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くまたか (日本野鳥の会筑豊支部)
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日常やフィールドで出会ったいい話、困ったこと、奇妙な体験、ちょっと真面目な話など、みなさんの“野鳥風景”を掲載します。
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止まらない高齢化、どうする、どうする、野鳥の会

有働孝士
2024-01-04掲載

なんとまあ本会会員の平均年齢は69.9歳。今年で確実に70才を超えるでしょう。若いもんに負けるもんか!とか息巻いても、長い山坂「楽しく」一緒に歩ける、かな?現状を潔く認め、少しでも参加者が多い探鳥会・観察会を目指すのがもはや野鳥の会の王道というもの。会報「野鳥だより・筑豊」1月号16ページ「9.筑豊支部の将来展望について継続審議」で三浦博嗣氏も危惧しておられるように、高齢化の問題は焦眉の急です。
近年、本会普及部や植物部ではこうした傾向を認め、老人に優しい活動計画を心がけています。下り坂だけの探鳥会、これまでより短く歩きやすいコースにした(植物)観察会等。ところが、まだまだ体力に余裕のある若々しい高齢者も結構おられるのは事実。「くまたか\行事のご報告」を見れば、山奥の秘境を訪ねるトレッキングや短い花季に1回で多くの花々を見て回るロング・コースにも多くの参加者がみられます(ただし常連が多い)。このような若々しい高齢者のためにもやはり従来の行事計画はそのまま維持していく方が賢明でしょう。
そのうえで、従来のやり方に新しい行事提案を新規レイヤーとしてかぶせ、実施してはどうかという少々ニッチな議論です。目的は、誰でも担当が可能で、誰でも気軽に参加できる活動の展開です。会員に限らず、初心者、一般者や一見さんの参加も見込みます。ここに提案の条件を明日から実行するのはもちろん無理があります。そこで、出来るとところから徐々に年度行事計画に組み込んでいってはどうでしょうか。このまま座して〇を待つのではなく。
さて、どうすれば参加者が増やせるか?過去にも多くの方が知恵を絞ってきた問題です。今さら帽子からハトを取り出すようなマジックはできませんが、幸い現代は昔と異なりインターネットの情報マジックの時代です。本会公式ウェブサイト「くまたか」を魔法の帽子として活用したタネと仕掛けを試すことができないか。以下に活動を容易にする条件を記します。基本は、担当のなり手を増やし、活動をコンパクトにし軽量化すること。個別に目的を設定、軽く小さく活動し、全体の回数を増やすことです。

  1. 年度における例会の回数を増やします。
    開催のコストを劇的に減らすことで“いつでも、誰でも、何度でも”を可能にします。行事の回数を増やせれば、参加人数も増えるのではないかという、皮算用。たとえば、1回の行事に少なくとも二人の参加を望めれば、担当を加えて3名。これまでは参加者が少数だと、あたかも失敗のような無意識の自己評価がありましたが、それは間違い。むしろ少人数のメリットこそ享受すべきです。項目5のように、目的が先鋭化すれば少人数になるのは必然。であれば、みんなで対象に集中することが可能となります。回数が自発的に増えるよう、以下の条件を充実させます。
  2. 予告してから開催までの期間を短くします。
    担当の負担を軽くするのが目的です。たとえば、「くまたか\個人主催行事」は、開催責任を個人でとることとした探鳥会・観察会等です。極端な場合は、明日の開催予定を24時間前の今日の早朝に予告することもできます。思い立ったが吉日の行事は勢いもあり、案外賛同者も多いかもしれません。この項は、まさにインターネット・マジック。天気予報と合わせて決定すれば、悪天候に悩まされることありません。従来の行事予定のように年度計画で設定はできない場合も多そうです。そんなときは、大雑把に月だけ予定しておき、日にちは設定しないという計画も可能です。
  3. 担当の任務をきわめて軽くします。
    担当の仕事を分析したところ、事前に3項目、当日3項目、事後処理2項目と全部で8項目にもなり、意外に煩雑で手間のかかる役割なのです。そこで、これらの実務のうち、必須でないものは廃止または他の役員等に委譲します。余白も無いのでここで詳しくは検討しませんが、その気になれば相当短縮可能です。本会では、どんな計画・予定も担当ありきですから、ここが巧くいかないと絵にかいたモチ。その担当、誰でも可能か?が目安となります。
  4. 1回の例会の時間および移動距離を短くします。
    今回の提案のキモです。参加の負担を軽くすることで、文字通り気軽な参加への道を開きます。目安としては、時間は弁当不要の2時間以内(ただし鳥・花合わせ時間を除く)、距離は平坦地で1km超あたり。山地では距離の見積もりは難しいので、時間で測ります。行事中、歩くことが目的にすり替わっているのでは?としばしば疑わしい場面も目にします。どうしても長距離が必要という場合、計画を2回など複数回に分けて構成すれば、ロングコースも可能となります。
  5. テーマを設定し、行事の目的・性格を明瞭にします。
    あれもこれもではなく、行事の目的や性格をはっきりさせ、対象をきっちり絞り、短時間、短距離の利点を生かします。たとえば、筆者が温めている企画、5月の「ドーンコーラス探鳥会」だと、早朝5時開始(英彦山、日の出05時24分)、7時過ぎ終了。目的はまさに払暁(ドーン)の野鳥コーラスを聞く探鳥会。暗いので、危険防止のため、座ったままで開催地を動きません。暗いので撮影は困難ですが、録音はし放題(背景に参加者のおしゃべりが入るのが珠に瑕か)。

(「野鳥より・筑豊」2024年1月号より一部加筆し転載 2024-01-04掲載)

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