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くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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 背面飛行

日常やフィールドで出会ったいい話、困ったこと、奇妙な体験、ちょっと真面目な話など、みなさんの“野鳥風景”を掲載します。
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CFB7

真鍋直嗣 2023-06-25掲載

今回は5月(2023年)に行われた筑豊支部「CFB7:第7回筑豊フリーバーソドン」へ参加したときの道中記。車移動ばかりで、あまり歩きはしませんでしたが、六つの鳥獣保護区(以下保護区と略す)を巡りました。

◆田川保護区
実は当日朝、3時間の寝坊をしてしまい、出発は自宅を6時55分、自宅は田川保護区内にありますので、玄関のドアを開いてコゲラ、スズメの2種をカウント。成道寺探鳥ポイントに到着後散策し新しく8種。次の万年池で4種。
田川保護区(自宅〜成道寺公園〜白鳥ふれあい公園)
[観察種] アオサギ コゲラ ハシボソガラス ハシブトガラス ヤマガラ ヒバリ ツバメ ヒヨドリ ウグイス メジロ ムクドリ スズメ カワラヒワ ガビチョウ(14種=新規)新規種名は太字で示す(以下同様)

◆川崎保護区 次の川崎保護区は探鳥会のコースを車でたどった。突然、至近距離でのアオバトの声に感動した。新規に10種を追加し英彦山へと向かう。
[観察種] カルガモ カイツブリ キジバト アオバト アオサギ コゲラ アオゲラ ハシブトガラス シジュウカラ ヒヨドリ ウグイス エナガ キビタキ カワラヒワ ホオジロ ソウシチョウ(16種、新規10種)

◆移動中(彦山河川敷)の観察種(新規のみ)
[観察種] カワウ ダイサギ バン イソシギ トビ オオヨシキリ ハクセキレイ(新規7種)

◆英彦山保護区
寝坊さえしなければ夜明け前には到着したはず、盛んに色々な鳥が囀っていたことだろう。自分がしたこと、悔やんでも仕方がない。旧彦山駅下、彦山川でカワガラスを探す。が、いない。10分程待ってみたが現れず。別所駐車場まで上がってきたらなんとアカショウビンが鳴いている。かなり近かったが車を止めず豊前坊へ向かう。昼間でも鳴いてくれる鳥達に感謝するが、早朝の豊前坊や鷹ノ巣山で期待していたオオコノハズク、ヨタカ、トラツグミは聞けなかった。
[観察種] アオバト ジュウイチ カッコウ アカショウビン コゲラ オオアカゲラ アオゲラ カケス ヤマガラ ヒガラ シジュウカラ ウグイス センダイムシクイ ゴジュウカラ ミソサザイ クロツグミ オオルリ キセキレイ セグロセキレイ(19種、新規13種)

◆求菩提山保護区
もう何年前になるだろうか、大河ドラマ「黒田官兵衛」でちょっと評判になった城井ノ上城跡に向かった。入口付近は保護区境界ギリギリなので奥まで上り、戻って保護区内の林道を歩いた。ここまで来るとなかなか新規の種は見つからない。
[観察種] キジバト ジュウイチ アオゲラ ハシブトガラス ヤマガラ ヒヨドリ ウグイス ミソサザイ クロツグミ オオルリ キセキレイ ソウシチョウ(12種)

◆八屋保護区
犬ヶ岳山麓から海までは遠かった。時間は過ぎ潮は引いてしまい、渚では波打ち際までも遠かった。10倍の双眼鏡や、20倍の一脚望遠鏡では小さなシギ・チドリ類はどうしようもないくらい遠い。
[観察種] ヒドリガモ オナガガモ ダイシャクシギ ミサゴ ハシボソガラス ヒバリ オオヨシキリ スズメ ホオジロ(9種、新規4種)

◆行橋保護区
委託調査では北九州支部担当の調査保護区ではあるが寄らして貰った。長峡川と今川、祓川の河口部分と長井浜の海岸線が保護区に指定されている。嘗て筑豊支部が筑豊野鳥の会だった時代にはシギ・チドリ類の探鳥会が開かれ、よく通ったところである。干潟に到着する前、今川の河川敷の葦原の上を小ぶりのサギ類が飛んでいた。あっヨシゴイだ。急ブレーキはかけられないので少し離れたところで確認。
[観察種] マガモ ヨシゴイ アオサギ ダイサギ チュウシャクシギ ミサゴ トビ ハシブトガラス カワラバト (9種、新規4種)

◆帰宅まで(行橋市〜香春町〜田川市)
田川へ帰還途中、車中で計算するとここまでで52種となっている。50種を目標としていたので一応一安心(寝坊は帳消しには出来ないが)。田川まで約30km弱、仕事の都合で15時には帰宅せねばならず、種名を確認する。えっ、後半は水辺近くを走ったがダイサギ、アオサギには出会ってはいるがコサギは未だ出会えていない。今川べりを犀川まで遡上しケリを拾うつもりでいたので、まぁそのうちにと思ってはいたのだが、コサギは案外と少ないのである。白いからと近づくとこれがダイサギばかりで、犀川でケリをつけ(ケリを確認)、大坂山を超え香春町へ、金辺川でようやく見つけ、最後にイワツバメが飛んで終了となった。帰宅15時3分、移動距離178.2km。
[観察種] コサギ ケリ イワツバメ(新規3種)

感想:観察数55種は比較的上位に入るのではと期待をしたのだが、124種の方がおられるとは!真夜中に出立されたとか、寝坊した私は足元にも及ばないのは当然の理。バードソンに参加された皆さん、お疲れ様でした。

(「野鳥だより・筑豊」2023年7月号より転載 2023-06-25掲載)
※「くまたか」への転載にあたり、サイト担当により一部改変しています。

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