クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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探鳥トラバース2

波多野邦彦

波多野講師による識別講座「独断と偏見の識別講座Ⅱ」別ページにて開講中。類書にない視点から識別の要諦を解説し、特徴をよく捉えた美しい野鳥イラストがフィールドに誘います。

総目次

2020年7月亜種リュウキュウツミ

波多野邦彦 2020-07-04

今年7月沖縄本島で亜種リュウキュウツミ♂成鳥を観察する機会を得ましたのでご報告いたします。
日本国内では、亜種ツミAccipiter gularis gularisと亜種リュウキュウツミA. g. iwasakiiの2亜種が知られています。
分布域については前者が沖縄諸島以北、後者が南西諸島と一般的には言われていますが、未だ詳細な研究が進んでおらず正確な地域的線引きはできていないようです。
沖縄本島ではDNA鑑定による最近の研究によって亜種リュウキュウツミが生息していることがわかってきました。

(2020-08-07掲載 第72回)

カラフトアオアシシギ夏羽

波多野邦彦 2020-06-07

緊急事態宣言解除後、久しぶりに佐賀東与賀干潟(佐賀県佐賀市東与賀町)を訪れた。大潮満潮時刻09:50頃、潮高519cm。09:20頃には柵まで潮が上がり、群れが飛去した。
本日の目標は夏羽のカラフトアオアシシギ。黒味が強かったが、換羽状況からもやや若い個体だと考えられた。アオアシシギと異なる特徴のひとつである翼下面と腋羽が純白であるところは確認できた。
ミヤコドリ1羽、ダイシャクシギ25羽以上、美しい夏羽のサルハマシギ2羽なども観察。シギ・チドリ類以外にもクロツラヘラサギ35羽、ズグロカモメ25羽、クロハラアジサシ夏羽4羽などを観察した。
新型コロナウィルスの影響でこの春シーズンは残念ながら東与賀に来ることができなかった。
地元バーダーからの情報によるとヘラシギは5月上旬3,4日の短期間ながら夏羽1羽が観察されたとのこと。

(2020-06-11掲載 第71回)

希少種ウチヤマセンニュウ

波多野邦彦 2020-06-06掲載

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昨年もこの種類についての記事を掲載しました。【掲載日2019.8.19】(「希少種ウチヤマセンニュウ Styan's Grasshopper Warbler」)
どちらかと言うと地味な色彩でそれほど人気のある種類ではありません。ただ、生息地域は世界的に見ると極東のごく一部、日本・中国・韓国などの離島に限られています。国内でも伊豆諸島の一部、本州、四国、九州の離島だけに夏鳥として飛来し繁殖しています。
こんな野鳥が私たちのすぐ身近にいるなんて、皆さん感動しませんか?

(2020-06-06掲載 第70回)

英彦山探鳥リスト

波多野邦彦 2020-05-27/28

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オオルリ

5月27日、28日英彦山に行ってきました。
ヨタカ、コノハズク、アカショウビン、ヤイロチョウなどほぼ夏鳥が出揃ったようです。
個人的には特にセグロカッコウの声を数年ぶりに聞けたことが嬉しかった。
今夏は様々な夏鳥を楽しめそうです。
皆様頑張ってください!

英彦山で録音(mp3) 2020年5月

ヤイロチョウ(28日)
アカショウビン(28日)
セグロカッコウ(27日)
ツツドリ(28日)
ジュウイチ(2日)

(2020-05-31掲載 第69回)

号外

ムシクイ各種囀り

波多野邦彦 2020-05-22掲載

外見が似かよっていて識別が難しいために敬遠されがちな仲間ですが、声はどれも非常に特徴的です。この春地元で録音したムシクイ5種類の囀りをご紹介します。聴き比べてみてください!

  1. アムールムシクイ 十数年前初めて聴いた時には目前で鳴いているにもかかわらず、全く種類が判りませんでした。

  2. エゾムシクイ 「ヒーツーチー」と高音で囀ります。外見はアムールムシクイとよく似ていて識別が難しいです。

  3. メボソムシクイ 今回ご紹介した中で最も注意を要する種類です。3,4,5拍子等囀りにバリエーションがあります。遠距離からの録音です。よくお聴きください。

  4. キマユムシクイ 非常に高音で細い声質です。地鳴きの「チュィッ」、囀りの「チーチュィチー」どちらも特徴的です!

  5. センダイムシクイ 最も親しみのある囀り。今回ご紹介した中で唯一九州で繁殖するムシクイ類です。

参考:第4回 Leaf Warblers <ムシクイ類>/独断と偏見の識別講座U(波多野邦彦)

(2020-05-22掲載 第68回)

号外

ヨーロッパムナグロの識別 第2回

波多野邦彦 2020-03-30掲載

(写真クリックで拡大・縮小)

  1. 前回お知らせしたヨーロッパムナグロの識別ポイントおさらいです。
    • @ダイゼンに比べて体格が少し小さい。わずかにスマート。
    • A脚が短い分、背丈がやや低く見える。
    • B嘴が細く小さい。
    • C頭頂の色彩・模様が、今は黒と黄色のはっきりとしたギザギザ模様であること。
      ダイゼンは黒っぽく見えてもぼんやりとしています。
    • Dヨーロッパムナグロを識別する際の最大の特徴は純白の腋羽と下雨覆いです(写真02)。ダイゼンは腋羽は黒色、ムナグロは同部分が暗灰褐色をしています。
      年末時点では寒いからでしょうか縮こまってじっとしていることが多く見るのに苦労しましたが、最近はよく羽ばたくのでこの部分を確認し易くなりました。
  2. 3月25日東与賀(佐賀県)を訪問し、動画により上記Dの最重要識別ポイントを確認できましたので、追加のご報告です。33秒間の動画中、2回確認することができます。どうぞご覧になってください。(右下[開|閉]ボタン)

(2020-03-30掲載 第67回)

号外

ヨーロッパムナグロの識別

波多野邦彦 2019-12-29

【画像の見方】小画像をクリックで拡大・縮小、拡大画像は複数同時表示・ドラッグで移動可能、スペース・矢印キーで連続閲覧

  • 識別ポイント
    全てダイゼンと比較したものです。
    @ダイゼンに比べて体格が少し小さい。わずかにスマート。
    A脚が短い分、背丈がやや低く見える。
    B嘴が細く小さい。
    C頭頂の色彩・模様が、今は黒と黄色のはっきりとしたギザギザ模様であること。
     ダイゼンは黒っぽく見えてもぼんやりとしています。
    D最も大切な識別ポイントは、脇羽が純白であることです。
     ダイゼンはご存知のように黒色、ムナグロは灰褐色をしています。
     この部分は是非確認するように心がけてください。
  • 昨年2019年12月に佐賀東与賀干潟で国内4例目となるヨーロッパムナグロが発見されました。
    地元で永年シギ・チドリのカウントを続けているM氏が確認したものです。彼は国内1例しかない、アメリカオグロシギの発見者でもあります。日頃の地道な調査継続が、貴重な種類の発見に繋がっているのは言うまでもありません。
  • 2020年3月12日(木)大潮満潮11:14、潮高555cm。まだ130m程の距離がありましたが朝8時過ぎには見つけることができました。昨年暮れから数回現地を訪問しています。当初の状態と比べるとかなり換羽も進み、色彩の変化が認められます。
    昨年12月29日時点ではダイゼンに色彩が非常によく似ていて最初に自分の目で確認するまでは何をポイントにしていいかわからず、識別が非常に難しかったです。勿論事前に特徴や識別ポイントは頭に入れていましたが、実物は違います。有効な識別ポイントはどの部分か皆さんおわかりになりますか?現在のものと比較できるように年末の画像も添付していますので考えてみて下さい。かなり難しいですが、寝ていても識別可能です。
  • 良い機会ですのでヨーロッパムナグロの特徴、通常の生息地域、渡りのコースなどをご自分で調べてみて下さい。今回ばかりでなく、通常の探鳥会などでも特徴的な種類を確認できた時は、「見た!見た!」で終わらせてしまわずに、帰ってからでもいいですからご自分で調べてその種類について知識を深めていく努力が大切だと思います。
  • 筑豊支部内でも最近「シギ・チドリ探鳥機運」が高まっています。これまで支部メンバーがシギ・チドリ類の探鳥や識別、さらに探鳥会運営に関してとても消極的だったことは、私自身たいへん不思議に感じていました。食わず嫌いがあったのかもしれませんネ。一方、他人任せにしていたことで、支部運営に於いて悪影響が出始めていました。現在の東与賀シギ・チドリ探鳥機運の盛り上がりは支部内でのシギ・チドリ探鳥会の運営や識別について皆さんがあらためて疑問を感じ始めたことを象徴するできごとだと思います。一人一人が知識を深め、どんどんフィールドに出て経験を積み、より良い探鳥環境を作っていきましょう!!

(2020-03-13掲載 第66回)

識別クイズNo.4

波多野邦彦 2020-02-25掲載

最近、筑豊支部内で佐賀東与賀干潟訪問を契機にシギ・チドリ観察機運が盛り上がってきているようです。とても良い傾向だと思います。筑豊支部だからといって、山の中に籠る必要は全くありません。春の暖かい日差しが降り注ぐ、海辺に繰り出しましょう!
と言う訳で干潟デビューする前に肩慣らし、気楽にクイズにチャレンジしてください!
まだ、少し難しいかもしれませんのでキャプションごとにヒントを付けています。
ご自分で考えてみてください。他の方々と相談しても面白いかもしれませんネ。最後のB集合写真は難問カモ??
全種類識別をお願いします。全問正解者には・・・?
解答は、3月3日、当コラムにて

【画像の見方】小画像をクリックで拡大・縮小、拡大画像は複数同時表示・ドラッグで移動可能、スペース・矢印キーで連続閲覧

クイズ@:種を識別してください。

Highslide JS

ヒント:尾上面の細い横縞模様が特徴。英名で考えると解り易い?

2020-02-10 佐賀県・東与賀1

クイズA:種(写真中央)を識別してください。

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ヒント:やや不明瞭な画像ですみません。@の種類とほぼ同じ大きさですが、少し足が長い。夏羽がかなり残っている個体。お腹のやや太目な暗色横斑が特徴です。飛んだほうが解り易い!?ちなみに向こうでこちらにお尻を向けているのはオナガガモ雌。

2020-02-10 佐賀県・東与賀2

クイズB:何種類写っているでしょうか?

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ヒント:シギ・チドリの集合写真。よーく観察してください。

2019-09-29 佐賀県・東与賀

(2020-02-25掲載 第65回)

解答を見る前に、もうしばらく検討してみましょう。

シギ・チドリ類の識別

波多野邦彦 2020-01-30掲載

今回は少しだけシビアな内容です。
2019年秋シーズン、筑豊支部ウェブサイト「くまたか」に複数の会員の方々からサルハマシギおよびヨーロッパトウネンについての投稿がありましたが、それらの同定は残念ながらどれも正しくありませんでした。
両種ともに個体数が少なく、観察できる機会も少ないために観察者の経験不足・知識不足や思い込みが原因となっていたようです。
サルハマシギについては独断と偏見の識別講座 第3回 Plovers and Sandpipers<小型シギ・チドリ類> 及び探鳥トラバース第45回 シギ・チドリ秋の渡りがピークです! で、ヨーロッパトウネンについては同識別講座 第60回 Waders V でトウネンとの識別について述べていますので参考になさってください。
今回の探鳥トラバースでは、シギ・チドリ類識別の正確なアプローチ方法や考え方を少しでも深めていただければ幸いです。

【画像の見方】小画像をクリックで拡大・縮小、拡大画像は複数同時表示・ドラッグで移動可能、スペース・矢印キーで連続閲覧

  1. 二つの「くまたか」掲載例についてキャプションごとに具体的に説明していきます。
    1. (1)曽根定例探鳥会 2019-11-04掲載 <一部キャプション修正済>

      キャプション(27)〜(37)サルハマシギ ⇒ 全てハマシギ

      • (28)「現場ではサルハマシギ、ハマシギで議論になりました。
        ここで質問です。サルハマシギとハマシギ、両種が決定的に違うところはどこでしょうか?
        幼鳥・成鳥、夏羽・冬羽を問わず、ずっと変わらない部分があります。
        答え上尾筒から腰にかけてサルハマシギは無斑で白く空いていることです。一方、ハマシギは同箇所が背と同じ灰褐色で中央尾羽が黒色です。(今回のケースでは未確認)
        どうしても両種の識別が不明で迷うような場合はこの部分を確認すればスッキリとします。
      • (29)「サルハマシギは単独か数羽で見られることが多い。ハマシギは群れる。
        誤解されやすい書き方です。実際こういったケースは多いのですが、逆に単独だからサルハマシギ、群れているからハマシギとは決して言えません。サルハマシギはもともと数が少ない種類ですし、ハマシギも単独で居ることは当然あります。
      • Highslide JS

        (写真をクリックで拡大・縮小)

        (30)雨覆や風切の模様にサブターミナルが見える
        (曽根定例探鳥会より引用)

        (30)「雨覆いや風切の模様にサブターミナルが見える
        意味不明なキャプションです。鳥名やからだの各部の名称はふだんからきちんと略さずに使うことをお勧めします。雨覆いは小・中・大、風切は初列・次列・三列の種類がありますので、これを省略するとどこを指しているのかわからなくなります。また、この画像からは「サブターミナルバンド(・・・)」は確認できません。
    2. (2)秋の生き物たち'19 2019-11-06掲載

      <キャプション未修正>

      • (09)〜(16)ヨーロッパトウネン、トウネン ⇒ 全てトウネン
        掲題解説@からDまでについて、同じ種類の識別でもケースバイケースでアプローチ方法は変わります。知っている識別ポイントを羅列するのではなくて、掲載された画像を基に個別・具体的に解説する方が解り易いと思います。そうしないと「どうして泥の中にいるのに足の長さが比較できるの?」「採餌時にはどの種類も前傾姿勢ですよね?」「第一風切羽根とは何のこと?」「胸の箇所の模様とは具体的にはどの画像のどの部分のどんな模様?」など、こういった疑問が湧いてきます。
      • Highslide JS

        (写真をクリックで拡大・縮小)

        サルハマシギ 東与賀干拓
        (2018-08-27 筆者撮影)

        (32)〜(36)サルハマシギ冬羽 ⇒ ハマシギ第1回冬羽
        不鮮明な画像ですが、嘴が僅かに長く見える程度で、嘴の形状、顔つき(目の位置)、頭の形、頸の長さ、体上面の模様・色彩、体型などは全てハマシギの特徴を示しています。

        <添付画像参照:周囲のハマシギと比較 筆者撮影>

        ※追加修正(17)(18)アマサギ ⇒ チュウサギ
  2. 野外識別(Field Identification)

    以前、他支部会員の方から、シギ・チドリについて図鑑で猛勉強し準備万端整えた上で干潟デビューしたにもかかわらず、実際にスコープを通して観察してみると目の前にいる種類でさえ、全く理解できず、冷や汗をかいたという経験談をお聞きしたことがあります。たいへん正直な方だと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?
    実際にフィールドで見るシギ・チドリは図鑑のイメージとはかなり違います。観察対象が干潟の遠い所をチョコマカと歩き回っています。小型の種類が多いので嘴などのごく小さな特徴までは見えません。晴れの日、曇りの日で見え方や色合いが違います。嘴を背中に突っ込んで寝ているものや脚が水に浸かって見えないものも普通です。観察条件が違えば、当然印象も変わります。
    このような様々な条件の下で正確な識別をするためには、遠距離から種類毎にどのように見えるのか?天候による色彩の変化、周囲にいる多種との比較、飛び方や飛翔中の色彩パターン、そして声など実体験からしか得られない部分も含めて、シギ・チドリ観察の総合的な識別力が必要です。
    このような「野外識別力」を身につけるためには専門の知識に加え、数多くの実体験を積むことが大切です。
  3. 個体差

    同じ種類の中でも雌雄、年齢の違い、換羽状況等によって様々な色彩の個体がいます。からだの大きさや嘴の長さなども様々です。重要なのはどこまでが同一種類の個体差の範囲内でどこからが別の種類になるのかを見極めることです。
    トウネン幼鳥の中にはヨーロッパトウネン幼鳥と同程度の鮮やかな色彩と強いコントラストの羽衣を持った個体がいます。また、ハマシギは大きさや嘴の長さについて個体差がかなりはっきりと表れます。ハマシギの群れがいたら丁寧に観察してみてください。しばしば嘴の大変長い個体や特別にからだが小さな個体などがいます。
    まずは、トウネンやハマシギといった数多くいる普通種をじっくりと観察し、基礎的な観察力を身につけることが大切です。
  4. シギ・チドリ探鳥会

    探鳥会開催日をいつにすればいいか?探鳥会リーダーの方にとって頭の痛い問題でしょう?ただ、シギ・チドリ類観察に限って言えば、現在全国各地の干潟の干満時刻や潮高を数か月〜数年先までネット上にある潮見表で正確に調べることが可能です。
    たくさんのシギ・チドリ類を最適な条件で観察できるよう、開催者側の都合ではなく、参加者ファーストの開催日選定と時間の設定をお願いします。このシリーズでも以前申し上げましたが、潮が引くときではなく、潮が満ちてくるときが最も観察に適しています。
  5. Highslide JS

    (写真をクリックで拡大・縮小)

    No.3117

    Highslide JS

    (写真をクリックで拡大・縮小)

    No.3116

    識別にチャレンジ

    添付した画像(No.3116、No.3117)は2019年10月27日、佐賀県東与賀干潟で撮影したものです。どちらも特徴のある嘴は見えませんが十分識別可能です。ぜひチャレンジしてみてください!!
    解答は後日掲載予定。
  6. 最後に

    今回、敢えて支部ウェブサイト「くまたか」に掲載された画像についてキャプション毎に解説しました。どれもシギ・チドリ類の識別において正確なアプローチを行うことが目的です。
    但し、決して個人攻撃、非難を意図したものではありませんのでくれぐれも誤解のないようにお願いします。

(2020-01-30掲載 第64回)

識別クイズNO.3 カモ類

波多野邦彦 2020-01-22掲載

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問題:(クリックで拡大・縮小)

今シーズンは本格的な寒波がまだ来ておらず、暖かい冬になっています。それでもカモ類は順調に増え続け、年が明けかなり安定してきました。ガンカモ調査も始まっているので、目を慣れさせるための軽い準備運動です。ぜひチャレンジしてください!では...

  • 画像の中に何種類のカモがいるでしょうか?
  • しっかりと雌個体も識別お願いします。
  • 制限時間はオマケの30秒。
残り

※サイト注:事情により掲載が遅れまして、著者・波多野邦彦様にお詫びいたします。

こども工作教室よりキッチンタイマーを使用しました。(感謝)

(2020-01-22掲載 第63回)

長崎県諫早探鳥リスト

波多野邦彦 2019-12-15

小学校低学年の頃に知り合ったS木君とA村君、二人とも立派な青年バーダーに成長しました!彼らとの前々からの約束で今日は長崎県諫早干拓を探鳥。
筑豊支部の皆様お気づきでしょうか?右側の彼は過去2回お父さんと一緒に筑豊支部英彦山探鳥会に参加し、クマタカを見つけたあの少年です!左の彼はA村君とは同級生。同様に福岡支部に在籍し、現在大学・生研で1年生ながらもリーダー格で活躍中!!二人とも将来を嘱望される素晴らしいバーダーです!!よろしくお願いします。
天候晴れ、気温5℃。北東の暴風がほぼ一日吹き荒れました。晴れてはいるものの冷たい強風が吹きつけます。海上は波高く、潜水ガモやカモメ類はほとんど見られませんでした。また、葦原内の小鳥類観察も同様にかなり厳しい状況でした。
ナベコウはタイミング合わないのか確認できず。
とは言うもののいつもそれなりに楽しめるのが、諫早の魅力です!!

(2019-12-23掲載 第62回)

自然の中の変化を見逃さない!!

波多野邦彦 2019-11-30掲載

  1. 写真は2018年3月地元の田園地帯に聳える鉄塔。塔の頂上付近から断続的にパッ、パッと白い花吹雪のように何か舞っているのに気付きました。風に飛ばされたゴミのようにも見えます。鉄骨に隠れて発生源はよく見えません。
  2. 実はこれハヤブサが獲物のドバトの羽根を一心不乱にむしっているところでした。スコープで観察すると鉄骨の上にリズミカルに動くハヤブサの頭が見えました。
  3. タカやハヤブサなどの猛禽類は捕らえた獲物を決まった場所でさばく習性があることが知られています。ハヤブサはこのように鉄塔やビル、崖の上など高所で、一方オオタカやツミなどは林の中の一定の場所です。
  4. いつもと違う変化に気付くことができれば、新しい発見につながるかもしれません。

(2019-11-30掲載 第61回)

秋のシギ・チドリがピークです!Ⅲ

波多野邦彦 2019-09-26

今シーズン第3弾!最終回は「シギ・チドリ類の観察のポイントについて
シギ・チドリ類観察で最も重要なポイントは、「大潮・中潮の潮高の高い日で、潮が満ち始めてから満潮までの時間帯に観察すること」です。
以下に説明します。

  1. 大潮・中潮で潮高が十分に高い日!
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    1. 東与賀干潟 右奥にも人だかり (2019-06-16 筆者撮影)

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    「潮(の具合)がよい日」というのは、シギ・チドリを観察するのに適した日ということです。シギ・チドリの渡り春秋のシーズン中においてご自分が観察する地点で大潮や中潮でかつ潮高が高く、午前中または正午までに満潮になるような状態の日のことを言います。干潟の遠く汀線上に集まっている時から様々な種類を探すことができ、潮が満ちるに従って十分に時間をかけて観察することができます。満潮時の潮高が高いので鳥を手前まで引きつけて観察が可能。至近距離から見るシギ・チドリの美しさを堪能でき、目標達成感や大きな満足感を得ることができます。
  2. 観察する時間帯は「潮が満ち始めてから満潮時まで」が基本!
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    2. 満潮時、柵の手前で休むシギ・チドリの群れ (2019-09-16)

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    ここで重要なのは、「潮が満ちて来る時」と「潮が引いて行く時」は干潟に居るシギ・チドリの状況が全く違うということです。どちらも満潮前後で同じだからOK!と安易に考えている人がいらっしゃいますが、これは明らかに間違いです。潮が引いて行く時は満潮時、他の場所に避難していたシギ・チドリが再度干潟に集まって来るよりも速いスピードで潮が引いて行きますので、気が付いた時には鳥が集まる汀線は遥か彼方といったことが起きます。せっかくシギ・チドリを見に行ったのに見たのは数種類だけ、ほとんど見られずに帰ってきたなんてことになったら悲劇です。各地の正確な干満時刻や潮高は潮時表で数年先まで簡単に調べることができます。事前にきちんと確認してベストな状態で楽しくシギ・チドリ類を観察しましよう!
  3. 最後に「今回が秋シーズン最後のチャンス!」
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    3. メダイチドリ(筆者撮影 2018-09-12、参考画像)

    (クリックで拡大・縮小)

    秋のシギ・チドリ類観察については9月27日(日)から10月4日(金)までの大潮・中潮の期間、まだまだイケそうです。一番のお勧めは、やはり佐賀県・東与賀干潟です。シギ・チドリ類30種を目標に。くれぐれも観察する時間帯(満潮前の3時間程度前から・もっと早くても良い)をお間違えの無いように!また、シギ・チドリの観察にはスコープは必需品です。注意事項としては、通常海岸沿いが多いため日影がありません。帽子、長袖シャツ、長靴、日焼け止め、スポーツドリンク等、熱中症対策だけは厳重にお願いいたします。

(参考)潮汐・潮見表カレンダー(参考:佐賀・住之江

(2019-09-26掲載 第60回)

号外

秋のシギ・チドリがピークです!U

波多野邦彦 2019-09-18

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1.カラフトアオアシシギとダイゼン (2019-09-16撮影)

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2.ヨーロッパトウネン、トウネン、メダイチドリ (2019-09-14撮影)

(クリックで拡大・縮小)

前回の探鳥トラバース号外でシギ・チドリ類の観察方法を詳細にお知らせした、<8月中旬から9月いっぱいまでの今の時期は「秋のシギ・チドリの渡りシーズン真っ只中」であることをお忘れなく!!次に潮が良いのは9月13日(金)から19日(木)頃まで、この辺りが今シーズン最大の見どころではないかと思います。>

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3.シギ・チドリの群れ(2019-09-16撮影)

(クリックで拡大・縮小)

この週末三連休の間、全国から数多くのバードウォッチャーが佐賀県・東与賀干潟に集まってきました。ここは日本一の干潟です。まだあと3日間は潮の具合が良いのでイケそうですが、筑豊支部の皆さまは現地を訪問されたでしょうか? シギ・チドリ類の経験が浅い方でも現地に居る詳しいウォッチャーに礼儀正しく丁寧に質問しながら一生懸命観察されています。

今週木曜日辺りまでがこの秋最後のチャンスです。くれぐれも観察時間(満潮前の2〜3時間から・もっと早くても良い)をお間違えの無いようにお願いいたします。また、シギ・チドリの観察にはスコープは必需品です。注意事項としては、通常海岸沿いが多いため日影がありません。帽子、長袖シャツ、長靴、日焼け止め、スポーツドリンク等、熱中症対策だけは厳重にお願いいたします。

(2019-09-18掲載 第59回)

号外

秋のシギ・チドリがピークです!

波多野邦彦 2019-09-08

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キリアイ幼鳥 (2019-08-25筆者撮影) (クリックで拡大・縮小)

猛烈に暑かった夏も終わり、9月中旬から始まるアカハラダカやハチクマの渡りを楽しみにお待ちになっている皆さまも多いことと思います。支部のウェブサイトも最近は野鳥の話題が静かです。
ただ、8月中旬から9月いっぱいまでの今の時期は「秋のシギ・チドリの渡りシーズン真っ只中」であることをお忘れなく!!次に潮が良いのは9月13日(金)から19日(木)頃まで、この辺りが今シーズン最大の見どころではないかと思います。
シギ・チドリの観察方法は、各地の大潮・満潮時刻の2〜3時間くらい前から開始します。そして、狙い目のシギ・チドリに的を絞り、潮が満ちて来るに従って近づいて来るところを集中的に観察する。こういった方法を採ります。
この探鳥で最も大切なのが、満潮時刻と潮高です。勘違いをして干潮時刻に行くと遠浅の干潟のはるか彼方、芥子粒のような鳥影を眺めるだけになってしまいます。また、小潮や長潮の時は潮高が足らず、鳥が近くまで寄って来ない場合があります。潮が満ちて来る時と引いて行く時では干潟に居る鳥の状態が違いますので、満潮時前、満ちてくる時に観察する方がベターです。
この秋はぜひ、お仲間を誘ってシギ・チドリの観察にお出かけください。シギ・チドリの観察にはスコープは必需品です。注意事項としては、通常海岸沿いが多いため日影がありません。帽子、長袖シャツ、長靴、日焼け止め、スポーツドリンク等、熱中症対策だけは厳重にお願いいたします。

(2019-09-08掲載 第58回)

英彦山三昧<ヒコザンマイ>Ⅴ

夜間探聴(鳥)ヤタンを楽しむ!

波多野邦彦 2019-07-06/07

19:51ポイントでオオコノハズクが頭上5mの枝に突然飛来し約1分間とまる。餌を食べた直後か、口をモゴモゴさせていた。その後、背後の林に飛去し、「ワッハッハ」鳴きを一回。英彦山で夏期繁殖個体の姿を確認できたのはこれが初めて。感動だった!
翌早朝、別の場所で03:59オオコノハズクの「キューリー」鳴きを4回確認した。同所では6月9日に「木魚鳴き」も確認している。この夏、英彦山のオオコノハズクにかなり肉迫することができた。残る目標は、営巣木、育雛、ヒナの確認等。

参考資料: 2018-05-26 オオコノハズク「ワッハッハ」@英彦山 (渋田朗氏録音編集)

アオバズクは複数箇所でよく鳴いていた。
以前から観察中のクマタカは昨年ヒナが巣立って以来、この春ごろから出現時間や出現場所が以前と変わってきている。今日はサシバがしつこくモビングを仕掛けてくれたおかげで、しばらくの間クマタカの飛翔を観察することができた。サシバと大きさを比較してください。雄成鳥なのでクマタカとしては小さい方ですがその大きさがおわかりになると思います。(動画を[開|閉]内部に収録)
夜間探鳥は非常に面白く、意外な成果を期待できるが、安全面でリスクを伴うので、十分な準備と装備が必要。

(2019-08-30掲載 第57回)

希少種ウチヤマセンニュウ
Styan's Grasshopper Warbler

波多野邦彦 2019-07-14

福岡市志賀島先端にある沖津島はウチヤマセンニュウ繁殖地として知られている。中潮干潮13:59、潮高29cm。条件は良くない。短時間観察を覚悟の上、5名で渡島。
ウチヤマセンニュウは日本、朝鮮半島、中国の一部の離島にだけ生息する世界的希少種。国内では三宅島など伊豆諸島の一部、本州、四国、九州の小島に夏鳥として飛来し局地的に生息する。福岡県では他に宗像市沖ノ島が知られており、島の周囲で多くの個体が繁殖している。
「チュリリrrrrrr、ジュウィ、ジュウィ、ジュウィ」という大きな音量の独特な囀り。

外見はシマセンニュウに似るがやや大きく嘴や脚が太く長くガッシリとした印象。目つきがよりきつく感じる。囀りはシマセンニュウに比べるとやや太い声質でのんびりしたリズム。
過去にはシマセンニュウの亜種ウチヤマシマセンニュウと呼ばれていた。現在は独立種。ここで見るウチヤマは三宅島のものに比べて大きく感じるが、単に至近距離のせいだろうか?
それにしても鳥の居場所の説明がこれほど下手だったとは!当日は反省しきりでした!
※干潮時刻、潮高、潮流、天候、風向・風速、装備、観察時間等全て考慮の上、対応が必要です。

(2019-08-19掲載 第56回)

英彦山三昧<ヒコザンマイ>Ⅳ

夜間探聴(鳥)ヤタンを楽しむ!

波多野邦彦
2019-06-08/09

Highslide JS

豊前坊駐車場で夜を待つ
2019-06-08
(クリックで拡大・縮小)

当日雨降りからの回復が遅れ、天候の状態を見極めながらぎりぎりまで実施・中止を検討しながらの対応だった。結果的に2日間ともに探鳥実施中はくもり・無風(微風)で声を聴く夜間探鳥には絶好のコンディションだった。ヤマガラの会3名の皆さんとチーム編成。各人の探鳥に対する集中力・取組姿勢がとても素晴らしかった。
今回の目標は、コノハズクとオオコノハズクの生声を聴くこと。これまで、個人的にも一晩で両種の声を聴いたことが無かった。別々の場所でそれぞれかなり近距離、クリアな生声を聴くことができた。
コノハズクは英彦山経験上最も近かった。こちらの気配が伝わったのか、5フレーズ繰り返し鳴いただけでその後鳴き止む。オオコノハズクは「ウォッ、ウォッ、ウォッ、・・・」と続けて鳴くいわゆる「木魚鳴き」。約5分間、断続的に4回程度繰り返した。
夜間探鳥は非常に面白く、意外な成果を期待できるが、安全面でリスクを伴うので、十分な準備と装備が必要。
参考資料は2017-06、今回と同じ場所で録音したコノハズク声。

参考資料:コノハズク 2017-06(筆者録音 mp3)

(2019-07-30掲載 第55回)

号外

コチドリの繁殖

波多野邦彦 2019-07-08,09

私が住んでいる地域は住宅地ですが、周辺に広大な里山環境が残っており、多くの野鳥が観察されます。今シーズン、幸運にもコチドリの繁殖を観察したのでご報告です。(写真はいずれもクリックで拡大・縮小)

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    1.JR駅前旧国道沿い銀行跡地
    (2019-07-09)

  • 2019年6月上旬のある朝、通勤途上。JR駅近くの交差点、自転車で信号待ちをしている時にコチドリの声に気が付きました。旧国道沿いで人・自転車・車の通行量も非常に多い場所です。何でこんな所でチドリの声が・・・?と疑問に感じていると、頭上を飛び回っています。石ころがごろごろした銀行跡地を見て、もしかしたらここで繁殖?と思いました。その日から毎朝の観察が始まりました。観察といっても自転車で横を通りがかった時に数秒間声を聴くだけです。地上にいる姿を確認するまで数日かかりました。
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    2.どこに居るかわっかるかな?
    (2019-07-08)

  • 6月中旬、初めて小さなヒナを確認しました。親鳥の後を必死について走っています。人目も多く、周囲はマンションや戸建て住宅に囲まれています。双眼鏡やスコープは使えません。スマホで写真を撮るだけでも一度警官から職質を受けました!周囲に張り巡らされたロープの効果で人間や犬の散歩は入れませんが、街中なので、ネコ、カラス、カササギ、イソヒヨドリ等の天敵が数多く居ます。観察される方も観察する方もたいへんです。本当に大丈夫だろうか?
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    3.赤丸中心のサングラスのような
    のがこちらを向いた胸のバンド

  • 6月下旬、けたたましい警戒の声とともに親鳥の偽傷行為を観察しました。野良猫が入ったようです。きっと近くにヒナがうずくまっているんだろうなと想像できました。
  • 7月12日朝、大きく育った1羽のヒナを確認しました。翼も伸びて空地の地上すれすれを元気に飛び回っています。巣立ちが近いと感じました。
  • 休み明けの16日朝には声が聞こえず、姿も見えなくなり、ふつうの荒地に戻りました。無事に街中の営巣地を旅立ったようです。

街中の荒地で野鳥が繁殖し、ヒナを育て、無事に巣立って行った。この一連の生命のドラマに気づくことができたのは多分自分一人だけです。他の誰かが立ち止まって観ている場面には一度も遭遇しませんでした。野鳥を趣味にしたおかげで、変化の少ない日常の中で小さな感動を味わうことができました。

(2019-07-25掲載 第54回)

渡りを肌で実感する探鳥!Ⅱ

波多野邦彦 2019-05-11/12

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定期船 ニューおろしま

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シロハラホオジロ♀第1回夏羽

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クロバナイヨカズラ

(2019-05-25撮影)

※画像はいずれも、クリックで拡大・縮小。筆者撮影。

渡り鳥を追って離島に通い続けていると、たまに野鳥が渡っていることを実感できる現象に遭遇することがある。

今回は小呂島(おろのしま、福岡市西区)第2弾。

(参照:渡りを肌で実感する探鳥!福岡市西区・小呂島

5月中旬は春の渡り後半。個体数や種類数は望めないものの、珍鳥出現の可能性が高まる。但し、珍鳥が出なければ他種類は非常に少ないギャンブル的な要素が強いシーズンなので要注意。

小呂島に渡りの小鳥を狙って渡島した。海上凪。日差しは強いが空気がひんやりとしている。

キバラムシクイはこの時期の目標種のひとつとしてリストアップしていた。「チュン、チュン」とかなり大きな声。頭の形も僅かに丸味があり、同種の特徴を示していた。顔横1m弱、極至近距離、ブッシュの中にチラリと見えた瞬間、前方の繁みに飛び込まれた。以降、出て来ず、声もしなくなった。最終的な同定にあと僅か一歩届かず!

ムシクイ類はセンダイムシクイ最多、次にエゾムシクイ、最後にメボソムシクイ。キマユムシクイ1、昨春のヒメイソヒヨ?、今回のキバラムシクイ?未だ完全な同定に至っていないが、夢を抱かせてくれる!

ヨタカ個体数多く、5個体を観察、声を録音した(下記再生コントロール)。鳴き交わし、2羽で追いかける、ヒラヒラと舞うような採餌飛翔など様々な行動を確認した。

ヨタカ (2019-05-12 小呂島 MP3)

5月25日渡島時に咲いていたクロバナイヨカズラ(キョウチクトウ科)。福岡県内ではここだけの希少種(品種)らしい。5月下旬から6月上旬が開花時期。野鳥の春の渡り時期終了以降なので注意。

小呂島に観光客が宿泊できる宿は無い。定期船(写真)は曜日で時間が変わるので注意。あくまでも島民の生活のための定期船です。多人数での利用はご遠慮ください。また欠航も多いので海上気象にも注意が必要。

(2019-06-30掲載 第53回)

号外

野生種と家禽

波多野邦彦 2019-06-17

5月(2019年)の観察サイトにマガモの記載が複数ありますが、画像を見る限りマガモとアヒルを混同されているようです。5/17、/22、/23、/27、/28、6/6掲載のマガモは全てアヒルです。

※画像は観察サイト中のものをトリミングしています。(引用元:マガモアヒル

  1. 野生種としてのカモ類は北部九州では、秋10月に入ると飛来し、翌年春4月頃まで越冬します。5月以降夏期にかけて観察されるのは傷病鳥や他の理由で居残ったものなどです。野鳥観察では季節感が大切です。春夏秋冬、身の周りにどの季節にどのような種類がいるか、調べておきましょう。探鳥した日毎にリストをつけることをお勧めします。
  2. マガモとアヒルの外見上の違い(マガモに似た色彩のもの)
    マガモを飼育し家禽化したものがアヒルです。通常、アヒルはでっぷりと太っていて、特に腹・下腹から下尾筒にかけて肥大化が顕著で、陸上に上がっている時は特によく目立ちます。
    1. ①水面に浮いている場合

      マガモは通常首に近い背の部分(黄色矢印)が高い位置にあり尾(後方)に向かってなだらかに下がっていきます。尾の下側下尾筒の部分は小さく水面上に僅かに見える程度です。これに対しアヒルは体前部が水中に沈みこみ首に近い背の部分は下がり、マガモの場合とは逆に尾が高く上がってお尻の部分が大きく水面上に突き出て見えます。(赤色矢印)

    2. ②色彩

      雄の白い首輪はくっきりとしたリング状(画像ではやや判りづらい)なのに対しアヒルでは不明瞭なものが多く、無いものも多数います。雌の場合、マガモは明るい黄褐色の地に褐色の明瞭なうろこ模様がありますが、アヒルではぼんやりとした不明瞭な色彩のものが多いようです。(ピンク色矢印)また、全般的に頭、嘴やからだの色彩もアヒルはマガモに比べて変異が多く鈍い色をしています(紫色矢印)。

  3. アイガモ

    稲作の方法でアイガモ農法というのがありますね。アイガモを水田に放し飼いにして雑草などを駆除する方法です。このアイガモは野生種のマガモと家禽のアヒルを掛け合わせたもので、飛べませんが、一見してマガモとの区別が難しいケースもあるようです。

(2019-06-17掲載 第52回)

ヘラシギ成鳥夏羽!

波多野邦彦 2019-05-19

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ヘラシギ成鳥夏羽(2019-05-19筆者撮影)

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ヘラシギ成鳥夏羽、手前2羽トウネン(2019-05-19筆者撮影)

(クリックで拡大・縮小)

本日の目標は夏羽のヘラシギ1種だけなので、いつものシギ・チドリ単独自主目標設定は無し。探鳥時間を全てヘラシギ探索と観察に費やした。5月6日は2羽観察したが今日は換羽が進んだ1羽のみ。
ヘラシギは2000年代に入って減少が急加速し、2010年代には推定繁殖つがい数は、35〜140つがいほどに激減したと言われています。近年、東与賀干拓(佐賀県)の記録も断続的で、昨年秋は2年ぶり、この春は3年ぶりの出現だった模様です。
秋の幼鳥は頭頂と背が黒っぽく、パンダ顔も見えるので見つけやすいが、春の夏羽は周囲にいるトウネン夏羽との差異が僅かなため探し出すのに苦労しました。今日観察に来ているバーダー全員で探します。
頭、顔、頸にかけてすっぽりと頭巾を被ったように赤黒く、暗色小斑が下胸、左右の脇腹まで広がっている。嘴基部に僅かに淡色部分がある。背のV字線は黄色で明瞭。大きさはトウネンよりもやや大きく感じる。嘴を干潟の表面から離さずに常時素早く小刻みに頭を前後させる採餌特徴はトウネンとの差別化に有効。ほとんど休まずにせわしなく動き回る。
探鳥トラバース前号・号外でもお知らせしたとおり、シギ・チドリ探鳥は観察に行くタイミングが重要。5月23日現在、主力の群れはほぼ渡去してしまった。ヘラシギも既にいなくなったと思われる。

今回は「ヘラシギ成鳥夏羽!」です。前回・号外に続き、シギ・チドリ類についての話題。
佐賀・東与賀干潟は現在日本一のシギ・チドリ類観察場所として全国からバーダーが集まって来ています。
地元九州にこんな素晴らしい干潟があるのに筑豊支部の皆さんがほとんど見に行かないのは本当にもったいないと思います。
シギ・チドリ類の識別に自信が無くても、現場には若くて優秀なバーダーが大勢います。事前の勉強は勿論必要ですが、初めての方や経験の浅い方にも親切に説明してくれます。
たまには仲間内だけの集まりから少し離れて、ご自分の見識を広めるのも良い経験になると思います。
春の渡りシーズンは既に終わりました。次は秋のシギ・チドリシーズンです。秋と言っても8月中旬過ぎ頃から始まりますのでご注意!

(2019-05-30掲載 第51回)

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