日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリレンジャー
中村 聡
総目次
26: 春の香り
我がふるさと福岡は、ちょうど桜の季節でしょうか。淡いピンク色の花とともに思い出すのは、漂う「匂い」というか「臭い」。古いトイレに入っているようとも称される、ヒサカキの花の独特の香りです。ちなみに、ヒサカキも含めツバキ科の樹木は、北海道ではほとんど見られません。野外では育たず、苫小牧では市立中央図書館に併設された温室!で、サザンカなどが鑑賞できるのみです。
つまり、福岡・筑豊で春先に漂う独特の「香り」は、苫小牧では味わえません。残念?です。代わりに挙げたいのが、黄色い花を咲かせるナニワズ。こちらは何とも言えないよい香り。ただ、それは漂うほど強烈ではなく、鼻を近づけて嗅がないと分かりません。高さが20〜30センチほどしかない低木で、何故よい香りかというと、ジンチョウゲの仲間だから。北海道の春の匂い。僕にとってそれは、このナニワズの花なのです。
(2016-03-17)
ご意見・ご質問はこちらへ
Copyright (C) 日本野鳥の会筑豊支部 All Rights Reserved. (著作権者でない者による無断転載禁止)
本ウェブサイトは無断で自由にリンクまたはディープ・リンクができます(画像、動画、録音への直リンクは禁止)。
本ウェブサイトに記載の会社名、システム名、ブランド名、サービス名、製品名は各社の登録商標または商標です。
本文および図表、画像中では必ずしも®、™を表記しておりません。