(公財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリレンジャー
中村 聡
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38: 氷上にたたずむ王者
我がふるさと筑豊は、そろそろ桜が開花する頃でしょうか。冬の間、一部を除き全面が凍っていたウトナイ湖は、このところ暖かさで、結氷部分が全体の4割ほどになりました。
水面が広がってくると、水草をとりやすくなるのでしょう、時に数百羽となるオナガガモをはじめ、北の地方に向かうガン・カモ類やハクチョウ類などで、湖は賑わいを見せます。
数が増えるのは水鳥ばかりとは限りません。ワシ類もそうです。ウトナイ湖で越冬するオジロワシやオオワシは数羽ですが、3月は渡り途中に立ち寄る個体も多く、両種合わせて20羽ほどになることもあります。
オオワシというと、オホーツク海の流氷にとまる光景が知られ、知床でしか見られないと思っている方も多いようですが、じつは道内各地で見られます。流氷とまではいかずとも、ウトナイ湖の氷上にたたずむ威風堂々たる姿は、大鷲ならぬ王鷲のようで、かなりカッコイイのです。
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