一筆啓上 6有働孝士
野鳥と自然と私たちに関するあれこれを、とりとめもなくさえずり仕り候。中には一筆では済まず、多筆啓上となりましたが、たとえホオジロでも長広舌になったり、チチッの2音で済ませたり。気分任せは野鳥の自然。どうかご容赦。
目次
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有働孝士 2026-08-04掲載
このチェックリストは、2026年6月、「くまたか」に報告された福岡県内のほぼ全部の観察記録を全種まとめたものです。
ここで「チェックリスト」のご説明です。月別、季別のチェックリストは、地域と期間を限定した観察リスト集成で、地域は福岡県、期間ですが月間は1ヶ月、季別なら3ヶ月です。定義および運用については、「月別チェックリスト・2026年1月\124種」を参照してください。
6月の総観察種数は、89種(1亜種*含む)です。
種数は、先月5月の146種に比べ非常に減っています。5月はCFBの成果もあって、通常より多数の観察となりましたので、比較するなら4月の120種が適当かもしれませんが、季節が異なるので適切とはいえないでしょう。
6月、夏鳥は来ていても、種数の多い冬鳥にはかないません。とはいえ、こんなに種数が減るとは、個人的に予想外でした。去年6月の集計をとって比較するのも興味深いかもしれません。
※拙稿リストに会員投稿の観察記録を使用させていただきました。ここにお名前を上げませんが、関係者の方々には深く感謝いたします。
(2026-08-04掲載)
福岡県の月別チェックリスト・2026年6月(89種 1亜種、配列順は「日本鳥類目録」改訂第8版準拠)
和名右の数字は、「くまたか」から拾い上げた回数です。個体数をあらわすものではありません。数が大きいほど観察機会が多い傾向を示しますが、数字が何らかの絶対値を意味するものではありません。
有働孝士 2026-07-15掲載
「ウグイスの地鳴き」、「ホオジロの地鳴き」は何ともないのに、本会会報で「フクロウの地鳴き」という言葉を見た時、強い違和感を覚えて、戸惑いました。他に本会ウェブサイト「くまたか」でも「コジュケイの地鳴き」や「キジの地鳴き」という記述を見た時、同じような据わりの悪さを感じました。なぜだろうと、自分に問いかけてみました。すると、地鳴きを持つ野鳥はいずれも自分の中では、さえずりを持つ鳥に限られていることに改めて気づいたのでした。つまり、私にとって、地鳴きはさえずりの対義語となっていたのです。
(2026-07-15掲載)
そもそもこの「さえずり」という言葉は、仲間内でさえ定義が定まっていません。日本野鳥の会(財団本部)が発行した初心者のための野鳥観察ガイド「おさんぽ鳥図鑑
」には、オオハクチョウがさえずると書いてあります。一読し、同書におけるオオハクチョウを始めとするさえずりの奔放な解釈にたいへん驚いてしまいました。あまりに私の感覚とかけ離れていたからです。こうなれば、フクロウやコジュケイやキジが“さえずっても”、もはや何の懸念もためらいもありません。左様に、さえずりは人によって大きな幅や隔たりがあるようです。
果たして、とある適当な野鳥がさえずりを持っているのでしょうか。いえいえ、そんなはずはありません。古くから言われているように、さえずりはスズメ目の野鳥の一部に限ると思うのです。かつて日本野鳥の会発足の契機となったカゴの鳥ですが、囚われ複雑な美声を人に盗まれた野鳥はすべてスズメ目でした。俳句でも「さへずり」は重要な季語として活用されており、歳時記ではスズメ目の鳥が中心になっています。
スズメ目の鳥は鳴管(発声の器官)に特徴があり、呼気と吸気を往復させて声を出せるので、あの複雑なさえずりが可能になっているとか。実際、たとえばキビタキの精妙なさえずりを聞くと、一瞬和音が聞こえます。前後の発声が重なったように感じる美しい錯覚です。
さえずりを生物学的に解釈する方法は後発であり、先発の伝統的な文化の文脈で評価する方が妥当ではないかと思います。ならば、日本におけるさえずる野鳥とは、具体的にはどの種なのか?実は識別の“決定版”「フィールドガイド 日本の野鳥」(公益財団法人日本野鳥の会)にきちんと記されています。地鳴きやさえずりに言及するときは、一度確認してみましょう。筆者はこれをまとめていますので、よければ参照してください。(「さえずる野鳥リスト」)
長々とさえずりについて述べてきたのには訳があります。はじめに申し上げたように地鳴きはさえずりの対義語と思うので、さえずりと地鳴きは対をなしています。とはいえ、果たしてこの断定に理があるかどうか、うまく論証できません。多分、私の探鳥歴で培われた感覚、すなわち先輩のご指導、なにかにつけ参照したフィールドガイド、フィールドでの実体験等が元になっているようです。
というわけで、多少強引ながら地鳴きを持つ鳥を逆に言えば、さえずる鳥となるわけです。フクロウもコジュケイもキジもさえずりを持ちません。それ故、彼らの発声を地鳴きというのは、適当ではありません。無難なところで、「声」としましょう。つまり「フクロウの声」、「コジュケイの声」、「キジの声」、その他(さえずりを持たない)鳥の声です。「フィールドガイド 日本の野鳥」で「声」は、地鳴き、さえずり、その他の声の総称となっていますので、そのことも踏まえ、まとめです。「地鳴きはさえずる鳥に限り、それ以外は声とする」でいかがでしょうか。
※本稿は、2026年6月12日「地鳴きとさえずり」(削除済)で「一筆啓上 5」に掲載していたものを内容を改め改題のうえ掲載しました。「地鳴きとさえずり」は、元々の原稿をAIに推敲してもらい、少し手を入れて掲載しました。しかし、どうも自分の考えと異なる部分が気になって、会報掲載を機に自分オリジナルとして改稿したものです。
有働孝士 2026-06-14掲載
このチェックリストは、2026年5月、「くまたか」に報告された福岡県内のほぼ全部の観察記録を全種まとめたものです。
ここで「チェックリスト」のご説明です。月別、季別のチェックリストは、地域と期間を限定した観察リスト集成で、地域は福岡県、期間ですが月間は1ヶ月、季別なら3ヶ月です。定義および運用については、「月別チェックリスト・2026年1月\124種」を参照してください。
5月の総観察種数は、146種(2亜種*含む)です。
春季最後の月です。リストには、夏鳥が入り、冬鳥が減ってきました。とはいえ、過渡期とあって、冬鳥・夏鳥の両方が顔を出しています。総種数146種は通常より多くなっていますが、CFBの影響が大きいようです。
※拙稿リストに会員投稿の観察記録を使用させていただきました。ここにお名前を上げませんが、関係者の方々には深く感謝いたします。
(2026-06-14掲載)
福岡県の月別チェックリスト・2026年5月(146種 2亜種、配列順は「日本鳥類目録」改訂第8版準拠)
和名右の数字は、「くまたか」から拾い上げた回数です。個体数をあらわすものではありません。数が大きいほど観察機会が多い傾向を示しますが、数字が何らかの絶対値を意味するものではありません。
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