2019-08-17
隣接の自然 ─ 里山には、タカ類から小鳥まで多くの野鳥が暮らしています。お隣さんの暮らしぶりをそっと覗いてみましょう。優雅で美しく、時に荒々しくもしたたかな野鳥たちの意外な素顔が垣間見えます。
本コラムでは、本会野鳥展実行委員会によるリアルの野鳥展と同時に仮想ギャラリーを協賛オープン。2019年8月17日から“里山の野鳥たち ─2019年野鳥展”を開催しています(仮想ギャラリーの作品は、野鳥展実行委員会の許可を得て掲載しています)。
✲ 2019年野鳥展について、ご意見・ご感想をお寄せください。
日本野鳥の会筑豊支部 支部長 梶原剛二
日本野鳥の会は1934年の発足当初から、創設者中西悟堂が唱えた「野の鳥は野に」という自然を本来のままに保護する主張を一貫して掲げてきています。
今年も暑い夏で皆様にとりましても大変厳しいものとお察しいたします。野鳥にとっても自然環境の変化は厳しいでしょうが、私たちのやるべきことは、身近な自然を守る努力が必要と考えます。日本野鳥の会は、いつでもだれでも会員になれる、民間の自然保護団体です。
本会の写真展は毎年筑豊4地区を輪番に実施しています。野鳥の会筑豊支部は地域の野鳥の保護活動を行う中、野鳥の写真撮影なども近年盛んになり、このたびの写真展も個々の作品発表の良い機会となりました。テーマは「里山の野鳥たち」と題して写したものです。筑豊地方には、自然豊かな里山が多く残っており、そこにすむ沢山の野鳥たちを紹介する写真展にしたいと考えています。
今回の野鳥展は福智町図書館・歴史資料館 ふくちのち のご厚意で開催することが出来ました。お礼申し上げます。
下記の日程で、実際に野鳥展を開催し、展示しています。
会場には、会員が常在し(10時〜16時)、ご希望によりご案内をいたします。ご遠慮無くお申し付けください。
多くのご来場をお待ちしております。
ちょうさびの しょけんと なりし つくしがも
調査日の初見となりし筑紫鴨やぶ かられ もずの たかねも なかりけり
藪伐られ百舌の高音もなかりけり
せみしぐれ まちの すずめの こえ かくす
蝉しぐれ街の雀の声隠すとらつぐみ くぎょうの はての さけびかな
虎鶫苦行の果の叫びかなあさやけの つるの らんぶや ゆるる そら
朝焼けの鶴の乱舞や揺るる天おおるりや いわくら あがめ もりを すぶ
大瑠璃や磐座崇め森を統ぶうちつけに きじの ほろうち れんげそう
打ち付けに雉子の母衣打ち蓮華草
きばな さく うそ なき くるる やまの さと
木花咲く鷽鳴きくるる山の里やま よそおふ かけす なきかふ よき ひかな
山粧ふ懸巣啼き交ふ良き日かなだいぜんや なかつ ひがたに あき たちぬ
大膳や中津干潟に秋立ちぬかなだづる さいじ する まに こうべ あげ
カナダ鶴採餌する間に頭あげやまどりの ほろうち ひびく むつがたけ
山鳥の幌打ち響く六ヶ岳かりの さお かんぱねるらの あんやこう
雁の棹カンパネルラの暗夜行さぎ たてり かわの ながれの やすむ ところ
鷺立てり川の流れの休む処たくみどり かれたる うろに また かくれ
たくみ鳥枯れたる洞にまた隠れきりのぼし さいごうぼしに よたか なく
桐野星西郷星に夜鷹鳴くこうのとり たづと みまごふ しぐれかな
鸛田鶴と見紛ふ時雨かなもちつきの おわりし にわに じょうびたき
餅搗きの終りし庭に尉鶲※掲載順序は野鳥展会場展示順
id | タイトル | 撮影者 | 撮影日 | 場所(県名なし福岡県) | カメラ(レンズ) | 説明 |
01 | アオサギ | 落合束太 | 2018-12-?? | 福智町赤池 | ⒸEOS7D Mark II(400mmDO) | |
02 | イワツバメ | 梶原剛二 | 2019-03-27 | 直方市 | ⒸDSC-RX10M4 | |
03 | カワセミ | 山下哲郎 | 2019-04-05 | 小郡市津古 | ⒸEOS7D Mark II(Ⓢ150-600mm+1.4x) | |
04 | キジ | 阿部哲也 | 2019-03-25 | 福津市久末 | ⒸEOS-R(EF100-400mm) | |
05 | コウノトリ | 梶原剛二 | 2019-03-20 | 直方市 | ⒸDSC-RX10M4 | |
06 | シジュウカラ | 山下哲郎 | 2019-04-08 | 小郡市津古 | ⒸEOS7D Mark II(Ⓢ150-600mm+1.4x) | |
07 | セッカ | 広塚忠夫 | 2019-05-09 | 北九州市小倉南区平尾台 | ⒸDSC-RX10 | |
08 | ハシブトガラス (アルビノ) | 山下哲郎 | 2018-12-27 | 香春町 | ⒸEOS7D Mark II(Ⓢ150-600mm+1.4x) | |
09 | ヒヨドリ | 河野藤孝 | 2019-04-03 | 田川市位登 | ⒸEOS7D Mark II(EF300mmF2.8) | |
10 | ミサゴ | 中村嘉一 | 2019-06-18 | 飯塚市立岩 | ⓃCOOLPIX P1000 | |
11 | メジロ | 松本民子 | 2016-04-15 | 福智町赤池 | ⒸEOS7D(400mm) | |
12 | モズ | 落合束太 | 2018-11-?? | 福智町金田 | ⒸEOS7D Mark II(400mmDO) | |
13 | アオバズク | 森永光直 | 2017-06-09 | 糸島市伊都国 | ⓃCOOLPIX B700 | |
14 | アマサギ | 梶原剛二 | 2019-06-15 | 鞍手町 | ⒸDSC-RX10M4 | |
15 | オオヨシキリ | 野村芳宏 | 2018-05-26 | 鞍手町小牧 | ⓃD500(500mmF4) | |
16 | コチドリ | 野村芳宏 | 2018-04-22 | 添田町豊川 | ⓃD7200(300mmF2.8+1.4x) | |
17 | コマドリ | 金子忠英 | 2019-04-19 | 北九州市八幡西区瀬板 | ⓃD7200(300mmF2.8) | |
18 | サシバ | 大木謙之介 | 2018-06-15 | みやこ町 | ⒸEOS7D Mark II(EF600mmF4) | |
19 | サンコウチョウ | 宮本秀美 | 2019-05-15 | 飯塚市 | ⒸEOS 50D(Ⓢ150-600mm) | |
20 | アカハラ | 梶原剛二 | 2019-03-08 | 直方市 | ⒸDSC-RX10M4 | |
21 | オシドリ | 野村芳宏 | 2018-02-04 | 飯塚市鯰田 | ⓃD7200(500mmF4) | |
22 | ジョウビタキ | 河野藤孝 | 2018-11-21 | 田川市位登 | ⒸEOS7D Mark II(EF300mmF2.8) | |
23 | ツグミ | 落合束太 | 2019-04-?? | 福智町赤池 | ⒸEOS7D Mark II(400mmDO) | |
24 | ツリスガラ | 宮本秀美 | 2019-03-09 | 福岡市西区今津 | ⒸEOS 50D(Ⓢ150-600mm) | |
25 | ノスリ | 大木謙之介 | 2019-02-15 | みやこ町 | ⒸEOS7D Mark II(EF600mmF4) | |
26 | ハイタカ | 松本剛 | 2019-03-20 | 山口県下関市角島 | ⒸDXC-RX10 | |
27 | ミヤマガラス | 松隈英子 | 2018-11-25 | 鹿児島県出水市 | ⓃCOOLPIX P520 | |
28 | ルリビタキ | 森秀雄 | 2011-01-31 | 福津市 | ⒸEOS 1D MarkIV | |
29 | アオアシシギ | 梶原剛二 | 2019-04-27 | 鞍手町 | ⒸDSC-RX10M4 | |
30 | ノビタキ | 金子忠英 | 2019-04-27 | 北九州市若松区岩屋 | ⓃD7200(300mmF2.8) | |
31 | キジバトほか | 中村美幸 | ?? | ?? | ?? |
[カメラ・レンズ]項の会社名符号:Ⓒ Canon、Ⓝ NIKON、Ⓢ SIGMA、レンズ項の[x]はテレコンバータ倍率
野鳥展実行委員会選考
【画像の見方】小画像をクリックで拡大・縮小、拡大画像は複数同時表示・ドラッグで移動可能、スペース・矢印キーで連続閲覧
2018-07-30
庭に来る鳥、散歩道で出会う鳥、窓の外を飛ぶ鳥。日々暮らしの風景には、意外に多くの野鳥が登場しています。自宅から里山まで、すぐお隣で暮らしている野鳥たちの世界をご案内しましょう。
本コラムでは、本会野鳥展実行委員会によるリアルの野鳥展に先立って、仮想ギャラリーを協賛オープン。2018年7月30日から“里山の野鳥たち ─2018年野鳥展”を開催しています(仮想ギャラリーの作品は、野鳥展実行委員会の許可を得て掲載しています)。
2017-07-26
長い歴史の中から生まれた自然と人里との境界「里山」には特別の生態が生まれ、様々な生き物たちが暮らすようになりました。とりわけ、艶やかな声と美しい姿で私たちを魅了してやまない里山の野鳥が、いまここに特別の一瞬を留めています。
本コラムでは、本会野鳥展実行委員会によるリアルの野鳥展に先立って、仮想ギャラリーを協賛オープン。2017年7月26日から“里山の野鳥たち ─2017年野鳥展”を開催しています(仮想ギャラリーの作品は、野鳥展実行委員会の許可を得て掲載しています)。
2016-08-07
2015-07-19
花に酔い、鳥と歌う、風に舞い、月を抱く。野鳥を求めて野山や水辺に遊ぶ私たちは、“常ならむ”自然に美を見る古来日本の“花鳥風月”に心を重ね、またとない一瞬を写しとりました。
日本野鳥の会筑豊支部(本会)は、野鳥との一期一会により託された30コマと21句の“花鳥風月”を2015年野鳥展として、この夏開催、展示します。
本コラムでは、本会野鳥展実行委員会によるリアルの野鳥展に先立って、仮想ギャラリーを協賛オープン。2015年7月19日から“花鳥風月”野鳥展を開催しています(掲載は野鳥展実行委員会の許可を得ています)。
2015-03-01/15
2014-04-26
「野鳥俳写」(やちょうはいしゃ)とは、野鳥の写真を題材に俳句を詠み、俳句と写真を道しるべに、野鳥の世界へ分け入る新しい試みです。
日本野鳥の会筑豊(本会)は、2014年野鳥展主イベントとして8月1日より31日まで「野鳥俳写」をテーマに写真展を開催しました。
このコラムでは、リアルの野鳥展とともに、仮想展示場を協賛オープン。2014年4月26日から「野鳥俳写」写真展を開催しています。
Copyright (C) 日本野鳥の会筑豊支部 All Rights Reserved. (無断転載禁止、会員を含む)
本ウェブサイトに記載の会社名、システム名、ブランド名、サービス名、製品名は各社の登録商標または商標です。
本文および図表、画像中では必ずしも®、™を表記しておりません。