クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
 ホーム風切羽次列地元鳥見ノ〜2017-18
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セイタカシギ 渋田朗の 地元鳥見ノススメ 2019

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どこであれ、それぞれのマイフィールドこそサンクチュアリ。マメに回れば、自然はいろんな姿を見せてくれる。

あっさり記録更新 | 晩秋のマイフィールド

今回は純血種 | キバラガラ再び | 秋ヤツガシラ必死の逃走 | 冬の足音 | 秋のシロハラホオジロ

クロハラアジサシ再び | ノビタキとホオアカ | チュウヒ出現 | 秋シーズンの農地の様子 | コチドリ繁殖

雌もゴロスケホッホ | オオノスリ@見島 | ようやく真夏のオオタカ | ようやくクロハラアジサシ

移動開始 | 春のアカハラダカ | ブッポウソウ採餌@見島 | アムールな春 | 福津にキバラガラ飛来!

ツバメチドリ | フクロウの声のバリエーション | 夏冬天下分け目の一戦 | ヒシクイその後

桜オオルリ | タマシギ兄弟その後 | トモエガモその後 | もしや気が付かないだけ? | ホシムクドリその後

春到来 | ヒシクイ群れ | トモエガモ好調 | タシギ軍団 | タマシギ兄弟 | その行動はまるで

[地元鳥見ノススメ 2017-18] [地元鳥見ノススメ]

あっさり記録更新

渋田 朗 記録日2019-11-22,23

ここ数年、11月後半頃の一時期のみ、福津市のため池にオシドリの大群がやってきます。昨年は500羽を超える大集団がやってきましたので、今年も期待しておりました。
11月22日:昨年の大群と同じ日、今年も±250羽の群れを確認。昨年には及びませんが、やはり飛び回る姿は大迫力です。また今年の特徴は、ここまで数羽しか見かけなかったトモエガモが、オシドリとともに64羽も確認できたこと。これは昨年までなかった傾向です。
11月23日:オシドリは±120羽に減りましたが、トモエガモが103羽。ひと冬通して好調だった昨冬も、3桁には届かなかったので、その記録をあっさり塗り替えてしまいました。ただし、観察地点から遠い位置で、オシドリや他のカモ類と混じって行動していることが多く、カウントは結構大変。写真も今ひとつインパクトがありません。
12月7日:オシドリ10、トモエガモ2。ほんとにあっという間に減ってしまいます。
このあと、どこで冬を過ごしているのか興味深いです。

[撮影日:2019年11月22日&23日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-12-09掲載)

晩秋のマイフィールド

渋田 朗 2019-11-09

11月の福津市フィールドでの、トピックスをいくつかご紹介いたします。秋の渡りシーズン前半の不調に比べて、この時期はなかなか賑やかになっています。

[撮影日:2019年11月9日&10日&16日&22日&24日&30日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

ウソ今シーズンはアトリ・マヒワ・シメなどアトリ科の冬鳥の出足がよく、ウソも11月2日に初認とまずまずの出足でしたが、鳴きながら飛ぶ姿ばかりで、やっと写真が取れたのは11月16日(亜種アカウソ雌)でした。福津市フィールドでは、その後アトリ科の群れも抜けてしまったようで、特に数が多い感じではないですが、他の地域ではどうでしょうか?
アリスイ11月10日の朝、車で移動中に電線に止まっている姿を発見。好調な後半戦の渡り鳥の中では、なかなか姿を見られなかった同種ですが、意外な場所でようやく姿を見ることができました。
クロツラヘラサギ
ヘラサギ
毎年やってくる冬の使者ですが、クロツラヘラサギは11月2日に初認。11月22日にはヘラサギも加わり、早くも総勢10羽と賑やかです。
ムナグロ11月24日、小雨模様の朝に、畑に1羽ぽつんと立っていました。秋シーズンの常連ですが、8月〜10月頃通過するイメージが強い鳥で、11月末というのはちょっと意外でした。
ノビタキ例年通り10月〜11月に通過していきましたが、11月9日に見かけた個体は、ちょっと夏羽を思わせるようなきれいなコントラストでした。
コクマルガラスミヤマガラスが増えてくると、その群れに交じるようになります。11月30日には第一回冬羽個体(暗色型)が、成鳥(淡色型)につっかかる姿が見られました。写真のように電線にとまってると、ミヤマガラスとの大きさの違いが明らかで見つけやすいです。
タマシギ留鳥ですが、近年数が減って見つけるのが大変です。11月30日には、昨冬に見られたのと同じ場所で、第一回冬羽と思われる2個体を見かけました。昨冬のように定着してくれるといいのですが。

(2019-12-01掲載)

今回は純血種

渋田 朗 記録日2019-11-03

11月3日朝には、地元福津市の干潟でアカハジロ雄を発見。発見後間もなく、通行車両に驚いてカモの群れが一斉に飛んでしまいましたが、今回は数キロ離れた溜池で、運良くこの個体を再発見。距離は遠いながらもじっくり観察できました。交雑が多い種なので細部を検討しましたが、今回の個体は純血のアカハジロ成鳥雄のエクリプス→生殖羽換羽中と判断しました。
アカハジロは、純血よりも交雑種の記録のほうが多いのが実態です。福津市にも数年に一度くらい飛来しますが、これまではアカハジロxホシハジロやアカハジロxメジロガモの交雑種ばかり。純血のアカハジロとなると、お隣宗像市に2007年ごろに飛来してましたが、市内ではまだ見たことがありませんでした。仲間内の福津市野鳥リストにも、ようやく記載できます(296種目)。
越冬を期待しましたが、今回もこの日のみとなりました。参考まで、11月11日にはこの一帯で、別のアカハジロxメジロガモの個体が確認されていますが、こちらもその後は見つかっていません。

[撮影日:2019年11月3日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-11-23掲載)

キバラガラ再び

渋田 朗 2019-10-21

10月21日の朝、いつもの探鳥コースを歩いていると、ふと近くの電線に小さな小鳥が止まりました。双眼鏡を向けると、予想に反してキバラガラの姿が。この場所では、今年の春4月14日にも出現しています(福津にキバラガラ飛来!参照)。
春の出現時は複数でちょこまかと動き回ってましたが、今回は成鳥雄個体1羽で、春にみた個体ほどではありませんが、下面の黄色が鮮やかです。電線にいた時間は1分足らずで、すぐに林の中へ飛び込んでいきました。例によってそれ以降は再発見できていません。
春秋連続の記録は驚きましたが、近年各地で急激に記録が増えています。そう遠くない将来、割と普通に見られる鳥になるかも??

[撮影日:2019年10月21日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-11-16掲載)

秋ヤツガシラ必死の逃走

渋田 朗 記録日2019-10-27

10月27日の朝のこと。鳥見ポイント間の移動で、舗装された農道を車でゆっくり移動していると、フロントガラス越しの低空に、2羽のトビに追い回される中型の鳥。肉眼でもはっきり見える至近距離で、思わず声を上げてしまいました。その正体は・・・なんとヤツガシラ!
慌てて車を停めて、カメラを抱えて空を見上げた時には、すでにかなり距離は離れてましたが、必死で逃げ惑う姿をなんとか写真に収めました。ヤツガシラといえば、ふわふわと優雅に飛ぶイメージが強く、必死に飛ぶ姿というのは初めてみました。飛び去った方角に移動して、かなり探しましたが再発見はならず。この日以降も姿は見られません。
ヤツガシラといえば、春シーズンの離島や海岸沿い地域でしばしば飛来が確認される鳥ですが、秋は渡りのルートが違うのか、春にくらべて記録は非常に少ないです。
もともと春シーズンも、福津市では意外なほど縁がない鳥で、私自身は地元で見たのはこれが初めてになります。そんな福津市で、よりによってなぜ秋シーズンに出現?ところでトビに追われていたのは何故?など、いろいろ不思議な記録になりました。

[撮影日:2019年10月27日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-11-09掲載)

冬の足音

渋田 朗 記録日2019-10-19

秋シーズン前半の渡りがやや寂しかったのですが、後半は冬鳥中心に、割と賑やかな感じがしています。今回は農耕地や溜池で、冬を感じさせる顔ぶれをいくつか。
マガン:今年もガンの仲間が立ち寄ってくれました。10月21日、農耕地を飛び回るカルガモなどの群れと行動を共にしていました。農地に降りたときも、残念ながら草の中で首から上しか見えず。ガンはよく家族群れで行動しますが、今回は成鳥と幼鳥各一羽でした。例によって、翌日にはもう姿が見えず。
コチョウゲンボウ:猛禽ではチョウゲンボウやハイタカは順調に飛来していますが、10月20日に農耕地で猛スピードで飛ぶコチョウゲンボウを見かけました。運良く見える場所に降りてくれて、少しだけその姿を楽しませてくれました。行動範囲が広いので、逗留しているかどうかはなんとも言えず。
トモエガモ:福津市では昨年は好調だったトモエガモですが、今年は10月19日にようやく雌個体1羽を見かけました。今の所この1個体のみしか見かけません。
オシドリ:例年11月頃に大群が見られるオシドリ、10/27には溜池で24羽の群れが見られました(写真はその一部)。これから11月にかけて、どこまで増えるか楽しみです。

[撮影日:2019年10月19日・20日・21日・27日、撮影場所:福津市津屋崎、撮影者:渋田 朗]

(2019-11-02掲載)

秋のシロハラホオジロ

渋田 朗 記録日2019-10-14

旅鳥のエンベリザ(ホオジロ科の鳥)の中では、シロハラホオジロは比較的見るチャンスが多い鳥です。ただそれは主に日本海側の離島での話で、本土で見つけるのは容易ではありません。
福津市は、九州本土では比較的チャンスが多い場所ですが、春に比べると秋シーズンはまた一段ハードルが高くなります。
10月14日の朝、見やすい場所に出てきてくれたシロハラホオジロ成鳥雌の写真です。ミヤマホオジロと行動をともにしていましたが、本来林の中を好み、『声はすれども姿は見えず』というケースも少なくない鳥なので、いろんな意味で幸運でした。

[撮影日:2019年10月14日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-10-22掲載)

クロハラアジサシ再び

渋田 朗 記録日2019-09-29

8月4日に、地元で数年ぶりに『ようやくクロハラアジサシ』が観察できた報告をしましたが、その後9月29日になって、同じ溜池にまたまたクロハラアジサシが出現。前回は頭の黒いきれいな夏羽でしたが、今回は白さが目立つ、ほぼ冬羽になった個体でした。
釣り人が溜池に入ってきて、短時間で姿が見えなくなってしまいましたが、しばしその美しい飛翔姿を堪能しました。この時期、各地でクロハラアジサシが出現したようです。

[撮影日:2019年9月29日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-10-16掲載)

ノビタキとホオアカ

渋田 朗 記録日2019-09-29

秋の渡りが本格化していますが、福津市のフィールドでは、渡り鳥の飛来がちょっとバラついてる感じがします。
林のムシクイ類やヒタキ類は明らかに不調、農耕地でもシギチやツメナガセキレイなどはパッとしない一方で、8月末のマミジロタヒバリ9月上旬のコヨシキリ・チュウヒなどは、例年よりかなり飛来時期が早いです。
9月29日に農耕地を回ったときに、目立ったのはノビタキの姿。全然別の場所で3個体が見られました。福津市では例年10月第一週〜第二週の初認が多いので、9月末の3個体はちょっと早いなと言う感じです。
また、3枚目写真の遠目のノビタキを見ているときに、左下にぼんやり写っているのはホオアカの姿。カメラの射程距離外な感じの写真ですが、同じ草むらに二個体の姿が見られました。ホオアカは冬鳥として、福津市では11月初旬頃に飛来するイメージなので、これまたずいぶん早い時期です
もっとも、県内では平地でもホオアカの繁殖が広がってきており、福津市でもたまに繁殖期に幼鳥の姿が見られます。夏にはこのスポットでは見かけませんでしたが、もしかしたら人知れずここで繁殖していたのかもしれません。
最後の一枚は…全く関係ないおまけです。なんとなく組み合わせが面白かったので(笑)

[撮影日:2019年9月29日 撮影場所:福津市津屋崎 録音者:渋田 朗]

(2019-10-01掲載)

チュウヒ出現

渋田 朗 2019-09-08

調子が良いのか悪いのか、今ひとつ掴み所がない、この秋の地元農耕地帯。
9月8日にはシマセンニュウやコヨシキリといった、かなり嬉しい顔ぶれも見られ、ご機嫌で農道を車で進んでいると、農地の低空をふわふわと飛び回る猛禽の姿。あまりにも悠然と飛び回るその姿に、最初はトビかと勘違いするくらいでしたが、よく見るとV字型姿勢で飛ぶチュウヒです。
トビよりやや小さいくらいの、国内型雌個体と思われます。葦原が乏しい福津市の農耕地では、チュウヒの記録は非常に少なく(ハイイロチュウヒのほうがずっと多い)、また出現時期も10月中旬以降と比較的遅いイメージだったので、今回はシーズン序盤のちょっとしたサプライズになりました。ただし、今回もこの日のみの記録になりそうです。

(2019-09-16掲載)

秋シーズンの農地の様子

渋田 朗 2019-08-25

待ちに待った、秋の渡りシーズン本格開幕です。林のヒタキやムシクイがどうにも不調なのですが、農耕地は結構楽しめていますので、トピックスを報告します。

  • マミジロタヒバリ:8月31日に、農道を車でのんびり移動していると、鳴きながら飛んで来ました。降りた位置は少々遠かったので、写真は射程距離ギリギリな感じです。秋シーズンの出足は早めの鳥ですが、地元で8月中に見たのは多分初めてだと思います。
    [撮影日:2019年8月31日 撮影場所:福津市津屋崎 観察記録:渋田 朗]
  • ツメナガセキレイ:例年8月末〜9月前半くらいの農耕地で楽しめるのですが、こちらは少々不調で、9月1日に亜種マミジロツメナガセキレイ2羽と、亜種不明のツメナガセキレイ幼鳥4羽が確認できたのみ。農耕地帯を歩いていても、全く声が聞こえない状況で寂しいです。
    [撮影日:2019年9月1日 撮影場所:福津市津屋崎 観察記録:渋田 朗]
  • シマアジ:越冬しないので通過個体しか見られないカモですが、今季は早々と9月1日に飛来。10羽の小群で、水の溜まった休耕田で羽を休めてました。コガモやカルガモに数羽混じって行動するパターンが多く、シマアジだけで10羽の群れは珍しいです。
    [撮影日:2019年9月1日 撮影場所:福津市津屋崎 観察記録:渋田 朗]
  • シギ・チドリ類:全般には不調です。タカブシギやタシギの個体数はかなりのものですが、その他はもの足りない状況で、8月25日にキリアイ幼鳥、9月1日にエリマキシギ幼鳥が確認できたくらいで、特に珍しい顔ぶれもありません。なおこのエリマキシギは、その後ハヤブサに持っていかれたとか...合掌。
    [撮影日:2019年8月25日&9月1日 撮影場所:福津市津屋崎 観察記録:渋田 朗]

(2019-09-09掲載)

コチドリ繁殖

渋田 朗 2019-07-27

7月27日にH氏から、宗像市での事例に続き、福津市でもコチドリの繁殖を確認したとの情報をいただきました。こちらは宗像市のケースと違い、プロミナーで観察したり、望遠レンズで撮影も可能な場所で、親鳥と2羽の巣立ち雛の姿が楽しめました。
実は2016年に、シロチドリの繁殖を確認したのと同じ場所。前回も報告したように人通りもそこそこあり、カラスなどの外敵も少なくない、何故わざわざこんな所で...と思ってしまうのですが、巣立ったばかりの2羽の雛が元気に駆け回ります。親鳥の奮闘もあり、2羽ともに無事に成長しました。8月17日には雛を促すように親鳥が飛んで見せて、雛もそれについて飛び立つ姿が見られました。何度か元の場所に戻ってきましたが、8月18日に飛び立ったのを最後に、この場所では姿が見えなくなりました。鳥の少ない時期に、我々をなごませてくれたコチドリ親子に感謝です。

(2019-08-28掲載)

雌もゴロスケホッホ

渋田 朗 2019-05-29

また少々古い話ですが、5/29に地元で仕掛けた無人録音に入っていた声です。
早朝04:03にフクロウ雄の『ホホ ゴロスケホッホ』の声と、フクロウ雌の『ギャー』という声が、比較的近距離で録音されています。録音場所はキャンプ場で、飛んで回って炊事用の小屋に止まるような気配も録音されています。
何度か鳴き交わした後、最後に雄の声を遮って、えらくドスの効いた声で『ホー! ゴロスケホッホ!』
それで一喝されたかのように、その後は2羽ともパタリと鳴き止んでしまいました。

調べてみると、フクロウ雌も、濁ったしゃがれ声でゴロスケホッホの声をだすことがあるそうで、どうもこのドスの効いたゴロスケホッホが、フクロウ雌の声のようです。
単なる想像ですが、繁殖活動というより、ちょっと縄張り争いっぽい雰囲気がしますね。

[録音日:2019年5月29日 録音場所:福津市津屋崎 録音者:渋田 朗]

※声紋の画像はRaven Pro(Mac OS X、TheCornellLab of Ornithology)により作成

(2019-08-20掲載)

オオノスリ@見島

渋田 朗 2019-05-05

ちょっと古め、かつ遠征ネタではありますが、5月5日に山口県萩市見島で観察したオオノスリです。筑豊・北九州支部のメンバーも、多くの方が観察されています。
珍しく3個体がこの島に来ていたようで、羽がかなりボロボロになっている個体A、反対にほとんど羽の欠落がない個体B、その中間の個体Cが見られました。どの個体もカラスと同じくらいの大きさで、雄個体と思われます(雌はトビ大とかなり大きさが違う)
上空高く帆翔する姿の観察となり、重要な識別点である尾羽上面(白地の先端側に5〜8本の横帯)や初列風切上面(基部に白いフラッシュ)をおさえるのは大変ですが、個体Cがカラスに追われて逃げ惑う際に、不鮮明ながらなんとか写真に収めることが出来ました。
このカラスに追われる個体Cの姿は、動画でも記録しており、最期のスロー部分の羽ばたきで、初列風切基部上面のフラッシュが確認できます。また下から見たときも、このフラッシュが透けて見えています。
これらの個体は、数日間は見島に逗留したようですが、もともとは草原などを好む鳥で、上空にいるとき以外はどこに潜んでいたのでしょうか?

(2019-08-18掲載)

ようやく真夏のオオタカ

渋田 朗 2019-08-14

『ようやく』繋がりのお題をもうひとつ。同じくこの時期の数少ない楽しみのひとつに、オオタカ探しがあります。真夏にも見られる可能性がある貴重な猛禽類なのですが、もともとの個体数が多くないこともあり、地元では2014年以降、真夏には見かけていませんでした(他の時期には記録がありますが)。
8月14日に地元農耕地帯をブラブラと回っていると、視界の隅を猛禽類がかすめ、高さ1メートルぐらいしかない農家廃材にとまりました。すぐにピンときてカメラを向けると、予想通りオオタカ幼鳥でしたが、数枚シャッターが切れただけで飛び去りました。
ピンと来たのは、前回記録と共通点があったからです。
・出現時期:今回は2019年8月14日、前回は2014年8月17日とほぼ同時期
・出現場所:ほぼ同一地点
・行動:いずれも幼鳥個体で、今回は農家廃材、前回は電柱の上とオオタカらしくない場所にとまったのも共通
どちらもワンチャンスで飛び去っているので、もっとマメに調査すれば、実際にはもっと高い頻度でこの場所に出現していたのかもしれませんね。

[撮影日:2019年8月14日&2014年8月17日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-08-16掲載)

ようやくクロハラアジサシ

渋田 朗 記録日2019-08-04

この時期の数少ない楽しみ…と言いながら、なかなか縁がなくて、2016年以来地元で見ていなかったクロハラアジサシ。6月上旬に出現情報があったのを見逃して、今年もダメかと思っていた矢先、8月4日にやっと地元溜池で見ることが出来ました(Hさん情報ありがとうございます)。
当初、遠く対岸の枯れ枝に好んでとまっており、ツバメに威嚇されて飛び立っては、またこの枝に戻る繰り返し。もうちょっと近くに来ないかな〜と思っていると、その定位置をカワウに奪われてしまい、すぐ近距離の電線にやってきました。余所者の宿命か、ここでもセキレイに追い回されていましたが、この時期にしては珍しいほど、きれいな成鳥個体の姿を堪能しました。

[撮影日:2019年8月4日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-08-10掲載)

移動開始

渋田 朗 記録日2019-07-06,15,20

平地が多い福津市は、例年梅雨の時期は一年で最も鳥相が薄くなります。
地元で夏を過ごすオシドリの観察は、この時期の楽しみのひとつです。しかし今年は、毎年数羽のオシドリが観察できる溜池で、大規模な工事が実施されて立入禁止状態。オシドリの観察機会が激減しています。
一方シギチでは、コチドリやシロチドリが身近では繁殖していなくて、また近年タマシギも地元では観察機会が減っており、コンスタントに見られるのはイソシギのみという状況です。
そんな我慢の時期ですが、例年書いているように『梅雨があければ野鳥の世界は秋』。今年も少しずつですが、動きが見られ始めました。
例年、真っ先に地元フィールドに戻ってくるのはクサシギ。今年も7月15日にクリークで姿が見られました。イソシギ同様に身近で繁殖しているのかもしれませんが、この時期以降にクリークや水田、溜池などでしばしば目にするようになります。
今年は、次に帰ってきたのはアオアシシギでした。こちらは7月20日に、水の溜まった休耕田でカルガモと共に休息中。
これからコチドリ、キアシシギ、タカブシギなどが順次見られるようになると思います。さらに林の方でも、気の早いムシクイ類や匕タキ類の姿が見られるようになると、暑い最中ですが秋の足音が大きくなってきます。

[撮影日:2019年7月6日、7月15日、7月20日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-07-21掲載)

春のアカハラダカ

渋田 朗 記録日2019-05-25

5月25日の朝、いつもの探鳥コースを回り、今日は渡り鳥はほとんどいないなぁと引き上げる準備をしていたところ、突然2羽のアカハラダカがかなり低空を飛びました。
福津市ではなかなかお目にかかれない鳥で、秋は2017年に一度確認しましたが(『津屋崎にアカハラダカ登場』参照)、自身では春は初めて見かけました。とはいえ、近隣地域ではしばしば記録されており、チャンスはあると思っていました。近隣地域での春の記録は、何故かこの5月下旬〜6月が多いようです。
この時期、春の渡り鳥は個体数がぐっと少なくなりますが、ふらりと現れる顔ぶれはなかなかおもしろく、宝くじのような楽しみがあります。

[撮影日:2019年5月25日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-06-02掲載)

ブッポウソウ採餌@見島

渋田 朗 2019-05-04

遠征の話ではありますが、ゴールデンウィーク中に山口県萩市見島で探鳥した際、5月4日の朝に観察した、電柱にとまるブッポウソウ。このときは筑豊・北九州支部のメンバーも一緒で、順光で抜群の好条件で観察でき、その美しさに歓声が上がりました。やがてこの電柱から飛び立ち、一旦近くの電線に戻ってから、すぐにまたどこかへ飛び去ってしまいました。
後日談として、写真を整理するまで気が付かなかったのですが(お恥ずかしい。。。)、この一旦近くの電線に戻ったときには、トンボかなにかの昆虫を咥えていました。電柱から飛び立って、電線に戻る前の数秒間に、フライキャッチしてきたものと思われます。

[撮影日:2019年5月4日 撮影場所:山口県萩市見島 撮影者:渋田 朗]

(2019-05-27掲載)

アムールな春

渋田 朗 2019-04-26,30,05-12

01 アムールムシクイ インターバル短い

アムールムシクイ(旧ウスリームシクイ)は珍鳥の部類に入る鳥ですが、福津市は春の渡りで比較的よく通過します。
下記([開|閉]ボタンをクリック)に自身の記録を示しますが、ほぼ毎年1回〜数回のペースで確認できています。平日は出勤前の散歩程度なのですが、比較的よく囀るこの鳥は、飛来していればそれなりの確率で記録できていると思います。
各記録はその日限りである場合がほとんどで、長逗留の記録は皆無だったのですが、この春は4/25〜5/1の7日間に渡って連日確認できました。確認できた個体数も日によって違い、長逗留なのか、入れ替わっているかはわかりませんが、、異例の『アムールな春』になりました。
茂った木の中を好むこの鳥、お見せできるような写真は全く取れなかったんですが(汗)、例によって鳴き声は堪能でき、いくつか発見もありました。

(2019-05-19掲載)

福津にキバラガラ飛来!

渋田 朗 2019-04-14

この春の渡りで、自身最大の成果は前半戦の4/14でした。
早朝にいつもの探鳥コースを歩いていると、林の上に出てきた小さなカラ類の鳥。双眼鏡で見ると、意外にもキバラガラでした。近年記録が増えているとはいえ、地元福津市では初めての記録です。
林の中に入ってしまい、必死で姿を追うものの、他の鳥とともに林の中をチョコマカと動き回るので大変です。雄・雌の合計で3個体以上いましたが、正確な数は把握できず。
鳴き声はいろんなパターンが有り、大きく分類すると以下のような感じ。

  1. ヤマガラのニーニーを一声にして、ちょっと細くしたようなニーという声
  2. シシシ、ピピピという地鳴き
  3. もう少し複雑なチュルチュルという感じの声
  4. ツピツピという澄んだ囀り

音声ファイルでご紹介しますが、足音やシャッター音も入ってるのでご容赦を。特に1のニーという声が特徴的で、追いかけるのに役立ちました。また3のチュルチュルという声は、コサメビタキの囀りにちょっと似ており、それに釣られるように、そばでコサメビタキが囀るケースが多かったように思います。
例によって4/14の一日限りで、翌日以降は再発見できていません。
本種で、仲間内での福津市野鳥リストが、294種まで来ました。300種に向けてカウントダウンですが、ここからが大変です。

[撮影・録音日:2019年4月14日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影・録音者:渋田 朗]

(2019-05-13掲載)

ツバメチドリ

渋田 朗 2019-04-27

4/27のお昼前に、地元の農道をゆっくり車で移動していると、すぐ横の畦にふわりと降りた鳥の姿。双眼鏡を向けると、地元で見つけるとちょっとうれしいツバメチドリです。慌ててカメラを向けて、何枚かシャッターを切ったところで、すぐにまた飛び立ちました。車の後方に飛んだので、行先を見極めできず。
ツバメチドリの習性から、周辺の畑に降りていると思って探しますが、なかなか見つかりません。ちょっと諦めかけたところで、水かさの少ない水田にいるところを再発見しました。同様に水をあまり好まないコシャクシギやオオジシギが、水田に入っている場面に遭遇したこともありますし、渡りの途中での行動パターンは、繁殖地や越冬地とは少し違っているのかもしれませんね。
このツバメチドリもこの日だけで、すぐに旅立ったようです。無事に繁殖地にたどり着きますように。

[撮影日:2019年4月27日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-04-30掲載)

フクロウの声のバリエーション

渋田 朗 2018-04-29,2019-04-06

春の渡りシーズンは、録音の季節の開幕でもあります。地元で録音調査を再開しました。
今の所、夜の録音ではおなじみフクロウぐらいしか録れませんが、4月6日夜の録音で、ちょっと変わったフクロウの声が録れました。昨年録音した、一般的なフクロウの声との比較でご紹介します。

  1. まず、聞き慣れたフクロウの声よりやや高めの声です。声紋で見ると、一般的なフクロウが400Hzくらいが中心なのに対して、今回の個体は約550Hzくらいが中心です(注1)
  2. 一般的な声が「ホッホ ゴロスケホッホ」と前半の節が2声であるのに対して、今回の個体は「ホー ゴロスケホッホ」と前半が1声に聞こえます(注2)
  3. 前半節(ホー)と後半節(ゴロスケホッホ)の間隔がやや短い傾向にあるようです

翌週4月13日にもこの声が録音できたので、このポイントに居着いている個体と思われます。
九州に分布しているのは亜種キュウシュウフクロウですが、声のバリエーション(本州のフクロウとの違い)も、きちんと調べると面白いかもしれませんね。

(注1):一般的なフクロウの声紋で、2倍の周波数と思われるスペクトラムが強めに出ていますが、実際の特徴か、または録音状態によるものか、今の所わかりません。
(注2):過去に松田道生氏のブログで、北海道の亜種エゾフクロウがこのように前半一声の声で鳴くことが紹介されていますが、もちろん亜種エゾフクロウがいるはずもなく、後半節の部分は特徴が異なります(今回の声は、後半節は一般的な声とあまり変わらない)

[録音日:2018年4月29日&2019年4月6日 録音場所:福津市津屋崎 録音者:渋田 朗]

(2019-04-23掲載)

夏冬天下分け目の一戦

渋田 朗 2019-04-13

先日の『桜オオルリ』に続き、4/13には夏鳥第一波とも言える波が来ました。オオルリ・キビタキ・ヤブサメ・センダイムシクイ・エゾムシクイ・コサメビタキがかなりの数で飛来。この時期まだまだフィールドに残る、シロハラ・ミヤマホオジロ・カシラダカ・アオジ・クロジ・ルリビタキといった、冬鳥の面々が迎え撃つ構図で、それは言わば『夏冬天下分け目の一戦』という感じの賑やかさ(笑)
ところが、この賑やかさも早朝のみ。朝も9時を回ると、波が引くように静かになりました。この日は朝から晴天ということもあり、そのまま繁殖地へと旅立ったようです。翌日4/14も引き続き静かな日となりました。このダイナミックさが、春の渡りの魅力だったりもするのですが、週末バーダーとしては、当たりの日に巡り合わせることを祈るのみです。

[撮影日:2019年4月13日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-04-16掲載)

ヒシクイその後

渋田 朗 記録日2019-02-23,03-02,09

この冬の主役たちの、その後をお知らせするシリーズも、いよいよ最終回です(笑)
ヒシクイ群れ』で報告した、6羽のヒシクイたち。2月2日が初認でしたが、思いのほか長逗留してくれて、一ヶ月以上もこの地域に居座ってくれました。3/10日曜日にも、干潟で仲良く休息する様子が見られましたが、翌週末以降はどこにも姿が見られなくなり、自身ではこの3/10が終認となりました。
干潟や溜池で姿を見かけることが多かったのですが、どこに行くにも6羽がピッタリと寄り添い、決して別れて行動することはありませんでした。2羽が成鳥の家族群なのでしょうね。また来冬も来てくれますように。

[撮影日:2019年2月23日&3月2日&3月9日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-04-11掲載)

桜オオルリ

渋田 朗 2019-04-06

地元の渡りスポットでは、春のオオルリ・キビタキの飛来はそれほど速くなく、初認が4月2週目になる事が多いのですが、今年は4月6日にオオルリ雄の姿を見ることができました。
ちょうど桜の時期がやや遅めで、満開は過ぎたもののまだまだ咲き誇る桜の中を、オオルリが飛び回る姿が楽しめました。いよいよ春の渡りも本番です♪

[撮影日:2019年4月6日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-04-07掲載)

タマシギ兄弟その後

渋田 朗 記録日2019-03-17,21,23

冬鳥ではありませんが、年末〜年始にかけて姿が楽しめた『タマシギ兄弟』について。その後はしばらく姿を見かけませんでしたが、3月中旬になって同じクリークで雄2羽、雌1羽の姿が見られました。1羽少なくなってしまったようですが、多分あの兄弟と思われます。前回はまだ雌雄がはっきりしなかったのですが、ひと冬ですっかり成長したものです。
大体上手に草に隠れるので、なかなかちゃんとした写真は撮れません。農道沿いのクリークなのですが、一度は姿が見えないと思っていたら、車の真下の草の中にいて、至近距離で目が合ったこともありました(笑)
昔はこの街でも頻繁に目にしたタマシギですが、私が鳥を見てきたこの10年ほどで、目にする機会が減ってしまった鳥の代表格です。無事に成長して、命をつないでいってほしいものです。

[撮影日:2019年3月17日&21日&23日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-04-03掲載)

トモエガモその後

渋田 朗 2019-02-16

先日の『ホシムクドリその後』に続き、この冬の主役となった鳥たちの、その後をお知らせするシリーズ(笑)
トモエガモ好調』で、例年にない数の群れになっているトモエガモの様子をお伝えしましたが、その後も2月中旬まで、じわじわと群れの数が増え続けました。2/16には94羽、2/17には95羽を数え、あと少しで3桁というところまで来ましたが、それもこの週がピーク。群れの個体数は減少に転じ、3月下旬までにほぼ姿を見かけなくなりました。北帰行の前に集結していたのでしょうね。来年も大挙して来てくれますように。

[撮影日:2019年2月16日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-03-30掲載)

もしや気が付かないだけ?

渋田 朗 2019-03-23

春到来』で報告したように、3月には例年、亜種ホオジロハクセキレイが通過していきますが、ハクセキレイの群れを注意深く観察していると、3/23に今度は亜種タイワンハクセキレイが混じっているのに気が付きました。第一回冬羽→第一回夏羽換羽中の個体と思われ、まだ黒色部が喉の方に伸びておらず、ひと目でそれと分かる個体ではありません。 この亜種は4月後半以降に通過するイメージで、近年の初認日を並べてみると次のようになります。

2019年03月23日(今回記録が最も早い)
2018年04月28日
2017年04月01日(二番目に早い記録)
2016年04月24日
2015年04月22日
2014年04月20日

2017年には、今回についで早い4/1に2羽を記録していますが、このときの個体も『亜種タイワンハクセキレイ』で報告したように、今回と同様、その気で見ないと見落としそうな個体です。
もしかしたら、このようなわかりにくい個体が、意外と早い時期から通過していて、実は気付いてないだけなのかも…今回の記録でふとそう思いました。今後、早い時期からちょっと注意して観察します。

[撮影日:2019年03月23日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-03-26掲載)

ホシムクドリその後

渋田 朗 2018-12,2019-02,03

以前、「ホシムクドリも記録更新」で、例年を大きく上回る数のホシムクドリを報告しました。12月中旬まではこの一帯で、ムクドリとの混群でまとまった数が観察でき、初冬の福津市フィールドの主役でした。
ただその後は餌が尽きたのか、群れがバラバラになった感じです。市内各地で、ムクドリ群れに1羽〜数羽が交じるのがしばしば見られるという状況。2/3には久しぶりに、ホシムクドリのみ12羽のまとまった数が見られました。また3/21には、ツグミの群れに混じって畑で採餌する1羽が確認されましたが、この時期になると嘴が黄色くなって、夏羽への移行中でした。

[撮影日:2018年12月16日、26日、2019年2月3日、3月21日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-03-22掲載)

春到来

渋田 朗 2019-03-16/17

はやくも3月も中旬になりました。地元・福津市にもツバメが帰って来ましたが、それ以外にも春の使者がいろいろ到着し、フィールドに変化が出始めています。
シマアジ:今回はすぐに飛ばれてしまい、かなり遠目の記念写真のみです。春と秋に通過する旅鳥ですが、春はこのくらいの早い時期から姿を見かけることがあります。秋は地味な幼鳥がほとんどですが、春に雄の生殖羽を見かけるとちょっとうれしいです。
亜種ホオジロハクセキレイ:白黒のコントラストが綺麗な成鳥雄夏羽と、まだら模様の第一回冬羽と思われる2個体が見られました。典型的な亜種ホオジロハクセキレイは主に3月頃に通過していきます(年中見られるのは亜種ハクセキレイとの中間のような個体です)。
コチドリ:これも夏鳥としては早々と3月上旬〜中旬にやってきて、しばらく農耕地で見られる姿がおなじみですが、やがて営巣に適した砂礫河原などの環境へと移動します。

[撮影日:2019年3月16、17日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-03-17掲載)

ヒシクイ群れ

渋田 朗 記録日2019-02-02/03

2月2日のこと、珍しく夕方にフィールドを回ってみると、見慣れない大きな水鳥の群れが浮いています。ヒシクイ6羽の群れです。ヒシクイの地元での確認は2015年10月以来で、6羽の群れとなると過去には記憶がありません。寒波に押されて(北部九州では実感がわきませんが)南下してきたのか、あるいは北帰行が始まる時期なので、その途中で立ち寄ったのでしょうか。翌3日にも確認できました。
日本には Anser fabalis serrirostris 亜種ヒシクイと、A. f. middendorfi 亜種オオヒシクイが定期飛来するとされています。今回の群れは、現在の分類では亜種ヒシクイとして良いと思います。ただし亜種分類についてはまだ議論があり、また九州に飛来するヒシクイは、東北などに飛来するこれら2亜種とは違って見えるという意見もあります。将来はこの亜種分類が変わってくる可能性もあり、その意味で北部九州での記録は重要かもしれません。

[撮影日:2019年2月2日、3日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-02-11掲載)

トモエガモ好調

渋田 朗 2019-02-02

トモエガモは以前、宗像市のダム湖に多数飛来していたのですが、近年はだんだん個体数が減ってきた上に、釣り人が入らないように周囲ががっちり囲われて、野鳥観察できるポイントもほとんどなくなってしまいました。今年のガンカモ調査で許可をとってダムに入った方によれば、トモエガモはほとんどいなかったようです。
その他の地元カモスポットでは、例年トモエガモは数羽程度で、『見れたらちょっと嬉しい』くらいの個体数なのですが、今期はなかなか好調です。いくつかのスポットで、それぞれ二桁の個体数を数える日もあります。
それら分散した群れがまとまる日もあり、1月20日には72羽、2月2日には80羽を数える群れになりました。大きな群れになると警戒心が強くなり、何かのきっかけですぐに飛び回ったり、別のスポットに移動したりで、数えるのもひと苦労です。

[撮影日:2019年2月2日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-02-03掲載)

タシギ軍団

渋田 朗 2018-12-23

シギの群れと言えば、こんな出来事もありました。
年末12月23日の福岡支部・久末ダム探鳥会は、生憎の雨模様。みなさん傘をさしての探鳥会となりました。この天気で安心したのでしょうか、水かさの減った水際に、ワラワラとタシギの軍団が姿を表し、最終的には9羽を数えました。冬季のタシギは、水が残った農地に数羽が集まっているケースはありますが、大抵は草陰に潜むなどで姿が見えず、気づかずに近づいて飛ばれてしまうのが常…。こんな群れが丸見えの機会は余りありません。悪天候でも頑張って探鳥していれば、たまにはこんなご褒美をもらえることもありますね(笑)
ちなみに、翌月1月27日の探鳥会では、一羽も姿を見ることができませんでした。

[撮影日:2018年12月23日 撮影場所:福津市久末ダム 撮影者:渋田 朗]

(2019-01-29掲載)

タマシギ兄弟

渋田 朗 2018-12-22,2019-01-13

タマシギは、ここ数年の地元フィールドで、明らかに個体数が減ったと感じる種の代表格ですが、この冬は若い個体がしばしば観察されています。
12月後半には、農業地帯の小さなクリークの中、二羽でじっとしている姿が見られました。昨年生まれの兄弟だと思いますが、2週間くらいはいつ行ってもいつも同じ場所にいて、あまりにも動かないので心配になるくらい・・・
一旦は姿が見えなくなりましたが、1月13日になってひょっこり、4羽に増えて再び姿を表しました。写真のちょっと慌てた姿は、近くをイタチが通って警戒したのですが、何事もなくまたお昼寝モードに(笑) 
その後はまた姿が見えませんが、まだ付近のどこかに潜んでるかもしれませんね。
ところで、反射的に雄4羽と記録してましたが、考えてみれば、タマシギは一年目の若い個体をあまり見たことがありませんでした。肩羽が白い線に見える二羽は雌なのかなと思っています。

[撮影日:2018年12月22日、2019年1月13日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-01-23掲載)

その行動はまるで

渋田 朗 2019-01-06

1月6日の朝、いつものように地元農耕地帯を歩いて探鳥している時に、かなり遠方ですが、農地の低空をふわふわと飛ぶ鳥を視認。最近このあたりでよく見かけるハイイロチュウヒかと、双眼鏡を向けてみると、そこには若い大型カモメの姿が。遠方を飛ぶ姿だけでディテールがわかりませんが、モンゴルセグロカモメまたはセグロカモメの幼羽〜第一回冬羽個体に見えます。
この場所は海の近くに広がる農耕地帯で、海側の上空をセグロカモメが飛ぶ姿を見かけることもあるのですが、このように地面スレスレをふわふわと飛び、たまに餌を見つけたかのようにふわっと農地に降りたりする姿は、まるでチュウヒ類のような行動でした。あるいはモンゴルセグロカモメだとしたら(地元の浜辺では割と普通に見られます)、繁殖地ではこんな感じで草原地帯を飛んでるのかな?などと、勝手な想像を巡らせていました。
やがて、例によって職務に忠実なミヤマガラスに見つかり、激しくモビングされて退場していきました。

[撮影日:2019年1月6日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2019-01-13掲載)

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