クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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探鳥トラバース4

波多野邦彦

波多野講師による識別講座「独断と偏見の識別講座Ⅱ」別ページにて開講中。類書にない視点から識別の要諦を解説し、特徴をよく捉えた美しい野鳥イラストがフィールドに誘います。

総目次

ヒガラ

【画像の見方】小画像をクリックで拡大・縮小、拡大画像は複数同時表示・ドラッグで移動可能、スペース・矢印キーで連続閲覧

中島リスト速報3

波多野邦彦 2023-12-06

今回中島リスト追加種 無し
ヤマシギ1羽 探餌飛翔を確認。
コミミズク 採餌飛翔
ムジセッカ 目視確認および地鳴き録音。最初から4,9,18秒の部分にタッという乾いた音質の地鳴き
ノゴマ 地鳴きを録音
ベニマシコ 7羽以上を確認。今シーズン個体数は多め。

(2023-12-07掲載 第166回)

晩秋のMF11月の渡り鳥他

波多野邦彦 2023-11-04/30

11月は秋の渡りいよいよ最終盤の月になります。この時期に特徴的な渡り鳥の小鳥はムギマキ、ヤマヒバリなどです。
予想通り11月9日MFでムギマキ2羽を確認しました。ヤマヒバリはMFでは未見種ですが、近隣の筑前相島や志賀島ではこれまで複数の記録がありますので今後に期待です。
一方、冬の九州に越冬のため渡って来る「冬鳥」はほぼ例年通り、数・種類共に増加中です。12月に入ると冬鳥はほぼ安定期に入ります。
12月9日ー17日CFB8(第8回筑豊支部フリーバードソン)が開催されます。オリンピックと同じ、参加することに意義があります。皆さま、どしどし参加しましょう!!

(2023-11-30掲載 第165回)

中島リスト速報2

波多野邦彦 2023-11-22

今回中島リスト追加種 無し。
オオタカ♀成鳥 この個体と♀幼鳥をよく見る。

ヤマシギ2羽 飛翔を確認。最近農道で採餌する姿が見られなくなった。

ケリ2羽 薄暗い時間帯に確認。

ツリスガラ 40羽強の群れ。アシ原上空に群れで飛び上っては戻る行動を繰返す。

ベニマシコ 7羽以上を確認。個体数は多く感じられた。

(2023-11-24掲載 第164回)

中島追加リスト4

波多野邦彦 2023-11-12

今回中島リスト追加種 ミコアイサ♀type
カモ類がかなり増加。ミコアイサ、カワアイサを確認。
ヤマシギ飛翔を確認。最近農道で採餌する姿が見られなくなった。
寒気が入り込み、今シーズン最も寒い一日になった。

(2023-11-12掲載 第163回)

中島リスト速報

波多野邦彦 2023-11-08

今回中島リスト追加種無し。
カモ類がかなり増加。ツリスガラ、ベニマシコ、オオジュリン等アシ原の冬鳥も入ってきた。
ヤマシギを狙ったが、今回は空振り。

(2023-11-09掲載 第162回)

定点観察

波多野邦彦 2023-10-02 ..

野鳥の生息環境調査にはバンディング、定点調査、ラインセンサスなどの方法があります。ふだんの野鳥観察にこれらの手法を取り入れると面白い観察結果が得られるかもしれません。
毎朝の散歩道、通勤途中、お昼時学校や職場の窓から見える景色の中、自宅の庭に来る野鳥などなど、皆さんも工夫して探鳥を楽しんでください。
今回ご紹介するのは10月中、MFのひとつのポイントから動かずに観察した野鳥の一部です。午前中早朝、一回2〜3時間程度の観察です。

(2023-10-30掲載 第161回)

中島追加リスト3

波多野邦彦 2023-10-26

■中間市・中島リスト

ヒガラ

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2023年10月26日(木) 05:10〜08:00 晴れ 南1m/s 10℃⇒16℃

秋の渡りシーズン期間中のため、できるだけ集中して調査を実施中。
今回はコヨシキリ3羽に加え、クロツグミ、アカハラ、シロハラ等の大型ツグミ類、カシラダカなどホオジロ類も確認した。

  • アカハラ 今回中島リスト追加種
  • コヨシキリ3羽目視。および地鳴き録音ずみ。(mp3) ウグイスに比べより乾いた音質で一声ずつが「タララララッ」という短い連続音。北側入り口付近に3羽集中。

(2023-10-27掲載 第160回)

中島追加リスト2

波多野邦彦 2023-10-21

■中間市・中島リスト

2023年10月21日(土) 08:00〜10:00 曇り時々晴れ 南1m/s 11℃⇒18℃

  • 冬鳥が増加して来た。
  • 蛇類ヒバカリを確認。
  • 別途2023年10月8日(日)コムクドリ 5羽 @5030-5566 確認済み リスト追加種
  • リストは「日本鳥類目録」改訂第7版に準拠
  • 項目「コード」55x6に5030(1次メッシュコード)を前置して3次メッシュコードとする。
  • 参考:「中間市・中島の野鳥リスト
id種類個体数備考コード
1マガモ15576
2カルガモ25+5566,5576
3コガモ35566
4キジバト11+5576,5566
5カワウ35576,5566
6アオサギ15566
7ダイサギ15566
8ヒクイナ1voice5576
9ミサゴ15576
10トビ10+5566,5576
11ノスリ1幼鳥5566
12カワセミ15566
13コゲラ25576
14チョウゲンボウ15566
15モズ65566,5576
16ハシボソガラス45576
17ハシブトガラス55566,5576
id種類個体数備考コード
18ヤマガラ65576
19シジュウカラ135566,5576
20ヒバリ105566
21ヒヨドリ15+5566,5576
22ウグイス15+5566,5576
23メジロ75576
24ムクドリ15566
25ジョウビタキ15576
26スズメ35566
27セグロセキレイ15576
28ビンズイ15576
29アトリ55576
30カワラヒワ22+5566,5576
31ホオジロ30+2266,5576
32ホオアカ45566
33カワラバト15566
34ガビチョウ15566
合計34種

(2023-10-23掲載 第159回)

中島追加リスト

波多野邦彦 2023-09-18

中間市・中島の野鳥リスト」に新たに追加する種類をピンク色で別表に表示しています。9月18日3種、9月24日2種。
新たに追加する種類の画像は無く、音声データ2件だけです。

キビタキ♀
コムシクイ

音声だけでは寂しいのでそれぞれの日に撮影したハヤブサとチョウゲンボウの画像を添付しています。

サイト注:日本野鳥の会筑豊支部(本会)および調査研究部は、中間市下大隈・中島の鳥獣保護区指定に向けて、データを収集しています。2023年3月から2024年3月まで、第1月曜日「中島調査」を実施、さらに「くまたか\観察サイト」、個人の観察報告等から中島での観察を拾い上げ、また波多野邦彦様から珍種を含む貴重なリストのご提供をいただきました。これらをまとめ観察リストを作成しました。中島の3次メッシュコードは @5030-5576(北側)、@5030-5566(南側)です。

(2023-09-30掲載 第158回)

コムシクイとセンダイムシクイ

波多野邦彦 2023-08-31,09-08.-09

9月中旬、地元ではコムシクイ秋の渡りがピークになっています。識別が難しいムシクイ類ですが、好機を逃さずにチャレンジしてください。
ムシクイ類の識別では、「声(囀り及び地鳴き)」を確認することが最重要ポイントです。極端なことを言えば、画像データよりも録音データがひとつだけあれば識別可能です。
特に秋の渡りでは派手な囀りは期待できませんが、地鳴きはよく聞くことが出来ます。コムシクイは「ジッ、ジッ」といった強く濁った地鳴き、囀りは「リョリョリョリョ・・」早口で抑揚の無い声です。
添付音声データには地鳴きと共に短い囀りも入っています。

外見上の識別については添付の画像データを参照ください。最もポピュラーなセンダイムシクイとの識別ポイントを各画像で説明しています。

(2023-09-14掲載 第157回)

秋のシギ・チドリがピークです!

波多野邦彦 2023-09-03

秋のシギ・チドリがピークです!
日中はまだ猛暑が続いていますが、野鳥の世界では秋の渡りシーズン到来です。海岸線ではシギ・チドリ類が秋の渡りピークを迎えています。
今シーズンの佐賀県東与賀干潟、トピックはカラフトアオアシシギ4羽飛来中!同種は極東のみに分布する世界的希少種です。今のところ4羽が飛来している模様ですがこの数字は増減しますので今後どこまで増えるのか楽しみです。
9月3日(日)現地に行ってきましたので、その時の報告です。シギ・チドリ類自身確認は22種類でした。対岸の白石町水田の情報エリマキシギ、ヒバリシギ、ジシギ類等を加えると、じっくり観察すれば27、28種類まで伸ばせそうです。
今月は、9月13日〜20日、9月27日〜10月4日頃が満潮時潮高が高く、後2回観察のチャンスありです。
目指せ目標30種!!

【注】シギ・チドリ類観察の留意点、ポイント、特に東与賀での時間配分や観察の仕方等についてはこれまで何度もこの探鳥トラバースでご紹介していますので、過去記事をご参考になさってください。

(2023-09-05掲載 第156回)

センダイムシクイ

波多野邦彦 2023-08-16撮影

お盆過ぎの今頃、野鳥の世界では秋の渡りシーズンが始まっています。
山の小鳥類ではセンダイムシクイ、エゾムシクイ、オオルリ、キビタキ、コサメビタキ、コルリ等、秋の渡りの中でも8月、9月といった早い時期に渡っていく種類です。
春の様に賑やかに囀ることはありません。地鳴きだったり、鳴かなかったり、それぞれの習性をよく考えた、春とは違ったアプローチが必要です。
今朝のセンダイムシクイは地鳴きも無しでした。エナガ、コゲラ、ヤマガラ、メジロの混群を丁寧に眺めているとその中に1羽だけ混じっていました。

参照:独断と偏見の識別講座U

(2023-08-19掲載 第155回)

コサメビタキ繁殖可能性あり

波多野邦彦 2023-07-17

コサメビタキは国内では九州以北で夏鳥となっています。ただ、福岡県内ではこれまで明確な繁殖記録が無いようです。
8月の英彦山で背中に白い斑点のある幼鳥を観察したことがありますが、ここで繁殖したものか早い秋の渡りで通過中の個体なのかはわかりませんでした。
今回も営巣を確認できた訳ではないのですが、6月下旬に成鳥を、7月中旬に巣立ち直後と思われるヒナを確認できたことから、同所で繁殖した可能性が高いと考えています。
現地は標高70m程、里山の風景を残す谷合地で、周囲は常緑広葉樹の大木や落葉広葉樹、竹林、杉植林などに囲まれています。

場所:地図2次メッシュ5030-45 宮若市

参照:第55回 Flycatchers V <エゾビタキ、サメビタキ、コサメビタキ>/独断と偏見の識別講座U

(2023-08-08掲載 第154回)

初夏のMF6月の渡り鳥と留鳥

波多野邦彦 2023-06

5月GWが過ぎると渡り鳥も一時の賑やかさは無くなりますが、春の渡りが終わった訳ではありません。英彦山の夏鳥については筑豊支部の皆さんはよくご存じのことと思いますので、今回はそれ以外についてご紹介します。
郊外の公園や林、川沿いの並木などではオオムシクイが観察されます。この種は5月末から6月初旬が渡りのピーク。「チョチョリ、チョチョリ、チョチョリ、ジッ、ジッ」という特徴的な声で気付くことが出来ます。
里山環境の代表的な夏鳥としてはアオバズクやサシバが挙げられます。サシバは比較的人の生活環境に近い場所、例えば水田地帯周辺の杉植林などで繁殖しています。日頃から注意しているとあの特徴的な「ピッ、クイーッ」と言う声で発見することが出来ます。
同じような場所では他にヒクイナ、タマシギなどが朝夕の薄暗い時間帯に鳴いていることがあるので散歩の時など気を付けてください。
これ以外に少しニッチな探鳥にはなりますが、筑前大島、地島、筑前相島等、その他玄界灘離島への航路ではオオミズナギドリに混じって少数のハシボソミズナギドリも観察されます。国内で見られるほとんどのミズナギドリ類は太平洋側でのみ観察されますので貴重な一種です。
この時期はふだんよりも少し対象を絞り込んだワンランク上の探鳥を楽しみましょう!

参照:観察サイト 2023年06月

(2023-06-30掲載 第153回)

オオムシクイ Phylloscopus examinandus

波多野邦彦 2023-06-01記録

オオムシクイは春の遅い時期、5月中旬頃から6月上旬にかけて渡っていきます。5月末〜6月初旬のピーク時には二桁になる小群を観察することもあり、さながら囀りのシャワーを浴びている感じになります。
囀りは「チョチョリ、チョチョリ、チョチョリ」という尻上がりの3節の声とその間に入る「ジリッ、ジリッ」という声が特徴です。

このオオムシクイとコムシクイ、メボソムシクイの3種類はよく似ていて外見上の識別は極端に難しく、最終的な識別は声が決め手になります。
この声を聞くと珍鳥で盛り上がった春の渡りもそろそろ終わりかなと少し寂しさを感じます。
今回の報告は中間市下大隈・中島のリストを増やすべく、オオムシクイの声を狙って2023年(令和5年)6月1日に訪問した時のものです。

参照:独断と偏見の識別講座U

(2023-06-18掲載 第152回)

ハシボソミズナギドリ Short-tailed Shearwater

波多野邦彦
2023-06-12掲載


ハシボソミズナギドリは5月〜6月時期、日本海側でも見られる数少ないミズナギドリ類です。この時期オオミズナギドリの群中に数羽から多いときで数十羽観察されることがあります。
オオミズナギドリよりもやや小さく、黒褐色で素早い羽ばたきと滑翔を交えてスピーディーに飛翔します。沖合にオオミズナギドリが群れている場合はスコープで注意して観察してください。黒いミズナギドリがいたら、まずこのハシボソミズナギドリです。
画像は筑前大島航路。6月に北海道羅臼の沖合に行くと見渡す限りの大海原を埋め尽くす無数のハシボソミズナギドリの大群に出遭うことができます。この中をシャチの群れやイワシクジラなどが悠々と回遊しています。
餌取りで大群が一気に海中に潜るときと一気に海面に浮きあがってくる時の「ザザザザ―ア」という騒音は感動ものです。国後島の爺爺(チャチャ)岳をバックに見るミニ・アリューシャンマジック、最高です!!

参照:独断と偏見の識別講座U

(2023-06-12掲載 第151回)

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