(公財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリレンジャー
中村 聡
総目次
51: 丘の黄色、水辺の白色
我がふるさと筑豊は、最高気温がすでに30℃近い日もあったとか。こちらは、このところの暖かさで雪がすっかり消えたものの、所々に木々の芽吹きを見かけるのみで、大半は冬景色のままです。少し前までガン・カモ類やハクチョウ類で賑わっていた湖面は、急に静かになりました。
この時期に周辺を歩くと、まだ明るい林や木々に囲まれた水辺では、早春の花を見ることができます。斜面には、前にも紹介したフクジュソウ。僕は毎年、必ず逢いに出かけます。そうです。この黄色い花を見なくちゃ、春は来ません。ただ、曇りや雨の日は花弁が開いていないため、僕の休みとその日の天気がぴったり合うことを、いつも願うのです。
水辺には、ミズバショウ。「夏の思い出」の歌で知られるとおり、本州の高原では初夏に見られる白い花(といっても、白いのは花ではない)は、こちらでは平地の水辺ならどこでも、しかも夏ではなく、春早くから咲き始めます。あまりにも普通に生えているので、有り難みには欠けますが、それでもやはり、僕にとっては春を感じさせる花の一つでもあります。
(2018-04-21掲載)
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