クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
 ホーム風切羽次列地元鳥見ノ〜2022-23
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セイタカシギ 渋田朗の 地元鳥見ノススメ 2022-23

どこであれ、それぞれのマイフィールドこそサンクチュアリ。マメに回れば、自然はいろんな姿を見せてくれる。

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ヒガラ

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チャバラアカゲラ

渋田朗 2023-04-30

春シーズン地元での大ヒット!
4/30の朝、たまたま視界に入った、赤い頭のキツツキ。双眼鏡で見て驚愕…国内では数回の記録しかないチャバラアカゲラ雄です!
初認時は数10分で飛び去り、これで終わりかと思いきや、二日後にまた同じ木で再発見。結局5/9の終認まで、断続的に同じ場所に戻ってくる姿が見られました。
そのおかげで、アカゲラ属らしからぬ生態も見えてきました。アメリカに生息する、シルスイキツツキ属と類似点があり、『アジアのシルスイキツツキ』という扱いをされることもある様です。単に珍鳥が飛来したというだけでなく、色々勉強になった出来事でした。

アカゲラ属らしからぬ生態

  • ほとんど声を出さず、木を突く音も大変小さい。発見できたことが僥倖。
  • 決まった木、それも何故か防虫効果があるクスノキに執着。シルスイキツツキが好む?と思わせる記事も見かけた。
  • 写真にある様に、その木の特定箇所に、密集して規則正しく穴をあけていき、それらの穴から次々と樹液を吸っている模様
  • アカゲラに比べて、嘴がかなり細長く華奢なのも、この様な生態によるものか
  • これらの生態が、アメリカに生息するシルスイキツツキ属と類似。英名でRufous-bellied woodpecker or Rufous-bellied sapsuckerと呼ばれたりする。

参考URL

(2023-05-27掲載)

コクガン

渋田朗 2022-12-04

すでに鳥信では報告済ですが、2022年12月4日〜2023年4月22日という長期にわたって、福津市で2羽のコクガンが観察できました。この街には十数年ぶりの飛来ということになります。幼鳥個体で、2羽いつも寄り添って藻類を啄む姿が見られました。
思いの外長逗留してくれたことと、ほぼ決まった場所で見られるということで話題となり、その場所を通りかかると大体誰かが観察しているという状況になりました(幸い混乱するほどの人出にはなりませんでした)。 写真は初認日の2022年12月4日と、終認が近い2023年4月15日の姿です。当初は上面に淡色の縞模様が入り、幼鳥らしい姿ですが、季節が進むにつれて上面が真っ黒の成鳥に近づくのがわかりました。またあまり声を出さない鳥ですが、2月中旬くらいからグルルルッという繁殖期の囀りにあたる声が聞かれるようになりました。(録音日:2023年2月12日 録音場所:福津市津屋崎)
余程居心地が良かったのか、4月に入ってものんびりしている感じで、見ている方が心配になるほどでしたが、4月22日に沖合で姿が見られたのが最後になりました。無事繁殖地に辿り着いて、来冬またこの街に来てくれると嬉しいですね。

(2023-05-13掲載)

今季もメジロガモ

渋田朗 2023-03-19

3月19日の朝、地元の溜池でメジロガモ雌個体を発見。なかなか思うような写真を撮らせてくれない個体です。
以前に比べると近年出現頻度が高く、やや新鮮味が薄れてきた感じがあります。
記録を見返してみると、ここ数年ほぼ毎シーズン身近な場所で出ています(ハイブリッドの可能性のある個体含む)

2017年12月2日〜福津市雄個体
2019年12月31日〜福津市雄個体
2020年1月19日のみ宗像市雄個体
2021年1月16日〜宗像市雄個体
2021年1月30日〜宗像市雌個体
2022年3月19日のみ宗像市雌個体
2023年3月19日〜福津市雌個体

(2023-04-08掲載)

ノスリ最強説!

渋田朗 2023-01-07,14

(捕食の生々しい写真・映像なので、閲覧にはご注意ください)
1/7の午後、地元の農耕地帯を車で探鳥していると、大きな獲物を啄んでいる猛禽を発見。双眼鏡をむけてみると、意外にもカルガモを捕食しているノスリの姿が!大型の鳥を捕食するイメージを持っていなかったので、ちょっと驚きました。
農地の真ん中の目立つ場所なので、当然カラスやトビが集まってきて横取りを狙いますが、全く怯まずにカルガモを啄み続けるノスリ。ハヤブサやオオタカでも、なかなかここまで堂々とは振る舞えないのでは…ノスリ最強説!
農道を人が通りかかると、流石に飛び立ちましたが、その時も獲物を持って行こうとする徹底ぶり。やはり大きすぎるのか、少しだけ移動したポイントに降りてまた食べ始めました。ちなみに食べてる最中に、獲物の上に乗ろうとしたのか、ずっこける一幕も見られました。やはりノスリの爪は、大型の獲物に合わないのでしょうか…
この時は、弱ったカルガモが犠牲になったのかなと思っていましたが、この話には続きがあります。翌週1/14の午後、上記の捕食現場から100メートルあまりの木に、同一個体と思われるノスリがとまっているのを見つけました。周辺農地にはカルガモの群れが休息中。もしや…と思った時、ノスリは猛スピードでカルガモの群れに突っ込みました! 残念ながら、この時の狩りは失敗したようです

注:実はこの騒動で別の鳥も飛び出してきて、そちらに気を取られてしまい、ノスリの狩りを十分観察できませんでした。またノスリが狙ったのが本当にカルガモであったかも定かではありません。
今季この辺りでは、ハヤブサが見張り場にしていた建物が取り壊され、ハヤブサを見る機会がめっきり少なくなっており、カモたちにとっては少し安心できる環境だったのかもしれませんが、思わぬ天敵出現なのでしょうか。この週以降、カモ類は休息場所を変えているように思います。

(2023-01-30掲載)

新年のシノリガモ

渋田朗 2023-01-01

[撮影日:2023年1月1日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

忙しさに感けているうちに、気がつけばもう新年になって、ひと月が過ぎようとしている。
1年余り前に転職してから、すっかり自分のペースを見失っている感じですが、これはいかんと思い立ち投稿です。
地元に数年に一度くらい来てくれるシノリガモ、今季は成鳥雄・雌と若雄の3羽が居着いています。元日の朝には、初日の出に照らされながら、割と近くまで来てくれました。
皆様、今年もよろしくお願いいたします。

(2023-01-25掲載)

ジュウイチの顔

渋田朗 2022-10-08

[撮影日:2022年10月8日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

2022年10月8日の朝のこと。いつものお散歩コースの山頂公園で、のんびり鳥見をしている時、下から地面スレスレを飛んできてふわりと近くにとまった鳥が。10m弱の至近距離でしたが、ちょうど植え込みの木がブラインドになったようです。植え込みの影からそ〜〜〜っと覗いてみると…なんと、ジュウイチ幼鳥の顔がアップで!! ブラインドの陰からとはいえ、流石にこちらに気付いていたと思いますが、写真を何枚か撮るチャンスをくれました。このポイントでは渡りの時期にたまに見かけますが、至近距離で見られるのはなかなか貴重な体験でした。

(2022-10-17掲載)

真夏のコウノトリ

渋田朗 2022-07-24

筑豊周辺へのコウノトリの飛来は近年増えてきましたが、珍しく真夏の7/24に、福津市へ飛来しているのを確認しました。農耕地で発見後、すぐに電柱の上に上がり、30分ほど休憩してそのまま飛び去りました。それ以降、周辺で姿は見かけていません。
足輪からJ0246という個体で、なかなか波乱の経歴の持ち主みたいです。
・2019年7月 巣立ちまもなく足にトラバサミが挟まり保護・治療
・2019年10月 放鳥
・2020年11月 10例目となる韓国への飛来確認 
・2022年5月 島根県に帰国していることが確認
・2022年7月20日 直前の記録 島根県仁多郡奥出雲町
さて、今回はどこに向かっているのでしょうか

(2022-08-14掲載)

コシャクシギ再び

渋田朗 2022-04-29

前回、4月23日のコシャクシギ飛翔を報告しましたが、この時は地上の姿は見られず。この群れはそのまま抜けてしまったようですが、一週間後の4月29日には、降りしきる強雨の中で地上のコシャクシギ1羽を見つけました。雨の中で撮影は大変でしたが、今度こそ地上の姿を堪能。4月中旬の全国的な群れの飛来はかなり特別で、今回のように4月の最終週に1羽〜数羽が飛来というのが本来の?パターンと思います。その他、チュウシャクシギやトウネン、コチドリが近くの農地で見られました。

(2022-05-10掲載)

コシャクシギ飛翔

渋田朗 2022-04-23

[撮影日:2022年4月23日 撮影場所:福津市勝浦 撮影者:渋田 朗]

4月23日の朝に地元の農地を歩いていると、不意に4羽の中型シギが上空を飛翔。慌ててカメラを向けて、かろうじて引っ掛かった姿はコシャクシギでした。飛び去った方角を見極めて探しましたが、残念ながら再発見は出来ず。
コシャクシギは4月下旬を中心に少数が記録されることがある、かなり珍しい渡り鳥ですが、今季は4月中旬に全国的に多数の飛来が確認されているようです。なんとかその流れに乗り遅れずに済んだ…とも言えますが、やっぱり地上の姿が見たかったですね。

(2022-05-02掲載)

地元のヤツガシラ

渋田朗 2022-04-02

3月20日には隣街に出現したヤツガシラを見に行ってきましたが、4月2日に今度は地元市内でも見られました。離島でなくこのあたりの本土で、シーズン2個体目はなかなかの幸運かと思います。
警戒心強めの個体で、採餌中の姿は殆ど見られずに、背後の林の木にとまる姿ばかりです。
何故か地元で縁のない鳥(どういうわけか、珍しい秋のヤツガシラを一度見かけただけ)でしたが、ようやく念願が叶いました。

(2022-04-21掲載)

カナダヅルが二年連続で福津を通過

渋田朗 2022-04-02

昨年2021年3月14日に、『カナダヅルが福津を通過』という報告をしました。この時は、たまたまイレギュラーなルートを通ったくらいに思っていました。ところが今年の4月2日に、再び二羽のカナダヅルが上空を通過するのが確認できました。残念ながら写真は曇天空抜けでモノクロ風になっています。
南西の方角から飛来し、旋回してまた同じ方角へ戻ったように見えました。当日は晴れたり曇ったりの天気でしたが、北寄りの風が強めに吹いているのが影響したかもしれません。念の為、翌日も同じ時間帯に狙ってみましたが、さすがに見ることはできませんでした。
鹿児島県出水市のツル越冬地からの北帰行では、大多数を占めるナベヅル・マナヅルは、天草・長崎上空から朝鮮半島へ渡り、そこからシベリアや中国東北部の繁殖地に向かうとされています。一方でカナダヅルも、国内では出水市でのみ毎冬が飛来が確認されていますが、繁殖地のシベリア北極圏北東部へのルートは解明されていないと思います。10羽そこそこしか飛来しないカナダヅルが二年連続で通過したとなると、福津上空が渡りの定期ルートになっているのでは?!などと妄想しています。
ところでカナダヅルは、特に出水市に遅くまで残るわけではなく、今年も2月中には渡去したとのこと。それから半月〜1ヶ月の間は、どこで過ごしているのでしょう? いろんな意味で興味が尽きません。

(2022-04-17掲載)

今季もメジロガモ

渋田朗 2022-03-19

昨年の冬は、お隣・宗像市でメジロガモ雄が越冬し、また日によって雄雌が揃ったりと賑やかでした。今年の冬は姿が見えずにいましたが、3月19日にやはり宗像市のダム湖で、メジロガモの雌を見かけました。
すぐに警戒されて、観察できない死角に回り込まれたので、何枚か写真を撮るのが精一杯で、交雑など細かい検討はできていません。
この遅い時期まで発見されなかったので、渡り途中の通過個体なのか。あるいは、周辺には全く観察できるポイントがない池もあるので、意外と人知れず冬を越していたのかもしれませんね。

(2022-04-10掲載)

今季のシノリガモは2羽

渋田朗 2022-02-13

昨年末にマイフィールドで4年ぶりのシノリガモの飛来を報告しましたが、その後1月30日には若雄2羽を確認。2月13日まではしばしば見かけましたが、その後は見かけなくなりこの日が終認です。
過去の飛来では堤防近くにまで寄ってきたり、堤防のテトラポットに上陸したりもしてくれた事があったのですが、今季はずっと沖の方にとどまっている感じでした。

[撮影日:2022年2月13日 撮影場所:福津市津屋崎 撮影者:渋田 朗]

(2022-03-05掲載)

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