄しべが1対あり先端が合着して、花粉はつかないという。撮った写真をよく見ると、雄しべの葯が上唇から2本出ている写真があり、段々葯、雄しべも出てくるのだなあと思った。
福智山山頂から視界もよく北九州方面の皿倉山から、六ヶ岳の方向にハチクマが見えないか、3人でしばらく眺めたが、見られなかった。岩の上で楽しい昼食をとった。
アキノキリンソウ(秋の麒麟草)の花が咲きはじめ、ナギナタコウジュ(薙刀香薷)の花の特徴も確認した。林の中ではソウシチョウが飛び回り、コゲラ、ヤマガラの声が聞かれた。セミの声や秋の虫の声を聞きながら、無事に下山した。
(2022-09-27掲載)
三浦美代子 2022-09-13
登山口から曇っていたが蒸し暑く、虫は少なくなったが、汗がほとばしる。林道近くで、アオゲラの声が響き、林道ではリュウキュウサンショウクイが飛んでいた。
急坂を登り初め、ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)の花があちこちに見られた。八丁に出るとガスに覆われ風が強い。オミナエシ(女郎花)、ホソバノヤマハハコ(細葉の山母子)が咲いていた。
ガスで覆われた山頂で休憩し、まき道を歩くとソウシチョウが鳴いていた。上野越の方に向かうと、アキチョウジ(秋丁字)の花が咲いていた。秋にT字形の花をつけるからの和名で、薄紫色の花で形も面白く、秋だなあと思う。キバナアキギリ(黄花秋桐)も咲きはじめていた。ツルニンジン(蔓人参)は蕾だった。
途中で81歳のOさんと出会い、10月で福智山登山10000回達成されるという。「季刊のぼろ」で取材され掲載されているらしい。素晴らしい!
1年に200回から300回登れるものではない。せめて、私も80歳までは福智山も登って楽しみたいと願った。大栂林道で、ミヤマウズラ(深山鶉)が咲いているのを教えていただいた。
(2022-09-17掲載)
三浦美代子 2022-09-08
台風11号が過ぎた後、平尾台は一気に秋を感じるほど肌寒さを感じました。秋の花々を観察しながら歩いていくと、先を歩く山下氏が木の枝にとまる2羽の鳥、お腹が白くコサメビタキ?かエゾビタキ?か、しばらく枝にとまってくれ、撮影することができました。私にとって、平尾台でエゾビタキを観察するのは、初めてではないでしょうか?
色々な萩の花やオミナエシ(女郎花)、サワヒヨドリ(沢鵯)、ナンバンギセル(南蛮煙管)などが見られました。広谷湿原では、ツリフネソウ(釣舟草)、サワギキョウ(沢桔梗)、サツママアザミ(薩摩真薊)、ヒメシロネ(姫白根)、スイラン(水蘭)、ミミカキグサ(耳掻草)など見つけました。
たなびくススキで秋風の気持ちよさを感じたり、日差しがだんだん強くなり汗ばむ、秋の平尾台でした。
(2022-09-10掲載)
三浦美代子 2022-08-28
久しぶりに白糸の滝から八丁を超え福智山に登った。初秋の気配か涼しく、アブや虫も少なく感じた。ソウシチョウ、メジロの声がする。林道で休んでいたら、声はせず鳥が枝にとまった。ヒガラだった。
急登を登り、林を過ぎると気持ちの良い秋風が吹き、八丁を超える。山道はヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)、オミナエシ(女郎花)、サワヒヨドリ(沢鵯)、ススキの花の穂が見られ、秋の花に変わっていた。
山頂では風が強かったがイワツバメか?スイスイ飛んでいた。ボランティアの人が草刈り機を担いで来られていて、山道を刈ってくれていた。出来れば、貴重な山の花は刈らないように願うばかりだ。
山頂から鈴が岩の方に少し下りると、ホソバノヤマハハコ(細葉の山母子)の花が咲き、シラヤマギク(白山菊)、ノコンギク(野紺菊)が咲いていた。荒宿荘に向かうと、あちこちにヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)の花が咲き、蕾や花の開きかけや、果実の姿や花被片の斑点のその美しい姿に何度もカメラを向けた。
上野越に向かう途中で、林の中でミヤマウズラ(深山鶉)を何株か見つけ、その小さな白い面白い花の形に見入った。クルマバナ(車花)、イヌトウバナ(犬塔花)、ガンクビソウ(雁首草)の花も多く見られた。
歩き易い白雲ラインから大栂林道に下り下山した。
(2022-08-31掲載)
三浦美代子 2022-08-23
ナツエビネ(夏海老根)を是非見たいといわれる二人に声をかけ、4人で登ってきた。
七重の滝では、イワギボウシの花が咲きはじめ、滝のしぶきも冷たく嬉しい歓声が上がった。4人の目でナツエビネ(夏海老根)を探し、以前より多く咲いているのを見つけることができた。
咲き終わりかけのナツエビネ(夏海老根)から、満開の花株、まだ蕾がたくさんついている株など、次から次へと見つけた。前回では咲いているとは予想だにしていない場所で、広塚氏が次から次へとナツエビネ(夏海老根)を見つけられ歓声を上げられ、私達もその多さに感激した。まだまだ、福智山のナツエビネ(夏海老根)が大事に増えているのだ、今まで自分が知らなかっただけかもしれないが、嬉しかった。
他の場所では、ナツエビネ(夏海老根)の株が確かに減っているのも、確認した。
大事な会議の為、ホッテ谷分かれで広塚氏と別れ、ゆっくり三人で下山した。来年も是非ナツエビネ(夏海老根)を見に来ようねと言いながら。
(2022-08-26掲載)
三浦美代子 2022-08-14
福智山のナツエビネ(夏海老根)を見るために、早朝から鱒淵ダムに向かった。ダムから七重の滝入口までも、クサギ(臭木)、センニンソウ(仙人草)、ボタンヅル(牡丹蔓)などの植物も多く見られた。
汗をかき、アブをよけながらも、一の滝から七の滝までの山道は冷気が気持ちよく、特に七の滝の滝つぼでは水しぶきが気持ちよかった。四の滝の岩壁には、コバギボウシ(小葉擬宝珠)の群生があるが、まだ蕾であった。
登山道は整備され刈られた後のようで、ヌスビトハギ(盗人萩)やキンミズヒキ(金水引)などが少なかった。しかし、ナツエビネ(夏海老根)がいたるところに咲いているのには驚かされた。10株ほど見つけただろうか?他の場所でも見つけ、合計15株ぐらいのナツエビネ(夏海老根)を確認しただろうか。こんなにナツエビネ(夏海老根)を見つけたのは初めてだ。しかし、出会った登山客は、今年は少なく、やはり盗掘されたのだろうかと、話していた。
ナツエビネ(夏海老根)はラン科エビネ属で、花茎の上部に淡紫色の花を10〜20個咲かせるという。その姿はまるで妖精が飛んでいるかのように美しかった。下方から咲きはじめ、花の色も淡紫色からオレンジ色かピンク色に変わってくるようだ。花の仕組みも面白い。ガク片が上部で3枚そり返り、側花弁は線形で横に広がっている。唇弁は3唇裂し中唇裂がやや大きく、くさび状広楕円形で縁が縮れ先が突出している。距がなく雄しべと雌しべはどこにあるのだろうか?自家受粉しないようにどんな工夫がされているのだろうか?花の上部に蕾がまだたくさんついていた。これからも楽しめそうだ。
岩の上に咲いていたナツエビネ(夏海老根)は株が少ないように感じ、又、花芽も少なかった。やはり盗掘されたのだろうか?残念であり許されない行為だと思う。
貴重な美しいナツエビネ(夏海老根)を福智山の花としていつまでも大事に咲いていってほしいと切に願った。真夏の11.3kmの山登りも段々、きつくなってきたようだ。
(2022-08-17掲載)
三浦美代子 2022-08-07
久しぶりの平尾台は、夏の花から初秋の花の気配を感じた。しかし、風がなく蒸し暑く日影の無い広大な平尾台の散策は山登りと違って、それなりに厳しいものであった。
いたるところにかわいいオレンジ色のノヒメユリ(野姫百合)が咲き、メマツヨイグサ(雌待宵草)やカワラナデシコ(河原撫子)、ミシマサイコ(三島柴胡)、キキョウ(桔梗)、アキノノゲシ(秋の野罌粟)なども咲いていた。ナンバンギセル(南蛮煙管)を見つけた時は、少しビックリした。
広谷湿原でサギソウ(鷺草)が美しく、又見やすいところに咲いていてくれて感激した。その面白い姿は、「知るほどに楽しい、植物観察図鑑 本田郁夫著」を参考にすると、花粉塊の先に粘着体があり、粘着体が昆虫の体に付着して花粉塊が運ばれるという。唇弁に載っているのが粘着体と花粉塊ではないか?又、距に先に蜜が貯まって光って見えるのも確認できた。面白いなあと思った。
今年は広谷湿原が野焼きされ、サギソウ(鷺草)など珍しい貴重な植物が目を覚め、たくさん芽を出してくれたらいいなと思った。
(2022-08-10掲載)
三浦美代子 2022-08-04
英彦山のイワタバコ(岩煙草)が見たくて、広塚氏にお願いし4人で英彦山に登った。
期待通りにイワタバコ(岩煙草)は、望雲台の両岩の登り口の岩壁に、見事に咲き誇っていた。五角形の紅紫色の花の中にオレンジ色が輝き、一斉に見つめられているようなかわいい花々だった。タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)も見たいと思い何か所の咲いているところで探したが、種子になっていて、一つだけ咲き残っていた。咲いている花見たさに、岩登りも何のそのの勢いにビックリ!フガクスズムシソウ(富嶽鈴虫草)も残念ながら終わっていた。
北岳稜線からブナ林のところで、カラ類の混軍が次から次へと飛び交い、ゆっくり観察することができた。まるで、登山客がほとんどいないので、鳥達も安心して自由に飛び回っているかのようであった。上宮の下の林の中でも、ゴジュウカラが5羽ぐらい飛び回り、すぐ近くで見せてくれた。
縦走中止になっていたが、中岳の様子見たさに登ると、誰もおらず休憩所もバイオトイレも動いていた。これが使えなくなるのはとても、残念だ。
又、YAMAPの色々な人の記録を見てみると、8月になって何人かの登山客が英彦山の縦走をしていた。
裏彦のコースは蒸し暑く、岩場を用心しながら下りたり、急登を登ったりしながらも、落葉樹の多さに紅葉の時期に是非又訪れたいと思った。
(2022-08-06掲載)
三浦美代子 2022-07-26
オオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)で有名な糸島市にある、井原山に3人で登ってきた。YAMAPの情報からも、オオキツネノカミソリが満開で見頃とあり、水無登山口はほぼ満車の状態であった。
ガスがかかった登山口から、早速オオキツネノカミソリの花が咲いていて、幻想的な雰囲気の中の山道を渓流沿いに登って行った。今回はいつもと反対のコースを取り、下山時にオオキツネノカミソリの群生地を狙った。
薄暗い林の中を登っていくせいか、アブに次から次へと襲われ、田辺さんが私の後ろから手でアブを叩き落してくれ、5〜6匹ぐらい退治してくれたが刺されてしまった。トチバニンジン(栃葉人参)や、ツクバネソウ(衝羽根草)や、マルバイチヤクソウ(一薬草)の果実も見つけた。石灰の露岩帯を登り、ソウシチョウの声がよく聞かれ、林の中でアオゲラの声も何回か聞かれた。
やっと井原山山頂に着き、登山客も10人ぐらいいて、青空の炎天下で早めの楽しい昼食を取った。オトギリソウ(弟切草)と、ナガサキオトギリ(長崎弟切)が咲いていて、葉が茎を抱いているかどうかの違いがしっかりつかめた。コオニユリ(小鬼百合)が綺麗に咲いていて、蜜を出す溝を見つけ、珠芽ができてないことも確認した。(オニユリとの違い)
急坂を用心して下り、やはり登る方が楽だねと言いながら、オオキツネノカミソリの群生地についた。ほとんど満開ではないだろうか?今年は花の数も多く咲いていて、山道の両側ががオレンジ色に染まっていた。オレンジの色合いが少し薄い気がしたが。やはりその美しさと群生に満足した。今年も見ることができ良かったねえと感謝しあった。クロツグミの声だろうねえといいながら下山した。
水無鍾乳洞第1洞の冷気は12℃で、ヒヤッとして気持ちよかった。安全に綺麗に整備されていた。今回はゆっくり、かしまし3人娘で花も観察しながら楽しく山登りができたと思う。
(2022-07-28掲載)
三浦美代子 2022-07-03
許斐山は、宗像市の低山で登山口が、王丸登山口、王丸西登山口、吉原登山口、八並東登山口の4か所あり、登山道もよく整備され市民の登山客も多い。許斐山山頂には大きなクスノキ、モミ、ナラガシワの大木があり、登山道にも自然林も多い。
登山口から、アオゲラやホトトギスの声がした。登山道では、ウグイスの声がよく聞かれ、許斐山山頂では、ソウシチョウが2羽飛んでいる姿を見た。
キヌガサダケもよく見られると有名だが、今日は見ることができなかった。コクラン(黒蘭)が見れたらいいなあと思っていたら、他の登山客から教えてもらい、初めて見ることができた。
花の色が黒いからコクラン(黒蘭)なのか? コクラン(黒蘭)はラン科クモキリソウ属で、常緑樹林内に生える多年草(引用:山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花)といわれている。
宗像の城山にも生えていると、山頂の写真でも見た。本当に面白い姿で、自然の不思議さを感じる。
(2022-07-03掲載)
三浦美代子 2022-06-28
7月から上宮の修復工事の為、中岳山頂から北西尾根ルートが4年間歩けなくなる。その前に南岳〜中岳〜北岳の縦走を歩きたいと思い広塚氏にお願いして、4人で登った。
奉幣殿まで、オオルリの声かクロツグミの真似の声か難しいねえと話しながら歩く。奉幣殿ではリュウキュウサンショウクイ、キセキレイが飛び回っていた。風が強く吹き暑さを和らげてくれる。樹木の名前を広塚氏に教えてもらいながら登っていく。樹木の名前を何度も聞いているのになかなか覚えていない。ジュウイチの声を久しぶりに聞いた。
南岳・裏彦分岐から南岳へのルートは久しぶりで少し藪漕ぎの直登をしてしまった。鎖の岩登りが何か所かあり、初めてのTさんは難なく登って楽しんでいる。
南岳山頂では、ズミ(別名コリンゴ)の実が少しなっていた。昼食を楽しんで中岳に向かった。行者堂まで降り、オオヤマレンゲ(大山蓮華)を見に行ったが、実になっていて、わずかに花が2,3輪咲き残っていた。ほのかな甘い香りがした。盗掘から免れただろう、フガクスズムシソウ(富嶽鈴虫草)が、わずか1輪蕾の状態で残っていてくれた。元気で花を咲かせてほしい。
望雲台が初めてという二人は、崖の間の急登も怖がらず、望雲台の鎖の登りもスリル満点と楽しんでいた。私がコチョウランを見るために広塚氏にヒヤヒヤさせてしまい、少し反省した。しかも、花の写真を撮る為、望遠レンズに替えることを思い浮かばず残念だった。両方の岩崖には、イワタバコ(岩煙草)の葉がたくさんついていて、花の時期に又登りに来たいねえと話しながら下山した。
(2022-06-30掲載)
三浦美代子 2022-06-19
ササユリ(笹百合)目当てに山登りに参加した。ササユリ(笹百合)は(ウイキペデイァ引用)球根植物で、日本特産で日本を代表するユリであり、葉が笹の葉にに似ている。
長野山緑地公園では、「ささゆり」自生地として保護されていて、薄いピンク色から白色の花が美しく咲いていた。そこから5分で長野山山頂に着いた。
馬糞ヶ岳への山道は、南限のブナ原生林(本州の南限か?)から歩き、落ち葉を踏みしめ歩き易かった。ブナ、ミズナラ(水楢)、リョウブ(令法)、アセビ(馬酔木)、ヒナウチワカエデ(雛団扇楓)等、木々が生い茂り、山道のサイドにはササが多く茂っていた。山頂が見えない林の中は、アップダウンが多く、蒸し暑く汗が噴き出てくる。ソウシチョウ、ウグイス、オオルリの声が聞こえてきた。ササユリ(笹百合)は所々でポツンと咲いていた。
馬糞ヶ岳山頂では、ミズナラ(水楢)の木が多く、見晴らしもほとんどなかった。美味しいスイカをいただき、楽しい昼食を食べ、往路を戻った。下山時にアップダウンを数えてみると、17の登りと14の下りがあり、ビックリした。カッコウの声が遠くから聞こえてきた。ブナの原生林では大きな大木があり、たくさんの実もついていた。お天気にも恵まれ、遠くはるばる、ササユリ(笹百合)を見ることができ、感謝した。
(2022-06-23掲載)
三浦美代子 2022-06-12
くじゅう連山といえば、ミヤマキリシマ(深山霧島)で、なかでも山全体をピンク色に染める平治岳は特に人気の的の山である。私も是非孫達にその美しい姿を見せたいと思い計画した。
男池園地駐車場はすでに車も多く、カッコウの声が響き、キセキレイも見つけた。男池園地にある「日本名水百選」にも選ばれた清水が湧き出ている、男池に立ち寄り、そこから原生林を歩きはじめる。
オオルリの声が響き渡り、湿地の枯れ枝の先にオオルリを見つけ、孫達もカメラでその姿を確認した。かくし水ではミソサザイが竹筒の中で水浴びする姿を見つけたり、枝を飛び回り、尾をフリフリする姿も見つけ喜んだ。周りには、ミヤマハハソの花やモミジウリノキ(紅葉瓜の木)の花が咲いていた。
段々急坂になり、広い湿地のソババッケに出た。奥にはヤマボウシ(山法師)の花が咲いていた。
黒岳コースと別れ、大戸越目指して登りが続く。花が終わりかけのバイケイソウ(梅尅)の群生や、ニシノヤマタイミンガサ(西山大明傘)の群生があちこちに見られた。果実がついたヤマシャクヤク(山芍薬)の群生も見つけた。クロツグミの声やツツドリ、ホトトギスの声が響く。
登りが続き、やっと大戸越に着くと、目の前の平治岳にはピンク色がなく、雲が切れた時に山頂あたりにわずかなピンク色が見えた。今年はガの幼虫の大量発生による被害でミヤマキリシマ(深山霧島)は不作であると聞きはしていたが、ここまでやられているとは、がっがりであった。ここで待っとくと言う3年生の孫を励まし、平治岳南峰、山頂まで頑張って登った。
南峰から見える平治岳山頂から尾根づたいの姿には、昨年(「2021-06-10、平治岳がミヤマキリシマの絨毯」)の姿と雲泥の差があり、又、平治岳山頂から見渡す景色もほとんどミヤマキリシマの美しいピンク色がなく、虫の被害の恐ろしさをまざまざと感じた。
平治岳山頂まで登り、登頂の喜びを孫達も感じたようだった。鞍部で昼食を楽しんだ。
大戸越まで下山し、北大船山へ少し登ったところで、オオヤマレンゲ(大山蓮華)の白く美しい姿を見つけて、ホッとした。滑らないように気を付けながら下山し、男池で水をペットボトルに入れて、お土産に孫達は持ち帰った。
ピンク色に染まった平治岳は見せてあげることができなかったが、緑の森林浴しながら、オオルリやミソサザイも見つけ、山登りの楽しさを少しでもわかってくれたかなあと、一人満足の私であった。
(2022-06-15掲載)
三浦美代子 2022-06-04
由布岳は大分県の湯布院盆地の北にあり、東峰と西峰の二つ峰を持つ双耳峰である。ミヤマキリシマ(深山霧島)でも有名で、正面登山口では有料駐車場もいっぱいだった。
豊後富士と言われる由布岳の姿を眺めながら登る。ヒバリの声が響き渡る。ミズナラ、リョウブ、ウリハダカエデ(瓜膚楓)、カジカエデ等の自然林の中を登っていると、カッコウ、センダイムシクイの声が聞こえてきた。
合野越では、ツクシヤブウツギ(筑紫藪空木)やマユミ(真弓)の花が咲いていた。この先は登山道をジグザグに登っていくと、かわいい白い花の、バイカイカリソウ(梅花碇草)を見つけた。下向きで葉の形も面白い。東峰と西峰の分岐のマタエに着くと登山客が多かった。東峰の山の斜面にもミヤマキリシマ(深山霧島)が美しかった。
岩峰の西峰に登る為、初めての方々にハーネスとカラビナを装着し、新飼さんがロープで誘導してくれた。無事に西峰に到着し、展望が素晴らしく、対岸に東峰や鶴見岳や別府湾、くじゅう連山の山々が見渡せられた。楽しい昼食を食べた後、岩峰が多いお鉢巡りを気を付けて下った。コゴメウツギ(小米空木)やコツクバネウツギ(小衝羽根空木)が多く見られ、山の斜面にはミヤマキリシマ(深山霧島)が綺麗に咲いていた。今年は虫の被害で花が少ないという。残念だ。イワカガミ(岩鏡)の花も見つけたが少なかった。お鉢から、ミソサザイ、オオルリ、キビタキの声が響くが、なかなか姿を見れなかった。
東峰に着き、登ってきた岩峰の西峰が見渡せた。気を付けながら下山し、ホトトギス、クロツグミの声がした。シカが去っていく姿も見えた。ヒバリが囀り飛ぶ姿を追いながら、無事に登山口に着き、みんなで喜んだ。
(2022-06-07掲載)
三浦美代子 2022-05-31
3回目の英彦山の野鳥生育調査に参加した。高住神社ではミソサザイが綺麗な声でさえずってくれたが姿を見せてくれなかった。ガスがかかり登山道は神秘的な雰囲気であった。オオルリが囀る中に、カッコウの声やアカショウビンの声がわずかに聞かれた時は嬉しかった。アオゲラ、ゴジュウカラ、ヒガラの声も何度も聞かれた。
山の木々には花が咲き、珍しいミヤマハハソの花や、葉の表面に毛がある、ケカマツカ(毛鎌柄)やタンナサワフタギ(耽羅沢蓋木)の花が満開に咲いていた。オオヤマレンゲ(大山蓮華)は蕾で、ベニドウダン(紅満天星)が赤く満開に咲いていて美しかった。コツクバネウツギ(小衝羽根空木)やツクシヤブウツギ(筑紫藪空木)も色とりどりの花が可愛かった。
ブナ林でようやくガスが上がって、カワラヒワ、ウグイスが元気に囀っていた。
山頂では、ヒコサンヒメシャラ(英彦山姫沙羅)の花が沢山落ちていたが、木の上を見上げると白い花びらに赤い色が美しく輝いていた。ゴマの香りがするゴマギも花が満開であった。
バードライン分岐から、アカショウビンの声がはっきり聴かれ、カッコウの声を聞きながら、気持ちよく新緑の山道を下山した。
(2022-06-02掲載)
三浦美代子 2022-05-16
早朝5時40分大きな声でさえずる、ガビチョウの声に気が付いた。窓から外を見ると、家のそばの電柱の上でしきりにさえずるガビチョウがいた。
久しぶりに、ガビチョウをしかも近くで見ることができた。幸運だった。
(2022-05-17掲載)
三浦美代子 2022-05-10
5月の平尾台自然観察会の事前調査として参加した。キジ、セッカ、ホオアカの声が鳴き響く。
1か月前と違い、平尾台は色々な花が見られ、ノアザミ(野薊)、ハルジオン(春紫苑)、カノコソウ(鹿の子草)の群生が見られた。ヒメケフシグロ(姫毛節黒)や、ハシナガヤマサギソウ(嘴長山鷺草)が多く見られビックリした。コキンバイザサ(小金梅笹)も一株見つけた。
広谷湿原は飛び火による野焼き後で歩き易かったが、まだ花は見られなかった。ボランティアの若者と出会い、外来種のセイタカアワダチソウやブタナ(豚菜)などを見つけ、今のうちに取り除いていくのだという。高校生も湿原を守るために溝にたまった土を取り除く活動しているという。ありがたい話である。
貫山林道では、モミジウリノキ(紅葉瓜の木)の木が多く見られ、草原歩きとは違う気持ちよさを感じた。
小穴に出て、キンラン(金蘭)、イブキシモツケ(伊吹下野)、イワツクバネウツギ(岩衝羽根空木)を見つけた。ナルコユリ(鳴子百合)、アマドコロ(甘野老)、ホウチャクソウ(宝鐸草)の違いを確認した。
花の咲きはじめのフナバラソウ(舟腹草)や、ツレサギソウ(連鷺草)の蕾や、タツナミソウ(立浪草)の花も見つけた。これからの季節ごとの色々な花が咲く、平尾台が楽しみだ。
(2022-05-14掲載)
三浦美代子 2022-05-03
2回目の英彦山の野鳥生育調査に参加し4人で登った。高住神社のFさんから、「アカショウビンの声を3回も聞いたよ」という情報を得た。そして私達も北岳のブナ林の谷間から、アカショウビンの声が聞こえてきた時にはみんなで感激した。ミソサザイの声で迎えられ、キビタキ、オオルリ、ツツドリ、ゴジュウカラ、アオゲラ、オオアカゲラの声など、新緑の林の中から聞かれた。
林の中では、チドリノキ(千鳥の木)、ヒナウチワカエデ(雛団扇楓)、ブンゴウツギ(豊後空木)、カナクギノキなどの花が咲き、広塚氏に教わりながら登った。
北西尾根のツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)が満開に咲き誇っていたのには感激した。花の数も多く美しく咲いていて、蕾の紅色も美しく輝いていた。
ウスノキ(臼の木)の小さい花や、ヤシャビシャク(夜叉柄杓)の白い花やコバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)も満開に咲き、出会ったことの幸運を思った。来年は上宮の工事の為、この北西尾根が歩けないと思うととても残念に思う。
例年咲く場所で、クロフネサイシン(黒船細辛)の花を見つけ、その姿に不思議さを感じながらも安心した。
登るたびに新しい発見があり、季節ごとの魅力ある英彦山であると再認識した。
(2022-05-13掲載)
三浦美代子 2022-05-05
新飼謙次郎氏の計画で、ヤマシャクヤク(山芍薬)の群生が見られるという、時雨岳と白鳥山の縦走に参加した。白鳥山は、宮崎県椎葉村と熊本県八代市の県境にあり、九州百名山の一つである。
白鳥山は初めて登る山で、今回、お天気にも恵まれ、時雨岳の山頂近くから、白鳥山までの縦走路の斜面にもあちこちにヤマシャクヤク(山芍薬)の群生が見られ、みんなで歓喜の声を上げた。ちょうど花が咲きはじめていて、こんなに多くの群生を見たのは初めてであった。石灰質を好むというヤマシャクヤク(山芍薬)は石灰岩のそばに多く咲き、清爽な白い花びらから、薄い紅色を少し染めた花など見つけ楽しんだ。
珍しい花の保護の為にもシカの防護ネットが張られていて、英彦山と同じで、ネット内のクマザサの背が高くのびていた。新緑の木々も多く、クス、ミズナラ(水楢)、ヒメシャラ、カエデ類も多くみられた。
ツツドリの声が遠くから聞かれ、アオゲラ、ヒガラ、オオルリ、キビタキ、ミソサザイの声も聞かれた。
カルデラ地形のドリーネの廻りも多くのヤマシャクヤク(山芍薬)が見られ、常連の方の話では昨年より1週間花が咲くのが今年は早かったらしい。ちょうどヤマシャクヤク(山芍薬)の花のいい時期に巡り合えたことに感謝した。
イチリンソウ(一輪草)、ニリンソウ(二輪草)、ワチガイソウ(輪違草)、ネコノメソウ(猫の目草)の種類も、福岡県と変わらず、オオキヌタソウ(大砧草)、ルイヨウボタン(類葉牡丹)などは初めて見た植物だった。
山の仲間達と楽しい最高の二日間だった。
(2022-05-11掲載)
三浦美代子 2022-04-19
広塚氏から英彦山の野鳥生育調査の応募があり、5人で調査と山登りを楽しんだ。
高住神社では、早速ミソサザイが2羽境内の中を飛び回り、楽しませてくれた。遠くからツツドリの声が聞かれ、シオジの林では、オオルリを見つけた。
岩の上には、ゲンカイツツジ(玄海躑躅)やヒカゲツツジ(日陰躑躅)を見つけ、登山道では、ハルトラノオ(春虎の尾)、ワチガイソウ(輪違草)、シコクスミレ(四国菫)、コミヤマカタバミ(小深山傍食)が咲いていた。稜線では、オオカメノキ(大亀の木)が多く白い花を咲かせ、シロモジ(白文字)の黄色の花も満開で、アブラチャンとの花の違いが難しく、落ち葉で確認した。
オオアカゲラやアオゲラの声が時々聞かれ、ゴジュウカラ、ヒガラ、ウグイス、ツグミも見れた。ケルンの谷では枯れた大木の穴の廻りでアオゲラを見つけた時は嬉しかった。
裏彦への下りの岩の上に、サバノオ(鯖の尾)の群生を博嗣さんが見つけた。こんなにたくさん咲いていたのは初めてだ。エイザンスミレ(叡山菫)、フデリンドウ(筆竜胆)、ヤマルリソウ(山瑠璃草)も多く咲いていて、糸島の井原山では終わりかけている花だ。
広塚氏がヤマシャクヤク(山芍薬)を見つける為、周りを見渡されていたので、探していると傾斜面に緑の中に白い花を見つけた。すぐ花の名前が出ず、思わず叫んでしまった。裏彦で初めて見つけた、ヤマシャクヤク(山芍薬)の群生だった。しかも花が一部咲いていたのだ。嬉しかった。
英彦山は、鳥も花も多くその素晴らしさを猶更実感した。
(2022-04-23掲載)
三浦美代子 2022-04-17
背振山系第2の高峰で花の名峰と知られている、井原山に山の仲間達と登ってきた。今回は瑞梅寺登山口キトク橋から登り初め、アンノ滝(落差13m)から井原山自然歩道を登った。
林道では、ソウシチョウの声が響き、アンノ滝あたりから、ミソサザイの声が響いた。イチリンソウ(一輪草)の群生が見られ、自然歩道では、ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)やタチツボスミレ(立坪菫)やシハイスミレ(紫背菫)の花が多くみられてきた。ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)やエイザンスミレ(叡山菫)は終わりかけていた。
遠くから、ツツドリの声とオオルリの美しい声が聞かれた。ツツドリの声はこの春初めて聞き、嬉しかった。
山頂に着くと多くの登山客がおり、360℃の景色、普賢岳から天山、背振山系、福岡市街などが見渡せた。
水無谷ルートに下り初め、コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)の蕾が多くみられ、4月下旬から5月初めに満開になるのが楽しみだ。オオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)群生地では、イチリンソウ(一輪草)やニリンソウ(二輪草)が群生し、一面に咲き美しかった。ネコノメソウ(猫の目草)はコガネネコノメソウ(黄金猫の目草)だけが黄色の花を咲かせていて、他のネコノメソウは終わりかけていた。ホソバナコバイモ(細花小貝母)は果実ができ、ラショウモンカズラ(羅生門蔓)は蕾から花を咲きはじめていた。トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)は花と果実(サバの尾に似ている)が両方見られ、かわいかった。
井原山の豊かな花の移り変わりを感じ、これから咲く花も色々楽しみだ。
(2022-04-21掲載)
三浦美代子 2022-04-12
「香春岳は福岡県田川盆地の北方に位置して、一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳の三峰でできている。一ノ岳は約1300年前から埋蔵する銅を巨大な重機で削られ、標高491mあった山の高さが半分ぐらいまで削られているという。」(引用「自然誌 香春岳」熊谷信孝著)
自然観察会では、二ノ岳を中心に登り植物を観察していたので、是非三ノ岳を登りたいと思い広塚氏にお願いして、岩登りコースを登った。
急な斜面を登りながら、イワシデ(岩四手)やイスノキが多くみられた。(日本最大級のイワシデ群落と言われている)。大きな岩を次から次へとよじ登りながら、ひやひや用心しながら、巨岩が多いのにも驚かされた。周りの樹木の名前を教わりながらも、その多さで覚えきれず、しかしミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)の花が多く咲いていて可愛かった。山頂からは二ノ岳一ノ岳が見渡され、二ノ岳の鞍部に下りた。
人桝遺跡から満開のチョウジガマズミを見ることができ、フデリンドウ(筆竜胆)やホタルカズラ(蛍蔓)、ツクシタンポポを確認して下山した。
オオルリは今年初めて聞き、センダイムシクイの声がよく聞かれ、樹幹を飛ぶ姿を一瞬見ることができた。
70代まだまだ元気な三人で、三ノ岳岩登りコースを楽しく登ることができ、広塚氏に感謝しました。
(2022-04-15掲載)
三浦美代子 2022-04-09
山の仲間達と久しぶりに熊本県にある八方ヶ岳に登った。八方ヶ岳はカニのハサミ岩と、山頂が草原で展望がよいということが有名であった。
山鹿市番所の矢谷渓谷のキャンプ場から登り、養魚場のそばの渓谷が崩壊されていて、補修工事がなされていた。渓谷の谷沿いを登り、ミソサザイの声が響く。マルバスミレ(丸葉菫)を見つけ、タチネコノメソウ(立猫の目草)やオオチャルメルソウの花が多くみられた。ゴジュウカラの声も響いた。尾根に出たところが穴川分岐で、稜線沿いに、アブラチャン、シロモジ(白文字)、クロモジの黄色の花々が目立ってきた。山頂近くでツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)が咲いていた。
草原で見晴らしがよい山頂では、遠くがかすんでいて、うっすら阿蘇の涅槃像が見えた。楽しい昼食を取り山の神方向にゆっくり下山。ヒノキの植林地から林道では、エイザンスミレと似た葉をしている、ヒゴスミレ(肥後菫)を見つけた。荒れた林道では、カニのハサミ岩がわずかに見え、登り口があったが次回に挑戦することにした。ハザクラが舞い新緑の若葉が輝き、春の輝きを感じながら下山した。
(2022-04-13掲載)
三浦美代子 2022-04-05
井原山の花を楽しみに5人で登り、期待以上に色々な花を見ることができた。まずは、トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)の花のたくさんの蕾を見つけ、下山時には淡黄白色の花(花弁状のがく片)を見て嬉しかった。
イチリンソウ(一輪草)、ニリンソウ(二輪草)も花を多く咲かせ、緑の中の白い花の清純さを感じた。ヤマエンゴサク(山延胡索)とジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)の違いを確認し、ネコノメソウ(猫の目草)も6種類も見つけた。ネコノメソウ(猫の目草)それぞれに特徴があり、赤や黄色など美しくかわいく見えた。
山頂近くで、フモトスミレ(麓菫)やシハイスミレ(紫背菫)の識別に苦労しながら楽しんだ。山頂では多くの登山客がおり、見晴らしもよく、昼食も楽しんだ。
下山時にはシロバナナガバノスミレサイシン(白花長葉の菫細辛)、エイザンスミレ(叡山菫)を見つけ、ヤマルリソウ(山瑠璃草)も花が多く咲いていた。キバナノアマナ(黄花の甘菜)は残念ながら遅かったのか、花は少なかった。
7時間もかけゆっくり花を楽しみながら歩き、井原山の素晴らしさを満喫した。
(2022-04-08掲載)
三浦美代子 2022-03-30
今年は孫達二人を連れて、福智山の虎尾桜を見に登った。今年は開花が遅く、ちょうど見頃な深紅色の美しい花々が満開で咲いていた。エドヒガンという種類の桜で、推定年齢600年と言われている。ロープを張り、しっかり固定し保護されていた。これからも毎年元気で咲いてほしいものだ。
スミレの花も少しずつ咲きはじめ、アオイスミレ(葵菫)、タチツボスミレ(立坪菫)、シハイスミレ(紫背菫)を見つけ、エイザンスミレ(叡山菫)のかわいいピンク色の花を見つけた時は嬉しかった。ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)はまだ蕾だった。シジュウカラ、ヤマガラ、ウグイス、コゲラの声が林の中でよく聞かれた。
山頂から南小屋のオキナグサ(翁草)は、人の手を借りて植えられたというが、やはり厳しい山頂の気候に合わないのか、年々少なくなり今年は1輪のみ見られた。ヤマルリソウ(山瑠璃草)も花も少しずつ咲きはじめていた。
下山の白雲ラインは落ち葉が多く歩き易く、林道では満開のキブシを見つけた。にぎやかにおしゃべりしながら歩き、楽しい一日を過ごせた。
(2022-04-02掲載)
三浦美代子 2022-03-27
宗像の住宅街で、チョロチョロ動き回る、コチドリを2羽見つけた。偶然にも、繁殖行動をしはじめ、あわててカメラを向けた。そのあとは、穴を掘る動作が可愛く、動画をとることができた。これからも、観察が楽しみだ。
(04)コチドリの動画
(2022-03-28掲載)
三浦美代子 2022-03-20
宗像四塚は宗像市と遠賀郡岡垣町の境に連なる山々で、北から湯川山、孔大寺山、金山、城山を呼ぶ。宗像四塚縦走を春に歩きたいと思い一人で計画した。
城山は、ウスキキヌガサダケ(貴重なキノコ)で有名の山で、赤間登山口では、83歳の常連の男性が初めて出会う私に、城山では、ここしかないという貴重な「ハカタシダ」を教えてくれた。城山山頂下で河津桜がまだ綺麗に咲き残り、山頂では四塚縦走をピストン(往復)するという元気な若者達がいた。私は無理せずマイペースで何とか縦走をやり遂げたいと思い歩いた。ヤマガラ、コゲラ、アオゲラの声が響く。
金山は樹林帯のアップダウンの縦走路を南岳、北岳と続く。金山北岳から地蔵峠までの日当たりの良いところでは、ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫)の花やナガバノモミジイチゴ(長葉の紅葉苺)の花が咲いていた。ウグイスやホオジロの声が聞こえた。滑りやすい急坂をロープを伝わりながら用心し地蔵峠に着いた。
地蔵峠から孔大寺山までは、きつい急登ばかりが続き、タブノキ(椨の木)、ヤブニッケイ、アカガシの樹林帯の下にはアオキの木が多く花芽を出していた。見晴らしの無い孔大寺山山頂で昼食を取り、垂見峠まで2,4kmの長い急坂を滑りそうになりながら下った。垂見峠近くにはマテバシイ(馬刀葉推)林が目についた。
湯川山登山口(垂見峠)からの山道には、マテバシイの林が続き、切株からいくつも株立ちしたマテバシイが密生していた。秋にはマテバシイのドングリが沢山落ちていて、そのドングリは渋みがなく生食できるという。(引用:里地里山ふれあいガイドシリーズA 城山連山を楽しもう 福岡県のパンフレット)急な上りが過ぎ、陽当たりの良い所では、カキドオシ(垣通し)のかわいい花が群生し、春を感じた。
湯川山山頂では、玄界灘の地島から遠くに沖ノ島までかすかに見ることができ、ここまで歩けた喜びを感じた。両足の痛みを感じながら承福寺までの滑りやすい道を無事に下山することができ、達成感と迎えに来てくれた主人の車を見て安堵した。
(2022-03-22掲載)
三浦美代子 2022-03-13
前回3月5日から、4月上旬の陽気が2,3日続いたので、井原山の花も開花が進んでいないか、期待して野鳥の会のメンバーに声かけて登ってきた。
お天気がどんより曇っていたが、登山口から、ホソバナコバイモ(細花小貝母)の花が多く目につき、下向きにひっそりと咲いていた。ネコノメソウ属の花も開花は少なかったが、イワボタン(岩牡丹)の花やコガネネコノメソウ(黄金猫の目草)の花を見つけることができた。イワネコノメソウ(岩猫の目草)の花は終わり掛けであった。
山頂では風が強く、ガスがかかり視界が悪く何も見られなかったのは残念だった。すぐ下山し、林道で楽しい昼食をとることができた。
ヤマルリソウ(山瑠璃草)の花も少なく、キバナノアマナの花が咲いてなかったのは少しがっかりしたが、少しずつ春の気配が進んでいるのは感じることができた。
ヤマガラ、エナガ、カワラヒワなどの声が聞かれ、谷間から鳥の群れが飛び立つのを見、さえずるミソサザイの可愛い姿を見ることができた。
帰りの林道では、ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)の花が咲いていて、美しかった。次回はどんな花が咲いて迎えてくれるか、楽しみだ。
(2022-03-16掲載)
三浦美代子 2022-03-05
福岡・佐賀県境の花の宝庫で知られている井原山、そろそろ、ホソバナコバイモ(細花小貝母)が咲いているのではと思い、登った。
しかし、昨年(2021-03-03)は写真のようにいろいろな花が咲いていたが、今年はホソバナコバイモ(細花小貝母)は、花数も少なくほとんで蕾の状態であった。ユリワサビ(百合山葵)が少し咲いているのを見つけたが、ヤマルリソウ(山瑠璃草)、キバナノアマナ(黄花の甘菜)、ネコノメソウ(猫の目草)も種類もほとんど咲いてなかった。
谷沿いにウグイス、ヤマガラの声がし、アトリの大群が、木々の間を飛んで行った。ミソサザイの声も響き渡っていた。
水無谷登山口駐車場では、昨年見つけたところで、アオイスミレ(葵菫)の花を見つけた。登山口までの途中の林道でも、ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)もアオイスミレ(葵菫)もまだ花は咲いてなかった。今年は春の花が遅いようだ。
(2022-03-06掲載)
三浦美代子 2022-02-23
最近のYAMAPの投稿を見ると、英彦山のWの滝の写真や素晴らしいという感想が多かった。Wの滝には一度も見たことがなく、是非この目で見たいと思い、広塚氏に案内をお願いした。
奉幣殿の横からの登山道はずいぶん昔に登ったことがあったが、登山客も少なく静かで雪も多かった。表参道合流点から、産霊神社(行者堂)との間にWの滝があると聞き、踏み後を探しながら登る。山の斜面に見つけ、急な傾斜を下り、登りつくことができた。見事に氷瀑していて、氷が青白く光っていて美しかった。滝からの崖の登りもロープがしてあったが危険であった。
危険なWの滝を見ることができたことを広塚氏に感謝した。次から次へとWの滝を見に登山客が入れ替わった。
中岳休憩所のそばにある、マンサクを見に行ったがまだまだ蕾も膨らんでなかった。花が咲く頃、又英彦山に登りに来たいと思った。
(2022-03-02掲載)
三浦美代子 2022-02-15
昨年は2月27日に福智山でアオイスミレ(葵菫)の花を見つけていたので、まだ少し早いかなあと思いながら、二人で登った。
林道のキブシは蕾がまだ開いてなく、ホオジロの声が響くが姿は見られなかった。急坂の登りではヤブコウジ(藪柑子)の赤い実がまだ残っていた。八丁あたりから風も強く肌を刺すような冷たさであった。
山頂は風が強く吹き、0℃で登山客はほとんどいなかった。平尾台や皿倉山が見渡せたが英彦山は見えなかった。
昨年アオイスミレ(葵菫)を見つけた場所で、徳川家の葵の紋に似ているという葉を探して、やっと見つけた時は嬉しかった。なお探していると、1輪の小さな可愛い花を見つけた時は、この厳しい環境の中でけなげに咲いている姿に感動した。アオイスミレ(葵菫)はもっとも花期の早いスミレの一つと言われていて、寒いながらも少しずつ早春の訪れを感じた。
荒宿荘では二人だけでゆっくり昼食を楽しんでいると、ヤマガラが美しい声でさえずってくれていた。
白雲ラインでは落ち葉を踏みしめ樹肌を見ながら、イイギリ(飯桐)ではない赤い実をたくさんつけた樹木は何だろうか?大南林道で見つけた赤い実がたわわになっている樹木は何の樹だろうか?クロガネモチ(黒鉄黐)か?など、樹木の難しさを感じながら、二人で楽しく下山した。
(2022-02-17掲載)
三浦美代子 2022-02-06x
前日2月5日は九州北部を中心に雪が降るという予報で、英彦山はさぞ雪が積もっているだろうと思い、広塚氏にお願いして登った。
豊前坊駐車場は-7℃でアイスバーンになっていて、下の急坂の駐車場では親子がそり遊びを楽しんでいた。アイゼンを装着ししっかり防寒対策して登る。
樹氷を期待して登ったが、溶岩の壁のつららも小さく、霧氷らしきものが北岳近くで見られたぐらいだった。しかし、段々雪も多くなり白く輝く樹林帯も美しかった。
中岳山頂では登山者が多く、思いは皆同じで英彦山の樹氷や滝の氷瀑を期待して登ってきていた。休憩所の中も-6℃だが、交代して温かい食事をとることができた。
北西尾根のルートもアイゼン装着していたが危険な場所もあり足に力が入り緊張した。イヌシデ林では、コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガの混群を見つけることができた。
駐車場に着きホッとするとともに、次回は英彦山の樹氷をみたいなあと、願った。
(2022-02-08掲載)
三浦美代子 2022-01-30
友人に情報をもらい、ヒシクイを探しに見に行った。
ダムの遠くにマガモの群れや、コガモ、ハシビロガモも見られた。カンムリカイツブリらしきものも見られた。
ダムの洲に6羽のヒシクイが休んでいるのを見つけ、飛び立つまでゆっくり見ることができた。
(2022-01-31掲載)
三浦美代子
2022-01-28
久しぶりに四王寺の滝ルートを歩いた。奉幣殿から林に入り早速カラ類の混軍に出会い、探鳥しながら歩く。モミとツガとイチイの違いを教わった。
衣が池からアイゼンで傷ついた岩や石を踏みしめ、四王寺の滝までついた。黒光りした岩肌の滝は水が少し流れていて、残念ながら氷瀑の姿はなかった。急登を登り風が冷たく、残雪も見られ始めた。南岳に着き楽しい昼食を頂いた。
南岳からの下りと北西尾根からの下りが凍結した危険な箇所が何か所かあったが、アイゼンを装着せず何とか歩けた。
北西尾根からの森の中でアカウソを見つけた時は嬉しさで興奮した。オオアカゲラも鳴き声と共に姿も一瞬確認できた。このルートは野鳥との出会いも多く英彦山の素晴らしさを再確認した。
次回は英彦山の霧氷を是非見に来たいものだ。
(2022-01-31掲載)
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