クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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*風のたより

(公財)日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリくまたか外部サイトレンジャー
中村 聡

総目次

62: 春の田畑に降りる水鳥

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夕方、周辺の採食地から湖に戻ってきたマガン

(2019-03-18撮影)

わがふるさと筑豊は、そろそろ桜の開花宣言の頃でしょうか。こちら苫小牧は、2月の厳しい寒さから一転、春の足取りは例年より早く、あっという間に周辺の雪や湖の氷はなくなってしまいました。

水面が徐々に広がるにつれ、湖に水鳥の姿が増えていくのがはっきりと分かります。多くは本州以南で冬を越し、繁殖地へ向かう途中のこの時期に立ち寄ったもの。ウトナイ湖では、いわばガン・カモ類やハクチョウ類が春の訪れを告げる鳥なのです。

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飼料用コーンの畑に降りたオオハクチョウとマガン

(2019-03-18撮影)

春の渡りで滞在している期間は、水鳥の種によって湖を利用する時間帯が異なり、例えばマガンは、主に夜を湖で過ごすため、日中はほとんど姿が見られません。どこで何をしているかというと、周辺の田畑で落ちた米や飼料用コーンを食べています。そして、夕方になるとねぐらの湖に戻り、翌日、日の出とともに採食に出かけるのです。

コハクチョウやオオハクチョウも、マガンと同じような1日を送ります。時に1枚の田んぼに数百羽が降りて、雪が残っているように見えることも。顔を泥だらけにしてついばむ様子は、湖面を優雅に泳ぐ姿とは全く違う印象を受けます。

2019-03-23掲載

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