一筆啓上 3有働孝士
野鳥と自然と私たちに関するあれこれを、とりとめもなくさえずり仕り候。中には一筆では済まず、多筆啓上となりましたが、たとえホオジロでも長広舌になったり、チチッの2音で済ませたり。気分任せは野鳥の自然。どうかご容赦。
目次
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有働孝士 2022-12-06掲載
突如、目前に野鳥が現れた時、最初に双眼鏡で見るか、またはファインダー(カメラ)を覗くかというささやかな違いは、後に決定的な結果になるような気がするという、以下与太話にお付き合いください。さて、だいぶ前から、本会を去って行かれた数人の会員の方々のことが私には謎でした。さもありなんという退会理由でしたので、初めのうちはそれほど気にならなかったのです。でも、なぜか頭の隅に疑問符付きでわだかまっていて、何かを見落としているような気分が抜けませんでした。そのせいか、興味深い共通点が二点あることに気が付きました。
(2022-12-06掲載、「野鳥だより・筑豊」2022年9月号より転載)
有働孝士 2022-11-21掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「イグノーベル賞の鳥関係受賞紹介」
有働孝士 2022-10-24掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「ツバメの巣どうか壊さないで」
有働孝士 2022-09-26
両脚4ヵ所も骨折し遠賀町で救護されたキジ♀が、福岡野生動物保護センター(直方市・アミノ動物病院
内、網野泰臓センター長)に収容されていました。このほど完治したので9月26日放鳥となり、その様子も公開されることになりました。放鳥場所は、直方市永満寺・紅葉の森(公園)で、ここは以前にも数回放鳥が行われた福智山山麓の木立の多い公園です。
従前のように本会は協力の立場で関わりました。今回の放鳥の集まりについて世話をされた事務局長・広塚忠夫氏によれば、キジ♂の観察記録は比較的あるのですが、♀の記録は知られておらず、珍しいとのこと。色が地味な上に鳴かず飛ばずで目立たないせいでしょうか。私は初めて見ましたが♂のようにど派手な色彩もなく、顔は優しい表情をしていました。動物の世界では、何かと不利な役割を負わされることが多い♀ですが、幸い福岡野生動物保護センターの治療により重傷から回復し、野に復帰することができて何よりでした。今後は幸せな“鳥生”となりますよう。
(2022-09-26掲載)
有働孝士 2022-09-19掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「いちばん身近な野鳥と言えば」
有働孝士 2022-08-31
2022年野鳥展、本日閉幕。宮若市・若宮コミュニティセンター「ハートフル」で撤収に参加しました。終了後広塚忠夫さんにお誘いいただき、小竹町南良津の南良津親水公園にご一緒しました。以前は繁殖していたヨシゴイ(「南良津の池」広塚忠夫 2009-07-27)が今はまったく観られず、そのナゾを解くための視察だそうです。
そんなこととは露知らずノコノコとついて行った私に突然この大問題を振られ、静かにパニック。そう言えばと、8月運営委員会資料として広塚氏が示された文献「ヨシゴイはなぜ集団で繁殖するのか:巣場所選びと繁殖成功
」(上田恵介、Strix 1996)を思い出しました。論文では営巣場所として、巣の周囲に適当な深さの水域が必要だとか。容易には巣に近づけないので天敵よけになるといいます。この論文配布、広塚氏の周到な布石だと思い至ったのはずっと後のこと。
(2022-09-01掲載)
有働孝士 2022-08-22掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「道具を使う野鳥たち」
有働孝士 2022-07-25掲載
広塚忠夫氏(事務局長)の秀逸な命名には感心し笑います。ハシブトガラスをクロワシ、ハシボソガラスはクロタカと叫んではばかりません。上空を翔ぶカラス類の姿にもしやタカ類と期待し、ハズレの悔しさから思わず飛び出す不満の悲鳴です。もちろん本当にクロワシやクロタカがいるわけではありません。本会の探鳥会で脈絡もなく不意に“放鳥”されることがありますので、初心者の方は惑わされないよう特ご注意ください。
有働孝士 2022-07-25掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「学名音読―誰でも持つ特技」
「事のなまえ各種」
有働孝士 2022-06-20掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「5月第1日曜はドーンコーラスの日」
「譲り合う樹々、クラウン・シャイネス」
有働孝士 2022-06-14掲載
標準和名(以下和名)は、私たちバードウォッチャーにとって日常的で重要なソフトウェア・ツールです。以下、和名は長いほど冗長、すなわちムダが多く使い勝手も悪くなるという観点から、和名の冗長さを表す単位を考えました。対象にしたのは日本鳥学会発行の「日本鳥類目録」改訂第7版です。この日本鳥類目録で最冗長を誇るシロハラアカアシミズナギドリの文字数14で割れば、その冗長の程度を数値で客観的に表わせるはずという目論見です。
調べてみると、和名の文字長平均は約6.22文字。これにはオオヨシキリやシジュウカラなどよく耳にする仲間が該当します。早速試算してみると6.22÷14=0.44。数値に単位は付き物ですから、拙論ではこの単位を落語「寿限無」から頂戴してJu(ジュゲム)としましょう。和名の冗長度を表す単位の誕生です。最大値はかのシロハラアカアシミズナギドリで1Ju(ジュゲム)。最小値は2文字のキジやウソで0.14Ju(ジュゲム)。このように、数値が小さいほど和名がコンパクトになりツールとして優れているという判断です。
有働孝士 2022-05-23掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「バツバメが許せないのだから、他のことも許せない」
「電柱に巣作りのカラス」
「地面のヒナに出会ったら」
有働孝士 2022-05-04掲載
ウェブサイト(ホームページ)の多彩なコンテンツには時間を忘れます。なかでも国際鳥類学会議(International Ornithological Congress 以下IOC)のIOCワールド・バード・リス
トは世界の鳥を一望にできて素晴らしい資料です。ここに世界の鳥類10014種のリストを収めたエクセル・ファイルがあって、誰でも無料でダウンロードできます。10014種といえば世界の鳥類全種。鳥類のすべてをわが手中にして思わず俗物気分をくすぐられます。このファイルには31種の言語表記による種名が収められ、もちろん日本語の標準和名および提案和名(拙稿では標準和名として認められていない鳥類の和名名称の意味)も収録されています。参照したのはMultiling IOC 11.2_c.xlsxです。
有働孝士 2022-04-25掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「バードウォッチング、退屈な趣味堂々の実質1位」
「ストビューで探鳥」
「世界最古の巣2740年前から代々使用中」
有働孝士 2022-03-26掲載
1. はじめに
今年元日探鳥会は中間市下大隈・遠賀川中島(以下中島)で開催しました。観察リストに見られるように、中島が野鳥を引き寄せる凄いパワーを垣間見ました。野鳥観察パークや保護区にできないものでしょうか。中島は、開発により失われた原野風景を今も保存しており、ただ歩くだけでも清々しいフィールドです。
有働孝士 2022-03-21掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「バードウォッチングの“あるある”」
「ミラーテスト」
「バードハウスいろいろ」
有働孝士 2022-02-21掲載
探鳥会や観察会では、とにかく歩く。すると、まるで意地悪のように、これでもかと上り下りの丘や山坂が連続する。体力ほかの事情であまり長く歩けない人には、美しい丘もきつい悪運に見えてしまう。途中リタイアで迷惑はかけられないからと、はなから参加を断念する人は案外多いのではないか。そう言えば、野外行事の常連さんはみな一様にスリムでスマート。軽々と自信あり気に動いておられる。私ごとき無様な太っちょはあまり見かけない。まるで何かしらある種の選別が働いているかのようだ。
やむを得ないとは言え、軟弱な身体が原因でフィールドから排除されるのは悲しい。私事で恐縮ながら、近年、筋肉や関節に問題が出て困っている。膝のや腰が痛い、だるい、歩きにくい等々、下半身トラブルは、せっかく楽しいはずの野外活動につらい影を落とす。本稿の主題のひとつ歩行困難は、野鳥・植物の識別に直接関係はないが、人によっては切実な問題である。そこで極めて個人的な経験ながら、お役に立てればと解決の一案を提示した。テーピングと鎮痛薬(ロキソニン)である。
有働孝士 2022-02-21掲載
探鳥のスタイルも多様化して、いろいろな形で楽しむ人が増えました。最近目立つのがデジカメで撮影し、成果をインターネットのFacebookやInstagramなんかに投稿する方々。鳥名所に行けば、必ず2、3人は見かけます。野鳥の会の会員ではなく、またほとんど双眼鏡を持たず(識別どうやってるんだろう)もっぱらカメラの方々なので、このジャンルだと分かります。一方、ひとり野山や水辺に出かけ観察を楽しむソロウォッチャーは、昔からある基本的なスタイルです。私たちに比較的親しいのが多数の人と楽しむ探鳥会。近況や情報を交換したり、小声で冗談を笑い合ったり、まるで野外移動パーティのようです。また、数少ない偉大な“バードソン”。本来は募金が目的の活動ですが、これを抜きにして一日探鳥後の種数を競うというバードソン亜種です。設定目標や過去の自己記録と競う“一人バードソン”の波多野邦彦氏や近年、広塚忠夫氏提唱の“フリーバードソン”は参加グループごとの種数を競います。結果は、その時期その地方で観察可能な野鳥の総ざらいとなり、リストを読むとまことに感動的で、もう少し広がって欲しい活動です。アメリカで盛んだそうですが、バードリスターと言われる人がいます。いわゆるライフリストの種数に執念を燃やすのだそうで、一年を区切ったり、あるいは一生涯かけて何種観察できるか、その記録種数を誇るのだといいます。
有働孝士 2022-02-21掲載
インターネット界隈では、世界中の野鳥に関するおもしろニュースが飛び交っています。読み捨てるにはもったいないニュースもあり、ウェブサイト「くまたか」のトップページ左「ひろいこみ」という地味な縦長コラムに掲載、物好きなみなさんを待ち受けています。ここでは、そのほんの一部を感想とともにご紹介しましょう。
「ウィフリングという飛び方」
「野鳥冬季エサ台に依存しないと研究結果」
「おぞましいダウンジャケットの残酷」
有働孝士 2022-02-04
ひとりバードソン+3次メッシュを重視した探鳥を計画、実行してみました。ひとりバードソンの成績は全29種。予想はしていましたが、まさに惨憺。フィールドにおけるおのれの微力を痛感した次第です。
とはいえ、今回の主要な目的は、観察場所が主役の観察記録です。まず場所を設定し、どんな種類がいるのか調べるという方法です。そして場所の設定は、3次メッシュコード。3次メッシュコードの有用性は、日ごろ筆者の主張するところですが、なかなかご理解が得られず、本会における普及は未だし。メッシュ同定に面倒感があるためか(無料スマホアプリのアンドロイド 野外調査地図
やiOS GSI Map++(地理院地図++)
で本当はとても楽ですが)、むしろ迷惑に感じておられる会員諸氏も多い様子で、申し訳なく思っています。
(2022-02-05掲載)
有働孝士 2022-01-26
来年度、2022年4月21日(木)、後藤ようこさん担当予定(総会で決議されれば確定)の「第141回:健康の森公園観察会」の下見に広塚さんから誘われ、参加しました。本日は、担当予定の後藤ようこさん、広塚忠夫さんと私こと有働の3名。
どんよりとした雲が低い空でしたが、雨の気配はなく無風でそれほど寒くもありません。森の中は少し暗いので、撮影時の手ブレが心配です。森は常緑のシイ・カシ類が優勢で、落葉樹はあまり多くないという筑豊特有の林相です。
(2022-01-26掲載)
有働孝士 2022-01-26掲載
遠路はるばる、よくぞ辺境の筑豊まで来てくれたと胸熱の初対面は2017年直方市・鴨生田池でのことでした。その際の様子は「コウノトリは野鳥だろうか?」に記しました。その時、表題にあるような疑問にとらわれています。拙稿は、一部繰り返しとなりますが、放鳥を野鳥として記録すべきではないという趣旨です。やむを得ず上から目線でたいへん恐縮ながら、野鳥として記録するのは間違いですので、鳥信記ほかの記載記録を改めるとともに、今後に向け、本会でも注意を喚起していただきたい事案です。
長々しい拙文を読むのは面倒という方に、要約を記しています。
有働孝士 2021-12-30
2022年1月1日開催の第1025回例会:中島元日探鳥会の下見に行きました。北風が強く時々雨やみぞれ混じりで天候はあまり芳しくありませんでしたが、本日を逃すともう後がないので決行です。
中間市下大隈・中島は2019年の第907回例会:遠賀川中島(元日)探鳥会以来です。あのときは、島の北と東で工事が行われており、自然環境に与える工事の影響も分からず心配しましたが、大きな工事の方は自転車道造成工事で、本日確認できました。
一本の舗装路が島を南北に貫いて走っています。美しいヨシ原には目もくれず、早いスピードでただ通り過ぎるだけのために自然を潰してこれ程の道路を作るのかと、少々呆れたものでした。中島はもっと大きく注目されてもよいフィールドです。住人もいないこの島全体を自然観察用の区域にできないものかと、しばし夢想しました。
(2021-12-30掲載)
有働孝士 2021-12-20掲載
「野鳥だより・筑豊」創刊号は、今は亡き初代事務局長・高橋和元氏により1975年3月15日に発行されました。47年前のことです。ガリ版刷りのB5判4ページの薄い冊子でしたが、発行の趣旨、例会予告、調査の記録などが掲載され、ほぼ今の会報の原型ができています。当時、私はすでに会員で、会報編集にも少しだけ参加させていただきました。
この時代、ノドから手が出るほど欲しかったのは活字による会報印刷可能なタイプライター。英語用のタイプライターはたった48キーでブラインドタッチにより実用的な美しい文面を作成できました。一方、日本語用の和文タイプライターは、1000以上の活字(漢字)を文字表で探してはピックアップで拾い上げ、紙に打ち付けるという無様な力技のスタイルでした。米国に見られた軽便なタイプライターを使うミニコミの大衆化に強く惹かれ、日本語をローマ字やカナで書き表わそうという運動に、一時、魅了されました。
有働孝士 2021-11-14
2021年11月14日は第4回筑豊フリーバードソン(以下CFB4)の最終日です。私は会報の編集担当を任されていまして、編集スケジュールがたまたまCFB4の開催期間と重なっており、野外に出かける機会を逸していました。そのうえ、この週の週末付近では、CFB4ご参加のみなさんからご報告が入り始めたため速報を「くまたか」に掲載しなければならず、さらに多忙になっていました。
しかしながら、多忙を理由にしてCFB4を諦めるのも悔しいので、何とか機会を窺っていたとき、連れ合いから経読林道の紅葉見物を誘われました。11月11日「第137回観察会:経読林道」が開催されましたが、所用で参加できず、経読林道熱が高まっていたときだったので、会報編集もCFB4報告もほったらかしにして“行こう、行こう”となりました。天気も良く、赤や黄色に緑の錦繍を存分に味わい、森の香りを深呼吸しました。
(2021-11-22掲載)
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