クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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modify:2021-10-23

*風のたより

日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリくまたか外部サイトレンジャー
中村 聡

総目次

13: 春の節句 冬の嵐

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ある年の3月5日。ガン・カモ類、ハクチョウ類が北上してきた

(2009-03-05撮影)

きょうはひな祭り。季節の変わり目に行われる年中行事のひとつ、である。ちょうど花が見られる頃ということで、桃の節句としてなじみ深いが、さすがに暖かい九州でもこの時期に咲く桃の花は少なく、何となく違和感があった。これは暦の違いによるものらしく、本来は旧暦の3月3日(ちなみに今年は4月8日だそうだ)に祝うと聞けば納得がいく。

北海道に来るまでは、節分を過ぎてひな祭りから一気に春めくといった印象が強かった。確かに桃はまだだが、梅は咲いているし、そこに集まる虫や鳥たちの姿もある。河川敷には菜の花が黄色い絨毯となっており、人里ではウグイスのさえずりが聞かれる。地方によってはすでにツバメも南から到着している。

ところ変わって苫小牧。まだまだ冬の装いだ。といってもひな祭りは全国共通の行事なので、市内のスーパーでも特設コーナーに壇が飾られ、その一角だけは華やかな桃色で埋め尽くされている。外の雪景色とは全くの別世界。季節を先取りしたようだ。本当の春は来るまであと少し。楽しみに待っていよう。

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ハンノキの長く伸びた雄花の穂。早春に花粉を飛ばす

(2009-04-03撮影)

だがしかし、先週末の嵐はそんな待ち遠しい春の訪れすら疑いたくなるような、それはすさまじいものだった。初めて体験する地吹雪。自然と関わる中で生命の危険を感じることがあるなんて思いもよらなかった。ふだん素晴らしい感動を与えてくれる自然とは、時としておそろしいものだということを改めて知った。謙虚に、畏敬の念を持って接せねば。

翌日は嵐一過の晴天となり、折れた枝が雪上に散乱していたが、ウトナイ湖周辺はいつもどおり冬の風景に戻った。見るとハンノキの枝先には伸びた雄花が咲いている。行きつ戻りつ、春はやはり着実に近づいているのだ。

(原文は苫小牧民報「2008年3月3日」掲載)

ウトナイなう: 06

この冬は、思わぬ雨が降ったり、その後は急に冷え込んで、駐車場がスケートリンクのようになったりと、何だか不順な天候が続いています。さっぽろ雪まつりの雪像も一部倒壊してしまったとか。

ウトナイ湖の結氷状況も日々変わりますが、凍っていないところでは、流れ着いた魚などを見つけやすいのでしょう、今年はオオワシが多いときで10羽ほど見られ、ハシボシガラスや時にキタキツネと争奪戦を繰り広げています。

参考「ウトナイ日記外部リンク

※(公財)日本野鳥の会直営のバードサンクチュアリである北海道苫小牧市ウトナイ湖サンクチュアリの“今”をご紹介しています。

(2015-02-13)

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