クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
total 
modify:2017-11-21

野鳥撮影における
デジタル一眼レフの使い方(№8)

短縮URL

野村芳宏

目次  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24 

3.カメラの初期基本設定

(2)メモリーカードについて

Highslide JSエゾビタキ (クリックで拡大/縮小)

デジタルカメラのデータは、メモリーカードに保存される。メモリーカードの種類は、形状やメーカーの違いによって色々ある。

メモリースティック・ピクチャーカード・スマートメディアー・SDカード・マイクロドライブ・コンパクトフラッシュ等がある。購入したデジタルカメラに、どのメモリーカードが使えるかは決まっているので、仕様を読んで調べて欲しい。

メモリーカードの形状がそれぞれ違っているので、市場では混乱が起こっている。形状だけでも統一されると使いやすくなるし、値段も安くなると思うのだが。最近、ようやくSDカードがどのデジタルカメラでも使えるようになってきた。しかし、高画素化のため記録データの容量が大きくなったり、書き込む速度を上げなければいけなくなったりして、SDカードの上位規格が出るようになった。デジタルカメラの進化に伴い、メモリーカードの開発も進み、次々に新しい規格の物が出てきている。この傾向は、今後も続くものと思われる。

さて、デジタル一眼レフのメモリーカードは、SDカードとコンパクトフラッシュが主に使われている。SDカードは、接点がむき出しになっているので、この部分に直接手で触れないように、取扱いには十分気をつけなければいけない。接点不良でデータが書き込めなくなったりするからである。その点、コンパクトフラッシュは扱いやすい。

どのくらいの容量のメモリーカードを購入すれば良いだろうか。これは、一概には言えない。一枚の画像の容量は、カメラの種類によって違うし、同じカメラでも画像の大きさや、JPEGで保存するかRAWで保存するかでも記録する容量は違ってくる。

一つの案として、フィルム10本分を基準に考えたらどうだろうか。フィルム10本分というと360枚撮れる容量である。私は、コンパクトフラッシュ8MBを使用しているが、ちょうどその程度の枚数が撮れる。フィルム時代に、フィルム10本分と言うと相当の撮影枚数であった。アマチュアが1日に10本のフィルムを使いきるということは、そう多くはない。ところが、デジタル一眼レフになってフィルム10本分は、年に何回かは1日で使いきることが出てきた。それで、予備カードが必要になってきた。皆さんにも予備カードを購入することをお薦めする。私は、予備のカードは8MBの半分、4MBにしている。

大量に撮影が予測される場合や長期の撮影旅行に行く場合は、ストレージを持って行くと便利である。パソコンを通さずにデータをハードディスクに移動できるからである。メモリーカードのデータをストレージに移動させると、そのメモリーカードのデータは空になり、新たに使うことができる。8MBのメモリーカードがいっぱいになったら、ストレージに移動させる。その間は、予備のメモリーカードで撮影する。

そうすると、撮影を中断させることがなくなる。メモリーカードの予備を使うくらいなら、もっと大きな容量のものを使うという考えもある。しかし、あまり感心できない。もし、メモリーカードが壊れた場合、容量が大きければ大きいほどデータの損失が大きくなる。また、数ヵ月分のデータをため込んでしまうという傾向になりがちである。そうすると、後の処理が嫌になってくるし、記憶も薄れてくる。メモリーカードに保存されたものは、その都度パソコンに移動させるのが基本である。

メモリーカードの購入にあたって、もう一つの観点が書き込み速度である。書き込み速度は、133倍速だとか100MB/sなどと表示されている。数字が大きくなるほど速くなる。ちなみに133倍速は20MB/sになる。書き込み速度は速いほど良いが、デジタル一眼レフの機種によって書き込み速度に限度がある。この限度以上のメモリーカードを使用しても無駄になる。だから、購入したデジタル一眼レフの書き込み速度の限度を調べておいた方が良い。最近では、クラス5まで対応などと書かれている。

ニコンから2012年3月にD4というデジタル一眼レフが発売された。このカメラのメモリーカードは、コンパクトフラッシュも使えるが、新しい規格のXQDカードが使える。今のところXQDカードを使えるのは、ニコンD4だけである。高画素化・大容量化・高速連写がさらに進むとコンパクトフラッシュでは対応できなくなる。XQDカードは、論理的には1秒間に5GB、容量は2TBが可能であるそうだ。今後、XQDカードが普及していくものと思われる。

最後に、メモリーカードの購入の仕方であるが、私のお薦めはネットで買うことである。メモリーカードのメーカーとネットショップの店は信頼のおけるところが良い。メモリーカードが壊れると、撮影の努力が水の泡になってしまう。ネットショップは、価格競争が激しく、日々値段が下がる場合がある。新しい製品がでた場合、すぐに飛びつかない方が良い。3ヶ月もすれば、価格は下がってしまう。

私は、サンディスクエクトリームV133倍速を2006年10月6日に22,827円で買った。今、考えるとものすごく高い買い物をしたことになる。それでも、当時はネットで色々調べ安い店で買った。同じ製品ではないが、サンディスクUltra2GB(100倍速)を今買えば、1,290円である。6年前の1割以下の値段である。単純に比較はできないが、デジタル製品は、このようなことが起こる傾向にある。

メモリーカードの値段は、価格があってないようなものである。これがデジタルの世界で、怖い面がある。約2万円で買ったコンパクトフラッシュは、今では予備の予備になってしまい、ほとんど使わなくなってしまった。

どんなメモリーカードを購入するかは、デジタルカメラの機種や使い方をよく検討したうえで、無駄のない買い物をするようにしたいものである。

次回は、「3.カメラの初期基本設定」\「(3)ISO感度の設定」について書く。

(「野鳥だより・筑豊」2012年5月号通巻411号より転載)


左矢印前へ  上矢印目次  次へ右矢印

Copyright (C) 2009-2017 日本野鳥の会筑豊支部 All Rights Reserved. (無断転載禁止)