クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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modify:2017-09-21

野鳥撮影における
デジタル一眼レフの使い方(№6)

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野村芳宏

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2.デジタル一眼レフの特性

(5)撮影から仕上げまで

Highslide JSヤツガシラ (クリックで拡大/縮小)

デジタル一眼レフの特性の一つに、撮影から仕上げまでを撮影者一人でできることが挙げられる。

フィルム時代は、撮影したフィルムはカメラ店を通して現像所に出し、フィルムの現像をしてもらっていた。カラーフィルムの現像は特殊な液と技術が必要なため、それができる専門店に出していた。そして、現像できたフィルムから気に入ったものだけを選び、再び、現像所に出していた。現像所では、現像されたフィルムに光を当て印画紙に焼き付け写真に仕上げていた。作品ができるまでを考えてみると、撮影は当事者がしたものの後は専門店の方にお願いするという流れだった。作品が仕上がるまで、少なくとも二人の専門家が入ることになる。

そこで、不都合が起こっていた。自分がイメージした作品とできあがった写真とに差ができることだった。その対策として、プリントをしてくれる方に自分のイメージが伝わるように色見本の写真とコメントをつけて出していた。それでも自分のイメージ通りに仕上がってこない場合があり、不満があった。プロであればもう一度やり直しなんてできるのだろうが、アマチュアではそうはいかず、泣く泣くそのプリントを受けとることになる。

カラーフィルムの現像とプリントは、特殊な設備と専門的な知識と技術が必要なため、このようなシステムは当然のことである。

ところが、デジタル一眼レフになり、パソコンを使えば、撮影から仕上げまで撮影当事者一人でできるようになった。これは私にとってとても大きなことで、フィルムからデジタルに替えた大きな理由の一つであった。作品の仕上げまで他人を介さずにできるようになり、自分の意思が直接作品に反映できるようになった。

パソコンを使った作業では、最初にすることはデジタル一眼レフで撮影したデータをパソコンに取り込むことである。それから、明るさや色合いなどを調整し、再度パソコンのハードディスクに保存をする。この時、自分の好みに応じて明るさや色合いが調整できる。これは、フィルムの現像とよく似た作業である。デジタル化になった今でも、このような作業を現像と言っている。

次に、現像したデータはプリンターを使ってプリントする。このとき、自分の思うようにトリミングすることができるし、写真のサイズや用紙の種類も色々と選択できる。このように自分の意図した作品に仕上げられるのが、デジタルの良さでもある。

ただ、データを現像したり、自分の思うようにプリントしたりするためには、それなりの知識が必要になり、学習しなければならなくなった。現像やプリントのノウハウを書いた分かりやすい本が書店にはたくさん並んでいる。学習しようと思えば、できる環境が整っている。このような学習は、自分で学んでいくという方法なので、どうしても時間がかかる。自分で納得いくプリントができるようになるまでには、2年や3年はかかる。今までは、それなりの知識と技術をもった専門家にお願いしていたことを、全く知識がない自分がしていくのだから、相当の時間を要することは最初から覚悟しておいて、結果をすぐに求めない方が良い。それよりも学習すること自体を楽しみながらしていった方が良い。そうすれば、知らず知らずのうちに上達するはずである。自分の思ったような作品が仕上がったならば、この上ない喜びである。

どうしても、データを自分で処理できない場合は、それなりの方法はある。フィルム時代と同じようにデータをカメラ店に持ち込み、後はお任せするという方法である。

撮影から仕上げまでを撮影当事者が行う良さと喜びを書いたつもりだが、もう一つ、その良さがあると思っている。それは、撮影が上達するということである。作品を仕上げていく過程で、もう少しこう撮れば良かったなあと必ず思うはずである。それが次の撮影のときに役に立つからである。そして良いプリントを仕上げるためには、このように撮れば良いということが徐々に分かってきて、撮影時に色々な工夫ができるようになってくると思う。

私自身も発展途上なので、もっともっと学習したいと思っている。デジタル化になり、それを使いこなす為には、学習が今まで以上に必要になってきた。私の経験がみなさんに役に立てば嬉しいし、カメラの使い方や撮り方、あるいはパソコンの使い方など、野鳥仲間や写真仲間と情報を交換しながらお互いに学んでいけたらと思う。私も日々学習をしているところである。

今回で、「2.デジタル一眼レフの特性について」は終わり、次回は、「3.カメラの初期基本設定」\「(1)バッテリー」について書く。

(「野鳥だより・筑豊」2012年3月号通巻409号より転載)


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