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セイタカシギ 渋田朗の 地元鳥見ノススメ2017-18

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どこであれ、それぞれのマイフィールドこそサンクチュアリ。マメに回れば、自然はいろんな姿を見せてくれる。

秋のコルリウィーク | アオゲラ親子 | 英彦山の片隅で | 女神降臨!? | 津屋崎にアカラハダカ登場

根室で聴いた囀りは本当にオオムシクイ? | サンコウチョウ一家 | ハヤブサの亜種

眼中になし!のササゴイ | 終わらない夏 | 小さい秋みつけた♪ | オオハム夏羽 | 亜種タイワンハクセキレイ

センダイムシクイ意外な地鳴き | 駆け足チョウゲンボウ | ジョウビタキの群れ | ムネアカタヒバリ

春はなにかと忙しい | 亜種ホオジロハクセキレイ | 冬の密かな楽しみ(笑) | ミツユビカモメ

[地元鳥見ノススメ]

秋のコルリウィーク

渋田 朗 2017-09-03

これまた少々古いネタになりますが、今年の9月上旬はコルリウィークの様相でした。
コルリは秋の早い時期に通過していると思われますが、潜行性の強さからなかなか観察できず、地元は数年に一度発見される程度でした。
ところがこの秋は9月第一週〜第二週にかけて、何度も決まった場所で観察されました。個体数も多かったのか、二羽の若雄が並んでいる姿や、それとは別に成鳥雄も確認され、最低でもこの3個体が確認できました。
観察できるとは言え、暗い林道でかなりの距離でしたので、撮影チャンスはほぼ皆無でしたが、唯一9月3日に観察できた成鳥雄個体だけは、比較的明るくて近めの距離で観察でき、なんとか写真に収めました。
なんとなく、発見のコツを掴んだような気もするので、来年以降も注意してみます。

アオゲラ親子

渋田 朗 2017-08-19

これも繁殖情報なので、一応繁殖期が終わるまで投稿を待っていましたが地元フィールドで珍しくアオゲラが繁殖したようで、8月中旬〜下旬に幼鳥と親鳥が木々を飛び回る姿が観察できました。アオゲラは意外なほど身近の、ちょっとした木にもやって来ることがありますが、繁殖はなかなかチャンスがありません。
写真は8月19日に、良いところにとまってくれた幼鳥の姿です。もう一人前の姿になっていますが、この日は親鳥が給餌する姿も見られました。ちょうど強烈な逆光で写真にならずに残念…。

(福津市津屋崎)

英彦山の片隅で

渋田 朗 2017-06-11

Highslide JS

(01)

Highslide JS

(02)

Highslide JS

(03)

(クリックで拡大・縮小)

2017年6月11日、英彦山の片隅で

十数メートル先には、あまりにも無警戒に
巣材を口に咥えた、ヤイロチョウの姿
・・・もしや、近くで営巣?・・・

とりあえず、シャッターを切ってはみるものの
思うように、姿を捉えることができない
暗い林の中だから?
理由は多分、それだけじゃない

高揚感は
不思議なほど・・・無い
あるのはただ・・・恐れ

鳥見を始めて間もない頃、こんな話を聞いた

営巣中のヤイロチョウは、極度に警戒心が強く
ちょっと人が近づいただけで、すぐに巣を放棄してしまい
二度とその場所には営巣しない

真偽を確かめる術はないけれど
自然の摂理を壊すかもしれない
その罪深さに、ひとり震撼する

気がつけば、すべては一瞬の出来事で
巣材を口に、林の奥に飛び去る後ろ姿を
惜しむよりむしろ、安堵して見送る

この先は、野鳥のテリトリーですよ

そう言われた気がして
そっとその場を立ち去った

素人カメラマンより、ただのNature Lover
これで、いいと、おもう

女神降臨!?

渋田 朗 2017-10-01

10月1日の夕方、自宅でくつろいでいるところに、鳥見友達から「電柱にコウノトリがとまってる!」の一報が。消防さながらの緊急出動で、現場へ直行。
なんともはや。。。そこそこ交通量がある道路沿いの電柱に、悠然ととまってます。車はビュンビュンと走り、電柱の真下を歩行者が歩いたり、犬の散歩が通り過ぎても全く意に介さず。(笑)
暗くなりかけて、足環の色がやや見にくいながら「右足:黒青、左足:青緑」ということで、J0094(PDF)という2014年4月21日生まれのオス個体とのこと。
ちなみにこの個体の最新情報では、2017年9月12日には兵庫県出石町桐野の田んぼにいたそうです。
この日は暗くなるまで、この電柱でくつろいでいて、どうやらそのまま塒をとった模様です。聞くところによれば、10月3日までは付近で姿が見られたとのこと。
実はこのコウノトリが滞在した期間は、世界遺産への登録が決まった宗像大社で、ちょうど秋季大祭が営まれた時期にあたります。しかも出現場所は世界遺産の構成要素のひとつ、奴山古墳群にあたる場所です。
これは宗像大社の女神降臨!? いえいえ、オス個体です(笑)
撮影場所:福津市津屋崎 @xy7vt

(2017-10-04掲載)

津屋崎にアカハラダカ登場

渋田 朗 2017-09-18

ワシタカの渡りが賑やかな時期ですが、あまりワシタカ観察には向かない、地元フィールドでのお話です。
9月18日の祝日に、いつもの鳥見散歩コースを歩いていると、上空高く小さなタカが1羽。ハイタカ…と思いきや、意外にもアカハラダカの幼鳥でした。
アカハラダカは、この時期に対馬や佐世保などで渡りの大群が観察されることで有名ですが、渡りコースがはっきりしており、コースから外れた福岡ではなかなか姿を見かけません。地元でもピーク時期を中心に気をつけていたのですが、今回が初めての観察となりました。
地元の鳥見仲間で作っている福津野鳥リストも、数が増えてくると新顔がなかなか登場しませんが、今季初の新顔アカハラダカで、リストは291種になりました。地元で300種を当面の目標に頑張ります。

  • 撮影場所:福津市津屋崎 @0y7vt
  • 撮影日:2017-09-18
  • 観察者:渋田 朗

根室で聴いた囀りは本当にオオムシクイ?

渋田 朗 2017-06-17

ページコンセプトには合わない遠征モノですが、またまた面白いムシクイの研究課題ができました。
6月中旬に「波多野さんと行く、海鳥に出会う旅」に参加し、その途中で一泊した北海道根室市(@q2djk1)での早朝探鳥にて、オオムシクイの囀りを記録しましたが、その後の詳細調査で疑問が生じています。
6月17日の早朝3時半(すでに明るい!)から、風露荘に宿泊したメンバーで周辺を散策した際、やや遠いながら「ジジロ ジジロ」と三拍子で囀るムシクイの声を確認。その場ではオオムシクイと記録したものの、なにかモヤモヤした気分が残りました。
ツアー後に録音した囀りを分析したところ、下記のようにモヤモヤの原因がわかりました。ムシクイの声に詳しい方々数名にも相談しましたが、今のところ結論が出ていません。単にオオムシクイの個体差や地域差かもしれませんが、他にもメボソムシクイやコムシクイを含めた亜種や交雑などいろんな可能性も考えられます。
以下、囀り分析を含めた考察です。

関係種の囀り:三拍子の囀りはオオムシクイの他、メボソムシクイが繁殖地によって三拍子で囀ることがわかっているが、図(04)の様に両者は声紋分析でかなりの差異がある。聴感上も十分識別可能。
今回の囀り:「ジジロ ジジロ(AAB AAB)」パターンであったことから、第一印象としてはオオムシクイに聴こえるが、周波数帯域はむしろメボソムシクイに近く、テンポは両種の中間。さらに、三音節目(AABのB部分)の帯域が広いのは、オオムシクイやメボソムシクイの囀りに見られない特徴で、この囀りから両種のいずれかとは断定できない。
地鳴き:今回は地鳴きが全く録音できなかったのが残念。これらの種はいずれも、囀りの間に地鳴きを挟むことが多く、囀り計6回分の長さの録音に地鳴きが全く無いのもやや珍しい。遠いため囀りしか聴こえなかった可能性もあるが、オオムシクイだとすれば地鳴きは力強く、むしろ囀りよりもよく通る傾向がある。
分布:現在の知見では、メボソムシクイは北海道以北での繁殖は確認されておらず(本州以南での繁殖)、知床半島からサハリン・千島列島・カムチャツカで繁殖しているオオムシクイの方が、分布の視点では可能性が高そう。その場合、北海道の繁殖地は羅臼など山岳地帯であるのに対し、今回は根室市の海岸近くでの記録であり、さらにカムチャツカ方面へ渡る通過個体かもしれない(オオムシクイは北部九州でも6月中旬まで通過が確認でき、根室市ならさらに遅いかも)。

メボソムシクイ上種(メボソムシクイ・オオムシクイ・コムシクイ)は、近年になって分類上の混乱が整理されたところで、まだ研究途上といえるのかもしれません。研究課題としては非常に面白いですが、個人的には「ジジロ鳴き」でオオムシクイと言い切れない例があったことに、少々ショックを受けています(笑)。
野鳥の世界はまだまだ奥深いです。

サンコウチョウ一家

渋田 朗 2017-07-16

s

7月16日の朝、地元の低山を歩いていると、賑やかに飛び回るサンコウチョウ一家に出逢いました。成鳥の雄雌ペアに、まだ尾羽も短い巣立ち雛が3羽くっついて、昆虫などの餌をもらっていました。暗い杉林の中、高いところを目まぐるしく飛び回るので、シャッターチャンスはほとんど無し(泣)。繁殖期のサンコウチョウは、真上の高いところを飛び回る姿を追うことが多くて、首が疲れます。唯一、雌個体が割と低い場所に止まった時に、証拠写真だけ撮れました。
今回面白かったのは鳴き声です。主に写真を撮った雌個体が鳴いているようですが、ギッという地鳴きをリズミカルに繰り返していました。途中、まるでツバメの雛が餌をねだるような声も出してますが、これも成鳥雌のようでした。どちらも繁殖期特有でしょうか。録音ではバックで小さく聴こえるのが、巣立ち雛の声のようです(私の足音なども入ってますがご容赦を)。
今回の場所は、地元でも探鳥場所としてはほとんど知られていない場所です。このようにサンコウチョウは、意外と身近な低山で繁殖しています。杉林のような場所を好むので、ぜひご近所で「穴場」を探してみて下さい。

  • 2017年7月16日
  • 福津市津屋崎 @3y7vt
  • h12px サンコウチョウ (1分10秒 mp3)

ハヤブサの亜種

渋田 朗 2017-03-09/11

やや古い話になりますが、今年の3月に地元でちょっと変わったハヤブサが見られました。
3月上旬〜中旬の間、大体決まった一帯の電柱を塒にして、夜明け前に飛び立って行く姿が見られました。一方で日が高い時間帯にはなかなか見られず、たまに目にしてもすべて飛んでいる姿でした。
この個体は一年目の幼鳥個体で、胸から腹にかけては、通常の亜種ハヤブサ幼鳥のような明瞭な縦班ではなく、遠目に見るとベッタリと暗色に見えます。近くから見ると、非常に太い縦班というか、細かく斜めに交差するような感じの班です。また頬の白い部分にまで班があるのも特徴です。
デジスコで狙う距離で観察できるのですが、観察できる方向が固定されているのと、いかんせん夜が明ける前に飛び立つので(しかも日に日に早くなる傾向)、十分な写真が残せませんでした。
3/20を最後に、夜明け前にも姿が見られなくなりました。

この鳥の正体をしばらく調べていたのですが、カナダ西部〜アリューシャン・千島列島に生息する亜種オオハヤブサ幼鳥の可能性があります。その場合は雄個体ではないかと思われます(大型の亜種とされているが、特段大きい感じがしない)。
亜種オオハヤブサについては、国内でも冬季に時々飛来情報があるものの、幼鳥の特徴まではなかなか国内の図鑑に明記されていません。調べた限りでは以下のような状況です。

  • BIRDER誌(参考文献1)の特集で、亜種オオハヤブサ幼鳥とされている写真と、上記の特徴が似ている。新潟県で3年連続で越冬したとのことで、3年目の成鳥(ハヤブサ髭が非常に太い)まで確認されている貴重な記録。
  • 繁殖地である北米の図鑑(参考文献2)を調べたところ、亜種オオハヤブサ幼鳥の詳細解説は無いものの、イラストではやはり上記特徴が出ている。
  • 国内の図鑑で、上記のような特徴の個体を、亜種ハヤブサ幼鳥として掲載しているものもある(参考文献3)。ただし、このような特徴への言及・解説は無し。

できれば、亜種オオハヤブサの詳細検討文献か、北米のハヤブサ専門図鑑で調べてみたいものですが、今のところ入手できていません。気長に調べてみようと思っています。 新潟県の個体のように、何年か続けて飛来してくれると良いですね。

  • 撮影日 2017年3月9日・10日・11日・12日
  • 福津市津屋崎 @ay7vt

参考文献

  1. 月刊BIRDER: 2012年9月号「ハヤブサの仲間大集合」22ページ 文一総合出版
  2. The SIBLEY Guide to birds: David Allen SIBLEY, 2000 Andrew Stewart Publishing, Inc.
  3. ワシタカ・ハヤブサ識別図鑑:真木広造 2012年 (株)平凡社

眼中になし!のササゴイ

渋田 朗 2017-07-01,30,08-05

前回投稿で「眼中になし!」と書いて思い出しましたが…
地元の小さな川では、堰になっているところが絶好の採餌ポイントらしく、サギ類を中心によく待ち構えているんですが、今年の夏はササゴイ成鳥をよく見かけました。近年は減少が著しいと思っていたササゴイ、こんなに頻繁に見たのは久しぶりです。
この川は道路のすぐ傍を流れており、堰の部分で待ち構えていると、歩道からすぐ見下ろせる場所になります。10m以下の距離で見下ろしていても、まさしく「眼中になし!」な感じで、ひたすら餌を待っています。
8月5日にはこの場所で2羽を見かけました。近隣で繁殖しているのかもしれませんが、この2羽は突っかかったり牽制したりで、ペアかどうかは微妙な感じでした(笑)
あと、尾羽をパタパタしながら獲物を待つ姿が可愛かったので、ちょっと動画にも撮ってみました(朝日で露出が厳しいです)。サギ類の尾羽パタパタは、ちょっと珍しいような気が。

  • ササゴイ成鳥:2017年7月1日、7月30日、8月5日 福津市福間(@xy7tt)

(2017-08-08掲載)

終わらない夏

渋田 朗 2017-07-22

秋の気配が感じられる一方で、7月の下旬になっても、お相手が見つからなかった?ホオジロが、雌に猛アピール姿がみられます。
精一杯胸を張って、アピールポイントである喉の白い部分を見せながら囀りますが、雌の方はイマイチ興味が無いようで無視、つれなく雄の背後に(笑)
生存競争は厳しいですねぇ。。。

  • ホオジロ雄雌:2017年7月22日 福津市津屋崎(@cy7vt)

(2017-08-06掲載)

小さい秋みつけた♪

渋田 朗 2017-07-08,15

「梅雨が明けると、野鳥の世界は秋」と言いますが、今年の秋は随分早く訪れたかもしれません。

  • センダイムシクイ:2017年7月15日 福津市津屋崎(@0y7vt)
    カラ類やメジロの群れに、2羽のセンダイムシクイが混じっているのを今季初認。例によってまともな写真は撮らせてくれません(泣)
    福岡でも高山では繁殖しているセンダイムシクイですが、ほぼ平地のこのあたりには繁殖環境がなく、例年は秋の渡りが始まる8月上旬頃から姿が見られます。2015年には7/25にセンダイムシクイ、2016年には7/24に同じく飛来の早いコサメビタキと、このところ梅雨明け前に確認できる年もありましたが、それより10日ほど早い新記録になりました。
  • クサシギ

    2017年7月8日 福津市津屋崎の溜池(@xy7vt)
    2017年7月15日 福津市津屋崎の農地(@wy7vt)

    クサシギも早々と、7/8に溜池に2羽の幼鳥が飛来。また7/15にも農地で1羽を確認しました。
    ただしクサシギは、この辺りでもイソシギ同様に繁殖しているのではないかと言われており、渡りの個体とするべきかは少々悩ましいところです。
  • これから山野の鳥ではコサメビタキ、農地ではタカブシギやコチドリ、それにオオジシギなどが見られるシーズンになってきますので、目が離せません。

(2017-07-18掲載)

オオハム夏羽

渋田 朗 2017-04-16

福津市・宗像市の海岸で、絶好調だった冬の海鳥シーズンもそろそろ終盤。海鳥たちの数が減っている中で、オオハムやシロエリオオハムはかなりの数がまだ沿岸に居て、数十〜数百の群れが見られることもしばしばです。
遅くまで多くの個体が残ってくれたおかげで、4/15にはなかなか見られないオオハムの綺麗な夏羽が、近距離で見られました(動画、写真)。冬羽は地味な本種も、繁殖羽では結構華やかになります。あいにくの曇天で、前頸の緑色光沢まではよく見えず残念でした。

亜種タイワンハクセキレイ

渋田 朗 2017-04-01

先日の亜種ホオジロハクセキレイに続いて、4/1には地元・福津市で亜種タイワンハクセキレイが確認できました。この亜種は地元では4月中旬〜GW辺りで見かけることが多いので、4/1はかなり早い飛来になります。

センダイムシクイ意外な地鳴き

渋田 朗 2016-05-12

久しぶりに鳴き声のお話。一年前の録音ですが、その後の分析で気がついた事を報告します。まだ文献などで、この件は見たことがありません。
センダイムシクイの地鳴きは、「フィッ」と聞こえる声が一般的なのですが、2016年春のシーズン中に二回だけ、「チヨチヨビー」の囀りのインターバル部分に「ジッ」と聞こえる地鳴きを発する個体に遭遇しました。5/12に録音した音声と、サウンドスペクトログラム(左上図、クリックで拡大・縮小、ドラッグで移動可)をご紹介します。

センダイムシクイ h12px (32秒:mp3 2016-05-12 福津市津屋崎 @0y7vt)

その地鳴きをじっくり調べてみると、メボソムシクイの囀り「ゼニトリゼニトリ」のインターバルに入る地鳴きに、とても良く似ています。比較用データは、たまたま前日5/11に録音できたメボソムシクイの声です。センダイムシクイよりやや力強く、周波数帯が若干高いものの、フィールドで単体で聴いて識別するのはかなり難しそう …

メボソムシクイ(比較用) h12px (45秒:mp3 2016-05-11 福津市津屋崎 @0y7vt)

そう、春は囀りが中心であまり心配ないのですが、問題は秋です。
以前の記事(秋のメボソムシクイ近縁種の渡り)でも触れましたが、メボソムシクイは実は北部九州ではかなりレアな種で、特に秋はまだ一度も確認できたことがないので、メボソムシクイの地鳴きが聞こえないかは常に気にかけています。
ですが、もしセンダイムシクイが、秋にもこの地鳴きだけを発することがあるとしたら、これは要注意ですね。
引き続き調べたいと思いますが、これから春のシーズン中、センダイムシクイの声を聴く機会は多くなりますので、気にかけていただけると幸いです。

駆け足チョウゲンボウ

渋田 朗 2017-02-25,26,03-18

今回ばかりは、そのシーンを動画に収められなかったことが悔やまれます(笑)
2/25に地元福津市の農耕地を車でゆっくり廻っている時、舗装された農道の端にチョウゲンボウが立っているのが見えました。
距離をとって車を停め、しばらく様子を見ていると、なんといきなり幅3m位の農道をダダダッと走って横切りました(笑)。地上でホッピングしている姿は見たことがありますが、今回は二足歩行と言うか、まさに駆け足でダダダッと横切っていった姿に、失礼ながら吹き出してしまいました。写真は横切った後、農道の右端にたどり着いた姿です。チョウゲンボウはあまり地面に降りて行動しない鳥ですが、こんなこともあるんですね。
ところで、この舗装道路に佇む姿も、どこかユーモラスに見えるのはなぜでしょう?(笑)

  • チョウゲンボウ
  • 撮影日時:2017年2月25日、2月26日、3月18日
  • 撮影場所:福津市津屋崎 @wy7vt

ジョウビタキの群れ

渋田 朗 2017-03-25

ジョウビタキといえばご存知のように、越冬期には非常に縄張り意識が強い鳥ですが、渡りの時期になるとちょっとした群れが見られることがあります。
3月25日には地元・福津市の小さな林の周囲で、雄3羽・雌3羽の群れを見かけました。といっても、普段から群れをなす小鳥のように、仲睦まじい姿を見せてくれるわけではなく、微妙な距離感を保っています。写真に収めようにも、2羽がやっと画面の両端に小さく写る感じの距離感。まるで普段は激しい縄張り争いをしているので、そばに寄り添うのが気恥ずかしいかのようです(笑)

  • 撮影日時:2017年3月25日
  • 撮影場所:福津市津屋崎 @wy7vt

ムネアカタヒバリ

渋田 朗 2017-03-20

3/20の午後、地元福津市の小さな農耕地で、8羽のムネアカタヒバリを見かけました。越冬期は1羽〜数羽でいることが多いので、8羽の群れは渡りで飛来したか、渡り準備で集まり始めたのかもしれません。
同じ農耕地にはハクセキレイやタヒバリもいましたが、ムネアカタヒバリの個体数が一番多い状況でした。冬羽から夏羽への換羽時期なので、いろんな姿の個体がいましたが、群れになると一羽が飛んだらみんな釣られて飛ぶので、結果的に警戒心が強くなります。小雨も降るコンディションで、撮影はなかなか大変でした。
なお本種は、越冬期にも農耕地帯を注意深く歩いていれば、かなりの頻度で遭遇します。飛び立つときなどに頻繁にチィーというメジロのような地鳴きを発するので、これを覚えていれば探しやすいです。

  • 撮影日時:2017年3月20日 14:15〜
  • 撮影場所:福津市津屋崎 @1y7vt

春はなにかと忙しい

渋田 朗 2017-03-19

この冬は地元福津市でコチドリ4羽が越冬していましたが、春の渡りシーズンの到来で、この場所のコチドリが一気に23羽に増えました。
前回投稿の亜種ホオジロハクセキレイ同様、コチドリもシーズン序盤戦で渡ってくる『春の使者』なのですが、こちらはすでに繁殖モード全開で賑やかです。
なにかと忙しい春の様子を、動画でお届けします。

  • コチドリ
  • 撮影日時:2017年3月19日 11:15〜
  • 撮影場所:福津市津屋崎 @xy7vt

亜種ホオジロハクセキレイ

渋田 朗 2017-03-12

3/12のお昼頃、福津市の農耕地の一帯に、30羽くらいのハクセキレイが集まっていた中に、亜種ホオジロハクセキレイ雄夏羽が3羽混じっているのを見かけました。過眼線が無い真っ白な顔で、胸や上面の黒とのコントラストがとても綺麗な、春の渡りシーズンの序盤戦に現れる『春の使者』です。
亜種ホオジロハクセキレイは九州では繁殖しているとされていますが、少なくとも近年の当地では、このような典型的な個体は渡りの時期(特に3月)に集中しており、繁殖期には見たことがありません。ただし亜種ハクセキレイの変異個体、または亜種ホオジロハクセキレイとの交雑ではないかとされる、過眼線が殆ど見えないような個体も少なくなく、繁殖期や真冬でも見かける事があり注意が必要です。
ハクセキレイの亜種については、BIRDER誌の2012年10月号や2016年4月号に詳しい解説がありますので、興味のある方は参照して下さい。

冬の密かな楽しみ(笑)

渋田 朗 2017-03-04

冬季の探鳥でちょっとマンネリを感じたときなどに、おすすめの楽しみ方です。
北部九州では、冬季に農耕地周辺でミヤマガラスの大群が見られますが、少数のコクマルガラスが混じっていることがあります。特にキャンキャンという甲高い声が聞こえたら要注意。
白黒ツートンカラーの成鳥だと見つけやすいですが、全身黒っぽい幼鳥だと、こんなに大きさが違っても、群れの中から探すのは結構大変です。
一番のチャンスは群れが電線にずらりと並んでいる時で、大きさの違いが一目瞭然で見つけやすいです。それに慣れてきたら、地面に降りている群れの中から探してみましょう。これはなかなか骨が折れますが、良いトレーニングになります。変化が少ない時期にこそ、自主トレに励んで腕を磨きましょう(笑)
地元では毎年数羽が越冬するのですが、この冬はなかなか見かける機会が少なく、3月4日に約1200羽のミヤマガラスの中に、久しぶりに3羽のコクマルガラス幼鳥を見かけました。

#注:図鑑によって白黒の個体を淡色型、全身黒っぽい個体を暗色型としている場合もありますが、ここでは前者を成鳥、後者を幼鳥とする説で書いています。

ミツユビカモメ

渋田 朗 2017-01-28,02-04,05

地元海岸では1月28日と2月4〜5日に、2週続けてミツユビカモメが観察できましたが、それぞれの場所は何キロも離れています。どうやら魚群を追い回して、広範囲を動き回ってるようで、どこに出現するかわかりません。
デジスコでも写真にならないほどの沖合。まして飛びモノですので、証拠写真を残すのももう地獄です(笑)
幸いミツユビカモメの飛翔は、識別点が遠距離でも分かりやすいので、割り切って動画モードで姿を追いかけてみました。全体に淡色で白っぽいのですが、成鳥は翼先端だけが小さな三角状に、第一回冬羽は広げた翼上面がM字模様に黒く、コントラストがとっても綺麗に見えます。動画モードは解像度は悪いですが、スローで動きも残したりもできますし、場合によっては『証拠動画』も有効ですね。

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