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 三宅敏靖

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2016年筑豊野鳥観察サイト調査まとめ(久保白ダム)

三宅敏靖 2016

【調査結果の考察】

  1. 2016年1年間のこのサイト(飯塚市/桂川町・久保白ダム @5030-3512)での観察種数は42種で、前年の36種より6種増加した。増加した種は、ヒクイナ・ミサゴ・トビ・コゲラ・チョウゲンボウ・モズ・ヤマガラ・シジュウカラ・エナガ・アトリ・ベニマシコ・カシラダカ・コジュケイの13種、減少した種は、キジ・オシドリ・カルガモ・コサギ・ホトトギス・シメ・ガビチョウの7種である。
  2. 月別の観察種数では、2月の27種が最多で、5・8月の7種が最少である。
  3. ほぼ年間を通して観察出来た種は、留鳥であるハシブトガラス・ヒヨドリ・スズメで、次によく観察された種は、キンクロハジロ・カイツブリ・キジバト・カワウ・オオバン・ウグイス・カワラヒワで、昨年、ほぼ年間を通して観察されたソウシチョウが今年は少なかったのが不思議である。
  4. 冬期のダム湖のカモ類はヒドリガモ・マガモ・ホシハジロ・キンクロハジロで、前年同様、種類は少ない。
  5. 久保白ダムの冬期の主役は、カモ類のキンクロハジロとクイナ科のオオバンであるが、これらの種はほぼ前年並みであった。
  6. トケン類は0、また、猛禽類はミサゴ・トビ・チョウゲンボウの3種、キツツキ類はコゲラ1種で、出現回数も少なく、寂しい。

以上、このサイトでは、今年は前年より種数は6種増えた。中でも、ここ数年見られなかったベニマシコ・ヒクイナが観察出来たのは良い傾向である。
昨年位から釣り人が多くなり、水辺に立ち入ったり、ダムの周回道路を釣り場所を探すために車で走り回ったりすることが更に増えてきたのが今後気がかりである。
下記に過去3年間の月別種数のデータとグラフを示す。鳥は毎年減っていると思っていたが、このデータで見る限り、この3年間ではあまり変化はない様である。グラフで分かる様にこのサイトは他のサイトと比較しても典型的な冬型サイトと言える。

2017年筑豊の野鳥カレンダー

三宅敏靖 掲載2016-12-02

Highslide JS

2017年版「筑豊の野鳥カレンダー」です。会員の皆様へのささやかなプレゼントです。ご自由にお使いください。(三宅 敏靖)

カレンダーは2017年(平成28年)用で、月めくり全12ページあります。各月に使用されている写真は、福岡県筑豊地方(4月分は築上町)で撮影された“地元”の野鳥ばかりであり、1年間の“三宅写真”集大成とも言えるコレクションです。三宅さんから年末恒例のプレゼント、本会会員でなくともカレンダーとしてどなたでも無料で自由に利用できます。
印刷は、普通紙でも結構ですが、できれば写真用の光沢紙などを使用するとさらに美しく仕上がります。サイズはプリンターにより自由に設定できます。縮小印刷すれば、卓上版も容易に作成できます。オリジナルのままでもじゅうぶんながら、エクセル版は個人的な記念日、日別予定等の文字入れほか、レイアウト変更ができますので、自分用に特別あつらえを作成してお使いください。

(注:サイト管理者:有働)

参考:2017年祝・休日

2016年秋季舳倉島遠征記

三宅敏靖 2016-10-10/15

Highslide JSヒメウタイムシクイ

10月10日〜15日、秋の舳倉島(石川県

)に遠征した。
あまりすぐれない天候の中、島に渡ると直ぐに、ライファーであるヒメウタイムシクイに遭遇。幸先が良い。更に、次の日から、この島でも滅多に見られないズグロチャキンチョウやチャキンチョウが日替わりで現われ、大感激!!これは、天候が悪いと、渡っていく鳥が島に避難するという離島の特性によるもので、ラッキーであった。
その他にも、ヤマヒバリ・シラガホオジロ・シベリアアオジなどが見られ、また、定番のムシクイ類やタヒバリ類も多くいて、ほぼ満足できる遠征となった。
この島の魅力は、何が出るか分からないミステリアスな所であり、また、訪れたいと思っている。

2016年春季舳倉島遠征記

三宅敏靖 2016-05-17/20

Highslide JSコウライウグイス

5月16〜21日、舳倉島(石川県

)に遠征した。
島に渡るとカンムリカッコウが入っていて、大賑わいになっていたが、残念ながら、非常に警戒心が強く、数名の人が見たに止まった。その他にも、前日まで大荒れの天候が続いたためか、今年は、珍しいコウライウグイス・オウチュウ・チゴモズ・キガシラセキレイが入っていた。また、この島では比較的よく見られるカラスバト・アカガシラサギ・コマドリ・ノゴマ・コルリ・ムギマキなどを始めとして、モズ類・トケン類・ムシクイ類が多く見られ、大いに楽しむことが出来た。
離島でのバードウォッチングは好天気が続くと鳥たちが素通りして島に下りて来ないため、当り外れがあるが、今回はラッキーな遠征となった。
また、帰りに輪島市内の水田にトキ(写真17)が飛来しているのを見る幸運にも恵まれた。

2015年筑豊野鳥観察サイト調査まとめ(久保白ダム)

三宅敏靖 掲載2016-01-13

【調査結果の考察】

  1. 2015年1年間のこのサイトでの観察種数は36種で、前年の45種より9種減少した。減少した種は、スズガモ・ミサゴ・トビ・ノスリ・ヤマセミ・コゲラ・モズ・シジュウカラ・エナガ・セグロセキレイ・アトリ・マヒワの12種、増加した種は、キジ・ルリビタキ・ソウシチョウの3種である。
  2. 月別の観察種数では、1月の27種が最多で、8月の6種が最少である。
  3. ほぼ年間を通して観察出来た種は、留鳥であるキジバト・アオサギ・ハシブトガラス・ヒヨドリである。
  4. 次によく観察された種は、カイツブリ・カワラヒワ・ソウシチョウで、特に、前年観察されなかったソウシチョウはここにも分布を広げて来ている様である。
  5. 冬期のダム湖のカモ類はオシドリ・ヒドリガモ・マガモ・カルガモ・ホシハジロ・キンクロハジロで、前年同様、種類は少ない。
  6. 久保白ダムの冬期の主役は、カモ類のキンクロハジロとクイナ科のオオバンであるが、これらの種も前年より羽数は少ない。
  7. トケン類・猛禽類・キツツキ類は観察数0で、寂しい。

以上、このサイト(飯塚市と桂川町境にある久保白ダムの一部)では、全体的に前年(2014年 筑豊野鳥観察サイト調査まとめ(久保白ダム))より種数・羽数ともに大きく減少している。暖冬のせいもあるが、最近、釣り人が多くなり、水辺に立ち入ったり、ダムの周回道路を釣り場所を探すために車で走り回ったりすることも影響していると思われる。また、調査結果一覧(折りたたみ内)のデータは、観察回数:月1回、観察時間:約1時間程度であり、この調査結果がこのサイトの鳥相を代表しているとは言えないので、今後、観察時間帯も含め、検討を要する。

2016-01-12 (記)

2016年筑豊の野鳥カレンダー

三宅敏靖 掲載2015-12-03

Highslide JS

2016年版「筑豊の野鳥カレンダー」です。会員の皆様へのささやかなプレゼントです。ご自由にお使いください。(三宅 敏靖)

カレンダーは2016年(平成28年)用で、月めくり全12ページあります。各月に使用されている写真は、福岡県筑豊地方および豊前市で撮影された“地元”の野鳥ばかりであり、1年間の“三宅写真”集大成とも言えるコレクションです。三宅さんから年末恒例のプレゼント、本会会員でなくともカレンダーとしてどなたでも無料で自由に利用できます。
印刷は、普通紙でも結構ですが、できれば写真用の光沢紙などを使用するとさらに美しく仕上がります。サイズはプリンターにより自由に設定できます。縮小印刷すれば、卓上版も容易に作成できます。オリジナルのままでもじゅうぶんながら、エクセル版は個人的な記念日、日別予定等の文字入れほか、レイアウト変更ができますので、自分用に特別あつらえを作成してお使いください。

(注:サイト管理者:有働)

参考:2016年祝・休日

2015年秋季舳倉島遠征

三宅敏靖 2015-10-05/10

Highslide JSズグロチャキンチョウ♀

10月5〜10日、秋の舳倉島に遠征した。島に滞在中、天気は概ね晴れであったが、台風23号の影響で風が強かった。そのため、渡り途中の鳥たちが、島に避難したのか、この時期にしてはまずまずの下記の55種を観察した。その中で、今秋はタヒバリ類の多いのが目立った。(タヒバリ類の種の同定は有識者の力を借りた。)
秋は海が荒れて船が欠航することが多いが、帰りは滑り込みセーフで島を離れることが出来た。
詳細は「野鳥だより・筑豊」2015年11月号p.34参照(要アカウント、PDF)

2015年春季 舳倉島遠征

三宅敏靖 2015-05-07/12

Highslide JSアカモズ

5月7〜12日に、舳倉島に遠征した。島に滞在中は好天に恵まれたのは良かったが、鳥たちが島に避難せずに素通りしたためか、観察種は下記の67種に止まった。
それでも、ライファーであるアカモズの他に、セグロカッコウ・シマゴマ・チョウセンメジロなどの希少種を観察出来た。
何時行っても、何が現れるか分からないミステリアスな所がこの島の魅力である。

2014年 筑豊野鳥観察サイト調査まとめ(久保白ダム)

三宅敏靖 2014

【調査結果の考察】

  1. このサイトでの1年間の観察種数は45種で、意外に少ない結果となっている。
  2. 月別の観察種数では、2月の35種が最多で、9月の5種が最少である。
  3. ほぼ年間を通して観察出来る種は、留鳥であるキジバト・ハシブトガラス・ヒヨドリ・ウグイス・ハクセキレイである。
  4. 次によく観察できる種は、カイツブリ・カワウ・アオサギ・カワセミ・シロハラ・スズメ・カワラヒワ・ホオジロである。
  5. このサイトで特筆される種は、オシドリ(11月)・スズガモ(1月)・カンムリカイツブリ(3月)・ヤマセミ(11月)である。
  6. 冬期のダム湖のカモ類はオシドリ・ヒドリガモ・マガモ・カルガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ・スズガモで、種類は少ない。
  7. 冬期のダム湖では、カモ類のキンクロハジロ・クイナ科のオオバンが非常に多く、ここでの主役となっている。
  8. トケン類はホトトギスの声を6月に1回聞いただけである。
  9. 猛禽類はミサゴ・トビ・ノスリだけで、種類も少なく、また、出現回数も少ない。
  10. キツツキ類はコゲラ1種類、カラ類もシジュウカラ1種類だけで、少ない。
  11. セキレイ類の内、セグロセキレイは2月に1回だけで、ハクセキレイとの棲み分けがなされている様である。
  12. ホオジロ類もホオジロ・ミヤマホオジロ・アオジの3種だけで、物足りない。
  13. 外来種では、ガビチョウが2回観察されたが、ソウシチョウが無いのは意外である。
  14. この結果、久保白ダムの探鳥おすすめ時期は水鳥が飛来する10月〜3月と言える。また、最近、釣り人が増えてきたので、平日の早朝がおすすめ時間である。以前は冬期に時々、観察出来たベニマシコ・ルリビタキが見えないのは寂しい。

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