クマタカ
くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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一筆啓上 5

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有働孝士

野鳥と自然と私たちに関するあれこれを、とりとめもなく仕り候。中には一筆では済まず、多筆啓上となりましたが、たとえホオジロでも長広舌になったり、チチッの2音で済ませたり。気分任せは野鳥の自然。どうかご容赦。

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目次

  1. 2026年中島元日探鳥会下見
  2. 編集\後記 2026
  3. スーパービジョン
  4. 初心者のための野鳥講座
  5. 編集\後記 2025
  6. 編集\後記 2024
  7. 編集\後記 2023
  8. 編集\後記 2022
  9. 編集\後記 2021
  10. 編集\後記 2020
  11. 福岡県植物チェックリストを目指すHList
  12. 探鳥ゲームへのお誘い
  13. 「くまたか」にトンボや花を載せたいけれど
  14. 初認日を予報する/夏鳥
  15. 工事で心配な中島−2025年元日探鳥会下見の記
  16. 春鳥と秋鳥の提唱
  17. 初認日を予報する/秋鳥と冬鳥
ヒガラ

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2026年中島元日探鳥会下見

有働孝士 2025-12-27

  • 2025-12-27
  • 中間市下大隈・中島
  • 有働孝士、有働佳世子
  • 観察種(11種):トビ21 @5030-5576、-5566、オオバン20 @5030-5576、ハシブトガラス6 @5030-5576 -5566、カイツブリ3 @5030-5566、ウグイス4 @5030-5566、ハシボソガラス3 @5030-5566、シジュウカラ1 @5030-5566、ヒヨドリ4 @5030-5576 -5566、カルガモ21 @5030-5566、キジバト1 @5030-5566、ダイサギ1 @5030-5566

いまや私個人の恒例となった中島元日探鳥会下見。結論は、フィールド、ルートとも問題なしでした。中島は国の土地(国土交通省管轄)なので、いつ何時、工事が始まって自然がひっくり返されるか分かりません。貴重な原野が無くなると、野鳥は暮らしの場を失います。今回は、その点からも特に問題となる点は見つかりませんでした。何よりです。
たまたまなのか、野鳥の姿を見る機会がほとんどなく、ホオジロの仲間やツグミ、シロハラ、水鳥ほかの冬鳥もサッパリでした。元日は、もっと賑わうとうれしいのですが、こればかりはご参加の皆さんの運次第です。ちなみに、中島のチェックリストは、現在161種です。
観察種の多寡はさておいて、新年を探鳥で始めようという心意気に期待しています。多くのご参加お願いします。お天気は、曇だそうで初日の出は無理ですが、雨は避けられそう。
みなさま、どうか良いお年をお迎えください。

(2025-12-28掲載)

ヒガラ

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編集\後記 2026

有働孝士 2025-12-25掲載

本会会報「野鳥だより・筑豊」の編集を担当するようになって、巻末余白に埋草のあれこれを植えてきました。編集後記を通して、支部の来し方や空気感が垣間見えるのではないでしょうか。

メニュー

2026年1月号 通巻576号

CFBで高得点をゲットする方法

笑門来福。さて、12月の筑豊フリーバードソン(CFB12)に参戦したが惨敗。このゲーム、高得点を望むなら、戦略が大切。今回ダントツ120種達成された波多野邦彦氏の奥義では「移動時間<何もできない時間>を極力減らしコンパクトに纏める事が肝心」。時間との戦いとなる様子。戦術的には次の大前提も重要である。すなわち識別力(特に声)、野鳥の分布(居場所)把握、体力、気力。しかし、我が身をかえりみると、もはやいずれの要素も決定的に欠落。そこで、なにか妙手はないものか、考えてみた。以下は本部のバードソンで行われた方法。ドライバー(交代)、記録係、リーダーの3名でチームを結成。さらに福岡県内の有望フィールドを設定し、予想チェックリストを作成。現地には詳しいサポーターを配しておく。その役割は各地フィールド案内と野鳥の発見手伝い。チームはサポーターのいる各地を最短時間で移動しながら記録を達成していく。中級程度のスキルで、いったい何種くらい稼げるものだろうか。

(2025-12-25掲載)

スーパービジョン

有働孝士 2025-11-24掲載

冬の低山に行くと、ところどころ山肌に房状の赤い実をつけた木が目立ちます。まわりの木々も葉を落としているので、なお目立ちますがその正体は、イイギリです。この実は、実は秋の早い時期から赤くなっているのですが、なぜか鳥は食べようとしません。実がまずいから誰も食べようとしないという推測が囁かれています。でも食べて貰いたいのに、なんでわざわざまずい実をつけるのだろう、と常々疑問に感じていました。さらに言うなら、野鳥が実を食べて、種をまいて貰わないと先々で絶滅してしまいます。
以下は妄想的仮説です。実はこれもイイギリの撒種戦略で、競合の少ない時季、すなわち、他の木の実が少なくなるまで実が熟すのを遅らせ、初春ごろもう食べごろですよと、鳥に教えて食べてもらうという筋書きです。さて、その熟した時季をどう教えているかというと、実は紫外線反射です。果実は、表面の色を赤や黄色や黒に変えたりして熟し具合、すなわち食べごろを示しています。紫外線反射も色ですから、これにいわば紫外線色を加えることで、野鳥の食欲を誘っているのではないかという仮説。

近年の研究で、鳥類やトカゲ類、カメ類、多くの魚類が網膜に紫外線受容体を持ち活用していることが分かってきました。太古、脊椎動物には赤・緑・青の3色に加え紫外線色を含む4色型色覚が備わっていたのですが、進化の際、霊長類に分枝して現在の3色型色覚になりました。哺乳類の祖先は夜間に活動することで恐竜(鳥類の祖先)の捕食から逃れていたため、不要となった紫外線色覚を失ってしまったのです。その結果、哺乳類のヒトは今も不十分な3色型色覚とともに暮らしています。
紫外線色覚はゴキブリでさえ持っており、植物から動物に至る生物間では、紫外線によるコミュニケーションや識別が盛んに行われているというのに、ヒトはこの主流から取り残されているわけです。視覚を制するものが進化の競争における勝者となるとの有力な説もあり、3色型色覚しか持たない人類にとっては、この先の進化論的競争における弱点となっています。ところが、実は稀に先祖返りの4色型色覚すなわち紫外線も見えるというスーパービジョンにより、驚きの1億色も識別可能な人がいるそうです。常人では最大100万色しか識別できないそうなので、まさに100倍のケタ違い。
さて、ハシブトガラスなどの雌雄同色といわれる鳥でも、実は紫外線反射では異なった模様が見えると最近の研究です。スーパービジョンの人にとってオスメスの違いなど一目瞭然となるかもしれません。もし探鳥会で雌雄同色種でも違いが分かるという人がいたら、それこそ探鳥型視覚の持ち主、スーパービジョンの人です。もしや紫外線視覚進化の遺伝子を持つ人類始祖の貴重なお一人かもしれません。はるかな未来人は紫外線も見える進化の主流に立ち戻っていることでしょう。それはさておき、4色型色覚による1億色の精緻で華麗な色彩世界、おお、ぜひ見たいものです。
ちなみに、人は男女で色の見え方に違いがあり、男性より女性の方が識別できる色の範囲が広いと言われていますし、前述のスーパービジョンの能力も女性に多いといいます。色の判別は女性の方が得意ですが、その代り男性は動体視力に優れています。これは古代人における採集と狩猟という役割分業がうかがわれる特徴です。ひるがえって現代、本会の活動では、色を見分ける力は女性が優れているため花や葉の色合いを見極める植物観察家が多い理由であり、移動中の野鳥を得意の動体視力で見分ける男性に野鳥観察家やカメラマンが多い理由だなどと、根拠に乏しい妄想がふくらみます。

※文中、種があたかも目的をもって生存にふさわしい能力を選んだかのように説明していますが、あくまで隠喩であり、進化には目的も意志もありません。

(「野鳥だより・筑豊」2025年12月号より転載 2025-11-24掲載)

初心者のための野鳥講座

有働孝士 2025-11-09掲載

情報部・有働孝士

野鳥に興味を持ち、もっと詳しく知りたいからと、野鳥の会に入って来られる初心者の方々。大半の方は、そもそも野鳥観察の意味や方法を知らず、ただ野鳥を知りたいという漠然とした気持ちで入会してこられます。そんな方々に、残念ながら野鳥観察の世界を紹介する仕組みが、本会にはありません。
とはいえ、初心者指導は、誰でもできるというわけでもなく、役割やふさわしい方法が必要です。現状の探鳥会では、新入会の会員には、あまり世話する人もおらずほとんど半放置の状態で一緒について回るだけ。時々望遠鏡で見せながら、これは○○です、と言うだけでは、まるで不十分です。ましてや、どこからか聞こえる地鳴きだと、そもそも聞き取りすら困難でしょうし、逆によく聞こえるさえずりは複雑すぎて捉えどころがありません。何より探鳥の楽しみをどう感じてもらえばいいか。どれもフィールドの現場でなければ伝えるこができない問題ばかりです。
こんな現況を少しでも打開したく、公式ウェブサイト「くまたか\ホーム\お知らせ\渉外情報」では財団本部提供のウェビナー「【月 1 回】初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座」(無料)を積極的に紹介しています。野鳥観察の楽しみ方、識別の基本などを織り交ぜながら、座学やフィールドにビデオカメラを持ち出しての講習や実況なので、擬似的な体験≠ニなり効果的に学習もできます。ただし、残念ながら、本ウェビナーの長期的予定は簡単にしか発表されておらず、詳細情報は本誌掲載に間に合いません。興味のある方は、時々「渉外情報」をチェックして、ぜひ一度参加してください。

(「野鳥だより・筑豊」2025年11月号より転載、2025-11-09掲載)

編集\後記 2025

有働孝士 2025-11-08掲載

本会会報「野鳥だより・筑豊」の編集を担当するようになって、巻末余白に埋草のあれこれを植えてきました。編集後記を通して、支部の来し方や空気感が垣間見えるのではないでしょうか。

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2025年1月号 通巻564号

【招待状】中島元日探鳥会で会いましょう

探鳥のホットスポットとなった中間市・中島。広いとは言えない中島で153種もの野鳥が記録されている驚異のフィールドです。冬シーズンの観察では、地鳴きなど声が手がかりとなることが多いので、耳が頼りです。元日の幸運は、一年間持続するとか。一年の幸先を願い、中島元日探鳥会へご招待です。

(2025-11-08掲載)

2025年2月号 通巻565号

総会資料を同梱しています

2月9日(日)、桂川町・中屋公民館で本年度総会が開催されます。議案書は本誌と同時送付またはURLをお知らせします。内容をお読みいただき、率直なご意見をお願いします。端的に申し上げて、総会は一番人気のない行事です。でも総会無しには、活動は一歩も前に進みません。私たちは、言わば支部というキャラバンの仲間同士。これからの1年間、長い旅路に出立するため、総会で、じゅうぶんな食料・燃料を調達し、行く先のルートをしっかり見極め、いざ出発!!驚異の自然や素晴らしい出会いに心躍る1年間を過ごし、無事に帰還しましょう。

(2025-11-08掲載)

2025年3月号 通巻566号

表紙写真は本会のアルバム

本誌表紙は長らく波多野邦彦氏の名イラストが掲載されてきましたが、2024年3月号を最後に会員撮影の野鳥写真に代わりました。これも好評でしたが、2024年11月号から、編集の都合でそれまで記事の中に配していた写真を表紙に集めてみました。案外な好評により、以降、毎号アルバム風の表紙構成となっています。他支部の表紙はほとんどが野鳥写真なので、本誌は異彩を放つ存在と思います。その印象は、やはり、活動の裏には必ず人がいるという感慨です。運営委員会しかり、探鳥会・観察会しかり。表紙はあたかも筑豊支部のホーム・アルバムを見ているようで、何より人とそして野鳥の息遣いが感じられないでしょうか。ここにぜひみなさんも写り込んでください。そのためには活動に参加されることです。探鳥は一人でもできますが、探鳥会は多くの人が参加します。そのココロは、やはり、人に会うため。いっとき、孤独から開放されるためにもぜひ探鳥会へ。お待ちしています。

偶然の集団撮影にマナーどう伝える?

最近一部のカメラマンの評判が悪い。特にいわゆる「撮鉄」(列車撮影)に悪評が集まっている。ほんの一握りの迷惑者が全体の評判を落としている。ひるがえって「撮鳥」(野鳥撮影)ではどうだろうか。最近はあまり極端な迫害行為は聞かないが、今度は集団による撮影圧が繁殖妨害となっている。一人一人では小さな害でも、集団になると極めて強力な圧迫となる。たとえば英彦山のアカショウビン営巣では50人以上が集まった。結果的に営巣妨害となり、巣を放棄したという。このような人たちにマナーを説いても理解してもらえるだろうか。ただ撮影するために来てみたら人が一杯いたのだから、集団となったのは偶然。何も悪いことはしていないと言うだろう。ご当人たちにマナー違反の自覚もないし、こういうケースは明確なマナー違反とも判じかねる。さてどうすべきか?

(2025-11-08掲載)

2025年4月号 通巻567号

「邪魔鳥」で営巣を守ろう

撮鉄の一部が暴走して列車運行妨害になっている現状に、「邪魔鉄」という解決法が提案された。列車との間に人や撮影禁止の看板などを入れて写真にならなくするという。ならば、「邪魔鳥」はどうだろう。先月本欄紹介の英彦山アカショウビン営巣ではカメラマン50人以上が押し寄せ、営巣放棄となった。もし、巣の前方や後方に「営巣妨害となるので撮影禁止」の看板を設置したらどうだろう。そのまま撮影すれば、写真には無理矢理に撮影した証拠も写し込まれて恥さらしとなる。しかし問題は、その看板設置工事も営巣妨害となること。また撮鳥の一部に万一暴走分子がいると看板を無理矢理もぎ取る暴挙の可能性があり、営巣妨害誘発となること。英彦山のアカショウビン営巣では、次回もし同様の状況になったら、少なくとも現場路肩に看板設置は必要だろう。カメラマンに加害認識が無いか気にしないらしいので「群衆による撮影圧被害」の啓蒙や営巣中は特に過敏となることの意味なども記しては。

(2025-11-08掲載)

2025年5月号 通巻568号

人生が変わる?!ドーンコーラス探鳥会

5月19日アサヒコ(8ページ)では、県内随意一のさえずり、ドラミングが交錯する原初の一大交響楽が聞けるはず。楽々国道を歩くだけ。他でもない英彦山を恋人とウソぶく担当だからこそ可能なフィールド設定。午前4時過ぎから始まるドーンコーラス、一度は体験してみよう。きっと人生が変わります。

祝・本誌創刊50周年

本会会報「野鳥だより・筑豊」創刊号は、1975年5月1日に発行されました。この5月で50周年となります。創刊号の編集長は初代事務局長・高橋和元氏(故人)。誌名も同氏が名付け親です(詳しい経緯はhttp://yacho.org/a/329#publish参照)。既刊号は全号すべて「くまたか」に保存されており会員なら申込みでアクセスできます。会報は本会の重要な情報拠点。今後もどうかご愛読をお願いいたします。

(2025-11-08掲載)

2025年8月号 通巻571号

福岡県植物チェックリスト現在1676種類

公式ウェブサイト「くまたか」では、HListという標記チェックリストを目指して作成中です(http://yacho.org/a/529)。チェックリストとは野鳥由来の概念で、一定地域内の全種リストのこと。HListは全種類写真の証拠付きですので確かなデータベースです。最近、牧野均氏(会員)の貢献が非常に大きく、日々種類数を伸ばしています。

(2025-11-08掲載)

2025年9月号 通巻572号

識別の技法が断絶の危機

識別に関係が深いテーマで本号に2本記事を書いたが、識別が案外ユニークかつ新しめの概念であることを知った。識別は世界初の野鳥フィールドガイド図鑑(米国)と共に提案された。識別の方法は対象と距離を置くこと、観察により情報を取得すること。これが難しい。それゆえ、野鳥の会内部で識別の方法が伝承されていない。たとえば、本会に初心者が入会してきても、学習の機会は提供されていない、探鳥会に参加しても、具体的な識別法が伝授される機会は少ない。そこで神頼みに財団本部を探すと「初心者のための安西さんのオンライン野鳥講座」を発見。しかしアクセスの機会が狭い。できれば系統的なカリキュラムをマニュアル化した可搬性のメディアを望む。「識別法概論」を出版してくれまいか。

(2025-11-08掲載)

2025年11月号 通巻574号

ベニマシコなど冬鳥の初認日が目前

拙文で恐縮ながら、以前本誌記事「初認日を予報する/秋鳥と冬鳥」(2024年12月号)で秋の旅鳥・渡り鳥を扱った。この記事から、本誌到公開後有意な10月末〜11月初旬、福岡県内冬鳥の初認日予報を取り上げる。代表的な冬鳥として、ミヤマガラス(10月29日)、ツグミ(10-31)、コガモ(10-31)、マヒワ(11-03)、アオジ(11-04)、タヒバリ(11-05)、ミヤマホオジロ(11-05)、オオジュリン(11-07)、ベニマシコ(11-11)。予報のため当然外れもある、毎年人気のベニマシコのもっとも早い初認日は11月2日なので、ここら辺りから心づもりをしておこう。いよいよ、冬鳥の季節である。

(2025-11-08掲載)

2025年12月号 通巻575号

年末のごあいさつ

本年も12月号を無事発行。1年間のご愛読、ありがとうございました。誌面構成は相変わらずながら、内容はご投稿の方々の自然体験や考察が丁寧に記され、読み応えのある記事ばかりでした。コロナ禍もやや下火で、例会や運営活動への悪影響がなかったのはなにより。1月めでたくもマナヅルが鞍手町に降臨され、4月あたかも追われるように支部事務所の引っ越し、7月北九州支部のお世話で宮古島ツアー、8月は広塚氏ともども支部もモニタリング1000の感謝状拝受。思えば波乱の一年でした。今年11月17日は本会発足後ちょうど2万日目の記念日。年齢にすると‘天命を知る’54歳。おやじ・おばさんの年代です。さて、来年の干支は午(ウマ)年。野鳥でいえば駒鳥年。情熱と躍動感ある活動で成功を手にする年です。みなさま、どうか良いお年をお迎えください。(有)

(2025-11-24掲載)

編集\後記 2024

有働孝士 2025-11-07掲載

本会会報「野鳥だより・筑豊」の編集を担当するようになって、巻末余白に埋草のあれこれを植えてきました。編集後記を通して、支部の来し方や空気感が垣間見えるのではないでしょうか。
コロナも下火になった様子で、再び日常が戻ってきました。温暖化の影響は植物に顕著で、開花や紅葉が遅れ気味のようです。野鳥については、CFB12の総種数を以前と比較するのがよいでしょう。

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2024年1月号 通巻552号

明けましておめでとうございます

元日をどう過ごそうか?ちょっとした問題です。大晦日、近所のお寺の鐘撞き後年越しそばを食べて、三社参り。ひと寝入りしたら、元日探鳥会はいかが?中間市・垣生公園に9時集合後、中島で今年初、そして全国初の探鳥会。すがすがしい朝、あなたの鳥運を占う貴重な機会となることでしょう。中間市・中島は遠賀川の小さな島ながら総125種を誇る驚異のフィールド。中島がくれるお年玉のライファーを狙いましょう。

(2025-11-07掲載)

2024年2月号 通巻553号

本会の会報は部厚い

近年、財団本部の会報配信サービスで他支部の会報が読めるようになりました(ご希望があればinfo@yacho.orgまで)。おかげで本会会報の目立つ特徴が歴然です。部厚い!今回は特に52ページもあり、昨年度の平均は42ページ60記事。内製のおかげで経費が安く、ほぼ70ページくらいまではぎりぎり大丈夫。よそ様のは外注経費を浮かせるためかとても薄く、取り柄はカラー写真。でも写真なら安価な支部ウェブサイトをアクセスすればよく、棲み分けが肝要。他支部の会報は、ほとんどがもはや紙版ホームページとなっており、記事不足が原因かも。

例会並みの楽しい総会を目指して

本号には「2024年度定期総会資料」を同封しています。本年は、久しぶりの対面形式総会で、会場は中屋公民館といつもの会場から変更。固苦しいとか裏で決まった内容をシャンシャンで、カッコつけるんでしょう?などと退屈行事のように言われますが、今年の楽しい計画作成の場ですので楽しい雰囲気にしたいもの。例えば会場で写真・俳句展示、販売やオークション、直近CFB表彰などイベントも仕込めると吉。議事では、見当違いの論破やマウント取りなどムダな時間潰しが出ないよう、今回の議長さんにはしっかりと気配りをお願いしたいものです。

(2025-11-07掲載)

2024年4月号 通巻555号

表紙写真第一回は光永和生氏の「ベニマシコ」

本号から表紙画像は写真。デジタル暗室の魔術師・光永和生氏の「ベニマシコ」でスタートです。枯野の中でひときわ目立つ妖艶な紅色に出会うと少しドキッとします。この冬も話題となった種ですが、あちこちに出てくれて、探鳥会でも、見たいなら誰にでも観察できました。濃いめの顔と下面の紅色が鮮やかで翼の2条の白線がキリッと美しい雄が人気。加えて知的刺激満載の「ベニマシコ/新・野鳥の学名入門」(31ページ)も熟読。至極真っ当な学名の説明とともに、やや気ままな連鎖反応的話題があちこちに飛び跳ねる知の迷宮を楽しく散策しましょう。

(2025-11-07掲載)

2024年5月号 通巻556号

ドーンコーラス探鳥会に憧れて

晩春の候、いよいよ旅鳥や夏鳥が到来。今年は残念ながら希望のフィールドが通行止で断念しましたが、実は英国発祥の「ドーンコーラス探鳥会」(暁のコーラスを聞く探鳥会International Dawn Chorus Day)を企んでいました。その昔、クリス・ベインズによって5月第1日曜日午前4時にはじめて開催されたことにちなみ、本会でもこの国際的な活動に参加するのはいかがでしょうか。以前提案したチェアリング(お気に入りの快適な場所にイスわって過ごす贅沢な時間)との相性も良く、早起き鳥の老人向きです。まだ夜の色濃い自然林で静かに鳥たちの目覚めを待ちます。若干多動症(ADHD)気味の本会ですが、ガマンの先のご褒美に期待して、イスに座ったまま楽ちん体勢(チェアリング)で木化けしましょう。来年こそなんとか実現したいものです。

デジタル呪文・URLを活用しよう

「主な行事予定」(5ページ)のご案内ほか本誌記事中にあるhttp(s)://〜(URL:ユーアールエル、実例http://yacho.org/)という暗号めいた文字列に戸惑う方もおられます。URLは、スマホやタブレット、PCでクロームやビング等(ブラウザ)の一番上の行に入力し、特定のホームページを開く呪文です。呪文は、意味にこだわらず、使い道を覚えるのがコツ。今や携帯電話に占めるスマホ・ユーザーは96.3%。今後のウェブページの場所やコース等のご案内は、スマホでも利用できるURL閲覧を前提とします。しかし、こうした手段が無い方や不慣れな方には、ちゃんとアナログな道もご用意しています。ご遠慮なく担当の電話番号をご利用ください。

(2025-11-07掲載)

2024年6月号 通巻557号

記念日の5月

5月は野鳥関係の記念日がメジロ押し。5月1日本誌49周年(1975年創刊)。5日「ドーンコーラス探鳥会」(暁のコーラスを聞く探鳥会 International Dawn Chorus Day)先月号本欄でご紹介。10日〜16日バードウィーク・愛鳥週間。11日国連提唱「世界渡り鳥の日」(World Migratory Bird Day)世界でイベントを開催。今年のテーマは「昆虫を守ることは、鳥たちを守ること」。農薬による昆虫減少で渡り鳥の食糧確保は焦眉の急。同じく11日は「グローバル・ビッグ・デー」(Global Big Day)世界一斉野鳥カウントの日。結果をeBird(https://is.gd/2nv2FB)に投稿しよう。11日開始本会CFB9。賞品コゲラ・ピンバッジはちょっと貴重な財団本部90周年記念アイテム。

(2025-11-07掲載)

2024年8月号 通巻559号

植物和名はYListに準拠

実に驚くべきことですが、野鳥と異なり、植物には標準和名が複数あっても当たり前。たとえば、ツボスミレはニョイスミレとも言い、コマノツメとも。それぞれは別名で、どれが正しい、間違いとは言えません。植物分類系統でさえ、筆者が知るだけで3種類もあります。植物の参照本によって和名が異なっていることが結構あり、「くまたか」で、複数のご投稿中の同一種類に、異なる和名が記されていたことがありました。しかし、同一種で和名が異なるなんてカオスな状態をとても放置はできません。そこで統一できないか調べたところ、幸いYList(ワイリスト)が条件を満たすことが判明しました。最新のDNA解析によるAPG分類体系。日本の植物の網羅的なリスト(種・亜種・変種・品種・雑種)。ウェブhttp://ylist.info/で全種類無料公開。以後、植物部の申し合わせにより、本会に投稿の場合は、必ずYListまたはこれに準拠する本会のHList http://yacho.org/a/529に和名を合わせることとなりました。本誌および「くまたか」では、和名はYListに合わせ校正の対象となるので、ご了承ください。(有)

無人録音調査解析実施中

2017年5月から、毎年、フィールドにICレコーダーを設置し、無人で自動録音する調査方法「無人録音調査」が実施されています。今年も、広塚忠夫氏、真鍋直嗣氏により実施され、多くの成果を上げています。夜間の野鳥は、これまでもヨルヒコにより一端を垣間見ていましたが、全容はほとんど未知の領域で、大発見の珍鳥オオコノハズクが、実は英彦山ではこれまでレギュラーな存在だったらしいことも判明しました。また、コノハズクも健在で、録音には必ず登場しており、無事帰還していました。こうした事実は、会員による地道な解析(聴取による識別)の結果です。今年も「2024年無人録音調査\録音データ」が会員に依頼され、解析中です。状況は、「くまたか」に逐次掲載されhttp://yacho.org/a/840、本誌来月号には、このミステリアスな夜の世界が公開されることでしょう。乞うご期待。(有)

(2025-11-07掲載)

2024年10月号 通巻561号

コウノトリ三つの出自

中村嘉一氏から小竹町・塩頭溜池でコウノトリの幼鳥を含む一群3羽のご報告を頂戴した。幼鳥との判別は梶原剛二支部長によるらしい。もしかしたら野鳥・コウノトリの初記録となるかも。足輪(やフラグ)付きの個体はすべて放鳥なので野鳥ではない。足輪の無い個体は、放鳥間の繁殖により誕生した個体か、海外から飛来した迷鳥である。もし前者の可能性があるなら、これまでの慣行により外来種となる。カワラバトやガビチョウと同じ扱いである。今後野外でコウノトリを発見したら、@放鳥(足輪あり)、A外来種、B日本産鳥類(外国から飛来)のいずれかを見極めなければならない。さて件の幼鳥だが、残念ながら、写真から足輪付き判明とのこと(広塚忠夫氏)。

(2025-11-07掲載)

2024年11月号 通巻562号

10月15日はジョウビタキの日

ジョウビタキは、冬鳥の指標鳥といっても良いよく目立つ野鳥です。毎年初認報告が待たれますが、今年は遅いなあ、と思い込んでいたました。念のため「鳥信記」8年間の記録を見てみると、2023年10月15日田川市、2022年10月11日福津市、2021年10月20日飯塚市、2020年10月18日北九州市小倉南区、2019年10月14日福津市、2018年10月19日飯塚市、2017年10月14日田川市、2016年10月15日福津市で、平均は10月15日。奇しくも拙文を書いているのは10月15日。真っ只中じゃないか、とか思っていたら、なんと16:10ごろ屋外から地鳴きが聞こえる。よって本日ジョウビタキの日宣言。

(2025-11-06掲載)

2024年12月号 通巻563号

本年も本誌ご投稿・ご愛読に感謝

今年、本誌をごひいきに与かりたいへんありがとうございました。おかげで2024年12号分会報総526ページを定期発行できました。恥ずべき剽窃や不正な引用に陥ることなく、本誌の本能とも言える独自・独創の良記事ばかりを掲載できたことは、実に誇らしくも素晴らしい実績となりました。ご投稿のみなさまには本誌編集の根幹に賛同いただき、敬意とともに深く感謝申し上げます。来年も独自のご投稿をお待ちしています。素敵な鳥運とともにどうか良いお年をお迎えください。素敵な鳥運と言えば、来年1月「中島元日探鳥会」(8ページ)で初鳥に会いましょう。

「春鳥・秋鳥」呼称普及個人キャンペーン開始

本誌拙稿「初認日を予報する/秋鳥と冬鳥」執筆中に気づいたこと。冬鳥、夏鳥はあるのに春鳥、秋鳥が無いとわかり愕然。1種の鳥が時季により秋鳥、春鳥とカテゴリーは変わるけれど、春、秋に通過する旅鳥たちにだってやはり適切に呼んであげたい。冬鳥・夏鳥の間に空いた大きな隙間を埋める、れっきとした春鳥と秋鳥。こんなささやかな場所からですが、「春鳥・秋鳥」呼称普及個人キャンペーンを開始です。みなさまにも、どうかご賛同を。

本誌掲載写真について

記事に写真を挿入するのは、レイアウト上難しい問題を招き、毎号苦慮してきました。先月号(11月号)では写真を表紙にまとめて掲載しました。その結果、記事の編集が極めて容易となることが分かり、今後も活動中の写真を中心に、表紙にまとめて掲載することとします(一部記事を除く)。表紙には6コマ程度しか掲載できませんので、内容にくらべやや不足気味ですが、記事関連の写真・動画・録音は、「くまたか」に豊富にあり、スマホで閲覧可能です。記事の末尾にはURLも掲載しています。これを機に手のひらのインターネットをお楽しみください。

(2025-11-07掲載)

編集\後記 2023

有働孝士 2025-11-06掲載

本会会報「野鳥だより・筑豊」の編集を担当するようになって、巻末余白に埋草のあれこれを植えてきました。編集後記を通して、支部の来し方や空気感が垣間見えるのではないでしょうか。
コロナの窮屈なくびきが外れて、やっと自由な大空へ。本来の野鳥の会をとり戻すために、活動が再スタートしました。

メニュー

2023年1月号 通巻540号

鶴寿千歳、明けましておめでとうございます

「野鳥だより・筑豊」本年もどうぞご贔屓によろしくお願いいたします。本誌もとうとう創刊以来540号を発行できました。創刊初期のころは、手書きの記事をノリとハサミで切り貼りしてB4判台紙に貼り付け原版を作成。よその事務所のトーシャファックスという謄写製版機を使わせていただき版下作成後、本会の輪転機で印刷していました。今は支部所有のデュプロ社のデジタル印刷機 DUPRINTER DP-F650を使用しています。デジタル印刷機などと称していますが、実はこれ、相変わらずの古い謄写印刷と同じ原理(原理的には確かにデジタル)で動いています。会報という古い印刷メディアもを重視し、自前で会報を印刷・発行をしているのは全国でも本会だけとか。今どきカラー印刷でないのは玉に瑕。でも、ページ/円を気にせず割付ができるのはありがたいことです。写真はモノクロですが、そこそこ見られる再現性維持は幸いです。記事は「くまたか」転載が多く、会報独自はあまりありません。それでも「くまたか」にアクセスできない/しない会員さんも多いので意義はあるものと思います。

(2025-11-06掲載)

2023年2月号 通巻541号

CFB6盛況

広塚事務局長肝いりのCFB6。探鳥をスポーツのように仕立て、競技を楽しむ新機軸。結果は25名が九州北部を駆け巡り149種の新記録。担当によるテコ入れもあったようですが、会員の関心は高いようでした。今回初参加で優勝をさらった岡部海都さん驚異の新記録114種。ところで、歴代優勝者、達成率80%超えは未だなし。

元日探鳥会中止に代わり

本年元日、中島(中間市下大隈)で予定の元日探鳥会中止は痛恨。でもありがたや「正月は中島でバードウォッチング」(44ページ)のお年玉ご投稿。光永和生様に深く感謝。当日がたとえ2日でも心意気ですよ。記事では青空にオオタカも舞い、恒例元日探鳥会と同じ清々しい空気があふれました。当日良いお天気だった様子は何より。雨天の珍鳥より晴天の凡鳥。もちろん晴天の珍鳥がいちばん、あっぱれな元日がいちばん。善き哉。弥栄。

With コロナへ

本年2月の探鳥会など野外行事は実施となりました。ここ数年、コロナの顔色を窺いつつ実施したり、中止になったり。正直もういい加減ウンザリ。とはいえ、相手のある事。もしクラスターが発生したら?との心配も吹っ切れず、悶々。そんな中、1月運営委員会(Web会議)で三浦博嗣さんの勇気ある発言がみなさんを揺さぶります。「県内の他会は探鳥会をやっているのに本会だけ中止。特にクラスターも無いようだし。そろそろ、どうです?」ということで、実施となりました。新年度も続行になるかもしれません。とうとう本会もWith コロナに舵を切りました。

(2025-11-06掲載)

2023年4月号 通巻543号

メッシュコードのすすめ

メッシュコードとは、JIS規格による全国区域指定コード番号です。ありがたいことに、最近、観察場所の記述に3次メッシュコード(以下メッシュコード)を活用くださる会員が増えてきました。全国を約1kmの碁盤のマス目状に区切って8ケタのコード番号を付与し、場所を特定します。たとえば、福岡県飯塚市柏の森には支部事務所があり、ここを含む3次メッシュは5030-35-76ですので、支部ではこれを@5030-3576と独自に書き表しています。観察現地のメッシュコードを知りたい時はスマホ無料アプリ、iPhoneならGSI Map++(地理院地図++)、アンドロイドなら「野外調査地図」https://is.gd/77FRwo、パソコン・タブレットならhttps://is.gd/u5p3f8がおすすめ。

「くまたか」は掲載後も編集中です

少々場違いながら、本誌とウェブサイト「くまたか」の顕著な違いとは。本誌では印刷後は修正ができないこと。「くまたか」は上書きにより、修正や改良はいつでも何度でも可能です。「くまたか」では見栄え調整のため、未完成でもサイトに公開。通常2,3日間で完成に近づけます。よって、サイトに公開されたからと言って即完成形ではありません。間違いや行き違いなどいつものこと。投稿者はご自分の記事を監視し、掲載2,3日後不都合があればメールで指摘してください。その際は、互いに文明人らしく敬意とともに節度ある丁重なメール交換をしましょう。

俳句欄2段組に

会報編集最終段階では1文字多くても行ずれや禁則のためレイアウトが崩壊します。通常は編集担当の原稿を短く足切りで崩壊を防止。そんな時、ずっと前から気になっていた俳句ページ右側の空白が広々と見えてきたので、思い余って俳句部・真鍋部長に2段組みを提案したら、あっさり快諾。おかげで本号、無事40ページに集約。

祝!俳句部発足

おめでとうございます。とうとう俳句部の発足です。「2023年度定期総会資料(書面総会)」52ページで真鍋直嗣氏による「俳句部(案)」創部提案後、無事公認され、長い日陰の未公認時代から晴れて日向へ躍り出ました。これまで「部」昇格への意向を聞くこともなく、本誌に見られる素晴らしい活動実績がありながら、もしや遠慮があったのかと、部員みな様方の床しいお人柄がしのばれます。今回の俳句部発足についても俳句グループからではなく、事務局からの打診がきっかけです。これを機に句集を発行されてはいかが。これまでの作品でも様々な視点から野鳥と植物、取り巻く環境に迫り、俳句的観察記録となっています。本会の出版機構が利用できますよ。

(2025-11-06掲載)

2023年5月号 通巻544号

ChatGPTのその先は

編集担当はChatGPTで騒いでいます。次々と報じられる新しいニュースに今でも驚かされていますが、その目線の先にはシンギュラリティがあります。もし到来すれば、人類史レベルの大変革となるのはまちがいないでしょう。さて、ChatGPT、今四苦八苦のこの編集作業もAIにお任せで簡単に完成。スマホアプリで便利な?野鳥識別ソフトは、さらに完成度を重ね、双眼鏡にチラと入っただけで、識別してくれるかも。われわれバードウォッチャーはもはや無用のものと置いてけぼりの憂き目をみるのでしょうか。「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」クラークの第三法則は目前です。世の中少しずつファンタスティックな世界に変貌しているようです。

(2025-11-06掲載)

2023年6月号 通巻545号

適正な引用は拒否できない

著作権法では、公表された著作物は著者名とともに許諾なしに引用し公表することができます。適正な引用は拒否できません。引用による公表を許さないというなら、そもそも公表しないことです。著作権法は、著者のみならず、文化を守る手段として著作物を利用する者も守っています。以上、法律にはド素人の愚見なのでご注意を。

ドーンコーラス探鳥会に憧れて

5月、いよいよ旅鳥や夏鳥の到来です。今年は残念ながら機が熟さず断念しましたが、実は英国発祥のドーンコーラス探鳥会を支部に提案していました。5月第1日曜日午前4時にはじめて開催されたされたことにちなみ、本会でもやってみたくなりました。言わばヨルヒコの早朝版です。早朝4時は若い人につらい時なので、早起き大得意の老人向きかも。まだ夜の色濃い林で鳥たちの目覚めを待ちます。鳥とともに目覚め(た様な気分で)、払暁を謳歌し(ているのを聞き)ます。鳥が見たいなら鳥の時間で。きっと素晴らしい体験となるはずです。

「くまたか」50万アクセス達成

本会公式ウェブサイト「くまたか」は、5月1日とうとう50万アクセスを達成しました。2009年4月開始から14年間よく続いてきたのはユーザーあってこそ。開始当初から「くまたか」の性格を決めておいたことも長続きの要因かも。性格とは、一言で言えば「くまたか」は「記録の方舟」です。それまで紙の会報がその役割を担っていましたが、能力は明らかにウェブサイトが勝ち。カラー写真、音、動画を混ぜてレイアウトし容易にアクセス・保存可能です。「祝50万アクセス」のお言葉がどなたからも全く聞かれなかったのは少し寂しい気もしますが、ま、そんなもんか。

(2025-11-06掲載)

2023年7月号 通巻546号

会員向けバードウォッチング教室

本会には初心者用の学習コースが無い。何も知らない人が入会してきても、識別のイロハも学べない。誤認の観察報告にもつながる。興味はあっても面白さが分からず、1年で退会に至るケースもあるだろう。季節ごとに年4回は初心者向け講習会・例会が欲しい。野外識別の基本、記録法、報告の方法や手順など。この点植物部はほんとりっぱ。どの例会でも部長・副部長による懇切な識別法の伝授はそのお人柄と相まって感謝されており本当に素晴らしい。来年度から、初心者向け探鳥会、ぜひやりましょう。もちろん、通常どおり一般参加も可です。

(2025-11-06掲載)

2023年9月号 通巻548号

印刷用版下作成が変わる

本誌印刷版下用原版は、コピーマシンに直接ワード・ファイルを出力し作成しています。本号より版下用のコピーマシンがXEROXからRICOHに変わります。テスト版では階調のある写真は少し硬くなる(コントラストが強い)印象です。会報はワードで作成し、印刷版、PDF版を共用しています。写真の再現性については、多少妥協しており、写真ファイルにガンマ補正等の処理をかけて少し薄くすることで、印刷時の見栄えを良くしています。

突然のPCクラッシュとお詫び

校正送信の前日、よりにもよってこの時、会報編集用のPCがいきなりクラッシュ。眼前まっくら。急ぎなんとか復旧作業にとりかかったものの原因不明のうえ、一時BIOSが立ち上がらず、最悪の事態を覚悟。OSのクリーンインストールで事なきをえました。そんな騒動のせいで、遅れて校正用URLをお知らせしました。またこのためオムネス・プラザ記事、一部の写真掲載を断念しました。筆者のみなさまにお詫びいたします。この後、PCの環境再構築がひと仕事ですが、毎回これがなんとなく楽しくもあり複雑な気分です。

(2025-11-05掲載)

2023年12月号 通巻551号

どうか良いお年を

お迎えください。2023年もいよいよ終わり。コロナに翻弄された昨年度に代わり、本年度は雨天がらみの中止が多く少々残念でした。さて、新年は、恒例元日探鳥会で幕開けです。開始以来、降水中止に会っておらず、良い天気は観察リスト20種に相当します(なんちて)。すがすがしい朝、みんなでご来迎を拝み、三社参りの締めくくりの初探鳥会。良い縁起の積み重ねできっと素晴らしい出会いがあるはず。毎回意外に多くの参加者があります。

(2025-11-05掲載)

編集\後記 2022

有働孝士 2025-11-05掲載

本会会報「野鳥だより・筑豊」の編集を担当するようになって、巻末余白に埋草のあれこれを植えてきました。編集後記を通して、支部の来し方や空気感が垣間見えるのではないでしょうか。
コロナ禍慣れで、恐る恐る正常に復帰中の各種活動。なんとかヤマは越えたようです。

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2022年2月号 通巻529号

本会2月で祝51才

本会は1971年2月14日、飯塚市柏の森・麻生塾(跡地に碑)内の太山荘で第1回総会が開催され筑豊野鳥の会が発足しました。その後1987年2月22日筑豊支部となりました。本会は発足以来今年で51周年を迎えます。発足から現在まで生え抜きの会員は、ただお一人、松尾節朗名誉支部長のみです。

(2025-11-05掲載)

2022年3月号 通巻530号

経験・見識・文才の人

本誌3月号で集まった原稿を構成したところ、なんときっちり1ページ分の空白が発生。「メモ欄」にすればいいやん、などと甘い悪魔のささやきに抗し、いつものように困った時の広塚様だのみで、おすがりしたところ、またたく間に「奄美大島『オオトラツグミ調査』に参加して」(25ページ)を頂戴することができました。豊富な経験と確かな見識、さらに文才の3点が揃えば、もう怖いものなし。無事、読み応えの記事を掲載できて一安心。本誌は、会員のみなさんのご協力でできています。お読みいただくのはもちろん、原稿をいただければさらに素晴らしい。実はどなたにもある経験・見識・文才。探鳥会・観察会ではお気軽に感想を寄せていただきますが、そんなノリでぜひ一言でもよろしくお願いいたします。

鉄則:段落の行頭は1文字分右寄せ(インデント)

本誌では校正の際、段落の行頭1文字分インデント(右寄せ、字下げ)しています。段落とは改行後、次の改行までの1行の文の集まりのこと(たとえば本文は[。]で区切られた複数の文で一つの段落を構成)。なお行右端での自動折り返しは改行ではありません。原稿執筆の際は段落の先頭1字分インデント(右寄せ)してください。段落行頭インデントを拒否される筆者がおられますが、校正できないため原文をそのまま本誌掲載となります。また行頭右寄せではスペースキー空白入力は止めましょう。ワードなら右クリック>段落>インデントと行間隔>インデント>最初の行>字下げ:1字で、あらかじめ設定します。

中間市・中島を野鳥の楽園に

今年元日探鳥会は中間市・遠賀川中島で開催しました。観察リスト(8ページ)に見られるように、中島の凄いパワーを垣間見ました。というのか、埋め立てのため他にまともな広さのヨシ原が消滅したので、やむなく中島に集中したというのが真相でしょう。この島の実質的オーナーは国ですので、ぜひ野鳥の自然保護区やビオトープのような保護施設として設定してほしいものです。現在の指定は「特定猟具(銃器)使用禁止区域」でしかなく、生物保護を目的としたものではありません。さらに、島の各所に見られる残土置き場のようなもったいない現状を改め、全島を緑豊かな環境に変えれば、夏、冬を通じて、多くの小鳥が集い、それを求めてタカ類も集まるに違いありません。遠賀川そのものが渡りの案内路であり、また中島が水域に囲まれ多様な環境を成していることも野鳥には非常に有利です。以下は確認された事実ではなく単なる筆者の確信ですが、新幹線路線の北西から沿岸部まで渡り鳥の通過ベルトになっていると予想します。ベルトには福津市、鞍手町小牧・木月池、北九州市・背板の森公園などかなり鳥名所となるフィールドが集中します。このベルト内に属する中島にもそうした豊かな可能性があるのは間違いありません。

本誌マンネリ化で大丈夫?

会員から会報内容のマンネリ化・陳腐化危惧のご意見が出されています。編集部では、マンネリ化・陳腐化とされる様式は、むしろ会報の重要な基盤(インフラ)として捉えており、テーゼとしての土壌があればこそ、新しい芽吹きが生じ、多様で豊かな言論の森に発展することでしょう。決して負の遺産になることはありません。なぜなら、多くを語らずとも過去500号以上刊行の実績=マンネリの森が教えてくれるからです。マンネリ化大いに結構。高い山は裾野が広い。会報のバックボーンとなるのは、行事予定および本会運営内容の周知、記録の保存です。今後も基本中の基本をしっかり押さえ、さらに本会の文化・伝統にのっとり、会員に開かれた会報を目指すこととします。ともあれ原稿ください。

(2025-11-05掲載)

2022年4月号 通巻531号

バードウォッチャーとカメラマン

野鳥カメラマンの行状が話題になっています。珍鳥の営巣が知られると、全国からカメラマンが押し寄せ、一帯が大型カメラレンズの放列で騒然となります。多くの方々はマナーを守っていますが、中には近くの木にハシゴをかけたり、さえずり録音の再生でおびき出したりの迷惑者が現れます。珍鳥に集まった人々は、世間からみると全部「野鳥の会」となるようですので、野鳥の会ではわざわざ撮影マナーを申し立てなければなりません。埼玉県支部のアオバズク撮影現場での調査によると、群衆中の会員は5.4%で圧倒的多数が一般のカメラマンです(本誌2月号、全国総会報告)。この94.6%はなぜ入会しないのだろうと疑問に思いますが、一般カメラマンの方々、ただ珍鳥や野鳥を大きく撮影したいだけで、“面倒な”野鳥観察や識別、野鳥保護などはどうでもよく、実はバードウォッチャーとカメラマン、野鳥を挟んで反対側の似て非なるものではないのか。なお迷惑カメラマンは、いわゆる撮り鉄(鉄道撮影ファン)にも発生し問題化しています。この結論は本誌13ページ「臨時運営委員会議事録3-4」への回答でもあります。

(2025-11-05掲載)

2022年5月号 通巻532号

探鳥シーズン到来

5月はいよいよ探鳥ハイシーズン。コロナ、鳥インフルもものかわ、巡る季節に誘われ渡り鳥は確実に訪れる。そんな勢いを背に、5月行事は異色メジロ押し。瑞々しく花盛りの平尾台観察会、鷹研は華やかな夏鳥を迎える観察準備、自らの力量を試すCFB5、バードウィークの笠城ダム探鳥会、干潟に春のシギ・チドリを訪ねる東与賀探鳥会、ミステリアスな夜の鳥を探るヨルヒコ。確かに、本会が誇るウェブサイト「くまたか」を見ていれば、そこにいたかのような臨場感は味わえますが、野鳥の会は参加してこそナンボの実体験の会。この5月、窮屈な巣ごもりから冬に縮かんだ翼を伸ばし、羽ばたき、飛び出しましょう。

(2025-11-05掲載)

2022年6月号 通巻533号

本号カラー・モノクロ版ワードを1種に集約のお試し版

これまでの本誌はカラー、モノククロ2種類のワード版を作成していましたがかなり面倒な作業でした。今回、本号では、テスト的にワードのカラー版1種のみ作成。協力者(会員)が発見した印刷用原版コピーマシンの便利機能を利用し、これを元に印刷版を作成してみました。もし結果がよければ、今後、ひと手間減って掲載画像ももっと増やせます。さて、本号印刷版のモノクロ写真、出来はいかがでしょうか。

(2025-11-05掲載)

2022年7月号 通巻534号

匿名・仮名について

本誌や公式サイト「くまたか」は観察記録に匿名・仮名を認めていません。実名原則のバードソンで一般からの熱心なご参加を特例的に認めましたが、後出しで匿名または仮名を求められました。やむを得ず受諾したもののルール外の思わぬ成り行きに唖然となりました。実名前提の有名サイトもありインターネットのすべてが匿名デフォではありません。本誌および「くまたか」の観察記録は合理的理由により実名をもって責任を保証する仕組みです。今回の教訓は、正規の手続きなしで一般を会員と同等に扱わないこと。

(2025-11-05掲載)

2022年8月号 通巻535号

使える薮内図鑑

「野鳥の図鑑」(薮内正幸、福音館書店刊)は役に立つ「図鑑」です。この著者によるフィールドガイド本を夢想したことがありますが、もはや物故されており叶わぬ願いとなりました。これまで探鳥会では初心者の方に「今鳴いているのはこの鳥ですよ」と「フィールドガイド 日本の野鳥」で案内していましたが、イラストが小さいので、プレゼンには不向きでした。しかしこの図鑑のイラストは大きいので、多数の初心者をガイドするとき、大いに重宝します。本会蔵書ですので、ぜひ活用してください。

写真・画像の掲載制限を緩和

写真や画像は掲載コマ数をなるべく少なく(1コマなど)お願いしてきましたが、印刷版下の制作方式変更に伴い、掲載数を大幅に緩和します。コマ数の制限はありませんが、常識的な範囲で記事の説明に必要な画像に限ります。多数の写真画像は、再現性に優れる「くまたか」info@yacho.orgへ。

お願い!担当は行事情報を提供してください

行事担当の方、ぜひ行事情報をください。お誘い、弁当、トイレ、コース、フィールド状況などの情報が分からず、案内作成に苦慮しています。やむを得ず編集部では過去の実施状況を調べて勝手に行事案内を書いています。時々担当の意図と異なる出過ぎた説明で、実際の実施内容と食い違うことがあり、参加者に多大な迷惑をかけています(陳謝)。行事情報は「くまたか」で事前に公表されるため、これを読めば不足や相違は分かるはずですが、ほとんど修正の申し入れはありません。間違った案内記事は参加者を不快・不安にし本会への信頼を損ないます。また思わぬ危険を誘発しかねません。予告案内と実際の実施内容の一致はたいへん重要です。担当の方は、良きに計らえと軽視されず、行事情報をお知らせください。

(2025-11-05掲載)

2022年9月号 通巻536号

望まれる体力弱者・シニア向けの行事計画

編集子はこの夏、行事によく参加できました、と自賛。その際の実感ですが脚が弱っています。探鳥会・観察会はとにかく歩きますから、一応覚悟はしていますが、やはり5、6kmも歩くと限界は目前。行事の終わり頃には苦痛が興味を上回ってしまい、観察への関心が持続できません。日ごろ怠惰な暮らしのせいだし、自己都合を一般化するなとか言われそうですが、もしや初参加の“怠惰な”高齢者(やリタイア)が、自らの体力に限界を覚え、以降来なくなったなんてことはないでしょうか?居直り感想で思うに、探鳥会・観察会の目的は、端的に言えば観察であり、歩くことではありません、なんてね。最近はさすがに平坦地、下り坂を意図的に組み込んだコースや年3回の移動なし例会で、シニアに親切な行事が増え、ご配慮本当にありがたいことです。会員の平均年齢は68才だとか。2年後には70才。いびつな人口ピラミッドの突出世代は70代。この際いまを見据え、明確に「シニア向け」を謳った極楽・天国な行事企画増を。

本誌表紙とセッカのナゾ

本誌表紙のイラストは、毎号、波多野邦彦氏(会員)の作品を掲載しています。識別のためのイラストを目指しておられる様子がはっきりと分かる美しい作品ばかりです。識別に役立つよう各部の特徴を併せて全体が構成され、野生の中に野鳥がまとう気品ある雰囲気がしっかりと捉えられています。この作品性が波多野イラストの見どころのひとつです。商業誌の表紙を飾ってもおかしくないイラストを毎号本誌にご提供いただき、ただただ感謝しております。さて、本号表紙を飾るセッカ、実は留鳥です。でも秋以降、鳥信記などの観察記録からさっぱりと消えてしまいます。そのナゾの答えは「第71回 Cisticolidae <セッカ>」(本誌2019年5月号、http://yacho.org/a/672)をぜひご覧ください。ところで、意外にも「くまたか」に波多野様イラストをまとめたページがありません。情報部では開設を切望しているのですが。

(2025-11-05掲載)

2022年10月号 通巻537号

ヨシゴイ支援とトンボブーム

この夏、公式サイト「くまたか」にもトンボのアツイ風が吹いてきました。7月22日投稿の広塚忠夫氏以来、支部内でこのジャンルを開拓した古城英彦氏、トンボ観察が念願だったという光永和生氏お三方によるミニブーム。野鳥の会方式の野外識別と撮影を併用し詳細に分析のうえ種を特定します。そんな熱意に押され「オムネス・プラザ」に「アオビタイトンボ出現!」(広塚忠夫)、「南良津でトンボ観察」(光永和生)2題を転載。観察方法は野鳥と同じですが、トンボは野鳥と異なり見やすが段違い。たとえフィールドで炎暑に焼かれても、鳥見で培った識別魂全開。ところで本号転載、トンボ熱に煽られているだけというナゾかけですが、そのココロは。上記2題のフィールドに注目。キーワードは小竹町南良津・南良津親水公園とヨシゴイです。ささやかながら、ヨシゴイ誘致を目指す環境作りの一環でもあるのです。乞う応援。

個人投稿記事のみ「くまたかポータル」から変更

「くまたかポータル」にはこれまで「くまたか」からの転載記事をまとめて掲載していましたが、個人投稿記事のみ「オムネス・プラザ\みんなの広場」へ掲載場所を変更しました。タイトル末に[*]を付して、転載記事であることを示しています。「くまたか」に掲載のオリジナル記事には、多数の写真(他に動画、録音も)も掲載されており、見ごたえのあるコンテンツばかりです(編集子の投稿記事も混じっており恐縮です)。

本誌フォント全面刷新

本号は、フォント(デジタル活字)を前号までのMS(P)明朝、MS(P)ゴシックから、源様明朝(げんようみんちょう) L、源柔(げんじゅう)ゴシック Mediumに全面変更しました。いずれもフリーフォントと言われ、著作権を大幅に自由化しているうえ使用無料のありがたいフォント群です。MSフォント群も著作権法上印刷を許容されていましたが、フォントの形に違和感を覚えるという読者もおられることや、フォントの利用形態の法的側面が不明でした(ウェブサイトの第三者意見では使用可能)。フリーフォントは画像化も可能などかなり自由に利用でき、法的な不安も払拭されます。字形は読みやすく、半角英数字記号類は、はっきりと美しくなりました。特に編集上の問題もないので、今後はこれで行ってみましょう。ご意見などあれば、巻末奥付投稿先までどうぞ。

(2025-11-05掲載)

2022年11月号 通巻538号

五島列島ハチクマの渡りバスツアーの可能性

11月実施予定だった「きらら浜日帰りバスツアー」、残念ながらコロナ禍のため中止となりました。本会ではすでに何度か訪問しているので、残念感は乏しいかもしれません。という訳でもないのですが、「くまたか」に投稿された波多野邦彦さんの「五島列島・福江島ハチクマの渡り」http://yacho.org/a/782#trav/125を読んで、とても惹かれました。全国のハチクマが、長崎県・五島列島を目指すそうで、多くのタカ柱に「思わず唸りを上げるほど壮観です」。その他、日本鳥類目録にもないような珍種も。思わず波多野さんにメールで打診したところ,情報提供なら惜しまないとのありがたいご返事。すっかり乗り気になり、来年度に向けて広塚忠夫さんに諮ると、少なくとも1泊はしないとスケジュール的に困難、もったいないのでなるべくなら2泊はしたいとの見積もりです。きらら浜のように気軽な日帰りは到底無理だと分かりました。私がウラでひとり騒いでも何ほどの役にも立ちませんでした。

ハチクマの渡り調査ご協力に感謝

今年も調査研究部を中心に恒例のハチクマの渡り調査が行われました。ご参加、ご報告のみなさま、ありがとうございました。本会への観察報告は、公式サイト「くまたか\2022年 ハチクマの渡り速報」ページhttp://yacho. org/a/436 に実時間で掲載。36件の記録の累計では3333羽。記録最終日9月30日。もちろんその後も渡りは続いていたはずで、観察報告があれば、さらに累計は伸びたことでしょう。ところで、この調査結果に外部の調査記録が混入しているとの申告(誤認)があったとか。その前に、全公開の「くまたか」の調査記録を少し調べればすぐに誤認だと分かったはず、なのにやらなかった?本会発会以来の長く良き伝統として観察記録をきわめて重視していますが、その意義や運用をご存知ではなかったのは残念。さて調査結果の報告ですが、次号12月号で特集の予定です。秋季ハチクマの観察記録や感想があればどうぞ早めに編集部、情報部までお寄せください。

禍々しくも圧倒的な魔性の目

毎月、本誌表紙に素晴らしいイラストをご提供くださる波多野邦彦氏(会員)にまずはお礼を申し上げたい。毎号、いずれ劣らぬ描写を堪能し、掲載させていただく喜びは、編集担当だけに許された役得。悪しからず。さて、表紙「ツグミに襲いかかるハイイロチュウヒ雄成鳥」は、従来と異なり、野鳥の間に緊密なドラマがあります。片や襲いかかるハイイロチュウヒ、一方は懸命に回避しようとするツグミ。しかし、もはや命運は明らかです。上位のハイイロチュウヒの趾はすでに獲物を捕えとどめをさそうと不気味に曲がっています。この絵の見どころはハイイロチュウヒのあの目付きです。禍々しくも圧倒的な魔性の目。こんな恐ろしい目で見据えられたら、誰しも金縛り。寝る前には決して見ないように。その夜は、この絵の中で丸々と美味しく太ったツグミとなる悪夢で、うなされるに違いありません。絵は元のモノクロ・イラストから、本誌のために色彩を施していただきました。ハイイロチュウヒの下面白色が冴える抑えめの美しい色合いです。表紙ではなるべく大きく見せたかったのですが、現状が精一杯でした。

(2025-11-05掲載)

2022年12月号 通巻539号

いくつかまとめて

来年1月号に新年の挨拶を募集中。会員(特に役員)はぜひひとことをよろしくお願いいたします◆田中良介氏の「録音でつき合う野鳥の世界」が本号で最終回。長期連載ありがとうございました◆第8波が近づいており、12月行事が危ぶまれる。CFB6は大丈夫だが、観察会、大ヶ原の探鳥会、忘年会はどうだろうか◆「鷹研プラス」が終了したが突然感が強い。終了の理由は説明が十分果たされただろうか。会運営の透明性を標榜する本会である。会員へ意を尽くした十分な説明を期待したい◆本誌編集は私用のワード2010。12年前の骨董である。そのせいか印刷版下作成で不整合が出て困っている。最新版買ってください◆本年ご愛読、ありがとうございました。どうか良いお年をお迎えください。来る2023年もよろしくお願い申し上げ、本誌へのご投稿をお待ちしています。

著者校正はIT活用

本誌は、毎号「著者校正」として、掲載原稿の著者に発行直前のPDF版をご案内しています。ご自分の著作内容を精査いただき、間違いを校正、正してもらうためです。その際、スケジュールや手数の関係で、この通知にメールを使用し、本会サイト「くまたか」に収容した会報校正用ファイルを閲覧してもらう形にしています。この仕組には、IT(デジタル技術)を利用されない場合、著者校正ができない欠点があります。アナログ時代は、著者校正といえば、印刷原稿を郵送し校正後返送の手順でしたが、今の会報の編集期間10日間で完了するのは到底不可能です。あいにくなことですが、ITを利用されない著者の方にはこうした経緯をご了解いただくしかありません。

(2025-11-05掲載)

編集\後記 2021

有働孝士 2025-11-04掲載

本会会報「野鳥だより・筑豊」の編集を担当するようになって、巻末余白に埋草のあれこれを植えてきました。編集後記を通して、支部の来し方や空気感が垣間見えるのではないでしょうか。
相変わらずコロナに翻弄された年ですが、若干の慣れと諦めも見られます。

メニュー

2021年1月号 通巻516号

明けましておめでとうございます

今年2021年は、2月14日本会創立記念日に50周年を迎えるおめでたい節目の年です。1971年に筑豊野鳥の会として発足し、以来、多くの方々のご支援・ご協力により本年を迎えました。人で言えば50才はまだまだ働きざかり。人生100年のこの時代、私たちの会もさらに50年後の100周年、2071年はいったいどんな世界になっているのでしょうか。地球温暖化をはじめとして、暗い未来を予感する話題は多い中、めでたい新年のこのときこそHomo sapiens(知恵ある者)を信頼し、自然豊かな明るく楽しく美しい2071年に希望をつなぎたいと思います。今年も本紙ご愛読・ご投稿をどうぞよろしくお願い申し上げます。

(2025-11-04掲載)

2021年3月号 通巻518号

俳句原稿の校正を真鍋さまに

編集担当は、校正の三重苦で頭と目を痛めています。著者校正の代役を務めようにも素養は並以下。OCR処理のミスで見つけにくいよく似た誤字の混入も大問題。併せて老眼泣かせの“鶺鴒”や“鷦鷯”とか(漢字合ってます?)画数の多い超難読漢字も頻出するので、元々貧しい漢字の知識ではとても敵いません。そこで図々しくも真鍋直嗣さまに俳句関連原稿の校正を特別にお願いしたところ、現役で超多忙にもかかわらず快諾!ああ、神さま、真鍋さま、ほんと助かります。

創立50周年記念号を編集して

いやはやなんと36名以上の会員の方々にご祝辞を頂戴しました。投稿文中でも祝辞を記される方もおられます。特に長く熱いメッセージをくださった方は、長文とその意気に感じ、勝手ながら「特別寄稿」というタイトルに掲載させていただきました。「会員のご祝辞」ではいずれも本会の50年を祝い、謝辞を述べ、ねぎらい、励ます方々がおられ、真心が伝わるメッセージに感動を覚えます。この50年、多くの会員が本会を築き育ててくださいました。運営では、過去にあった様々なドラマも見聞きしています。そのすべてが本会の今につながっており、50年もの長く分厚い歴史に圧倒される思いです。実を言うと、この企画を起ち上げたとき、少なさに同情した役員数人からいただく祝辞(もちろんありがたいことです)で、数だけ見れば寂しい結果になるだろうとほとんど観念していました。案に相違のこの盛況。会員のみなさまの熱意と底力に本当に驚き、やって良かったと心から思いました。これから50年後、2071年の100周年、私は残念ながら見ることはできませんが、わが国をはじめ世界中至るところがサンクチュアリとなり、平和で豊かな自然環境の中で幸せに暮らせる世の中となることでしょう。本会もきっとその一翼を担うものと確信します。会員のみなさま、ありがとうございました。

(2025-11-04掲載)

2021年4月号 通巻519号

“国鳥”キジ

3月22日といえば、本号の発行日。ではなくて、1947年3月22日のお話。この日、日本鳥学会は、キジを国鳥に定めました。国鳥キジは法律等に公的な定めはなく、権威筋とはいえ一団体の決め事に過ぎない意外。さてキジを国鳥とする理由とは、日本固有種である、国民に馴染みがある、オスは男性的でメスは母性愛が強いなど6項目。馴染みがある点では、「けんもほろろ」、「頭隠して尻隠さず」など慣用的な言い回しや桃太郎の昔話にも登場します。とりわけ驚くべき理由「大型で肉味が良い。狩猟の対象として日本では好適で、その狩猟はスポーツとして楽しめる」(https://is.gd/JTte3y)。いかがなものかと思いますが、当時の野鳥の状況をうかがわせて興味深く、終戦直後、食糧難の時代を反映しているのでしょうか。もしや会員の中に“スポーツとして楽しむ”ついでに同定用にというハンターが多数いたとか(推測)。現代でも、世界中で“国鳥”に鉄砲を向ける国は日本だけ。戦後GHQ(連合国軍総司令部)の野生生物課課長で鳥類学者だったオリバー・L・オースティン博士は、日本の野鳥の状況を調べ、あまりの惨状にカスミ網禁止など法で定め、また1947年に4月10日を「愛鳥日(バードデー、後の愛鳥週間、バードウィーク)」として、毎年野鳥愛護の催しが開催されることになりました。実は、日本鳥学会による国鳥キジの選定はこうした動きを受けたものだったのです。オースティン博士の主張にはしっかりした野鳥保護思想の裏打ちがあったのですが、日本鳥学会の主張とは「〜その狩猟はスポーツとして楽しめる」程度の知性を疑う黒歴史でした。さすがに現在「日本鳥学会は、鳥学の発展および鳥類保護への学術的貢献を目的とし、〜」(https://is.gd/YSsBn7)とのことです。国鳥と言うなら、なぜ学名に国名を含み優美なタンチョウやトキではなかったのか。そうすれば、絶滅寸前や絶滅に追い込まれることには、ならなかったのではと惜しまれます。

「野鳥だより・筑豊MM」届いていますか

編集部では、メールにより会員と会報を結ぶ通信「野鳥だより・筑豊MM」を配信しています。MMとはメールマガジンの略で、多数の会員に向け一斉送信専用メールの仕組みです。会報ご投稿締め切り1週間前の知らせ、PDF版会報のダウンロードURLご案内などに利用しています。メールアドレスをお持ちの会員のうち、PDF版会報が読める方(PC、タブレット、スマホ)に送信しています。もし、まだ「野鳥だより・筑豊MM」を受信されていない会員がおられたら、info@yacho.orgまでご請求ください。次号より配信を開始します。もちろん無料です。

コロナ認識、現役とリタイアとの違い

コロナの感染危機について、現役(職業に従事)の会員とリタイア会員との認識に違いがあるのではないか、と常々感じます。特にサービス業に就かれている方は、一度感染すれば、店舗・会社を巻き込む騒動に発展し、問題化する可能性が大きく、神経を使われていることは想像に難くありません。好んでコロナに感染する人などいないのに、ご本人には落ち度が無くても事情は斟酌されず、理不尽に責を問われるようです。その危機感は、社会的に蒙る悪影響と病苦への不安という二重の意味できわめて切実でしょう。50代以下の若い世代では、多くの場合、感染しても発症しないか軽症のケースが多いそうですが(それでも後遺症は重いとか)、リタイアの場合は、社会的影響は比較的少なくても、重症化しやすいリスクがあり、また身近に危機感を言い立てる人もおらず、互いに悪影響の出方が異なります。認識に差があるようです。本会役員の大部分を占めるのはリタイアですが、現役会員への特別な心配りが必要なように思われます。

中国の国鳥が決まらない

国鳥つながりで、隣国中国の面白話。2004年中国でも国鳥を決めようと、国によるインターネット人気投票が行われました。第1位は65%でタンチョウ、第2位トキ。しかし共にある理由で見送りになりました。その理由とは?タンチョウの学名Grus japonensis。japonensisとは“日本の”の意味。トキの学名はNipponia Nippon もう、そのまんま。やはり国鳥の種名に隣国の国名を含んでいては面白くないでしょうね。かと言って、学名を変えろとまでの要求は余りに中華思想。その後、中国大手のポータルサイトが再投票を募ったところ、1位にスズメ(中国名、麻雀)。どこにでもいて地味、弱小などの他、国鳥になると食べられなくなるとの心配も独特で、候補にはニワトリもいるなどさすが食の国。議論百出で国鳥は未だ決まっていません。

原稿ください的埋草のお詫び

本欄編集後記、いつも長くてすみません。これには訳があるのです。本欄のほとんどの記事は埋草(紙・誌面の余白となる部分に掲載されるムダ記事)。会報は両面印刷のため、総ページ数が4の倍数または+2(半ぺら、紙の半分)にならなければ、白紙ページができてしまいます。本号は30ページと少しで終わりそうだったので、手間の増える半ぺらを出すまいと、こうして色々書いています。おお、やっと32ページを埋めた。ご迷惑をおかけします。原稿ください。

本会和名の変遷と英名の決定

本会の“和名”は、初め「筑豊野鳥の会」ではじまり、日本野鳥の会への団体加盟により「日本野鳥の会筑豊支部」へ改称。その後日本野鳥の会が公益財団法人化するとき法的に「〜支部」は問題有りとの解釈による変更要請で「日本野鳥の会筑豊」へ。しかし解釈は間違いとわかり再び「日本野鳥の会筑豊支部」に戻りました。さて英名、このたび1000回記念Tシャツデザインを木村直喜氏(会員)に依頼したときに書かれていたロゴChikuho Wild Bird Societyを本会の英名とすることになりました。これを翻訳すると「筑豊野鳥の会」。実は今も本会のシノニム(別名)は「筑豊野鳥の会」です。なお頭文字語は「CWBS」(28ページに詳細)。ご活用ください。

(2025-11-04掲載)

2021年5月号 通巻520号

お前たちは遊びだが、おれらは暮らしがかかっている

タイトルは、環境・自然保護 vs. 開発の話し合いで開発側の地元や関係者から必ず言われるセリフです。私たちは確かに遊びで観察していますが、もちろんそればかりではありません。野鳥の会の目的を改めて確認すると2つあることに気づきます。その1は、野鳥を観察して楽しむこと。その2は、野鳥を通じて自然および生態系の保護活動をすること。私たちが環境保護で動くときは、2番めの目的を果たすため。「暮らしがかかっている」人は、結局お金に行き着きます。お金のための開発、暮らしのための仕事なのですから。仕事は尊いですが、同じく保護活動も尊い活動です。さらに、私たちにはお金など個人の利益はありません。しばしば逆に手出しさえしています。遊んでいるのではなく、良かれと思うこと、もの言うことのできない環境のためにボランティアとして汗をかいています。相手側のレトリックに引っ掛けられないよう、このことをいつも念頭に置いておくことで、毅然と対応できるように思います(反省をこめて)。

(2025-11-04掲載)

2021年7月号 通巻522号

「録音でつき合う野鳥の世界」は一休み

「録音でつき合う野鳥の世界/録音活動を回顧して・外国での録音 台湾最終回・ヤマムスメ」(31ページ)連載97回目でいったんお休みされることになりました。本誌2011年8月号「鳴き声録音・韓国の野鳥に初挑戦の記(第一回)」を皮切りに、長期連載が開始され、実に10年間もの充実した長い連載でした。ともあれ、お疲れさまでした。録音の奥義から、身を以て体験された東アジア諸国の探鳥に関する貴重かつ珍しい情報を公開いただき、愛読者も多かったと思いますが、たいへん残念です。しかし「いずれ別のテーマでお目にかかりたく思います」とのことで、再充電後、充実の田中ワールドに期待したいと思います。これまでの慰労も兼ね、また著者のお力になるようシリーズを通して読後の感想など著者へのお便りをお待ちしています。info@yacho.orgから転送しますので、みなさまのひとことをお寄せください。

(2025-11-04掲載)

もうちょっと仲間を撮ろうよ

本会ウェブサイト「くまたか」には、観察会、探鳥会のあと、ありがたくもたくさんのご報告の中に写真をいただきます。そのほとんどは、植物(花)や野鳥の写真。もちろん素晴らしい写真ばかりです。これらはみな、その場を動けない植物、毎年訪れる夏・冬・旅鳥。今回撮りはぐれても、またチャンスは巡ってきます。でも、その時レンズの背後で目をキラキラさせた“(元)少年・少女”はどうでしょうか。すぐ側にこんなに素晴らしい被写体がいます。目もくれないのは本当にもったいない。2009年から開いた「くまたか」には活動の様子がいくらか残されるようになりましたが、まだまだ不十分です。携帯やカメラを持つ会員は、1コマでもみなさんの様子を撮影して投稿しましょう。長い目で見れば、本会の歴史の一コマとして素晴らしく貴重です。「くまたか」を会報で語るのは若干場違いかもしれませんがメディアミックスでよろしく。

心フリーに、バードソン

コロナ禍のため6月行事予定がほぼ全滅したこともあり、第3回CFB:1000回記念筑豊フリーバードソンのご報告が誌面を大きく占めることになりました。これらをまとめ、興味深くまた役立つ成果も出ています(15ページ)。5月探鳥ピークシーズン、一年でいちばん素晴らしい自然を享受できる驚きに満ちた日々。参加された多くの方は、他者と競うというギスギスした気分ではなく、個人で楽しむ探鳥の新しい魅力に気づかれたことでしょう。思い定めた目標や素敵な出会いを求め、慣れたあるいは初めての山野・水辺をさまよう自由な心待ち。野鳥を見つけては新しい種をリストに加えながら優雅な時が過ぎていきます。ありふれた種として、これまで素気なくしていた野鳥が意外に見つからず、焦りませんでしたか。“慣れ”という退屈な垢を落とす好機となったことでしょう。今回見送られた方も、次回はぜひご参加ください。初心者、熟練者ともに、驚きと発見に満ちた新鮮な気持ちに出会い、また蘇るに違いありません。

本誌全既刊号を参照できます

会報の全号(バックナンバー)は、創刊号からすべてをデジタル(PDF)化し公式ウェブサイト「くまたか」に保存しています。支部会員であれば、どなたでも参照やダウンロードが可能です。[ホーム\[くまたか]の声\会報既刊号(バックナンバー)提供開始] http://yacho.org/a/103#yc_backissueを参照のうえ、お申し込みください。

2021年9月号 通巻524号

コロナ vs. 1000回記念祝賀

本年3月22日の英彦山定例探鳥会は、ちょうど1000回目の探鳥会。普及部では祝賀行事も企画されていましたが、難敵コロナ禍に阻まれ中止。それならと、5月16日笠城ダム公園探鳥会で祝賀だけでも実施予定が強敵コロナ禍で中止。三度目の挑戦8月29日「第1015回例会:英彦山清掃探鳥会」も宿敵のため中止。いちばん気を揉んだ森永光直普及部長は粘り強く、来年までに時期をみて実施とのこと。

遅いぞ緊急事態宣言

本誌の編集で割り付けが終わった8月16日、政府は、ようやく8月20日から9月12まで福岡県にも緊急事態宣言を発令することが分かりました。しかし時すでに9月の行事案内は実施想定で本誌に組み込み完了。せっかく普及部長から9月行事中止掲載のご提案もいただいたのですが、もはや編集担当には本誌記事を再構成する余力はありませんでした。陳謝。(行事予定変更のためには運営委員会開催も必要)。これで少なくとも9月前半の3行事予定可否は混沌となりました。昨年から中止覚悟で作成していたとはいえ行事予定記事がムダになることが多く、若干虚しさが…。でも他の役員さんのがんばりに励まされます。

(2025-11-04掲載)

2021年10月号 通巻525号

オーファン(孤児)とウイドウ(寡婦)

社会現象を語るのではなく、本誌編集上に現れる行文の不都合な状態の余談です。文や段落の最初の行がページ末にあるとオーファン(孤児)、またページの最初の行で文が終わるのをウイドウ(寡婦)といい、欧文では禁則。実は会報編集で最後の難関がこれ。邦文ではワードが「段落」設定で対応していますが、タイトル部がオーファンになると筆者に気の毒なので、あちこちいじってなんとか収めるのが編集の最終段階(ウイドウさんはどうかご容赦)。もちろん、最後には最終ページが4の整数倍になるようにしなければ白紙のページが現れてしまいこちらも目配りが必要。また最終ページが4で割り切れない偶数では半ペラ(A4判)発生でこれもなるべく調整。奇数ページは半ペラに最終ページが白で論外。解決できればパズルのような爽快感があり実は編集担当の密かな楽しみです。本号は32ページ÷4=8(台)で祝達成。

ワード小技:編集記号

本誌ご投稿では、やはりマイクロソフト・ワードのファイルが圧倒的です。ワードは初心者の筆者ですが、本誌編集作業を通じ、いくつか分かったこともあるので本欄に埋草記事が必要なとき小技をご紹介します。 第1回目は下準備です。「ホーム」タブの「編集記号の表示/非表示」ボタン(右図)。文書を作成する時は、必ずこのボタンをクリック(またはCtrl+Shift+()しましょう。すると、編集画面に色々な編集記号が表れます。通常だと入力キーの記号すべては表示されませんが、編集記号ボタンで、スペース、タブなどの不可視キー入力結果やセクション区切りなどといった、通常見えない状態が見えるようになります。入力結果の意味が分かれば不具合への対処も容易です。ぜひ常用しましょう。たとえば、編集画面で□□□□□□のように□が連続して多数表示される方は、要注意。レイアウトでインデント(行を右寄せにすること)の時スペースキー(キーボード最下行中央の刻印のない横長いキー、空白入力に使用)を多用するのは止めましょう。□は2つ以上連続させないようにします。ルーラーや[右クリック\段落\インデント]を活用します。いずれ、他の回でご説明したいと思います。(編集記号の表示/非表示図ボタンはMicrosoft Word 2010 よりキャプチャ)

(2025-11-04掲載)

2021年11月号 通巻526号

ワード小技:段落

ワープロソフト・ワードと野鳥に一体どんな関係が?疑問はごもっとも。実はご投稿で最多がワード原稿。ただ使い方に間違いが多いため、ワード理解の一助となればとの思いからです◆小技第2回めは「段落」(だんらく)。ワードに限らず、文を書く上での必須、基礎教養です。その正体は?この文の先頭に1文字分の右寄せ(空白・スペースキーにあらず)があります。これが段落の始まりの印。終わりは改行(エンターキー)です。段落とは、ひとまとまりの文の集まりのこと。1段落には1話題が基本ルール。「話変わって」を文頭に入れてみても違和感がなければ、そこが段落の先頭です。自分の文を読み返してみれば、流れが変わり切れ目となるところが見つかります。通常はそこで改行して新しい段落に移ります。文意の流れ(文脈)が変わったことを読者に知らせるのです◆ワードでは、段落先頭から1文字分文自動で右寄せ(インデント)してくれる便利機能(この設定はデフォルトのようです)がありますので、ぜひ利用しましょう。ワード編集画面上で右クリック>メニューから>段落>インデントと行間隔>インデント>最初の行:字下げ>幅:1字>[OK]。以上で確認または設定完了◆もしや段落先頭でスペースキーを叩いていませんか?そうだと意図せず相手先で2文字分右寄せになってしまいます(先述インデント設定のため)し、やめましょう。段落の禁じ手がもうひとつ。段落の途中で改行(エンター)は絶対ダメ!文がちょうど行の右端の折り返しになったところで行末を揃えるためエンターキー(またはシフト+エンター)を叩いている方、これはもう超絶やめましょう。その後複数の不都合が発生します。見た目ばかりに気を取られず、正しい方法でワードを使いましょう◆これまで箇条書き一筋で世渡りをしてきた方は、作文のときいつも段落を意識することで、自在かつ達意の文を我がものにできるうえ、説得力ある整然とした文章構造が手に入ります。山頂から来し方がよく見えるように筋の見通しが良くなり、思わぬアイデアが湧いてきたりします。「話変わって」ここはひとつ人生を新しい段落に変えてみましょう◆「なら、お前の文はどうなんだ?」え〜、ちょっと用事を思い出したので。ちなみに拙文では「◆」が段落の区切りの意味です。

鳥信記に締切日で活性化

本誌誌名「野鳥だより・筑豊」の「野鳥だより」こそ会報の本命との確信に目覚めた広塚事務局長。テコ入れで有本英一郎氏に9月「鳥信記」(23ページ)制作を特別に依頼の結果、記録は61件の大幅増となりました。さらに渋田朗氏の「鳥信記メモm月号」に間に合うよう締切日毎月5日提案。10月28日開催の10月運営委員会で審議予定です。本件、ご意見があれば、jimukyoku@yacho.orgまでお寄せください。

(2025-11-04掲載)

2021年12月号 通巻527号

どうぞ良いお年をお迎えください

今年も師走。振り返ってみれば、やっぱりコロナコロナの一年でした。せっかく楽しい計画を策定してもコロナに潰され、会員減さえ心配されました。来年干支は寅年。野鳥の会ならさしずめトラツグミの年。暮らしぶりやさえずりはごく控えめなのに、かつては鵺(ぬえ)などと恐れられた野鳥ですが、本当はかわいいツグミの仲間。私たちも今はトラツグミのように雌伏のときながら、来年、人の知恵が、決断力と才知の象徴とされる虎となって、ウイルスを打ち負かすことでしょう。編集子こと、2020年1月号から編集担当を受け継ぎ、今年で2年目。本誌は、なんとかコロナ禍をしのぎ会員のみなさまを頼りにここまでこられました。来年もまたご支援・ご愛読をお願いいたします。どうぞ良いお年をお迎えください。

新年のご挨拶を募集

来月号は1月新年号。“明けましておめでとうございます”のご挨拶を募集します。日ごろ、会報に投稿するのは、実はちょっと気が重いと感じておられる会員諸氏。そんな方にこそ投稿のチャンス。お決まりのひとことでじゅうぶんです。あなたがそこにいることを、どうぞみなさんにお知らせください。お名前とともにぜひ本誌に頂戴いたしたく、お願いいたします。本ページ末「投稿先」まで。

短縮URLを自前化

本会公式ウェブサイト「くまたか」のアクセス場所を示すURLは冗長で文字列が長いため不便でした。特に本誌からURLを拾う場合は、1文字ずつの間違いのない入力が必要となり実際的ではありませんでした。そこで、長い文字列を短縮できて便利な外部サービスhttps://is.gd/を利用していたのですが、最近、突然1週間ほど理由不明のアクセス断となってしまいました。こういう重要な仕組みの外部頼みは危険と思い知り、自前で短縮URLを構築することにしました。今月号の「行事のご案内」から、これらのURLをすべてhttp://yacho.org/a/9102のような自前の短縮URLに入れ替えます。その結果、行事予告記事の作成が格段に容易・確実となるオマケもつきました(もっと早めにすればよかった)。記録のためカキコ。

(2025-11-04掲載)

編集\後記 2020

有働孝士 2025-11-03掲載

本会会報「野鳥だより・筑豊」の編集を担当するようになって、巻末余白に埋草のあれこれを植えてきました。担当直後は、割とムキになっていた感がありますが、その内肩の力が抜けてきたようで、よほど埋草らしくなりました。
2020年は、コロナ禍のあおりをまともに受けてしまい、集合による活動ができず未曾有の事態になりました。そんなこんな編集後記を通して、支部の来し方や空気感が垣間見えるのではないでしょうか。

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2020年1月号 通巻503号

編集に当たって・前編

(仮)編集担当・有働孝士 2020年、明けましておめでとうございます。本コラム「初認終認」の実体は編集後記です。情報部では本年1月号(本号)から3月号まで本誌編集を仮担当いたしますのでよろしくお願いします。仮担当の分際でこんなに長い編集後記もどうかと思いますが、総会決議次第では新年度以降続行の可能性もあり、いくつか新しい仕組みも作りました。各トピックは一本の記事にするには短いものばかりなので、ひとまとめにしました。いくつかお知らせも含まれています。どうかよろしくお付き合いください。

前編集担当・三宅敏靖氏のご功績

前会報編集担当・三宅敏靖氏は、会報を2009年10月号(通巻380号)より10年もの間、欠号なく実に125号分も担当されました。特に会報のデジタル編集化、同メール配信など革新的なご功績を残されています。改めまして、感謝したいと思います。

会報メール版の配信方法が変わる

これまで会報「野鳥だより・筑豊」をメールにより受信してこられた会員の方には、メールマガジン一斉送信によるご案内に変わりました。送信法は変わってもメールを受け取る会員側から見れば通常のメールと同じです。 メールを開き、本文にある会報ダウンロード用のURLをクリックしてくだされば、容易に会報を受け取ることができます。この方法はあくまで確実な送達のための便宜です。お陰で全送信97通中、相手にメールが届かない不達がたった2通と大幅に減りました。 まだの方は、経費・手間・資源節減のため、ぜひ紙版会報からエコ志向のメール(ダウンロード)版への乗り換えをお願いいたします。巻末、連絡先へ「紙版会報からメール版へ変更したい」とお申し込みください。

会報への投稿先が変わる

ご投稿のメールアドレス、郵送先が変わります。最近、FAX番号も変更されました。これまで前編集担当・三宅敏靖氏へ送られていたご投稿は、今後下記に変更をお願いします(本誌60ページ奥付に同じ)。メールの他ワープロ印刷や手書き文書などを郵便、FAXでお送りください。みなさんのご投稿をお待ちしております。

  • メール:kaiho@yacho.org(会報原稿専用)
  • FAX:0947-42-4612(広塚事務局長)
  • 郵送:〒820-0111 飯塚市有安159 有働孝士 気付

ただし、ウェブサイト「くまたか」へのご投稿は、これまで同様info@yacho.orgへお願いいたします。なお、掲載先について特にご指示がないときは、編集担当にお任せいただいたものとします。

会報題字が変わる

本号より「野鳥だより・筑豊」の題字が変わりました。 田川市の書家・武井敬子様に揮毫いただいた旧題字(左)は2008年6月号(通巻364号)から始まりました(誌面サイズが前号の5月号B5判から現行のA4判に変更)。端正の中にも私たちの大切な本質である遊び心が感じられる書には、都合141回もお勤めいただきまして、ありがとうございました。
誌面の構成も変わるので同時に題字も一新することになり、松尾節朗名誉支部長に改めて筆をお取りいただきました。やや右肩上がりの新題字(右)は、未来へと躍動する本誌の一瞬をとらえ、しなやかに飛び立つ野鳥のような新しい展望を指し示しています。

使用フォントが変わる

誌面の本文活字(以下フォント)が小さくなりました。本文のフォントがこれまでの12ポイントから10.5ポイントに変わりました。(ポイント:フォントのサイズで数値に比例)フォントには多くの種類があります。本誌では使用フォントをMS 明朝、MSP 明朝、MS ゴシック、MSP ゴシックとし、本文には原則としてMS 明朝(等幅)を使用します。
通常、フォントは印刷すると著作権が生じます。調べたところ上記フォントのいずれもMicrosoft Office 正規ユーザーであれば、印刷、配布が許容されるとのことです。
※マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項/e.フォント コンポーネントhttps://is.gd/TomzGm
まとめると、本文はMS 明朝(等幅)10.5ポイント、英数記号類は半角文字、40文字/行、45行/ページ、行送り16ポイントでPDF出力または印刷とします。

編集担当からお願い

会報編集の任につく前に(3月までの仮担当後4月から正規の編集担当の可能性)、手前勝手ながら次の4点を運営委員会にお願いし、幸いご了承をいただきました。いずれも編集担当のやる気と編集時間の短縮、会報の運営維持につながる要点だと考えています。

  1. 編集上の権限を全委任していただくこと。前・編集担当の三宅氏が掌握されていた権限、現在「くまたか」で情報部に許容されている権限と同等です。当面矛盾のない限り、編集方針は「くまたか/ご投稿の方へ」http://yacho.org/a/105を適用することとなります。
  2. 投稿者および掲載記事について、コンプライアンス(法令遵守)を求めること。多くのご投稿の方々には無縁の議論だと思いつつ、それゆえこういう方面に疎い方にもご承知いただきたく記しております。法令、特に著作権法違反について、「露見しなければよい」「商売目的ではない野鳥の会だから大丈夫」「親告罪だし誰も問題にしない」「神経質だ」「考えが固すぎる」などのご意見を聞きます。しかし、いずれも大きな考え違いです。なぜ著作権法に違反したパクリ記事や違法な引用はいけないのでしょうか?本会会報は少部数発行のささやかなミニコミ誌ですが、声を大にして申し上げたいのは、会員自らが観察した確かな事実を自らの言葉や画像で作る独自性こそが会報(と「くまたか」)の真髄であり、私たちの誇りだと言うことです。万一本誌に違反記事、すなわち人の著作物から盗んだ内容がまぎれ込めば、事実は疑惑に汚染され独自性は大きく損なわれます。内部から貶められ、誇りは大きく傷つけられることでしょう。本来無関係な投稿者・情報提供者にまで迷惑や被害が及びます。独自性を損なう剽窃や違法引用の“侵略”は断固として防ぎたいと思います。
  3. 「運営情報」では、各専門部(および未定の分野では選出)により会報原稿担当(通常は部長)を決め、まとめて締切日までに編集担当にお渡しいただくこと。主に本会運営関係者向けへの要請です。関係者の方、よろしくお願いいたします。部門によっては当初編集担当が代筆・代行し、徐々に移行をはかりたいと思います。
  4. 締切日経過後の原稿・情報は、きっちり次号回しとなること。手間削減のためです。入稿、原稿の差し替え・修正等は、締め切り日後一日たりとも待ちません。期間および力量に余裕がありませんので“無慈悲”に予定通り流します。締め切り日後の遅れた入稿、差し替え・修正は自動的に次号に回し、連載なら重複掲載とし、そのことを著者にご通知はしません。会報発行は月ごとの流れですので、その号を逃しても大きな不都合にはなりませんし、一月後にはすぐ次号が来ます。なお編集担当から依頼しました会報原稿でも督促は行いませんので、恐縮ですがご自身で予定管理をお願いいたします。

(2025-11-03掲載)

2020年2月号 通巻504号

編集に当たって

編集(仮)担当・有働孝士 (承前)前編では、「前編集担当・三宅敏靖氏のご功績」「会報メール版の配信方法が変わる」「会報への投稿先が変わる」「会報題字が変わる」「使用フォントが変わる」「編集担当からお願い」「会報2月号(504号)編集スケジュール」等についてご説明しました。なお、本コラム「初認終認」の実体は編集後記です。

重要な担当校正

校正は、2019年12月号(11月校正)まで、多くの役員や関係者に依頼されていました。しかしほとんど効果は見られないとのことですので、今後は実効性を重視し1月号(2019年12月校正)から、ご意見相談室メンバー、投稿の著者、行事担当の方にメールで依頼することとしました。
実効性重視は今後も続行しますので、校正に興味が無い、苦手だという方には無理強いとならないよう留意し動的に対応したいと思います。突然、校正依頼メールが途絶えたという場合は、このケースだとご判断ください。これまで長らく校正に関わって来られたみなさん、ありがとうございました。
校正でいちばん重要な部分は、「行事のご案内」です。とりわけ、集合日時・場所に間違いがあったら、目も当てられない修羅場となることでしょう。そこで、特に探鳥会、自然観察会、鷹研プラス、事務局などの行事担当の方にお願いしたいのは、校正の際、ご自分が担当する行事の内容を項目ごとに精査いただきたいということです。ここは会報全校正中もっとも注視すべき要となる部分です。
校正依頼後、間違いのご指摘が無かったときは、“担当として全項目正常”を確認いただいたものといたします。もちろん、間違いはひとえに会報編集担当の落ち度で、申し開きもできませんが、そもそも行事担当のわずかなチェックで回避できることでもあります。担当の実際的な役割は、(下見を除けば)他ならぬ会報校正の時点から開始されます。ぜひご協力を強くお願いいたします。

記念日が多い2月

現・事務所(飯塚市柏の森)は、1996年2月11日に入居しました。今年で24年目。本会創立は、1971年2月14日、今年で49周年。来年2月といえば本年度内ですが、本会創立50周年記念日を迎えます。第1000回探鳥会も目前です。2月22日は、支部化記念日。1987年庄内町(現・飯塚市)仁保・筑豊ハイツで支部設立総会が開催され、(公財)日本野鳥の会に団体加盟しました。33年目です。(2020年2月現在)

内容記念日周年説明
支部事務所入居1996-02-1124飯塚市柏の森の現・事務所入居
創立記念日1971-02-1449飯塚市柏の森・麻生塾太山荘で総会
支部化1987-02-2233庄内町仁保・筑豊ハイツで支部設立総会

(2025-11-03掲載)

2020年3月号 通巻505号

kaiho@yacho.org 廃止

本誌投稿専用として、kaiho@yacho.orgを開きました。しかしながら、なぜか支部宛のアドレスとして人気があり、用途外の種々の用件に使用されるようになりました。すでに運用しているinfo@yacho.org(インフォ・アット・ヤチョウ・ドット・オーグ)との棲み分けが曖昧になってしまい、管理の手間も増えましたので、まことに勝手ながら、kaiho@yacho.orgを1月31日で廃止し、今後はinfo@yacho.org一本に絞ることとしました。ご連絡は、迷わずinfo@yacho.org宛にお願いいたします。また、ご迷惑をおかけした会員のみなさまにお詫びいたします。

会報1月号、2月号届きましたか?

会報1月号、2月号届きましたか? 会報1月号(12月23日発行)から、会報発行のお知らせメールにより入手するように変更となりました。よって、会報はメール添付ではなく、「くまたか」からダウンロードして入手する方法に変わっています。
この発行のお知らせメールが万一届いていない方は、info@yacho.orgまで会報をご請求ください。その前に、ご自身のメールフォルダにある迷惑メールフォルダを一覧されるようお願いいたします。しばしば大切なメールが迷い込んでいることがあります。

会報編集へのご意見をお寄せください

前編集部部長・三宅敏靖氏から編集担当が有働孝士に交代となりました。誌面がガラリと変わり戸惑いや読みにくさに繋がったかもしれません。読者のみなさんのご感想・ご意見をお寄せください。次年度総会では、事務局による役員の人事提案に、編集部部長も含まれており、提案が承認されれば現編集担当が続投となる可能性があります。その場合は、1月号から本号までご覧いただいたような誌面構成が今後も続いていくことになります。実際的なところ、いただいたご提案のすべてが実現されるわけではありませんが、具体的、合理的かつ実現可能なご提案なら実施の可能性もあります。巻末連絡先までご感想やご提案をお寄せください。本誌へのご投稿もお待ちしています。

(2025-11-03掲載)

2020年4月号 通巻506号

コロナ禍による行事中止

3月行事では、新型コロナウイルス感染防止のため、本会主催の野外・室内行事(下記リスト)は運営委員会を除きほかは中止となる異例の事態となりました。
3月8日・第958回例会:英彦山定例探鳥会
14日・第24回鷹研プラス:東よか干潟の予習
15日・第959回例会:藍島探鳥会
22日・第960回例会:海の中道探鳥会
27日・第105回自然観察会:平尾台
この中止決定は、すぐに公式サイト「くまたか」に掲載されましたが、行事予定をもっぱら会報で参照される会員のみなさまには、緊急のお知らせが届きませんでした。本会では、悪天候による中止対応と同じように、現地にて担当が待機し、集合場所に来られた方に中止をお伝えすることとなりました。会報の予定情報により行事に参加される会員のみなさまの中には、せっかくのご足労が無駄になった方がおられ、たいへん生憎な結果となりました。
今後も先の読めない状況が続きます。4月は一応全行事実施の予定となりましたが、3月と同じように行事中止もじゅうぶん考えられますので、参加に先立っては必ず「くまたか\行事のご案内」http://yacho.org/event.htmを参照するか、行事の担当やinfo@yacho.org(携帯電話からでもメール送受信可)へお問い合わせください。ただし、担当への電話による問い合わせは午後8時までとします。ご協力をお願いいたします。みなさまのご健康と新型コロナウイルスの一刻も早い終息を願うものです。
ガラケーでも「くまたか\行事のご案内」筆者が以前使っていた携帯電話・ガラケーで「くまたか」が閲覧可能でした。意外に多くのガラケーでも、ホームページ視聴用のブラウザ・アプリさえあれば、「行事のご案内」http://yacho.org/event.htmくらいは見られるのではないかと睨んでいますが、いかがでしょうか。みなさんお手持ちのガラケーでもお試しください(通信料が加算されます)。
2020年度本会定期総会報告、別冊で発行本号には収まらないため、別冊で「2020年度本会定期総会報告」を発行しました。「野鳥だより・筑豊/2020年4月号(通巻506号)別冊」総24ページです。別冊ですが、本会一年間の活動の評価とこれからの活動予定など重要な記事群を収めておりますので、ぜひご一読をお願いいたします。
「2020年九州・沖縄ブロック大会」延期4月11日〜12日実施予定だった2020年九州・沖縄ブロック大会は、新型コロナウイルス感染防止のため延期となりました。担当の福岡支部によれば、実施期日は未定となっています。判明次第、本誌および「くまたか」にてお知らせいたします。
会報発行お知らせメール届いていますか?会報を印刷物でなくメールで受信されていた会員の方は、会報1月号(12月23日発行)から、会報発行のお知らせメールにより入手するように変更となりました。会報はメール添付ではなく、「くまたか」からダウンロードして入手する方法に変わっています。この会報発行のお知らせメールが万一届いていない方は、info@yacho.orgまで、通巻号数または月号を記して会報をご請求ください。その前に、ご自身のメールフォルダにある迷惑メールフォルダを一覧されるようお願いいたします。しばしば大切なメールが迷い込んでいることがあります。

編集担当就任のご挨拶

3ヵ月の助走期間(仮編集担当)を経て、このたび晴れて編集部に編入され、会報「野鳥だより・筑豊」編集を担当させていただきました有働孝士です。さて、三宅氏編集担当のワードによる会報が開始された2009年は、情報部が担当するウェブサイト(ホームページ)「くまたか」がスタートした年です。奇しくもワード、インターネット等を使用した本会におけるデジタル情報媒体元年となった年でした。しかし、デジタル情報媒体は、便利とはいえ印刷物のように手に取ればすぐ読めるものでもありません。その点、印刷された会報は誰でも直接読める形で配布されます。創刊号から築かれた確かな情報基盤として、本誌を通じ会員のみなさまへ野鳥および本会について多様な情報を提供し、誌上およびリアルにて活動への参加の機会を保証することが本誌の基本的な責務と考えます。ご投稿をはじめとして、今後とも会員のみなさまのご支援・ご協力をお願いいたします。

(2025-11-03掲載)

2020年5月号 通巻507号

本誌印刷・配送(紙)版の発行休止

新型コロナウイルス禍のため、本誌印刷・配送版(以下紙版)は5月、6月発行休止となりました。(2020-04-12 TV会議:4月支部三役会議)。発行再開後、紙版会員用に休止中のダイジェスト版発行が予定されています。「5、従って、インターネット視聴環境がない会員さんは、紙ベースの会報作成ができないので、結果、差別的な対応となり、当会の歴史に汚点を残すことになった。この扱いに対して「新型コロナウイルスの感染拡大の不安な世界であり、理解が頂ける」との答えで了解された。(ほんま、この答えで良いかどうか、不安。)」との事務局長の真摯かつ率直な意見もあることを書き添えたいと思います(「V-4 TV会議議事録(4-12):アンケート回答)より)。発行休止は紙版のみであり、ダウンロード(PDF)版発行は従来どおり続行されます。

休載記事

「行事のご案内」、「行事のご報告」は行事中止により記事内容が無いため、また「全行事予定」はほとんどの行事が中止となったため、「What's New」は紙版読者想定であり必ずしも必要ではなくなること、「独断と偏見の識別講座U」は筆者のご都合により、いずれも休載しました。

本号は付録付き

「福岡県環境部自然環境課と日本野鳥の会県内4支部との意見交換会 議事概要」長いタイトルですが、福岡県と県内4支部との鳥獣行政に関する意見交換が2020年1月28日県庁で行われ、福岡県から議事録をお送りいただきました。提供元のファイル形式はPDFですので、奥付以降に追加連結しています。従ってページ番号は再び1で開始し8まで。目次には付録として内容のタイトルと目次を掲載しました。

紙版休止に伴い本誌を「くまたか」で公開

4月三役会議(2020-04-12)は「野鳥だより・筑豊」5月号より本会ウェブサイト「くまたか」で公開することを決めました。紙版発行休止に伴う措置で、紙版をもっぱらとする読者へ少しでも情報を提供する機会を増やすこと、また会員でない一般の方にも公開することで会員増に少しでもつながることが期待されます。本号「野鳥だより・筑豊」5月号(通巻507号)から公開が開始されます。

  • 第1回公開開始日は2020年4月20日(5月号・通巻507号、本号)
  • 公開URL(予定)5月号http://yacho.org/#yc507a
  • 公開URL(予定)6月号http://yacho.org/#yc508a (7月以降公開の場合URL中[#yc???a]の[???]には通巻号数を当てURLを構成する)・公開期間は、発行日から次号発行日まで(既刊号閲覧は、従来どおり情報部にアカウント請求後となります)。

ダウンロード版会報は今後も通常通り続行され「くまたか」に掲載予定ですので、インターネット視聴環境があれば、誰でもアクセス可能です。スマホやタブレットほか利用可能なインターネット視聴環境を利用する機会があれば、ぜお試しいただきたいと願っています。
また、ご投稿の方は一層コンプライアンスにご留意くださるようお願いいたします。会報は世界に向けて公開されますから、万一記事に著作権法違反などわずかでも法令違反があると、筆者はもちろん本会の関係者まで法的な危険に晒されます。
本誌45才となる本誌「野鳥だより・筑豊」は、1975年5月1日、創刊号が発行されました。今年で45周年。つい昨年10月、500号を迎えたばかりです。これが人なら、中年のおばさん、おじさんでしょう。本誌が45年を迎えたいま、過去の編集担当はどんな方々であったか、どのような苦労をされたのか、とても気になりますが、退会されていたり、中には物故されもはや問うことができない方もおられます。ともあれ、みなさまの貴重なご努力と創意が実を結び、お陰をもちまして本誌も営々と生き続けています。先人にねぎらいと感謝を捧げたいと思います。
本欄「本誌印刷・配送(紙)版の発行休止」で述べたように、45周年目にしてこのような奇禍に会うとは。本当に残念です。

(2025-11-03掲載)

2020年6月号 通巻508号

本誌印刷・配送(紙)版の発行休止中

新型コロナウイルス禍のため、本会では本誌印刷・配送版(以下紙版)は5月、6月発行休止を決定しました。(2020-04-12 TV会議:4月支部三役会議)。紙版発行再開後、休止中のダイジェスト版発行が予定されています。発行休止は紙版のみであり、ダウンロード(PDF)版発行は従来どおり続行されます。

休載記事

「行事のご報告」は行事中止により記事内容が無いため、また「全行事予定」はほとんどの行事が中止となったため、「What's New」は紙版読者想定であり必ずしも必要ではなくなること、連載中の「独断と偏見の識別講座U」は筆者のご都合により、いずれも休載となりました。

活動休止後2ヶ月を経過して

新型コロナウイルス感染防止のため、本会活動が休止して約2ヶ月が経過しました。4月12日、臨時に開催された三役会議(Web会議方式によるリモート会議)は、先立って配布したアンケート回答を元に進められ、暫定的に6月までのほぼ全面活動休止を決めました(会議の詳細は17p参照)。本会活動休止後、野外の例会活動と室内の運営委員会・会報発行が大きな2本の柱になっていることを改めて実感しました。◆それゆえ本会はほとんど休眠状態になっています。わずかな例外はウェブサイト「くまたか」更新と細々と続く本誌の発行ですが、それも印刷・配送(紙)版は制作できず、ダウンロード版のみの片肺飛行です。本会の多数の会員は、活動情報を印刷・配送(紙)版に頼っておられるのですが、現状では本誌を読むことさえ叶いません。少なくとも本誌の「くまたか」ダウンロード版公開によりとりあえず機会の平等を保証されているとはいえ、部外者でさえ閲覧可能な「くまたか」と同じ重要な情報を紙版会報で提供できないのは、痛恨の事態です。◆コロナ禍が長引くようなら、特に経済的に危うい暮らし向きがさらに不安定となり、野鳥の会どころではなくなります。すでに困った事態になった方もおられることでしょう。世間では、鬱陶しい同調圧力、手前勝手な不満を“正義”にすり替え誹謗し攻撃する無自覚な“自粛警察”など、迷惑で危険な人々が湧いています。まるで悪意の塊のようなコロナウイルスが、メディア経由で人の頭にさえ感染し、乗っ取り操られているかのようです。正面のウイルスと背後からの人による挟み撃ちは決してよそ事ではなく、残念ながら本会も例外ではありません。◆広塚事務局長は、コロナがもたらした軋轢や提供情報の不平等、会員減少に繋がりかねない機能不全の現状等に非常な不安と危機感を持っておられ、先の三役会議ではこうした危機感を強く訴えましたが、その心情にはなかなか共感いただけないようでした。さらに、事務局長提案の印刷・配送(紙)版会報制作「日時別・一人リレー方式」なら単独(一人)作業の連鎖であり十分に三密防止可能な妙案ですが、どうしたことか詳細検討の俎上にさえ上らず、事実上の廃案となりました。◆提案された案件は必ず誠実に議論されるという大切な信頼関係が損なわれてしまいました。そう感じたのは、遅まきながら会議からログアウトし我に返ったときです。さらに本誌17pの会議ご報告を読んで確信に変わりました。現場にいた一人として責任を感じ、個人的にたいへん申し訳なく思いました。提案にきちんと向きあわずおろそかにしたことが悔やまれます。今にして思えば、コロナ頭になって何か得体のしれない同調圧力に屈していたのかもしれません。◆ここで、紙版会報を発行すべきだと直ちに主張しているのではありません。もっとその手前で、まずはきちんとした議論が必要だったのではないかと、後悔の念を申しあげました。どなたかのお言葉がこの場にふさわしいと思います。「これは筑豊らしくありません」。本欄は場違いかとも思われますが、本会らしさと信頼を取り戻し、頭の脱コロナをはかるためにも、改めて「日時別・一人リレー方式」を直近の三役会議にて取り上げていただき、真摯なご討議をお願いしたいと思います。

(2025-11-03掲載)

2020年7月号 通巻509号

7月23日は運営委員会

今年3月からの本会活動休止は、とうとう前代未聞の半年間に及ぼうとしています。早く正常な活動に復帰したいとはやる気持ちもありますが、万一、コロナに巻き込まれたらとか、支部活動に対して世間の視線も気になるところです。今年せっかく4月、5月の探鳥シーズンが到来したものの熱意に水をさされたようでなかなか出づらく、見逃した方も多かったことでしょう。社会をはじめとして、身近なところでもコロナがあらわにした残念なダークサイドを目の当たりにするなど、少なからず殺伐とした半年でした。7月23日(木)の運営委員会は異例の遠賀川水辺館(直方市)で開催され、今後の予定が決まります。多くのご参加をお願いしたいところですが、お仕事のご都合や集合そのものが気になる方は、無理をされずメールでも意見を述べることができます。このきわめて困難な時期、苦しみ悩みながらも我が事のように本会活動を下ささえしておられるのは同じ会員であり同志です。こんな時こそ互いに手を組み力と知恵を合わせ、私が申し上げるのも何ですが、関係者への暖かく思いやりあるご意見メールなら、何よりの応援・支援となることでしょう。

(2025-11-03掲載)

2020年8月号 通巻510号

支部活動リブートに向けて

昨年12月、本誌1月号発行を請け負って以来、本号で早8号目となりました。すでに本会ウェブサイト「くまたか」編集経験のおかげもあって、それほど違和感もなくあれよあれよの8号目です。スタートの時点では、まさかコロナが猖獗し、これほどのインパクトになろうとは思いもしませんでしたが、それでも休刊することもなく続けてこられたのは、何といってもご投稿の会員のおかげと感謝いたしております。◆さすがに活動自粛のため、本号も15ページと通常より細っておりますが、連載や単発のご投稿で本誌を支えてくださる会員のおかげで、こんな時期ゆえに15ページはむしろボリュームであり大いに徳とすべきでしょう。7月23日の7月運営委員会をきっかけとして、この底力をバネにぜひ旧に復し、再び勢いを取り戻しましょう。◆紙版会報中断により置き去りとなっていた読者への情報提供再開は急務となっています。7月運営委員会の結論を待つのは当然ですが、編集部としては、広塚案による安全な発行手順が確認され次第、紙版会報の発行再開を期待いたします。◆コロナ後、以前の世界に戻ることはないだろうとの観測もあります。予防薬も治療薬も無い現状は、当初となんら変わりませんが、濃厚接触を避け、安全な活動の知恵を出し合いながら、しばしコロナの脅威と共存の道を探るほかないようです。同時に、コロナ便乗の“ソーシャル・ウイルス”となった迷惑な“同調圧力ウイルス”や攻撃的な“自粛警察ウイルス”は伝播力も強くどこにでもいます。“感染”や被害を受けないよう注意が肝要です。万一“感染”したら正気に立ち返ることで撃退しましょう。◆本誌へのご投稿は、本会再起動への応援・支援ともなります。ぜひ、日ごろの観察や思いをご自身の文に託してご投稿ください。お待ちしています。

(2025-11-03掲載)

2020年9月号 通巻511号(集約版)

待望の丁合外注

本誌印刷版作成の山場である「丁合(ちょうあい)」作業は、非常に手間のかかる工程です。印刷済みA3判の大きな用紙(折り丁)の山をズラッと並べ(本号だと18もの山になる)、山から1枚ずつ取りながら正しいページ順に重ねて会報1部としてまとめる(その後、スクラム製本という二つ折りの簡易製本も必要)。いつもはこれを毎回250回(部)繰り返して、やっと丁合終了です。これまで会員のご協力で乗り切っていますが、コロナ危機もあり会報発行における作業上の大きなネックとなっていました。この丁合作業を丁合機という便利な機械がこなしてくれると聞いて、何とか安く外注できないかと、事務局をはじめ役員数名でそれらしい会社に打診しました。しかしどこもやる気のない返事か驚くほど高額の費用見積もりと1週間もの納期(多くは下請けに再発注)を返してこられるので諦めかけていたところ、飯塚市のS様にご相談する機会がありました。するとなんと“無料にてお引き受けしましょう”と即断にて素晴らしいご返事をいただきました。手前勝手なお願いを何ともあっさりとお聞き届けいただき、三拝九拝。本当にありがとうございます。毎月、ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

集約版発行まで

本誌冒頭でもご紹介したように、印刷版未発行だった5月号から8月号をひとまとめにした本誌・集約版の発行です。コロナ禍のせいで、一ヵ所に集合しての活動・作業ができなくなった3月以降(ただし印刷配送版4月号は3月発行)、本誌印刷版のみの読者にはたいへん申し訳ない事態となっていました。ウェブサイト「くまたか」には、行事のお知らせを掲載していましたが、会員の多くは本誌の読者であり、印刷版による活動情報のお知らせはほとんどできていませんでした。今後のコロナの趨勢次第で再び情報遮断となる可能性も危惧され、腕をこまぬいているわけにはいかず、何とか打開策を考えなければなりません。内情を明かせば、今回の事態では、インターネット視聴のできる会員と本誌のみの読者との間に生じた情報の差異に、もっとも心を痛めていたのは事務局長のように思いました。コロナおよび強い同調圧力にひるむことなく、いくつかの具体的で安全な解決策を編み出し提案したのも事務局長でした。おかげで、探鳥会や自然観察会など表の活動とは別に、運営委員会、会報発行事務など大切なバックヤードの安全性・活動性ともにより確実になったと思われます。こうした表に出ない活動も本会の推進力であり大きな魅力と部分を占めています。本会の活動は、表裏に関わらず会員に開放されています。機会と興味をお持ちであれば、ぜひご一緒に特別な充実感を体験しましょう。

8月臨時運営委員会短報

8月4日、8月臨時運営委員会が開催されました。議事の主要なテーマは、9月の活動をどうするか?会報印刷配送版の9月号は、8月運営委員会までに発行が決まりました。また、9月行事の探鳥会および自然観察会、運営委員会、会報発送は実施。ただし、「鷹研プラス」のみコロナ対策が難しいことから中止となります。いずれも財団本部の指針や福岡県、厚労省の要請を参考に、安全で不安の少ない活動を目指すこととなりました。関係各専門部において詳細が詰められますが、事態は流動的でコロナの趨勢や現地環境により中止を含む予定変更もありえます。詳細は、本誌9月号に掲載される報告をごらんください(本内容が今後発表の報告と食い違うときは、そちらの内容が優先されます)。ちなみに、8月臨時運営委員会は、本会事務所ではなく、対コロナの安全対策可能な広い会場を持つ飯塚市立岩交流センターで行われました。今後の活用も視野に下見の意味も併せ持った施設利用でしたが、なかなか好評でした。みなさん、9月のフィールドでお会いしましょう。

(2025-11-03掲載)

2020年9月号 通巻512号

無料使用できる丁合機発見ほか

編集スケジュールで、会報原稿締め切り日が一日前倒しになりました。機械丁合の導入により、印刷後、別場所移動のためです。よろしくお願いいたします。◆毎回、手作業の丁合(会報製本手順の一つ)では手間・時間ともに大変です。丁合機(コレーター)という丁合作業専用の機械はあるのですが、新品は高価で購入などとても考えられません。先日、丁合機を持つ新聞配達・広告折り込み業の方にお願いしたところ月5,000円で受けていただき(当初の無料から都合により有料に変更)、前号の集約版はそのお陰で無事発行となりました(感謝)。コロナ以降、一堂に会しての作業が困難になったため、もはや機械丁合はほとんど必須条件となった感があます。◆ある会員(卒爾ながら、妻です)が「飯塚市市民交流プラザ」(飯塚市・あいタウン)のウェブサイトで備品リストに丁合機(ライオン事務器LC-200、8段、生産・サポート終了)と紙折機があるのを発見。本会をグループ登録すれば無料使用が可能とのことで、さっそく広塚事務局長(森永普及部長・有働編集部部長同行)により、登録を済ませました。2年間誰も使っていないと聞きましたが、完動を願ってやみません。ちなみに丁合機の中古がヤフオクなどのオークションサイトに出品されており、開始価格1万円にはちょっと食指が動きます。しかし実機の調子も不明なため運任せが怖く、遠くから眺めるのみです。丁合機を持つ業者、無料使用可能な備品、オークション出品等今回3つのケースを発見できました。ニッチな機械ですがその気になって探せば結構あるものだと改めて驚きます。◆コロナ関連の発言・発信では、もう少し冷静になりましょう。三役をはじめ役員のみなさんは、全員、無給善意のボランティアです。コロナ対策でただでさえ面倒な行事の調整や安全な活動の設定に気持ちをすり減らしています。同調圧力をかけていないか?自粛警察になっていないか?思いやりのない過激な発言・発信をしていないか?コロナウイルスには幸い出会いませんが、発言・発信はきわめて容易に拡散、“感染”します。見かけに関わらず、誰の心も、もろく傷つきやすいのです。こんな時こそ、仲間を思いやる優しい気持ちが何よりのワクチン、治療薬。この困難な時期、平常心と思いやりで一緒に乗り切りましょう。

(2025-11-03掲載)

2020年10月号 通巻513号

引用についてのお願いなど

投稿原稿で、公表された他者の文を自分の文に「引用」するときは、次の全ルールを厳守してください。以下著作権法より要約。

  1. 引用部分が自分の文と明瞭に区別されていること。
  2. 自分の文が主であり引用文を従としていること(文意および文章の量)。
  3. 引用の必然性があること。
  4. 出所(出典)が明示されていること<書名(出版年)・出版社、URL等詳細、具体的>。
  5. 改変していないこと(段落も保存)。
  6. 画像の引用は、著作権者の許可を得てください(本誌ローカル・ルール)。

引用は決してお気軽なものではなく、それなりの覚悟が必要な法的に際どい行為です。著作権違反の判断は、引用した本人ではなく著作権者が行うので、投稿前に客観的で的確なチェックが不可欠です。もし違法引用状態とは知らないまま原稿が本誌に掲載されると、確かな証拠としてあたかも危険な不発弾の如く既刊号に残されてしまいます(支部や編集部に法的チェック能力はなく掲載後の保証も不可能です)。万一、係争になったとき、非営利・公益性・ミニコミ誌等本誌の性質は一切、斟酌されず、投稿者がすべての責任を被ります。著作権切れ著作物からの引用においても、上記条件は厳守してください。法令遵守(コンプライアンス)は本誌の重要な基本方針の一つです。◆引用に関する前記のお願いは、以下の経緯を踏まえたものです。実は、本会公式サイト「くまたか」http://yacho.org/のとある記事から、他社サイト(仲間内では有名な某出版社)の画像1ヶ所にサイト担当の一存でリンクを張っていたところ、そのサイトの出版社から、これは「画像の転載」であり「著作権等の権利侵害」、「サーバー負荷」となるなどの警告メールを受けました(趣意を要約)。いずれも専門性のあるクレーム内容で、それだけでも恐ろしく感じます。とはいえ、他サイトの画像にリンクを張ることはなんら違法ではありません(しかしながら、嫌うサイトもあり今後は自粛の方向で)。もちろん「くまたか」は某社サイトから「画像の転載」など一切しておらず、よって「著作権等の権利侵害」はありえません。また、ありもしない「画像の転載」による「サーバー負荷」など発生するはずもなく、すべては無知ゆえの無理解としか思えません。到底、現状を正しく把握しているとは言えない混乱したメール内容に恐怖を覚え(まともな会社がこんな迷惑メールもどきを送信するとは!)、リンクは即削除。黙っている訳にもいかず、反論のメールを送信しましたが返答は無し。左様に、著作権を盾に無茶な言いがかりがまかり通る時代です。改めて法令遵守(コンプラ野鳥だより・筑豊2020年10月号(513号)27イアンス、特に著作権)の重要性を学んだ一件でした。もちろん恐怖の某社サイトに今後どんなリンクも張ることなどありません。◆梶原剛二支部長が本誌巻頭『オーデュボンの鳥』でご紹介したジョン・ジェームズ・オーデュボンは、野鳥を実サイズで描いた1m×70cmの巨大絵画集「アメリカの鳥類」の著者として有名です。いずれも実際のフィールドで暮らす野鳥の生き生きとした様子を捉えた、それまでの博物画とは一線を画すこの新しい手法は、その発想において現代のフィールドガイド図鑑の始祖ともいえるものです。彼は25新種と12新亜種を発見したほどの鳥類学者でもあります。また2018年オークションにおいては初版本が10.6億円で落札され話題にもなりました。さて、彼は一体どんな絵を描いたのでしょう?その答えはhttps://is.gd/2NQso4にあり、435枚の高画質画が無料閲覧・ダウンロード可能。ぜひご覧あれ。◆秋の風にのって、旅鳥が通過中です。干潟ではシギ・チドリ類が、山地ではエゾビタキ、コサメビタキが先陣を切っています。すでにハチクマも、太古から私たちの頭上にあるという渡りの道を通っています。夏から秋や冬から春など寒暖のはっきりした季節の変わり目は、半年や一年ぶりに鳥たちと再会の機会です。野鳥観察の醍醐味は何も珍鳥ばかりではなく、ありふれた日常の出会いにも感じられます。たった半年なのにとても懐かしいこの気持ち。やあしばらくぶり!お元気でしたか、と小声でつぶやいてみたくなります。9月、10月の探鳥会では、きっとこんなささやかでも情感あふれた特別の出会いが待っています。酷暑を耐えしのんできたご褒美に違いありません。そう言えば、コロナのせいで会員同士の再会も半年ぶり。4ページの「コロナ感染防止」指針を守りつつ、さあ、フィールドへ出かけましょう。探鳥会でお会いしましょう。

(2025-11-03掲載)

2020年11月号 通巻514号

本文フォントサイズを10ポイントに変更

本文フォント(デジタル活字)のサイズを前号までの10.5ポイント(ポイントはフォントの大きさの単位)から10ポイントに変更しました。これは新聞活字のサイズとほぼ同じです。また一般的な書籍や雑誌の本文フォントサイズは8〜9ポイントとされていますから、少し大き目のサイズです。結果的に行間の空きが少し広がりますので、多少読みやすくなっていると思います。10ポイントフォントなら、1行の文字数が少しは増えるため、文字列の折返し(段落内自動改行)が減り、レイアウトの単純化になります。わずかながらページ数減は、会報発行費用の改善につながるでしょう。本文フォントサイズ8〜9ポイントは、わが国印刷メディアの基本、標準でもあり、これより少し大きめの10ポイントフォントは利便性も高いと思います。PDF版会報の閲覧者は、文字を大きくしたいなら[Ctrl]キーを押したまま[+]キーを押し、逆に戻すときは[Ctrl]キーを押したまま[-]キーを押します。拡大率表示が100%になったら元に戻りました。

「フィールドガイド 福岡県の野鳥」を夢見よう

そろそろ「フィールドガイド 福岡県の野鳥」を夢見ていい時期になったのではないでしょうか?フィールドガイド図鑑の内容については、「愛しのフィールドガイド図鑑」(本誌21p、本欄を拙著押しに利用するのは心苦しいのですが、埋草記事にご理解を)に記しました。◆本会ではすでに「筑豊の野鳥 観察ガイドブック」(2007年)を発行しています。一種ごとにシャープな野鳥のカラー写真を配した力作・豪華版。本文全部にルビ付きの謎仕様は少々アレですが、「観察可能月」は良アイデアです(実は「筑豊地方の野鳥分布図」1987年では実装済み)。ISBNを持つれっきとした流通本です。本屋さんでも市販されました(興味のある会員は「くまたか」に収容していますのでinfo@yacho.org情報部へお問い合わせを)。◆本書発行後、今年で13年、現在、すでに絶版・在庫切れとなり、また、鳥相もかなり変化しているうえ新しい知見も増えています。本会としては引き続き探鳥ガイド本が欲しいところ。全国各地の支部では、活動エリアの野鳥に関するガイド本を発行していますが、まだどこの本も使いやすく先進的なフィールドガイド図鑑のスタイルではありません。◆本会の活動エリアすなわち掲載地域を福岡県全域にしてよいのか?という疑問に答えると、230余名もの会員を容し、会員の居住エリアや活動フィールドは、もはやとても筑豊では収まりません。この本を売るマーケットも筑豊地方より福岡県の方が広域です。よって、よろしいのでは。◆ただ、要となるイラストをどなたにお願いするか?識別点の説明書きでは福岡県のローカライズも必要とか、イラストなんか止めて写真にしようとか、いろいろ難関が垣間見えます。本を作るうえで、ウェブサイト「くまたか」利用による容易化の秘策はありますが。◆それはさておき、来年2月14日、本会は創立50周年を迎えます。また、同じく3月21日の英彦山定例探鳥会は1000回目です。というわけで2021年は記念事業として「フィールドガイド 福岡県の野鳥」発行(または企画始動開始)のまたとない機会です。事務局長は、声をあげないとなんも始まらんと、時々思い出したようにコケコッコ〜じゃなくて、ガイド本を出そう!とひとり鬨の声をあげています。◆「筑豊の野鳥 観察ガイドブック」の出版では、スタッフの内部調整で大層苦労されたと漏れ聞きました。何事も苦労するのは楽しくありません。人間関係のゴタつきは最も避けたいもののひとつ。楽しい!が目的の趣味の世界で悩み苦しむのは出来の悪い喜劇です。もし「フィールドガイド 福岡県の野鳥」を発行することになったら、目的の第1は当然「楽しくやろうぜ」に尽きます。◆ナポレオンは午前2時の勇気を語ったそうですが、今は、これを記している午前3時の勇気です。深夜から早朝に移るこの時は、何事も可能な野狐禅タイム。朝日が現実を照らす前の儚いあわい。「フィールドガイド 福岡県の野鳥」を夢見ようではありませんか。あ、眠くなってきた。(※拙文は支部の意向を示したものではなく、あくまで個人的見解です。)

(2025-11-03掲載)

2020年12月号 通巻515号

本誌投稿を「くまたか」にも転載、いかが?

会報に投稿の原稿を本会公式ウェブサイト「くまたか」http://yacho.org/に転載(会報と併載)することができます。あなたのご投稿を広く世界に向けて公開するインターネットの窓口が「くまたか」です。会報から転載したいとご希望の際は、info@yacho.orgまで。

ありがたや校正のご報告

本誌の最終調整は校正です。校正のために、行事担当、筆者、役員の関係者に1次校正のための会報を送信し、修正をお願いしています。校正は、原稿と見比べ間違いを発見し修正する作業です。間違い探しは、ともすれば「重箱の隅つつき」だの「細かいことを言う」だのと、なぜか語感の良い言葉がなく、そのせいか、あたかも間違いを咎めだてしているように感じられるかもしれません。いえいえ、とんでもありません。編集担当にとっては本当にありがたい情報なのです。わずか1字だし1件だけだからたいしたことはないと見過ごしにされず、間違いは発見次第、1件から、何度でも、ぜひ親切なご報告をお待ちしています。

編集1年間を振り返って

本誌編集をお引き受けして1年目。12回の編集は、なんだかあっと言う間に過ぎました。コロナ来襲による変則はあったけれど、編集作業自体はとっても容易なことに驚きました。失礼ながら、これなら誰だってできるぞ、と実感。会報はもっぱらワードで編集。投稿者の大半はメールでご投稿。郵送ワープロ印刷原稿はOCRでワードに入力。手書き原稿は読み上げ音声認識により簡単入力。(みなさまに感謝)会報全体の分類(8分類)と構成(受け入れ順・時系列)をあらかじめ決めておき、そこに原稿を投入するだけ。簡単、簡単。キーボードから原稿の全文入力とかあり得ない。とにかく面倒はイヤで楽したいばかりに座右の銘「急がば近道」が役立ちました。でも編集の簡単・容易が可能だったのは、何よりご投稿と制作支援のみなさまのご協力あってこそ。この1年間、たいへんありがとうございました。また来年もご投稿・ご愛読をよろしくお願いいたします。みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。来年1月1日は、鳥運を占う元日探鳥会(飯塚市・久保白ダム本堤西09時)でお会いしましょう。

(2025-11-03掲載)

福岡県植物チェックリストを目指すHList

有働孝士 2025-10-22掲載

当会植物部の例会は、普通に2桁の参加者を数えることが多いかなり人気のある行事である。部長、副部長の優しく的確な指導力もさることながら、やはり対象の植物それ自身の魅力も大きい。麗しい新緑、芳しく美しい花、魅力的な色目の果実、秋を飾る紅葉。気難しい野鳥と異なり、すぐ側まで接近を許す気前の良さもありがたい。厳冬期を除き一年を通じて、何かしら見どころの多い観察対象である。
そんな自然分布する植物を一同に集めて仮想植物園を作ってみようと、情報部では当会公式サイト「くまたか」にページを開設した。HListである。HListは、野鳥の会の独自手法を取り入れ、野外現場では識別という方法およびページ上ではチェックリストという枠組みを使っている。ご存知のように、識別とは、対象を採取せず、あるがままの状態の見かけ、場所、環境、時季などの特徴や状況から種類を特定する手法である。また、チェックリストは、一定地域の総観察リストのことである。HListでは、この「地域」を福岡県内としている。さらに記録の条件として、写真の客観証拠を必須とした。現在約1700種類を収録している。HListに多大な貢献をいただいている牧野均氏(北九州植物友の会会員、当会会員)の推測では、福岡県内なら約2000〜2500種類は考えられるだろうとのことである。チェックリスト完成までの先は長い。

HListを作成するきっかけは、植物の分類や和名が、様々な典拠によって異なるという何とも気味の悪い現況にある。一例をあげると、スミレViola mandshuricaには、ケナシスミレ,キンモンスミレ,オオバナスミレという別名があり、この4つの和名はそれぞれにいずれも正しいという混乱ぶり。野鳥の会の常識からは到底受け入れがたい慣行である。野鳥の世界には、日本鳥学会という単一の権威団体のおかげで、その出版物「日本鳥類目録」に準拠すれば混乱も問題も無い。
そこで植物の世界に相当する団体を探したところ、BSJ 日本植物学会が見つかった。しかし、ウェブサイトには、植物和名の日本全国チェックリストは見つからなかった(一部メニューはゲスト閲覧不可)。ほかにJSPS 日本植物分類学会もあるが、やはりチェックリスト相当の情報は外部からは不明である。植物関連団体では、たいへん残念ながら和名別名問題に向き合っている様子はなさそうである。両団体とも野鳥の会的な手法としての野外識別そのものに関心はないらしい。野鳥でいえば日本鳥学会に相当するようだ。日本野鳥の会のような植物の全国団体があればと思う。ともあれ和名別名問題を放置していいのだろうかと、個人的に少々心配になった。
そんなとき、YListという神サイトに出会った。ここには、日本国内の植物約5万種類以上の分類学的データが収録されており、無料でアクセスができる。科名についてAPG、クロンキスト、エングラーの3系統とコケ・シダ・裸子・被子植物の種以下雑種まで学名、和名、別名ほかが記録され、気前よく一般に公開されている。HListでは、科名はAPG、和名、学名をYListに準拠することとした。よって、YListの福岡県版サブセットがHListとなる位置づけである。
HListに採集する記録は、もっぱらウェブサイト「くまたか」へのご投稿からである。日々いただくご投稿の中に、採録条件を満たす写真および記録を探している。写真は特徴がよく分かり識別可能なもの。標準和名がHListに未登録。記録年月日、記録場所(市区町村名、3次メッシュコード)、観察者名が明らかな記録などである。「くまたか\資料館\HList」のデータ・テーブルは、特別なギミックで、ユーザーにより表の操作を可能にしている。特に項目ごとのソートや列入れ替えに対応しているので、新しい発見があるかもしれない。試していただきたい。
コケ類、シダ類、水生植物、また被子植物ではカヤツリグサ科、イネ科などは、識別が難しいそうで手薄である。会員のご努力によってさらなる充実により、福岡県チェックリスト完成を目指したい。

(2025-10-22掲載)

探鳥ゲームへのお誘い

有働孝士 2025-09-05掲載

・はじめに

本会支部長の梶原剛二氏は、河川に関する公共的な施設に勤務し、来訪者に野鳥を通じて水辺や川の大切さを伝えています。夏休みや冬休みなどのシーズンには、小・中・高生を対象に数多くのイベントを実施していますが、指導には悩みもあります。特に、団体で半ば強制的に参加させられる子どもたちには野鳥への興味が薄いか無い場合が多く、どう指導すべきか難しいと言います。
上記の例のような状況はかなり一般的ではないかと推察します。そんな時こそ、ゲームを手がかりに野鳥の世界へいざなう探鳥ゲーム。肩の力をさらに抜いて、ひとときを楽しみましょう。例示したケースは学校絡みでしたが、ここに提案の探鳥ゲームは一般の大人や探鳥に慣れた人が遊んでも十分に楽しめるものだと自負します。ただし、くれぐれも安全には注意しましょう。
ところで、たまたま似ていて驚いたのが、スマホアプリの某有名ゲーム。このゲームは、スマホにアプリをインストール後、スマホのカメラで現実の風景を見ると、風景に重ねて様々な小怪物が出現します。プレイヤーがこれらを「ゲット(捕獲)」してコレクションする仕組みで、秀逸なアイデアに年齢を問わず世界的な人気を集めました。現実の場所・天候・時間によって出現する小怪物の種類が様々に変化する機動性も魅力です。これってまさに探鳥と同じですよ。でも、私たちは野鳥を見つけても識別するだけで、決して「ゲット(捕獲)」なんかしませんけどね。探鳥ゲームのイメージ醸成のためご紹介しました。

・探鳥ゲームの仕組み

  • ゲームの目的
    • 決められたフィールドでなるべく多くの種とその個体を発見し、ポイントを集め得点を積み上げ、競うこと。
  • 準備
    • 主催者は事前にフィールド調査を行う。環境や地形など安全を確認し、観察できる野鳥のリストを作成。
    • 見つけにくさに応じて種ごとにポイントを設定(「ポイント設定の方法」参照)。※ポイントは絶対値ではなく、ゲームの都度、環境・時季によって変化します。
    • ルール安全などへの注意、出現種別のポイントを記したチェックシートを準備。
  • 当日の流れ
    • はじめにオリエンテーションを行い、参加者全員にチェックシートを配布、ルール等を説明。
    • ゲーム開始後一定時間(1、2時間くらい?)、あらかじめ決めたフィールド内を自由に探鳥し、見つけた種を記録。
    • 終了時にポイント合計を得点として、順位を決する。
  • 得点ルール
    • 得点 = 種のポイント × 個体数(ただし計算の簡素化のため10羽以上は丸めて10羽とする)。
      例:ダイサギの設定ポイントが4点とすると5羽観察なら得点20点。
    • 特定の種を見つけると総合得点倍増など、ボーナスポイントとなる種を設定して盛り上げよう。
  • 初心者への配慮または多人数参加対策
    • 参加者をグループ(3〜6人位が適当)に分け、それぞれに野鳥の会会員をサポート役として配置。グループ名は野鳥の名前がよいかも。
    • グループ・リーダーを決め記録担当を依頼する。記録を統一でき作業も省力化できる。
    • 参加者は「発見」、会員は「識別」および「安全維持」に専念(審判のような立場でゲームに参加しない)し、役割を明確にする。
    • チェックシートには主な野鳥の特徴など識別のヒントを記して学びを促す。
  • 表彰
    • 入賞者(1位〜3位)には賞状やペナント(紙製でも可)などの記念になる賞品を授与し、記念撮影など儀式でメリハリをつけ、再挑戦への意欲を高める。

・注意事項

  1. 安全:道から逸れず危険な場所や生物を避ける。交通に十分注意し安全を心がける。危険を察知した時は同行者や周囲に周知する。
  2. グループを構成している場合:安全のため参加者はグループから外れたり、単独行動をしない。
  3. 離脱:事情によりゲームの途中でぬける時は、(いれば)グループ・リーダーおよび緊急連絡先に伝える
  4. 緊急連絡先[電話番号:氏名]をチェックシートに明記
  5. 誠実にふるまい確実な観察のみを記録とする。観察の自己申告に偽りがないという大前提なので虚偽申告は問題外であり、また疑問のある観察は除くこと。

・ルール

  1. ゲーム中は確認種1種ごとにポイントおよび個体数も記録(種ごとのポイント×個体数=得点)
  2. 同種の個体数が10羽を超えたら、10に丸める(単純化のため11羽以上はノーカウント)
  3. チェックシートに無い種は、最大ポイントと同等のポイントとする。
  4. 探鳥範囲:ゲームのオリエンテーションで説明
  5. 終了:オリエンテーションで説明の終了時刻になったら開始地点に集合

・ポイント設定の手順

種ごとの評価を効率的に行うための方法

  1. 出現が予想される野鳥を1種1枚の紙片に書き出す(またはエクセルやワードでも作業可)。
  2. 「かなり珍しい種」「珍しい種」「普通の種」の3段階に分ける。
  3. 各段階を同じ方法でさらに細分化して9段階にし、各段階の種ごとに9〜1ポイントを付与する(よって、ゲームごとにフィールドや時季により種のポイントが変わる)。

(2025-09-05掲載)

「くまたか」にトンボや花を載せたいけれど

有働孝士 2025-07-22掲載

◇トップページ刷新とその背景

私は本会公式ウェブサイト「くまたか」の運営を担当しています。2025年4月、トップページ「たかの目」の構成を大幅に変更しました。これまでは、最近の投稿から特に目を引く一枚の写真を掲載してきましたが、以後は「行事のご案内」やギャラリーから、アイキャッチとして小さな画像・動画・音声を4コマ2段総8コマで縮小表示するスタイルにしました(クリックで拡大可能)。投稿があるたびに新しいコマが左端先頭に加わり、9コマ目が末端から消えて、常に最新の状態を保つ仕組みです。 従来の方式では、掲載される写真が1コマに限られていたため、どうしても投稿数の多い会員の写真が中心となり、また見応えのある写真以外は敬遠されがちでした。一部の会員からは“エコひいき”との誤解も生じましたが、エコひいきなどはありえず、そんな小細工は退屈なうえ、考えるだに面倒です。

◇浮上した新たな課題

新方式により掲載される画像の大半がトンボや植物になり、肝心の野鳥は数コマ、あるいは全くない状態が続いています。今は夏の“鳥閑期”であることも一因ですが、外部から見れば「野鳥の会のサイトなのか?」と戸惑われても不思議ではありません。また違和感を持つ会員の方もおられるでしょう。 そこで、「たかの目」のすぐ上に新設した「サイトご紹介」メニューにて、本会の立場や活動方針を説明することにしました。野鳥のみならず、トンボ・植物・昆虫・爬虫類・両生類など多様な自然観察対象の写真が集まる理由を丁寧に述べる必要があるからです。

◇「識別」という技術への着目

フィールドにおける野鳥の会活動の主題であり楽しみは、こうした多様な生き物を「観察する」だけでなく、「識別する」ことにあります。なかでも野鳥の識別とは、フィールドマークと言われるその種(亜種)独自の色や形など視覚的特徴に加え、動作や鳴き声、音などを手がかりに、種を特定する技法であり、地域・季節・環境といった要素も踏まえて判断します。その結果は記述可能でなければなりません。
この識別を技術として確立していることこそが、野鳥の会を特徴づける先進性および独自性と言えます。その具体的な方法を記しているのが「フィールドガイド図鑑」(識別図鑑)です。わが国では『フィールドガイド 日本の野鳥』(日本野鳥の会)、『フィールド図鑑 日本の野鳥』(文一総合出版)の2タイトルがその代表です。

◇同定に加え新手法・識別の誕生

かつての博物学趣味は、実物収集が中心でした。鳥も、同定のため撃ち落として標本にするなど、今では考えられない方法が一般的でした。しかし、自然保護の意識が高まる中、野鳥の会は野鳥への干渉を最小にする「識別による情報化」への道を模索してきました。それは、「同定」とは異なる画期的なアプローチです。
識別という技術は、1934年にアメリカで世界初のフィールドガイド*が発行され、ピーターソン識別法(Peterson Identification System)とともに紹介されました。ちなみに、1934年といえば、中西悟堂による日本野鳥の会発足の年でもあります。日本では48年後の1982年『フィールドガイド 日本の野鳥』(日本野鳥の会)の登場で、ようやく探鳥先進国の仲間入りを果たしました。

* Peterson, Roger Tory, 1934. A Field Guide to the Birds Houghton Mifflin Co.

◇フィールドガイド図鑑とは

フィールドガイド図鑑が現れるまでは、博物学における生物系の図鑑は、ひと言でいえば同定のための図鑑でした。野外で採集した標本を持ち帰り、その特徴を微細に確認して種を特定するための基本資料だったのです。そこへフィールドガイド図鑑という、これまでにない新しいかたちの図鑑が加わりました。フィールドガイド図鑑とは、ひと言でいえば、識別のための図鑑です。野外(フィールド)で、対象になるべく影響を与えず、離れたところからあるがままの状態を観察し、種を特定するためのガイドであり図鑑です。

◇フィールドガイド図鑑の条件

現代におけるフィールドガイド図鑑を詳しく観察してみましょう。内容は、1種(野外識別可能な亜種も)ずつカラーイラストが描かれ、野外で観察できる特徴および類似種との相違が明瞭・簡潔に記されています。また地図や月ごとの分布図も重要です。現代のフィールドガイド図鑑は、なによりチェックリスト(一定地域の全種リスト)を構成していなければなりません。野外への携行のため小型・軽量も望ましい条件です。全国を対象とし、以上の条件を満たす図鑑は、残念ながら、先にあげた野鳥のフィールドガイド図鑑2タイトル以外には見当たらないようです。

◇掲載対象をめぐる再考

わが国において、植物やトンボの分野では、このような統一された識別技術やフィールドガイド図鑑がまだ確立されていないのではないかと思われます。個人やグループの努力は素晴らしいものの、識別情報や技術の共有・共通化・洗練の点では課題が残ります。 結果的に「くまたか」に届く野鳥以外の写真ほか観察記録は、思い思いの参考資料などを下敷きにした、私的方法による識別での観察報告となっています。野鳥のような共通の認識に基づく裏付けが乏しく、両者のギャップは大きいと言えるでしょう。

◇これからどうすれば

この問題を通じて、トンボ・植物を「くまたか」に掲載すべき妥当な理由を求めて思索を続けてきました。しかし、思いもかけず、それらの分野における体系的な不備が浮き彫りになってしまいました。同時に野鳥の会によるピーターソン識別法をはじめとする技法の先進性・有用性が際立つこととなりました。一方では喜ばしくも他方では残念であり、皮肉でもあります。表題のテーマについては、新しい視点によるアプローチが要求されているとも言えるでしょう。今後の課題となりました。

(2025-07-22掲載)

初認日を予報する/夏鳥

有働孝士 2025-01-23掲載

野鳥観察の楽しみのひとつは、思わぬ出会いである。珍種との出会いもうれしいが偶然の割合が大きいのでなかなか困難である。もう少し確実なうれし・懐かしの出会いはどうだろうか。初認である。初認とは、渡り鳥をその季節に初めて確認することを言う。初認は、あらかじめ時期と場所さえ把握していれば、ほぼ間違いなく可能となる。場所(環境)についてはフィールドガイドに譲るとして、本稿では曖昧さを排し、ずばり月日すなわち「初認日を予報する」。今回は夏鳥特集として、比較的身近な夏鳥21種を取り上げ、初認日を予報した。
使用したデータ・ソースは、「くまたか\ニュース\調査報告\観察サイト\2014年〜2023年」の10年間である。また福岡県における初認予想日の計算手順は、拙稿「初認日を予報する/秋鳥と冬鳥」に詳述したので、興味あれば参照を願いたい。

(2025-01-23掲載)

下表の操作法を紹介する。表の1行目は項目である。ここは特別で、この表に対して操作が可能となる。項目をクリックすると表の内容が組み替わる。組み替わりのルールはソート(整列)。数値なら小→大、文字なら50音順、さらにクリックで逆順などに並び替え可能である。並び替えによって様々なパターンや可能性が現れるので興味深い。いろいろ試していただきたい。

初認予報日(表の項目名クリックでデータをソート)

id和名初認予報日最早日(E)最遅日(L)L-E件数標準偏差
01ツバメ3月13日3月05日3月21日16104.38
02ヤブサメ3月24日3月13日4月17日36911.77
03キビタキ4月08日4月02日4月14日12103.66
04オオルリ4月10日3月29日4月25日27107.08
05コマドリ4月11日4月07日4月17日1084.06
06センダイムシクイ4月12日4月03日4月30日27107.9
07サシバ(適正化)4月18日3月31日5月07日38711.64
08ツツドリ4月21日4月11日4月30日1995.49
09クロツグミ4月21日4月11日5月02日22106.79
10アオバズク4月25日4月17日5月09日23106.61
11オオヨシキリ4月29日4月18日5月17日3099.71
12アカショウビン(適正化)5月02日4月27日5月10日1383.7
13ヨタカ5月05日4月19日6月12日55915.48
14アマサギ(適正化)5月06日4月07日5月25日49714
15ジュウイチ5月09日4月26日5月26日30109.27
16サンコウチョウ5月09日4月14日5月30日471011.26
17ホトトギス5月14日5月01日5月20日20105.05
18コノハズク5月18日5月13日5月29日1755.82
19カッコウ5月21日5月13日6月02日2096.5
20セグロカッコウ5月22日5月11日6月02日1166.8
21コシアカツバメ(適正化)5月23日5月06日6月03日29312.19

・項目説明

[初認予報日] 今後の初認日を予報。
[最早日(E)] 採集記録の最も早い観察日(本稿造語)
[最遅日(L)] 最も遅い観察日(本稿造語)
[L-E] 10年間における初認観察の日数差。数値が大きいほどばらつきが大きい。
[件数] 採集した最初の観察記録から、5月末以降の記録を除いた有効な記録件数。

[標準偏差] 記録日のばらつきの度合い(値が小さいほどばらつきが少ない)を示すが、各年の観察日が正規分布になると仮定した場合の数値。実際はあまりきれいな分布とはならないので、参考程度に。

※面倒な日数計算で、今回もCopilot(Microsoft Windows)のお世話になった。Copilotがなければ、本タイトルも構想倒れとなっただろう。

夏鳥のうち、ある年の初観察日が異様に遅く標準偏差値(カッコ内数値、大きいほどばらつきが大きい)が大きくなった種が見られた。サシバ(58.56)、アカショウビン(25.1)、アマサギ(29.49)、コシアカツバメ(44.85)である。たとえば、サシバを調べると2021年の初記録は9月12日で、とても初認日の観察とは思えない遅さである。そこで、初認日の予報には適さないこうした記録を除くことにし、適正化を図った。かなり主観的な操作となるので、いわゆる科学的な正確さに欠けるが、初観察記録だからとすべてを機械的に計算データとして組み入れると、本来の目的を大きく損なうと思われた。
とはいえ、コシアカツバメの場合は記録件数が3件と大幅に減少した。もともと無記録が4件(年)もありさらに最適化で3件(年)の記録を削除した。よって、有効な記録は3件(年)となった。母数が少ないので本件は参考程度にしていただきたい。無記録の年が4年もあるようにコシアカツバメは異様なくらい減少しているようだ。最近のビル建築はカーテンウォールのノッペリしたガラスやタイル壁が多くなり、営巣場所に適したオーバーハングのひさしを持つビル(官公庁に多い)が少なくなっているためだろうか。哀れである。
意外であったのはキビタキ(予報日4月8日)。まず標準偏差値が本記録では最小の3.66。記録した10年間すべてに良好な記録があり、期間の幅は12日間。県内に到着当初は平地を好むようで、公園緑地や山裾の人里で観察される。さえずりは夏鳥でもピカイチの美声であり、そのため気づかれやすいのだろう。初認予報日4月8日はかなり正確といえる。興味深いので下に記す(先頭から2014年〜2023年の4月)。
4月10日、2日、8日、5日、5日、13日、4日、7日、10日、14日
引き続くアカショウビン(最適化)の標準偏差値3.7も注目。初認予報日5月2日。同様に初記録日を記す。ただし適正化により2018年、2019年を除いた。偶然なのか記録日がゴールデンウィーク期間に集中しており、野外に出かけやすい時期である。人の都合による偏りがあるのかも知れない。
4月27日、4月30日、4月30日、5月02日、(除外)、(除外)、5月3日、5月3日、5月10日
3位コマドリ(予報日4月11日)標準偏差値4.06。ただし、コマドリはキビタキ、アカショウビンに比べ観察の機会が少ない。にもかかわらずこれだけの良質な記録が得られたのは、注目度が大きく声の識別が容易なことや渡りの途中にある観察スポットが知られていることなどによるのではないか。
ツバメ(予報日3月13日)の標準偏差値4.38もさることながら、初認予報日3月13日は本表で最も早い種である。いわば夏鳥の帰還開始の指標鳥といえる。3月13日前後以降、本表などを参考に夏鳥の帰還には注意したい。
実はホトトギス(予報日5月14日)は、もっと標準偏差値が小さいものと思っていたら、案外の5位。人里に近いフィールドでは正確な初認記録が集まると思われるが、記録日の幅が20日間と大きく標準偏差値は5.05。推測であるが、渡りの様態が群れではなく単独で、従って到着日がバラバラになるのであろうか。
以上のように表を操作してざっと眺めるだけで、結構いろいろな感想が湧き出てきて面白い。ぜひみなさんにもおすすめしたいと思う。

工事で心配な中島−2025年元日探鳥会下見の記

有働孝士 2024-12-29

  • 実施日:2024-12-29 14:28-16:29
  • 場所:中間市下大隈・中島
  • 観察者:有働佳世子、有働孝士
  • 観察種:
    • @5030-5576:アオサギ2、カルガモ15,トビ5、ヒヨドリ3、キジバト1、ハシブトガラス2、カワウ2、シロハラ2、ダイサギ1、オオバン3
    • @5030-5566:アトリ7、ジョウビタキ2、ツグミ6、メジロ30、シジュウカラ3、カルガモ12、キジバト2、ダイサギ1、シロハラ2、ハシボソガラス1、アオジ50、ホオジロ1、エナガ10、マガモ多数、ハイイロチュウヒ♀1、カワウ1、カイツブリ1、ツグミ60、イソシギ1
    • 総リスト(22種):マガモ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、イソシギ、トビ、ハイイロチュウヒ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、アトリ、ホオジロ、アオジ

恒例、元日探鳥会の下見をしました。昨年と同じ12月29日。午後(14:28)から取りかかったので、終わったのが16:29。終日、晴れたり曇ったりながら曇りがちな冬の日。風はほとんどなく過ごしやすい時間でした。
スタートの中島河川敷駐車場から自転車道を通り、終端手前から東に回り込んで、橋に出ました。復路は、池に降りる道の先、未舗装路を鳥見台まで歩き、終端、駐車場まで。
やはり気になっていたのは工事です。牧野均氏の情報によれば、新しい道がブッシュの中に開かれており、南側の自転車道の橋の下流側に、橋桁が作られているとのことです。
中島は大部分が国土交通省の管理下にあり、自然保護区やビオトープなどの施設ではないため環境保護策が講じられているわけではありません。原野のあちこちで、植生がキャタピラに蹂躙されている様子には心が痛みます。早く何らかの保護策が講じられるよう願ってやみません。
一見、冬枯れの原野ですが、野鳥にとっては安全な隠れ家であり、エサをくれる大切なブッシュ(ヤブ)でもあります。来年春以降もこのような風であれば、新芽が大きな被害を受けるでしょう。今後も慎重に見守りたいと思います。ところで、一体、何のための工事なのでしょうか。

(2024-12-29掲載)

さて、下見の結論としては、通行制限も無く、元日探鳥会には支障が無いでしょう。当日は、降水の可能性も薄く、ありがたいことに天気予報も味方をしてくれ、今回もうまく行くと思います。元日探鳥会が始まって以来、雨や雪になったことがないのは、ご参加のみなさんの熱意のたまもの。
本日の探鳥ハイライトは、南の橋で見たハイイロチュウヒ♀(@5030-5566)です。元日探鳥会の吉兆のように目前の川面をかすめ飛び去りました。一瞬のことでしたが腰の白色が鮮やかで、タカ類のなかでも識別に困らない種だと感謝。ただし、出会いに圧倒され、また観察に忙しくとてもカメラを構えるまでには至らず。他には、路上に垂れたセイバンモロコシの穂から種を食べるためにアオジが精一杯背伸びしている様子がかわいく、妻君は特に喜んでいました。
間もなく新年が明けます。新しい一年を迎えるには、美しい中島がいちばん。今年の諸々の憤懣や後悔は、中島初詣ですっきりと解消したいものです。良い思い出や希望とともにご来迎を拝み、思い新たに素晴らしいスタートが待っています。中島でお会いしましょう。

ヒガラ

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春鳥と秋鳥の提唱

有働孝士 2024-12-05掲載

すでに前タイトルで言葉は使っているが、「春鳥」(はるどり)と「秋鳥」(あきどり)を提唱したい。
「秋の旅鳥」と記していて、いつもの習慣でもっと短くしたいと考え「秋鳥」としてみた。となれば「春の旅鳥」は「春鳥」となるな。そう言えば、「夏鳥」「冬鳥」はあるのに、「春鳥」も「秋鳥」も無いじゃないか。
これまで、春や秋に通過していくだけの野鳥は「旅鳥」(たびどり)と言われている。好きな言葉である。なんとなく空港で乗り継ぎを待つ旅慣れた旅客を見るような気分になれる。うまいネーミングではないだろうか。同様に「夏鳥」、「冬鳥」も詩情を感じさせる名称である。
ところで夏と冬の間にある春、秋は、ただのつなぎではない、れっきとした季節の一つである。今や寒さや酷暑の間にあるありがたい緩衝期間となっている。その時季を通過する野鳥は、旅鳥と一括にせず、季節に合わせて丁寧に、春鳥、秋鳥と呼んであげよう。旅鳥は、春鳥、秋鳥をまとめて言うときに使えばよい。
旅鳥の一部は往復を同じルートにすることがある。そうすると、夏鳥のたとえばツバメや冬鳥のツグミなどのように種と貼り合わせにまとめることができない。同じ種が、時季により、たとえばハチクマやアマツバメのように、春、秋同じルートを渡る種がいて、その時々で、同じ種が行くとき秋鳥、帰るときは春鳥になったりする。多少、煩雑に感じられるかもしれない。
野鳥と季節の結びつきはとても強い。ただ野鳥だけしか見ていないとすれば、非常にもったいない。野鳥を見るとき、それを取り巻く自然が装う季節も見て感じなければ、じゅうぶんに観察を体験したとは言えないと思う。
渡りは野鳥の重要な習性である。渡りは季節移動であり季節と強い結びつきがある。そのため夏鳥、冬鳥は季節が名称の一部になっている。これに春と秋を加えることで、新しい分野が生まれると思う。ここはひとつ「春鳥」と「秋鳥」で呼び習わし、季節のセンスを養いたい。

(2024-12-05掲載)

初認日を予報する/秋鳥と冬鳥

有働孝士 2024-11-04掲載

季節の変わり目では、野鳥の渡りが盛んになり、身近な場所を様々な野鳥が通り過ぎたり、到着したりする。期待に胸躍るシーズンである。こんなとき、気になるのが、そのシーズンで初めて出会う種とその観察日、すなわち初認日(注)である。
本稿の目的は、福岡県における今後の初認予想日を算出することとその計算手順を示すことである。その結果は下表の通りである。

初認予報日(表の項目名クリックでデータをソート)

id和名初認予報日最早日(E)最遅日(L)L-E件数習性標準偏差
1キアシシギ08月24日07月16日09月23日709秋鳥28.27
2エゾビタキ08月28日08月13日09月09日2710秋鳥3.5
3コサメビタキ09月01日07月24日09月23日6210秋鳥11.52
4チョウゲンボウ09月16日08月30日09月23日258冬鳥7.32
5アマツバメ09月16日09月04日09月23日206秋鳥8.76
6ハチクマ09月18日09月05日09月26日2210秋鳥4.02
7ノビタキ10月02日09月20日10月13日2410秋鳥4.64
8ノスリ10月07日09月21日11月17日588冬鳥16
9ハイタカ10月09日09月23日11月03日429冬鳥12.38
10ジョウビタキ10月14日10月08日10月20日1310冬鳥1.93
11キンクロハジロ10月18日09月23日10月31日398冬鳥11.98
12アトリ10月19日10月07日10月31日257冬鳥8.59
13キクイタダキ10月21日10月07日11月04日297冬鳥7.39
14ルリビタキ10月26日09月24日11月17日557冬鳥11.65
15シロハラ10月26日09月27日11月15日5010冬鳥9.79
16ミヤマガラス10月29日10月22日11月04日146冬鳥3.74
17ツグミ10月31日10月14日11月16日347冬鳥9.76
18コガモ10月31日10月02日11月15日457冬鳥8.52
19マヒワ11月03日10月28日11月15日195冬鳥6.11
20アオジ11月04日10月24日11月02日107冬鳥6.3
21タヒバリ11月05日10月22日11月14日247冬鳥6.91
22ミヤマホオジロ11月05日10月14日11月16日348冬鳥7.52
23オオジュリン11月07日10月26日11月22日284冬鳥10.77
24ベニマシコ11月11日11月02日11月18日176冬鳥4.65

(2024-11-04掲載)

・項目説明

[初認予報日] 今後の初認日を予報。
[最早日] 採集記録の最も早い観察日(本稿造語)
[最遅日] 最も遅い観察日(本稿造語)
[L-E] 10年間における初認観察の日数差。数値が大きいほどばらつきが大きい。
[件数] 採集した最初の観察記録から、11月下旬以降の記録を除いた有効な記録件数。

[習性] 種による移動習性の略で、旅鳥や冬鳥など季節移動の種類を示す。簡略化のため秋の旅鳥を秋鳥(本稿造語)とした(余談ながら当然、春の旅鳥は春鳥となる)。

[標準偏差] 記録日のばらつきの度合い(値が小さいほどばらつきが少ない)を示すが、各年の観察日が正規分布になると仮定した場合の数値。実際はあまりきれいな分布とはならないので、参考程度に。

基礎データとして「鳥信記/観察サイト」の記録から2014年以降2023年までの10年間の秋の初認日を拾い出している。初認日の平均値(日)を求めるための計算手順は、年ごとの1月1日から初認日までの日数を求め、その総和を年数10で割った平均値から月日すなわち初認日を特定する。
下記に実例を示す。リストは秋鳥(秋の旅鳥)エゾビタキの年ごとの初認日と1月1日からの日数である。

  • 2014年09月09日: 252日目
  • 2015年09月06日: 249日目
  • 2016年08月13日: 226日目
  • 2017年08月27日: 239日目
  • 2018年08月25日: 237日目
  • 2019年08月25日: 237日目
  • 2020年09月05日: 249日目
  • 2021年08月27日: 239日目
  • 2022年08月28日: 240日目
  • 2023年08月26日: 238日目

(252 + 249 + 226 + 239 + 237 + 237 + 249 + 239 + 240 + 238) / 10 = 240.6
平均値240.6を四捨五入して241。元日から241日目は8月28日であり、これが回答となる平均日つまり初認の予報日である。当然ながらずばりこの日に初認が出るというのではなく(そういうこともあるが)、確率的な予想なので、この日を含む前後での期待値が高いと解釈する。あくまで目安である。
初認予報日の活用例として、id:07のノビタキを例に取ると、昨年以前過去10年間の初認最早日(本稿のための造語)9月20日から同じく最遅日(最も遅い初認日)10月13日の間に注目し、たぶん10月2日前後に初認となる可能性が高い、と見る。面倒ならとにかく最早日に着目し、以後なるべくフィールドで観察しよう。
データおよび計算手順に基づき未来を予報する想定なので、天気予報になぞらえ初認予報日とした。
以下、身近な秋の旅鳥(秋鳥)、冬鳥24種の初認予報日を計算してみた。

  • ジョウビタキの標準偏差1.93は集中度が際立っている。参考のためジョウビタキの各年の初認日が興味深いので、下記に記す。12日間の範囲で初認が確認されており、カレンダーでも見ているのかというくらい正確である。観察者の身近にいて注目度が高いことも寄与していると思われる。
    • 2014年10月09日
    • 2015年10月08日
    • 2016年10月15日
    • 2017年10月14日
    • 2018年10月19日
    • 2019年10月14日
    • 2020年10月18日
    • 2021年10月20日
    • 2022年10月11日
    • 2023年10月15日
  • アオジは、上記ジョウビタキを上回る集中度であることが、計算の結果分かった。記録件数は7件/10年間と少ないのに、項目[L-E]が10日と非常に狭い。一斉に渡ってくるためだろうか。比較的目立たない種だけに、この数値は意外であった。
  • 種によっては「鳥信記/観察サイト」に記録の無い年があったことに驚いた。オオジュリンは、そもそも2016年、2018年、2020年の観察記録がゼロ(1年間誰からも報告がない!)で、2017年、2021年、2023年は初認記録がなかった。よって有効な初認記録はわずかに4件となった。右の通りオオジュリンの観察記録は異様に不十分で、もっと注目されてもよいのではないか。以下、初認記録の無い種とその年号をあげる。アオジ2018年。キクイタダキ2018年。コガモ2020年。タヒバリ2019年。ノスリ2020年。ベニマシコ2014年、2016年、2018年。マヒワ2017年、2018年。
  • 「初認記録が無い」とするのは、少なくとも8月中旬以降11月中旬ごろまで記録が無い場合である。11月下旬以降に記録が出ても、もはや「直近日」とは言えないため、初認たり得ないと判断した。ところで記録の無い種が多い2018年には一体何があったのだろうか。
  • 面倒な日数や標準偏差計算では、生成AIのMicrosoft Copilot(コパイロット)のお世話になった。いつの間にかウィンドウズのタスクバーに虹色のアイコンが現れたので使ってみると、行間を読んでくれたり、かなり有能であることが判明した。今回も大いに助かったが、無料で何回でも使えるうえ、結構能力もあるのでおすすめである。
  • 注:本稿の主要なテーマである初認(しょにん)の意味(定義)について改めて説明したい。初認とは、季節移動をする野鳥が、観察者のいる場所にその季節で初めて到着したり通過するとき、同日または直近日に観察することを言い、その日付を初認日と言う。初認日には2通りあり、狭義には特定の場所または個人の初認日と、広義では支部のようなあるグループで個人記録をまとめて、一番早い観察日を初認日とする場合である。通常は後者が初認日とされる。

一筆啓上 4

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