三宅敏靖 2019-05-10/12
毎年、春・秋の渡りの時季に、石川県舳倉島に遠征しているが、昨秋は台風が日本海を直撃したために中止したので、1年ぶりの訪問となった。
5月9日、島に渡る初日は波が高く、定期船が欠航したため、翌日の10日から12日まで島に滞在した。しかし、好天気が続いたため、島に降りて来る鳥は少なく、例年、春季に観察出来るコマドリ・シマゴマ・セグロカッコウ・アカモズなどは全く見られず、観察種は昨春の6割程度の56種に止まった。それでも、コウライウグイス・カラアカハラ・ムシクイ類などが見られたのがこの島ならではであった。
この様に、天候に大きく左右されるのが、離島での鳥見の難しさである。しかし、珍しい鳥が簡単に見られないのが、バードウォッチングの奥の深い所であり、お目当ての鳥が見られた時の喜びは何物にも代えがたいものとなる。それを期待して、また、トライしたいと思っている。
(2019-05-20掲載)
三宅敏靖 2018
【調査結果の考察】
以上、このサイトでは、今年は前年より種数は9種も減少した。減少した種の中では、毎年観察されていたハシボソガラス・ジョウビタキ・スズメ・ハクセキレイが入っているのが、意外である。また、例年、冬期に多く見られたシロハラやツグミ、ミヤマホオジロ、アオジなどが今冬は少ないのが目立つ。
今年もこの久保白ダムには、遠来の釣り人が更に増えて来て、水辺に立ち入ったり、ダムの周回道路を釣り場所を探すために車で走り回ったりするので、野鳥の生態に少なからず影響を及ぼすことが現実となって来ている。
下記に、過去3年間の月別種数のデータとグラフを示すが、グラフで分かる様にこのサイトは典型的な冬型サイトと言える。2018年は種数が例年より減少し、また、調査結果一覧にある様に羽数も減少しており、今後の動向を注意して見守る必要がある。
(2019-01-13掲載)
三宅敏靖 掲載2019-01-10
会員の皆様へのささやかなプレゼント、2019年版「筑豊の野鳥カレンダー」です。ご自由にお使いください。(三宅 敏靖)
カレンダーは2019年用で、月めくり全12ページあります。各月に使用されている写真は、福岡県筑豊地方(10月のみ豊前市)で撮影された“地元”の野鳥であり、1年間の“三宅写真”集大成とも言えるコレクションです。三宅さんから恒例のプレゼント、本会会員でなくともカレンダーとしてどなたでも無料で自由に利用できます。
印刷は普通紙でも結構ながら、できれば裏写りしない少し厚手の用紙か写真用の光沢紙などを使用するとさらに美しく仕上がります。印刷サイズはプリンターの設定画面により自由に設定できます。縮小印刷すれば、卓上版作成も容易です。オリジナルのままでもじゅうぶんですが、エクセル版は個人的な記念日、日別予定等の文字入れほか、レイアウト変更ができますので、自分用に特別あつらえを作成してお使いください。(参考:2019年祝・休日)
サイト支援担当:有働記(2019-01-10掲載)
三宅敏靖 2018-05-10/16
5月10〜16日、春季の舳倉島に遠征した。輪島港から島に渡る定期船に乗り込むが、驚くことに例年になくバーダーが一杯である。これは何か特別な鳥が出たなと感じたが、誰も「内緒!」と言って教えてくれない。その答えは数日後に分かったが、それは後記で…。
島に上陸し、観察を開始したが、例年と明らかに鳥相が違う。トケン類とホオジロ類が多く、それぞれ5種、8種も出現した。また、普段は、声はすれども姿は見えずのホトトギスやセグロカッコウがすぐ目の前の木に全身を見せて止まった。その代り、この島の春の定番の御三家「ノゴマ・コマドリ・コルリ」が見えず、やはり、何かおかしい。
3日目の午後、遂に連れの者が海岸沿いの道の横でコムクドリと一緒に餌取りをしている件の鳥を発見。シベリアムクドリのペアだ!!これが謎の鳥の正体だった。この鳥は過去に、ここ舳倉島や南西諸島に渡来したことがある非常に珍しい旅鳥で、私や連れの者にとっても勿論ライファーであった。
今春は日本海側の離島は鳥が少ないと聞いていたが、この島は周辺に島が全くないこともあり、条件は違う様である。
今回の遠征では、コウライウグイス・マミジロキビタキ・カラフトムジセッカ・シマアカモズなども見られた。観察種は下記の75種で、近年では最も多い種数となり、満足な遠征となった。
(2018-05-24掲載)
三宅敏靖 2017
【調査結果の考察】
以上、このサイトでは、今年は前年より種数は3種増えたが、昨年見られたベニマシコが観察出来なかったのは残念で、又、ミヤマホオジロなどのホオジロ類が少ないのが目立った。
今年も釣り人が多く、水辺に立ち入ったり、ダムの周回道路を釣り場所を探すために車で走り回ったりすることが更に増えてきたため、野鳥の生態に影響を及ぼすことが心配である。
下記に、過去3年間の月別種数のデータとグラフを示すが、このデータで見る限り、この3年間ではあまり種数の変化はない。
グラフで分かる様にこのサイトは典型的な冬型サイトと言える。
(2018-02-01掲載)
三宅敏靖 掲載2017-12-06
会員の皆様へのささやかなプレゼント、2018年版「筑豊の野鳥カレンダー」です。ご自由にお使いください。(三宅 敏靖)
カレンダーは2018年用で、月めくり全12ページあります。各月に使用されている写真は、福岡県筑豊地方(ただし10月豊前市、12月築上町)で撮影された“地元”の野鳥であり、1年間の“三宅写真”集大成とも言えるコレクションです。三宅さんから年末恒例のプレゼント、本会会員でなくともカレンダーとしてどなたでも無料で自由に利用できます。
印刷は普通紙でも結構ながら、できれば裏写りしない少し厚手の用紙か写真用の光沢紙などを使用するとさらに美しく仕上がります。印刷サイズはプリンターの設定画面により自由に設定できます。縮小印刷すれば、卓上版作成も容易です。オリジナルのままでもじゅうぶんですが、エクセル版は個人的な記念日、日別予定等の文字入れほか、レイアウト変更ができますので、自分用に特別あつらえを作成してお使いください。(参考:2018年祝・休日)
サイト支援担当:有働記(2017-12-06掲載)
三宅敏靖 2017-10-03/09
10月3〜9日に、恒例の舳倉島に遠征した。往きの島に渡る定期船が海が荒れて欠航したため、輪島で1日足止めを食らった。次の日、島に渡り、先ず、島中を回ってみたが、例年に比べて鳥が非常に少ない。その上、2羽のハヤブサが島中を飛び回っているため、小鳥は草むらに隠れて出て来ない。そこで、ハヤブサが飛んで来ないタヒバリ類などがいる島の東南部の草むらが主な探鳥の場所となった。
今回の遠征では、いつも数多く見られるムシクイ類も殆ど見当たらず、島に滞在中の4日間の観察種は47種、亜種2に止まり、過去最低となった。それでも、コミミズク・ムジセッカ・キマユムシクイ・タヒバリ類・シベリアアオジ・チョウセンウグイスなど本土ではあまり見られない鳥が観察出来て、それなりに楽しむことが出来た。
離島での探鳥は天候、特に風向き、また、その年の渡りのルートなどに左右され、当り外れが多いが、来春を期待して再訪したいと思っている。
(2017-10-13掲載)
三宅敏靖 2017-05-08/13
5月8日〜13日、春の舳倉島に遠征した。島に渡ると、前日まで荒天が続いた影響なのかムシクイ類を始めとして鳥が数多く入っていた。ムシクイ類のムジセッカ・カラフトムジセッカやコウライウグイス・チゴモズ、更に、シマアオジなど本土では滅多にお目にかかれない鳥が観察出来たのはラッキーであった。島に滞在したのは9日〜12日の延4日間であったが、下記に示す70種、1亜種を観察出来て、時間を持て余すことはなく、鳥見を充分に満喫した。
遠征12年目にして初めて、ライファーがゼロであったが、過去に舳倉島にやって来た鳥の記録を見ると、まだまだライファーが多く、それを楽しみに遠征を続けようと思っている。
(2017-05-17掲載)
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