(公財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリレンジャー
中村 聡
総目次
42: 女王様のお出まし
テレビに映る豪雨のニュースを心配しながら見ていました。我がふるさと筑豊は、川の氾濫などなかったでしょうか。災害に遭われた皆様には、お見舞い申し上げます。
こちらはこちらで、妙な天候が続いています。昨日まで10日間にわたる酷暑(といっても30℃にはなりません)となり、しまい込んでいた扇風機を取り出しました。「地球温暖化」という言葉が、ますます現実味を帯びてきたように感じます。珍しく暑い夏。ウトナイ湖岸では、ホザキシモツケのピンク色の花が満開を迎えています。九州にはなく、本州中部以北の高原などに自生していますが、北海道では低地に普通に見られます。背丈1メートルほどの、こう見えても樹木で、名の通り、小さな花が集まり、穂になって咲きます。(「05: ウトナイの夏」参照)
華やかなイメージから付いたのか、英語では「Queen of the Meadow」。湿原の女王、と訳されますが、この「Meadow」は、牧草地や草原なども含む環境を指す言葉のようで、ホザキシモツケも実際は、湿原よりも少し乾燥した草地で見られることが多い植物です。ちなみに、Meadow Bunting はホオジロの、Meadow Pipitはマキバタヒバリの、それぞれ英語名です。
(2017-07-18掲載)
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