クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
 ホーム風切羽次列地元鳥見ノ〜2021
online 
total 
modify:2025-04-20

セイタカシギ 渋田朗の 地元鳥見ノススメ 2021

どこであれ、それぞれのマイフィールドこそサンクチュアリ。マメに回れば、自然はいろんな姿を見せてくれる。

4年ぶりシノリガモ

カツオドリ好調 | オシドリのピークは11/13 | ムラサキサギも飛来 | 繁殖再挑戦??

クロハラアジサシ好調 | シマアジ好調 | 待望のハジロクロハラアジサシ | アマサギ巣立ち雛

大雨被害 | アカガシラサギの換羽 | クロサギ&カラシラサギ | 干潟に響くアカショウビンの囀り

続・超ロングショット! | 6月にサカツラガン | ヤブサメの水浴び | 5羽は驚き

油断大敵なバードウィーク | シベリアオオハシシギ | コマドリ | モノマネ大賞 | 10年ぶりオオチドリ

オオタカちょっと不思議な光景 | カナダヅルが福津を通過 | こんなに早くから?! | アトリバフ変個体

コジュリン再び | メジロガモ雄雌揃う! | ハギマシコ | メジロガモ再び | Smith再び | シマアジ越冬個体

[2022-23] [2021] [2020] [2019] [2017-18] [地元鳥見ノススメ]

4年ぶりシノリガモ

渋田朗 2021-12-29,2022-01-04

『海鳥全般が低調でカツオドリだけが元気』と書きましたが、もう一種シノリガモが福津市の海岸近くに来てくれました。フィールドノートを見返すと、4年ぶりの飛来です。今回も雄の第一回冬羽個体。なかなかきれいな成鳥雄は来てくれませんね。
この鳥と入れ替わるように、今度はカツオドリがあまり見られなくなってしまいました。

(2022-01-14掲載)

カツオドリ好調

渋田朗 2021-11-14..12-30

この冬の福津市周辺の海岸では、海鳥全般が淋しい一方で、カツオドリだけが二年ぶりに好調のようです。あちこちの海岸で、1羽〜数羽で飛んでいる姿を見かけます。海上を飛翔する姿のほか、時々ブイやケーソンに乗って休息する姿を見かけることもあります。また12/29には魚群が海岸近くに来ていたのか、5羽が一箇所に集まってダイビングを繰り返す、見ごたえのある光景も見られましたので、動画で投稿します。

(2022-01-03掲載)

オシドリのピークは11/13

渋田朗 2021-11-13,23

例年10月末〜11月頃の時期に、地元溜池でオシドリの群れが見られます。今年はなかなか数がまとまらずにヤキモキしましたが、最終的には11/13に312羽を数え、昨年の174羽一昨年の±250羽を上回る数になって満足でした。
なお、11/23にはオシドリは+100羽でしたが、これに53羽のトモエガモが混じった状態で、これもまた見ごたえがありました。

(2021-12-13掲載)

ムラサキサギも飛来

渋田朗 2021-10-24

10月24日の早朝、探鳥コースの小さな葦原を覗いてみると、いきなりムラサキサギの幼鳥が飛び出しました。葦原にはそっと近づいてはいたのですが、道路の近くに潜んでいたようで、驚かせてしまったようで反省…
かなり広い範囲を行ったり来たり飛び回っていましたが、そのまま飛去してしまったようです。
実は今年、春にはカラシラサギが5羽も飛来したり、夏にはアカガシラサギが長逗留したりと、旅鳥のサギが好調な年で、密かに『次はムラサキサギ』と思っていたら、ほんとに飛来しました(笑)。ムラサキサギの地元での確認は、前回いつだったか思い出せないくらい珍しいです。

(2021-11-15掲載)

繁殖再挑戦??

渋田朗 2021-09-26

この話題もちょっと時間が経ってしまいましたが、9月26日の朝のこと。いつものように農地を徒歩で探鳥していると、タマシギ成長雄が、5羽くらいの雛を連れた家族に出くわしました。そこそこ近い距離でドタバタと走りまわられて気がついたので、不意を突かれて写真はひどい写りです(AFで草にビント持っていかれました…汗)。毎回のように徒歩で通過する農道なのですが、この親子に出くわしたのはこの日だけです。
ところでこの場所、8月中旬に『大雨被害』で報告した、水没で営巣放棄してしまった場所から数百メートルと割と近距離です。なんの裏付けもありませんが、もしかしたらこの個体が繁殖に再挑戦して成功したかも…と想像すると、なんだか嬉しくなります。それにしても、タマシギの繁殖期は長いですね。

(2021-11-03掲載)

クロハラアジサシ好調

渋田朗 2021-09-19

ハジロクロハラアジサシはすぐに飛去してしまいましたが、その後は立て続けにクロハラアジサシの飛来が続きました。

  • 9月19日 クロハラアジサシ冬羽1羽 福津市勝浦 
  • 9月20日 クロハラアジサシ冬羽1羽 福津市勝浦 多分19日と同じ個体
  • 9月22日 クロハラアジサシ冬羽1羽 宗像市大井
  • 9月25日 クロハラアジサシ換羽中2羽 宗像市大井
  • 10月2日 クロハラアジサシほぼ夏羽1羽 宗像市大井

この他にも自身では確認できなかった情報も耳にしているので、福津市周辺にもかなりの数が飛来したものと思われます。

(2021-10-25掲載)

シマアジ好調

渋田朗 2021-09-18

この秋は、カモ類飛来の出足が少し遅いように感じますが、そんな中で旅鳥のシマアジが好調でした。
今季は9月4日に1羽を初認したあと徐々に数が増えて、9月19日と22日には7羽が小さな溜池に集まっていました。なかなか当地では見かけない数です。
このあたりをピークに減少して、10月に入ってからは見かけていません。

(2021-10-18掲載)

待望のハジロクロハラアジサシ

渋田朗 2021-09-18

この秋はクロハラアジサシが各地で数多く観察されており、福津市でも数個体が観察されました。そんな中、市内でも見られそうでなかなか記録のなかったハジロクロハラアジサシが、ようやく確認できました。
9月18日のお昼前、トラクターで耕している農地に、サギ類などに混じって飛び回っている姿を確認。日差しが強すぎて苦労しましたが、クロハラアジサシよりやや細く小さな嘴、目の後方の耳羽暗色班の形状、翼の前後縁の明瞭な暗色帯、翼上面と背が淡灰色など、同種冬羽の特徴が確認できます。農作業中で申し訳ないので短時間で切り上げて、お昼休みを見計らって再度覗いてみたのですが、すでに姿はなし。ごく短時間で飛去してしまったようです。

(2021-10-04掲載)

アマサギ巣立ち雛

渋田朗 2021-08-21

アマサギ巣立ち雛

ヒガラ

【画像の見方】小画像をクリックで拡大・縮小、拡大画像は複数同時重ね表示・ドラッグで移動可能、スペースまたは矢印キーで連続閲覧

[撮影日:2021年8月21日 撮影場所:福津市勝浦 撮影者:渋田 朗]

8月21日の朝、農地を車で回っていると、なかなか好調なシギ・チドリ類に目を奪われる状況。一方でサギ類もかなりの数が群れている中、危うく見逃すところでしたが、たまたま目にとまった嘴が黒いシラサギ。よく見るとアマサギの姿です。黒っぽい嘴をよく見ると、先端がやや黄色っぽい。営巣中のアマサギの雛は、こんな嘴をしているそうですが(自分ではアマサギの営巣は観察したことがありません)、巣立って農地に出てくる頃に、この姿はあまり見かけない気がします。

(2021-09-16掲載)

大雨被害

渋田朗 2021-08-12

8月12日の朝、水の溜まった休耕田で、タマシギの雄が盛んに採餌している姿が見られました。久しぶりに見かけて嬉しかったので、車の中からしばらく観察。ひとしきり食事をした後、トコトコ移動したと思ったら、なんと営巣・抱卵していました(写真は採餌中の姿のみで、営巣はやや離れた場所。営巣は距離をとった車の中から、短時間のみの観察とする様に注意しました)。
心配だったのは、営巣場所にも農地の水が迫っていたこと。この時はなんとか無事でしたが、雄がなんとか巣を整えて、水没を回避しようとしてるようにも見えます。予報によればまだ雨が降り続く模様で、水かさが増えて水没してしまうんじゃないかと。
とは言え、自然の摂理を前に、我々はどうすることも出来ません。降り続く雨の中、翌13日朝までは無事に抱卵継続していましたが、15日朝以降は雄の姿が見えなくなり、残念ながら営巣放棄してしまったようです。
今回の未曾有の大雨は、当たり前ですが自然にも少なくない影響を与えたのだと実感しました。タマシギの繁殖期は比較的長く、秋になって小さな雛を見かけることもあるので、なんとか再挑戦してくれるといいのですが。

(2021-09-05掲載)

アカガシラサギの換羽

渋田朗 2021-07-22

7月22日の朝、地元の溜池にてアカガシラサギを発見。真夏に見たことはなかったので大変驚きました。初列風切先端に灰褐色部が見られ、第一回夏羽の若い個体のようです。木に登ってさかんに枝を咥える姿が見られました(繁殖の衝動?)
それから連日姿が見られたものの、25日を最後に見られなくなりました。通過していったものと思っていたところ、忘れかけた8月2日になってひょっこりまた現れました。背中に褐色の冬羽が目立つようになり、姿が見えなかった間にやや換羽が進んだ感じ。
それからまた姿が見えないと思っていたら、8月15日にまたまた出現。今度はすっかり冬羽の装いになっていました。
別個体というのも考えにくいですし、ひと月近い長逗留の間に、意外と早く換羽が進んだのでしょうね。
姿が見えない期間は、溜池周辺の植物の中に潜んでいたのか、はたまた他の場所に移動していたのでしょうか。しばらく姿が見えなくても目が離せません。

(2021-08-30掲載)

クロサギ&カラシラサギ

渋田朗 2021-06-18,19

かなり古い話になってしまいましたが、6月18日の朝、地元海岸にて久しぶりに2羽のクロサギを観察。留鳥ですが、この地域ではそれほど観察機会は多くなく、いつもどこにいるんだろうという感じ。距離もあり、小雨模様で撮影条件は厳しかったですが、2羽で仲の良い姿が見られました。個人的には、クロサギのどこかユーモラスな顔つきが好みです。
しばらくするとそこに、今度は2羽のカラシラサギ成鳥夏羽が飛んできました。クロサギと並ぶことはありませんでしたが、なかなか贅沢なシチュエーション。カラシラサギが幼鳥なら、もう少しクロサギ白色型(南西諸島以外ではかなり珍しい)に似てるのになぁ…などと想像してしまいました。この2羽は翌6月19日の朝にも、同じ場所で見られました。今年の初夏は本当に出現頻度が高かったです。

(2021-08-15掲載)

干潟に響くアカショウビンの囀り

渋田朗 2021-07-10

7月10日の早朝、潮が満ちた津屋崎干潟に、思いがけずアカショウビンの囀りが響いてきました。動画はiPhoneで録画したもので、音声は聞きやすいように編集しています。
ここは入り江に低山が隣接する地形で、その中を鳴きながら移動していたようですが、いずれにしてもアカショウビンのイメージとはかけ離れた場所です。渡りの途中に立ち寄ったにしても、時期的に不思議な感じがします。
過去には2018年7月22日に、久末ダムでアカショウビンの声が記録されており、これもアカショウビンには似合わない場所と時期の記録でしたが、今回はそれよりさらに早い時期です。平地では年間で最も鳥が少ない時期ですが、油断は禁物ですね。

[撮影日:2021年7月10日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2021-07-25掲載)

続・超ロングショット!

渋田朗 2021-07-13

以前、「約7キロ沖合にあるアマツバメ繁殖地の超ロング・ショット」として、地元海岸から撮影した動画を投稿しました。このときはビデスコ(Nikon EDIIIスコープ+Nikon1 V3)でしたが、動画はトリミングで無理やり切り出してることもあり、相当厳しい映像でした。言われてみると何か飛んでるかな…という感じ。
その後、昨年になってNikon P1000という超望遠コンデジ(どこがコンパクトだ…)を手に入れたので、ちょっと悪ノリで同じように「超ロングショット」をやってみました。動画視聴はできればスマホより、PCサイズのディスプレイで全画面表示を推奨。
動画前半はトリミング等なし。このカメラの最大望遠3000ミリ相当だと、こういう画角になります。アマツバメの乱舞は相変わらず黒い点ですが、前回投稿よりはかなりしっかり見えて、スコープで目視したイメージに近い感じです。
また動画の後半は映像編集でズームインして、スマホサイズの小さな画面でもなんとか乱舞が見えるようにしてみました。
また後半には、この岩からミサゴが2羽飛び立ちます。7キロ沖合だと、アマツバメは黒い点にしか見えませんが、ミサゴなら識別できますね(笑)
以上、鳥の少ない夏のお楽しみでした。

2021-07-13撮影

(2021-07-19掲載)

6月にサカツラガン

渋田朗 2021-06-18,19

6月18日の朝に、農耕地帯を車で探鳥。一面の田んぼで稲が成長して、こりゃ鳥がいてもなかなか見えないなぁと思っていたところ、稲の上に首を伸ばしている鳥がいます。双眼鏡で覗くと、なんとサカツラガン。稲の中にじっとしていて、全身は見えません。これが顔を隠して寝ているところなら、見逃すところでした。
福津市ではなかなか姿が見られず、昨年の4月にようやく記録された鳥だったのですが、それがこの時期外れに再び見られると思いませんでした。
翌19日にも、数百メートル離れた田んぼに、やはり首だけ出している姿を見つけましたが、それ以降は姿が見えなくなりました。

(2021-07-10掲載)

ヤブサメの水浴び

渋田朗 2021-05-29

5月29日の朝、久しぶりに地元の山に登ってみると、ヤブサメの囀りがあちこちで聞こえてきました。そんなに標高は高くない場所ですが、この時期にたくさん居るなら繁殖してるかな…などと考えながら歩いていると、小さな川に降りてきて水浴びするシーンに出くわしました。
普段はなかなか表に出てこなくて、ゆっくり姿が見られない鳥なので、これ幸いと動画を撮ってみました。
一本目の水浴びと、二本目の羽繕いは大変動きが早いので、1/2のスロー動画に編集してみました(それでもこの動き)。三本目は水浴びを終えて上がって来たところを追いかけていましたが、幸運にももう一羽が画角内に飛び込んできました。

(2021-06-27掲載)

5羽は驚き

渋田朗 2021-05-17

5/15早朝に海岸の鳥を観察していると、丁度カラシラサギが飛んできて岩礁に降りました。旅鳥のサギ類の中では比較的出現頻度が高い鳥ですが、地元にアカガシラサギと両方を確認できたシーズンは初めてです。
さらに驚いたのは、その後5/17の夕方日没近い時間帯に、5羽ものカラシラサギが確認できたこと!
潮が引いた干潟のあちこちに散らばっていたため、集合写真とは行きませんでしたが、県内ではあまり聞いた記憶がない個体数の記録です。
残念ながら5羽はこの日のみで、あとは1羽でいる姿が何度か確認できましたが、5/28を最後に姿が見えず。

(2021-06-07掲載)

油断大敵なバードウィーク

渋田朗 2021-05-12

春の渡りは5月連休でピークアウトと思いきや、その後のバードウィークも油断大敵。個体数は少ないながら、過去にもいろんな鳥が出現しています。
今年は5月12日朝の出勤前に、軽く農道を走っていたら、道のすぐ脇からアカガシラサギが飛び出してびっくり。幸い近くの田んぼに降りてくれたので、好条件で観察できました。秋冬には見たことがありましたが、地元で夏羽を見られたのは初めてのこと。
この日は近くの田んぼにオグロシギも現れましたが、アカガシラサギに主役を奪われました。

(2021-06-01掲載)

シベリアオオハシシギ

渋田朗 2021-05-05

地元フィールドでの今年の5月連休は、低空飛行のまま終わりそう…と思った最終日の昼前のこと。雨上がりの水田で、白っぽいアオアシシギの群れに囲まれた、1羽の真っ赤なシギに遭遇。
とっさにオグロシギかと思い双眼鏡で覗いたら、なんとシベリアオオハシシギのきれいな夏羽!地元で見かけたのはこれが初めてのことです。それほど広くない水田で好条件で観察でき、連休の不満をきれいに晴らしてくれました。

(2021-05-27掲載)

コマドリ

渋田朗 2021-04-24

春の渡りで、比較的早い時期から動き出すコマドリ。今季は割と好調だったのか、あまりコマドリ向きでない地元探鳥コースでも、4月上旬からたまに囀りが聞こえていました。さらに4/24早朝には、このポイントでは珍しく歩道に出てきて、ゆっくりその姿が確認できました。もちろん人が通るので、このときだけでしたが。
なおこの日は、よく似たコルリの囀りも初認。例年GW頃にコマドリと入れ替わる印象なので、ちょっと早めかな?くらいに呑気に構えてましたが、翌4/25を最後にこのコースの渡り鳥全般が急に不調になり、5月に入ってもお馴染みさんの姿も見られない日が続きました。自然はホント、思うようになりませんね(笑)

(2021-05-18掲載)

モノマネ大賞

渋田朗 2021-04-22

4月22日の朝、いつもの探鳥コースに聞き覚えのある声が響いてくる。まさかこの時期にツクツクボウシ?? いやいや、まだ夏も来てないのに、いくらなんでも時期が早すぎでしょう…
1つ目の音声ファイルは、騙されそうなほどツクツクボウシそのもの。
しかし2つ目の音声ファイルでは、疲れてきたのか、少しずつ調子がおかしくなってきた。ファイル後半で、ついにしっぽを出したその正体は、なんとキビタキ。囀りにツクツクボウシに似たフレーズが入るのは有名ですが、これほどそっくりの鳴き真似を聞いたのは初めてでした。謹んでモノマネ大賞の称号を授与します(笑)
この時期、キビタキは大挙して渡ってきてましたが、このモノマネはこの日のみしか聴けず。写真は同じ場所で3日後に撮ったキビタキですが、多分別個体でしょう。

[録音日:2021年4月22日 録音場所:福津市津屋崎 録音者:渋田 朗]

[撮影日:2021年4月25日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2021-04-27掲載)

10年ぶりオオチドリ

渋田朗 2021-03-20

3月20日の午後、地元農耕地を車で回っていると、同時刻に回られていた鳥見仲間のU氏から、畑にオオチドリがいるとの連絡が?!派手な色に見えて、畑にいると保護色になるこの鳥、情報がないと見落とすところでした。U氏に感謝!です。
記録を紐解いてみると、地元では10年ぶりでした。動画にも収めましたが、元気よく走り回る姿は、まるで『だるまさんが転んだ』のようです(笑)

(2021-04-20掲載)

オオタカちょっと不思議な光景

渋田朗 2021-03-14

3月14日の朝、地元農耕地帯でちょっと不思議な光景を見かけました。
畦に降りていたのはオオタカ幼鳥。下面の色が白っぽく、上面も淡色班が多くて、全体に白っぽい印象の個体で、もしかしたら大陸系の個体なのかなと思いました(亜種識別は詳細な検討が必要)。
そのオオタカのすぐ側にはハシブトガラス2羽がピッタリマーク。さらに数メートル離れた位置にはノスリの姿も。ノスリのいる場所には、何かの鳥が襲われた跡のような、羽のようなものも散乱しています(別の角度からの写真でもよくわかりません)。
この状態のまま、争うわけでもなく数分間の不思議な沈黙。
やがて上空からトビに牽制されて、みんな飛び立ちましたが、これはどういう状況だったのでしょうね?

(2021-04-11掲載)

カナダヅルが福津を通過

渋田朗 2021-03-14

3月14日の午前中、地元の田舎道を運転している時に、上空を飛ぶ大きな2羽に気づきました。こんなケースではありがちですが、車の安全を確保し、カメラを向ける頃には、目標はすでに遥か彼方(泣)
そんなわけで写真は厳しいですが、しかし飛んでいたのはなんとカナダヅル!福岡県での記録は聞いたことがなく、初めてかもしれません。
絶好の渡り日和の空高く、そのまま北東方向へ飛び去って行きました。玄界灘に抜けるのでなく、陸沿いの方角になりますが、出水で越冬した個体が列島縦断で北上しているのでしょうか。どこか別の場所で目撃されないか期待してしまいます。

(2021-04-04掲載)

こんなに早くから?!

渋田朗 2021-02-13

ここ数年、亜種タイワンハクセキレイが3月くらいから渡っているらしいと報告していましたが、今年は更に早く、2月13日にそれらしき個体を見かけました。
頭部はまだらに黒くなりかけの第一回冬羽から換羽の中個体で、成鳥よりも一段難しいですが、背中は一様に青灰色(日差しが強すぎて写真ではイマイチ)で、雨覆の特徴も出ているようです。
このような個体が、3月7日にかけて最大で3個体見られた日があり、ホントか?と思ってしまいましたが、その後は姿を見なくなったので、やはり通過個体だったようです。
亜種ホオジロハクセキレイ並みどころか、さらに早くから渡り始めている?

(2021-03-30掲載)

アトリの群れの中に…

渋田朗 2021-02-23

今年の冬はアトリの数が多くて、数千羽の群れになって農耕地帯を飛び回っています。これだけいたら、なにか珍鳥が混じっていないかとマークしていると、2月23日に白っぽい個体を見つけてドッキリ。しかし双眼鏡でよく見ると、アトリのバフ変個体でした。これ、単独で居たらなんの鳥かわかるかなぁ…。
何しろ群れで飛び回るので、この一羽を狙うのはホントに大変でした。珍鳥とはちょっと違うけど、別の意味で嬉しい収穫でした。

(2021-03-20掲載)

コジュリン再び

渋田朗 2021-01-23

なんだか『再び』シリーズになってますが(笑)
昨年12月26日の記録を報告したコジュリンですが、その後1月23日に雨の中、同じ畑で確認できました。どうやら越冬していたようですが、ほぼ毎週末とお正月休みもマークして、約一ヶ月ぶりの再発見。手強い相手でした。
その後、頼みのこの畑の野菜が収穫され、ほどなく耕されて更地状態になってしまったので、終わった感が漂っています。もう少し換羽が進んだ羽衣も見たかったですね。

(2021-03-07掲載)

メジロガモ雄雌揃う!

渋田朗 2021-01-30

メジロガモ再び』で報告したメジロガモ雄は、2月14日の観察を最後に姿が見えなくなりました。行動をともにしていたホシハジロもほとんどいなくなったので、移動してしまったようです。
約一ヶ月に渡って楽しませてくれましたが、期間中驚いたのは、1月30日には同じポイントに雌個体も出現し、メジロガモ雄雌揃う珍しい光景が見られたことです。といっても、寄り添う気配は全然なく、画角内に二羽が入った写真を撮るのが精一杯でした。
この日はあまり時間がなく、今後を楽しみに撤収しましたが、以後は二度と雌個体を見ることはありませんでした。やはり見れる時に見るのが鉄則ですね。

(2021-03-04掲載)

ハギマシコ

渋田朗 2021-02-11

今回は地元ネタではありませんが、2月11日にちょっとお出かけしてハギマシコを見てきました。
17羽の群れをのんびり観察できましたが、木にとまると空抜け、地面に降りると保護色という感じで、撮影は結構大変です。最後には静止画を諦めて、地面でわちゃわちゃ動きながら採餌する姿を動画に収めました。
これだけの数ですが、鳴き声はあまり聞かれず、黙々と食べてました。
地元ではまだ記録なしのこの鳥。渡りの時期に立ち寄ってくれないかな。

(2021-02-17掲載)

メジロガモ再び

渋田朗 記録日2021-01-16,17

昨シーズン、福津市で初めてメジロガモが確認できた件を報告しましたが、今シーズンはお隣・宗像市で1月16日に確認できました。昨シーズンの個体との関係は不明ですが、各地でメジロガモの報告は増えてます。交雑個体に注意が必要ですが、かつての珍鳥イメージとは少し変わってきているように思います。

(2021-02-08掲載)

Smith再び

渋田朗 2021-01-04

2020年12月13日の記録を報告したアメリカセグロカモメ、通称Smith(学名のLarus smithsonianusより)第一回冬羽個体は、ワンチャンスで終わったと思いきや、1月4日に一度だけ再発見できました。
3週間が経過したのと、光線の加減もあって、最初は同じ個体なのか迷いましたが、各部特徴確認できました。
それからさらに約一ヶ月経過ですが、再々発見はできていません。すでに飛去したのか、それとも非常に広範囲で行動しているのか、手強い相手です。

(2021-02-03掲載)

シマアジ越冬個体

渋田朗 2021-01-17

1月17日の朝、近隣の宗像市で探鳥しているときに、100羽くらいいるコガモの群れの中に、思いがけずシマアジの姿を見つけました。
なんとか写真に収めようとしますが、このコガモの群れにまぎれて、みな水辺の草に頭を突っ込んでわちゃわちゃ動き回りながら採餌するので、何度も見失ってしまいます。かなり苦労して、ようやく一瞬羽繕いをする姿を捉えることができました。
シマアジといえば、東南アジアなど南方で越冬する鳥で、本来は北部九州では旅鳥。越冬期に見かけたのは初めてです。その寒がりな鳥が、今年のような寒い冬をこのあたりで過ごすのは大変でしょうね。無事春を迎えて、繁殖地へ旅立つのを祈っています。

(2021-01-24掲載)

Copyright (C) 日本野鳥の会筑豊支部 All Rights Reserved. (著作権者でない者による無断転載禁止)
本ウェブサイトは無断で自由にリンクまたはディープ・リンクができます(画像、動画、録音への直リンクは禁止)。
本ウェブサイトに記載の会社名、システム名、ブランド名、サービス名、製品名は各社の登録商標または商標です。
本文および図表、画像中では必ずしも®、™を表記しておりません。