2022-07-12掲載
本年の会場、若宮コミュニティセンターでの野鳥展は、4年に1度の開催です。野鳥写真30点、俳句20句を展示します。いずれも日本野鳥の会筑豊支部の会員が撮影、作成した力作です。
筑豊地方の野鳥たちに会いに来ませんか。筑豊にはこんなに大きな自然があります。多くのご来場をお待ちしています。
会場常在の弊会会員がご案内・ご説明いたしますので、気軽にお声をおかけ下さい(コロナ禍のため会員常在はありませんでした)。
(野鳥展実行委員長・野村芳宏)
2022年8月2日から8月31日まで、本会野鳥展実行委員会による “筑豊の野鳥たち ─2022年野鳥展” が開催されます。本コラムでは、これに先立ち仮想ギャラリーを協賛オープンしました。現地の野鳥展に行けない方には、モニター越しに野鳥たちがお待ちしています。
(仮想ギャラリーの作品は、野鳥展実行委員会の許可を得て掲載しています。)
「筑豊の野鳥たち」
日本野鳥の会筑豊支部 支部長 梶原剛二
日本野鳥の会は1934年の発足当初から、創設者中西悟堂が唱えた「野の鳥は野に」という自然を本来のままに保護する主張を一貫して掲げてきています。
筑豊地方には、山・雑木林・川・ダム・湖・海岸など豊な自然があり野鳥も多く生息しています。
野鳥の会筑豊支部は地域の野鳥の保護活動を行う中、野鳥の写真撮影なども近年盛んになり、このたびの写真展も個々の作品発表の良い機会となりました。テーマは「筑豊の野鳥たち」と題して写したものですが、野鳥を通して筑豊地方の豊な自然を感じて頂けますよう。本会の写真展は毎年筑豊4地区を輪番に実施しております。野鳥展は今回・若宮コミュニティセンターのご厚意で開催することが出来ました。お礼申し上げます。
風騒ぎ溺れさうなる朴の花
天狗の哄笑か録音の大木の葉木菟
夜比古の初ほととぎす聞きに行こ
花楝刑場跡の不如帰
塒へと鳥たち急ぐ梅雨の雷
植木屋の江戸一松や若楓
慰霊碑やしろつめくさに風匂ふ
金辺川やギョギョシギョギョシで夏は来ぬ
豊前坊暮れ六つとなり夜鷹鳴く
新月に十一の声豊前坊
赤せうびん風のゆらぎに声もゆる
翡翠は水面に姿写す秋
五位鷺の聴きし鳴き声空にあり
蜂角鷹は雲間旋回翔び去りぬ
三光鳥海の碧さを目に宿し
大瑠璃と聞くホイットニーヒューストン
黄鶲も小綬鶏も呼ぶ奥の院
燕とぶ蛇に卵をとられても
五月の鷹翼傷めしままに飛ぶ
流木に羽を休めて鷹一つ
※各俳句にマウスポインタを当てると、俳句の読みが表示されます。
久保北風子(久保正伸)、隈えい子(松隈英子)、木村直樹(木村直喜)
id | 和名 | 撮影者 | 撮影日 | 場所(県名なし福岡県) | カメラ (レンズ) |
01 | オオヨシキリ | 阿部哲也 | 2022-06-12 | 中間市下大隈 | ⓈZV-E10 (FE200~600 5.6~6.3 TC2) |
02 | ハシビロガモ | 阿部哲也 | 2022-03-02 | 小郡市・干潟 | ⒸEOS R5 (RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM) |
03 | ヘラサギ | 阿部哲也 | 2022-03-02 | 小郡市 | ⒸEOS R5 (RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM) |
04 | メジロ | 阿部哲也 | 2022-03-12 | 北九州市門司区白野江 | ⒸEOS R5 (RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM) |
05 | アオサギ | 岩野伸子 | 2022-06-22 | 直方市植木 | ⒸPowerShot SX70 HS |
06 | アマサギ | 岩野伸子 | 2022-06-21 | 直方市植木 | ⒸPowerShot SX70 HS |
07 | コゲラ | 大田良雄 | 2022-06-06 | 桂川町吉隈 | ⓃD500 (ズーム200~500mm) |
08 | コサギ | 大田良雄 | 2019-05-28 | 芦屋町 | ⓃD500 (ズーム200~500mm) |
09 | サンコウチョウ | 大田良雄 | 2022-06-08 | 嘉麻市下山田 | ⓃD500 (ズーム200~500mm) |
10 | イソヒヨドリ | 梶原剛に | 2022-03-27 | 直方市 | ⓈRX10 |
11 | カシラダカ | 梶原剛に | 2022-02-05 | 中間市 | ⓈRX10 |
12 | セイタカシギ | 梶原剛に | 2022-03-02 | 鞍手町 | ⓈRX10 |
13 | アオバズク | 金子忠英 | 2022-06-20 | 直方市上頓野 | ⓃD300 (AF-S NIKKOR 300mm f/2.8) |
14 | クロハラアジサシ | 金子忠英 | 2022-04-16 | 鞍手町中山 | ⓃD300 (AF-S NIKKOR 300mm f/2.8) |
15 | オオワシ | 河野藤孝 | 2006-03-03 | 北海道根室 | ⒸEOS M200 (300mm) |
16 | オシドリ | 田代省二 | 2021-12-09 | みやこ町犀川本庄 | ⓃD850 (NIKKOR 500mm f/5.6) |
17 | コガモ | 田代省二 | 2022-04-25 | みやこ町勝山蓑田 | ⓃD850 (NIKKOR 500mm f/5.6) |
18 | モズ | 田代省二 | 2022-03-30 | 築城町椎田 | ⓃD850 (NIKKOR 500mm f/5.6) |
19 | ハクセキレイ | 長田哲夫 | 2022-03-24 | 芦屋町 | ⒸEOS X10 MarkU (EF500mm EXTENDER2.0) |
20 | フクロウ | 長田哲夫 | 2021-08-04 | 直方市 | ⒸEOS 7D MarkU (EF100~400mm) |
21 | ミサゴ | 長田哲夫 | 2021-01-10 | 芦屋町 | ⒸEOS X10 MarkU (EF500mm EXTENDER2.0) |
22 | ジョウビタキ | 野村芳宏 | 2022-01-24 | 嘉麻市下山田 | ⓃD500 (NIKKOR VR300mm f/2.8 TC1.4) |
23 | ツグミ | 野村芳宏 | 2021-12-25 | 添田町津野 | ⓃD500 (NIKKOR VR300mm f/2.8 TC1.4) |
24 | ヤツガシラ | 林孝 | 2022-04-16 | 山口県萩市見島 | Ⓢα7C (FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS) |
25 | シベリアジュリン | 廣塚忠夫 | 2022-01-01 | 中間市下大隈 | ⓈRX10 |
26 | ダイサギ | 松尾浩二 | 2022-05-10 | 行橋市 | ⓈZV-E10 (FE200~600mm 5.6~6.3 TC2) |
27 | キビタキ | 森永光直 | 2022-04-25 | 福岡市南区桧原 | ⓄOM-D (300mm TC1.4) |
28 | クイナ | 山下哲郎 | 2022-03-30 | 小郡市津古 | ⒸEOS70 MarkU (SIGMA 150~600mm) |
29 | コウノトリ | 山下哲郎 | 2021-11-02 | 小郡市松崎 | ⒸEOS70 MarkU (SIGMA 150~600mm) |
30 | ヒシクイ | 山下哲郎 | 2022-02-09 | 大刀洗町下岩田 | ⒸEOS70 MarkU (SIGMA 150~600mm) |
[和名]の( )内は亜種名、[カメラ・レンズ]の社名符号:Ⓒ Canon、Ⓢ SONY、Ⓝ NIKON、 Ⓞ Olympus、[カメラ(レンズ)] [TC]テレコンバータ
野鳥展実行委員会選考
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(12) セイタカシギ △
梶原剛二
鞍手町/2022-03-02
このコラムに掲載されなかった応募作品は、「2022年野鳥展・別館」に掲載しています。
2021-07-18
渡りと子育てに忙しい春、筑豊を通過する旅鳥、夏鳥や留鳥はさえずりで春を歌います。夏、巣立ちを終え、あるいは子育てから開放された野鳥たちは、渡りや厳しい冬に備え、体力を蓄えつつ、自由を謳歌します。秋、南に向かう渡り鳥と入れ違いに冬鳥の到着で、一気ににぎやかな水辺や野山。冬、羽を休める水辺の鳥たち、葉を落とした林にも小鳥の群れが忙しく移動していきます。人の直ぐそばで、四季とともに忙しくもひっそりと暮らす野鳥たちにレンズを向けてみました。
2021年7月30日から8月12日まで、本会野鳥展実行委員会による“筑豊の野鳥四季模様 ─2021年野鳥展”が開催されます。本コラムでは、これに先立ち仮想ギャラリーを協賛オープンしました。どうしても現地の野鳥展に行けない方は、モニター越しですがこちらをご観覧ください。(仮想ギャラリーの作品は、野鳥展実行委員会の許可を得て掲載しています。)
2019-08-17
人里と隣り合う自然 ─ 里山には、タカ類から小鳥まで多くの野鳥が暮らしています。お隣さんの暮らしぶりをそっと覗いてみましょう。優雅で美しく、時に荒々しくもしたたかな野鳥たちの意外な素顔が垣間見えます。
本コラムでは、本会野鳥展実行委員会によるリアルの野鳥展と同時に仮想ギャラリーを協賛オープン。2019年8月17日から“里山の野鳥たち ─2019年野鳥展”を開催しています(仮想ギャラリーの作品は、野鳥展実行委員会の許可を得て掲載しています)。
2018-07-30
庭に来る鳥、散歩道で出会う鳥、窓の外を飛ぶ鳥。日々暮らしの風景には、意外に多くの野鳥が登場しています。自宅から里山まで、すぐお隣で暮らしている野鳥たちの世界をご案内しましょう。
本コラムでは、本会野鳥展実行委員会によるリアルの野鳥展に先立って、仮想ギャラリーを協賛オープン。2018年7月30日から“里山の野鳥たち ─2018年野鳥展”を開催しています(仮想ギャラリーの作品は、野鳥展実行委員会の許可を得て掲載しています)。
2017-07-26
長い歴史の中から生まれた自然と人里との境界「里山」には特別の生態が生まれ、様々な生き物たちが暮らすようになりました。とりわけ、艶やかな声と美しい姿で私たちを魅了してやまない里山の野鳥が、いまここに特別の一瞬を留めています。
本コラムでは、本会野鳥展実行委員会によるリアルの野鳥展に先立って、仮想ギャラリーを協賛オープン。2017年7月26日から“里山の野鳥たち ─2017年野鳥展”を開催しています(仮想ギャラリーの作品は、野鳥展実行委員会の許可を得て掲載しています)。
2016-08-07
2015-07-19
花に酔い、鳥と歌う、風に舞い、月を抱く。野鳥を求めて野山や水辺に遊ぶ私たちは、“常ならむ”自然に美を見る古来日本の“花鳥風月”に心を重ね、またとない一瞬を写しとりました。
日本野鳥の会筑豊支部(本会)は、野鳥との一期一会により託された30コマと21句の“花鳥風月”を2015年野鳥展として、この夏開催、展示します。
本コラムでは、本会野鳥展実行委員会によるリアルの野鳥展に先立って、仮想ギャラリーを協賛オープン。2015年7月19日から“花鳥風月”野鳥展を開催しています(掲載は野鳥展実行委員会の許可を得ています)。
2015-03-01/15
2014-04-26
「野鳥俳写」(やちょうはいしゃ)とは、野鳥の写真を題材に俳句を詠み、俳句と写真を道しるべに、野鳥の世界へ分け入る新しい試みです。
日本野鳥の会筑豊(本会)は、2014年野鳥展主イベントとして8月1日より31日まで「野鳥俳写」をテーマに写真展を開催しました。
このコラムでは、リアルの野鳥展とともに、仮想展示場を協賛オープン。2014年4月26日から「野鳥俳写」写真展を開催しています。
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