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三浦美代子 2023-12-10
大ヶ原探鳥会、忘年会の後、鴨生田池でオシドリ15〜20羽、トモエガモ、ハシビロガモの水面採食の様子を見ることができた。
光る水面の上を列をなしてオシドリが行く様に心躍らせ、写真を撮った。残念ながら写真はあまりうまく撮れなかったが、出会えて嬉しかった。写真を見て、トモエガモもいたのに気付いた。
ハシビロガモが群れをなし、グルグル回るさまは、面白く動画に撮った。調べてみると、2020年6月14日「ダーウィンが来た!」の番組でも取り上げられ、“群れで一体となって回転することで上昇水流が発生し、水底にいたプランクトンたちが上昇水流に乗って上にあがってきて、ハシビロガモたちが餌のプランクトンを食べられるとのことでした。”なるほどと感心し、出会えたことに感謝した。
(2023-12-12掲載)
三浦美代子 2023-11-28
広塚氏の呼びかけによる定点探鳥調査に、今回は波多野氏、坂梨さんが参加されました。耳を澄ませながら歩き、この声は何かな?と思っていると、ルリビタキの声です、キクイタダキがいます、コガラの囀りがします、などなど、教えていただきました。この声がそうなのか!と感心するばかりで、又今まで山を歩きながら、鳥の声を聞きながら聞き落していた鳥が多かったなあと思いました。鬼杉では、高い杉の先の方で飛び回る、マヒワの群れを教えていただき、籠水峠では一瞬木下さんが猛禽を見つけた時に波多野さんからハイタカだ!という声が聞かれ、確実に鳥の確認ができました。
籠水峠から冷たい風が強く吹きはじめ、猫の丸尾までも手がかじかむほど寒さと風の為、鳥の声はほとんど聞こえませんでした。ウリハダカエデ、コハウチワカエデの紅葉も美しく、イイギリ(飯桐)の赤い果実や、ヤブムラサキ(藪紫)の果実もたくさんついていました。
予想通り、波多野さんのお陰で鳥の数も多く見つけ、鳥の声も勉強させていただきました。有難うございました。
(2023-11-30掲載)
三浦美代子 2023-11-26
友人に誘われ、福智山の福智祭に参加する為に一人で登った。福智祭は筑豊山の会が主催で、避難小屋「荒宿荘」が完成して50年になり、記念品のスプーン(150本)が配られ、豚汁が登山客にふるまわれた。私も美味しい豚汁とスプーンをいただいた。
普段から、筑豊山の会の方々が荒宿荘とバイオトイレを管理され、登山道も整備されていた。ボランティア活動で有難く感謝したい。
福智山山頂から上野越までは、紅葉も終わっているなあと思っていたが、上野越から白雲ラインへのルートでは、美しいイロハモミジやコハウチワカエデの紅葉や黄葉が見事に見られた。
大栂林道から岩場を下りていくと、トビが4羽回っていると思っていたが、ノスリもいたようだった。
まだまだ美しい紅葉が見れ、楽しい一日だった。
(2023-11-28掲載)
三浦美代子 2023-11-19
広塚氏にお願いして岳滅鬼山と岳滅鬼嶽を案内してもらった。この山々は英彦山の峰入り古道(山伏たちの修行の山道)のごく一部である、深倉越から岳滅鬼山、岳滅鬼嶽、岳滅鬼峠を通るコースである。
残念ながら、岳滅鬼山の紅葉はほぼ終わり、落ち葉になっていた。コハウチワカエデ、ドウダンツツジの紅葉が残っていたぐらいだった。前日の寒さで雪が所々に見られたが、時々吹く風も心地よいぐらいだった。英彦山北岳の斜面に雪が積もった姿や、障子が岳を眺めながら登った。
鳥の声は少なく、コガラの鳴き声は聞かれたが姿は見られない。岳滅鬼嶽からの滑りやすい下りや急な長い崖の下りには、緊張し無事に下りれてホッとした。大南林道分岐から2年前は深倉園地に戻ったが、時間も考え、玉屋神社入口のコースを選んだ。ミヤマシキミ、ナツツバキ、オオモミジなど教わりながら、楽しく下山した。
来年は、紅葉のいい時に又みんなで登りたいと思った。
(2023-11-21掲載)
三浦美代子 2023-11-09
昨年(2022-11-08)鷹ノ巣山に登った時に比べ、紅葉が終わりかけ、落ち葉が多かった。紅葉している葉も、縮れている葉が多いなあと感じた。それでも、シラキの黄葉や、コマユミの紅葉は、素晴らしく美しかった。
落ち葉が多い為、崖を下るときは滑りやすく、又、二ノ岳からの崖の下りや、三ノ岳の急登の崖の上り下りは、何回か経験しても緊張して怖さを覚えた。
二ノ岳を下りようとした時、変わった鳥の声、振り返って探すと、枯れ枝の先に、ツグミを確認した。今年初めて見た。三ノ岳に向かう谷間から、ウソの鳴き声が聞かれた。
迂回路の林の紅葉を楽しみながら、下山した。
(2023-11-11掲載)
三浦美代子 2023-11-03
九州百名山の一つである、天主山に4人で登ってきた。天主山は九州山地の北縁をなす山のひとつで、山都町菅から鴨猪川沿いの林道に入るが、駐車場までも荒れた車道だった。
登山口までの渓流沿いの林道には、ミツマタ(三椏)、マツカゼソウ(松風草)が群生し、時々シカの声が鳴き響いていた。登山口から急登が続き、まだかまだかと喘ぎながら登る。ヒメシャラの木や、ハリギリの落ち葉が目につき、時々ゴジュウカラの声が聞かれた。
やっと尾根に上がると人工林の先に紅葉の木々が見えてきた。天主の舞台からは、コハウチワカエデ、シラキ、コシアブラ、ブナの大木など赤、黄色、オレンジ色など色とりどりの素晴らしい紅葉の山道に感激しながら登った。ブナ、ツガなど大木が多く素晴らしいと思った。タンナトリカブトの花が残って咲いていた。
山頂では、コマユミ(小真弓)が優しい色合いを出していた。楽しいひと時を過ごし、長い急坂を慎重に下山した。天主山の素晴らしい紅葉に触れることができ、感激の一日だった。
(2023-11-05掲載)
三浦美代子 2023-10-31
福岡県の英彦山の紅葉はどうだろうか?と思い、広塚氏に裏彦のケルンの谷の紅葉を見ながらどのルートを歩けるのか?聞いてみた。広塚氏から事前調査でロープもかかっていて藪漕ぎしなくとも北岳から回れると聞き、有難く楽しみにして登った。
9人も集まり久しぶりの北岳への登山。早速、ゴジュウカラの声が聞かれ、一本杉手前の木々の紅葉を見上げていると、ハイタカの飛ぶ姿も見られた。
紅葉は一本杉あたりから、コミネカエデ、ヒナウチワカエデ、ウリハダカエデ、ドウダンツツジ、など美しかったが、葉も縮れていた。中岳下の迂回路はガラス瓶が多く散らばり、少しヒヤヒヤしたが無事にケルンの谷についた。アブラチャン、シロモジ、シラキ、カジカエデの黄葉が美しかったが、赤い紅葉が少ないように思えた。
みんなで、ワイワイガヤガヤ、自然の美しさを感じながら楽しい一日であった。
(2023-11-04掲載)
三浦美代子 2023-10-28/29
大分県のくじゅう連山の三俣山と大船山の紅葉を楽しみに友人(白倉裕子)と二人で登った。二日間とも登山客が多かったが、大船山の山頂にある男池の紅葉は終わりかけで先週が綺麗だったらしい。
28日に三俣山に登ったが、朝からガスがかかり風も強く南峰まで視界が悪かったが、段々ガスが上がり北峰の大鍋から見る山の斜面の素晴らしい紅葉に感激した。お鉢回りをしたが、ドウダンツツジ(満天星躑躅)が少なく思った。
29日は大船山に登った。大船林道は美しい紅葉の林を見せてくれ、坊がつるもキラキラ光るススキが原の草原だった。山道の木々は落葉していて落ち葉の紅葉が美しかったが、段原過ぎてからの山の斜面の素晴らしい紅葉に満足した。山頂の御池の周りの紅葉は残念だったが、周りの山々の壮大さに満足して下山した。
今年は異常気象のせいか、紅葉の葉が縮れているのが多く感じた。今年も紅葉の山々を味わうことができ、満足した。
(2023-11-02掲載)
2023-10-19
10月12日の平尾台観察会から1週間しかたっていませんでしたが、平尾台は、センブリ(千振)、ウメバチソウ(梅鉢草)の白い美しい花が多く咲き、又、こんなところにセンブリ(千振)の群生が咲いていたなんて!とビックリしました。イヌセンブリ(犬千振)は、小さく咲いていて、一本だけようやく見つけホッとしました。岩山ではヒメヒゴタイ(姫平江帯)やリンドウ(竜胆)が花を咲かせ、ヤマラッキョウも見つけました。前回は見つけられなかった、フシグロ(節黒)を見つけ、花が2,3輪咲き残っていました。
前回と同じく、ハイタカが2羽、サッと飛んでいる姿を見つけました。
まだまだ、未知の世界が広がる平尾台、どんな花々を見つけることができるか、来年も楽しみたいと思いました。
(2023-10-22掲載)
三浦美代子 2023-10-07
山の仲間達と大分県国東半島にある津波戸山(つわどさん)に登ってきた。低山ながら鎖場やロープがかかった岩場を登ったり下ったりヒヤヒヤする場面も多く、スリル満点の山であった。狭い岩山の尾根に登ると紅葉し始めた廻りの山々の絶景も楽しめた。
八十八か所霊場巡りのコースにもなっていて、いたるところに石仏があった。駐車場で地元の山のグループ21人の方々に山頂の先の西展望台で一緒になり、帰りの下山のルートが不安な為、同行させてもらった。夫婦岩の岩の隙間を行くと、弘法大師の大きな石像が立っていて、そばに置いていたお札もいただいた。
岩肌には、イワタバコ(岩煙草)の大きな葉の群生があり、その葉の大きさと数にビックリし果実になっていたが、花が満開の時は素晴らしかっただろうと想像された。岩場に着生する、イワヒバや、ヒトツバのシダ植物も多く見られた。低山ながらも、登りで3時間もかかり、岩場の鎖場で慎重に上り下りに時間がかかったと考えられる。無事に下山できたことに感謝し、楽しい山行であった。
(2023-10-09掲載)
三浦美代子 2023-10-03
10月の平尾台はいっぺんに秋の気配を感じ、肌寒いぐらいでした。ススキがたなびき、シラヤマギク、ヤマジノギク、ヤナギアザミ、ヤマハッカなどの花があちこちで見られ、実を付けた、アキカラマツ、イヌハギ、オトコエシの珍しい形を見つけました。ウメバチソウは蕾、ヒメヒゴタイ、アケボノソウも咲きはじめ、アカネの花も初めて見ました。ヒメジソ(姫紫蘇)とイヌコウジュ(犬香需)の違いや、メナモミも確認しました。アケボノシュスランも綺麗に咲いているのを確認でき、ホッとしました。
貫山山頂(711.7m)から、北九州空港、曽根干潟や国東半島が見渡され、昼食を食べている時に猛禽が現れ、後ほど、ツミ、ノスリ、と聞き、ビックリしました。今回は約8kmも歩き回りましたが、秋空の平尾台を充分楽しみました。
(2023-10-05掲載)
三浦美代子 2023-09-30
佐賀県の天山を、自然林や花が豊かなことから登山者に最も人気の高い七曲峠からの往復コースを歩いた。下山後、七曲峠から小さなアップダウンの山を9つ超えて、彦岳山頂までの往復コースも登った。
天山は樹林帯を抜け、急登と山腹を横切る緩やかな山道には、ヤマシロギク(山白菊)やヤマハッカ(山薄荷)、ヒヨドリバナ(鵯花)、ヒメアザミ(姫薊)の花々が多く咲いていた。天山山頂の一角である広大なササ原が続くと、秋風も心地よく吹き、タンナトリカブト(丹那鳥兜)、マツムシソウ(松虫草)、アキノキリンソウ(秋の麒麟草)、キュウシュウコゴメグサ(九州小米草)を見つけた。山頂近くでは、センブリ(千振)、ウメバチソウ(梅鉢草)、リンドウ(竜胆)も見つけた。天山山頂からの展望は素晴らしく、四方遮るものがなく、周りの山々の説明の看板がいくつもたっていた。汗が引くと秋風が少し寒くも感じた。
彦岳までは、登山者が少ないせいか草が生い茂っていたが、5つ目のピークの屏風岩で佐賀平野の展望を見て、狭い展望のない彦岳山頂についた。タンナトリカブト(丹那鳥兜)、ヤマハッカ(山薄荷)、ミズヒキ(水引)、サクラタデ(桜蓼)、ツクシアザミ(筑紫薊)などが咲いていた。佐賀県の二つの山の秋の花々を観察でき、満足であった。
帰りに江里山の棚田により、黄色の棚田に赤い彼岸花が多く咲き美しい風景を楽しんだ。
(2023-10-02掲載)
三浦美代子 2023-09-28
キュウシュウコゴメグサ(九州小米草)を探し求めて、福智山に一人で登った。以前福智山でたくさん咲いているのを観察したことがあった場所に登ったが、なかなか見つけれず、やっと見つけた時はこんなに小さな花(0.5mmぐらい)だっただろうかと、感激した。花の株も少なく大事に増えてほしいと思った。 福智山は秋の花々が咲きはじめ、アケボノソウ(曙草)、アキチョウジ(秋丁字)、キバナアキギリ(黄花秋桐)、ナギナタコウジュ(薙刀香薷)、ヤマハッカ(山薄荷)、ノコンギク(野紺菊)などが咲き、風の強い山頂付近では、ススキがたなびいていた。ソウシチョウが群れをなして姿を見ることができた。秋風を感じながら気持ちの良い汗をかいた。
キュウシュウコゴメグサ(ゴマノハグサ科、花は8〜9月)は、高い山の尾根などの日当たりの良い草地に生える。高さが15~25cm、茎や枝に多数の葉が密生し、対になってつく。葉は広い卵形で大きく、片側3〜4個の鋭いぎざぎざがある。萼は上下左右に等しい深さに四裂する。ツクシコゴメグサは高さ35cmに達し、葉は細長く、卵状の長い楕円形で、萼は上下に深く、左右に浅い。(九州の花図鑑からの引用)
(2023-09-29掲載)
三浦美代子 2023-09-08/09
山の仲間達と大分県くじゅう連山の扇ヶ鼻(1698m)と星生山(1762m)に登ってきた。
8日は瀬の本登山口から扇ヶ鼻に登り久住山までの予定であったが、ガスがかかり久住山避難小屋から折り返し、牧ノ戸登山口に下りた。瀬の本登山口から岩井川岳(いわいごう)分岐までが整備されてなくササなどが背丈まであり藪漕ぎでズボンや靴まで濡れてしまった。
扇ヶ鼻はミヤマキリシマ(深山霧島)の群生で有名であるが、この時期は花が少なく、アキノキリンソウ(秋の麒麟草)、リンドウ(竜胆)、フクオウソウ(福翁草)などが見られた。しかし、イタドリ(虎杖)が白から淡紅色の花を多数総状につけていた。
9日は山仲間から誘われ、初めての星生山の朝駆けを体験できた。3時の牧ノ戸登山口ではヘッドライトを付けた登山客が多く、暗闇の中をひたすら足元を見つめながら登った。山頂につき、朝焼けから大船山から登る日の出を見ることができ、又素晴らしい流れる雲海など見ることができた。
(2023-09-13掲載)
三浦美代子 2023-09-03
2か月ぶりの平尾台で9月の観察会の事前調査でした。早朝のうちは気持ちの良い風が吹いていましたが、秋の青空が照りだすと段々暑くなり残暑の厳しさでした。
ノヒメユリ、カワラナデシコ、キキョウ、カセンソウ、オトギリソウ等の夏の花が咲き残っていました。ナンバンギセルが今年は多いのでしょうか、あちこちに見られました。色々なハギの仲間、オミナエシ、オトコエシ、サワギキョウ、ゲンノショウコなど、秋の気配を感じさせる花々も見られました。
広谷湿原や周辺の湿原で、サギソウが咲き、ホザキノミミカキグサ、ミミカキグサ、コケオトギリなども見つけました。初めて見た面白い姿のタヌキマメ、こんなに群生していたなんて驚いたヒナノキンチャクのかわいい花など、広大な平尾台の花々の発見には驚かされるばかりでした。ガビチョウの声が頻回に響きましたが、姿は見ることはできませんでした。
(2023-09-05掲載)
三浦美代子 2023-08-18/22
2023-08-18(金) 晴れ 長野県安曇野市 福岡空港 07:30〜中部空港 08:45ーバス 中央/長野自動車道 安曇野IC〜中房温泉(1462m) 15:30 宿泊
メッシュコード:(地図)
TG企画の「ゆったり常念山脈縦走 燕岳・大天井岳・常念岳・蝶ヶ岳」に参加して、参加者10人とガイド2人の12名で登ってきた。
常念山脈は長野県安曇野市にあり、槍・穂高の東側に平行して南北に稜線が延びていて、槍・穂高連峰の大展望が楽しめる。槍・穂高を眺めながら稜線歩きをしてみたいと思い、「ゆったり」という言葉に、期待して参加した。
お天気にも恵まれ、午前中は晴れ、午後1時から2時ぐらいから、雷、雨が降り出すという予想で、早朝から登り初め午後2時頃には小屋に着き、雨具を短時間着るだけで済んだ。大天井岳に登るときに大きな雷の音に怖さを感じたが、雨の後は晴れ上がり、夕焼けや朝焼けに染まる槍・穂高連峰や富士山まで見ることができ、感激した。
山小屋では入浴はできず、携帯の充電も有料で、水も1リットル200円のところもあった。相部屋で9人布団を寄せ合うぐらいの広さだった。
ライチョウは20日の燕山荘を過ぎてから2羽、21日蝶槍を過ぎ横尾分岐あたりから、3羽?砂浴びしたり餌をついばむ姿をすぐ近くで見ることができ、人に慣れているなあと思った。ホシガラスは度々、声や飛び回る姿を見ることができ、22日の蝶ヶ岳からの下山時にゴジュウカラ、コマドリのきれいな声も聴くことができた。
高山植物はピークを過ぎていたが、トウヤクリンドウ(当薬竜胆)、ミヤマトリカブト(深山鳥兜)、コウメバチソウ(小梅鉢草)、サラシナショウマ(晒菜升麻)の群生、ゴゼンタチバナ(御前橘)は赤い実が沢山ついていた。
稜線を歩きながら、槍・穂高連峰の大展望を見ることができ、その自然の雄大さと好運に感謝した。常念岳の登りがきつく、みんなのペースについていけなく遅くなりがちであったが、ガイドさんのお陰で何とか縦走でき、充分楽しめた5日間だった。
(2023-08-27掲載)
三浦美代子 2023-08-03
井原山は例年7月の下旬から、オオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)の群生を見る為、水無谷ルートに多くの登山客が集まっていた。今年は7月の大雨で土砂崩れ、倒木、橋が流され水無谷ルートが通行止めになり、瑞梅寺登山口からも登山道が危険!ということで、あきらめていた。しかし、YAMAPの情報で、瑞梅寺登山口から入り、オオキツネノカミソリの花の情報が何人もアップされていた。
3人で瑞梅寺登山口から入った。やはり登山道は荒れていて川の橋も一部流されていたり、土砂崩れで木々も流され倒木が川にせきとめられたりしていた。オオキツネノカミソリ(大狐の剃刀)は水無谷ルートに群生している為、アンノ滝のそばを通て、水無林間歩道の急な登りを汗をかきながら、アブにも刺されながら、登った。今年はオオキツネノカミソリは少ないと出会った登山客が話していたが、まだ充分美しく多くの花が咲き群生していた。ハグロソウ(葉黒草)も見つけた。
山頂近くでは、コバギボウシ(小葉擬宝珠)、オトギリソウ(弟切草)、ヤマホトトギス(山杜鵑草)、ヒヨドリバナ(鵯花)が多く咲いていた。ヒヨドリバナが多く咲いて居るところで、アサギマダラが多く飛んでいた。「山の植物&山暮らし」「アサギマダラの好きな花と植物」を木下さんが調べてくれ、アサギマダラがヒヨドリバナをなぜ求めるか、又ヒヨドリバナのそばに変わった葉を見つけ、それが、キンモンヒヨドリで、ウイルスに感染した株であることも教えてもらった。植物の世界もまだまだ、知らないことだらけだ。アンノ滝で冷たい水しぶきを浴び楽しんだ。キツリフネ(黄釣舟)も見つけた。やはり、登山客は少なかったが、3人で充分楽しむことができた。
(2023-08-05掲載)
三浦美代子
2023-07-28/29
孫と3人で大分県くじゅう連山の三俣山に登ってきた。どの方向から見ても3峰に見えることから山名があるらしいが、実際はお鉢ピークの北峰を入れると5峰になる。今回は5峰すべて縦走できた。お天気は快晴で汗が噴き出るが、時々冷たい風が吹き、ホッとした。
山頂に着くたびに、周りの広大なくじゅうの山々が見渡せ、気持ちも解放される。ママコナ(飯子菜)、オトギリソウ(弟切草)などの花を見つけた。木々はノリウツギ(糊空木)の花が美しく咲いていて、山の斜面に多く咲いていた。
大分森林管理署では、ミヤマキリシマの保護活動として、ノリウツギなどの樹木が増え続け、ミヤマキリシマがそれに覆われた箇所は枯れて減少するため、維持・回復を図る為、ノリウツギなどの除伐作業を行っている。それは大船山頂付近で行っているらしい。三俣山でも白い花を咲かせている、ノリウツギが多く目立っていた。
男池湧水は日本名水百選に選ばれていて、冷たく透き通ていた。ツチアケビ(土木通)を見つけ、ハクウンラン(白雲蘭)を他の登山客から教わり、初めて見ることができた。
名水の滝までは倒木や落石の危険性の為、通行止めになっていた。ケヤキ(欅)、ブナ、チドリノキ(千鳥の木)、カジカエデ(梶楓)など多くの木々の中を歩き、気持ちの良い森林浴ができた。
(2023-07-31掲載)
三浦美代子 2023-07-25
広塚氏の英彦山の四季「タマガワホトトギスは全盛!」2023-07-15 を拝見し、是非英彦山に登りたいと思った。声を掛け運よく広塚氏も参加していただき、見たい素晴らしい英彦山の花々を観察できた。豊前坊駐車場までの津野経由の道路が、豪雨の為一部通行止めになっていて、引き返し別所駐車場のほうから回った。豊前坊駐車場は20℃でイカルの声が響いていた。
登山道では、クロツグミ、オオルリの声が響いた。ウチョウラン(羽蝶蘭)、イワタバコ(岩煙草)、タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)、フガクスズムシソウ(富嶽鈴虫草)の花を多く見つけ、盗掘されないよう願い、英彦山の花の豊富さに感激した。北岳山頂で昼ご飯を食べている時、目の前の樹木の間を飛び回る、ヒガラをよく観察、撮影でき、幸運だった。
下山は裏英彦登山口のほうに案内していただき、途中で藪漕ぎと、急坂を下りるスリルも田辺さんと味わいながら無事に下りることができた。
(2023-07-27掲載)
三浦美代子 2023-07-20
福岡県糸島市・井原山(いわらやま)のオオキツネノカミソリを見に行く登山を計画していたが、7月初めの豪雨の為、水無登山口までの林道が通行止めになり、登山道の橋もほとんど流され、渡渉が難しいということで井原山計画を中止した。
福智山から尺岳までの縦走を考え、白糸の滝から八丁越えてのルートが初めてのメンバーも多かったので計画した。福智山山頂まで登ってから、尺岳までの途中で折り返してもいいしと、柔軟に考えていた。
お天気は曇っていたが、蒸し暑く樹林帯を歩いていても汗が噴き出る。ソウシチョウ、リュウキュウサンショウクイの声が響く。きつい八丁の登りを休みながら登り、樹木も観察しながら、小さなタマゴタケを見つけた。八丁近くで、ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)を見つけ、今年初めてだった。福智山山頂で標識の上にホオジロがとまってさえずっていて、ツバメも飛び回っていた。ガスも段々上がり、周りの山々が見えてきた。
荒宿荘に下り、昼食と共に木下さんサプライズのお誕生日のお祝いをみんなで楽しんだ。下山途中で、ハヤブサを見つけ、少し滑りやすい登山道を下り上野越についた。鷹取山まで足を延ばし、白雲ラインから大栂林道を歩き、前回見つけていた一株のノヤマトンボ(Platanthera minor 別名オオバノトンボソウ・大葉蜻蛉草)の葉は弱弱しい花の後の姿になっていた。無事に上野登山口につきホッとした。
(編集注:オオバノトンボソウはYListではノヤマトンボですので、申し合わせにより校正しました。)
(2023-07-22掲載)
三浦美代子 2023-07-02
梅雨前線の影響で毎日雨天気の中、やっと晴れマークの今日、平尾台に行った。茶ヶ床園地駐車場は時間も遅かったせいか、満車でやっと停めることができた。
平尾台は時々晴れ間も見えたせいか、ガスがかかり蒸し暑く汗がほとばしったが、時々吹く風も心地よかった。セッカ、ヒバリ、ホオジロ、ホオアカの声が絶えず聞こえた。
7月に入り、キキョウ(桔梗)、ヤマハッカ(山薄荷)、アキノタムラソウ(秋の田村草)、カワラナデシコ(河原撫子)などの花が少し咲きはじめていた。スズサイコ(鈴柴胡)の花が閉じているのから少し咲きはじめているのも見つけた。ササバラン(笹葉蘭)を探していると、他の人が教えてくれ幸運だった。ササバランは、ラン科クモキリソウ属でその形も面白く、草丈も20cmぐらいしかなく見つけづらい。和名は、細くてしわの多い葉を笹の葉に例えてつけられたという。
広谷湿原では、ノハナショウブ(野花菖蒲)の花が満開で多く咲いていた。県の職員が調査に来られていて、ドローンを飛ばしていた。32℃の厳しい暑さの中、茶ヶ床に戻った。
(2023-07-03掲載)
三浦美代子 2023-06-04,25
福岡県直方市にある福智山(900.8m)に、6月4日と、6月25日にほとんど同じコースで登ってきた。
6月4日の福智山は山頂がヤマツツジ(山躑躅)の赤く燃える色で覆われ、美しかった。シロバナシランやツクシタツナミソウの花が咲き残り、樹木では、ヤマボウシ(山法師)、タンナサワフタギ(耽羅沢蓋木)、ウツギ(空木)、コガクウツギ(小額空木)、エゴノキなどが綺麗に花を咲かせていた。
6月25日の福智山は、ヤマツツジがほとんど花が落ち、樹木のヤマボウシ、ウツギ、タンナサワフタギなどは果実がついていた。花はオカトラノオ(岡虎の尾)、カキラン(柿蘭)、ウツボグサ(靫草)が咲き、イチヤクソウ(一薬草)は、まだ蕾であった。ノヤマトンボを、一株見つけた時は、嬉しかったが、小さく少なくなったと思った。
鳥は両日とも、山頂近くで、ホトトギスが鳴き、キビタキ、オオルリ、クロツグミ、ソウシチョウ、ウグイスなどがにぎやかにさえずっていた。
(2023-06-28掲載)
三浦美代子 2023-05-25/28
新潟県にある佐渡島は「花の島」と呼ばれ、4月下旬から5月にかけて、花の量も種類も多く群生しているといわれている。
広島の友人二人と佐渡の両津港で待ち合わせして、佐渡の金北山縦走とトキの森公園や史跡佐渡金銀山など観光も楽しんできた。1泊2日での金北山縦走では、ザゼンソウ・カタクリ・シラネアオイ・サンカヨウなど、珍しいたくさんの花の群生を見て、感動した。タヌキより大きな動物シカなどがいない為、植物が育っているという。
トキの森公園では、繁殖期の為、親鳥2羽が頭から背中にかけて灰色になっていた。顔と足が赤く頭に冠羽があり、2羽のヒナの子育て中であった。観察窓からドジョウを採餌する姿や、親が開けた口の中にヒナが口ばしを入れて,エサをもらう姿も見ることができた。一瞬飛んだ時の羽のトキ色を見ることもできた。佐渡で500羽ぐらい巣立って、増えているという。残念ながら、野生のトキは見られなかった。
大野亀のトビシマカンゾウを見たり、佐渡金銀山を見学したり楽しく観光することができた。
(2023-06-03掲載)
三浦美代子 2023-04-30
脊振山地第2の高峰である井原山は、三瀬峠の西側にあり、その稜線は県境で雷山に続いている。この時期はコバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)が山腹を彩ると有名である。前日は雨天気だったが、是非花を見たいと思い登ってきた。
期待に応え、井原山山頂近くから、コバノミツバツツジがほぼ満開に咲き誇り、素晴らしかった。ピンク色から淡紅紫色に輝き、蕾もあれば、3個輪生する若葉も見られた。山頂からも眺めも素晴らしく、絶賛した。雷山までの縦走路では青空に輝くコバノミツバツツジを見ることができた。ブナ林では、ブナ、シロモジ、リョウブ、ウリハダカエデの若葉も美しく輝いていた。
井原山登山口では、ラショウモンカズラ、コンロンソウなどが咲き、雷山稜線では、ツクバネソウ、クルマムグラ、タニギキョウ、ツボスミレが群生していた。下山は、三瀬峠方面から水無第2鍾乳洞入口に下りた。ツツドリやカケスの声が聞かれ、満足な一日であった。
(2023-05-03掲載)
三浦美代子 2023-04-23/24
山の仲間達と九州百名山である、開聞岳と冠岳に登ってきた。開聞岳は鹿児島県の入口にあり、薩摩富士とも呼ばれ、美しい均整のとれた山容をしている。日本百名山の一つでもある為か、登山客も多く、山頂ではにぎわっていた。コガクウツギ(小額空木)や、マルバウツギ(丸葉空木)の白い花々がもう咲いていた。
冠岳はいちき串木野市と薩摩川内市の市境にあり、地元では、冠岳より西岳の呼び名が一般的である。徐福石像がある冠岳展望公園から登り初め、冠岳、材木岳、中岳まで登ってきた。エゴノキが満開で、ハクサンボク(白山木)も花が咲いていた。お天気にも恵まれ、鹿児島県の春の花々を観察しながら、楽しい2日間であった。
(2023-04-27掲載)
三浦美代子 2023-04-18
広塚氏の呼びかけの英彦山の野鳥調査で、鬼杉から猫の丸尾のコースを歩いた。どんな鳥との出会いがあるか楽しみに歩き、早速鬼杉で、“オオルリ”の声が聞かれ姿を探したが見られなかった。鬼杉・籠水峠の中間点では“キビタキ”の声がした時も、何とか姿を見たいと探したが見られなかった。ミソサザイ、ヒガラ、ヒヨドリの声はよく聞かれた。
籠水峠あたりから猫の丸尾にかけ、台風のような強風が吹き一瞬吹き飛ばされないかと心配するほどだった。鳥の声は吹き飛ばされ、風の音ばかりであった。最低鞍部からは弱風になり、鬼杉登山口に到着まぢかで、“オオルリ”の声がして、その素晴らしいブルーの後ろ姿を確認した時は、とても興奮し嬉しかった。
新緑の木々の中で、コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)が紅紫色の美しい花を咲かせ、満開になっていたのには驚かされた。オオカメノキ(大亀の木)も白い花を咲かせていた。スミレは、コミヤマスミレ(小深山菫)、シハイスミレ(紫背菫)、フモトスミレ(麓菫)の小さい花が観察され、特徴を確認できた。これからの野鳥調査でどんな野鳥との出会いがあり、いろいろな花との出会いも楽しみだ。
(2023-04-20掲載)
三浦美代子 2023-04-11
英彦山の「カヤクグリ」探鳥と、裏彦のヤマシャクヤク(山芍薬)が咲いていないかと、広塚氏に案内してもらった。豊前坊駐車場は、ヤマザクラ(山桜)が咲き残り美しかった。イカルの声がして枝先に止まっているのを、確認した。3月30日に広塚さんたちが見た場所で、「カヤクグリ」を探し求めたが、風が強いせいか残念ながら見ることができなかった。
登山口から、サバノオ(鯖の尾)、ヒトリシズカ(一人静)、コガネネコノメソウ(黄金猫の目草)、ハルトラノオ(春虎の尾)、崖の上に、ヒカゲツツジ(日陰躑躅)が咲いているのを見つけた。シコクスミレ(四国菫)が群生し、英彦山特有の花で珍しい、コミヤマカタバミ、ワチガイソウ(輪違草)もあちこちで見つけ、ネコノメソウの種類も多く、フデリンドウ(筆竜胆)も見つけ、英彦山の春の花の息吹を感じた。ヤマシャクヤク(山芍薬)の群生地ではまだ蕾であった。アブラチャンやシロモジ(白文字)の木々には、黄色の花が咲き、タムシバの白い花も残っていた。
上宮工事中の為、中岳、南岳が通行止めになり、裏彦に回る為、けもの道を歩いたり、藪漕ぎを余儀なくさせられ、怖い思いをしたが、何とか無事に裏英彦登山口に戻ることができ、色々楽しめた一日であった。
(2023-04-15掲載)
三浦美代子 2023-04-02
山口市の火ノ山連山は大きなピークで6個、小さなピークも合わせると14個の峰がある岩峰が南北に連なっている。200〜300mの低山であるが、雑木林のシダ道や岩道と岩峰のアップダウンの繰り返しで、山口県に住むYさんの案内で登ってきた。
セミナーパークは、桜並木は満開で花吹雪も美しかった。登山口までの畦道でキジの♂を見つけた。ホオジロ、ウグイスの声も聞かれた。登り始めてから、コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)が美しく咲いていて、早いなあと思った。白花のコバノミツバツツジも見つけ、初めて見た。登るにつれ、コバノミツバツツジ、白い花を咲かせていたザイフリボク(采振木)も美しかった。シハイスミレ(紫背菫)が多く咲き、ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)も咲いていた。ロッククライミングで有名な岩壁があり登山客も多かった。ヤマガラが樹々の間を飛び回り、亀山の岩の上で低空飛行から上空へ飛び旋回する、ハヤブサも見つけた。山頂から展望もよく、遠くにきららドームも光り、のどかな山口の景色に浸ることができた。
(2023-04-06掲載)
三浦美代子 2023-04-04
4月の平尾台観察会の事前調査を兼ねて、ちょうど、野焼き後1か月後の平尾台の花を観察してきた。3月28日の三浦博嗣氏の「3月平尾台の開花情報」により、オキナグサ(翁草)が多く開花していたという情報により、オキナグサ(翁草)を是非見たいと思っていた。
風神山の石灰岩のそばに、オキナグサ(翁草)がポツンポツンと咲いていた。白い毛に覆われて下向きに花が咲き、又花弁が一部落ち花の内側が見えている花も興味深く観察できた。しかしオキナグサの花の数はずいぶん少なく感じた。
ホタルカズラ(蛍蔓)があちこちに小さく咲き、センボンヤリ(千本槍)、ヒトリシズカ(一人静)の花を見つけた。光永氏より、ヒトリシズカの花の仕組みを教わり自然の不思議さを感じた。
貝殻山では、ヒメハギ(姫萩)、フデリンドウ(筆竜胆)を見つけ、オニシバリ(鬼縛)の花も残っていた。スミレの花も多く見つけ、識別の難しさを感じながら、アカネスミレ(茜菫)を何とか識別できたと思う。ウグイスカグラ(鶯神楽)を見つけ、こんなところに咲いていたのかとまだまだ新たな発見がある平尾台であった。
和気あいあいと、大草原の平尾台を散策し、楽しい一日を過ごすことができた。
(2023-04-06掲載)
三浦美代子 2023-03-31
孫二人連れて、久住山に登ってきた。牧ノ戸峠からホオジロのさえずりが聞かれた。山の斜面には黄色のマンサクが色づいていた。沓掛山の山道にもマンサクが満開で、花は終わりかけか花弁はしっかり開ききっていた。アセビ(馬酔木)の花は蕾のあれば白い花をたくさんつけていた。
曇りから青空が見えはじめ、遠くに、阿蘇涅槃像の中岳から白い噴煙が見えた。周りの雄大の景色を楽しみながら登ることができた。下山時にはさえずりが速いヒガラの姿も見ることができた。
小学3年の孫娘が初めて登る久住山に、弱音もはかず先頭を歩き登ったことにビックリ喜んだ。
前日4月30日、久住高原童心回帰農場(元々は牧草地)で、野焼きの後に黄色が鮮やかなキスミレ(黄菫)と、ハルリンドウ(春竜胆)を見つけました。
(2023-04-01掲載)
三浦美代子 2023-03-26
広島県の山の友人に井原山の春の花々を紹介するために、小雨の天気でしたが登ってきた。水無登山口では、登山客グループもいて人気の良さをうかがわせた。
前回(3月14日)と比べ、花は少しずつ変化していた。まず、ホソバナコバイモの花が終わり実をつけていた。高くになるにつれ、ホソバナコバイモの花が少し咲き残っていた。ネコノメソウは多く花をつけはじめ、イワボタンは満開で黄色く、シロバナネコノメソウもかわいい花を見つけた。ヤマエンゴサクやジロボウエンゴサクの花も見つけ、花の下の苞葉の形(切れ込みの有無)で区別ができた。スミレはシロバナナガバノスミレサイシンが咲き、頂上近くで、シハイスミレが群生し赤紫の美しさに声を上げた。
山頂はガスがかかり風も強く寒かった。前回と比べ、ニリンソウやイチリンソウが多く花をつけ、下山時には、ニリンソウの花がいくらか開きかけていた。
渓流沿いでは、ミソサザイ、尾根ルートでは、ヤマガラ、シジュウカラ、コゲラ、ウグイスの声が聞かれた。
キバナノアマナの花もまだ咲き残っていた。オオキツネノカミソリの群生地では、葉が生い茂りその多さと、花の多さに友人たちはビックリされたようだ。これからも井原山の花の移り変わりが楽しみだ。
(2023-03-29掲載)
三浦美代子 2023-03-18/20
山の仲間の九州百名山登頂達成祝いを兼ねて、百座目の屋久島の太忠岳(たちゅうだけ、1497m)に登ってきた。
屋久島は鹿児島県の大隅半島佐多岬南南西約60kmの海上に位置する日本初の世界自然遺産(1993年)に登録された島である。海抜0mから九州最高峰宮之浦岳1936mまでの標高差がある為、亜熱帯気候、温帯気候、亜寒帯気候の地域があり、植物の多様性が生まれた。
屋久島では「ひと月に35日雨が降る」と表現されるほど雨が多いことで有名である。今回も17日、屋久島空港に着くと(福岡空港から1時間05分)雨が降っていて、18日の朝方まで、20日の午後から21日も雨であった。18日は白谷雲水峡から太鼓岩まで、19日はヤクスギランドから、太忠岳登山、20日は蛇ノ口滝までのハイキングコースを歩いた。
樹齢1000年を超すヤクスギが多く見られ、森林内は湿度が高い為、林床から樹幹上までコケで密に覆われ、珍しいコケ、シダ、ランなどが多いという。苔むした森林を歩いていると、コマドリの囀りが何度も響き聞かれた。ミソサザイの囀りも響き、楽しみながら登ることができた。樹木の名前は表示されているが、コケ、シダの名前はほとんどわからなかったが、屋久島の自然の美しさを3日間味わうことができた。
(2023-03-24掲載)
三浦美代子 2023-03-14
3月初めて井原山に登った。登山口までの狭い林道を走っていると、急に目の前をハイタカが飛んでいき驚いた。
水無登山口は4℃で寒かったが、アオイスミレが小さく咲いていた。山道は霜柱や葉に着いた氷の柱がついていて朝の冷え込みを感じた。オオキツネノカミソリの葉が茂り初め、春の花々が迎えてくれた。いたるところに、ホソバナコバイモの花が下向きに咲き、群生し、白い花のユリワサビも咲いていた。キバナノアマナの花も今年は多く咲いていて、花が早いようにも感じた。タチネコノメソウ・イワネコノメソウ・イワボタン・タチツボスミレ・エイザンスミレ・ヤマルリソウ・ニリンソウの花が咲きはじめ、これから次から次へと色々な花をたくさん咲かせる井原山が楽しみだ。
(2023-03-16掲載)
三浦美代子 2023-03-07
福智山で初めて、キレンジャクを見た。八丁のケルンを越えると前の山道をサッと鳥が飛び立った。探すと木の枝に2羽とまっていた。冠羽があり、ヒレンジャクではないかと思った。山頂までもどこかにとまってないか探したが見つからなかった。ホオジロが強い風の中、飛んでいた。
南小屋のそばで休憩していると、目の前に鳥が飛んできて、桜の木の枝に2羽が止まった。下から見上げると、尾が黄色のキレンジャクだ!興奮した。しかし、動けない!動いたら逃げられる。そばの水場に下りては枝にとまった。他の1羽が目の前の枝にとまり、全身の姿を見せてくれた。3羽いたのだ。嬉しかった。「チリリ」と鳴く声を動画で録音した。
かぐめ分れの手前の木の枝に3羽が止まっているではないか!多分さっきの、キレンジャクだ。まるで、追いかけてくれたかのように、3回も姿を見せてくれ、ラッキーだった。下山時にもう一度、南小屋によって見たが、姿はなかった。
(2023-03-08掲載)
三浦美代子 2023-02-16
大分県のくじゅう連山の中岳と天狗ヶ城に孫と3人で登ってきた。15日前日の寒気の影響で、くじゅう連山は見事な樹氷に覆われていた。
牧ノ戸登山口からキラキラ光る樹氷に感激し、エビのシッポが成長していた。樹氷の木々のトンネルを抜け、雪の覆われた山並みを見ながら歩いた。アセビ(馬酔木)も赤い実に雪が付き、葉に着いた雪の形も面白かった。樹氷しているカラマツ(唐松)が立ち並び、美しかった。クマザサの茎が立ち並んでいる姿も面白かった。岩についたエビのシッポも黒の岩肌に白く輝いていた。自然が作り出した美しい風景に感激しながら登った。中岳手前の御池も凍りついていて、池の上を渡って楽しんだ、池の端が少し水解けも始まっていた。中岳、天狗ヶ城山頂まで登り、周りの山々の雄大さの素晴らしさを感じ下山した。鳥の声はほとんど聞かれなかった。
牧ノ戸までの登山道はぬかるみ、アセビやカラマツの樹氷も溶け始めていた。素晴らしい樹氷のくじゅう連山の山に触れ、感謝の一日であった。
(2023-02-18掲載)
三浦美代子 2023-01-29
英彦山の四王寺の滝が氷瀑しているという情報で、広塚氏に依頼し見てきた。鷹巣原駐車場までは雪が多くアイスバーンになっていたので、四駆でスタッドレスの車でないと到底これなかったと感謝した。
駐車場からアイゼンを装着し、奉幣殿に着く手前で、鳥たちが飛び立ち、ミヤマホオジロとクロツグミが観察できた。
四王子の滝に向かって登る途中、上を見上げると大きな樹に大きな葉のようなものがたくさんついていて、同じ方向を見ているかのようにも見えた。鳥ではないかと思い広塚氏に声をかけると、なんとヒレンジャクという。カメラのズームの写真にも赤い尾が見られた。10倍の双眼鏡では、残念ながらヒレンジャクという姿は確認できなかったが、何回か周回する姿が見られ、今年は初見であり嬉しかった。
又、アオゲラの鳴き声と共に、樹の枝の間にとまっている姿は確認できた。
予想通り若い人から年配まで多くの登山客と出会った。四王子の滝までのルートを左にそれた為、滑りそうな怖い思いもしたが、無事にたどり着いた。四王子の滝は青白く輝き、見事に氷瀑している姿に感激した。あちこちで感激の声が聞かれ、見ることができた喜びを感じた。
(2023-01-31掲載)
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