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日常やフィールドで出会ったいい話、困ったこと、奇妙な体験、ちょっと真面目な話など、みなさんの“野鳥風景”を掲載します。
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日食と野鳥を観察してみよう

有働孝士 2009-06-26

09年7月22日(水)

日食

開始 09:38 > 最大 10:56 > 終了 12:18国立天文台 暦計算室

7月22日の日食は、福岡県でも最大食分で89%の部分日食が観察されます。

皆既日食では、突然の日暮れとカン違いするのか、動物園において動物が騒ぐ事例が報告されています。福岡県では部分日食とはいえ約9割も欠けたとき野鳥にどういう影響が現れるか、右の事例を考えるとたいへん興味深い観察が期待されます。みなさんの観察報告をお待ちしています。

(数値はいずれも田川市・飯塚市・直方市の場合)

ご注意:日食の観察に当たっては、必ず「日食を観察する方法」をよく読んでください。目の前にフィルタ類を置いても、太陽の直視はたいへん危険です。なるべく間接的な方法で安全に観察してください。

(写真:09-07-22 11:04@飯塚市、記事原案:高橋和元さん)

下記は、今回の日食に関連したリンク集です。

  • 日食を観察する方法 目の保護を第一に安全な方法で。
  • つるちゃんのプラネタリウムでは、図による食進行のシミュレーションが見られます。福岡県では、太陽を時計に見立てると1時の部分から欠け始めます。
  • 宇宙から地上の日食はどう見える? 地球にさした月の影は、地上を時速2000キロで移動するそうです。天文現象が身近で起きると、星同士の途方もない相対速度や超巨大な質量、サイズに圧倒されます。
  • 宇宙から見る月の影 今回の日食のために用意された、人工衛星から地上に映る日食の影をみる実況放送のページです。
  • 動物は日食で騒ぐか? 「皆既日食になる直前。鳥が一斉に鳴いたり、ライオンに落ち着きがなくなり、歩き回るといった過去の例が報告されている」(西日本新聞09-06-10より)
  • 日食とは 日食の分かりやすい説明です。次回は2010-01-15(日没時なので見づらい?)、2012-05-21南九州で金環日食。

日食のいちばんの不思議は、太陽と月の見かけの大きさ(視直径)がほとんど同じだという偶然です。太陽は月の400倍の直径を持っていますが、たまたま地球・月間の400倍離れているため、ほとんど同じ大きさに見えるのです。

..と言うのは受け売り。さて、太古において月はもっとずっと地球に近かったのですが、だんだんに遠ざかっており、現在でも一年に3cmづつ離れているそうです。とすれば、現在の視直径一致は、経過の途中のどこかで必ず起きることであって、実を言うと偶然でもなんでもないんですよね。偶然の不思議は、むしろそんな時に居合わせた私たちの存在なのでしょう。

※支部では、日食のためのイベントは行いませんが、同日14時から支部事務所(飯塚市)において運営委員会が開催されます。会員ならどなたでも参加できます。天文ショーの感動と野鳥の様子について話しませんか?

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