宮本秀美 2020-08-01
8月、通い詰めていたのはこの場所です。前回、クマタカの投稿をしました。
人があまり集中してはと思い、場所をはっきりと示すことを躊躇いました。ただ行った事がある方ならばもうご存知かと思い英彦山とさせていただきました。
期待をしていたクマノミズキは今年は裏年だったのかあまり実のつきが良くなく昨年のようなレストラン状態にはなりませんでした。
8月初旬はほとんど鳥たちが出ず、あまりの暑さに忍耐を強いられる鳥待ち状態でした。ですが、時折ポーンとクマタカが出ることがたびたびありそうするとどうしても期待をしてしまい、休みはすべてココに通ってしまう結果となりました。
クマタカをはじめほかの鳥たちの出は別表をご覧ください。
最後に約3年の長きにわたり皆さまにはたいへんお世話になりました。
この宮本のギャラリーはやがて削除されます。
今までのご愛読、ありがとうございました。
(2020-09-05掲載)
宮本秀美 2020-08-09
梅雨の長い、雨の多い7月から少しずつですがこの場所に通っていました。8月に入ってすぐはあまりにも鳥がおらず、ただただ暑いだけで、根性試しをされてるような状況でした。
8月6日でした。ポーンと昼間にクマタカが目の前の森の上をまたぐように飛ぶ姿を見かけて予感のようなものを感じていました。今回ご報告します9日の様子は、記しておくべきと思い投稿しました。
このエリアにもっとも詳しいであろうTさんに同行して貰いました。先行して入山していたTさん情報では08:07に1羽、08:16に1羽クマタカが出現とのこと。
09:14林道の山側よりいきなり1羽のクマタカが浮上します。目の前をまっすぐ目線の高さで平行に左手の森に飛んでいきました。上昇気流をつかまえた飛び方で、いっさい羽ばたかず滑空しているような感じでした。
10:44 2羽が岩場上空を飛んでる、舞ってると思うといきなり戦い始めました。足でおたがいを掴みあうようなそんな戦いかたです。掴みかかると思うと離れ、くるくる回るとまた掴みかかりを繰り返していました。
戦いが一段落し、かなり上空に舞い上がってるなと思うとそこにはいつのまにか3羽のクマタカが点となって羽根を広げ影絵のように動いていました。これはもう誰も信じてくれないだろうと慌ててズームレンズを縮めて3羽が同時におさまるよう証拠写真を撮りました。
その3羽を撮っている時にまた右手の山からもう1羽飛び立って来ました。これは近い。4羽はレンズに収まりきれない広さで上空を飛びまわっていました。今までクマタカを一度に2羽までは見る機会はありました。しかし、今回のこの4羽というのは初めての事でなんとかなんとかフレームに収まってくれないかと撮り続けましたがそれはさすがに叶いませんでした。
クマタカを見たのべ回数は5回になると思います。そしてこれが全部別個体ならば8羽。シロウト宮本が羽根を必死で見比べてみた感想では5羽のクマタカがいるのではないか?と思うのですがこれは自信がありません。
これだけのチャンスに恵まれながら、相変わらずの私ですから画像はいつものごとくピンが外れています。レンズとカメラも故障で退院したばかり。電源入らずで間に合わなかったりと不調続きです。ご覧になる皆様は想像の翼を広げてお読みください。
今回、Tさんの鮮明な迫力あるクマタカ画像をお見せできないのが残念でなりません。大切な存在を失ってしまいました。
(2020-08-11掲載)
宮本秀美 2020-06-18..
6月は色々な鳥の営巣を追いかけていました。営巣なのでどうしても性質上『くまたか』には投稿出来ません。
巣にたまごに色々な種類を協力して見つけました。しかし、どの巣も卵もヒナも襲われてしまうケースが多く巣立ちまでなかなか行きつきません。一喜一憂などではなく一喜一憂一憂一憂の連敗続きでした。
タマシギに至っては現在進行形でいるのか?いないのか?がわからなくなっています。この豪雨で観察できなくなってしまったからです。
それとこの雨で稲が思いのほか成長してしまい、あったはずのタマシギの巣をスッポリと覆ってしまいました。多分今後もう見ることは奇跡に近い確率ではないかと思い投稿に踏み切りました。
若宮のたんぼは毎年6月の一週目の日曜に田植えが行われます(阿部さん情報)。タマシギがいったいいつ入るのか?
2〜3日置きですが、仕事帰りの暮れなずむ前に通いました。鳴いてくれればそれで入ったと確認したことにならないかと思ったからです。
(2020-07-12掲載)
宮本秀美 2020-05-25
ブッポウソウは憧れの鳥でした。
憧れの鳥というのはいくつもいます。ヤイロチョウから始まり、トラフズク、ヨタカ、アリスイ、ヤツガシラ・・ブッポウソウもそのひとつでしたが、岡山まで車を飛ばす勇気はなく諦めていた鳥でした。たぶんどんなに背伸びしても、運転する体力と根性がないなと。日向神ダムに行けば、湯布院に行けば、という話は聞いていましたがこのコロナからみで湯布院というのは大分県で却下、残るは福岡県内の日向神=ここしかない。
ブッポウソウの声は『C♯』になります。(あくまで宮本的耳の聞き取り音はそう)
やっとの思いで現地着(方向音痴なのでナビを使ってもかなりたいへん)湖を見渡した時に、ふた声だけ、その『C♯』が聞こえました。方向は今私の立ち位置より左手、山襞をひとつか二つ超えたあたりからの遠い声でした。
ナビは見事に湖の管理事務所へ私を誘い、そこから走らされる道は道幅1台分しかない狭い湖の周回路。お願いだから対向車来ないで、来ないでで運転するのですが思ったよりもこの湖は縦長く、どんなにぐねぐね曲がってもなかなか終わってくれません。そうこうしていると恐れた事が起きてしまいました。対向車が来たのです。そこからのお話は長くなるので、聞きたい方だけお会いした時に声かけしてください。そっとお話します。
色々な方の情報で、赤い橋、というのと、看板があるから、というのだけは覚えていました。勿論ネットでも予習はしましたが、どれも記事が古く、ピンと来ません。現地に行けば、どこかしらバーダーがいて、情報を得られるものと思っていましたがこれが甘かった。だれもいないのです。村人すらだれも通っていませんし、聞けそうな感じの人間がいないのです。
赤い橋は4つあり、そうじゃない色のもを加えると、合計で7つの橋がありました。看板もいったいどこにあるのか?これはぐるっと一周しないと見つかりそうもなくとにかく走り続けました。しかし、なんの情報も見つからず、これは今年はいないのかもしれないという空しい結果がちらつき始めました。
帰るにはお土産を老齢の母親に買って帰らねばならず、一か所小さな道の駅がありそこで聞くとはなしに聞いてみると、とてもよくご存じのおばさんで詳しく教えて頂くことが出来ました、しかし、残念なことに2019年は飛来してこなかったという情報でした。今年もまだ聞いてないねぇ、とのお話も。
ダメ元でその指名された橋に行ってみました。オオタカ幼鳥がハシブトガラスに追われて飛んでいくのが見られました。それでも、それ以上の鳥は現れず、もう最後だと諦めかけた時に、あの、ゲ!というC♯が聞こえてきたのです。目の前(といってもかなり距離がありますが)の電線に一羽の黒っぽい背中が見えました。双眼鏡をのぞくと、それは一羽ではなく、2羽のブッポウソウでした。
とにかくこちらを見られては、飛ばれてはこのチャンスは逃せない。ガードレールに身を隠し、レンズだけを出して撮り続けました。
何枚か撮ったころに、一台の車、その男性もカメラを出して撮ってるようです。あまり長い時間とは言えませんでしたが、対岸の山の杉の木林に飛んでいくまで撮り続けました。その男性にもお話を伺い、昨年は飛来しなかったことと今年は今日が今季の初認ということでした。
このブッポウソウはそれは仲が良く、求愛給餌もなんどもしてくれてさらには交尾まで ・・・・・ 完全に当てつけられてしまいました。
ブッポウソウは、ライファーでした。
(2020-05-26掲載)
宮本秀美 2020-05-06
車を降りるなり、ものすごく遠くからですが、きなりサンコウチョウの声が聞こえました。『ああ、来てるな』。できるならば撮りたい。来たばかりは警戒心はどうなんだろう?一度だけ聞いた声、そのあとはぱったりと聞こえなくなりました。
あれは聞き違いだったか・・・・目の前を何度も飛びまわるセンダイムシクイを追うので精いっぱい。そうなんです。センダイムシクイが凄いのです。
合計で4羽はいたと思います。あちこちで鳴いては飛ぶので双眼鏡では確認できても、証拠写真を撮るまでには至りません。
上ではセンダイムシクイ、低い位置ではヤブサメが同時に鳴きます。いったいどちらを追ったら良いのか、一人ではパニックに陥るばかりでなかなか撮れない、見られない。
ときおり忘れるなよとばかりにサンコウチョウの声がします。最初は遠くから、2回目3回目と声が近づいてきます。ひょっとしたら私は通り抜けるルート上に立ってるのか?ピンを予想した場所に置いて、数秒と立たないうちに黒い影がすっと降り立ちました。時間にして4秒間の連写。真上の枝に止まり、回りをちょっと見まわしてさらに深い森へと飛んでいってしまいました。このあと声はまったくしなくなりました。
コサメビタキも宮本的には、今季初認となりそうです。
(2020-05-06掲載)
宮本秀美 020-04-06..
今回の観察記録を挙げるべきか、このままお蔵入りにするのか悩みました。ご存じのように穂波川でずっととはまだ言えませんが、定点観察をしています。
そんな中でコチドリのとても不思議な行動を見かけたのが4月入ってすぐのことでした。この日から観察を始めました。
(2020-05-06掲載)
宮本秀美 2020-04-15..
4月後半の定点観察(千石水辺公園)の報告です。
15日にオオルリ・キビタキを初認し、その後はこの2種をずっと見ることが出来ました。
声だけですが、クロツグミが入ってるのではないかと。姿を見ていませんが、22日にお会いしたバーダーさんは目撃されたそうです。
(2020-05-02掲載)
宮本秀美 2020-04-20,21,23
フクロウ
録音:2020-04-23 22:30 (mp3)
それは突然のことでした。4月20日の夜のこと 部屋の換気をするために窓をうっすら明けたのは 午後10時30分を過ぎたころでした。今までさんざん聞き比べをしていたYouTubeの中の鳥の声の一種“ほぉほ・・・・・・・ごろっほ ほぅほ”耳を疑いました。この団地に住んで、15年になりますが、そんな声聞いたこと一度たりともありません。自宅の周辺には、手つかずの雑木林があってほぼ1年中鳥の声がしています。が、それは一年中鳴いているガビチョウ、コジュケイ、夏はヨタカとホトトギスそういった面々でフクロウは一度も鳴いたことがありませんでした。
4月20日 10:30〜11:30(pm)
4月21日 10:20〜11:50(pm)
4月23日 10:30(pm、録音日)
二日間ともほぼ同じ時刻でした。鳴いた回数は数えられないほど。とにかくずっと鳴くのです。いくら双眼鏡で見たところで やはりそこは夜。闇の中で方向しかわかりません。夜目で一本のこんもりと高い木の中で鳴いている 間違いないとそこまでわかりました。
4月22日、この休みをとにかく待っていました。明るくなって すぐに行動を起こしました。その一本木をくまなく 探すこと。しかし、その木は その木の生えている場所はこの地域ではタブーとされる場所でした。
いまから10年以上前のことでした。近所に住むおじいさん、とても元気な方で花火鑑賞が大好きな方でした。自分だけの花火鑑賞のスポットをお持ちで、どんな山でもするするっと夜にでも登ってしまう方。
そのおじいさんが もっともよく花火が見える場所と 豪語している高台がありました。その年の花火大会も一人で花火を楽しむ為に その高台に登ったところいつもはたった一人なのに、その日はたくさんの先客があったそうです。ちょっと面喰らいましたが、自分でもあちこちで話をしてしまったせいで広まったのだろうといっしょに花火を楽しむことにしたそうです。
花火も佳境に入り、最後の打ち上げ花火の連発あまりの美しさに 圧倒され 拍手喝采し 思わず隣にいた人らに声をかける為に振り返ったところそこには誰もいなかった・・・・足元に転がっていたものは いくつもの墓石。
もう、おわかりかと思いますがそのフクロウが鳴いている大きな木のある場所は まさにその場所なのです。そのおじいさん曰く「宮本さんの娘さんはいつもカメラを持っていろんなところに入ってるようだがあそこだけは行ってはいけない!」ときつく言い渡されている場所でした。
4月22日、明るい時間にそこを目指しました。15分ほどで登れる小高い山でした。たしかにそこは墓地で、あきらかに荒れ果てた墓地でした。墓石はほとんど倒れ、台座だけが残っているのですがそれもつる性の植物で覆われ何がなんだか よく見ないとわからないような場所もありました。
目標の木は そういった墓石を抱くように聳え立った木で 鬱蒼としていました。あまりに枝が込み合っているためにどこにフクロウがいるのかとても見つけることはできませんでした。風のゴーゴーと吹き荒れている日でもあり、荒れ狂う枝が怒っているようで恐ろしくもあり長居はとてもできませんでした。
いまだフクロウは見つけられていませんが4月23日夜10時30分 やはり また鳴き始めました。録音した音声は その時のものです。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。(録音は5分ちょっとあります。お気楽にお聞きください)
(2020-04-25掲載)
宮本秀美 2020-04-06,18,19
4月に入っての変化は、ツグミを除いて冬鳥はいなくなったこと(オオジュリン、ツリスガラ、ジョウビタキ、タヒバリなど)、婚姻色のサギ類(4月一週目のみ)、ペアで動いてる鳥がいること、ツバメが入ったこと。
大部分の鳥に言えるのですが、囀りが派手になったこと。いつものパターンで聞いているとあれ?と首をひねるような鳴き方があり複雑を極めます。難しい でも 楽しい。
(2020-04-19掲載)
宮本秀美 2019-12-26
2019年12月26日、見たことのない鳥を撮影しました。波多野さんに識別をお願いし、“アカマシコ”であると同定されました。めすらしい鳥であることを教わりました。続けて観察をしたかったのですが、勤務もあって自由がなく、これ以前よりこの鳥を撮影していらっしゃった虎尾さんにすべてを託しました。
なぜここまで この鳥の存在を公開しなかったかは一昨年前のコモンシギという鳥の際、やはりとても珍しい鳥であったので慎重に事を運んでいたにも関わらず、漏れ広がった情報から現地はたいへんな騒動になったことが記憶に新しかったからなのです。
この鳥が完全に居なくなるまで見守ることにしました。これは宮本の完全なる独断です。この観察は3月中旬まで続けられました。最後に見たのは2月15日でした。ほんとうに抜けたなと確認したのがそのひと月後の3月15日。ご意見相談室に報告しましたのも同日。そこからさまざまな審議がされ、今回の公開に至りました。
同じ野鳥の会に属しながら 皆さまに情報共有をしなかったことたいへん申し訳なく 心苦しく思っておりました。この情報をお知らせし 一緒に隠密行動をさせてしまった同志の皆様にもたいへんな苦痛を強いることになりましたこと ここでお詫び申し上げます。
私が残した画像はあまりありません。写真や記録を持ってくださってる同志の方々の投稿をお願いできればと思います。バトンを虎尾さんにお渡しします。
(2020-04-18掲載)
宮本秀美 2020-04-15
このフィールドは厳しいとここ最近はそう思っていました。というのも先週(4月6日)はほとんど鳥がおらずたったの9種類ひと月前(3月15日)もこれまた11種類という状況、これなら自宅周辺とそう変わりはありません。
鳥の少ない原因のひとつにコロナ感染が始まって以来ここに想像以上の人が集まるようになっていました。ちょうど早咲きの桜が咲いていたせいもあります。昼時は子供連れの親子が何組もランチしています。
今日もココはダメだろうとあまり期待せずに車を降りたったところからいきなり数種の鳥の声がポーン!と聞こえてきました。これは・・・間違いなくオオルリとキビタキの声です。常連のヒヨドリ、ガビチョウ、シジュウカラ、キセキレイも鳴いていますがそれ以外の声が何種類も空からシャワーのごとく降ってきます。
歩き始めるといきなり空からオオルリが下りてきました。歩きを進めるごとにイカルの群れ、マヒワの群れ、エナガの群れすごいです。ちょうど川の上には羽化したばかりのウスバカゲロウが湧いており、光をうけてキラキラしています。
そんな折り、ご一緒していただいたTさんが見つけてくれました。キビタキです。飛び立つと川面を飛ぶカゲロウをフライングキャッチしました。目の前です。マヒワは最初は20羽だと思っていたら、どんどん増えていき最後は50羽を超える群れ。オオルリとキビタキは今季初認でした。
やがて昼近くには車が増えてきて いつもの通りに外でランチをとるグループがあちらこちらに出てきました。すると引き潮のように鳥の声は消え、いつもの水辺公園の風景に戻ってしまいました。オオルリは鳴かず、人々がランチを食べているその横の木陰にじっとしていました。
(2020-04-16掲載)
宮本秀美 2020-04-11
この時期、“出かける"というのは罪悪感があります。コロナ禍です。手はアルコール消毒、マスク着用、現場の滞在時間を2時間とし、移動は自分の車で誰も載せず、誰の車にも乗らずで往復。現地では2mのソーシャルディスタンスを開ける事を心がけました。
天候は曇りで下り坂の予報でしたが、ちょうど良いくらいに持ってくれました。晴れすぎると光が溢れかえって逆光だったり、海からの反射だったり陽炎が立ったりで鳥の羽の色が出ないのですが、今回はいくらか色が出たようです。
数的には以前より減ったように思いますが、それでもハマシギの圧巻の飛翔姿。ライファーのオバシギ、オオソリハシシギ(予習して行きました)。
大分の会員の方がエリマキシギを探していらっしゃったので、一緒に探しましたが残念ながら見つけられませんでした。ヨーロッパトウネンも居るとのことでしたがトウネン自体を探すのが大変でした。夏羽、いまだ冬羽、途中経過のものなどなどなど正直、どれがどれだか頭の中は混乱しまくりでした。
ここに来る度、知識不足に打ちのめされます。たった4回目ですが、冬の色から夏の色 こんなに変わるんだという初めて知ることばかりです。まだまだ経験と勉強が足りないように思います。
(2020-04-13掲載)
宮本秀美 2020-04-02
前回シロガシラを見たものの、ほんの一瞬でした。もう一度、ちゃんと見たいという思いで出かけました響灘ビオトープ。
受付に行くと「いいところに来られました!」と係りの方々が皆さん笑顔です。何かと伺うと『セイタカシギ』が4羽飛来しているとのこと。今日のターゲットではなかったのですが居なくなっては折角のオススメがおじゃん。見に行くと4羽がちゃんと並んでいました。紅い足がなんとも美しい。餌を取る姿はバレリーナが抜き足差し足をしているような いつまで見ていても飽きません。向こうも人間が気にならないのか、逃げません。朝は10数羽のセイタカシギが上空を飛んだのだそうです。
調整池(前回の目撃場所)に向かいました。池周辺の藪の中から特徴のある声が聞こえています。これはもう間違いなくシロガシラの声です。「ビジャビジャビジャビジャ、ジュージュ、ジュージュ、ジュー、ジュー、ジュー」カナで表現するとこんな感じ。声はするのですが、まったく姿が見えません。
しばらく待つことにしました。すると立ち入り禁止であるはずの藪から一脚とカメラを持ったカメラマンがいきなり出てきました。人はいないと思っていたのでかなりオドロキましたがどうみてもマナー違反の客のようで、咎める勇気よりもちょっと恐ろしい感じの風貌だったのでだまって睨みつけるカタチになってしまいました。「カシラがいるんだが、出てきやせん!」と悔しそうに捨てゼリフを吐くと立ち去ってしまいました。怖い感じの男性だったのでなんとかやり過ごせたことにほっとすると力が抜けてしまいその場でしばらく動けなくなってしまいました。
数分後、その男性が出てきた藪から やはりシロガシラの声。するするっと枝に登ってきたのは3羽のシロガシラでした。どうやら隠れていたようです。毛づくろいをしたり、さかんに若葉の先をつついて何かを食べています。この後飛び去ってしまうのですが、前回の数倍長い時間姿を見せてくれました。お昼を挟んでもう一度この場所に来た時には、今度は頭上を飛び 目の前の枝に止まってくれる幸運に恵まれました。3羽と思っていたシロガシラは4羽いて、彼らと私のあいだにブッシュがあったせいかまた観察する事が出来ました。
所用が出来てしまいもっとゆっくりしたかったのですが、最後にもう一度セイタカシギを見て帰路につきました。
(2020-04-04掲載)
宮本秀美 2019-11-25..
以前、金子さんの投稿を読んでから、"いつかシロガシラを"と思っていました。しかし、行く度に天候が悪かったり 特にひどいのが風でまともに歩けなくなるほどの強風というのに行き当たっていました。カメラも構えられず、もちろん鳥も出ず単に若松までのドライブに終わること数回。とても"くまたか"に報告文を挙げるまでには行きませんでした。
普通ならばもう慌てて通わなければならない「シロガシラ」ですがネイチャーセンターの方のお話では、「今でもまだ確実に3羽はいる」とのこと。3月18・19日、連休でしたので2日間ともべったりビオトープにはまってみました。
しかし、18日は会えるどころか またまた強風。双眼鏡をのぞいていても風でヨロヨロするので、なんか船酔いみたいになってしまいあまりに双眼鏡をのぞきすぎて吐き気がしてしまいました。
シマアジの情報も入っていましたので、探しましたがどれも違いました。常連のIさんのお話では「鳥はなんもおらん!」と しかし27種。
特出すべきはオオヨシキリの声を聴きました。センターの人に訴えると早すぎるとのことで確認しますという返事。
19日、今日は風もおだやかでひょっとしたら・・・という期待を持ちました。しかし、午前中は何も出ず。
歩いてるのも今度は暑くてたまりません。陽炎でどれを撮ってもダメです。
ジョウビタキが盛んに前を水先案内するので つい「シロガシラを連れてきて」と声に出して頼んでしまいました。そうしたら、何だか「わかった!」とばかりに翻って飛んでいってしまいました。
その10分後、調整池(←ここ、なんにも居ません)につくと 声、そう あの声。
2月10日にココを来た時に、ネイチャーセンターから頼まれて写真を撮っているというKさんというカメラマンの方が とても親切にスタッフジャンパーを私に着せた上でシロガシラをずっといっしょに探してくれた事がありました。この時シロガシラは現れず、申し訳なく思ったKさんは録音していたシロガシラの声を私に聞かせてくれました。
その声が聞こえてきたのです。現れましたシロガシラ。時間にしてほんの数分でしたがやっと念願かなって会うことが出来ました。
もう一羽、ツルシギを見つけたので写真をセンターの方にお見せすると今季初認ということで センターのホワイトボードに書き込まれていました。これも嬉しい出来事でした。
(2020-03-21掲載)
宮本秀美 2019-12/20-03
2019年12月から2020年3月までは、定点観察をしてみました。それが先日挙げた『穂波川・馬敷川』のオオジュリン・ツリスガラと今回の『大ヶ原』(川崎町)のベニマシコでした。
ベニマシコは今年は当たり年。ほぼ毎回かなりの数を見ることが出来ました。加えてヒレンジャクの大群に遭遇し、2018年の観察数をはるかに超えこれは予想もしない嬉しい出来事でした。
(2020-03-19掲載)
宮本秀美 2020-03-13
前回の投稿では“シギチ難民”と成り果てていました宮本でした。あれから少しですが、予習を重ねて今日を迎えました。
ところがやはり現地につくと、とてつもない数の鳥に圧倒されてこの中から探すのか?と茫然としてしまいました。
浜に降りるまでも鹿児島ナンバーの車やら長崎ナンバーの車色んな方々が繰り出そうとしていました。色んな方々と言葉を交わしましたがやはり狙いは『ヨーロッパムナグロ』と声を揃えて仰います。
「朝にはいたんだがわからなくなった」「さっきいたけど飛ばれてしまった」と最初はいないいないコールからだんだんと有力情報に代わって行きました。あちこちに散らばっていたスコープの群れがだんだんと集まってきてやがてみんなで同じ方向を探しはじめ、どなただったでしょう?最初にいた!とかいる!とか言う言葉が聞こえ始めるとお互いに譲り合い、教え合いが自然にはじまりました。知らない方なのに親切にスコープを覗かせてくださり場所まで一生懸命教えてくださいます。これにはちょっとした感動を覚えてしまいました。
みなさん優しい。
朝最初にお話しした「水鳥は他力本願じゃ!」と言っていたおじさまたちもいっしょに仲間に入ってきました。
撮れた画像を見せ合います。これでいいんですよね?これですよね?でも、見つけていたかと思うと大群のハマシギが飛んできてせっかく見つけていたヨーロッパムナグロまでもいっしょに飛んで行きます。
大勢の目というのはこういうとき素晴らしい力を発揮するものでまた見つけ出します。これを何度か繰り返すうちにいないよとかわからないよとかいう単語がとうとう聞こえなくなっていきました。
気が付けばもう昼をとっくに過ぎています。波ももう満潮を迎え今度は引いていきます。
互いに「ありがとうございます」と言葉を交わしあい、健闘をたたえ合い(笑)浜を後にしました。
(2020-03-15掲載)
宮本秀美
2020-03-11掲載
コロナウィルス原因の各種探鳥会の中止に伴い(勝手に伴っていますが・・・・)本当は3月いっぱい探鳥が終わってから報告するつもりにしていたのですが探鳥会無く、鳥に関する報告が少ないであろうと早めに報告することにしました。
桂川町・穂波川、馬敷川の定点観察です。
観察場所/穂波川・馬敷川 @5030-3502
以前にも投稿したことがあると思います穂波川・馬敷川。総会に参加したことがある方なら、「ああ、あそこか」とすぐおわかりになる場所です。冬季に狙うのはオオジュリンとツリスガラです。ちょこちょこ投稿するのもどうかと思い、通える限り通った記録を投稿します。
コロナウィルスで今月の探鳥会はどれもお休みになりました。
皆さんと一緒に探鳥ができない寂しさが募りますが、一緒に歩いた気持ちに少しでもなっていただけたら幸いです。
写真41クサシギ、写真94、95については波多野さんに識別して頂きました。
(2020-03-11掲載)
宮本秀美 2020-02-24
大潮だということで、私にとって2回目の『大授搦=東よか干潟』連れて行って貰いました。目標は何も持ち合わせていませんでした。一緒していただいたAさんはしっかりとした目標をお持ちで、メモには「オグロシギ、ツルシギ、コオバシギ…などなど」どれも見たことない鳥の名前ばかりでした。
朝は放射冷却で指先が痛くなるほど寒かったのですが、だんだんと陽が上がるにつれ暖かく、今度は暑くなっていきました。海面は陽炎が立ち、画像がゆがみます。PM2.5も飛来していたのか、被写体までのあいだの空気がかすみどの画像もピンを合わせるのがほとんと困難でした。
そんな中で20名ほどバーダーさんらがいたでしょうか?歩道のちょうどセンターあたりで(全長2kmほどあるらしい)人だかりが出来ています。スコープを覗いていた方々から教えて貰いました(佐賀支部の方々でしょうか?)
ヨーロッパムナグロだとおっしゃいました。まだ右のシギチも左のシギチもどれもわからない上にこの長いカタカナ名前です。とうてい覚えることができません。教えていただけるものを撮るので精いっぱいです。教えて貰って気が付いたのですが、この個体、来てすぐからどうにも気になってる”色が違う変な奴”だったような気がします。(間違っていたらすみません)
次に気が付いたのは杭の上に停まる平ぺったいカモメです。上下からプレスしたようなぺちゃんこ。あれ何?誰か撮って!カモメだ!いやカモメじゃない!と騒いでいたら見かねてしまわれたのでしょう知らないバーダーさんが近寄ってきて「クロハラアジサシ」ですよと教えてくれました。
先ほどのヨーロッパムナグロと言い、このクロハラアジサシと言い、私にとってはライファーでした。前回しっかりと覚えたダイゼン・ハマシギは良いのですが、それ以外のものがイケません。アジサシもクロハラアジサシだと教えて貰わないとただのアジサシと決めてしまいそう。
ほんとにその道に精通した方々に習うばっかりで自分では何もわかりません。こうまでわからないと打ちひしがれてはいますが、これだけの鳥が見られればやはりハイテンション。頭の黒いズグロカモメを見つけては楽しくなってしまいます。
こうやって自分ではなかなか来られない場所に連れてきてくださったTさんに本当に感謝です。
シギチ難民ではありますが、大授搦、ここにいられるだけでもシアワセです。
ご一緒してくださった方々、これに懲りずにまたお願いします。
ありがとうございました。
(2020-02-25掲載)
宮本秀美 2020-02-11
飯塚サラブレッドで育った私にとって、海は気が遠くなるほど遠い場所でさらにそこに住むシギチとなると全くお手上げの鳥。予習を繰り返すも悲しいかなどれも同じに見えてしまう。とても一人で行く勇気もなく、有志の方々におんぶにだっこで連れていって貰いました。
最初に海岸線に降りてびっくりしたのがクロツラヘラサギの群れでした。こんな大群で見たのは初めてです。60羽を超えています。佐賀支部の方にお話を伺ってみるとこんなに多数で群れてるのは珍しいとのことでした。
長い歩道の真ん中あたりで真剣に撮影していらっしゃる方がいて、その方の狙ってるシギが2羽、ふいに飛び上がって逃げてしまいました。何だったのかと伺うと『オオハシシギ』こんなに歩道に近くに出ることなぞ滅多にないことなのにと逃がした事をとても悔やんでいるご様子。その方の後ろからかろうじて撮ったのが写真20。
ソリハシセイタカシギはやはり人気のようで、人だかりが出来ていました。私の目では海岸にいるのは見えず、飛び上がって初めてあそこだ!と見つけることができました。大牟田から来られた老夫婦もこのアボセットが見たかったようで、どこにいますかと方向音痴の私に尋ねられます。必死で探して飛び立った個体がやっと見つかりました。現場中継よろしく飛んでる様子を説明し、なんとか奥様の方が見つけられた時にはほっとしました。このソリハシ・・・は今年ここで越冬しているのだそうです。
ハマシギの群れが一斉に飛ぶところを撮りたかったのですが、その願いは叶えられませんでした。みなポカポカ陽気で眠ってるようです。
しかし、ここはなんと凄いところなんでしょう。こんなにたくさんの鳥を一堂に見ることは他にないと思います。残念ながら鳥の名前をハッキリとは言えないところが勉強不足です。
先ほどのおじいさんにまたお声をかけて頂き、荒尾干潟の様子を聞くことができました。是非ともおいでてくださいとのお言葉頂きました。
今年の探鳥会ではこの場所が候補になっているとのこと。またココに来られる楽しみが増えました。
この日、ライファーが2種増えました。
(2020-02-13掲載)
宮本秀美 2020-01-16
2020年1月16日 8時半〜15時。
局長にお声かけして頂き16日は英彦山(添田町)に登りました。狙いはハギマシコです。今より10年以上前に溶岩の壁でハギマシコ4羽を撮って以来です。毎年この時期に登るのですが一度も会えたことがありません。しかし今日はあれほど何度もハギマシコに会っている局長がいっしょ。期待大です。
待ち合わせ豊前坊までの道路が凍結で恐ろしく、ノーマルタイヤでは無理があったので局長にお願いして載せて貰いました。案の定豊前坊はおとといの積雪が凍っていて、トンデモナイ状況でした。高住さんで笹湯とお接待を頂き、残雪の北岳を登りました。
鳥は声が聞こえるのですがどれも距離があり、見つけられたとしても一瞬のことが多くなかなか皆さんに指し示すことが出来ません。どちらと言えばこの日は鳥が少なく、雪に音が吸いこまれていくようでアイゼンの音、雪を踏みしめる音だけがこだましていた様でした。
ハギマシコの最大ポイントで粘りましたが、ここが一番の無音の場所でした。一度だけ三羽の黒い影が頭上を過りました。今にして思えばこれはハギマシコだったのではないか?証拠写真を残せていないので、何とも言えません。
このブルーな気持ちを救ってくれたのが、頂上での美代子さんのぜんざい。自宅で煮て準備されていました。これにはビックリです。ザックもかなりの重量だったでしょうにこの雪道を鍋からバーナーからガスから全部背負って登ってくれていました。美味しいぜんざいで身もココロも暖められて、北西尾根を下りました。
ここではウソの声、オオアカゲラかアオゲラ(特定できず)の声とドラミングで悩まされます。マヒワの大群が何度か舞いますが速すぎてとても確認が出来ません。青年の家の近くで一瞬ですがマヒワの群れを目視で確認しましたがこれも一瞬でした。
写真はほとんど残せませんでしたが、雪の英彦山を満喫することが出来ました。ハギマシコはもう一度登って来いと言われたような気がします。
こんなに楽しい登山を企画してくださった局長に大感謝です。ありがとうございました。
参考:
(2020-01-18掲載)
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