クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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modify:2021-10-23

*風のたより

日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリくまたか外部サイトレンジャー
中村 聡

総目次

01: 寒さ厳しい冬に暮らす

雪上に残るエゾユキウサギの足跡

(2009-01-28撮影)

先日、札幌から来た友人が苫小牧の雪の少なさに驚いていた。同じ北海道でも日本海側と太平洋側とでは、ずいぶん違う。聞けばあちらはかなり積もっているという。運転しやすくていいね。確かに。そう返事をした数日後に大荒れの天気となり、街は白銀の世界へ変わってしまった。

深夜1時までは日中と全く変わらない風景だったのに、ひと晩でこれほど積もるとは。朝に窓から外を見てびっくりした。30センチ近くはあるか。後のニュースで知ったが、苫小牧でも約十年ぶりとなる積雪だったらしい。

こうなると九州生まれの人(つまり僕)は、慣れぬ雪に悪戦苦闘してしまう。車の運転は必要以上に冷や冷やビクビクになるし、雪かきは少し手伝っただけでも筋肉痛を招く。だが北国の人はそれらをものともせず、何事もないように(そう見える!)やっている。さすが。

そういえば、この季節を過ごす中で、初めて経験したもの、見聞きしたものがいくつかある。冬タイヤへの交換や水落とし作業[注]は、やり方を教わって何とかクリア。身近な除雪道具も目新しく、特に「ママさんダンプくまたか外部サイト」という名には妙に納得。また、動く除雪車にも、これが昔読んだ絵本にあった「働く車」かと感激した。

青空なら洗濯物は外で干す、というのが今までのジョーシキだったが、そんなことは通用しない。凍ってしまう現実に驚き、晴天なのに室内でぶら下がる靴下を鬱陶しいと思う。

北国の冬を暮らすのは大変だ。雪や寒さ対策にパワーと時間が要るし、部屋に閉じこもりがちになるし。正直なところ、かなり憂鬱。早く春にならないかな。つい待ち望んでしまう。いや待てよ。せっかく北海道にいるのだ。もっと前向きに考えねば。折りしもスキーに行きませんかとのお誘いがあった。厳しい冬を楽しく過ごす術をもう少し探してみよう。

原文は「苫小牧民報」2008年2月4日掲載
注)水落とし作業とは、水道管が凍結、破裂する恐れがあるような冷え込む夜、事前に水道管内の水を抜くこと。

(2014-02-02掲載)

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